JP5034664B2 - 力検知装置 - Google Patents

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Description

本発明は、作用する力を検知する力検知装置に関する。
圧力、加速度、角速度等が生じさせる力を電気信号に変換し、その電気信号から圧力、加速度、角速度等を検知する力検知装置が知られている。この種の力検知装置は、半導体基板を利用して作製されているものが多い。半導体基板の表面には、圧力、加速度、角速度等が生じさせる力を電気信号に変換する力検知部が設けられている。力検知部の一例に、メサ段差を利用するものが開発されている。メサ段差は、ピエゾ抵抗効果が現れる方向に伸びており、不純物導入領域がそのメサ段差を通過して半導体基板の表面を伸びている。圧力、加速度、角速度等が生じさせた力がメサ段差に作用すると、不純物導入領域の抵抗値が変化する。この抵抗値の変化を電圧値又は電流値の変化として検知することによって、メサ段差に作用した力を検知することができ、ひいては圧力、加速度、角速度等を検知することができる。この種の力検知装置を開示する特許文献を下記に列記する。
特開2000−180286号公報 特開2001−74582号公報 特開2004−132811号公報 特開2006−58266号公報
この種の力検知装置では、力検知部が生成した電気信号を処理するための回路部が必要である。回路部は、電気信号に含まれるノイズを除去したり、あるいはアナログ信号をデジタル信号に変換するために用いられる。
力検知装置の小型化及び利便性を向上させるために、力検知部と回路部を一体化した構成が望まれている。例えば、力検知部と回路部を一体化する1つの手法として、力検知部が設けられている力検知チップと回路部が設けられている回路チップとをワイヤを介して電気的に接続する手法が考えられる。しかし、ワイヤを介して電気的に接続するためには、ワイヤを配線するための空間が必要であり、力検知装置の小型化には不向きとなってしまう。また、ワイヤは、振動等によって破損することもあり、力検知装置の信頼性にも悪影響を及ぼしてしまう。
力検知部と回路部を一体化する他の1つの手法として、1つの半導体基板内に力検知部と回路部を搭載することが考えられる。しかし、力検知部の感度を良好にする半導体基板の面方位と、回路部の作製に適した半導体基板の面方位は異なることが多い。例えば、半導体基板がシリコンの場合は、力検知部の感度を良好にするための面方位は(110)面又はそれと等価な面であり、回路部の作製に適した面方位は(100)面又はそれと等価な面である。したがって、力検知部と回路部を1つの半導体基板内に搭載すると、力検知部と回路部のいずれか一方に最適な面方位が選択され、他方にとって不向きな面方位が選択される。この結果、力検知装置の特性を悪化させてしまう。
本発明は、力検知装置の信頼性や特性を損なわないで、力検知装置の小型化に有用な技術を提供することを目的としている。
本発明は、回路チップと第1力検知チップと第2力検知チップがこの順で積層した力検知装置であって、前記第1力検知チップは、作用する力に応じた第1電気信号を生成する第1力検知部が表面に設けられている第1半導体基板と、その第1半導体基板の表面に接合するとともに前記第1半導体基板と接する面から反対側の面まで伸びている第1貫通電極を有する絶縁性の第1ブロックとを有しており、前記第2力検知チップは、作用する力に応じた第2電気信号を生成する第2力検知部が表面に設けられている第2半導体基板と、その第2半導体基板の表面に接合するとともに前記第2半導体基板と接する面から反対側の面まで伸びている第2貫通電極を有する絶縁性の第2ブロックとを有しており、前記回路チップは、前記第1及び第2電気信号を処理する回路部が表面に設けられている半導体回路基板と、その半導体回路基板の表面に接合するとともに前記半導体回路基板と接する面から反対側の面まで伸びている回路用貫通電極を有する絶縁性の回路用ブロックとを有しており、前記第1力検知チップの前記第1ブロックと前記回路チップの前記回路用ブロックは、前記第1貫通電極と前記回路用貫通電極が電気的に接続するように接合しており、前記第1貫通電極と前記回路用貫通電極は、前記第1力検知部の前記第1電気信号を前記回路部に提供しており、前記第1半導体基板と前記第1ブロックと前記回路用ブロックには、これらの積層間を亘って伸びている積層間貫通電極が設けられており、前記第1半導体基板と前記第2ブロックは、前記第2貫通電極と前記積層間貫通電極が電気的に接続するように接合しており、前記第2貫通電極と前記積層間貫通電極は、前記第2力検知部の前記第2電気信号を前記回路部に提供しており、前記第1力検知部の前記第1電気信号と前記第2力検知部の前記第2電気信号は、作用する力に対する変化量が異なることを特徴とする。
本発明はまた、回路チップと第1力検知チップと第2力検知チップがこの順で積層した力検知装置であって、前記第1力検知チップは、作用する力に応じた第1電気信号を生成する第1力検知部が表面に設けられている第1半導体基板と、その第1半導体基板の表面に接合するとともに前記第1半導体基板と接する面から反対側の面まで伸びている第1貫通電極を有する絶縁性の第1ブロックとを有しており、前記第2力検知チップは、作用する力に応じた第2電気信号を生成する第2力検知部が表面に設けられている第2半導体基板と、その第2半導体基板の表面に接合するとともに前記第2半導体基板と接する面から反対側の面まで伸びている第2貫通電極を有する絶縁性の第2ブロックとを有しており、前記回路チップは、前記第1及び第2電気信号を処理する回路部が表面に設けられている半導体回路基板と、その半導体回路基板の表面に接合するとともに前記半導体回路基板と接する面から反対側の面まで伸びている回路用貫通電極を有する絶縁性の回路用ブロックとを有しており、前記第1力検知チップの前記第1ブロックと前記回路チップの前記回路用ブロックは、前記第1貫通電極と前記回路用貫通電極が電気的に接続するように接合しており、前記第1貫通電極と前記回路用貫通電極は、前記第1力検知部の前記第1電気信号を前記回路部に提供しており、前記第1半導体基板と前記第1ブロックと前記回路用ブロックには、これらの積層間を亘って伸びている積層間貫通電極が設けられており、前記第1半導体基板と前記第2ブロックは、前記第2貫通電極と前記積層間貫通電極が電気的に接続するように接合しており、前記第2貫通電極と前記積層間貫通電極は、前記第2力検知部の前記第2電気信号を前記回路部に提供しており、前記第1力検知部と前記第2力検知部は、異なる物理量を検知対象にしていることを特徴とする力検知装置。
本明細書で開示される技術では、力検知部が設けられている半導体基板と回路部が設けられている半導体基板がそれぞれ別個に用意され、力検知部が設けられている半導体基板と回路部が設けられている半導体基板の間に絶縁性のブロックが設けられていることを特徴としている。ブロックに貫通電極が設けられており、力検知部の電気信号は貫通電極を介して回路部に提供される。
力検知部用の半導体基板と回路部用の半導体基板がそれぞれ別個に用意されているので、力検知部用の半導体基板と回路部用の半導体基板のそれぞれに適した面方位を採用することができる。さらに、力検知部と回路部の間は貫通電極によって電気的に接続されるので、ワイヤを利用する場合に比して、力検知装置の信頼性が高い。この結果、力検知装置の信頼性や特性を損なわないで、力検知装置の小型化を進めることができる。
即ち、本明細書で開示される第1の力検知装置は、作用する力に応じた電気信号を生成する力検知部が表面に設けられている半導体基板と、前記電気信号を処理する回路部が表面に設けられている半導体回路基板と、半導体基板の前記表面と半導体回路基板の前記表面の間に設けられている絶縁性のブロックとを備えている。ブロックは、半導体基板と接する面から半導体回路基板と接する面まで伸びている貫通電極を有している。その貫通電極は、力検知部の電気信号を回路部に提供する。ここで、ブロックは、複数の絶縁性のブロックが積層した形態であってもよい。
第1の力検知装置では、力検知部が、半導体基板の表面に設けられている溝を横断するメサ段差と、そのメサ段差を通過して半導体基板の表面を伸びている不純物導入領域とを有しているのが好ましい。この場合、ブロックは、少なくとも溝の周囲に位置する半導体基板の表面と不純物導入領域の一端に当接して溝を封止している。貫通電極は、不純物導入領域の一端と回路部とを電気的に接続している。
この形態によると、メサ段差は、半導体基板の表面から突出していない。このため、力検知部が設けられている半導体基板とブロックを強固に接合させることができる。
第1の力検知装置では、ブロックが、半導体回路基板と接する面に凹部を有しているのが好ましい。回路部は、その凹部内に配置されていることを特徴としている。
この形態によると、回路部とブロックの間に空間が設けられ、回路部とブロックが直接的に接していない。このため、回路部は安定した動作を実現することができる。
本明細書で開示される第2の力検知装置は、力検知チップと回路チップが積層した形態を備えている。力検知チップは、作用する力に応じた電気信号を生成する第1力検知部が表面に設けられている第1半導体基板と、その第1半導体基板の表面に接合するとともに第1半導体基板と接する面から反対側の面まで伸びている第1貫通電極を有する絶縁性の第1ブロックとを有している。回路チップは、電気信号を処理する回路部が表面に設けられている半導体回路基板と、その半導体回路基板の表面に接合するとともに半導体回路基板と接する面から反対側の面まで伸びている回路用貫通電極を有する絶縁性の回路用ブロックとを有している。力検知チップの第1ブロックと回路チップの回路用ブロックは、第1貫通電極と回路用貫通電極が電気的に接続するように接合している。第1貫通電極と回路用貫通電極は、第1力検知部の電気信号を回路部に提供する。
上記の形態でも、力検知部が設けられている半導体基板と回路部が設けられている半導体回路基板がそれぞれ別個に用意されているので、力検知部用の半導体基板と回路部用の半導体回路基板のそれぞれに適した面方位を採用することができる。さらに、力検知部と回路部の間は、第1貫通電極と回路用貫通電極によって電気的に接続されるので、ワイヤを利用する場合に比して、力検知装置の信頼性が高い。この結果、力検知装置の信頼性や特性を損なわないで、力検知装置の小型化を進めることができる。
また、上記の形態によると、力検知チップと回路チップをそれぞれ用意し、それらを接合することによって力検知装置を構築することができる。例えば、共通の規格で感度の異なる力検知チップを用意しておくと、測定対象に応じて必要な感度の力検知チップを選択し、その選択した力検知チップを回路チップと接合することによって、必要な感度で測定対象を検知する力検知装置を容易に構築することができる。
第2の力検知装置でも、第1力検知部は、第1半導体基板の表面に設けられている溝を横断する第1メサ段差と、その第1メサ段差を通過して第1半導体基板の表面を伸びている第1不純物導入領域とを有しているのが好ましい。この場合、第1ブロックは、少なくとも溝の周囲に位置する第1半導体基板の表面と第1不純物導入領域の一端に当接して溝を封止している。第1貫通電極と回路用貫通電極は、第1不純物導入領域の一端と回路部とを電気的に接続している。
また、第2の力検知装置でも、回路用ブロックが、半導体回路基板と接する面に凹部を有しているのが好ましい。回路部は、その凹部内に配置されていることを特徴としている。
第2の力検知装置では、第2の力検知チップをさらに備えているのが好ましい。その第2力検知チップは、第2半導体基板と絶縁性の第2ブロックを備えている。第2半導体基板は、作用する力に応じた電気信号を生成する第2力検知部が表面に設けられている。第2ブロックは、その第2半導体基板の表面に接合するとともに第2半導体基板と接する面から反対側の面まで伸びている第2貫通電極を有している。この場合、第1半導体基板と第1ブロックと回路用ブロックには、これらの積層間を亘って伸びている積層間貫通電極が設けられている。第1半導体基板と第2ブロックは、第2貫通電極と積層間貫通電極が電気的に接続するように接合しており、第2貫通電極と積層間貫通電極は、第2力検知部の電気信号を回路部に提供している。
上記の第2の力検知チップを備えている場合は、第1力検知部と第2力検知部が、作用する力に対する電気信号の変化量が異なるように構成されていてもよい。この形態の力検知装置は、感度がそれぞれ異なる第1力検知部と第2力検知部を備えている。例えば、第1力検知部が高感度であり、第2力検知部が低感度であれば、第1力検知部で小さな力を細かい分解能で検知するとともに、第2力検知部で大きな力を粗い分解能で検知することができる。
また、上記の第2の力検知チップを備えている場合は、第1力検知部と第2力検知部が、異なる物理量を検知対象とするように構成されていてもよい。この形態の力検知装置は、各々が異なる物理量を検知することが可能な第1力検知部と第2力検知部を備えている。ここでいう物理量には、圧力、加速度、角速度等が含まれる。例えば、第1力検知部が圧力を検知対象にし、第2力検知部が加速度を検知対象にしていると、1つの力検知装置で圧力と加速度を検知することができる。また、力検知チップの温度依存性を利用して温度を検知することもできる。
第2の力検知装置では、第2力検知部は、第2半導体基板の表面に設けられている溝を横断する第2メサ段差と、その第2メサ段差を通過して第2半導体基板の表面を伸びている第2不純物導入領域とを有しているのが好ましい。この場合、第2ブロックは、少なくとも溝の周囲に位置する第2半導体基板の表面と第2不純物導入領域の一端に当接して溝を封止している。第2貫通電極と積層間貫通電極は、第2不純物導入領域の一端と回路部とを電気的に接続している。
この形態によると、第2メサ段差は、第2半導体基板の表面から突出していない。このため、第2力検知部が設けられている第2半導体基板と第2ブロックは、強固に接合することができる。
本明細書で開示される技術によると、力検知部が設けられている半導体基板と回路部が設けられている半導体基板がそれぞれ別個に用意されているので、力検知部の半導体基板と回路部の半導体基板のそれぞれに適した面方位を採用することができる。さらに、力検知部と回路部の間は貫通電極によって電気的に接続されるので、ワイヤを利用する場合に比して、力検知装置の信頼性が高い。この結果、力検知装置の信頼性や特性を損なわないで、力検知装置の小型化を進めることができる。
本明細書で開示される技術の特徴を列記する。
(第1特徴) 力検知部は、メサ段差を備えている。メサ段差は、半導体基板の表面に突出するタイプでもよく、半導体基板の表面の溝によって画定されるタイプでもよい。後者の場合は、半導体基板とブロックを強固に接合することができる。
(第2特徴) 力検知装置は、シリーズ化された力検知チップを備えているのが好ましい。シリーズ化された力検知チップでは、回路チップと電気的にコンタクトする電極の配置が共通の規格に沿って設計されている。これにより、測定対象に応じて好適な感度の力検知チップを用意し、その力検知チップを回路チップに接合することで、必要な感度で測定可能な力検知装置を構築することができる。
(第3特徴) 力検知装置は、シリーズ化された回路チップを備えているのが好ましい。シリーズ化された回路チップは、力検知チップ及び/又は他の回路チップと電気的にコンタクトする電極の配置が共通の規格に沿って設計されている。これにより、必要な演算処理に応じて必要な種類の回路チップを用意し、その回路チップを組み合わせることで、必要な演算処理を実行可能な力検知装置を構築することができる。
(第1実施例)
図1に、大気、油圧機構の油圧ポンプ内、燃料パイプ内、内燃機関内等の検知空間内の圧力を測定する力検知装置1の斜視図を模式的に示す。図1に示すように、力検知装置1は、力検知チップ10と回路チップ200を備えており、力検知チップ10と回路チップ200が一体化した形態を備えている。力検知チップ10は、回路チップ200の表面の一部に積層している。力検知チップ10と回路チップ200は、陽極接合を利用して接合している。力検知チップ10は、検知空間内の圧力に応じた電気信号を生成する。その電気信号は回路チップ200に提供され、回路チップ200はその電気信号からノイズを除去するとともにアナログ信号をデジタル信号に変換する。得られたデジタル信号は、検知空間内の圧力を反映しており、目的に応じた制御に利用される。
図2に、力検知チップ10の分解斜視図を模式的に示す。図3又は図4に、図2のIII-III線又はIV-IV線に対応した縦断面図を示す。なお、図2の力検知チップ10の分解斜視図、図3及び図4の力検知チップの縦断面図は、図1の力検知チップ10と上下が反対の状態で図示されている点に留意されたい。
図2に示すように、力検知チップ10は、単結晶シリコンの半導体基板20と、熱酸化膜の絶縁層30と、絶縁性の第1ブロック50を備えている。半導体基板20と第1ブロック50は、絶縁層30を介して接合している。
半導体基板20はn型の不純物を含んでおり、その不純物濃度は約1×1014〜1×1017cm-3である。半導体基板20の表面には、荷重に応じた電気信号を生成する力検知部60が設けられている。力検知部60は、半導体基板20の表面に設けられている矩形状の溝40を横断するメサ段差24と、そのメサ段差24を通過して半導体基板20の表面を伸びている不純物導入領域22とを備えている。溝40は、絶縁層30の厚みよりも深く形成されている。溝40は、エッチング技術を利用して半導体基板20の表面に形成することができる。溝40は、隣接する分散溝42、44によって構成されており、その分散溝42と分散溝44の間にメサ段差24が形成されている。分散溝42と分散溝44は、メサ段差24を対称軸とする線対称な形状を有している。半導体基板20の表面は(110)面である。メサ段差24は、ピエゾ抵抗効果が大きく現れる<110>方向に伸びている。
不純物導入領域22はp型の不純物を含んでおり、その不純物濃度は約1×1018〜2×1020cm-3である。不純物導入領域22は、n型の半導体基板20と反対導電型である。したがって、不純物導入領域22と半導体基板20は、電気的に絶縁されている。不純物導入領域22は、メサ段差24を通過して溝40を横断している。不純物導入領域22は、メサ段差24と溝40の境界から側方に大きく張り出して形成されている。さらに、不純物導入領域22は、メサ段差24から側方に張り出している部分で幅広に形成されている。
図2に示すように、不純物導入領域22の一端は、正側コンタクト領域32に電気的に接続されている。正側コンタクト領域32は、絶縁層30を貫通して絶縁層30の表面に露出している。さらに、不純物導入領域22の他端は、負側コンタクト領域34に電気的に接続されている。負側コンタクト領域34は、絶縁層30を貫通して絶縁層30の表面に露出している。正側コンタクト領域32と負側コンタクト領域34には、Al、Al-Si、Al-Si-Cu等が用いられている。
第1ブロック50は、半導体基板20の表面全体に絶縁層30を介して接合しており、溝40、正側コンタクト領域32及び負側コンタクト領域34を被覆している。第1ブロック50は、絶縁層30に陽極接合している。第1ブロック50には、ガラスブロックが用いられている。メサ段差24の頂面を被覆している絶縁層30の表面と溝40の周囲の半導体基板20の表面を被覆している絶縁層30の表面は、同一面内である。このため、第1ブロック50は、メサ段差24を外部から封止した状態で半導体基板20の表面に絶縁層30を介して接合することができる。
第1ブロック50は、表面から裏面まで貫通しているとともに、正側コンタクト領域32に接する正側第1貫通電極52を備えている。正側第1貫通電極52は、正側コンタクト領域32を介して不純物導入領域22の一端と電気的に接続している。第1ブロック50にはさらに、表面から裏面まで貫通しているとともに、負側コンタクト領域34に接する負側第1貫通電極54を備えている。負側第1貫通電極54は、負側コンタクト領域34を介して不純物導入領域22の他端と電気的に接続している。正側第1貫通電極52及び負側第1貫通電極54には、低い熱膨張係数を有するコバール又はインバールが用いられている。
ここで、絶縁層30と第1ブロック50を陽極接合する方法に関して説明する。
図5には、陽極接合を実施する前の段階が示されている。図5に示すように、正側コンタクト領域32と負側コンタクト領域34は、絶縁層30に形成されている貫通孔よりも幅狭で貫通孔から突出した状態で形成されている。次に、第1ブロック50を絶縁層30の表面に接触させると、正側コンタクト領域32と負側コンタクト領域34は押し圧され、貫通孔内を伸展する。正側コンタクト領域32と負側コンタクト領域34の材料はアルミニウムであり、柔らかい。この結果、図3に示すように、正側コンタクト領域32と負側コンタクト領域34は、絶縁層30の貫通孔内に充填された状態になる。次に、高温下において、第1ブロック50と半導体基板20の間に高静電界を印加する。これにより、第1ブロック50と絶縁層30の間には共有結合が形成され、第1ブロック50と絶縁層30が強固に接合される。
図3に示すように、正側コンタクト領域32と負側コンタクト領域34は、押し圧された後に、絶縁層30の貫通孔に収まるのが望ましい。しかし、図6に示すように、正側コンタクト領域32と負側コンタクト領域34は、製造公差によって必要以上の量で形成されてしまう場合がある。このような場合、図7に示すように、絶縁層30と第1ブロック50を陽極接合したときに、絶縁層30と第1ブロック50の間に空間が形成されてしまう。
力検知チップ10では、不純物導入領域22がメサ段差24と溝40の境界から側方に大きく張り出しているので、メサ段差24の端部と正側コンタクト領域32の間に水平方向の距離D20が確保されている。同様に、メサ段差24の端部と負側コンタクト領域34の間にも水平方向の距離D20が確保されている。このため、絶縁層30と第1ブロック50の間に空間が形成されたとしても、その空間は距離D20内に留まることができる。したがって、力検知チップ10では、絶縁層30と第1ブロック50の間に空間が形成されたとしても、第1ブロック50はメサ段差24の頂面の全体に接することができる。メサ段差24は、圧縮荷重が相対的に強く加わる領域である。一方、メサ段差24の端部から側方の領域は、圧縮荷重が相対的に弱く加わる領域である。このため、力検知チップ10では、第1ブロック50とメサ段差24の頂面の全体が確実に接することによって、圧縮荷重が相対的に強く加わる領域を確実に利用することができる。一方、絶縁層30と第1ブロック50の間に空間が形成され、絶縁層30と第1ブロック50の接する面積が変動する領域は、圧縮荷重が相対的に弱く加わる領域である。したがって、絶縁層30と第1ブロック50の接する面積が変動したとしても不純物導入領域22の抵抗値の変化における影響が小さい。さらに、その領域の不純物導入領域22の幅が大きく形成されているので、その領域の抵抗値が低減されており、不純物導入領域22の抵抗値の変化における空間の影響がさらに低減されている。
この結果、力検知チップ10は、絶縁層30と第1ブロック50の間の空間の影響を排除することができ、製造毎に均一な特性を得ることができる。
次に、回路チップ200に関して説明する。図8に、回路チップ200の分解斜視図を模式的に示す。
図8に示すように、回路チップ200は、単結晶シリコンの半導体回路基板220と、酸化膜の絶縁層230と、絶縁性の回路用ブロック250を備えている。半導体回路基板220と回路用ブロック250は、絶縁層230を介して接合している。
半導体回路基板220の表面には、回路部222が設けられている。回路部222は、半導体回路基板220の表面に導入された不純物導入領域や、半導体回路基板220の表面に作成された配線等によって構成されており、例えば、トランジスタ、抵抗素子、キャパシタ、スイッチング素子等の回路素子が構成されている。回路部222には、複数種類の回路素子によって、増幅回路とフィルタ回路とA/D変換回路が構築されている。回路部222は、力検知チップ10が生成した電気信号を処理する。絶縁層230は、回路部222に対応する領域に窓が設けられている。半導体回路基板220の表面は(100)面である。半導体回路基板220の表面には、回路部222に適した面方位が採用されている。
図8に示すように、回路部222の周囲には、複数のコンタクト領域232、234、236、237、238が設けられている。各コンタクト領域232、234、236、237、238は、絶縁層230を貫通して絶縁層230の表面に露出しており、その材料にアルミニウムが用いられている。各コンタクト領域232、234、236、237、238は、半導体回路基板220の表面に形成された不純物導入領域又は配線を介して回路部222に電気的に接続されている。
符号232は正側コンタクト領域であり、符号234は負側コンタクト領域であり、符号236は出力コンタクト領域であり、符号237は負側電源コンタクト領域であり、符号238は正側電源コンタクト領域である。
回路用ブロック250は、半導体回路基板220の表面全体に絶縁層230を介して接合しており、回路部222及び各コンタクト領域232、234、236、237、238を被覆している。回路用ブロック250は、絶縁層230に陽極接合している。回路用ブロック250には、ガラスブロックが用いられている。回路用ブロック250は、半導体回路基板220と接合する面に凹部240を備えている。凹部240は、半導体回路基板220の回路部222に対応して設けられており、半導体回路基板220と回路用ブロック250が接合したときに、回路部222は凹部240内に配置される。このため、回路部222と回路用ブロック250の間に空間が設けられ、回路部222と回路用ブロック250が直接的に接していない。このため、回路部222は安定した動作を実現することができる。
回路用ブロック250は、表面から裏面まで貫通している複数の貫通電極252、254、256、257、258を備えている。正側回路用貫通電極252は、正側コンタクト領域232に接しており、正側コンタクト領域232を介して回路部222に電気的に接続されている。負側回路用貫通電極254は、負側コンタクト領域234に接しており、負側コンタクト領域234を介して回路部222に電気的に接続されている。出力貫通電極256は、出力コンタクト領域236に接しており、出力コンタクト領域236を介して回路部222に電気的に接続されている。負側電源貫通電極257は、負側電源コンタクト領域237に接しており、負側電源コンタクト領域237を介して回路部222に電気的に接続されている。正側電源貫通電極258は、正側電源コンタクト領域238に接しており、正側電源コンタクト領域238を介して回路部222に電気的に接続されている。各貫通電極252、254、256、257、258には、低い熱膨張係数を有するコバールが用いられている。
図9に、図1のIX-IX線に対応した縦断面図を示す。
図9に示すように、力検知チップ10と回路チップ200が積層した状態では、力検知チップ10の正側第1貫通電極52と回路チップ200の正側回路用貫通電極252が電気的に接続している。同様に、他の断面において、力検知チップ10の負側第1貫通電極54と回路チップ200の負側回路用貫通電極254が電気的に接続している。このため、力検知チップ10の力検知部60が生成した電気信号は、力検知チップ10の貫通電極52、54と回路チップ200の貫通電極252、254を介して回路チップ200の回路部222に提供される。回路部222は、提供された電気信号を増幅、ノイズ除去、そしてデジタル信号に変換する。
力検知装置1では、平面視したときに、力検知チップ10の正側第1貫通電極52と負側第1貫通電極54の位置関係が、回路チップ200の正側回路用貫通電極252と負側回路用貫通電極254の位置関係に一致している。このため、力検知チップ10を回路チップ200の表面に積層し陽極接合するだけで、力検知チップ10の力検知部60と回路チップ200の回路部222を電気的に接続させることができる。例えば、感度が異なる力検知部を有する他の力検知チップであっても、正側第1貫通電極と負側第1貫通電極の位置関係が共通規格に沿って配置されていれば、その力検知チップを回路チップ200に積層し、力検知装置を構築することができる。
図10に、力検知装置1を油圧機構の油圧パイプ内に設置する具体的な設置方法を示す。図10には、力検知装置1がコート剤(図示しない)で被覆された圧力センサ2が示されている。
圧力センサ2は、回路チップ200の出力貫通電極256に固定されている出力リード256aと、負側電源貫通電極257に固定されている負側電源リード257aと、正側電源貫通電極258に固定されている正側電源リード258aとを備えている。出力貫通電極256と出力リード256a、負側電源貫通電極257と負側電源リード257a及び正側電源貫通電極258と正側電源リード258aの固定には、はんだが利用されている。なお、はんだに代えて導電性の接着剤を利用してもよい。
圧力センサ2では、力検知装置10の全体がコート剤で被覆されている(図示しない)。コート剤の材料には、シリコン系材料又はフッ素系材料が用いられる。出力リード256aの一部、負側電源リード257aの一部及び正側電源リード258aの一部は、そのコート剤から外に伸びている。
圧力センサ2は、油圧パイプ内に投げ込み式で設置される。コート剤を介して油圧パイプ内の圧力が力検知チップ10に加わると、力検知チップ10のメサ段差24に圧縮荷重が加わり、メサ段差24の抵抗値が変化する。メサ段差24には定電流が供給されており、抵抗値の変化は電圧値の変化として現れる。このメサ段差24の電圧値は、力検知チップ10の貫通電極52、54と回路チップ200の貫通電極252、254を介して回路部222に提供され、回路部222においてノイズが除去された後にデジタル信号に変換され、出力リード256aを介して外部に提供される。
力検知装置1によると、力検知チップ10の半導体基板20と回路部チップ200の半導体回路基板220がそれぞれ別個に用意されているので、力検知チップ10の半導体基板20には(110)面が採用され、回路部チップ200の半導体回路基板220には(100)面が採用されている。それぞれに適した面方位が採用されているので、特性の優れた力検知装置1が得られる。さらに、力検知チップ10と回路チップ200の間は、貫通電極52、54、252、254によって電気的に接続されているので、ワイヤを利用する場合に比して、力検知装置1の信頼性が高い。この結果、力検知装置1の信頼性や特性を損なわないで、力検知装置1の小型化を進めることができる。
図11に、力検知装置1をハーメチックシール端子11に搭載した例を示す。図11に示すように、力検知装置1は、ハーメチックシール端子11の搭載面に固定されている。ハーメチック端子11は、封止ガラス11aによって気密性が保たれた状態で貫通して伸びているリード12を備えている。リード12の一端には端子13が設けられている。ハーメチック端子11には、3本のリード12が設けられており、各リード12は、回路チップ200の出力貫通電極256、負側電源貫通電極257及び正側電源貫通電極258のそれぞれに3本のワイヤ14を介して電気的に接続されている。
図11に示すように、力検知装置1は、ハーメチックシール端子11に搭載されて用いることもできる。
(回路チップの他の実施例)
図12に、別例の回路チップ100の分解斜視図を模式的に示す。図13に、図12のXIII-XIII線の縦断面図を示す。
図12に示すように、回路チップ100は、単結晶シリコンの半導体基板120と、熱酸化膜の絶縁層130と、絶縁性の第1ブロック150を備えている。半導体基板120と第1ブロック150は、絶縁層130を介して接合している。
半導体基板120はp型の不純物を含んでおり、その不純物濃度は約1×1018〜2×1020cm-3である。半導体基板120の表面には、荷重に応じた電気信号を生成する力検知部160が設けられている。力検知部160は、半導体基板120の表面に設けられている円形状の溝140を横断するメサ段差124と、そのメサ段差124を通過して半導体基板120の表面を伸びている不純物導入領域122とを備えている。溝140は、絶縁層130の厚みよりも深く形成されている。溝140は、エッチング技術を利用して半導体基板120の表面に形成することができる。溝140は、隣接する分散溝142と分散溝144によって構成されており、その分散溝142と分散溝144の間にメサ段差124が形成されている。分散溝142と分散溝144は、メサ段差124を対称軸とする線対称な形状を有している。回路チップ100では、分散溝142、144の側面において、溝140を平面視したときに多角形の項点に相当するコーナー部が形成されていない。したがって、溝140の周囲の半導体基板120とブロック150が、幾何学的に安定した状態で接合している。この結果、ブロック150に作用する荷重とメサ段差124の圧縮荷重の間の比例関係が向上する。半導体基板120の表面は(110)面である。メサ段差124は、ピエゾ抵抗効果が大きく現れる<110>方向に伸びている。
不純物導入領域122はp型の不純物を含んでおり、その不純物濃度は約1×1014〜1×1017cm-3である。不純物導入領域122の一端は、メサ段差124と溝140の境界から側方に大きく張り出して形成されている。なお、不純物導入領域122の一端は、メサ段差124と溝140の境界から側方に張り出している部分で幅広に形成されていてもよい。
不純物導入領域122の一端は、正側コンタクト領域132に電気的に接続されている。正側コンタクト領域132は、絶縁層130を貫通して絶縁層130の表面に露出している。このため、不純物導入領域122の一端がメサ段差124と溝140の境界から側方に大きく張り出しているので、メサ段差124の端部と正側コンタクト領域132の間に水平方向の距離が確保されている。したがって、第1ブロック150が接する面積が変動したとしても不純物導入領域122の抵抗値の変化における影響が小さい。
図13に示すように、半導体基板120は、ウェル領域128を備えている。ウェル領域128は、不純物導入領域122の他端以外を取り囲んでいる。ウェル領域128はn型の不純物を含んでおり、その不純物濃度は約1×1015〜1×1018cm-3である。したがって、不純物導入領域122とウェル領域128の間にはpn接合が形成され、不純物導入領域128の他端以外がウェル領域128によって周囲から電気的に分離される。ウェル領域128に取り囲まれていない不純物導入領域122の他端は、半導体基板120と接している。不純物導入領域122と半導体基板120が同一のp型であるので、不純物導入領域122の他端と半導体基板120は電気的に接続している。
力検知チップ100は、半導体基板120の裏面に形成されている裏面負側電極126を備えている。裏面負側電極126の材料には、アルミニウム又はニッケルが用いられている。裏面負側電極126は、半導体基板120の裏面全体に形成され、半導体基板120と電気的に接続している。この結果、不純物導入領域122の他端は、半導体基板120を介して裏面負側電極126と電気的に接続している。
力検知チップ100はさらに、絶縁性の第1ブロック150を備えている。第1ブロック150は、半導体基板120の表面全体に絶縁層130を介して接合しており、溝140と正側コンタクト領域132を被覆している。第1ブロック150は、絶縁層130に陽極接合している。第1ブロック150には、ガラスブロックが用いられている。メサ段差124の頂面を被覆している絶縁層130の表面と溝140の周囲の半導体基板120の表面を被覆している絶縁層130の表面は、同一面内である。このため、第1ブロック150は、メサ段差124を外部から封止した状態で半導体基板120の表面に絶縁層130を介して接合することができる。
第1ブロック150は、表面から裏面まで貫通しているとともに、正側コンタクト領域132に接する正側第1貫通電極152を備えている。正側第1貫通電極152は、正側コンタクト領域132を介して不純物導入領域122の一端と電気的に接続している。正側第1貫通電極152には、低い熱膨張係数を有するコバールが用いられている。
次に、回路チップ300に関して説明する。図14に、回路チップ300の分解斜視図を模式的に示す。
図14に示すように、回路チップ300は、単結晶シリコンの半導体回路基板320と、酸化膜の絶縁層330と、絶縁性の回路用ブロック350を備えている。半導体回路基板320と回路用ブロック350は、絶縁層330を介して接合している。
半導体回路基板320の表面には、回路部322が設けられている。回路部322は、半導体回路基板320の表面に導入された不純物導入領域や、半導体回路基板320の表面に作成された配線等によって構成されており、例えば、抵抗素子、キャパシタ、スイッチング素子等の回路素子が構成されている。回路部320には、複数種類の回路素子によって、増幅回路とフィルタ回路とA/D変換回路が構築されている。回路部322は、力検知チップ100が生成した電気信号を処理する。絶縁層330は、回路部322に対応する領域に窓が設けられている。半導体回路基板320の表面は(100)面である。半導体回路基板320の表面には、回路部322に適した面方位が採用されている。
図14に示すように、回路部322の周囲には、複数のコンタクト領域332、336、337、338が設けられている。各コンタクト領域332、336、337、338は、絶縁層330を貫通して絶縁層330の表面に露出しており、その材料にアルミニウムが用いられている。各コンタクト領域332、336、337、338は、半導体回路基板320の表面に形成された不純物導入領域又は配線を介して回路部322に電気的に接続されている。
符号332は正側コンタクト領域であり、符号336は出力コンタクト領域であり、符号337は負側電源コンタクト領域であり、符号338は正側電源コンタクト領域である。
回路用ブロック350は、半導体回路基板320の表面全体に絶縁層330を介して接合しており、回路部322及び各コンタクト領域332、336、337、338を被覆している。回路用ブロック350は、絶縁層330に陽極接合している。回路用ブロック350には、ガラスブロックが用いられている。回路用ブロック350は、半導体回路基板320と接合する面に凹部340を備えている。凹部340は、半導体回路基板320の回路部322に対応して設けられており、半導体回路基板320と回路用ブロック350が接合したときに、回路部322は凹部340内に配置される。このため、回路部322と回路用ブロック350の間に空間が設けられ、回路部322と回路用ブロック350が直接的に接していない。このため、回路部322は安定した動作を実現することができる。
回路用ブロック350は、表面から裏面まで貫通している複数の貫通電極352、356、357、358を備えている。正側回路用貫通電極352は、正側コンタクト領域332に接しており、正側コンタクト領域332を介して回路部322と電気的に接続している。出力貫通電極356は、出力コンタクト領域336に接しており、出力コンタクト領域336を介して回路部322に電気的に接続している。負側電源貫通電極357は、負側電源コンタクト領域337に接しており、負側電源コンタクト領域337を介して回路部322に電気的に接続している。正側電源貫通電極358は、正側電源コンタクト領域338に接しており、正側電源コンタクト領域338を介して回路部322に電気的に接続している。各貫通電極352、356、357、358には、低い熱膨張係数を有するコバールが用いられている。
図15に、この力検知チップ100と回路チップ300が積層した力検知装置3の縦断面図を示す。
図15に示すように、力検知チップ100と回路チップ300が積層した状態では、力検知チップ100の正側第1貫通電極152と回路チップ300の正側回路用貫通電極352が電気的に接続している。このため、力検知チップ100の力検知部160が生成した電気信号は、正側第1貫通電極152と正側回路用貫通電極352を介して回路チップ300の回路部322に提供される。回路部322は、提供された電気信号を増幅、ノイズ除去、そしてデジタル信号に変換する。
また、力検知装置3では、平面視したときに、力検知チップ100の正側回路用貫通電極152の位置は、回路チップ300の正側回路用貫通電極354の位置に一致している。このため、力検知チップ100を回路チップ300の表面に積層させるだけで、力検知チップ100の力検知部と回路チップ300の回路部322を電気的に接続させることができる。
図16に、力検知装置3を油圧機構の油圧パイプ内に設置する具体的な設置方法を示す。図16には、力検知装置3がコート剤(図示しない)で被覆された圧力センサ4が示されている。
圧力センサ4は、回路チップ300の出力貫通電極356に固定されている出力リード356aと、負側電源貫通電極357に固定されている負側電源リード357aと、正側電源貫通電極358に固定されている正側電源リード358aと、力検知チップ100の裏面負側電極126に固定されている裏面負側電極リード126aとを備えている。出力貫通電極356と出力リード356a、負側電源貫通電極357と負側電源リード357a、正側電源貫通電極358と正側電源リード358a及び裏面負側電極126と裏面負側電極リード126aの固定は、はんだが利用されている。なお、はんだに代えて導電性の接着剤を利用してもよい。なお、裏面負側電極リード126aの電位は、負側電源リード357aの電位と共通である。
圧力センサ4では、力検知装置3の全体がコート剤で被覆されている(図示しない)。コート剤の材料には、シリコン系材料又はフッ素系材料が用いられる。出力リード356aの一部、負側電源リード357aの一部、正側電源リード358aの一部及び裏面負側電極リード126aの一部は、そのコート剤から外に伸びている。
圧力センサ4は、油圧パイプ内に投げ込み式で設置される。コート剤を介して油圧パイプ内の圧力が力検知チップ100に加わると、力検知チップ100のメサ段差124に圧縮荷重が加わり、メサ段差124の抵抗値が変化する。メサ段差124には定電流が供給されており、抵抗値の変換は電圧値の変化として現れる。このメサ段差124の電圧値は、力検知チップ100の貫通電極152と回路チップ300の貫通電極352を介して回路部322に提供され、回路部322においてノイズが除去された後にデジタル信号に変換され、出力リード356aを介して外部に提供される。
力検知装置3によると、力検知チップ100の半導体基板120と回路部チップ300の半導体回路基板320がそれぞれ別個に用意されているので、力検知チップ100の半導体基板120には(110)面が採用され、回路部チップ300の半導体回路基板320には(100)面が採用されている。それぞれに適した面方位が採用されているので、特性の優れた力検知装置3が得られる。さらに、力検知チップ100と回路チップ300の間は、貫通電極152、352によって電気的に接続されるので、ワイヤケーブルを利用する場合に比して、力検知装置3の信頼性が高い。この結果、力検知装置3の信頼性や特性を損なわないで、力検知装置3の小型化を進めることができる。
(第2実施例)
図17に、2種類の力検知チップ400、500が回路チップ600の表面に積層した力検知装置5の縦断面図を模式的に示す。図18に、力検知装置5の上面図を示す。図18のXVII-XVII線に対応する縦断面が、図17の縦断面図に相当する。なお、各図面に付されている符号の下二桁が上記した実施例の下二桁と同一の場合は、同様の機能を有する構成要素であり、以下ではその説明を省略する。
力検知装置5は、第1力検知チップ500と第2力検知チップ400を備えている。第1力検知チップ500と第2力検知チップ400のそれぞれは、異なる感度の力検知部を備えている。例えば、力検知部に設けられているメサ段差の頂面の面積が異なっていると、メサ段差に作用する荷重に対する抵抗値の変化量が異なるようになり、力検知部の感度を異ならせることができる。
第1力検知チップ500の力検知部は、油圧パイプ内の圧力に応じた電気信号を生成し、その電気信号は回路チップ600の回路部622に提供される。第2力検知チップ400の力検知部も、油圧パイプ内の圧力に応じた電気信号を生成し、その電気信号も回路チップ600の回路部622に提供される。回路チップ600は、それら電気信号からノイズを除去するとともにアナログ信号をデジタル信号に変換する。得られたデジタル信号は、図18に示すように、第1力検知チップ500の結果を反映したデジタル信号が第1出力貫通電極656から外部に提供され、第2力検知チップ400の結果を反映したデジタル信号が第2出力貫通電極657から外部に提供される。符号658は負側電源貫通電極であり、符号659は正側電源貫通電極である。
第1力検知チップ500は、第1半導体基板520と絶縁層530と第1ブロック550を備えている。図17及び図18に示すように、第1力検知チップ500の力検知部が生成した電気信号は、力検知チップ500の貫通電極552、554と回路チップ600の貫通電極652、654を介して回路チップ600の回路部622に提供される。
図17に示すように、第1力検知チップ500はさらに、第2力検知チップ400の力検知部が生成した電気信号を回路チップ600の回路部622に提供するために、第1半導体基板520を貫通する正側スルーホール電極522と、第1ブロック550を貫通する正側スルー電極551を備えている。正側スルーホール電極522は、第1半導体基板520に設けられた貫通孔の内壁に金属を蒸着することによって形成することができる。
回路チップ600は、回路用ブロック650を貫通する正側回路用スルー電極651を備えている。正側回路用スルー電極651は、第1力検知チップ500の正側スルー電極551に電気的に接続されている。第1力検知チップ500の正側スルーホール電極522と正側スルー電極551、及び回路チップ600の正側回路用スルー電極651によって正側積層間貫通電極が構成されており、この積層間貫通電極は、正側コンタクト領域631を介して回路部622に電気的に接続されている。なお、図18に示すように、同様の構成が負側積層間貫通電極524、554、654として設けられている。
第2力検知チップ400は、第2半導体基板420と絶縁層430と第2ブロック450を備えている。図17に示すように、第2力検知チップ400の正側第2貫通電極452は、第1力検知チップ500の正側スルーホール電極522に電気的に接続されている。なお、図18に示すように、同様の構成が負側にも設けられており、第2力検知チップ400の負側第2貫通電極454は、第1力検知チップ500の負側スルーホール電極524に電気的に接続されている。
この結果、第2力検知チップ400の力検知部が生成した電気信号は、第1力検知チップ500と回路チップ600を貫通している正側と負側の双方の積層間貫通電極を介して回路チップ600の回路部622に提供される。
第1力検知チップ500と第2力検知チップ400は、感度がそれぞれ異なる力検知部を備えている。例えば、第1力検知チップ500が高感度であり、第2力検知チップ400が低感度であれば、第1力検知チップ500で小さな力を細かい分解能で検知するとともに、第2力検知チップ400で大きな力を粗い分解能で検知することができる。
(第3実施例)
図19に、回路チップ700の半導体回路基板720にスルーホール電極724、726が設けられている力検知装置6の縦断面図を模式的に示す。なお、この力検知装置6には、第1実施例の力検知チップ10が用いられている。なお、各図面に付されている符号の下二桁が上述実施例の下二桁と同一の場合は、同様の機能を有する構成要素であり、以下ではその説明を省略する。
回路チップ700の半導体回路基板720には、3個のスルーホール電極724、726が設けられている(図19の縦断面図では2個のみが図示されているが、他の縦断面に残りの1個が設けられている)。これらのスルーホール電極724、726は、電源の正側端子、電源の負側端子、及び出力端子に対応している。
この形態を有する力検知装置6は、ハウジング800に搭載される。図20に示すように、ハウジング800は、油圧パイプの外壁18に螺合するねじ部828と、六角のボルト部826と、軸方向に貫通して伸びている3本のリード822、824(図20の縦断面図では2本のみが図示されているが、他の縦断面に残りの1本が設けられている)を備えている。ハウジング800は、油圧パイプの外壁18を貫通する貫通孔にねじ部828を介して設置される。力検知装置6は、ハウジング800の一方の搭載面に設置されており、各リード822、824が力検知装置6のスルーホール電極724、726と電気的に接続されている。
力検知装置6のように、回路チップ700の半導体回路基板720にスルーホール電極724、726が設けられていると、ワイヤなどを利用することなく、ハウジング800と電気的に接続することができる。このため、ハウジング800に搭載された力検知装置6は、振動などに強く、信頼性の高いものとなる。
(第4実施例)
図21に、本明細書で開示される技術の特徴を概略的に説明するための圧力センサ7を示す。圧力センサ7は、回路チップ920と、3つの力検知チップ911、912、913を備えている。3つの力検知チップ911、912、913に設けられている力検知部の感度は、それぞれ異なっている。
例えば、力検知チップ911、912、913のそれぞれの感度は、数倍ずつ異なるものが用意されている。力検知チップ911、912、913の貫通電極の位置関係は、共通規格に沿って配置されている。このため、図21に示すように、測定対象に応じて必要な感度の力検知チップ911、912、913を選択し、その選択した力検知チップ911、912、913を回路チップ920と接合することによって、様々な感度で測定対象を検知する圧力センサ7を容易に構築することができる。
また、図22に、他の実施例の圧力センサ8を示す。圧力センサ8は、力検知チップ911と、増幅回路が作り込まれている増幅回路チップ921と、フィルタ回路が作り込まれているフィルタ回路チップ922と、A/D変換回路が作り込まれているA/D変換回路チップ923を備えている。増幅回路チップ921とフィルタ回路チップ922とA/D変換回路チップ923の貫通電極の位置関係は、共通規格に沿って配置されている。
このように、回路チップ921、922、923を機能毎に共通規格で構成することによって、処理したい演算に応じて必要な回路チップ921、922、923を選択し、その選択した回路チップ921、922、923を接合することで、圧力センサ8を構築することができる。例えば、他の演算処理を実施したいときは、さらにその機能を実現する回路チップを用意し、その回路チップを接合することで、必要な演算処理を実現する圧力センサを容易に構築することができる。
以上、本発明の具体例を詳細に説明したが、これらは例示に過ぎず、特許請求の範囲を限定するものではない。特許請求の範囲に記載の技術には、以上に例示した具体例を様々に変形、変更したものが含まれる。
例えば、図17及び図21の実施例では、感度の異なる複数種類の力検知チップで構成された力検知装置又は力検知センサを説明した。この技術思想は、異なる物理量を検知対象にした複合型の検知装置又はセンサにも有用である。例えば、圧力を検知対象とする力検知チップと加速度を検知対象にする力検知チップを利用すれば、圧力と加速度を同時に測定する複合型の検知装置又はセンサを得ることができる。
本実施例では、メサ段差に作用する力を電気信号に変換する技術を中心に説明した。しかし、本明細書で開示される技術の適用範囲はメサ段差に限られない。例えば、作用する加速度又は角速度(本明細書では、加速度及び角速度は力と等価であるとする)によってマスが変位する変位量を測定し、作用する加速度又は角速度を検知する力検知装置又は力検知センサも、本明細書の技術の範疇に含まれる。あるいは、力検知チップの温度依存性を利用して温度を検知する力検知装置又は力検知センサも、本明細書の技術の範疇に含まれる。
また、本明細書または図面に説明した技術要素は、単独であるいは各種の組合せによって技術的有用性を発揮するものであり、出願時請求項記載の組合せに限定されるものではない。また、本明細書または図面に例示した技術は複数目的を同時に達成し得るものであり、そのうちの一つの目的を達成すること自体で技術的有用性を持つものである。
第1実施例の力検知措置の斜視図を模式的に示す。 第1実施例の力検知チップの分解斜視図を示す。 図2のIII-III線の縦断面図を示す。 図2のIV-IV線の縦断面図を示す。 陽極接合を実施する前の段階の一例を示す。 陽極接合を実施する前の段階の他の一例を示す。 陽極接合を実施した後の段階の一例を示す。 第1実施例の回路チップの分解斜視図を示す。 図1のIX-IX線に対応した縦断面図を示す。 第1実施例の圧力センサの斜視図を模式的に示す。 第1実施例の力検知装置がハーメチックシール端子に搭載された一例を示す。 第1実施例の他の力検知チップの分解斜視図を示す。 図12のXIII-XIII線の縦断面図を示す。 第1実施例の他の回路チップの分解斜視図を示す。 第1実施例の他の力検知装置の縦断面図を示す。 第1実施例の他の圧力センサの斜視図を模式的に示す。 第2実施例の力検知装置の縦断面図を模式的に示す。 第2実施例の力検知装置の上面図を模式的に示す。 第3実施例の力検知装置の縦断面図を模式的に示す。 第3実施例のモジュールの縦断面図を模式的に示す。 第4実施例の圧力センサの縦断面図を模式的に示す。 第4実施例の他の圧力センサの縦断面図を模式的に示す。
符号の説明
10、100、400、500、911、912、913:力検知チップ
200、300、600、700、920、921、922、923:回路チップ
20、120、420、520:半導体基板
60、160:力検知部
222、322、622、722:回路部
50、150、550:第1ブロック
450:第2ブロック
250、350、650、750:回路用ブロック
220、320、620、720:半導体回路基板
52、54、152、552、554:第1貫通電極
452、454:第2貫通電極
252、254、352、652、752、754:回路用貫通電極

Claims (5)

  1. 回路チップと第1力検知チップと第2力検知チップがこの順で積層した力検知装置であって、
    前記第1力検知チップは、
    作用する力に応じた第1電気信号を生成する第1力検知部が表面に設けられている第1半導体基板と、その第1半導体基板の表面に接合するとともに前記第1半導体基板と接する面から反対側の面まで伸びている第1貫通電極を有する絶縁性の第1ブロックとを有しており、
    前記第2力検知チップは、
    作用する力に応じた第2電気信号を生成する第2力検知部が表面に設けられている第2半導体基板と、その第2半導体基板の表面に接合するとともに前記第2半導体基板と接する面から反対側の面まで伸びている第2貫通電極を有する絶縁性の第2ブロックとを有しており、
    前記回路チップは、
    前記第1及び第2電気信号を処理する回路部が表面に設けられている半導体回路基板と、その半導体回路基板の表面に接合するとともに前記半導体回路基板と接する面から反対側の面まで伸びている回路用貫通電極を有する絶縁性の回路用ブロックとを有しており、
    前記第1力検知チップの前記第1ブロックと前記回路チップの前記回路用ブロックは、前記第1貫通電極と前記回路用貫通電極が電気的に接続するように接合しており、
    前記第1貫通電極と前記回路用貫通電極は、前記第1力検知部の前記第1電気信号を前記回路部に提供しており、
    前記第1半導体基板と前記第1ブロックと前記回路用ブロックには、これらの積層間を亘って伸びている積層間貫通電極が設けられており、
    前記第1半導体基板と前記第2ブロックは、前記第2貫通電極と前記積層間貫通電極が電気的に接続するように接合しており、
    前記第2貫通電極と前記積層間貫通電極は、前記第2力検知部の前記第2電気信号を前記回路部に提供しており、
    前記第1力検知部の前記第1電気信号と前記第2力検知部の前記第2電気信号は、作用する力に対する変化量が異なることを特徴とする力検知装置。
  2. 前記第1力検知部は、前記第1半導体基板の表面に設けられている溝を横断する第1メサ段差と、その第1メサ段差を通過して前記第1半導体基板の表面を伸びている第1不純物導入領域とを有しており、
    前記第1ブロックは、少なくとも前記溝の周囲に位置する前記第1半導体基板の表面と前記第1不純物導入領域の一端に当接して前記溝を封止しており、
    前記第1貫通電極と前記回路用貫通電極は、前記第1不純物導入領域の一端と前記回路部とを電気的に接続していることを特徴とする請求項1の力検知装置。
  3. 前記回路用ブロックは、前記半導体回路基板と接する面に凹部を有しており、
    その凹部内に前記回路部が配置されていることを特徴とする請求項1又は2の力検知装置。
  4. 前記第2力検知部は、前記第2半導体基板の表面に設けられている溝を横断する第2メサ段差と、その第2メサ段差を通過して前記第2半導体基板の表面を伸びている第2不純物導入領域とを有しており、
    前記第2ブロックは、少なくとも前記溝の周囲に位置する前記第2半導体基板の表面と前記第2不純物導入領域の一端に当接して溝を封止しており、
    前記第2貫通電極と前記積層間貫通電極は、前記第2不純物導入領域の一端と前記回路部とを電気的に接続していることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の力検知装置。
  5. 回路チップと第1力検知チップと第2力検知チップがこの順で積層した力検知装置であって、
    前記第1力検知チップは、
    作用する力に応じた第1電気信号を生成する第1力検知部が表面に設けられている第1半導体基板と、その第1半導体基板の表面に接合するとともに前記第1半導体基板と接する面から反対側の面まで伸びている第1貫通電極を有する絶縁性の第1ブロックとを有しており、
    前記第2力検知チップは、
    作用する力に応じた第2電気信号を生成する第2力検知部が表面に設けられている第2半導体基板と、その第2半導体基板の表面に接合するとともに前記第2半導体基板と接する面から反対側の面まで伸びている第2貫通電極を有する絶縁性の第2ブロックとを有しており、
    前記回路チップは、
    前記第1及び第2電気信号を処理する回路部が表面に設けられている半導体回路基板と、その半導体回路基板の表面に接合するとともに前記半導体回路基板と接する面から反対側の面まで伸びている回路用貫通電極を有する絶縁性の回路用ブロックとを有しており、
    前記第1力検知チップの前記第1ブロックと前記回路チップの前記回路用ブロックは、前記第1貫通電極と前記回路用貫通電極が電気的に接続するように接合しており、
    前記第1貫通電極と前記回路用貫通電極は、前記第1力検知部の前記第1電気信号を前記回路部に提供しており、
    前記第1半導体基板と前記第1ブロックと前記回路用ブロックには、これらの積層間を亘って伸びている積層間貫通電極が設けられており、
    前記第1半導体基板と前記第2ブロックは、前記第2貫通電極と前記積層間貫通電極が電気的に接続するように接合しており、
    前記第2貫通電極と前記積層間貫通電極は、前記第2力検知部の前記第2電気信号を前記回路部に提供しており、
    前記第1力検知部と前記第2力検知部は、異なる物理量を検知対象にしていることを特徴とする力検知装置。
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