JP2010286407A - 圧力センサアレイ、圧力センサアレイパッケージ及びその製造方法、並びに圧力センサモジュール及び電子部品 - Google Patents

圧力センサアレイ、圧力センサアレイパッケージ及びその製造方法、並びに圧力センサモジュール及び電子部品 Download PDF

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【課題】配線による熱的影響に左右されず、安定した動作が可能な構造を有する小型の圧力センサアレイを提供する。
【解決手段】圧力センサアレイは、第一基板に第二基板を重ねてなる基体と、該基体内の重なり面において、第一基板の中央域に第一凹部を配することにより、第二基板と略平行して広がる第一空隙部、該第一空隙部上に位置し、第二基板の薄板化された領域からなるダイアフラム部、該ダイアフラム部に配された感圧素子、及び、第二基板の外面からなる前記基体の一面において、該ダイアフラム部を除いた外周域に配され、該感圧素子と電気的に接続された導電部、を少なくとも備えた圧力センサ素子を複数個、二次元的に配置してなる。前記圧力センサ素子は各々の外周域において、一端が前記基体の一面に配された前記導電部と電気的に接続し、他端が前記第一基板の外面からなる前記基体の他面に露呈するように、前記基体を貫通してなる貫通配線部を有する。
【選択図】図1

Description

本発明は、圧力センサアレイ、圧力センサアレイパッケージ及びその製造方法、並びに圧力センサモジュール及び電子部品に係り、より詳細には、小型化された半導体圧力センサアレイ、圧力センサアレイパッケージ及びその製造方法、並びに圧力センサモジュール及び電子部品に関する。
近年、MEMS(Micro Electro-Mechanical Systems)技術を駆使した小型の圧力センサが開発されている(例えば、非特許文献1参照)。
従来の圧力センサ111の構造を図11に示す。この圧力センサ111は、シリコン等からなる半導体基板112の一面において、その中央域の内部に該一面と略平行して広がる、基準圧力室としての空間113と、該空間113の一方側に位置する薄板化された領域によりなるダイアフラム部114と、圧力による該ダイアフラム部114の歪抵抗の変化を測定するために配された、感圧素子としての歪ゲージ115と、前記一面において、前記ダイアフラム部114を除いた外周域に配され、前記歪ゲージ115ごとに電気的に接続された導電部116等を備え、ダイアフラム部114が圧力を受けて撓むと、各歪ゲージ115にダイアフラム部114の歪み量に応じた応力が発生し、この応力に応じて歪ゲージ115の抵抗値が変化する。この抵抗値変化を電気信号として取り出すことにより、圧力センサ111は圧力を検出する。
このような圧力センサ111は、パッケージ化された状態で使用されるため、外部基板に実装されたときに小型化が図れることが重要となる。そこで、図12に示すような構造、すなわち、一端が導電部116と電気的に接続し、他端が導電部の備えられた面とは異なる面に露呈するように、基板を貫通してなる貫通電極117を備えることにより、貫通電極117を介して圧力センサと外部基板の間を電気的に接続することが可能となり、小型のチップサイズパッケージを実現できる圧力センサの提案もなされている(例えば、特許文献1参照)。
また、微小な圧力変化を感知する必要があるため、ダイアフラム部114に余分な応力が加わらないように、例えば線膨張係数がシリコンに近いガラスの台座を使用したり、圧力センサを保護する樹脂をゲル状にしたり等、様々な工夫がなされている。
一方で、圧力センサをアレイ状に配置することにより、面状での圧力情報を得ようとする提案もなされている(例えば、特許文献2、3参照)。
図13は、圧力センサアレイの代表的な構造を示す模式図である。
圧力センサアレイ211は、上述の圧力センサ111と同様、圧力変化を感知するダイアフラム部214、該ダイアフラム部214の歪抵抗の変化を測定するために配された、感圧素子としての歪ゲージ215、前記歪ゲージ215ごとに電気的に接続された電極216などを備えた圧力センサ素子が複数個、アレイ状に配置されている。
ダイアフラム部214で感知された圧力を電気信号として検出するためには、通常、図13に示すように、各センサ素子からリード線等の配線を外部まで引き回し、外周部に設けられた外部電極パッド218を介してパッケージ筐体とワイヤボンディング219がなされる。
しかしながら、上述のように圧力センサ素子をアレイ状に配置した場合においては、ダイアフラム部からの信号を検出するための配線がアレイの外周部で特に密な状態となるため、その部分で配線の発熱による熱的な応力が大きくなってしまう。これにより、アレイの中心部に配置した圧力センサ素子と外周部に配置した圧力センサ素子とで、熱応力のかかり方に差が出るため、結果的に圧力センサ素子の位置により検出される圧力信号が異なり、動作が不安定となる虞があった。
特開2007−263677号公報 特表2008−523385号公報 特開平06−011403号公報
Transducers’03予稿集、p.246
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、配線による熱的影響に左右されず、安定した動作が可能な構造を有する小型の圧力センサアレイ、および低コスト化を図るとともに、簡便な工程で安定して製造可能な圧力センサアレイの製造方法を提供することを目的とする。
前記課題を解決するため、本発明の請求項1に係る圧力センサアレイは、第一基板に第二基板を重ねてなる基体と、該基体内の重なり面において、前記第一基板の中央域に第一凹部を配することにより、前記第二基板と略平行して広がる第一空隙部、該第一空隙部上に位置し、前記第二基板の薄板化された領域からなるダイアフラム部、該ダイアフラム部に配された感圧素子、及び、前記第二基板の外面からなる前記基体の一面において、該ダイアフラム部を除いた外周域に配され、該感圧素子と電気的に接続された導電部、を少なくとも備えた圧力センサ素子を複数個、二次元的に配置してなる圧力センサアレイであって、前記圧力センサ素子は各々の外周域において、一端が前記基体の一面に配された前記導電部と電気的に接続し、他端が前記第一基板の外面からなる前記基体の他面に露呈するように、前記基体を貫通してなる貫通配線部を有することを特徴とする。
本発明の請求項2に係る圧力センサアレイは、請求項1において、前記圧力センサ素子の各々に対して、前記基体内の重なり面において、前記第一基板の外周域の少なくとも一部に、一方が前記第一空隙部と連通し、他方が隣接する位置にある圧力センサ素子の第一空隙部と連通するか、あるいは前記第一基板の側面に開口部をなす第二凹部を配することにより、前記第二基板と略平行をなす第二空隙部を設けたことを特徴とする。
本発明の請求項3に係る圧力センサアレイは、請求項2において、前記圧力センサ素子の各々において、前記貫通配線部と前記第二空隙部とは、互いに重ならない位置にあることを特徴とする。
本発明の請求項4に係る圧力センサアレイパッケージは、請求項1乃至3に記載の圧力センサアレイと、該圧力センサアレイを構成する圧力センサ素子の前記貫通配線部の他面に露呈された一端に配され、該一端と電気的に接続されるバンプと、から構成されたことを特徴とする。
本発明の請求項5に係る圧力センサアレイの製造方法は、第一基板に第二基板を重ねてなる基体と、該基体内の重なり面において、前記第一基板の中央域に第一凹部を配することにより、前記第二基板と略平行して広がる第一空隙部、該第一空隙部上に位置し、前記第二基板の薄板化された領域からなるダイアフラム部、該ダイアフラム部に配された感圧素子、及び、前記第二基板の外面からなる前記基体の一面において、該ダイアフラム部を除いた外周域に配され、該感圧素子と電気的に接続された導電部を少なくとも備え、前記外周域において、一端が前記基体の一面に配された前記導電部と電気的に接続し、他端が前記第一基板の外面からなる前記基体の他面に露呈するように、前記基体を貫通してなる貫通配線部を有する圧力センサ素子を複数個、二次元的に配置してなる圧力センサアレイの製造方法であって、前記第一基板に、前記圧力センサ素子の各々に対し前記第一凹部を形成する第一工程、前記第一基板の第一凹部が形成された面に前記第二基板を貼り合わせ、前記第一空隙部を形成する第二工程、前記第二基板を薄板化して前記ダイアフラム部を形成する第三工程、前記ダイアフラム部に少なくとも前記感圧素子及び前記導電部を形成する第四工程、及び、前記圧力センサ素子の各々に対して、薄板化した第二基板を第一基板と重ねてなる基体の外周域において、一端が該基体の一面に配された前記導電部と電気的に接続し、他端が前記第一基板の外面からなる前記基体の他面に露呈するように、前記基体を貫通してなる貫通配線部を形成する第五工程、を少なくとも有することを特徴とする。
本発明の請求項6に係る圧力センサアレイの製造方法は、請求項5において、前記第一工程は、前記第一凹部と共に第二凹部を形成し、前記第一基板の第一凹部と第二凹部が形成された面に前記第二基板を貼り合わせることにより、一方が該第一空隙部と連通し、他方が隣接する位置にある圧力センサ素子の第一空隙部と連通するか、あるいは前記第一基板の側面に開口部をなす第二空隙部を形成する工程を含むことを特徴とする。
本発明の請求項7に係る圧力センサアレイパッケージの製造方法は、請求項5または6に記載の圧力センサアレイの製造方法により、該圧力センサアレイを構成する圧力センサ素子の前記貫通配線部の他面に露呈された一端に、該一端と電気的に接続されるバンプを形成する工程を、さらに備えたことを特徴とする。
本発明の請求項8に係る圧力センサモジュールは、請求項4に記載の圧力センサアレイパッケージと、該圧力センサアレイパッケージのバンプを介して電気的に接続される実装基板と、から構成されたことを特徴とする。
本発明の請求項9に係る電子部品は、請求項1乃至4のいずれか1項又は請求項8に記載の圧力センサアレイ、圧力センサアレイパッケージ又は圧力センサモジュールを少なくとも備えたことを特徴とする。
本発明の請求項1に係る圧力センサアレイでは、該圧力センサアレイを構成する圧力センサ素子各々に対し、二枚の基板を重ねてなる基体の重なり面において、基準圧力室(第一空隙部)を設け、圧力変化を感知するダイアフラム部、該ダイアフラム部の歪抵抗の変化を測定するために配された、感圧素子としての歪ゲージ、前記歪ゲージごとに電気的に接続された電極とともに、前記圧力センサ素子各々の外周域において、一端が基体の外周域に配された感圧素子と電気的に接続される導電部に電気的に接続し、他端が該基体の他面に露呈するように、基体を貫通してなる貫通配線部を設ける構造とした。これにより、外部へ信号を取り出すための配線として貫通配線部を用いることが可能となるので、圧力センサアレイの外周部において、特定の圧力センサ素子と他の圧力センサ素子とから各々延びる配線どうしが密となる問題が解消される。ゆえに、本発明の圧力センサアレイは、この問題に起因する熱応力の発生を著しく抑制できる。したがって、本発明は、配線の熱的な影響を回避できるとともに、小型でかつ安定した動作が可能な構造を有する絶対圧型の圧力センサアレイの提供に寄与する。
本発明の請求項2に係る圧力センサアレイでは、請求項1に記載の圧力センサアレイにおいて、前記圧力センサ素子各々に対し、二枚の基板を重ねてなる基体の重なり面において、基準圧力室とともに、該基準圧力室と基体の外部とを連通する孔部を、基体と略平行して広がる空間(第一空隙部、第二空隙部)として設け、該孔部(第二空隙部)を隣接する位置にある圧力センサ素子の第一空隙部と連通するか、あるいは基体の側面に向かって開口させる構造とした。このような構成とすることにより、基準圧を外圧とし、外圧の測定による補正を必要としない差圧型の圧力センサが得られる。また、この構成は、外部との連通孔部(第二空隙部)を通してダイアフラム部裏面へ直接光が照射されることを防ぐ効果をもたらす。これにより、光照射を原因とするセンサ特性の変動を防止することが可能となる。したがって、本発明は、外部からの要因に影響されにくく、安定した動作が可能な構造を有する差圧型の圧力センサアレイの提供に寄与する。
本発明の請求項3に係る圧力センサアレイは、請求項2に記載の圧力センサアレイにおいて、前記貫通配線部と前記孔部(第二空隙部)とが、重ならない位置に配される構成とした。これにより、貫通配線部を設けることによる前記孔部の破壊の虞をなくすとともに、小型のチップサイズパッケージを実現できる効果をもたらす。したがって、本発明によれば、安定した構造で小型化された圧力センサアレイパッケージを提供することができる。
本発明の請求項4に係る圧力センサアレイパッケージでは、請求項1乃至3に記載の圧力センサアレイにおいて、前記圧力センサ素子各々に対し、貫通配線部の露呈した部分に配され、該貫通配線部と電気的に接続されるバンプを備えた構成とした。このような構成は、バンプによって、圧力センサを備えたチップサイズパッケージを実現できる効果をもたらす。また、バンプを用いて実装基板と直接接続することが可能なため、圧力センサを内包する筐体、及び、圧力センサと外部基板の間を電気的に繋ぐワイヤボンドやリード等の接続部材を一切不要とする。したがって、本発明によれば、筐体などを必要とせず、小型化と低コスト化を同時に図れる圧力センサアレイパッケージを提供することができる。
本発明の請求項5に係る圧力センサアレイの製造方法では、第一基板上に、前記圧力センサ素子の各々に対し、基準圧力室(第一空隙部)を構成するための凹部を形成する工程、第二基板を張り合わせることにより、基体と略平行して広がる基準圧力室を形成する工程、前記第二基板を薄板化してダイアフラム部を形成する工程、前記ダイアフラム部に感圧素子及び導電部を形成する工程、及び、前記圧力センサ素子の各々に対し、その外周域において、一端が該基体の一面に配された前記導電部と電気的に接続し、他端が前記第一基板の外面からなる前記基体の他面に露呈するように、前記基体を貫通してなる貫通配線部を形成する工程、により作製出来る。したがって、本発明によれば、小型でかつ安定した動作が可能な絶対圧型の圧力センサアレイを、低コストで簡便に、かつ効率よく作製できる製造方法が得られる。
本発明の請求項6に係る圧力センサアレイの製造方法では、請求項5に記載の圧力センサアレイの製造方法において、二枚の基板を重ねてなる基体の重なり面に、基準圧力室(第一空隙部)および、該基準圧力室と基体の外部とを連通する孔部(第二空隙部)を構成するための凹部を同時に作製し、その後二枚の基板を張り合わせることにより、基体と略平行して広がる基準圧力室、及び隣接する位置にある圧力センサ素子の第一空隙部と連通するか、あるいは基体の側面に向かって開口させる構造の連通孔部を形成する工程を含む。これにより、基準圧力室と連通孔部を同時に加工できるため、製造工数を簡略化でき、効率化が図れる。また、絶対圧型の圧力センサ素子を別途エッチング加工して連通孔部を形成し、差圧型の圧力センサ素子を作製する場合に懸念される、オーバーエッチングによるダイアフラム部の損傷の虞もすくうなくなる。したがって、本発明によれば、安定した動作が可能な差圧型の圧力センサアレイを、低コストで簡便に、かつ安定して作製できる製造方法が得られる。
本発明の請求項7に係る圧力センサアレイパッケージの製造方法では、請求項5または6に記載の圧力センサアレイの製造方法により、前記圧力センサ素子の各々に対し、前記貫通配線部の他面に露呈された一端に、該一端と電気的に接続されるバンプを形成する工程を、さらに備えた製造方法とした。これにより、バンプによって、外部基板との接続自由度の高い圧力センサを備えた小型のチップサイズパッケージを効率的に作製できる効果をもたらす。したがって、本発明によれば、外部基板の要求に応じた実装の自由度を備えた構造の圧力センサアレイパッケージを、低コストで簡便に、かつ安定して形成できる製造方法を提供することができる。
本発明の請求項8に係る圧力センサモジュールでは、請求項4に記載の圧力センサアレイパッケージのバンプを介して電気的に接続される実装基板を備えて構成した。このような構成は、実装基板によって、外部基板との接続自由度を備える圧力センサを備え、小型化が実現されたチップサイズパッケージを備えた圧力センサモジュールを実現できる効果をもたらす。したがって、本発明によれば、小型化された圧力センサモジュールを提供することができる。
本発明の請求項9に係る電子部品では、上述した構成を備える、圧力センサ、圧力センサパッケージ又は圧力センサモジュールを搭載したことを特徴とする。この圧力センサ、圧力センサパッケージ又は圧力センサモジュールは、搭載した際に嵩張る筐体などが不要なことから、圧力センサ、圧力センサパッケージ又は圧力センサモジュールを収容する容積が大幅に低減されると共に、筐体などに相当する重量も削減される。よって、本発明によれば、小型で軽量な電子部品の提供が可能となる。
本発明に係る絶対圧型の圧力センサアレイの一例を示す図。 感圧素子(ゲージ抵抗)の電気的な配線図。 本発明に係る差圧型の圧力センサアレイの一例を示す図。 本発明に係る絶対圧型の圧力センサアレイパッケージの一例を示す図。 本発明に係る絶対圧型の圧力センサアレイパッケージの製造方法の一例を示す模式的な断面工程図。 本発明に係る差圧型の圧力センサアレイパッケージの製造方法の一例を示す図。 本発明に係るウェハレベルパッケージの一例を示す模式的な平面図。 本発明に係る絶対圧型の圧力センサアレイの他の一例を示す図。 本発明に係る絶対圧型の圧力センサアレイパッケージの他の一例を示す図。 本発明に係る絶対圧型の圧力センサアレイパッケージの製造方法の他の一例を示す模式的な断面工程図。 従来の絶対圧型の圧力センサを示す図。 貫通配線部を備えた絶対圧型の圧力センサを示す図。 従来の絶対圧型の圧力センサアレイを示す図。
以下、本発明に係る圧力センサアレイの実施形態を図面に基づいて説明する。
本発明に係る圧力センサアレイは、圧力センサ素子を複数個、二次元的に配置してなるものであり、以下の図において、アレイを構成する圧力センサ素子の個数としては必要最小限のものを示すが、本発明では、素子の数はこれに限定されるものではない。
図1は、本発明に係る圧力センサアレイの一例を示す模式的な断面図(a)、(b)と、模式的な平面図(c)であり、図1(a)は図1(c)に示すA1−A1線に沿った断面を、図1(b)は図1(c)に示すA2−A2線に沿った断面を表している。すなわち、図1(c)はダイアフラム部を設けた面である。また、図2は、感圧素子(ゲージ抵抗)の電気的な配線図である。
図1に示すように、圧力センサアレイ1Aは、平板状の第一基板11に第二基板12を重ねてなる基体13を基材とし、該圧力センサアレイ1Aを構成する圧力センサ素子各々に対し、該基体13の重なり面において、前記第一基板11の中央域αに第一凹部14aを配することにより、前記第二基板12と略平行して広がる第一空隙部(基準圧力室)14を備え、該第一空隙部14と重なり薄板化された第二基板12からなる領域をダイアフラム部16とする。このダイアフラム部16には複数の感圧素子17が配されている。また、前記第二基板12の外面からなる前記基体13の一面において、前記ダイアフラム部16を除いた圧力センサ素子各々の外周域βには、前記感圧素子17と電気的に接続された導電部18が配されている。さらに、一端20aが前記導電部18に電気的に接続し、他端20bが第一基板11の外面からなる前記基体13の他面に露呈するように、前記基体13を貫通してなる貫通配線部20を該導電部18ごとに設けている。
図1は、感圧素子17として機能するゲージ抵抗(R1〜R4)が配された例であり、各ゲージ抵抗は、不図示のリード配線を介して、ホイットストーンブリッジ(図2)を構成するように電気的に接続されている。このような感圧素子17は、ダイアフラム部16の周縁部に配置すると良い。この周縁部においては圧縮と引張の両応力が感圧素子17に加わり易いので、感度の良い圧力センサ1Aが得られる。
これにより、ダイアフラム部16とは反対側の面に電気配線を引き出し、外部へ信号を取り出すための配線として貫通配線部20を用いることが可能となるため、圧力センサアレイの外周部において、特定の圧力センサ素子と他の圧力センサ素子とから各々延びる配線どうしが密となる問題が解消され、この問題に起因する熱応力の発生を著しく抑制できる。したがって、本発明によれば、配線の熱的な影響を回避できるとともに、小型でかつ安定した動作が可能な構造を有する絶対圧型の圧力センサアレイを提供することが出来る。
この時、上述した圧力センサアレイ1Aを構成する圧力センサ素子は、絶対圧型の圧力センサとして機能する構成であるが、本発明では、基準圧力室と基体の外部とを繋ぐ連通孔を設ける構成とすることにより、差圧型の圧力センサとして機能する圧力センサ素子を用いることもできる。
図3は、本発明に係る圧力センサアレイの他の一例を示す模式的な断面図(a)、(b)と、模式的な平面図(c)であり、図3(a)は図3(c)に示すB1−B1線に沿った断面を、図3(b)は図3(c)に示すB2−B2線に沿った断面を表している。すなわち、図3(c)はダイアフラム部を設けた面である。
図3に示すように、圧力センサアレイ1Bを構成する圧力センサ素子各々に対し、平板状の第一基板11に第二基板12を重ねてなる基体13の重なり面において、前記第一基板11の中央域αに第一凹部14aを配することにより、前記第二基板12と略平行して広がる第一空隙部(基準圧力室)14を、該第一空隙部14の外周域βに、一方が該第一空隙部14と連通し、他方が隣接する位置にある圧力センサ素子の第一空隙部14と連通するか、あるいは該第一基板11の側面に開口部をなす第二凹部(例えば15a、15b、15c、15d)を配することにより、前記第一空隙部14と前記基体13の外部とを連通する孔部(連通孔)として、前記第二基板12と略平行をなす第二空隙部15を設けた構造とした。さらに、一端20aが前記導電部18に電気的に接続し、他端20bが第一基板11の外面からなる前記基体13の他面に露呈するように、前記基体13を貫通してなる貫通配線部20を該導電部18ごとに設けている。
なお図3では、第二空隙部15として、隣接する位置にある圧力センサ素子の第一空隙部、あるいは第一基板11の側面に向けて四方向への開口部を設けているが、本発明ではこれに限定されるものではなく、少なくとも一方向以上への開口部を有する構造であれば良い。
このとき、図3(c)に示すように、貫通配線部20と第二空隙部15とは、外周域βにおいて重ならない位置に配されることが好ましい。これにより、貫通配線部20を設けることによる第二空隙部15の破壊の虞をなくすことができる。
これにより、圧力基準室である第一空隙部14が、連通孔として機能する第二空隙部15によって外部(例えば、大気)に開放されるため、外圧の測定による補正を必要としない差圧型の圧力センサが得られる。また、この構成は、第二空隙部15の外部との開口部が基体の側面方向に配されているため、第二空隙部15を通して、ダイアフラム部16裏面に直接光が照射されることを防ぐ効果をもたらす。これにより、光照射を原因とするセンサ特性の変動が抑えられ、外部からの要因に影響されにくく、安定した動作が可能な差圧型の圧力センサアレイが得られる。
次に、圧力センサアレイパッケージ2Aについて、図4に基づき説明する。
図4は、本発明に係る圧力センサアレイパッケージの一例を示す模式的な断面図であり、図1におけるA1−A1線に沿った断面に相当する。
図4に示すように、圧力センサアレイパッケージ2Aは、上記構造とした圧力センサアレイ1Aの貫通配線部20の露呈した他端20bにそれぞれ配され、該貫通配線部20と電気的に接続されるバンプ19を備えることによって構成されている。
なお、圧力センサアレイ1Aにおいて、導電部18を除く外周域βは、絶縁部(不図示)によって覆われる形態が好ましい。絶縁部を設けることにより、感圧素子17が絶縁層によって被覆した構成が得られる。この構成とした圧力センサアレイパッケージ2Aでは、絶縁部は、感圧素子17の外気との接触を遮断するため感圧素子17の耐食性を向上させると共に、感圧素子17がダイアフラム部16を介さずに直接、外部から受ける機械的な影響を大幅に低減する効果も有する。
また、バンプ19は、必ずしも貫通配線部20の露呈した他端20b上に直接配されることに限定されるものではなく、金属等からなるパッドや再配線層(不図示)等を介して貫通配線部20からずれた位置に設けても良い。
したがって、圧力センサアレイパッケージ2Aでは、圧力センサを内包する筐体などが不要で、かつ、例えば外部基板と接続可能なバンプ19も圧力センサパッケージ自体が備えているため、極めて小型化可能な圧力センサアレイパッケージが得られる。また、基体13を貫通する貫通配線部20にバンプを設けることによって、ダイアフラム部16とは反対側の面に電気配線を引き出し、外部基板に直接実装できるため、圧力センサと外部基板の間を電気的に繋ぐワイヤボンドやリード等の接続部材を一切不要とする。これにより、配線による熱応力の影響を回避できるとともに、低コスト化が図れ、小型でかつ安定した動作が可能な絶対圧型の圧力センサアレイパッケージを得ることが出来る。
また、図3に示した差圧型の圧力センサアレイ1Bの構成を用いても同様の効果が得られる。
図5は、図4に示す圧力センサアレイパッケージ2Aの製造方法の一例を模式的に示した断面工程図である。
まず、図5(a)に示すように、例えばシリコンなどの半導体からなる第一基板11の一面において、中央域αに第一凹部14aを形成する(第一工程)。この凹部は、例えばDRIE(Deep-Reactive Ion Etching) 法によりエッチングすることで形成することができる。DRIE法とは、エッチングガスに六フッ化硫黄(SF)を用い、高密度プラズマによるエッチングと、側壁へのパッシベーション成膜を交互に行なうことにより(Bosch プロセス)、第一基板11を深堀エッチングするものである。
なお、これらの凹部を形成する方法はこれに限定されるものではなく、酸やアルカリ等の溶液を用いたウェットエッチング、サンドブラスト、レーザ等の物理的加工も可能である。
次に、図5(b)に示すように、第一基板11の凹部を形成した面に、例えばシリコンからなる第二基板12を、例えば高温で熱処理することにより接合する(第二工程)。その後、図5(c)に示すように、第二基板12の一面を研磨等により薄化して所望の厚さとし、ダイアフラム部16を形成する(第三工程)。
第二基板12を薄化する方法については特に限定されるものではなく、研削及びポリッシング加工に加え、反応性ガスを用いたドライエッチング、薬液を用いたウェットエッチング、または電気化学エッチング等による加工も可能である。
次に、図5(d)に示すように、薄化された第二基板12の外面に、感圧素子17を形成し、さらに外周部βに該感圧素子17と電気的に接続する導電部18を設ける(第四工程)。このとき、図2に示すように、感圧素子17がホイットストーンブリッジを構成するように配する。
次に、図5(e)に示すように、圧力センサアレイ1Aにおける圧力センサ素子各々の導電部18の裏面に接続するように貫通孔21を形成する。貫通孔21は、例えばDRIE法によりエッチングすることで形成することができる。なお、貫通孔21を形成する方法はこれに限定されるものではなく、レーザ等の物理的加工も可能である。
次に、図5(f)に示すように、貫通孔21の内壁及び第一基板11の外面からなる基体13の他面に絶縁層22を形成する。絶縁層22としては、例えばSiOをプラズマCVDにより1μm成膜することで形成できる。
この絶縁層としてはSiOに限定されるものではなく、SiNや樹脂等の他の絶縁材料であっても良い。また、製法もその他スパッタ、スピンコート等が利用できる。
次に、図5(g)に示すように、導電部18と電気的に接続するように、貫通孔21内に導電性物質23を充填することにより、貫通配線部20を形成する。これにより、図1に示す絶対圧型の圧力センサアレイ1Aが作製される(第五工程)。
この導電性物質23としては、例えばCuとし、めっきにより貫通孔21内に充填することができる。なお、導電性物質23はこれに限定されず、他の金属材料やはんだ等の合金とすることもできる。また、充填方法もCVDやスパッタを利用することができる。
さらに、図5(h)に示すように、当該貫通配線部20と電気的に接続するように、バンプ19を形成する。これにより、図4に示す絶対圧型の圧力センサアレイパッケージ2Aが完成する。
バンプ19は、例えばSn−Ag−Cu系からなるはんだボールを搭載して形成することができる。なお、はんだボールは、貫通配線部20上に直接搭載することもできるし、一度再配線層を形成しておき、貫通配線部とは別の場所で当該再配線層と電気的に接続するように搭載することもできる。
また本発明では、バンプ19はこれに限定されるものではなく、他の組成のはんだや、他の金属からなるはんだ、またCuやAuなどからなるバンプを用いることができ、作製法も、はんだペーストを用いた印刷法やメッキ法、ワイヤによるスタッドバンプ等が適用可能である。
本発明の製造方法(図5)によれば、導電部が備えられた面とは異なる面に、例えばバンプ等の接続部材を配置することも容易であり、配線による熱的影響に左右されず安定した動作が可能で、かつ、外部基板の要求に応じた実装の自由度を備えた構造の圧力センサアレイを、低コストで簡便に、かつ効率よく作製できる製造方法が得られる。
さらに、バンプによって、外部基板との接続自由度の高い圧力センサを備えた小型のチップサイズパッケージを効率的に作製でき、外部基板の要求に応じた実装の自由度を備えた構造の圧力センサアレイパッケージを、低コストで簡便に、かつ安定して形成できる製造方法を提供することができる。
また、上述した圧力センサアレイパッケージ2Aの製造方法を用いて、圧力センサアレイパッケージを構成する圧力センサ素子が、基準圧力室と基体の外部とを繋ぐ連通孔を備えた差圧型の圧力センサとして機能する圧力センサアレイも簡便に作製できる。
なお、その場合、図5(a)で示した第一工程で凹部形成のパターンを変更することが大きな特徴であり、第二工程以降は、絶対圧型の圧力センサアレイパッケージ2Aと同じ工程を用いるものであり、ここでは図5(b)以降の工程は省略するものとする。
図6は、図3に示す差圧型の圧力センサアレイ1Bの製造方法の第一工程の一例を示す模式的な断面図(a)と、模式的な平面図(b)であり、図6(a)は図6(b)に示すB1−B1線に沿った断面を表している。すなわち、図6(b)は第一基板11の表面である。
まず、図6(a)に示すように、例えばシリコンなどの半導体からなる第一基板11の一面において、中央域αに第一凹部14aを、外周域βの少なくとも一部に、一方が前記第一凹部14aと連通し、他方が隣接する位置にある圧力センサ素子の第一凹部14aと連通するか、あるいは前記第一基板11の側面に開口部をなす第二凹部15a、15b、15c、15dを形成する。
この凹部は、例えばDRIE(Deep-Reactive Ion Etching) 法によりエッチングすることで形成することができる。DRIE法とは、エッチングガスに六フッ化硫黄(SF)を用い、高密度プラズマによるエッチングと、側壁へのパッシベーション成膜を交互に行なうことにより(Bosch プロセス)、第一基板11を深堀エッチングするものである。
なお、これらの凹部を形成する方法はこれに限定されるものではなく、酸やアルカリ等の溶液を用いたウェットエッチング、サンドブラスト、レーザ等の物理的加工も可能である。
また図6では、第二凹部として、隣接する位置にある圧力センサ素子の第一凹部、あるいは第一基板11の側面に向けて、圧力センサ素子各々において四方向への開口部を設けているが、本発明ではこれに限定されるものではなく、少なくとも一方向以上への開口部を有する構造であれば良く、その位置も各辺の中央部に限らず、その数も各辺から一本とは限らず、適宜設定することができる。
これらの第一凹部、第二凹部が、以下第二工程以降のプロセスを経て、それぞれ、基準圧力室となる第一空隙部、外部との連通孔となる第二空隙部を形成し、差圧型の圧力センサアレイパッケージが完成する。
本発明の製造方法によれば、差圧型の圧力センサとして機能する圧力センサアレイパッケージの作製に際し、第一空隙部14と第二空隙部15を同一の工程で形成することができるため、製造工数を大幅に削減でき、効率化が図れる。また、絶対圧型の圧力センサを別途エッチング加工して連通孔部を形成し、差圧型の圧力センサを作製する場合に懸念される、オーバーエッチングによるダイアフラム部の損傷の虞もすくうなくなる。したがって、本発明によれば、外部基板の要求に応じた実装の自由度を備えた構造を有し、安定した動作が可能な差圧型の圧力センサアレイを、低コストで簡便に、かつ安定して作製できる製造方法が得られる。
さらに、バンプによって、差圧型の圧力センサとして機能する圧力センサを備えた小型のチップサイズパッケージを効率的に作製でき、外部基板の要求に応じた実装の自由度を備えた構造の差圧型の圧力センサアレイパッケージを、低コストで簡便に、かつ安定して形成できる製造方法を提供することができる。
図7は、差圧型の圧力センサアレイパッケージ1Bのウェハレベルパッケージにおける模式的な平面図であり、ダイアフラム部を設けた面を示す。
上述の圧力センサアレイ、及びそのパッケージの製造方法については、通常の工程では、ウェハレベルで行うこととなる。そのため、図7に示すように圧力センサアレイパッケージ101と隣り合う圧力センサアレイパッケージ102とには同様のパターンが形成されることになり、ダイシングライン近辺の領域γにおいて、各々の第二空隙部15が繋がる構造となる。一連の工程が終了後、図中破線C−Cからダイシングし、チップに個片化することにより、同時に第二空隙部15をチップの側面に開口させて、基準圧力室となる第一空隙部14と基体の外部を連通させることができる。これにより、差圧型の圧力センサとして機能する圧力センサを備えた小型のチップサイズパッケージを、簡易な工程で、かつ効率的に形成できる製造方法を提供することができる。
上述した圧力センサアレイ1Aを構成する圧力センサ素子(図1)は、平板状の第一基板11に第二基板12を重ねてなる基体13を基材として用いた構成であるが、平板状の1枚の第三基材31を基体とした構成(図8)に置き換えることもできる。
図8は、本発明に係る圧力センサアレイの他の一例を示す模式的な断面図(a)、(b)と、模式的な平面図(c)であり、図8(a)は図8(c)に示すD1−D1線に沿った断面を、図8(b)は図8(c)に示すD2−D2線に沿った断面を表している。すなわち、図8(c)はダイアフラム部を設けた面である。なお、図8においても、感圧素子(ゲージ抵抗)の電気的な配線図は図2と同様である。
図8に示すように、圧力センサアレイ3Aは、シリコン等からなる平板状の1枚の第三基材を基体31としている。該圧力センサアレイ3Aを構成する圧力センサ素子各々に対し、第三基材からなる基体31の一面において、各圧力センサ素子の中央域αの内部に該一面と略平行して広がる、第一空隙部(基準圧力室)34を備え、該第一空隙部14と重なり薄板化された基体31からなる領域をダイアフラム部36とする。このダイアフラム部36には複数の感圧素子37が配されている。また、第三基材からなる基体31の一面において、前記ダイアフラム部36を除いた圧力センサ素子各々の外周域βには、前記感圧素子37と電気的に接続された導電部38が配されている。さらに、前記導電部38に一端が電気的に接続し、他端が第三基材からなる基体31の他面に露呈するように、前記基体31を貫通してなる貫通配線部40を該導電部38ごとに設けている。
図8に示す圧力センサアレイ3Aは、感圧素子37として機能するゲージ抵抗(R1〜R4)が配された例であり、各ゲージ抵抗は、不図示のリード配線を介して、ホイットストーンブリッジ(図2)を構成するように電気的に接続されている。このような感圧素子37は、ダイアフラム部36の周縁部に配置すると良い。この周縁部においては圧縮と引張の両応力が感圧素子37に加わり易いので、図8に示す圧力センサアレイ3Aを構成する個々の圧力センサは、感度の良いものとなる。
これにより、ダイアフラム部36とは反対側の面に電気配線を引き出し、外部へ信号を取り出すための配線として貫通配線部40を用いることが可能となるため、圧力センサアレイの外周部において、特定の圧力センサ素子と他の圧力センサ素子とから各々延びる配線どうしが密となる問題が解消され、この問題に起因する熱応力の発生を著しく抑制できる。したがって、本発明によれば、配線の熱的な影響を回避できるとともに、小型でかつ安定した動作が可能な構造を有する絶対圧型の圧力センサアレイを提供することができる。
次に、圧力センサアレイパッケージ4Aについて、図9に基づき説明する。
図9は、本発明に係る圧力センサアレイパッケージの他の一例を示す模式的な断面図であり、図8におけるD1−D1線に沿った断面に相当する。
図9に示すように、圧力センサアレイパッケージ4Aは、上記構造とした圧力センサアレイ3Aの貫通配線部40の露呈した他端にそれぞれ配され、該貫通配線部40と電気的に接続されるバンプ39を備えることによって構成されている。
なお、圧力センサアレイ4Aにおいて、導電部38を除く外周域βは、絶縁部(不図示)によって覆われる形態が好ましい。絶縁部を設けることにより、感圧素子37が絶縁層によって被覆した構成が得られる。この構成とした圧力センサアレイパッケージ4Aでは、絶縁部は、感圧素子37の外気との接触を遮断するため感圧素子37の耐食性を向上させると共に、感圧素子37がダイアフラム部36を介さずに直接、外部から受ける機械的な影響を大幅に低減する効果も有する。
また、バンプ39は、必ずしも貫通配線部40の露呈した他端上に直接配されることに限定されるものではなく、金属等からなるパッドや再配線層(不図示)等を介して貫通配線部40からずれた位置に設けても良い。
したがって、圧力センサアレイパッケージ4Aでは、圧力センサを内包する筐体などが不要で、かつ、例えば外部基板と接続可能なバンプ39も圧力センサパッケージ自体が備えているため、極めて小型化可能な圧力センサアレイパッケージが得られる。また、平板状の1枚の第三基材からなる基体31を貫通する貫通配線部40にバンプを設けることによって、ダイアフラム部36とは反対側の面に電気配線を引き出し、外部基板に直接実装できるため、圧力センサと外部基板の間を電気的に繋ぐワイヤボンドやリード等の接続部材を一切不要とする。これにより、配線による熱応力の影響を回避できるとともに、低コスト化が図れ、小型でかつ安定した動作が可能な絶対圧型の圧力センサアレイパッケージを得ることが出来る。
図10は、図9に示す圧力センサアレイパッケージ4Aの製造方法の他の一例を模式的に示した断面工程図である。
まず、図10(a)に示すように、例えばシリコンなどの半導体からなる基体31の一面において、中央域αに第一空隙部(基準圧力室)34を形成する(第一工程)。このような半導体からなる基体の内部に第一空隙部(基準圧力室)34を備えてなる構造の圧力センサは、例えば S.Armbruster 等により開示された方法(S.Armbruster et.al., "A NOVEL MICROMACHINING PROCESS FOR THE FABRICATION OF MONOCRYSTALINE SI-MEMBRANES USING POROUS SILICON", Digest of Technical Papers Transducer '03, 2003, pp246.)により作製される。これにより、該第一空隙部34と重なり薄化された基体31からなる領域をダイアフラム部36が得られる。
次に、図10(b)に示すように、薄化された基体31の外面すなわちダイアフラム部36上に感圧素子37を形成し、さらに外周部βに該感圧素子37と電気的に接続する導電部38を設ける(第二工程)。このとき、図2に示すように、感圧素子37がホイットストーンブリッジを構成するように配する。
次に、図10(c)に示すように、圧力センサアレイ3Aにおける圧力センサ素子各々の導電部38の裏面に接続するように貫通孔41を形成する(第三工程)。貫通孔41は、例えばDRIE法によりエッチングすることで形成することができる。なお、貫通孔41を形成する方法はこれに限定されるものではなく、レーザ等の物理的加工も可能である。
次に、図10(d)に示すように、貫通孔41の内壁及び基体31の他面に絶縁層42を形成する(第四工程)。絶縁層42としては、例えばSiOをプラズマCVDにより1μm成膜することで形成できる。
この絶縁層としてはSiOに限定されるものではなく、SiNや樹脂等の他の絶縁材料であっても良い。また、製法もその他スパッタ、スピンコート等が利用できる。
次に、図10(e)に示すように、導電部38と電気的に接続するように、貫通孔41内に導電性物質43を充填することにより、貫通配線部40を形成する。これにより、図8に示す絶対圧型の圧力センサアレイ3Aが作製される(第五工程)。
この導電性物質43としては、例えばCuとし、めっきにより貫通孔41内に充填することができる。なお、導電性物質43はこれに限定されず、他の金属材料やはんだ等の合金とすることもできる。また、充填方法もCVDやスパッタを利用することができる。
さらに、図10(f)に示すように、当該貫通配線部40と電気的に接続するように、バンプ39を形成する。これにより、図9に示す絶対圧型の圧力センサアレイパッケージ4Aが完成する。
バンプ39は、例えばSn−Ag−Cu系からなるはんだボールを搭載して形成することができる。なお、はんだボールは、貫通配線部40上に直接搭載することもできるし、一度再配線層を形成しておき、貫通配線部とは別の場所で当該再配線層と電気的に接続するように搭載することもできる。
また本発明では、バンプ39はこれに限定されるものではなく、他の組成のはんだや、他の金属からなるはんだ、またCuやAuなどからなるバンプを用いることができ、作製法も、はんだペーストを用いた印刷法やメッキ法、ワイヤによるスタッドバンプ等が適用可能である。
本発明の製造方法(図10)によれば、導電部が備えられた面とは異なる面に、例えばバンプ等の接続部材を配置することも容易であり、配線による熱的影響に左右されず安定した動作が可能で、かつ、外部基板の要求に応じた実装の自由度を備えた構造の圧力センサアレイを、低コストで簡便に、かつ効率よく作製できる製造方法が得られる。
さらに、バンプによって、外部基板との接続自由度の高い圧力センサを備えた小型のチップサイズパッケージを効率的に作製でき、外部基板の要求に応じた実装の自由度を備えた構造の圧力センサアレイパッケージを、低コストで簡便に、かつ安定して形成できる製造方法を提供することができる。
本発明における圧力センサアレイパッケージを、バンプを介して電気的に接続するように実装基板を備えることにより、圧力センサモジュールが作製されるものとなる。したがって、本発明によれば、小型化された圧力センサモジュールを提供することができる。
また、上述した構成を備える、圧力センサ、圧力センサパッケージ又は圧力センサモジュールを搭載したことを特徴とする電子部品は、搭載した際に嵩張る筐体などが不要なことから、圧力センサ、圧力センサパッケージ又は圧力センサモジュールを収容する容積が大幅に低減されると共に、筐体などに相当する重量も削減される。よって、本発明によれば、小型で軽量な電子部品の提供が可能となる。
本発明に係る圧力センサ、圧力センサパッケージ、圧力センサモジュールは、例えば空気圧や水圧、油圧等の圧力を測定する用途に使用され、特にウエハレベルチップサイズ化により筐体等を不要とした構造を備えているので、薄型化や小型化、あるいは軽量化等が求められている各種の電子部品に好適である。
α 中央域、β 外周域、1A、1B、3A 圧力センサアレイ、2A、4A 圧力センサアレイパッケージ、11 第一基板、12 第二基板、13 基体、14 第一空隙部(基準圧力室)、15 第二空隙部(外部との連通孔)、16 ダイアフラム部、17 感圧素子、18 導電部、19 バンプ、20 貫通配線部、21 貫通孔、22 絶縁層、23 導電性物質、31 基体(第三基板)、34 第一空隙部(基準圧力室)、36 ダイアフラム部、37 感圧素子、38 導電部、39 バンプ、40 貫通配線部、41 貫通孔、42 絶縁層、43 導電性物質。

Claims (9)

  1. 第一基板に第二基板を重ねてなる基体と、該基体内の重なり面において、前記第一基板の中央域に第一凹部を配することにより、前記第二基板と略平行して広がる第一空隙部、該第一空隙部上に位置し、前記第二基板の薄板化された領域からなるダイアフラム部、該ダイアフラム部に配された感圧素子、及び、前記第二基板の外面からなる前記基体の一面において、該ダイアフラム部を除いた外周域に配され、該感圧素子と電気的に接続された導電部、を少なくとも備えた圧力センサ素子を複数個、二次元的に配置してなる圧力センサアレイであって、
    前記圧力センサ素子は各々の外周域において、一端が前記基体の一面に配された前記導電部と電気的に接続し、他端が前記第一基板の外面からなる前記基体の他面に露呈するように、前記基体を貫通してなる貫通配線部を有することを特徴とする圧力センサアレイ。
  2. 前記圧力センサ素子の各々に対して、前記基体内の重なり面において、前記第一基板の外周域の少なくとも一部に、一方が前記第一空隙部と連通し、他方が隣接する位置にある圧力センサ素子の第一空隙部と連通するか、あるいは前記第一基板の側面に開口部をなす第二凹部を配することにより、前記第二基板と略平行をなす第二空隙部を設けたことを特徴とする請求項1に記載の圧力センサアレイ。
  3. 前記圧力センサ素子の各々において、前記貫通配線部と前記第二空隙部とは、互いに重ならない位置にあることを特徴とする請求項2に記載の圧力センサアレイ。
  4. 請求項1乃至3に記載の圧力センサアレイと、該圧力センサアレイを構成する圧力センサ素子の前記貫通配線部の他面に露呈された一端に配され、該一端と電気的に接続されるバンプと、から構成されたことを特徴とする圧力センサアレイパッケージ。
  5. 第一基板に第二基板を重ねてなる基体と、該基体内の重なり面において、前記第一基板の中央域に第一凹部を配することにより、前記第二基板と略平行して広がる第一空隙部、該第一空隙部上に位置し、前記第二基板の薄板化された領域からなるダイアフラム部、該ダイアフラム部に配された感圧素子、及び、前記第二基板の外面からなる前記基体の一面において、該ダイアフラム部を除いた外周域に配され、該感圧素子と電気的に接続された導電部を少なくとも備え、前記外周域において、一端が前記基体の一面に配された前記導電部と電気的に接続し、他端が前記第一基板の外面からなる前記基体の他面に露呈するように、前記基体を貫通してなる貫通配線部を有する圧力センサ素子を複数個、二次元的に配置してなる圧力センサアレイの製造方法であって、
    前記第一基板に、前記圧力センサ素子の各々に対し前記第一凹部を形成する第一工程、
    前記第一基板の第一凹部が形成された面に前記第二基板を貼り合わせ、前記第一空隙部を形成する第二工程、
    前記第二基板を薄板化して前記ダイアフラム部を形成する第三工程、
    前記ダイアフラム部に少なくとも前記感圧素子及び前記導電部を形成する第四工程、
    及び、前記圧力センサ素子の各々に対して、薄板化した第二基板を第一基板と重ねてなる基体の外周域において、一端が該基体の一面に配された前記導電部と電気的に接続し、他端が前記第一基板の外面からなる前記基体の他面に露呈するように、前記基体を貫通してなる貫通配線部を形成する第五工程、を少なくとも有することを特徴とする圧力センサアレイの製造方法。
  6. 前記第一工程は、前記第一凹部と共に第二凹部を形成し、前記第一基板の第一凹部と第二凹部が形成された面に前記第二基板を貼り合わせることにより、一方が該第一空隙部と連通し、他方が隣接する位置にある圧力センサ素子の第一空隙部と連通するか、あるいは前記第一基板の側面に開口部をなす第二空隙部を形成する工程を含むことを特徴とする請求項5に記載の圧力センサアレイの製造方法。
  7. 請求項5または6に記載の圧力センサアレイの製造方法により、該圧力センサアレイを構成する圧力センサ素子の前記貫通配線部の他面に露呈された一端に、該一端と電気的に接続されるバンプを形成する工程を、さらに備えたことを特徴とする圧力センサアレイパッケージの製造方法。
  8. 請求項4に記載の圧力センサアレイパッケージと、該圧力センサアレイパッケージのバンプを介して電気的に接続される実装基板と、から構成されたことを特徴とする圧力センサモジュール。
  9. 請求項1乃至4のいずれか1項又は請求項8に記載の圧力センサアレイ、圧力センサアレイパッケージ又は圧力センサモジュールを少なくとも備えたことを特徴とする電子部品。
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