JP5034412B2 - ナノファイバーからなる布帛およびその製造方法 - Google Patents

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本発明は、ナノファイバーの布帛に関するものである。
従来、織・編物などの布帛において婦人のファッションの多様化に伴い、光沢素材が人気を博している。また、スポーツ用途では高密度織物からなる撥水性、耐水性等の機能性素材が、光沢素材として用いられている。この光沢素材はカレンダー加工やシレー加工と呼ばれる処理がなされている。かかる加工とは布帛を熱ロールで挟みながら、加熱/強圧下でプレスして布帛表面の目を潰し、光沢を付与して仕上げるものである。しかしながらこれら従来のものは、特に“イヤビカリ”と呼ばれる、金属調のギラギラしたものや、また、“キラツキ”と呼ばれる見る角度によって光沢にムラがあるものなどであり、光沢感の審美性が欠如しているという問題があった。また、風合いが硬くパカパカしたものであり、風合いの点で着心地も良くないものであった。
かかる問題に対し、布帛を構成する繊維の単繊維繊度を通常の5〜2デシテックスのものから1〜0.2デシテックス級のマイクロファイバーの細い繊維のものにしたり、また、更には0.1〜0.02デシテックスの海島繊維の超極細糸を用いる等して、かかる風合いと光沢感の改善を進めているが、幾分改善されるのみで、充分な問題解決には至っていないのが現状である。
また、ナノファイバーの繊維構造、吸湿性、吸水性等の繊維特性については、特開2004−162244号公報に記載されている。
即ち、高い光沢感があり、且つ光沢ムラのない、スッキリした透明感のある上質の光沢を有し、同時にソフトな風合いを持つ布帛は、従来技術では達成できていないという現状である。
特開2004−162244号公報
本発明は、上質の光沢を有し、かつ、ソフトな風合いを有する布帛を提供することを目的とする。
熱可塑性ポリマーの数平均による単繊維直径が10〜200nmで構成されたナノファイバーの布帛であって、該布帛の鏡面光沢度が少なくとも150%以上であり、且つ該光沢度の最大値と最小値の対比光沢度が5.0%以下の光沢を有していることを特徴とするナノファイバー布帛およびその製造方法で達成することができる。
本発明により、上質の光沢を有し、かつ、ソフトな風合いを有する布帛を得ることができ、高付加価値を有する繊維製品への展開が可能となる。
本発明でいうナノファイバーとは、単繊維直径が10〜200nmの繊維のことをいう。
かかる単繊維繊度は従来の超極細糸に比べ1/100〜1/100000という細さであり、単繊維直径が小さくなることで後述する布帛にした後の熱カレンダー加工で容易に繊維が潰れやすいため、高い光沢を得ることができ、また光沢にムラがなく、且つソフトな風合いのものが得られる。特に光沢の均一性の点から単繊維直径は50〜150nmレベルのものが好ましい。
かかるナノレベルの繊維の総繊度としては10〜300デシテックスであることが、光沢、風合いの点から好ましい。10デシテックス未満のものは布帛の強度が低くなる傾向があり、また、300デシテックスを越える場合は厚地となる傾向があり、衣料用途としては用いにくい場合がある。
ナノファイバーを構成する熱可塑性ポリマー中、80重量%以上がポリエステル、ポリアミドおよびポリオレフィンの群から選ばれる少なくとも1つであることが紡糸性、強度、光沢の均一性の点から好ましい。80重量%未満のものはナノファイバーの含有率が低くなり本発明の効果が出にくくなる傾向がある。熱可塑性ポリマーの中ではヤング率が低く、ソフトな風合いが得られることから特にポリアミドが繊維が好ましい。
布帛とは織物、編物、不織布などの形態を有するものをいう。本発明の効果を最大限には発揮させるには表面が平滑な形態である織物が特に好ましい。更に織物組織としては平織、繻子織、綾織が特に好ましい。
布帛を構成するナノファイバーの混率としては光沢、ソフト風合い効果から布帛に少なくとも30重量%以上含有させることが好ましい。更には60%以上含有させることが好ましい。ナノファイバーが30%に満たない場合は光沢がギラギラしたものとなり、また、風合いが硬くなる場合がある。
対比光沢度5.0%以下とするためには、布帛は熱カレンダー加工を行えばよい。かかるカレンダー加工は金属の熱ロールカレンダーやセルロース材のコットンロールカレンダーで処理するものであり、かかるロールに布帛を挟み込むため、光沢を制御しやすく、且つ均一に加工できることから好ましい。他に、ペーパーカレンダー加工があり“艶板”と呼ばれるセルロース材質の厚手の板に布帛を挟んで処理する方法があるが、材質がソフトでありプレス圧があまり高くできないことと、均一性に欠けるという傾向がある。
次に布帛の光沢の測定方法について述べる。本発明の布帛の鏡面光沢度とは三次元変角光度計を用い、次の方法で測定した値をいう。
布帛を0〜360°に回転させながら入射角45°/反射角45°の条件で全光沢度(%)を10°刻みで連続的に測定する。その0〜360°の全光沢度の平均値を鏡面光沢度(%)として表す。また、この光沢度の最大値と最小値の比率を下記の式より求め、 対比光沢度(%)として表す。
対比光沢度(%)={1−(min/max)}×100
但し、max:全光沢度の最大値(%)、min:全光沢度の最小値(%)である。
本発明は本発明で定義したかかる鏡面光沢度は少なくとも150%でなければならない。150%以上の場合は光沢が高く、非常に透明感のある光沢となり好ましい。一方、150%に満たない場合はギラギラした光沢となり、好ましくない。また、対比光沢度は5.0%以下でなれなければならない。5.0%以下のものは光沢の最大値と最小値の幅が小さく、種々の角度から見る光沢が均一でマイルドな光沢となり、好ましい。一方、対比光沢が5.0%を越えるものは光沢に強弱のムラがあり、“イヤビカリ”の光沢となり、好ましくない。
また、本発明では布帛のL値(明度)が40以上となるよう染色されていることが光沢感をより上質にさせることから好ましい。40未満のものは染色物の色の濃度が高い、いわゆる濃色領域のものであり、上質な光沢感に乏しくなる場合がある。
かかる布帛の用途としては婦人衣料、紳士衣料、スポーツ衣料用途のものが本発明の効果を最大限に発揮できることから好ましい。具体的には婦人衣料としてはブラウス、ワンピース、コート、ハーフコート、パンツ等、紳士衣料ではカジュアルシャツ、ライダースーツ、スラックス等、スポーツ衣料としてはブルゾン、パーカー、ジャンパー、シャツ等に好適に用いられる。
次に本発明の製造方法について述べる。
まず、布帛形成後に1成分を溶解、除去してナノファイバーにする前に2成分の熱可塑性ポリマーからなるポリマーアロイ繊維を紡糸、製糸する。最終的にナノファイバーとなるポリマーとしては紡糸性(耐熱性)、糸強度、耐溶解性(難溶解性)の特性が必要となり、ポリアミド、ポリエステル、ポリオレフィン等の熱可塑性ポリマーが好ましい。ナノファイバーの他方の成分としてはナノファイバーと同時に紡糸ができ、布帛にした後に溶剤で簡単に溶解、除去されるポリマーが求められるが、この成分としてはポリ乳酸、共重合ポリエステル、エスチレン、ポリビニルアルコール等が好ましい。ナノファイバーとこれらの溶解されるポリマーの好ましい組み合わせと溶剤の例を示すと、ナノファイバー/溶解ポリマー(溶剤)の順に、ポリアミド/ポリ乳酸(熱アルカリ溶液)、ポリアミド/共重合ポリエステル(熱アルカリ溶液)、ポリブチレンテレフタレート/ポリ乳酸(熱アルカリ溶液)、ポリブチレンテレフタレート/エスチレン(熱アルカリ溶液)、ポリトリメチレンテレフタレート/ポリ乳酸(熱アルカリ溶液)、ポリフェニレンサルファイド/共重合ポリエステル(熱アルカリ溶液)等である。
この中で更に好ましくは、ポリマー間の融点が近いために紡糸性がよく、且つ布帛での溶解、除去性に優れた特性を持つ、ポリアミド/ポリ乳酸(熱アルカリ溶液)の組み合わせが最適である。ナノファイバーになるポリアミドとしてはナイロン−6或いはナイロン−66が好ましい。
次いでかかる2成分を適宜混合したナノアロイ繊維を用いて、前記布帛を形成後に加工工程で1成分を溶解、除去し、熱可塑性ポリマーの数平均による単繊維直径が10〜200nmであるナノファイバーの布帛にする。
次いで染色し、前記熱ロールカレンダーやコットンロールカレンダー加工機を用い、加工温度40〜230℃および加工圧力2〜220kg/cmでカレンダー加工を行う。加工圧力とはカレンダーの全圧力(トン)をロール長(cm)で除した値の線圧(kg/cm)である。かかる光沢の制御は加工温度と加工圧力の条件の組み合わせで所望の光沢を得ることができる。例えば加工温度を高くすれば、加工圧力が低くでき、また、その逆に加工温度を低して加工圧力を高くする条件を設定することで、光沢を自在に制御することができる。また、布帛の厚さや薄さに応じて、かかる条件を制御することができる。具体例を示すならば、ナイロンナノファイバーを用い総繊度が20〜70デシテックスのフィラメントを用いた薄地織物では加工温度:120〜200℃、加工圧力:50〜180kg/cmが、また、総繊度が80〜160デシテックスの中厚地織物は140〜210℃、加工圧力は80〜210kg/cmがひとつの目安の条件である。なお、カレンダー加工は染色後に行う方法のほかに、染色前に行う方法も適用できるため、要求される光沢に合わせて適宜工程を組み替えることも本発明に含まれるものである。
染色方法としては通常の液流染色機での浸漬染色のみならず、プリント染色も適用することができる。使用する染料についてはナノファイバーに適合する染料で適宜染色を行い、仕上げる。
本発明のかかる光沢特性が得られる織物の一例について、走査型顕微鏡を用いて撮影したものを図2(写真、織物斜断面:200倍)に示す。なお、図3(写真)はカレンダー加工をしない織物について撮影したものであり(織物斜断面:200倍)、比較のために示す。写真から明らかなように、織物の表面は非常にフラットで且つ、均一性に富む表面であり、従来織物とは全く異なることが判る。
本発明を実施例で詳細に説明する。なお、実施例中の測定方法、評価方法は以下の方法を用いた。
[測定方法]
A.布帛のナノファイバーの数平均による単繊維直径の測定
ナノファイバーの単繊維直径の平均値は以下のようにして求める。すなわち、サンプルの超薄切片を切り出し、透過型電子顕微鏡(TEM):日立社製H−7100FA型で 観察した。これにより得られた写真について画像処理ソフト(WINROOF)を用いて単繊維直径を計算し、それの平均値を求めた。これを「数平均による単繊維直径」とした。この時、平均に用いるナノファイバー数は同一横断面内で無作為抽出した300本以上の単繊維直径を測定したが、それを5断面で行い、合計1500本以上の単繊維直径を用いて計算した。また、コントラストが低い場合は、金属染色を施した(ナイロンはリンタングステン酸で金属染色した)。
[評価方法]
A.布帛の光沢特性
光沢計として三次元変角光度計GP−200(村上色彩技術研究所(製))を用いた。
光沢の測定方法は以下のとおりである。
布帛のサンプル(30cm角)を3枚採取し、上記光沢計を用い前記明細書で示した方法により、3枚についての鏡面光沢度(%)および対比光沢度(%)の光沢度を求めた。鏡面光沢度は高い値ほど透明感があり、良好であることを示す。また、対比光沢度は値が小さいものほど、キラツキがなく、良好と評価した。
B.布帛の風合い
10名の評価者で下記の官能評価(4段階評価)を行った。
◎は風合いがソフトで極めて良好、○は風合いがソフトで良好、△は風合いがやや硬く、不良、×は風合いが硬く極めて不良、として評価した。
実施例1
[布帛の製造]
1.ポリマーアロイ繊維の製糸
溶融粘度250Pa・s(262℃、剪断速度121.6sec−1)、融点220℃のナイロン−6(40重量%)、溶融粘度250Pa・s(262℃、剪断速度121.6sec−1)、 融点220℃のポリ乳酸(60重量%)を用いて2軸押し出し混練機で 260℃で混練してポリマーアロイチップを得た。このポリマーアロイを275℃の溶融部で溶融し、17ホールの口金を用いて、紡糸温度280℃で紡糸、900m/分で巻き取った。そして、これを第1ホットローラーの温度を90℃、第2ホットローラーの温度を130℃として、延伸倍率が3.2倍となるよう延伸熱処理し、 56dtex、17フィラメント、強度4.3cN/dtex、伸度37%、U%2.5%の優れた特性を有するポリマーアロイ繊維を得た。
2.ポリマーアロイ繊維の製布
かかるポリマーアロイ繊維56dtex、17フィラメントを経糸および緯糸に用いて、幅166cm、経糸密度180本/吋、緯糸密度110本/吋の平織組織に製織した。
3.布帛の加工
A.溶解、除去加工
上記製織した生機を連続式精練機(“ソフサー”:ニッセン(株)製)で95℃×2分間、精練した(精練浴:ソーダ灰0.2%、界面活性剤:0.1%)。
次いで常法に従って、乾燥した(“SSDドライヤー”:ニッセン(株)製)で130℃°×3分間)。
次いで1.5%のカセイソーダ溶液を用い、液流染色機で95℃×30分間、ポリ乳酸成分を溶解、除去処理した。その後、乾燥し、ポリ乳酸成分が完全に溶解、除去していることを確認した(生地の減量率は60.0重量%であった)。処理後の織物中のナイロン−6からなるナノファイバーの総繊度は22.4dtexであった。単繊維は数平均による単繊維直径の測定を前記測定方法で行ったところ、80〜130nmレベルであった。
B.染色
次いで、上記の液流染色機を用いてブルーの含金酸性染料で染色品のL値(明度)が51になるように、100℃×60分で染色、常法で洗浄し乾燥した。
C.カレンダー加工
次いでこの染色品を熱ロールカレンダー加工機(由利ロール(株)製)を用いて加工温度190℃、加工圧力150kg/cm(30トン/200cm)、加工速度20m/分の条件でカレンダー加工した。
D.仕上げ
次いで常法に従ってピンテンターで150℃×40秒で仕上げセットし、仕上げた。仕上げ幅127cm、経糸密度228本/吋、緯糸密度126本/吋であった。
4.布帛の評価
上記仕上げ品の光沢特性および風合いについて前記評価方法に従って評価した。
光沢度の詳細な評価結果を表1および図1に示す。表1において、平均とは全角度の光沢度の平均値であり、鏡面光沢度を表す。min、maxは光沢の最小値と最大値であり、前記式より対比光沢度を算出した。図1は表1のデータをプロットしたものであり、ヨコ軸に織物のアングル(0°〜360°)、タテ軸に鏡面光沢度を示す。図1において、最も鏡面光沢度の高いものが実施例1のデータである。
鏡面光沢度、対比光沢度および風合いの評価結果を表2に示す。
比較例1
カレンダー加工をしないことを除いては実施例1と同様にしてナノファイバーの織物を製造、染色し、仕上げた。
比較例2
通常の極細ポリエステル織物であり、56dtex、72フィラメント、セミダル(東レ(株)製)を経糸および緯糸に用いて、経糸密度:180本/吋、緯糸密度:110本/吋の平織組織に染色、カレンダー加工、仕上げた。なお、染色はブルーの分散染料でL値(明度):51に染色、カレンダー加工は実施例1の条件に従って加工した。
比較例3
ポリアミド織物であり、ナイロンー6、56dtex、40フィラメント、セミダル(東レ(株)製)を経糸および緯糸に用いて、経糸密度:180本/吋、緯糸密度:110本/吋の平織組織に染色、カレンダー加工、仕上げた。なお、染色はブルーの含金染料でL値(明度):51に染色、カレンダー加工は実施例1の条件に従って加工した。
かかる「比較例1」、「比較例2」、「比較例3」の仕上げ品の評価結果を実施例1の結果とともに表2に示す。
表2から明らかなように、本発明の実施例1により得られた織物の鏡面光沢度は180%レベルと高く、また、対比光沢度も5%以下であり非常に透明感のある光沢で、且つキラツいた光沢がなくマイルドな光沢で極めて上質な好ましい光沢であった。また、風合いもソフトな風合いを有する織物であった。
一方、「比較例1」、「比較例2」、「比較例3」のいずれも鏡面光沢度は100%以下のレベルで透明性の光沢はなく(図1において、最も鏡面光沢度の高いものが実施例1のデータであり、比較例2、比較例3、比較例1の順に鏡面光沢度が低くなっている)、また、ぎらついた光沢で平凡な織物であった。更に、「比較例2」、「比較例3」はいずれも風合いは硬く、劣るものであった。
実施例1の光沢特性を示した図である。 本発明織物についての走査型顕微鏡による織物表面(200倍に拡大)写真である。 カレンダー加工を行っていない織物の走査型顕微鏡による織物斜断面(200倍に拡大)写真である。

Claims (8)

  1. 熱可塑性ポリマーからなり、数平均による単繊維直径が10〜200nmであるナノファイバーを用いた布帛において、該布帛は染色され、L値(明度)が40以上であって、さらに該布帛の以下に示す定義により求められる鏡面光沢度が少なくとも150%であり、且つ該鏡面光沢度の最大値と最小値の対比光沢度が5.0%以下であることを特徴とする布帛。
    鏡面光沢度とは、三次元変角光度計を用い、布帛の中心点を貫通する布帛に垂直方向の基軸の周りを、0〜360°に回転させながら入射角45°、反射角45°の条件で全光沢度(%)を10°刻みで連続的に測定し、その0〜360°の全光沢度の平均値を鏡面光沢度(%)として表したものである。
  2. 該熱可塑性ポリマーの80重量%以上がポリエステル、ポリアミドおよびポリオレフィンの群から選ばれる少なくとも1つである請求項1に記載の布帛。
  3. 該ナノファイバーを、該布帛中少なくとも30重量%含有する請求項1または2に記載の布帛。
  4. 該布帛が熱ロールカレンダー加工されている請求項1〜3のいずれかに記載の布帛。
  5. 該布帛が織物である請求項1〜4のいずれかに記載の布帛。
  6. 該布帛の用途が婦人衣料、紳士衣料およびスポーツ衣料用途から選ばれるいずれかである請求項1〜5のいずれかに記載の布帛。
  7. 2成分の熱可塑性ポリマーからなるポリマーアロイ繊維を製糸し、次いで布帛形成後に1成分を溶解、除去して数平均による単繊維直径が10〜200nmのナノファイバーにせしめ、次いで該布帛のL値(明度)が40以上となるまで染色し、その後、該布帛に対し、加工温度40〜230℃、加工圧力2〜200kg/cmで熱カレンダー加工することを特徴とする布帛の製造方法。
  8. 該熱可塑性ポリマーがポリアミド成分とポリ乳酸成分とからなることを特徴とする請求項7に記載の布帛の製造方法。
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