JP5033007B2 - 作業車の走行装置 - Google Patents
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Description
この場合、ローリングアームのローリング作動を規制するものとして、ローリングアームの上方位置でかつ揺動軸心位置の両側に規制板を設けることが提案されている(特許文献2参照)。
そうすると、ローリングアームのローリング作動を規制するためには、ローリングアームの揺動軸芯から一方の規制板までの間隔を腕長さとして、その腕長さと規制板の受け持つ反力を掛け合わせた回転モーメントを発揮させることとなるので、腕長さが揺動軸芯からのものに限定され、規制板を単独で受け止めるだけの強度の高いものとする必要がある。
一方、ローリングアームに作用する反力も単一の規制板からの大きな反力を受けるので、ローリングアームとしても高剛性の大きな部材を必要とする。
請求項1に係る発明の特徴構成は、前記ローリングアームに接触作用して前記ローリングアームのローリング作動限を設定する第一ローリング規制具及び第二ローリング規制具の両方を、前記揺動軸心を挟んで一方側及び他方側の両方にそれぞれ配置し、前記第一ローリング規制具は、弾性変形可能に構成してあり、前記ローリングアームが基準姿勢から一方向に揺動した際に、前記揺動軸心を挟んで一方側では前記第一ローリング規制具が作用し、前記揺動軸心を挟んで他方側では前記第二ローリング規制具が作用することにより、前記ローリングアームのローリング作動を制限すべく構成してある点にあり、その作用効果は次の通りである。
つまり、ローリングアームがローリング作動してローリング作動限に達すると、揺動軸心を挟んで一方側では第一ローリング規制具が作用し、揺動軸心を挟んで他方側では第二ローリング規制具が作用することにより、ローリングアームのローリング作動を規制する。
したがって、ローリングアームのローリング作動を規制するために必要となる回転モーメントを同じとすれば、揺動軸芯を挟んで両側にローリング規制具を配置して二箇所でローリング作動を受け止めることとしたので、ローリング規制具の分担荷重が小さくなる。
したがって、ローリングアームの揺動軸芯を挟んで両側に位置するローリング規制具が共にローリングアームに接触作用する改善を施すことによって、個々のローリング規制具が担う荷重負担を軽減できるとともに、それだけに止まらず、ローリングアーム自体の小型化にも寄与できるものである。
ローリングアームが一方のローリング規制具に受け止められると、その弾性変形力によって、衝撃的な当接状態が緩和され、接触部位を震源とする振動の発生が抑制される。
一方のローリング規制具とローリングアームとの連結部位を、車輪に作用する大きな荷重を直接的に受けるサスペンション機構とローリングアームとの連結部位より、ローリングアームの揺動軸芯位置から離れた位置に設けてあるので、一方のローリング規制具が担う荷重を小さくできる。これによって、ローリングアームのローリング作動を受け止めるだけの小さな荷重を受け止めればよい一方のローリング規制具の機能に対応した配置構成が達成できた。
ローリングアームと一方のローリング規制具に使用されるバネとの位置関係を、ローリングアームを上方に、バネを下方に配置した。これによって、ローリングアームの上方にバネを配置する場合に比較して、ローリングアームの下方の空きスペースにバネを配置することができてその下方スペースの有効活用が図れ、ローリングアーム等の設置構造が嵩高くならない。
つまり、ローリングアームがローリング作動する前の状態では、ローリング作動後に一方のローリング規制具とサスペンション機構とが上下方向視において重複する状態となる位置まで、一方のローリング規制具とサスペンション機構とを十分近接した状態で配置することができ、機器の配置構成が容易である。
条数の異なる機種であっても、前記サスペンション機構のバネ付勢力を変更するだけで、苗のせ台の載置重量変化にも対応でき、条数毎に異なる機構を導入する必要はない。
これにより、油圧シリンダ5が収縮作動すると、トップリンク3及びロアリンク4が上方に揺動駆動されて、苗植付装置6が上昇駆動される。油圧シリンダ5が伸長作動すると、トップリンク3及びロアリンク4が下方に揺動駆動されて、苗植付装置6が下降駆動される。
図1及び図6に示すように、機体の左右中央に幅狭のミッションケース40が機体前後方向に備えられ、ミッションケース40の前部から右及び左の前車軸ケース41が延出されて、右及び左の前輪1を支持する前輪支持ケース7が、右及び左の前車軸ケース41の端部に操向自在に支持されている。ミッションケース40の後部の機体左右方向の横軸芯P1周りに、右及び左の後車輪ケース(車輪ケースの一例)8が独立に上下に揺動自在に支持され、右及び左の後車輪ケース8が後方に延出されて、右及び左の後車輪ケース8の後部に右及び左の後輪2が支持されている。
サスペンション機構25は、ローリングアーム24の一端近傍に、揺動支持軸23と平行な軸心Q周りで左右揺動可能な上ブラケット29と、後車輪ケース8に取り付けてある下ブラケット30と、下ブラケット30から上ブラケット29に向けて立設し上端部を上ブラケット29の下端バネ受け部29Aを貫通してあるガイドロッド27と、ガイドロッド27に外嵌され、上下ブラケット29、30間に装着してあるコイルバネ28とで構成してある。
以上のような構成によって、水田での作業走行や路上走行等において、ローリングアーム24が揺動軸芯X周りにローリング作動することにより、凹凸に応じて右及び左の後車輪ケース8(右及び左の後輪2)が独立に上下に揺動し、右及び左のサスペンション機構25、25によりショックが吸収される。
ここでは、4条植え仕様の場合は、バネ付勢力を柔らかく、6条植え仕様の場合は、バネ付勢力を硬めに設定する。
図3に示すように、一方のローリング規制具31は、左右の支持フレーム20の両上端に亘って連結されている上枠フレーム33とローリングアーム24とに亘って設けてある。一方のローリング規制具31は、保持ロッド31Aと、その保持ロッド31Aに外嵌されているコイルバネ31Bと、保持ロッド31Aの下端部にナット31Dで受止支持されているバネ受け31Cとで構成してある。
ここに、左右支持フレーム20、左右支持フレーム20に掛け渡されている横フレーム21、上枠フレーム33を、機体フレームと総称する。
これによって、一方のローリング規制具31を弾性変形自在な規制具に構成してある。
つまり、後輪2の上下動によって高荷重を与えるサスペンション機構25は揺動支持軸23から近い位置に作用させて、片持ち状態で支持するローリングアーム24の荷重負担を軽くするようにしてある。上枠フレーム33より保持ロッド31Aに吊り下げ支持されているだけの一方のローリング規制具31については、サスペンション機構25より揺動支持軸23より遠い位置に連結して、小さなバネ定数のもので大きなモーメントを与える構成を採っている。そして、ナット31dの調節によって、ローリングアーム24に対する規制力を調節できる。
例えば、図5に示すように、ローリングアーム24が左上がり状態にローリング作動した場合には、揺動支持軸23より左側に位置する他方のローリング規制具32がローリングアーム24に当接してローリング作動を規制する。これと同時に、揺動支持軸23より右側に位置する一方のローリング規制具31はコイルスプリング31Bが密着する程に変形して受止規制力を大きくし、ローリングアーム24に当接してローリング作動を規制する。つまり、揺動支持軸23を挟んで右側では一方のローリング規制具31が作用し、揺動支持軸23を挟んで反対側の左側では他方のローリング規制具32が作用して、ローリングアーム24のローリング作動を規制する。
しかも、一方のローリング規制具31はコイルバネ31Bの存在によって弾性的な受け止めが可能であるので、コイルバネ31Bが圧縮して密着するまでは、ローリング作動を弾性的に受止吸収することが可能である。
なお、一方のローリング規制具31はローリングアーム24の基準姿勢を設定する中立付勢機構として機能している。つまり、一方のローリング規制具31のコイルバネ31Bに初期圧縮力を作用させて装着しているので、揺動支持軸23の両側に配置された一方のローリング規制具32がローリングアーム24を基準姿勢に付勢している。したがって、一方のローリング規制具31は他方のローリング規制具32より先行してローリングアーム24に接触する構成となっているので、コイルバネ31Bが密着するまでは、ローリングアーム24のローリング作動を穏やかに受け止めることが可能である。
(1)ローリングアーム24の揺動軸芯Xの両側にローリング規制具31、32を配置するが、揺動軸芯Xの一方側に配置するローリング規制具の数としては、ひとつではなく、複数個のものを配置してもよい。
(2)前輪1に対して前記したサスペンション機構25、開き防止機構等を施してもよい。
(3)サスペンション機構25としては、コイルスプリング28の代わりに、複数個のゴムリング材を重ねて使用してもよい。
(4)一方のローリング規制具31としては、コイルスプリング31Bを使用せず、他方のローリング規制具32と同様に、金属製の部材で構成し、その表面にゴムや軟性の樹脂を貼付して、弾性変形する構成のものであってもよい。
(5)一方のローリング規制具31としては、他方のローリング規制具32と同様に、金属製の部材で構成して、弾性変形の少ないものであってもよい。この場合には、別途、ローリングアーム24の基準姿勢を維持する付勢機構が必要である。
(6)本発明は乗用型田植機ばかりではなく、機体の後部に直播装置を上下動自在に支持した水田作業機や、機体の後部に代掻きロータリを上下動自在に支持した水田作業機にも適用できる。
8 後車輪ケース(車輪ケース)
21 横フレーム(機体フレーム)
24 ローリングアーム
25 サスペンション機構
31 一方のローリング規制具(第一ローリング規制具)
31A 保持ロッド
31B コイルバネ(バネ)
32 他方のローリング規制具(第二ローリング規制具)
33 上枠フレーム(機体フレーム)
G 田面
Claims (5)
- 車輪を夫々備えた一対の車輪ケースと機体フレームに支持されたローリングアームとに亘って、前記車輪ケースを独立して上下動可能に構成する一対のサスペンション機構を設けるとともに、前記ローリングアームを前記機体フレームに対して揺動軸心周りでローリング作動自在に支持している作業車の走行装置であって、
前記ローリングアームに接触作用して前記ローリングアームのローリング作動限を設定する第一ローリング規制具及び第二ローリング規制具の両方を、前記揺動軸心を挟んで一方側及び他方側の両方にそれぞれ配置し、
前記第一ローリング規制具は、弾性変形可能に構成してあり、
前記ローリングアームが基準姿勢から一方向に揺動した際に、前記揺動軸心を挟んで一方側では前記第一ローリング規制具が作用し、前記揺動軸心を挟んで他方側では前記第二ローリング規制具が作用することにより、前記ローリングアームのローリング作動を制限すべく構成してある作業車の走行装置。 - 前記第一ローリング規制具と前記ローリングアームとの連係部位を、前記ローリングアームと前記サスペンション機構との連係部位よりも前記ローリングアームの揺動軸心より離れた位置に設けてある請求項1記載の作業車の走行装置。
- 前記第一ローリング規制具を、前記ローリングアームより上方に配置した機体フレームに取付られる保持ロッドと保持ロッドに保持されるバネとで構成し、前記バネを前記保持ロッドにおける前記ローリングアームより下向きに突出した部分に装着してある請求項1又は2に記載の作業車の走行装置。
- 上下に位置ズレする状態に配置した、前記第一ローリング規制具と前記サスペンション機構とが、前記ローリングアームのローリング作動によって、前記上下方向視において一部重なるように構成してある請求項1から3のうちのいずれかひとつに記載の作業車の走行装置。
- 前記サスペンション機構のバネ付勢力を変更可能に構成してある請求項1から4のうちのいずれかひとつに記載の作業車の走行装置。
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