JP5033007B2 - 作業車の走行装置 - Google Patents

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Description

本発明は、車輪を夫々備えた一対の車輪ケースと機体フレームに支持されたローリングアームとに亘って、前記車輪ケースを独立して上下動可能に構成する一対のサスペンション機構を設けるとともに、前記ローリングアームを前記機体フレームに対して揺動軸心周りでローリング作動自在に支持している作業車の走行装置に関する。
車輪を備えた車輪ケースと走行機体に備えられたローリングアームとの間にサスペンション機構を配置するとともに、ローリングアームを前後向き軸芯回りで揺動可能に支持し、サスペンション機構だけでなく、ローリングアームのローリング作動によっても、車輪の上下動を吸収する構成を採っている(特許文献1)。
この場合、ローリングアームのローリング作動を規制するものとして、ローリングアームの上方位置でかつ揺動軸心位置の両側に規制板を設けることが提案されている(特許文献2参照)。
特開平2004−275059号(段落番号〔0053〕〔0054〕) 特願2007−132977号(段落番号〔0033〕)
上記規制板は、ローリングアームの揺動軸芯を挟んで左右両側に設けてあるものではあるが、共に、ローリングアームの上方に配置してあるので、ローリングアームが一方向にローリング作動した場合に、そのローリング作動を規制する為にローリングアームに接触作用する規制板は、左右のいずれか一方のものに限られる。
そうすると、ローリングアームのローリング作動を規制するためには、ローリングアームの揺動軸芯から一方の規制板までの間隔を腕長さとして、その腕長さと規制板の受け持つ反力を掛け合わせた回転モーメントを発揮させることとなるので、腕長さが揺動軸芯からのものに限定され、規制板を単独で受け止めるだけの強度の高いものとする必要がある。
一方、ローリングアームに作用する反力も単一の規制板からの大きな反力を受けるので、ローリングアームとしても高剛性の大きな部材を必要とする。
本発明の目的は、ローリング作動を規制するものとして、規制具の大型化を回避しながら、ローリング規制を行うことのできる作業車の走行装置を提供する点にある。
〔構成〕
請求項1に係る発明の特徴構成は、前記ローリングアームに接触作用して前記ローリングアームのローリング作動限を設定する第一ローリング規制具及び第二ローリング規制具の両方前記揺動軸心を挟んで一方側及び他方側の両方にそれぞれ配置し、前記第一ローリング規制具は、弾性変形可能に構成してあり、前記ローリングアームが基準姿勢から一方向に揺動した際に、前記揺動軸心を挟んで一方側では前記第一ローリング規制具が作用し、前記揺動軸心を挟んで他方側では前記第二ローリング規制具が作用することにより、前記ローリングアームのローリング作動を制限すべく構成してある点にあり、その作用効果は次の通りである。
〔作用〕
つまり、ローリングアームがローリング作動してローリング作動限に達すると、揺動軸心を挟んで一方側では第一ローリング規制具が作用し、揺動軸心を挟んで他方側では第二ローリング規制具が作用することにより、ローリングアームのローリング作動を規制する。
したがって、ローリングアームのローリング作動を規制するために必要となる回転モーメントを同じとすれば、揺動軸芯を挟んで両側にローリング規制具を配置して二箇所でローリング作動を受け止めることとしたので、ローリング規制具の分担荷重が小さくなる。
〔効果〕
したがって、ローリングアームの揺動軸芯を挟んで両側に位置するローリング規制具が共にローリングアームに接触作用する改善を施すことによって、個々のローリング規制具が担う荷重負担を軽減できるとともに、それだけに止まらず、ローリングアーム自体の小型化にも寄与できるものである。
〔作用効果〕
ローリングアームが一方のローリング規制具に受け止められると、その弾性変形力によって、衝撃的な当接状態が緩和され、接触部位を震源とする振動の発生が抑制される。
請求項に係る発明の特徴構成は、前記第一ローリング規制具と前記ローリングアームとの連係部位を、前記ローリングアームと前記サスペンション機構との連係部位よりも前記ローリングアームの揺動軸心より離れた位置に設けてある点にあり、その作用効果は次の通りである。
〔作用効果〕
一方のローリング規制具とローリングアームとの連結部位を、車輪に作用する大きな荷重を直接的に受けるサスペンション機構とローリングアームとの連結部位より、ローリングアームの揺動軸芯位置から離れた位置に設けてあるので、一方のローリング規制具が担う荷重を小さくできる。これによって、ローリングアームのローリング作動を受け止めるだけの小さな荷重を受け止めればよい一方のローリング規制具の機能に対応した配置構成が達成できた。
請求項に係る発明の特徴構成は、前記第一ローリング規制具を、前記ローリングアームより上方に配置した機体フレームに取付られる保持ロッドと保持ロッドに保持されるバネとで構成し、前記バネを前記保持ロッドにおける前記ローリングアームより下向きに突出した部分に装着してある点にあり、その作用効果は次の通りである。
〔作用効果〕
ローリングアームと一方のローリング規制具に使用されるバネとの位置関係を、ローリングアームを上方に、バネを下方に配置した。これによって、ローリングアームの上方にバネを配置する場合に比較して、ローリングアームの下方の空きスペースにバネを配置することができてその下方スペースの有効活用が図れ、ローリングアーム等の設置構造が嵩高くならない。
請求項に係る発明の特徴構成は、上下に位置ズレする状態に配置した、前記第一ローリング規制具と前記サスペンション機構とが、前記ローリングアームのローリング作動によって、前記上下方向視において一部重なるように構成してある点にあり、その作用効果は次の通りである。
〔作用効果〕
つまり、ローリングアームがローリング作動する前の状態では、ローリング作動後に一方のローリング規制具とサスペンション機構とが上下方向視において重複する状態となる位置まで、一方のローリング規制具とサスペンション機構とを十分近接した状態で配置することができ、機器の配置構成が容易である。
請求項に係る発明の特徴構成は、前記サスペンション機構のバネ付勢力を変更可能に構成してある点にあり、その作用効果は次の通りである。
〔作用効果〕
条数の異なる機種であっても、前記サスペンション機構のバネ付勢力を変更するだけで、苗のせ台の載置重量変化にも対応でき、条数毎に異なる機構を導入する必要はない。
図1及び図2に示すように、右及び左の前輪1、右及び左の後輪2で支持された機体の後部に単一のトップリンク3及び左右一対のロアリンク4からなる昇降リンク機構が上下に揺動自在に支持され、トップリンク3及びロアリンク4を昇降駆動する油圧シリンダ5が備えられており、トップリンク3及びロアリンク4の後部に苗植付装置6が支持されて、作業車の一例である乗用型田植機が構成されている。
図1及び図2に示すように、苗植付装置6は4条植型式に構成されており、2個の植付伝動ケース9、植付伝動ケース9の後部の右及び左の横側部に回転駆動自在に支持された回転植付ケース10、回転植付ケース10の両端に備えられた一対の植付アーム11、接地フロート12及び苗のせ台13等を備えて構成されている。これにより、苗のせ台13が左右に往復横送り駆動されるのに伴って、回転植付ケース10が回転駆動され、苗のせ台13の下部から植付アーム11が交互に苗を取り出して田面Gに植え付ける。
図1及び図2に示すように、機体に備えられた運転座席14の後側に、肥料を貯留するホッパー15、繰り出し部16及びブロア17が備えられている。接地フロート12に作溝器18が備えられ、繰り出し部16と作溝器18とに亘ってホース19が接続されている。これにより、前述のような苗の植え付けに伴って、ホッパー15から肥料が所定量ずつ繰り出し部16によって繰り出され、ブロア17の送風により肥料がホース19を通って作溝器18に供給されるのであり、作溝器18を介して肥料が田面Gに供給される。
昇降リンク機構と油圧シリンダとの取り付け構造について説明する。図3及び図4に示すように、機体の後部に右及び左の支持フレーム20が上下向きに固定され、右及び左の支持フレーム20の上部に亘って機体フレームとしての角パイプ状の横フレーム21が連結されている。横フレーム21の下方で右及び左の支持フレーム20に亘って支持軸22が架設されて、油圧シリンダ5のシリンダ側のブラケット5aが支持軸22の機体左右方向の横軸芯P3周りに上下に揺動自在に支持されている。油圧シリンダ5のシリンダ側のブラケット5aの外側において、トップリンク3の機体側端部が横軸芯P3周りに上下に揺動自在に支持されている。
図3及び図4に示すように、右及び左の支持フレーム20の下部の機体左右方向の横軸芯P2周りに、ロアリンク4の機体側端部が上下に揺動自在に支持されるとともに、油圧シリンダ5のピストンロッド5Aがロアリンク4の後端に接続されている。
これにより、油圧シリンダ5が収縮作動すると、トップリンク3及びロアリンク4が上方に揺動駆動されて、苗植付装置6が上昇駆動される。油圧シリンダ5が伸長作動すると、トップリンク3及びロアリンク4が下方に揺動駆動されて、苗植付装置6が下降駆動される。
図6に示すように、ミッションケース40の前部に静油圧式無段変速装置43が連結され、機体の前部に支持されたエンジン44の動力が伝動ベルト45を介して静油圧式無段変速装置43に伝達されている。静油圧式無段変速装置43の動力が、ミッションケース40の内部に備えられたギヤ変速式の副変速装置(図示せず)、前輪デフ装置(図示せず)、右及び左の前車軸ケース41に内装された伝動軸(図示せず)を介して、右及び左の前輪1に伝達されている。
図6に示すように、ミッションケース40の後部、右及び左の後車輪ケース8に亘って右及び左の伝動軸46が同芯状で相対回転自在に備えられ、右及び左の伝動軸46の間にスプロケット47が備えられて、副変速装置の動力が伝動チェーン48を介してスプロケット47に伝達されており、スプロケット47と右及び左の伝動軸46との間に右及び左のサイドクラッチ49が備えられている。右及び左のサイドクラッチ49は多板摩擦式に構成されており、バネ(図示せず)によって伝動状態に付勢されている。これにより、副変速装置の動力が伝動チェーン48、スプロケット47、右及び左のサイドクラッチ49(伝動状態)、右及び左の伝動軸46、右及び左の後車輪ケース8に内装された伝動軸50を介して、右及び左の後輪2に伝達されている。
図6に示すように、ミッションケース40の前部の下部に、ラックギヤ51が右及び左の前車軸ケース41と平行に配置されて、ラックギヤ51と前輪支持ケース7とに亘ってタイロッド52が接続されている。ステアリングハンドル38によりラックギヤ51が右及び左の前車軸ケース41と平行にスライド操作されるように、ステアリングハンドル38とラックギヤ51とが連係されており、ステアリングハンドル38により右及び左の前輪1を操向操作することができる。
図6に示すように、右及び左のサイドクラッチ49を遮断状態に操作する操作部53と前輪支持ケース7とに亘って、連係ロッド54が接続されている。これにより、右及び左の前輪1が直進位置、直進位置から右の設定角度及び直進位置から左の設定角度の範囲内に操向操作されていると、右及び左のサイドクラッチ49が伝動状態に操作されて、右及び左の前輪1、右及び左の後輪2に動力が伝達されている。右及び左の前輪1が右又は左の設定角度を越えて右又は左に操向操作されると、連係ロッド54に引き操作によって旋回中心側のサイドクラッチ49が遮断状態に操作され、旋回中心側の後輪2が自由回転する状態となる(右及び左の前輪1、旋回外側の後輪2には動力が伝達されている)。
次に、右及び左の前輪1、右及び左の後輪2の支持構造について説明する。
図1及び図6に示すように、機体の左右中央に幅狭のミッションケース40が機体前後方向に備えられ、ミッションケース40の前部から右及び左の前車軸ケース41が延出されて、右及び左の前輪1を支持する前輪支持ケース7が、右及び左の前車軸ケース41の端部に操向自在に支持されている。ミッションケース40の後部の機体左右方向の横軸芯P1周りに、右及び左の後車輪ケース(車輪ケースの一例)8が独立に上下に揺動自在に支持され、右及び左の後車輪ケース8が後方に延出されて、右及び左の後車輪ケース8の後部に右及び左の後輪2が支持されている。
後輪2,2に対する左右独立に作動するサスペンション機構25について説明する。前記したように、機体フレームの左右部から左右支持フレーム20、20を立設し、左右支持フレーム20、20の上端近くに亘って横フレーム21を取り付け固定してある。図3及び4に示すように、横フレーム21にローリング軸となる前後向き姿勢の単一の揺動支持軸23を貫通する状態で固定するとともに、揺動支持軸23の横フレーム21から張出した片持ち部分に、左右後車輪ケース8、8の間隔に対応する横向き長さでチャンネル状断面のローリングアーム24を装着し、そのローリングアーム24を前記揺動支持軸23の揺動軸芯X回りにローリング作動自在に構成してある。
図3及び図4に示すように、ローリングアーム24の左右両端位置と後車輪ケース8、8との間に左右夫々のサスペンション機構25、25が装着してある。
サスペンション機構25は、ローリングアーム24の一端近傍に、揺動支持軸23と平行な軸心Q周りで左右揺動可能な上ブラケット29と、後車輪ケース8に取り付けてある下ブラケット30と、下ブラケット30から上ブラケット29に向けて立設し上端部を上ブラケット29の下端バネ受け部29Aを貫通してあるガイドロッド27と、ガイドロッド27に外嵌され、上下ブラケット29、30間に装着してあるコイルバネ28とで構成してある。
以上のような構成によって、水田での作業走行や路上走行等において、ローリングアーム24が揺動軸芯X周りにローリング作動することにより、凹凸に応じて右及び左の後車輪ケース8(右及び左の後輪2)が独立に上下に揺動し、右及び左のサスペンション機構25、25によりショックが吸収される。
図3及び図4に示すように、ガイドロッド27の上端部は下端バネ受け部29Aから突出しており、その突出端にナット29aが装着されて、ナット29aを緩めると下端バネ受け部29Aと下ブラケット30との間隔が広がり、コイルバネ28のバネ付勢力が弱くなる。ナット29aを締め込むと下端バネ受け部29Aと下ブラケット30との間隔が狭まり、コイルバネ28のバネ付勢力が強くなる。したがって、苗のせ台13に積載するマット状苗の条数が異なっている場合にも、ナット29aを調節することによって、サスペンション機構25のバネ付勢力を変更することができ、条数によって、サスペンション機構25自体の構成を変更することが必要ではなくなる。
ここでは、4条植え仕様の場合は、バネ付勢力を柔らかく、6条植え仕様の場合は、バネ付勢力を硬めに設定する。
図3及び図4に示すように、上ブラケット29は、チャンネル材から構成されており、チャンネル材の開口部を左右外向きになる状態でローリングアーム24に取付け、チャンネル材の上端フランジ部29Bで前後からローリングアーム24を挟み込み、ローリングアーム24に対して前記した前後向き軸心Q周りで左右揺動可能に支持されている。つまり、ローリングアーム24のローリング作動に連動して、相対的に揺動作動して、後車輪ケース8との左右方向での位置ズレを生じないように構成してある。
また、上記したように、上ブラケット29がローリングアーム24に前後向き軸心Q周りで左右揺動可能に支持されているので、一方の後輪2が凹凸部の影響を受けて昇降作動する場合に、図5に示すように、それを受けてローリングアーム24がローリング作動した場合にも、サスペンション機構25は垂直方向に伸縮作動することになり、後輪2が接地面に対して傾斜することはない。ここに、ローリングアーム24に対して直交する姿勢がサスペンション機構25の基準姿勢である。
このことによって、例えば、ローリングアーム24に連動してサスペンション機構25が接地面に対して傾斜を生じた場合に、昇降作動していない反対側の後輪2をも接地面に対して傾斜を生じることによって、走行が不安定になるといったことを抑制できる。サスペンション機構25は、ローリングフレーム24の両端近傍に夫々取り付けられており、左右サスペンション機構25、25のチャンネル材は夫々左右外向きに設定され、後記する「第一ローリング規制具」としての一方のローリング規制具31に向かって開口している。
次に、ローリングアーム24のローリング作動限を設定するローリング規制具31、32について説明する。ローリング規制具31、32は、二種類のものが設けてあり、一方のローリング規制具31について説明する。
図3に示すように、一方のローリング規制具31は、左右の支持フレーム20の両上端に亘って連結されている上枠フレーム33とローリングアーム24とに亘って設けてある。一方のローリング規制具31は、保持ロッド31Aと、その保持ロッド31Aに外嵌されているコイルバネ31Bと、保持ロッド31Aの下端部にナット31Dで受止支持されているバネ受け31Cとで構成してある。
ここに、左右支持フレーム20、左右支持フレーム20に掛け渡されている横フレーム21、上枠フレーム33を、機体フレームと総称する。
つまり、上枠フレーム33に、保持ロッド31Aの上端部31aを前後方向に曲げ形成してその上端部31aを差し込みベータピン31eで抜止固定することによって、保持ロッド31Aを上端部31aの前後向き軸心周りで左右揺動可能に吊り下げ支持する。保持ロッド31Aは下端部31bをローリングアーム24を貫通して下方に延ばしており、下端部31bに皿状のバネ受け31Cを外嵌装着してある。
保持ロッド31Aの下半部には、コイルバネ31Bが外嵌装着してあり、バネ受け31Cとローリングアーム24のチャンネル空間内との間に介在されて、ローリングアーム24のローリング作動に対して、中立位置への戻し付勢力を与えるとともに、コイル部分を密着させてローリング作動限を設定している。
これによって、一方のローリング規制具31を弾性変形自在な規制具に構成してある。
上記したように、ローリングアーム24に対しては、サスペンション機構25と一方のローリング規制具31とが連結されて、ローリング作動するローリングアーム24に対して荷重を付与している。この場合に、ローリングアーム24の揺動支持軸23から遠い位置に一方のローリング規制具31が連結してある。
つまり、後輪2の上下動によって高荷重を与えるサスペンション機構25は揺動支持軸23から近い位置に作用させて、片持ち状態で支持するローリングアーム24の荷重負担を軽くするようにしてある。上枠フレーム33より保持ロッド31Aに吊り下げ支持されているだけの一方のローリング規制具31については、サスペンション機構25より揺動支持軸23より遠い位置に連結して、小さなバネ定数のもので大きなモーメントを与える構成を採っている。そして、ナット31dの調節によって、ローリングアーム24に対する規制力を調節できる。
他方、左右の支持フレーム20の上端前後屈折部にアングル状の「第二ローリング規制具」としての他方のローリング規制具32を設けてあり、この他方のローリング規制具32をローリングアーム24の上面に当接させて、このローリング規制具32でローリングアーム24のローリング作動限を設定する。このアングル状の他方のローリング規制具32は、金属材料をアングル状に曲げ形成したものであり、一方のローリング規制具31のような弾性変形力はなく、かつ、アングル状に曲げ加工を受けているので、加工硬化による強度を高めており、一方のローリング規制具31に比べてローリング作動に対する規制力が高い。
他方のローリング規制具32のローリングアーム24に対する受止面32Aはローリングアーム24の揺動支持軸23より離れる側程上方に位置する傾斜面に形成されており、ローリングアーム24が中立基準姿勢から一定角度だけローリング作動した場合に、その受止面32Aで受け止めるべく構成してある。
以上のように、二種類のローリング規制具31、32を設けた。これによって、ローリングアーム24がローリング作動した場合のローリング規制具31、32の作用は次のようになる。
例えば、図5に示すように、ローリングアーム24が左上がり状態にローリング作動した場合には、揺動支持軸23より左側に位置する他方のローリング規制具32がローリングアーム24に当接してローリング作動を規制する。これと同時に、揺動支持軸23より右側に位置する一方のローリング規制具31はコイルスプリング31Bが密着する程に変形して受止規制力を大きくし、ローリングアーム24に当接してローリング作動を規制する。つまり、揺動支持軸23を挟んで右側では一方のローリング規制具31が作用し、揺動支持軸23を挟んで反対側の左側では他方のローリング規制具32が作用して、ローリングアーム24のローリング作動を規制する。
このように、揺動支持軸23を挟んで両方からローリング規制具31、32が作用するので、両ローリング規制具31、32に荷重負担を分担させることができ、各ローリング規制具31、32に作用する荷重を小さくできる。
しかも、一方のローリング規制具31はコイルバネ31Bの存在によって弾性的な受け止めが可能であるので、コイルバネ31Bが圧縮して密着するまでは、ローリング作動を弾性的に受止吸収することが可能である。
なお、一方のローリング規制具31はローリングアーム24の基準姿勢を設定する中立付勢機構として機能している。つまり、一方のローリング規制具31のコイルバネ31Bに初期圧縮力を作用させて装着しているので、揺動支持軸23の両側に配置された一方のローリング規制具32がローリングアーム24を基準姿勢に付勢している。したがって、一方のローリング規制具31は他方のローリング規制具32より先行してローリングアーム24に接触する構成となっているので、コイルバネ31Bが密着するまでは、ローリングアーム24のローリング作動を穏やかに受け止めることが可能である。
図4に示すように、ローリングアーム24とサスペンション機構25のコイルバネ28、及び、一方のローリング規制具31に使用されるコイルバネ31Bとの位置関係を、ローリングアーム24を上方に、コイルバネ28,31Bを下方に配置した。これによって、上下にローリング作動するローリングアーム24を上方に配置し、コイルバネ28、31Bを下方に配置したので、コイルバネ28と支持フレーム20との間に空き空間が形成されている。そこで、この空き空間に制御用のケーブルハーネスや操作ロッド等を配置することができた。
図4に示すように、ローリングアーム24が中立位置に位置する基準姿勢においては、上方に位置する一方のローリング規制具31と下方に位置するサスペンション機構25は、左右に位置ズレする状態で設けてある。この状態から、図5に示すように、ローリングアーム24がローリング作動して一方のローリング規制具31が規制端に至った場合には、一方のローリング規制具31の一部とサスペンション機構25が上下方向視において重複しているが、一方のローリング規制具31のバネ受け31C、コイルバネ31Bなどが、サスペンション機構25の上ブラケット29の内部空間へ入り込み、干渉が回避されている。
このように、サスペンション機構25の上ブラケット29をチャンネル材で構成し、そのチャンネル材の開口部を一方のローリング規制具31に向かう状態に設置することによって、ローリングアーム24がローリング作動した場合にも、一方のローリング規制具31の一部が上ブラケット29のチャンネル状空間内に入り込むことを許容することができるので、基準姿勢においてサスペンション機構25と一方のローリング規制具31とを近接して配置することができた。
開き防止機構としてスタビライザとして機能するものについて説明する。図4、図5に示すように、右及び左の後車輪ケース8の内側部にブラケット8bが固定されており、右及び左の後車輪ケース8のブラケット8bに亘って、薄くて細長い板バネ部材(開き防止機構の一例)42が連結されている。これにより、右及び左の後車輪ケース8(右及び左の後輪2)に高さの差が発生すると、板バネ部材42の付勢力が右及び左の後車輪ケース8(右及び左の後輪2)の高さの差を無くす方向に作用する。右及び左の後車輪ケース8が右及び左の横外方に互いに離れようとしても、この状態が板バネ部材42によって抑えられる。
[発明の実施の別形態]
(1)ローリングアーム24の揺動軸芯Xの両側にローリング規制具31、32を配置するが、揺動軸芯Xの一方側に配置するローリング規制具の数としては、ひとつではなく、複数個のものを配置してもよい。
(2)前輪1に対して前記したサスペンション機構25、開き防止機構等を施してもよい。
(3)サスペンション機構25としては、コイルスプリング28の代わりに、複数個のゴムリング材を重ねて使用してもよい。
(4)一方のローリング規制具31としては、コイルスプリング31Bを使用せず、他方のローリング規制具32と同様に、金属製の部材で構成し、その表面にゴムや軟性の樹脂を貼付して、弾性変形する構成のものであってもよい。
(5)一方のローリング規制具31としては、他方のローリング規制具32と同様に、金属製の部材で構成して、弾性変形の少ないものであってもよい。この場合には、別途、ローリングアーム24の基準姿勢を維持する付勢機構が必要である。
(6)本発明は乗用型田植機ばかりではなく、機体の後部に直播装置を上下動自在に支持した水田作業機や、機体の後部に代掻きロータリを上下動自在に支持した水田作業機にも適用できる。
乗用型田植機の全体側面図 乗用型田植機の全体平面図 左後車輪ケースと機体フレームとに亘って架け渡されたサスペンション機構、及び、一方のローリング規制具を示す側面図 左右後車輪ケースと機体フレームとに亘って架け渡されたサスペンション機構、及び、二種類のローリング規制具を示す縦断背面図 ローリングアームのローリング作動を示す背面図 走行伝動構造を示す平面図
2 後輪(車輪)
8 後車輪ケース(車輪ケース)
21 横フレーム(機体フレーム)
24 ローリングアーム
25 サスペンション機構
31 一方のローリング規制具(第一ローリング規制具)
31A 保持ロッド
31B コイルバネ(バネ)
32 他方のローリング規制具(第二ローリング規制具)
33 上枠フレーム(機体フレーム)
G 田面

Claims (5)

  1. 車輪を夫々備えた一対の車輪ケースと機体フレームに支持されたローリングアームとに亘って、前記車輪ケースを独立して上下動可能に構成する一対のサスペンション機構を設けるとともに、前記ローリングアームを前記機体フレームに対して揺動軸心周りでローリング作動自在に支持している作業車の走行装置であって、
    前記ローリングアームに接触作用して前記ローリングアームのローリング作動限を設定する第一ローリング規制具及び第二ローリング規制具の両方前記揺動軸心を挟んで一方側及び他方側の両方にそれぞれ配置し、
    前記第一ローリング規制具は、弾性変形可能に構成してあり、
    前記ローリングアームが基準姿勢から一方向に揺動した際に、前記揺動軸心を挟んで一方側では前記第一ローリング規制具が作用し、前記揺動軸心を挟んで他方側では前記第二ローリング規制具が作用することにより、前記ローリングアームのローリング作動を制限すべく構成してある作業車の走行装置。
  2. 前記第一ローリング規制具と前記ローリングアームとの連係部位を、前記ローリングアームと前記サスペンション機構との連係部位よりも前記ローリングアームの揺動軸心より離れた位置に設けてある請求項記載の作業車の走行装置。
  3. 前記第一ローリング規制具を、前記ローリングアームより上方に配置した機体フレームに取付られる保持ロッドと保持ロッドに保持されるバネとで構成し、前記バネを前記保持ロッドにおける前記ローリングアームより下向きに突出した部分に装着してある請求項又はに記載の作業車の走行装置。
  4. 上下に位置ズレする状態に配置した、前記第一ローリング規制具と前記サスペンション機構とが、前記ローリングアームのローリング作動によって、前記上下方向視において一部重なるように構成してある請求項からのうちのいずれかひとつに記載の作業車の走行装置。
  5. 前記サスペンション機構のバネ付勢力を変更可能に構成してある請求項1からのうちのいずれかひとつに記載の作業車の走行装置。
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