JP7072480B2 - 作業機 - Google Patents

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Description

本発明は、走行用の前輪及び後輪を備えた作業機において、後輪の支持構造に関する。
作業機の一例である乗用型田植機では、特許文献1に開示されているように、右及び左の後輪が後車軸ケースに支持され、後車軸ケースが3リンク型式のサスペンション機構により支持されたものがある。
特許文献1では、前後方向に沿って配置された右及び左の機体フレーム(特許文献1の図3の21)の下面に、支持フレーム(特許文献1の図3の20)が連結されて下側に延出されている。
右及び左の支持リンク(特許文献1の図3の29)が、支持フレームの下部に上下に揺動可能に支持されて後側に延出されており、支持リンクの後部に後車軸ケースが連結されている。
特開2004-330856号公報
特許文献1では、後車軸ケースを支持する支持リンクが、機体フレームから下側に離れた位置に支持されており、前輪及び後輪の間において、機体フレームの付近の地上高が低いものになっている。これにより、作業地での作業走行時等に、支持フレームや支持リンクが作業地に接触する可能性が高くなるので、改善の余地がある。
本発明は、右及び左の支持リンクにより後車軸ケースを支持する作業機において、支持リンクが作業地に接触する可能性を低くして、作業機の走行性能を向上させることを目的としている。
本発明の作業機は、前後方向に沿って配置された右及び左の機体フレームと、後輪を支持する後車軸ケースと、前記機体フレームに上下に揺動可能に支持されて後側に延出され、前記後車軸ケースが後部に連結された右及び左の支持リンクと、前記機体フレームと前記後車軸ケースとに亘って接続されて、前記後車軸ケースの左右方向の位置を決めるラテラルリンクと、前記後車軸ケースを支持する右及び左のサスペンションバネとが備えられて、前記機体フレームの下部に、左右方向及び前後方向に沿った横向き部と、前記横向き部の左右方向の一方の端部から下側に延出されて上下方向及び前後方向に沿った縦向き部とが設けられて、少なくとも前記支持リンクが上限位置に位置する状態で、前記支持リンクと前記縦向き部とが側面視で重複する。
本発明によると、支持リンクが機体フレームに上下に揺動可能に支持されて後側に延出され、支持リンクの後部に後車軸ケースが連結されている場合、少なくとも支持リンクが上限位置に位置する状態で、支持リンクと機体フレームとが側面視で重複する状態となっており、支持リンクが側面視で機体フレームに近い位置に支持されている。
これによって、支持リンクが機体フレームの付近の高い位置に配置されることになるので、作業地での作業走行時等に、支持リンクが作業地に接触する可能性が低くなり、作業機の走行性能を向上させることができる。
本発明によると、機体フレームの下部に横向き部及び縦向き部が設けられており、少なくとも支持リンクが上限位置に位置する状態で、支持リンクと機体フレームの縦向き部とが側面視で重複する。
これにより、機体フレームの横向き部及び縦向き部により囲まれた領域に、支持リンクを入り込ませて配置することができるので、機体フレーム(横向き部及び縦向き部)と支持リンクとをコンパクトに配置することができる。
本発明において、前記横向き部が、前記機体フレームの下部から機体左右中央側に延出されて、前記縦向き部が、前記横向き部の機体左右中央側の端部から下側に延出され、前記支持リンクが前記縦向き部の機体外側に配置されていると好適である。
本発明によると、機体フレームの縦向き部に対して、支持リンクが機体外側に配置されるので、支持リンクのメンテナンス作業が行い易いものとなる。
本発明において、前記サスペンションバネが、平面視で前記後車軸ケースの前側、且つ、前記支持リンクの機体外側に配置されていると好適である。
前述のように、機体フレームの縦向き部に対して、支持リンクが機体外側に配置された状態において、本発明によると、サスペンションバネを、機体フレームや支持リンクと干渉することなく無理なく配置することができる。
本発明において、前記支持リンクと前記後車軸ケースとに亘って連結された受け部材が備えられ、前記サスペンションバネの下部が前記受け部材に接続されて、前記サスペンションバネにより前記後車軸ケースが支持されていると好適である。
本発明によると、支持リンクの後部に後車軸ケースが連結され、これに加えて、支持リンクと後車軸ケースとに亘って受け部材が連結されるので、支持リンクと後車軸ケースとの連結強度を向上させることができる。
本発明によると、後車軸ケースを支持するサスペンションバネを設ける場合、サスペンションバネの下部が受け部材に接続されて、サスペンションバネにより後車軸ケースが支持される。
これにより、受け部材が、支持リンクと後車軸ケースとの連結強度を向上させる部材、及び、サスペンションバネの支持部材に兼用されることになって、構造の簡素化の面で有利なものとなる。
本発明において、前記ラテラルリンクが、前記後車軸ケースの後側に配置されていると好適である。
前述のように、サスペンションバネが後車軸ケースの前側で、支持リンクの機体外側に配置されている状態において、本発明によると、ラテラルリンクを、サスペンションバネと干渉することなく無理なく配置することができる。
本発明において、前記支持リンクが、平面視で前記横向き部と重複するように前記横向き部の下側に配置されていると好適である。
本発明によると、機体フレームの縦向き部と支持リンクとが接近して配置されるので、機体フレーム(横向き部及び縦向き部)と支持リンクとをコンパクトに配置することができる。
本発明において、前記機体フレームの下部よりも上側に入り込むように形成されて、前記後車軸ケースが入り込む空間が、前記後車軸ケースの上側に備えられていると好適である。
前述のように、支持リンクが機体フレームの付近の高い位置に配置されると、後車軸ケースも機体フレームの付近の高い位置に配置される。
本発明によると、後車軸ケースが空間に入り込むことにより、支持リンクの上下の揺動により後車軸ケースが昇降した際に、後車軸ケースは機体フレーム等に干渉することなく無理なく昇降することができる。
乗用型田植機の左側面図である。 機体フレーム、支持リンク及び後車軸ケースの付近の左側面図である。 支持リンク及び後車軸ケースの付近の平面図である。 後車軸ケースの前側の付近の縦断正面図である。 後車軸ケースの後側の付近の背面図である。 機体フレーム及び支持リンクの斜視図である。 ブラケット及び支持リンクの支点部の付近の左側面図である。 ブラケット及び支持リンクの支点部の付近の縦断背面図である。 図3において、IX-IX方向から視た断面図である。
図1~図9に、作業機の一例である乗用型田植機が示されており、Fは「前方向」を示し、Bは「後方向」を示し、Uは「上方向」を示し、Dは「下方向」を示している。Rは「右方向」を示し、Lは「左方向」を示している。
(乗用型田植機の全体構成)
図1に示すように、乗用型田植機は、右及び左の前輪1、右及び左の後輪2を備えた機体3の後部に、リンク機構4及びリンク機構4を昇降操作する油圧シリンダ5が備えられて、リンク機構4の後部に、4条植型式の苗植付装置6が支持されている。
機体3の後部及び苗植付装置6に亘って、田面に肥料を供給する施肥装置7が設けられており、苗植付装置6の前部の下部に、田面を整地する整地装置8が支持されている。
(苗植付装置の構成)
図1に示すように、苗植付装置6に、左右方向に間隔を開けて配置された2個の植付伝動ケース9、植付伝動ケース9の後部の右部及び左部に支持された回転ケース10、回転ケース10の両端部に支持された植付アーム11、フロート12、苗のせ台13等が設けられている。
苗植付装置6に動力が伝達されると、苗のせ台13が横送り駆動され、回転ケース10が回転駆動されて、植付アーム11が苗のせ台13の下部から苗を取り出して田面に植え付ける。
(施肥装置の構成)
図1に示すように、施肥装置7に、ホッパー15、繰り出し部16、ブロア17、作溝器18及びホース19等が設けられている。
機体3において運転座席20の後側に、肥料を貯留するホッパー15及び繰り出し部16が支持されており、繰り出し部16の左の横外側にブロア17が設けられている。フロート12に作溝器18が連結されて、4個の作溝器18が設けられており、繰り出し部16と作溝器18とに亘って4本のホース19が接続されている。
ホッパー15の肥料が繰り出し部16により繰り出され、ブロア17の搬送風によりホース19を通って作溝器18に供給されるのであり、作溝器18により田面に溝が形成されながら、作溝器18から田面の溝に肥料が供給される。
(整地装置の構成)
図1に示すように、苗植付装置6の前部の下部に、田面を整地する整地装置8が支持されている。
右及び左の植付伝動ケース9の横外側部に、右及左の支持ケース40が支持されて前側に延出されている。右及び左の支持ケース40の前部に亘って、駆動軸(図示せず)が左右方向に沿って支持され、多数の整地体41が駆動軸に取り付けられている。
苗植付装置6に伝達された動力が、植付伝動ケース9の内部の伝動軸(図示せず)、及び支持ケース40の内部の伝動チェーン(図示せず)を介して、駆動軸に伝達される。
前述の(苗植付装置の構成)に記載のように、苗植付装置6に動力が伝達されると、苗植付装置6から整地装置8に動力が伝達されて、整地体41が回転駆動され、整地体41により田面の整地が行われる。
(前輪及び後輪への伝動系)
図1及び図2に示すように、右及び左の機体フレーム14が、機体3の前後方向に沿って配置されており、機体フレーム14の前部に連結フレーム27が連結され、連結フレーム27にミッションケース21が連結されている。ミッションケース21の前部に支持フレーム22が連結されており、支持フレーム22にエンジン23が支持されている。
ミッションケース21の右部及び左部に、前輪支持ケース24が連結されており、前輪支持ケース24に前輪1が操向自在に支持されている。機体フレーム14の後部に、後車軸ケース25が支持されており、後車軸ケース25に後輪2が支持されている。
ミッションケース21の横側部に、静油圧型式の無段変速装置26が連結されており、エンジン23の動力が伝動ベルト(図示せず)を介して、無段変速装置26に伝達されている。
無段変速装置26の動力は、ミッションケース21の内部の副変速装置(図示せず)に伝達され、前輪デフ装置(図示せず)及び前輪支持ケース24の内部の伝動軸(図示せず)を介して、前輪1に伝達される。
図1,2,6に示すように、ミッションケース21の後部に、出力軸28が後向きに支持されている。副変速装置から分岐した動力が、出力軸28から自在継手29及び伝動軸30を介して、後車軸ケース25に伝達されており、後車軸ケース25の内部の伝動軸(図示せず)を介して後輪2に伝達される。
機体3の前部に、前輪1を操向操作する操縦ハンドル43が設けられ、操縦ハンドル43の左側に、変速レバー44が設けられている。変速レバー44により、無段変速装置26を、中立位置、前進側及び後進側に無段階に操作することができる。
(機体フレームの構成)
図2及び図6に示すように、機体フレーム14は、板材を折り曲げて構成されている。
機体フレーム14において、上下方向及び前後方向に沿った横側部31が設けられ、上側部32が、横側部31の上部から機体左右中央側に延出されて、左右方向及び前後方向に沿っている。
図2,6,7に示すように、横側部31の前部において、下側部33が、横側部31の下部から機体左右中央側に延出されて、左右方向及び前後方向に沿っている。機体フレーム14の下部において、下側部33の後部に、スリット34が上下方向に沿って形成されている。
図2~図9に示すように、横側部31の下部におけるスリット34から後側の部分に、横向き部35が機体左右中央側に延出されて、左右方向及び前後方向に沿っている。縦向き部36が、横向き部35の機体左右中央側の端部から下側に延出されて、上下方向及び前後方向に沿っている。機体フレーム14(横側部31)の下部に、前後方向に沿って横向き部35及び縦向き部36が設けられることにより、機体フレーム14の強度が向上している。
図2及び図6に示すように、機体フレーム14の後部において、下側部45が横向き部35よりも上側に配置されており、機体フレーム14の下部よりも上側に入り込む空間46が設けられており、空間46が後車軸ケース25の上側に配置されている。
図1,2,6に示すように、平板状の右及び左の支持フレーム42が、右及び左の機体フレーム14の後部に連結されて、上側に延出されている。支持フレーム42に、施肥装置7のホッパー15、繰り出し部16及びブロア17が支持され、運転座席20が支持されている。支持フレーム42にリンク機構4が昇降可能に支持されており、苗植付装置6がリンク機構4及び支持フレーム42を介して、機体フレーム14の後部に昇降可能に支持されている。
図1,2,4,5に示すように、右及び左の機体フレーム14の後部の上部に亘って、フレーム37が連結されている。丸パイプ状のフレーム38が、右及び左の機体フレーム14(横側部31)の開口部31aに亘って挿入されて、横側部31に連結されており、フレーム38の右部及び左部に、乗降用のステップ39が連結されている。
油圧シリンダ5が、平面視で右及び左の機体フレーム14の間、右及び左の支持フレーム42の間に配置されて、リンク機構4とフレーム38とに亘って接続されている。油圧シリンダ5が伸縮作動することにより、リンク機構4が昇降操作される。
(機体フレームに連結されるブラケットの構成)
図2及び図6に示すように、機体フレーム14の下部において、下側部33と横向き部35及び縦向き部36との間に、ブラケット47が連結されている。図6,7,8に示すように、ブラケット47は、板材を折り曲げて構成されており、横部分47a、前部分47b及び上部分47cが設けられている。
ブラケット47の前部分47bが、スリット34に挿入されて左右方向に配置されており、縦向き部36の前端部に連結されている。ブラケット47の上部分47cが、横側部31における横向き部35の近傍に連結されている。
これにより、ブラケット47の横部分47aが、縦向き部36(機体フレーム14)から機体外側に所定の間隔を開けて配置された状態となっている。正面視(背面視)において(図8参照)、機体フレーム14におけるブラケット47の前側部分31bが、ブラケット47の前部分47bと重複して、縦向き部36とブラケット47の横部分47aとの間に配置された状態となっている。
側面視において(図7参照)、機体フレーム14におけるブラケット47の前側部分31bの下端部(下側部33)よりも、ブラケット47の上端部(上部分47c)が、上側に配置された状態となっている。
側面視において(図7参照)、機体フレーム14におけるブラケット47の前側部分31bの下端部(下側部33)よりも、ブラケット47の横部分47a及び前部分47bの下端部が、下側に配置された状態となっている。
(後車軸ケースを支持する支持リンクの構成)
図2,3,4,6に示すように、後車軸ケース25を支持す右及び左の支持リンク48が備えられている。支持リンク48に、アーム部49、側部50、連結部51、補強部52及び支点部53が設けられており、右及び左の支持リンク48は、左右対称の形状である。
アーム部49はチャンネル状の棒状の部材であり、アーム部49の開放側の部分に、平板状の側部50が連結されている。支点部53が、アーム部49及び側部50の前端部に連結されている。
連結部51は、板材が側面視でアングル状に折り曲げられて構成されており、アーム部49の後端部と、側部50の後端部の後部及び下部とに亘って連結されている。補強部52は、板材が正面視(図4参照)でアングルに状折り曲げられて構成されており、側部50の後端部の上部と、連結部51の上部及び下部とに亘って連結されている。
図7及び図8に示すように、支点部53に、外側の円筒状の外側部53aと、内側の円筒状の内側部53bとが設けられて、外側部53aの内面と内側部53bの外面とに亘って、円筒状のゴムブッシュ53cが圧入されている(焼き付けられている)。支点部53の外側部53aに、アーム部49及び側部50の前端部が連結されている。
(支持リンクによる後車軸ケースの支持構成)
図2,3,6に示すように、機体フレーム14において、支持リンク48の支点部53が、縦向き部36とブラケット47の横部分47aとの間に配置されている。
図3,7,8に示すように、ボルト54が、縦向き部36の開口部36a、ブラケット47の横部分47aの開口部47d及び支点部53の内側部53bに、挿入されて締め付けられている。支点部53の内側部53bが、縦向き部36とブラケット47の横部分47aとの間に挟まれ締め付けられて、縦向き部36とブラケット47の横部分47aとに固定された状態となっている。支点部53の付近へのグリスの塗布は不要である。
側面視(図1参照)で前輪1及び後輪2の間で、ブレーキ操作系(図示せず)の後側の位置において、支持リンク48の支点部53が機体フレーム14に支持され、支点部53のゴムブッシュ53cが捩じられることにより、支持リンク48が上下に揺動可能に支持されており、支持リンク48が後側に延出されている。
図3及び図4に示すように、後車軸ケース25の右部及び左部の前部に、上下方向に沿った連結部25aが形成されており、支持リンク48の連結部51と後車軸ケース25の連結部25aとが、前後方向に沿ったボルト55により連結されている。後車軸ケース25、及び支持リンク48の後部(連結部51、補強部52及びボルト55)が、側面視(図2参照)で空間46に入り込むように配置されている。
(後車軸ケースの左右方向の位置を決めるラテラルリンクの構成)
図2,3,5,6に示すように、左の機体フレーム14の後部にブラケット56が連結されており、右の機体フレーム14の後部とブラケット56とに亘って、フレーム60が連結されている。
図3及び図5に示すように、後車軸ケース25の右部の後部に、ボス部25bが設けられている。ブラケット56と後車軸ケース25のボス部25bとに亘って、後車軸ケース25の左右方向の位置を決めるラテラルリンク57が接続されており、ラテラルリンク57が、後車軸ケース25の後側で、フレーム60の前側に配置されている。
ラテラルリンク57の両端部に、支点部58が連結されている。図7及び図8に示す支点部53と同様に、支点部58に、外側の円筒状の外側部(図示せず)と、内側の円筒状の内側部(図示せず)と、外側部の内面と内側部の外面とに亘って圧入されたゴムブッシュ(焼き付けられたゴムブッシュ)(図示せず)とが、設けられている。
ラテラルリンク57とブラケット56とにおいて、ボルト59が、ブラケット56の開口部及び支点部58の内側部に挿入されて締め付けられている。支点部58の内側部が、ブラケット56の間に挟まれ締め付けられて、ブラケット56に固定された状態となっている。支点部58の付近へのグリスの塗布は不要である。
ラテラルリンク57と後車軸ケース25のボス部25bとにおいて、ボルト59が、支点部58の内側部及び後車軸ケース25のボス部25bに、挿入されて締め付けられている。支点部58の内側部が、ボルト59と後車軸ケース25のボス部25bとの間に挟まれ締め付けられて、後車軸ケース25のボス部25bとに固定された状態となっている。支点部58の付近へのグリスの塗布は不要である。
ラテラルリンク57において、支点部58のゴムブッシュが捩じられることにより、ラテラルリンク57がブラケット56に上下に揺動可能に支持されており、ラテラルリンク57が後車軸ケース25(ボス部25b)に上下に揺動可能に支持されている。
(後車軸ケースを支持するサスペンションバネの構成)
図2,3,4に示すように、後車軸ケース25の右部及び左部のフランジ部25cが、右及び左の支持リンク48の後部の機体外側に位置しており、後車軸ケース25のフランジ部25cの前部に、ブラケット61(受け部材に相当)が連結されて前側に延出されている。
支持リンク48(側部50)の後部とブラケット61とに亘って、支持軸62(受け部材に相当)が取り付けられており、正面視でチャンネル状に折り曲げられた支持部材63が、支持軸62に支持されている。右及び左の機体フレーム14の後部に、バネ受け部64が連結されている。
コイルバネ型式のサスペンションバネ65の上部が、バネ受け部64に接続され、サスペンションバネ65の下部が、支持部材63に接続されている。サスペンションバネ65の内部において、支持ロッド66が支持部材63とバネ受け部64とに亘って接続されている。
以上の構造により、後車軸ケース25が、3リンク型式のサスペンション機構(右及び左の支持リンク48、ラテラルリンク57、右及び左のサスペンションバネ65)によって、機体フレーム14に支持されている。サスペンションバネ65が、後車軸ケース25の前側で、且つ、支持リンク48(機体フレーム14)の機体外側に配置されている。
(支持リンクと機体フレームとの位置関係)
図3及び図9に示すように、機体フレーム14及び支持リンク48において、支持リンク48(アーム部49及び側部50)が、平面視(背面視)で縦向き部36の機体外側に配置されている。支持リンク48(アーム部49及び側部50)が、平面視で横向き部35と重複するように、横向き部35の下側に配置されている。
図2及び図4に示すように、支持ロッド66は、サスペンションバネ65の圧縮を許容し、サスペンションバネ65の所定長さ以上の伸長を規制するものである。図2及び図4に示す状態は、サスペンションバネ65が少し圧縮された状態であり、機体フレーム14に対して、支持リンク48(後車軸ケース25)が、上限位置及び下限位置の間の中間位置に位置した状態である。
機体フレーム14に対して、支持リンク48(後車軸ケース25)が上昇して、サスペンションバネ65が圧縮された場合、機体フレーム14に設けられたストッパー(図示せず)に支持リンク48が当たり、後車軸ケース25が機体フレーム14の下側部45の少し下側の位置で止められる。この位置が、支持リンク48(後車軸ケース25)の上限位置である。
機体フレーム14に対して、支持リンク48(後車軸ケース25)が下降して、サスペンションバネ65が伸長した場合、支持ロッド66によりサスペンションバネ65の伸長が所定の長さで規制される。この位置が、支持リンク48(後車軸ケース25)の下限位置である。
支持リンク48(後車軸ケース25)が、上限位置及び下限位置に位置した状態において、支持リンク48(アーム部49及び側部50)と、縦向き部36(機体フレーム14)とが、側面視(図2及び図9参照)で重複しており、支持リンク48(アーム部49及び側部50)の下辺部が、縦向き部36(機体フレーム14)の下端部よりも、側面視(図2及び図9参照)で下側に位置している。
(苗植付装置への伝動軸とラテラルリンクとの関係)
図2及び図5に示すように、ミッションケース21から延出された伝動軸67が、平面視で右及び左の機体フレーム14の間に配置されて、後側に延出されている。伝動軸67は、背面視で油圧シリンダ5と右の機体フレーム14の間を通り、フレーム37とフレーム38との間、及び、後車軸ケース25の上側を通って後側に延出されている。
フレーム60が、背面視(正面視)で、アングル状に折れ曲がった形状になっている。フレーム60が、ブラケット56の下部の低い位置から略水平に、右の機体フレーム14に向けて延出され、右の機体フレーム14の下側で上側に延出されて、右の機体フレーム14の後部に連結されている。
伝動軸67がフレーム60の上側を通って後側に延出されている。図1に示すように、伝動軸67の後端部に、伝動軸68が自在継手(図示せず)を介して接続され、伝動軸68が斜め下向きに延出されて、苗植付装置6に接続されている。
前述の(支持リンクと機体フレームとの位置関係)に記載のように、支持リンク48(後車軸ケース25)が上限位置に上昇しても、後車軸ケース25が伝動軸67に干渉しないように、伝動軸67の位置が設定されている。
ミッションケース21の内部において、無段変速装置26と副変速装置(前述の(前輪及び後輪への伝動系)参照)との間から分岐した動力が、ミッションケース21の内部の株間変速装置(図示せず)及び植付クラッチ(図示せず)を介して、伝動軸67に伝達され、伝動軸67から伝動軸68を介して、苗植付装置6に伝達される。
図5に示すように、伝動軸67に対して、ラテラルリンク57が、背面視(正面視)で下側に突出する様に折れ曲がった形状となっており、ラテラルリンク57の上部に凹部57aが形成されている。
前述の(支持リンクと機体フレームとの位置関係)に記載のように、支持リンク48(後車軸ケース25)が上限位置に上昇すると、ラテラルリンク57がブラケット56との接続部分を支点として上昇する。
この場合、ラテラルリンク57における伝動軸67の下側に位置する部分に、凹部57aが形成されているので、ラテラルリンク57の凹部57aが伝動軸67の下側に入り込むような状態となって、ラテラルリンク57が伝動軸67に干渉することはない。
(発明の実施の第1別形態)
支持リンク48(後車軸ケース25)が上限位置に位置した状態で、支持リンク48(アーム部49及び側部50)と、縦向き部36(機体フレーム14)とが、側面視で重複し、支持リンク48(後車軸ケース25)が下限位置に位置した状態で、支持リンク48(アーム部49及び側部50)と、縦向き部36(機体フレーム14)とが、側面視で重複しないように構成してもよい。
(発明の実施の第2別形態)
支持リンク48(後車軸ケース25)が上限位置及び下限位置に位置した状態で、支持リンク48(アーム部49及び側部50)と、縦向き部36(機体フレーム14)とが、側面視で重複する場合、支持リンク48(アーム部49及び側部50)の下辺部が、縦向き部36(機体フレーム14)の下端部よりも、側面視で上側に位置するように構成してもよい。
(発明の実施の第3別形態)
機体フレーム14に対して、支持リンク48(後車軸ケース25)が上昇して、サスペンションバネ65が圧縮された場合、支持リンク48(アーム部49及び側部50)の上辺部が、横向き部35(機体フレーム14)に当たるように構成して、この位置を、支持リンク48(後車軸ケース25)の上限位置としてもよい。
(発明の実施の第4別形態)
機体フレーム14の下部において、横向き部35が機体外側に延出され、縦向き部36が横向き部35の機体外側の端部から下側に延出されるように構成してもよい。
前述の構成によると、ブラケット47の横部分47aが、縦向き部36(機体フレーム14)から機体左右中央側に所定の間隔を開けて配置されるように、ブラケット47を機体フレーム14に連結すればよく、支持リンク48(アーム部49及び側部50)が、平面視で縦向き部36の機体左右中央側に配置される。
(発明の実施の第5別形態)
前述の(発明の実施の第4別形態)において、サスペンションバネ65、ブラケット61及び支持軸62、支持部材63を、支持リンク48の後部(機体フレーム14)に対して、機体左右中央側に配置してもよい。
(発明の実施の第6別形態)
右のアッパーリンク(図示せず)及びロアリンク(図示せず)と、左のアッパーリンク(図示せず)及びロアリンク(図示せず)と、ラテラルリンク57とが設けられた5リンク型式のサスペンション機構により、後車軸ケース25を支持してもよい。
この構成において、右及び左のアッパーリンク(支持リンクに相当)に、前述の(発明を実施するための形態)(発明の実施の第1別形態)~(発明の実施の第5別形態)の構成を適用すればよい。
本発明は、乗用型田植機ばかりではなく、種子を圃場に供給する播種装置(図示せず)が装備された乗用型直播機や、肥料や薬剤を圃場に供給する供給装置(図示せず)が装備された乗用型作業機等の作業機にも適用できる。
2 後輪
14 機体フレーム
25 後車軸ケース
35 横向き部
36 縦向き部
46 空間
48 支持リンク
57 ラテラルリンク
61 ブラケット(受け部材)
62 支持軸(受け部材)
65 サスペンションバネ

Claims (7)

  1. 前後方向に沿って配置された右及び左の機体フレームと、後輪を支持する後車軸ケースと、
    前記機体フレームに上下に揺動可能に支持されて後側に延出され、前記後車軸ケースが後部に連結された右及び左の支持リンクと、
    前記機体フレームと前記後車軸ケースとに亘って接続されて、前記後車軸ケースの左右方向の位置を決めるラテラルリンクと、
    前記後車軸ケースを支持する右及び左のサスペンションバネとが備えられて、
    前記機体フレームの下部に、左右方向及び前後方向に沿った横向き部と、前記横向き部の左右方向の一方の端部から下側に延出されて上下方向及び前後方向に沿った縦向き部とが設けられて、
    少なくとも前記支持リンクが上限位置に位置する状態で、前記支持リンクと前記縦向き部とが側面視で重複する作業機。
  2. 前記横向き部が、前記機体フレームの下部から機体左右中央側に延出されて、前記縦向き部が、前記横向き部の機体左右中央側の端部から下側に延出され、
    前記支持リンクが前記縦向き部の機体外側に配置されている請求項1に記載の作業機。
  3. 前記サスペンションバネが、平面視で前記後車軸ケースの前側、且つ、前記支持リンクの機体外側に配置されている請求項2に記載の作業機。
  4. 前記支持リンクと前記後車軸ケースとに亘って連結された受け部材が備えられ、
    前記サスペンションバネの下部が前記受け部材に接続されて、前記サスペンションバネにより前記後車軸ケースが支持されている請求項3に記載の作業機。
  5. 前記ラテラルリンクが、前記後車軸ケースの後側に配置されている請求項3又は4に記載の作業機。
  6. 前記支持リンクが、平面視で前記横向き部と重複するように前記横向き部の下側に配置されている請求項1~5のうちのいずれか一項に記載の作業機。
  7. 前記機体フレームの下部よりも上側に入り込むように形成されて、前記後車軸ケースが入り込む空間が、前記後車軸ケースの上側に備えられている請求項1~6のうちのいずれか一項に記載の作業機。
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