JP5031942B2 - 胆汁酸および胆汁酸誘導体の脂肪酸誘導体 - Google Patents

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Description

【0001】
本発明は、胆汁酸または胆汁酸塩脂肪酸複合体(以後、「BAFAC」と称する)、胆汁内のコレステロール胆石の溶解におけるその使用、動脈硬化症の軽減または予防におけるその使用および該疾患の処置方法に関する。
【0002】
用語胆汁酸および胆汁酸塩は類似しており、交換可能に用いられることに注意すべきである。
【0003】
胆石は先進国の約15%の人々に認められる。ほとんどの胆石はコレステロール胆石であり、すなわちコレステロールがその主要な成分である。このように、コレステロール胆石は主要な健康上の問題である。胆汁はしばしば、結晶化傾向を示すコレステロールで過飽和している。胆汁内でのコレステロール結晶化の予防は、コレステロール胆石の形成または、砕石術、溶解または石摘出のような手順後のその再発を予防することである。新たに分泌された胆汁が胆嚢に残存する時間は短く、12〜24時間以下である。そのような時間の間、胆汁内でのコレステロール結晶化を防ぐことで、胆石の形成を予防できる。
【0004】
ケノデオキシコール酸またはウルソデオキシコール酸ような特定の胆汁酸塩を用いて、コレステロール胆石を医学的に溶解でき、その再発を予防できることが示された。しかし、胆汁酸塩治療は効力が低く、非常に時間がかかり、大部分が放棄された。したがって、より効率的な治療が必要とされる。
【0005】
最近の研究では、胆汁内のコレステロール可溶化において、リン脂質が担う主要な役割が示された(T. Gilat et al., Biochimica et Biophysica Acta 1286, (1996), 95-115; Y. Ringel et al.Biochimica et Biophysica Acta 1390, (1998), 293-300,); および J. Hepatology, 28, (1998), 1008-1014)。リン脂質は、胆汁中のコレステロール可溶化脂質凝集物の主要な成分または唯一の成分である。胆汁にリン脂質を段階的に加えると、胆汁中のコレステロールの核形成時間が徐々に長くなることが示された(Z. Halpern et al. Gut 34 (1993) 110-115)。
【0006】
ヒトまたはモデル胆汁の能力を阻害するコレステロール結晶中のリン脂質分子種の主要な差異が示された。リン脂質は、主に立体特異的な番号(the stereospecific number)sn−1および/またはsn−2位に存在する脂肪酸およびそのヘッドグループ(head groups)が互いに異なっている。核形成時間の大きな延長、コレステロール結晶成長速度およびトータルのコレステロール結晶量の大きな減少は、リン脂質の絶対量または相対量を変化させずにリン脂質分子種を変化させることによって達成できることが示された。sn−2脂肪酸が飽和している場合、ヘッドグループがコリンに代わってセリンである場合などは、コレステロールの結晶化が著しく遅くなる(Y. Ringel et al. 上記)。
【0007】
また、種々のリン脂質成分(完全リン脂質分子ではない)、例えばパルミチン酸またはステアリン酸のような飽和脂肪酸;またはホスファチジルグリセロールは、単独で強力なコレステロール結晶化阻害活性を有することが示された。
【0008】
したがって、ヒト胆汁を、一般にはリン脂質、または特定のリン脂質またはその成分、例えば脂肪酸で満たすと、胆汁内のコレステロール結晶化が著しく妨害され、所望の結果を達成できる。
【0009】
問題は、どのようにインビボヒト胆汁をリン脂質またはその成分で豊富にするかである。胆汁酸塩をヒトに与えると、これらは非常に効率的に吸収され、肝臓に取り込まれ、胆汁内に放出される。また、このことは合成胆汁酸塩アナログにも適用可能である。身体には、これらの目的のための特定かつ非常に効率的な輸送機構が存在する。したがって、(通常、ヒト胆汁内に微少量存在する)ウルソデオキシコール酸を規則的に与えると、吸収され、胆汁内に分泌され、最終的に胆汁の胆汁酸の30〜50%を構成する。しかし、上に記載するように、コレステロール胆石を溶解させるための胆汁酸塩治療は不十分なものである。
【0010】
リン脂質およびその成分はよく吸収され、肝臓に取り込まれる。しかし、胆汁内へのリン脂質分泌は肝臓によって厳重に調節され、胆汁塩およびコレステロールの分泌に関連する限られた量および種類のリン脂質だけが胆汁内へ分泌される。現在、定量的または定性的にヒト胆汁リン脂質組成物を、任意の相当な程度にまで調節する効率的な方法は存在しない。食べ物に含まれるリン脂質は肝臓に達すると、代謝され、血液内に分泌されるか、あるいは肝臓内に保存され得る。少量のあらかじめ決められた種類だけが胆汁内に分泌され、調節の可能性は極めて少ない。
【0011】
したがって、リン脂質またはその成分の1つを胆汁内へ輸送し、胆汁コレステロールの溶解性を改善し、コレステロール胆石の形成を予防するか、あるいは既存の胆石を溶解させる満足な方法を発見することが望ましい。
【0012】
イスラエル特許明細書第95668号および対応する米国明細書より、一般式I:
W−X−G
[式中、Gは胆汁酸基であり、Wは薬物の活性化合物部分であり、Xは該胆汁酸基および活性化合物間の直接結合であるか、あるいは結合メンバーである]
で示される既知の胆汁酸誘導体が存在する。該明細書中では、置換分の長いリストが挙げられているが、飽和脂肪酸に関しても不飽和脂肪酸に関しても、アシル基を表すWは具体的に述べられておらず、すなわち該明細書はBAFACについては何も記載していない。
【0013】
さらに、このような化合物のすべての対象のうちには、いずれかの化合物を利用して、胆汁コレステロールの溶解性を高め、コレステロール胆石の形成を予防し、既存のコレステロール胆石を溶解し、動脈硬化症を軽減または予防することに対する暗示さえ存在し得ない。
【0014】
現在、(飽和または不飽和)脂肪酸と連結結合:Xを介して結合した胆汁酸または塩(以下、BAFACと称する)は、胆汁酸および塩の非常に効率的な腸−肝循環を利用して、脂肪酸を胆汁に輸送するビヒクルとして働き得ることを見出した脂肪酸と胆汁酸との間のエステル結合は、消化液および腸内細菌により分解されてBAFACの分解およびそれら成分の個別吸収を生じるので適切なものではない。また、BAFACは腸から吸収され、肝臓に取り込まれ、胆汁内に分泌されることが示された。このBAFACは胆汁内のコレステロール溶解性を改善し、その結晶化を著しく妨げた。したがって、BAFACはコレステロール胆石の形成または再発を予防し、コレステロール胆石を溶解させるのに有用な物質である。
【0015】
また、BAFACの投与は、血管樹枝状分岐内のコレステロール結晶化に対する阻害効果を示す。生理的条件では、摂取された胆汁酸または塩は腸内で吸収され、門脈を通して肝臓に輸送され、胆汁を介して腸内へ放出される。したがって、これらは腸−肝循環内を再循環し、微少量だけが全身性循環(血管樹枝状分岐)に達する。BAFACはより脂質様な性質を示し、腸吸収後、リンパを介して全身性循環へ輸送される。BAFACは、リンパおよび門脈の両方を介して輸送されることが示された。両経路により、これらは肝臓に取り込まれ、胆汁内に分泌される。それぞれの腸−肝循環時に、これらは腸内に放出され、リンパを介して部分的に再吸収され、血管樹枝状分岐内に再循環した後、肝臓に取り込まれる。1日10〜12サイクルの腸−肝循環が行われるので、正味の効果は、血管樹枝状分岐内のBAFACの再循環である。
【0016】
1日を通して分割量のBAFACを経口投与すると、この作用が高められる。コレステロール結晶化に対するBAFACの阻害作用は証明されている。したがって、血管樹枝状分岐内のコレステロール結晶化の軽減および/または予防、すなわち動脈硬化症の軽減および/または予防に有用である。
【0017】
したがって、本発明は、一般式II:
W−X−G
[式中、Gは式Iと同じ意義を有し、Wは1個または2個のアシル基を表し、Xは胆汁酸または胆汁酸塩の基とアシル基との間の結合メンバーである]
で示される胆汁酸または胆汁酸塩脂肪酸複合体に関する。
【0018】
適当な胆汁酸として、例えばコール酸、ケノデオキシコール酸、ウルソデオキシコール酸およびデオキシコール酸を挙げることができる。用いられる胆汁酸は未結合であるか、あるいは、胆汁内でのように、グリシン、タウリンまたは適当なアミノ酸と第24位で結合していてもよい。これらの可能性は胆汁酸の定義の範囲内であり、したがって本発明の範囲内である。アシル基との結合は、用いられる胆汁酸上の核の第3位で生じることがほとんどである。また、異なる位置、例えば第6位、第7位、第12位および第24位でアシル基と結合させることが可能である。胆汁酸をグリシンまたはタウリンと結合させた場合、第24位でアシル基と結合させることはできない。アシル基と胆汁酸間の結合はαまたはβ配置であり得る。
【0019】
結合メンバー:Xは−NH−基または−O−基であるのが有益である。
【0020】
アシル基が誘導される好ましい脂肪酸は、適当には、6〜26炭素原子、有益には、14〜22炭素原子を有する飽和脂肪酸である。好ましい飽和脂肪酸はベヘニル酸(behenylic acid)、アラキジル酸(arachidylic acid)、ステアリン酸、パルミチン酸、およびミリスチル酸(myristylic acid)である。
【0021】
Wが2個のアシル基を表す場合、これらは第3位または第7位で適当に結合している。
【0022】
本発明はまた、活性成分として、一般式IIで示される胆汁酸脂肪酸誘導体を含む、胆汁内のコレステロール胆石を溶解させることができ、その形成を予防し;動脈硬化症の予防および/または軽減を可能にする医薬組成物に関する。
【0023】
この組成物は錠剤、カプセル剤、溶液剤、エマルジョン剤などの剤型を有することができる。
【0024】
この組成物には、担体、溶媒、エマルゲーター(emulgators)、吸収エンハンサー、コレステロール合成阻害剤または胆汁内への分泌阻害剤などのような、さらなる化合物を含ませてもよい。この組成物は、有益には、活性成分0.1〜1.5gを含むべきである。
【0025】
この組成物は、毎日、好ましくは就寝時に1回服用するのが適当である。また、日中に分割量を服用してもよい。
【0026】
本発明はまた、胆汁中のコレステロール胆石を溶解させ、その形成を予防するための、一般式IIで示される胆汁酸脂肪酸誘導体または、これを含む医薬組成物の使用に関する。
【0027】
本発明はまた、動脈硬化症を予防および/または軽減するための、一般式IIで示される胆汁酸脂肪酸誘導体または、これを含む医薬組成物の使用に関する。
【0028】
本発明はまた、一般式IIで示される胆汁酸脂肪酸誘導体またはこれを含む医薬組成物を投与することによって、胆汁内のコレステロール胆石を溶解させる方法およびその形成を予防する方法に関する。
【0029】
本発明はまた、一般式IIで示される胆汁酸脂肪酸誘導体またはこれを含む医薬組成物を投与することによる、動脈硬化症の予防および/または軽減方法に関する。
【0030】
以下の実施例および図面で、本発明を説明するが、これらに限定されない。
【0031】
実施例I
3β−ベヘニルアミド−7α,12α−ジヒドロキシ−5β−コラン−24−酸(図5A−3)
(a)3β−アミノ−7α,12α−ジヒドロキシ−5β−コラン−24−酸メチルエステル(図5A−1)[Fr特許 1017756 1952年12月18日、Chem. Abstr. 52:1293c ]1.15gを乾燥ジメチルホルムアミド30mLに溶解し、攪拌しながらトリエチルアミン15mLで処理した。得られた溶液に、ジメチルホルムアミド10mL中のベヘノイルクロライド1.13gを滴加し、攪拌を一晩継続した。反応混合物を水に注ぎ、メチレンクロライドで抽出し、次いで有機フラクションを硫酸ナトリウムで乾燥し、蒸発乾固させ、酢酸エチルおよびヘキサン(6:4および8:2)の混液を用いるシリカゲルクロマトグラフィーに付し、3β−ベヘニルアミド−7α,12α−ジヒドロキシ−5β−コラン−24−酸のメチルエステル(図5A−2)0.8gを得た。
1H−NMR (CDCl3)δ、ppm:0.69(s,CH3−18)、0.88(t,J=1Hz,CH3−23)、0.95(s.CH3−19)、0.99(d,J=3Hz,CH3−21)、1.25、1.14[s,CH2)20]、2.14(t,J=5Hz,CH3−ベヘニル)、3.67(s−COOCH3)、3.91(d,J=1.5Hz,CH−7)、3.96(s,J=4Hz,CH−12)、3.99(m,CH−3)、5.60(d,J=4.5Hz,−CH2CO−)。
【0032】
(b)上記のメチルエステル0.45gをメタノール20mLに溶解し、1N 水酸化ナトリウム2mLで処理し、24時間室温で放置した。次いでメタノールを留去し、水10mLを加え、反応混合物を酢酸エチルで抽出した。水性フラクションを希釈した酸クロライドで酸性化すると、白色沈殿が生じ、これを水で洗浄して、純粋な3β−ベヘニルアミド−7α,12α−ジヒドロキシ−5β−コラン−24−酸(図5A−3)0.41gを得た。
【0033】
実施例II
3β−アラキジルアミド−7α,12α−ジヒドロキシ−5β−コラン−24−酸(図5A−5)
(a)3β−アミノ−7α,12α−ジヒドロキシ−5β−コラン−24−メチルエステル(図5A−1)[実施例Iを参照]1.0gを乾燥ジメチルホルムアミド30mLに溶解し、攪拌しながら、トリエチルアミン15mLで処理した。得られた溶液に、ジメチルホルムアミド10mL中のアラキドイルクロライド1.0gを滴加し、攪拌を一晩継続した。この反応混合物を水に注ぎ、メチレンクロライドで抽出し、次いで有機フラクションを硫酸ナトリウムで乾燥し、蒸発乾固させ、酢酸エチルおよびヘキサン(6:4および8:2)の混液を用いるシリカゲルクロマトグラフィーに付して、3β−アラキジルアミド−7α,12α−ジヒドロキシ−5β−コラン−24−酸メチルエステル(図5A−4)0.6gを得た。
1H−NMR (CDCl3)δ、ppm:0.70(s,CH3−18)、0.88(t,J=6Hz,CH3−23)、0.95(s,CH3−19)、0.99(d,J=3.Hz,CH3−21)1.25、1.14[(s,CH2)18]、2.14(t,J=5Hz,CH3−アラキジル)、3.67(s−COOCH3)、3.91(d,J=1.5Hz,CH−7)、3.96(t,J=4Hz,CH−12)、4.4(m,CH−3)、5.60(d,J=4.5 Hz,−CH2CONH)。
【0034】
(b)3β−アラキジルアミド−7α,12α−ジヒドロキシ−5β−コラン−24−酸メチルエステル(図5A−4)0.5gをメタノール20mLに溶解し、1N 水酸化ナトリウム2mLで処理し、室温で24時間放置した。次いでメタノールを留去し、水10mLを加え、反応混合物を酢酸エチルで抽出した。次いで水性フラクションを希塩酸(diluted hydrogen chloride)で酸性化し、白色沈殿を得、これを水で洗浄し、純粋な3β−アラキジルアミド−7α,12α−ジヒドロキシ−5β−コラン−24−酸(図5A−5)0.7gを得た。
【0035】
実施例III
3β−ステアリルアミド−7α,12α−ジヒドロキシ−5β−コラン−24−酸(図5A−7)
方法1
(a)3β−アミノ−7α,12α−ジヒドロキシ−5β−コラン−24−酸メチルエステル(図5A−1)[実施例I参照]1.15gを乾燥ジメチルホルムアミド30mLに溶解し、攪拌しながらトリエチルアミン15mLで処理した。ジメチルホルムアミド10mL中のステアロイルクロライド1.13gを得られた溶液に滴加し、攪拌を一晩継続した。反応混合物を水に注ぎ、メチレンクロライドで抽出し、次いで有機フラクションを硫酸ナトリウムで乾燥し、蒸発乾固させ、酢酸エチルおよびヘキサン(6:4および8:2)の混液を用いるシリカゲルクロマトグラフィーに付し、3β−ステアリルアミド−7α,12α−ジヒドロキシ−5β−コラン−24−酸メチルエステル(図5A−6)0.68gを得た。
1H−NMR (CDCl3)δ、ppm:0.69(s,CH3−18)、0.88(t,J=1Hz,CH3−23)、0.95(s,CH3−19)、0.99(t,J=3.Hz,CH3−21)、1.25、1.44[(s,CH2)16]2.14(t,J=5Hz,CH3−ステアリル)、3.67(s−COOCH3)、3.91(d,J=1.5Hz,CH−7)、3.99(m,CH−3)、4.4(m,CH−3)、5.60(d,J=4.5Hz,−CH2CONH)。
【0036】
(b)3β−ステアリルアミド−7α,12α−ジヒドロキシ−5β−コラン−24−酸メチルエステル(図5A−6)0.45gをメタノール20mLに溶解し、1N 水酸化ナトリウム2mLで処理し、室温で24時間放置した。次いでメタノールを留去し、水10mLを加え、反応混合物を酢酸エチルで抽出した。次いで水性フラクションを希塩酸で酸性化すると白色沈殿が生じ、これを水で洗浄して、3β−ステアリルアミド 7α,12α−ジヒドロキシ−5β−コラン−24−酸(図5A−7)0.41gを得た。mp 63〜65℃。
【0037】
方法2
(Kramer et al., J. of Lipid Research 24, 910, 1983 にしたがって製造された)3β−アミノ−7α,12α−ジヒドロキシ−5β−コラン−24−酸2.5gをアセトニトリルに溶解し、同溶媒中のステアリン酸1.2gおよびN−ヒドロキシスクシンアミド3.6gの攪拌溶液に加えた。8時間後、沈殿をろ過し、溶媒で洗浄し、蒸発乾固した。残留物を、N−メチルモルホリンおよびN,N'−ジメチルホルムアミド(1:3)10mL中のステアリン酸1.2gの溶液に加えた。室温で一晩維持した後、この溶液を水で希釈し、酢酸エチルで抽出し、方法1のものと同一の酸(図5A−7)0.6gを得た。
【0038】
方法3
ステアロイルクロライド6gの溶液を、0℃のトルエン中のアミン化合物(図5B−18)1.6gの攪拌溶液に滴加し、同温度で1時間放置した。得られた溶液を50℃でもう1時間加熱し、3N 塩酸で酸性化した後、ろ過した。固形物質を水で洗浄し、45℃で乾燥して、上記のものと同一の酸(図5A−7)を得た。
【0039】
実施例IV
3β−パルミチルアミド−7α,12α−ジヒドロキシ−5β−コラン−24−酸(図5A−9)
方法1
(a)3β−アミノ−7α,12α−ジヒドロキシ−5β−コラン−24−酸メチルエステル(図5A−1)[実施例Iを参照]1.0gを乾燥ジメチルホルムアミド30mLに溶解し、攪拌しながら、トリエチルアミン15mLで処理した。ジメチルホルムアミド10mL中のパルミトイルクロライド0.8gを得られた溶液に滴加し、攪拌を一晩継続した。この反応混合物を水に注ぎ、メチレンクロライドで抽出し、次いで有機フラクションを硫酸ナトリウムで乾燥し、蒸発乾固させ、酢酸エチルおよびヘキサン(6:4および8:2)の混液を用いるシリカゲルクロマトグラフィーに付して、3β−パルミチルアミド−7α,12α−ジヒドロキシ−5β−コラン−24−酸メチルエステル(図5A−8)0.5gを得た。
1H−NMR (CDCl3)δ、ppm:0.66(s,CH3−11)、0.88(t,J=1Hz,CH3−23)、0.91(s,CH3−19)、0.96(d,J=3.5Hz,CH3−21)、1.22、1.14[(s,CH2)14]2.13(t,J=5Hz,CH3−パルミチル)、3.67(s−COOCH3)、3.82(d,J=1.5 Hz−CH7)、3.96(s,J=3.9 Hz,CH−12)、4.09(m,CH−3)、5.63(d,J=4.5 Hz,−CH2CONH)。
【0040】
(b)上記メチルエステル0.45gをメタノール20mLに溶解し、1N 水酸化ナトリウム2mLで処理し、室温で24時間放置した。次いでメタノールを留去し、水10mLを加え、反応混合物を酢酸エチルで抽出した。次いで水性フラクションを希塩酸で酸性化すると、白色沈殿が生じ、これを水で洗浄して、3β−パルミチルアミド−7α,12α−ジヒドロキシ−5β−コラン−24−酸(図5A−9)0.4gを得た。
【0041】
方法2
(Kramer et al., J. of Lipid Research 24, 910, 1983 にしたがって製造された)3β−アミノ−7α,12α−ジヒドロキシ−5β−コラン−24−酸(図5B−18)2.5gをアセトニトリルに溶解し、同溶媒中のパルミチン酸1.2gおよびN−ヒドロキシスクシンアミド3.6gの攪拌溶液に加えた。8h後、沈殿をろ過し、溶媒で洗浄し、蒸発乾固した。N−メチルモルホリンおよびN,N'−ジメチルホルムアミド(1:3)10mL中のパルミチン酸1.2gの溶液に残留物を加えた。室温で一晩維持した後、この溶液を水で希釈し、酢酸エチルで抽出して、方法1のものと同一の酸(図5A−9)0.6gを得た。
【0042】
実施例V
3β−ミリスチルアミド−7α,12α−ジヒドロキシ−5β−コラン−24−酸(図5A−11)
(a)3β−アミノ−7α,12α−ジヒドロキシ−5β−コラン酸メチルエステル(1)[実施例Iを参照]0.5gを乾燥ジメチルホルムアミド30mLに溶解し、攪拌しながらトリエチルアミン15mLで処理した。ジメチルホルムアミド10mL中のミリストイルクロライド0.4gを得られた溶液に滴加し、攪拌を一晩継続した。この反応混合物を水に注ぎ、メチレンクロライドで抽出し、次いで有機フラクションを硫酸ナトリウムで乾燥し、蒸発乾固させ、酢酸エチルおよびヘキサン(6:4および8:2)の混液を用いるシリカゲルクロマトグラフィーに付し、3β−ミリスチルアミド−7α,12α−ジヒドロキシ−5β−コラン−24−酸メチルエステル(図5A−10)0.4gを得た。
1H−NMR (CDCl3)δ、ppm:0.69(s,CH3−18)、0.88(t,J=1Hz,CH3−23)、0.95(s,CH3−19)、0.99(d,J=3.Hz,CH3−21)、1.25[(s,CH2)12]、2.14(t,J=5Hz,CH3−ミリスチル)、3.67(s−COOCH3)、3.91(d,J=1.5Hz,CH−7)、3.99(d,J=4Hz,CH−12)、4.4(m,CH−3)、5.60(d,J=4.5Hz,−CH2CONH)。
【0043】
(b)3β−ミリスチルアミド−7α,12α−ジヒドロキシ−5β−コラン−24−酸メチルエステル(図5A−10)0.45gをメタノール20mLに溶解し、1N 水酸化ナトリウム2mLで処理し、室温で24時間放置した。次いでメタノールを留去し、水10mLを加え、反応混合物を酢酸エチルで抽出した。次いで水性フラクションを希塩酸で酸性化すると、白色沈殿が生じ、これを水で洗浄して、純粋な酸(図5A−11)0.26gを得た。
【0044】
実施例VI
3β−ラウリルアミド−7α,12α−ジヒドロキシ−5β−コラン−24−酸(図5A−13)
(a)3β−アミノ−7α,12α−ジヒドロキシ−5β−コラン−24−酸メチルエステル(図5A−1)0.6gを乾燥ジメチルホルムアミド30mLに溶解し、攪拌しながらトリエチルアミン15mLで処理した。ジメチルホルムアミド10mL中のラウリルクロライド0.6gを得られた溶液に滴加し、攪拌を一晩継続した。反応混合物を水に注ぎ、メチレンクロライドで抽出し、次いで有機フラクションを硫酸ナトリウムで乾燥し、蒸発乾固し、酢酸エチルおよびヘキサン(6:4および8:2)の混液を用いるシリカゲルクロマトグラフィーに付し、3β−ラウリルアミド−7α,12α−ジヒドロキシ−5β−コラン−24−酸メチルエステル(図5A−12)0.5gを得た。
1H−NMR (CDCl3)δ、ppm:0.67(s,CH3−18)、0.89(t,J=1Hz,CH3−23)、0.94(s,CH3−19)、0.99(d,J=3.Hz,CH3−21)、1.25[(s,CH2)10]、2.14(t,J=5Hz,CH3−ラウリル)、3.67(s−COOCH3)、3.91(d,J=1.5Hz,CH−7)、3.99(t,J=3.95Hz,CH−12)、4.4(m,CH−3)、5.60(d,J=4.5Hz−CH2CONH)。
【0045】
(b)3β−ラウリルアミド−7α,12α−ジヒドロキシ−5β−コラン−24−酸メチルエステル(図5A−12)0.45gをメタノール20mLに溶解し、1N 水酸化ナトリウム2mLで処理し、室温で24時間放置した。次いでメタノールを留去し、水10mLを加え、反応混合物を酢酸エチルで抽出した。次いで水性フラクションを希塩酸で酸性化すると、白色沈殿が生じ、これを水で洗浄して、純粋な酸(図5A−13)0.41gを得た。mp.82〜88。
【0046】
実施例VII
3β−カプリルアミド−7α,12α−ジヒドロキシ−5β−コラン−24−酸(図5A−15)
(a)3β−アミノ−7α,12α−ジヒドロキシ−5β−コラン−24−酸メチルエステル(図5A−1)[実施例Iを参照]1.0gを乾燥メチレンクロライド30mLに溶解し、攪拌しながらトリエチルアミン15mLで処理した。メチレンクロライド10mL中のカプロイルクロライド酸1.2gを得られた溶液に滴加し、攪拌を一晩継続した。反応混合物を水に注ぎ、メチレンクロライドで抽出し、次いで有機フラクションを硫酸ナトリウムで乾燥し、蒸発乾固し、酢酸エチルおよびヘキサン(6:4および8:2)の混液を用いるシリカゲルクロマトグラフィーに付し、3β−カプリルアミド−7α,12α−ジヒドロキシ−5β−コラン−24−酸メチルエステル(図5A−14)0.7gを得た。
1H−NMR (CDCl3)δ、ppm:0.69(s,CH3−18)、0.88(t,J=1Hz,CH3−23)、0.95(s,CH3−19)、0.99(t,J=3.Hz,CH3−21)、1.25[(s,CH2)4]、2.14(t,J=5Hz,CH3−カプリル)、3.67(s−COOCH3)、3.91(d,J=1.5Hz,CH−7)、3.99(t,J=4HzCH−12)、4.4(m,CH−3)、5.60(d,J=4.5Hz−CH2CONH)。
【0047】
(b)3β−カプリルアミド−7α,12α−ジヒドロキシ−5β−コラン−24−酸メチルエステル(図5A−14)0.5gをメタノール20mLに溶解し、1N 水酸化ナトリウム2mLで処理し、室温で24時間放置した。次いでメタノールを留去し、水10mLを加え、反応混合物を酢酸エチルで抽出した。次いで水性フラクションを希釈された塩化水素で酸性化すると、白色沈殿が生じ、これを水で洗浄して、純粋な酸(図5A−15)0.4gを得た。
【0048】
実施例VIII
N−(−カルボキシメチル)−3β−ステアリルアミド−7α,12α−ジヒドロキシ−5β−コラン−24−アミド(図5B−17)
(a)3β−ステアリルアミド−7α,12α−ジヒドロキシ−5β−コラン酸(図5A−7)0.5gを乾燥1,4−ジオキサン25mLに溶解し、−10℃にまで冷却した。この攪拌溶液をトリエチルアミン0.5mLで処理し、次いでクロロエチルホルメート(chloroethyl formate)0.085mLで処理し、同温度で15分間攪拌した。この溶液を室温になるまで放置し、トリエチルアミン0.1mLおよびエチルグリシン塩酸塩14gで処理し、一晩放置した。この反応混合物を水に注ぎ、酢酸エチルで抽出し、水で洗浄した。抽出物を蒸発乾固させ、酢酸エチル:ヘキサン 60:40の混液、純粋な酢酸エチル、次いで酢酸エチル:メタノール 9:1の混液を用いてシリカゲルクロマトグラフィーし、生成物(図5B−16)0.27gを得た。
【0049】
(b)上記化合物0.27gをメタノール20mLに溶解し、1N 水酸化ナトリウム2mLで処理した。24時間後、メタノールを蒸発乾固し、水に溶解し、酢酸エチルで抽出した。水性フラクションを1N HCLで酸性化した。得られた沈殿を水で洗浄し、乾燥し、乾燥物質(図5B−17)0.24gを得た。
【0050】
実施例IX
3β−オレイルアミド−7α12α−ジヒドロキシ−5β−コラン−24−酸(図5C−20)
(a)3β−アミノ−7α12α−ジヒドロキシ−5β−コラン−24−酸メチルエステル(図5A−1)1.6gを乾燥ジメチルホルムアミド30mLに溶解し、攪拌しながらトリエチルアミン3mLで処理した。乾燥DMF10mL中のオレイルクロライド1.38gの溶液を滴加し、得られた溶液を室温で一晩放置した。この反応混合物を水に注ぎ、酢酸エチルで抽出し、有機フラクションを希塩酸、重炭酸ナトリウム、次いで水で洗浄することによって精製した。減圧下で蒸発乾固させ、3.1gを得、酢酸エチル/へキサン(4:6および10:8)の混液を用いてこれをシリカゲルクロマトグラフィーし、メチルエステル(図5C−19)1.8gを得た。
【0051】
(b)室温において、メタノール20mL中のメチルエステル1.2gの溶液を1N 水酸化ナトリウム5mLで処理し、室温で48時間維持し、次いで蒸発乾固した。残留物を水20mLに溶解し、酢酸エチル25mLで3回抽出した。水性抽出物を塩酸溶液で酸性化し、沈殿を得、これをろ過した。酢酸エチル:ヘキサン:酢酸(10:4:0.3)の混液を用いてこの残留物をシリカゲルクロマトグラフィーし、3β−オレイルアミド−7α12α−ジヒドロキシ−5β−コラン−24−酸(図5C−20)0.3gを得た。
【0052】
実施例X
3β,7α−ジステアリルアミド−5β−ウルソデオキシコラン−24−酸(図5D−26)
(a)ウルソデスオキシ−コラン−24−酸(ursodesoxy-cholan-24-oic acid)20gを無水メタノール200mLに溶解し、濃硫酸1mLで処理し、24時間攪拌した。溶媒のほとんどを留去し、残留物を水に注ぎ、メチレンクロライドで抽出した。有機抽出物を重炭酸ナトリウムおよび塩化ナトリウムの溶液で洗浄し、蒸発乾固して、3α,7β−ジヒドロキシ−5β−ウルソデオキシコラン−24−酸メチルエステル(図5D−21)19.5gを得た。
1H−NMR (CDCl3)δ、ppm:0.66(s,CH3−18)、0.90(t,J=1Hz,CH3−23)、0.93(s,CH3−19)、0.94(d,J=3Hz,CH3−21)、3.58(m,CH−3,CH−7)、3.65(s−COOCH3)。
【0053】
(b)メチルエステル(図5D−21)4.06gを乾燥ピリジン30mLに溶解し、0℃に冷却した。この反応混合物を攪拌し、ピリジン5mL中のメタンスルホニルクロライド1.49gの溶液で15分間滴下処理した。同温度で3時間静置した後、反応混合物を氷および水に注ぎ、次いで酢酸エチルで抽出した。有機相を塩酸、重炭酸ナトリウムおよび塩化ナトリウム溶液で洗浄し、ろ過し、減圧下で蒸発させた。酢酸エチルおよびヘキサンの混液を溶離剤として用いて、4化合物から構成される残留物をシリカゲルクロマトグラフィーした。より極性の低い化合物5.3gが所望の3α,7β−ジメシル−5β−ウルソデオキシコール−24−酸メチルエステル(図5D−22)であった。
1H−NMR (CDCl3)δ、ppm:0.65(s,CH3−18)、0.90(d,J=4Hz,CH3−23)、0.97(s,CH3−19)、1.2(t,J=3Hz,CH3−21)、2.97(s,CH3SO2)2.98(s,CH3SO2)、3.64(s,CH3SO2)4.09(q,J=12Hz,H−7)、4.62(m,H−7)。
【0054】
(c)ジメシル’(dimesyl)誘導体5.65gを乾燥DMF50mLに溶解し、乾燥アジ化ナトリウムで処理し、130℃にまで2時間加熱した。この反応混合物を冷却し、氷水に注ぎ、酢酸エチルで抽出した。次いでこの抽出物を酢酸ナトリウムおよび塩化ナトリウムの溶液で洗浄し、ろ過し、蒸発乾固して、3β,7α−ジアジド−5β−ウルソデオキシコラン−24−酸メチルエステル(図5D−23)4.6gを得た。
【0055】
(d)ジアジド化合物(図5D−23)4.5gをメタノール120mLに溶解し、これに5%パラジウム−炭素150mgを加え、大気圧下で4日間水素化した。さらに150mgの5%パラジウム−炭素を用いて水素化を繰り返した。水素化混合物をろ過し、減圧下で蒸発させ、3β,7α−ジアミノ−5β−ウルソデオキシコラン−24−酸メチルエステル(図5D−24)3gを得た。
1H−NMR (CDCl3)δ、ppm:0.65(s,CH3−18)、0.92(d,J=4Hz,CH3−23)、0.96(s,CH3−19)、1.2(t,J=3Hz,CH3−21)、3.68(s,COOCH3)、3.72,3.95(m,2H−7,3)。
【0056】
(e)3β,7α−ジアミノ−5β−ウルソデオキシコラン−24−酸メチルエステル(図5D−24)1.47gをDMSOおよびDMFの乾燥1:1混合物50mLに溶解し、トリエチルアミン2mLおよびジメチルアミノピリジン30mgおよびステアリン酸無水物5.1gで処理した。この反応混合物を50℃にまで加熱し、18時間攪拌し、氷−水に注ぎ、酢酸エチルで3回抽出した。有機相を塩酸、重炭酸ナトリウムおよび塩化ナトリウム溶液で洗浄した。有機溶媒を蒸発させた後、油状残留物2.05gを得た。酢酸エチル:ヘキサン(1:4)を溶離剤として用いてシリカゲル上で分離し、多数のフラクションを得、そのうちの1つは、MSおよび1H−NMRによると、所望の3β,7α−ジステアリルアミド−5β−ウルソデオキシコラン−24−酸メチルエステル(図5D−25)80mgであった。
MS FAB:MH+ 937(MW)936)
1H−NMR (CDCl3)δ、ppm:0.66(s,CH3−18)、0.86(d,J=4Hz,CH3−23)、0.96(s,CH3−19)、1.2(t,J=3Hz,CH3−21)、1.26[s,(CH2)16]、3.64(s,COOCH3)、3.05(d,J=7.Hz,H−7)5.75(m,H−3)。
【0057】
(f)メチルエステル(図5D−25)78mgをメタノール20mLに溶解し、1N 水酸化ナトリウム2mLで処理し、室温で48時間放置した。メタノールを減圧下で蒸発させ、残留物を水25mLに溶解し、ろ過し、次いで希塩酸で酸性化し、3β,7α−ジステアリルアミド−5β−ウルソデオキシコラン−24−酸(図5D−26y)から構成される沈殿を得た。
【0058】
実施例XI
物質および方法
コレステロール(Sigma, St. Louis, Mo.)を熱メタノールから2回再結晶し;タウロコール酸Na塩(Na−TC;Sigma, St. Louis, Mo.)をエタノールおよびエーテルから再結晶し(J. L Pope, J. Lipid Res. 8, (1967) 146-147);卵黄レシチン(EYL)(Avanti Polar Lipids, Alabaster, Al.)をさらに精製せずに用いた。本研究で用いられるすべての脂質は、TLC標準によって純粋であった。実施例XIIからXIVで用いられる合成胆汁酸複合体は、(実施例IVに記載のように製造された)パルミチルアミド−7α,12α−ジヒドロキシ−5β−コラン−24−酸(PalC)であった。
【0059】
1.胆汁の調製
A.モデル胆汁
EYL、コレステロールおよびNa−TC混合物をCHCl3/CH3OH(2:1 v/v)に溶解し、N2下、室温で乾燥し、一晩凍結乾燥し、使用するまでアルゴン下、−20℃で維持した。乾燥した脂質を150mM NaCl、1.5mM EDTA2ナトリウム、50mM トリス−HCl(pH8.0)に懸濁し、この懸濁液を55℃で1時間インキュベーションすることによってモデル胆汁溶液を調製した。実験中、可溶化された(solubilized)モデル胆汁を、密封容器中、アルゴン下、37℃でインキュベーションした。モデル由来の部分サンプルを毎日試験した。
【0060】
すべてのモデルを3回調製し、実験期間中を通して同じ条件下で維持した。
モデル胆汁の組成は以下のようである:
コレステロール15mM、EYL 30mM、Na−TC 150mM。
コントロール溶液の調製用には、100%EYLを用いた。他の試験用モデル胆汁溶液は、合成胆汁酸複合体(PalC)によって、EYLまたはNaTCを添加または置換(10〜20%)することによって調製した。
【0061】
B.天然ヒト胆嚢胆汁
胆嚢切除時にコレステロール胆石患者から天然ヒト胆嚢胆汁を得た。結晶化を促進するために、数人の患者からプールされた胆汁を、実験で使用する前に、乾燥コレステロールとインキュベーションするか、あるいは濃縮モデル胆汁と混合することによってコレステロールを豊富にする。
【0062】
2.コレステロール結晶形成および成長の評価
2.1 結晶観察時間(COT)アッセイ
COT(「核形成時間」と称されることもある)を、Holan et al., in Gastroenterology 77, (1979) 611-617 に記載のように測定した。各モデル胆汁由来の部分サンプルを偏光顕微鏡によって毎日検査した。COTは、拡大率100倍で顕微鏡領域当たり、少なくとも3個のコレステロール一水和物結晶が検出される初期時間として定義されるものであった。
【0063】
2.2 結晶成長速度(CGR)アッセイ
結晶成長は、マイクロプレートリーダー(SPECTRA-STL, Austria)を用いる分光光度測定によってモニターした(G.J. Somjen, et. al. J. Lipid Res. 38, (1977) 1048-1052)。脂質溶液の一定量(50μL)を、マイクロプレートウェル中、等容量のタウロデオキシコール酸Na塩(200mM)と混合し、強く振とうした。室温で60分後、マイクロプレートを再び振とうし、各ウェルの405nmでの吸光度を測定した。各モデルを3回調製し、測定用に2回サンプル化した。
【0064】
データは、IBM互換パソコンによって収集し分析して、3個の調製物に関して平均化した光学密度(OD)を計算した。各溶液に関する平均のOD変化を示すグラフをプロットした。少なくとも3回の測定に合致するような直線回帰により、曲線の最も急勾配の領域の傾きを決定し、これをCGRとして定義した。各モデルに関して0日目と14日目の間のCGRおよびODの差異を計算した。
【0065】
2.3 結晶量の測定
実験の最後の日(14日目)、前記(G.J. Somjen 上記参照)のように各サンプルに対してコレステロールの化学分析を行った。このサンプルをマイクロウェルから収集し、Airfuge(Beckman)において、70,000rpmで5分間遠心した。全サンプル(遠心前)および上清溶液に対して別々の測定を行った。総量から上清溶液中の量を引くことによって、沈殿したペレット中のコレステロール量を計算した。偏光顕微鏡によりペレットの結晶性を確認した。また結晶量を分光光度測定により、インキュベーション0日目と14日目の間のODの差異として測定した。
【0066】
3.データ分析
各脂質分散物を3回調製し、すべてのサンプルから部分サンプルを2回測定した。ODおよび標準誤差の平均値を計算した。上に説明するように、結晶成長曲線の直線回帰分析から結晶成長速度を計算した。異なるモデル溶液間の比較を分散のワンウェイ(one way)分析によって行った。
【0067】
実施例XII
モデル胆汁またはヒト胆汁内のコレステロール結晶化動力学に対する、実施例IVにおいて調製された胆汁塩脂肪酸複合体(PalC、以後「試験化合物」)の作用。
置換および添加実験を行った。以下の結果が得られた。
【0068】
A.モデル胆汁
a.モデル胆汁溶液(組成:タウロコール酸Na塩 150mM コレステロール 15mM 卵レシチン 30mM トータル脂質 10.3gm/dl)では、タウロコール酸Na塩の20%を試験化合物(PalC)で置換した場合、核形成時間は167%まで長くなり;コレステロール結晶成長速度は67%まで減少し、14日間のインキュベーション後のトータルのコレステロール結晶量は53%まで減少した。
【0069】
b.全てのモデル胆汁溶液に(胆汁酸塩の20%濃度で)試験化合物を加えた場合、その効果は以下のようであった:
核形成時間は200%まで長くなり;コレステロール結晶成長速度は59%まで減少し、14日間のインキュベーション後のトータルの結晶量は、51%まで減少した。
【0070】
B.天然ヒト胆汁
(10mMの濃度の)試験化合物を、プールされた、コレステロール胆石を保持する患者由来の天然ヒト胆嚢胆汁とインキュベーションした場合、その結果は以下のようであった:
あらかじめ2時間超遠心して、コレステロール結晶除去した天然ヒト胆汁では、インキュベーション(37℃)の2日目から新規コレステロール結晶が観察された。結晶数はだんだん増加し、14日目には、顕微鏡領域(microscopic field)あたり結晶150個以上のピークに達した。10mMの試験化合物とインキュベーションされた同胆汁では、21日間のインキュベーション期間を通してコレステロール結晶が全く見られなかった。
【0071】
実施例XIII
モデル胆汁中のコレステロール結晶の核形成実験は以下のように行った:
PalCを以下の割合(モル%)でモデル胆汁に加えた
NaTCを10%、20%置換(「B」、「C」)
PCを20%置換(「D」);および
トータルNaTCの10%、20%を添加(「E」、「F」)
実施例XIIおよびXIIIの実験の結果は、以下の図1から3にまとめる(図1〜3のすべてにおいて、「A」はPalCを含まないコントロールモデル胆汁を表す):
図1は結晶観察時間=核形成時間を示す。この結果は3回の平均として与える。結晶観察時間は、Cでは167%まで、Fでは200%まで長くなった。
図2はコレステロール結晶量を示す。14日目のコレステロール量は、Bでは17%まで、Cでは53%まで減少した。Fでは51%まで減少した。
図3は結晶成長速度を示す。結晶成長速度は、Bでは70%まで、Fでは59%まで減少した。
これらの実験データは、胆汁酸塩および脂肪酸の複合体が、モデルおよびヒト胆汁内のコレステロール結晶化を予防するか、あるいは遅らせることを確認するものである。
【0072】
実施例XIV
A.動物
齢6〜7週間で、体重79〜83gの雄性ハムスターを、動物小屋で、自由に水およびえさを摂取できるようにして維持した。
試験ハムスターに、特別な注射によって、OS当たり、食塩水1mLに溶解した10〜15mg/動物/日のPalCを与えた。コントロール動物には、等容量の食塩水のみを与えた。両群は処置過程で正常な性質を示した。2日目、それぞれの動物群に対する、食塩水中のPalCの適用4時間後、これらをクロロホルムガスの過剰投与によって犠牲にした。腹部を切開し、胆汁管を堅く縛り、胆嚢を摘出し、食塩水で2回すすいだ。次いで、これを円錐プラスチック管の頂点におき、切開した。管の底において胆汁を集めた。
2シリーズの動物を試験した;
I.コントロール5および、それぞれ10mg PalC/日を服用する試験動物5。
II.コントロール3および、それぞれ15mg PalC/日を服用する試験動物9。
【0073】
B.生化学的手順
胆汁サンプルを2000rpmで5分間遠心し(Eppendorf 遠心)した。沈殿物を廃棄し、Folch法(クロロホルム:メタノール 2:1)にしたがって上清を抽出した。水と分離した後、シリカゲル60薄層プレート(Merck)での薄層クロマトグラフィーによって脂質相を分析した。溶離剤はジクロロメタン:メタノール:酢酸(100:5:1、v:v:v)であった。サンプルを真の標準物、I2蒸気での展開後のリファレンスフロント(Reference front、Rf)約0.2と比較した。
【0074】
C.結果
シリーズIでは、コントロール140μLおよび試験胆汁100μLを得た。シリーズIIでは、コントロール95μLおよび試験胆汁240μLを得た。各シリーズのコントロール胆汁および試験胆汁を別々にプールした。抽出された脂質のTLC分析(図4に示す)は、試験動物の胆汁内にPalCが存在することを示した。このことは、摂取されたPalCが吸収され、胆汁に放出されることを示す。
図4は実施例XIVで行われた実験のTLC比較を示す:
Aは、純粋な溶液(左)および胆汁(右)中のPalC標準物を示す:
Bは、コントロールハムスター(左);およびPalCを与えられたハムスター由来のハムスター胆汁を示す。このカラムにはPalCのバンドが見られる。
図5A、5B、図5Cおよび5Dは、それぞれ実施例I〜Xに記載の化合物の式を示す。
【0075】
実施例XV
方法
モデル胆汁溶液は以下の組成を有する:
コレステロール15mM、EYL 30mL、NaTC 150mL。これは実施例XIに記載のように調製する。試験溶液では、20モルパーセントのNaTCを、等量の、試験される特定脂肪酸/胆汁酸複合体それぞれで置換した。それぞれコール酸とC3位で結合している、鎖の長さがC14、C16、C18およびC20の飽和脂肪酸の複合体を用いて得られた結果を図6および図7に示す。
【0076】
図6は、コントロールおよび試験溶液の14日間のインキュベーション後のコレステロール結晶量に対するこれらの複合体の作用を示す。すべての上記複合体は、コントロール溶液との比較において最終結晶量を減少させた。C18複合体は、それをコントロールの14%まで減少させ;C20複合体はそれを38%まで減少させた。
別の実験で試験されたC22の複合体はC20の複合体と同様の活性を示した。
【0077】
図7は、コントロール溶液と比較した種々の試験溶液の核形成時間(結晶観察時間)を示す。胆汁酸塩(NaTC)の20%を特定の複合体で置換すると、C16、C18およびC20複合体を用いた場合に核形成時間が長くなった。C14は核形成時間を延長させなかった。C20複合体は核形成時間を360%以上まで長くした。
【0078】
実施例XVI
手術時に得られた、プールされたヒト胆嚢胆汁を濃脂質溶液で豊富化(enriched)し、コレステロールの結晶化を高めた。添加された脂質の胆汁内最終濃度は、NaTC 60mM、EYL 18.4mMおよびコレステロール 9.2mMであった。豊富化された胆汁を50,000rpmで1時間超遠心して、コレステロール結晶を除去し、次いで5個のビンに分配した。最初のビンは、豊富化された胆汁のみを含んでいた(コントロール)。他の4個のビンには以下の溶液(5mM)を加えた:
コール酸、C−16(パルミトイル)コレート(cholate)、C−18(ステアロイル)コレートおよびC−20(アラキジル)コレート。37℃で22日間インキュベーションした後、すべての胆汁を、airfuge 中、70,000rpmで5分間遠心した。沈殿を除去し、そのコレステロール含量を化学的に測定した。この結果を、沈殿した結晶塊中のコレステロールのμモルとして図8に示す。コール酸を含むか、あるいは含まないコントロール胆汁と比較して、3個の胆汁酸塩/脂肪酸複合体すべてがコレステロール結晶化を非常に著しく減少させることが明らかである。
【0079】
実施例XVII
同脂質組成を有するモデル胆汁溶液を実施例XIに記載のように調製し、コントロールとして用いた。すべての他のサンプルでは、20モル%のNaTCを等モル量の:コール酸、C6 コレート、C12 コレート、C18 コレート、C20 コレート(これらの飽和脂肪酸はすべて、コール酸のC3位で結合している)およびジ−ステアロイル ウルソデオキシコレート(ステアリン酸基が胆汁酸のC3位およびC7位において等しい割合で結合している)で置換した。
【0080】
すべてのサンプルを、実施例XIに記載のものと同様に37℃でインキュベーションし、偏光顕微鏡観察によって核形成時間を測定した。この結果を図9に示す。この結果は、1)試験されたすべての複合体(BAFAC)が、コントロールモデル胆汁および等モル量のコール酸と比較してコレステロールの結晶化を遅くしたこと;2)より長い脂肪酸を伴うBAFACほど、より短い鎖を伴うものより効率的であること;3)2脂肪酸との複合体(ジ−ステアロイル ウルソデオキシコレート)が特に有効であることを示した。
【0081】
実施例XVIII
ステアロイル−コレート(C−18 コレート)の吸収および輸送
体重80〜100gmsの雌性ハムスターの胃内にC−18 コレート30mgを一回投与した。単一の動物を投与1、2および3時間後に犠牲にした。心臓血液、門脈血および胆嚢胆汁をサンプル化した。2群の動物(AおよびB)を平行して研究した。HPLC装置(Kontron Switzerland)で、206nmでのUV検出装置を用いて、ステアロイル コレートレベルを測定した。
この結果を図10に示す。
【0082】
群Aでは:1、2および3時間後の心臓血液濃度は99、7、2μMであり、一方、門脈血濃度はそれぞれ68、99および133μMであった。胆嚢胆汁内のC−18 コレート濃度は、2および3時間の時点でそれぞれ540および270μMであった。群Bの結果は同様であった。
このデータは:1)C−18(ステアロイル)コレートが腸から吸収されること;2)これが(リンパを介する)全身性循環および門脈の両方に輸送されること;3)これが胆汁内へ活発に分泌され、そこで濃縮されることを示す。
【0083】
実施例XIX
実施例XIの記載と同様に、モデル胆汁溶液を調製した。これは同じ脂質組成を有し、コントロールとして用いた。
試験溶液中に、コール酸、ステアロイル(C−18:0)コレートおよびオレオイル(C−18:1)コレートを20mM濃度で加えた。
すべてのサンプルを37℃で100時間インキュベーションした。(実施例XIに記載のように)100時間と0時間の間の光学密度差異を用いて、100時間の時点でのトータルの結晶量を測定した。コントロール溶液(100%)と比較して、コール酸を用いた場合の結晶量は114%であり、ステアロイル−コレートの場合は62%であり、オレオイル−コレートの場合は55%であった。
これらの結果は、飽和酸および不飽和(オレイン)酸を伴うBAFACは両方とも、コントロール胆汁および等モル量のコール酸と比較して、コレステロールの結晶化を減少させることを示す。
【図面の簡単な説明】
【図1】 図1は結晶観察時間を示す。モデル胆汁溶液。パルミトイル−コレート(palmitoyl-cholate、PalC)の作用。
A−コントロール溶液。B,C−それぞれ10%および20%のタウロコール酸Na塩(NaTC)を等モル量のPalCで置換。D−20%のリン脂質をPalCで置換。E F それぞれ10mMおよび20mM PalCを溶液に添加。
【図2】 図2はコレステロール結晶量を示す。モデル胆汁溶液。PalCの作用。A,B,C,D,EおよびF−図1の説明に記載のとおり。
【図3】 図3は結晶成長速度(rate)を示す。モデル胆汁溶液。PalCの作用。A,B,C,D,EおよびF−図1の説明に記載のとおり。
【図4】 図4は薄層クロマトグラフィーを示す。A−純粋な溶液(左)およびハムスター胆汁中のPalC標準物。B−コントロール動物のハムスター胆汁(左)およびPalC服用ハムスターの胆汁。
【図5】 図5Aは以下のものとコール酸(C−3位)の結合段階を示す:ベヘニル酸(C−22)、アラキジン酸(C−20)、ステアリン酸(C−18)、パルミチン酸(C−16)、ミリスチン酸(C−14)、ラウリン酸(C−12)およびカプロン酸(C−16)。
図5Bは、グリシン結合ステアロイル−コレートの合成段階を示す。
図5Cは、オレオイル−コレートの結合を示す。
図5Dは、胆汁酸核のC−3およびC−7位における、コール酸と2分子のステアリン酸の結合を示す。
【図6】 図6はコレステロール結晶量を示す。モデル胆汁溶液。コール酸(C−3位)と結合したミリスチン酸(C−14)、パルミチン酸(C−16)、ステアリン酸(C−18)およびアラキジン酸(C−20)の作用。試験化合物でコントロール溶液内の20モル%NaTCを置換した。
【図7】 図7は核形成時間を示す。モデル胆汁溶液。図6において用いる化合物の作用。
【図8】 図8は、インキュベーション22日後の、豊富化したヒト胆汁のコレステロール結晶量示す。コントロール胆汁および5mM コール酸を添加された胆汁と比較した、胆汁に添加された5mM パルミトイル(C−16)コレート、ステアロイル(C−18)コレートおよびアラキジル(C−20)コレートの作用。
【図9】 図9は核形成時間を示す。モデル胆汁。モデル胆汁で20%NaTCがコール酸で置換されていないものと比較した、20モル%NaTCを等モル量のカプロイル(C−6)コレート、ラウリル(C−12)コレート、ステアロイル(C−18)コレート、アラキジル(C−20)コレートおよびジステアロイル ウルソデオキシコレートで置換した場合の作用。
【図10】 図10は30mgを服用したハムスターにおける、1、2および3時間後のステアロイル(C−18)コレートレベルを示す。心臓血液、門脈血液および胆嚢胆汁における濃度。

Claims (21)

  1. 一般式II:
    W−X−Gまたは(W−X−)
    [式中、Gは胆汁酸または胆汁酸塩の基であり、Wはアシル基を表し、Xは胆汁酸または胆汁酸塩の基とアシル基との間の結合メンバーである。ここで、該アシル基は6〜26個の炭素原子を有する飽和脂肪酸から誘導されるものであり、胆汁酸核の第3位および/または第7位に結合しており、該結合メンバーは−NH−基である。]
    で示される胆汁酸または胆汁酸塩脂肪酸複合体。
  2. 胆汁酸がコール酸、ケノデオキシコール酸、ウルソデオキシコール酸およびデオキシコール酸から選択される、請求項1に記載の胆汁酸または胆汁酸塩脂肪酸複合体。
  3. 胆汁酸がグリシンまたはタウリンと第24位で結合している、請求項1または2に記載の胆汁酸または胆汁酸塩脂肪酸複合体。
  4. アシル基が胆汁酸核の第3位に結合している、請求項1〜3のいずれか1項に記載の胆汁酸または胆汁酸塩脂肪酸複合体。
  5. アシル基が胆汁酸核の第7位に結合している、請求項1〜3のいずれか1項に記載の胆汁酸または胆汁酸塩脂肪酸複合体。
  6. アシル基と胆汁酸の結合がα配置またはβ配置から選択される、請求項1〜5のいずれか1項に記載の胆汁酸または胆汁酸塩脂肪酸複合体。
  7. 飽和脂肪酸が14〜22個の炭素原子を有する、請求項1〜6のいずれかに記載の胆汁酸または胆汁酸塩脂肪酸複合体。
  8. 飽和脂肪酸がベヘニル酸、アラキジル酸、ステアリン酸、パルミチン酸およびミリスチル酸から選択される、請求項に記載の胆汁酸または胆汁酸塩脂肪酸複合体。
  9. 3β−ベヘニルアミド−7α,12α−ジヒドロキシ−5β−コラン−24−酸。
  10. 3β−アラキジルアミド−7α,12α−ジヒドロキシ−5β−コラン−24−酸。
  11. 3β−ステアリルアミド−7α,12α−ジヒドロキシ−5β−コラン−24−酸。
  12. 3β−パルミチルアミド−7α,12α−ジヒドロキシ−5β−コラン−24−酸。
  13. 3β−ミリスチルアミド−7α,12α−ジヒドロキシ−5β−コラン−24−酸。
  14. N−(−カルボキシメチル)−3β−ステアリルアミド−7α,12α−ジヒドロキシ−5β−コラン−24−アミド。
  15. Wが、胆汁酸核の第3位および第7位で結合している2個のアシル基を表す、請求項1〜4および6〜8のいずれか1項に記載の胆汁酸または胆汁酸塩脂肪複合体。
  16. 活性成分として、請求項1〜15のいずれか1項に記載の一般式IIで示される胆汁酸または胆汁酸塩脂肪酸誘導体を含む、胆汁内コレステロール胆石の溶解およびその形成の予防、および動脈硬化症の予防および/または軽減を可能にする医薬組成物。
  17. 剤型が錠剤、カプセル剤、溶液剤およびエマルジョン剤から選択される、請求項16に記載の医薬組成物。
  18. 担体、溶媒、エマルゲーター、吸収エンハンサー、およびコレステロール合成阻害剤または胆汁中への分泌阻害剤から選択されるさらなる化合物を含む、請求項16または17に記載の医薬組成物。
  19. 活性成分0.1〜1.5gを含む、請求項16〜18のいずれか1項に記載の医薬組成物。
  20. 胆汁内コレステロール胆石を溶解し、その形成を予防する医薬を製造するための、請求項1〜15のいずれか1項に記載の胆汁酸または胆汁酸塩脂肪酸複合体または請求項16〜19のいずれか1項に記載の医薬組成物の使用。
  21. 動脈硬化症を予防し、ならびに/あるいは軽減する医薬を製造するための、請求項1〜15のいずれか1項に記載の胆汁酸または胆汁酸塩脂肪酸複合体または請求項16〜19のいずれか1項に記載の医薬組成物の使用。
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