JP5030320B2 - バイオマスのメタノール合成システム - Google Patents

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  • Hydrogen, Water And Hydrids (AREA)
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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、バイオマスを有効利用してクリーンで高効率なガス化を行うことができるバイオマスメタノール合成システムに関する。
【0002】
従来の技術】
一般にバイオマスとは、エネルギー源又は工業原料として利用することのできる生物体(例えば農業生産物又は副産物、木材、植物等)をいい、太陽エネルギー、空気、水、土壌等の作用により生成されるので、無限に再生可能である。
【0003】
上記バイオマスを利用することで燃料及びメタノール等の製造が可能となる。また、廃棄物としてのバイオマスを処理できるので、環境の浄化にも役立つと共に、新規に生産されるバイオマスも光合成によりCO2の固定により生育されるので、大気のCO2を増加させない。
【0004】
従来のバイオマスをアルコールに転換する方法としては、例えば発酵法や熱水分解法等が提案されているが、前者の発酵法は、糖分とでんぷん質しか原料とならず、発酵時間がかかるので大量の発酵タンクを設置する必要があると共に、後者の熱水分解法では高温・高圧・低収率、という問題がある。また、共に供給したバイオマスの残渣物が多く発生し、バイオマスの利用率が低いという問題もある。
【0005】
また、共に供給したバイオマスの残渣物が多く発生し、バイオマスの利用率が低いという問題もある。
【0006】
一方、バイオマスをガス化する場合においては、例えば固定床或いは流動床等のガス化炉等を用いるようにしていたが、バイオマスの粒子の表面のみが反応し、内部まで均一に反応しないことにより、タールが発生し、生成したガス化ガスは、H2,COが少ないため、メタノール合成の原料とならない。また、上記発生したタールが炉内へ付着すると共に、後流側に設置する機器等への付着等が起こり、運転に不具合を来す、という問題がある。
【0007】
そこで、従来においては、酸素を多量に供給することで高温で燃焼することとしたが、この場合部分的に1200℃を超える高温域が形成され、ガスにならずに、バイオマス自身が燃焼し、スート化してしまうという問題がある。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は上記問題に鑑み、クリーンで高効率なガス化を行い、バイオマスの完全ガス化を図ることができるバイオマスメタノール合成システムを提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
前述した課題を解決するための、第一番目の発明に係るバイオマスのメタノール合成システムは、バイオマスを供給するバイオマス供給手段と、酸素と水蒸気の混合物からなる燃焼酸化剤を供給する燃焼酸化剤供給手段とを備えてなる噴流床型のバイオマスガス化炉と、上記バイオマスガス化炉上部出口近傍又は当該ガス化炉の後流側に設けられて当該ガス化炉でガス化した生成ガス中の炭化水素をニッケル系触媒によりCO及びH 2 に改質するスチームリフォーミング手段と、上記スチームリフォーミング手段で改質された上記生成ガスを精製するガス精製装置とを具備するバイオマスのガス化システムと、上記ガス精製装置で精製された上記生成ガスを冷却して当該生成ガス中の水蒸気を除去する熱交換手段と、上記熱交換手段で冷却された上記生成ガスを用いてメタノールを合成するメタノール合成装置と、上記メタノール合成装置の上流側へ介装されて生成ガス中のCO2を除去する脱炭酸装置とを具備し、前記バイオマスガス化炉の内部温度が700〜1200℃となるように、前記燃焼酸化剤供給手段が、前記バイオマス供給手段から供給される前記バイオマスを完全燃焼させる理論酸素量の1/4の量の前記酸素と400〜500℃の前記水蒸気との混合物からなる前記燃焼酸化剤を供給して、前記スチームリフォーミング手段が前記改質を550℃以上で行うことにより、当該スチームリフォーミング手段から送出された直後の上記生成ガスの組成のH2/CO比率を2よりも大きくするものであることを特徴とする。
【0010】
第二番目の発明に係るバイオマスのメタノール合成システムは、第一番目の発明において、上記バイオマスガス化炉で生じた生成ガスと熱交換して上記燃焼酸化剤の上記水蒸気を高温に加熱する熱交換手段を具備していることを特徴とする。
【0011】
第三番目の発明に係るバイオマスのメタノール合成システムは、第一番目の発明において、前記バイオマスを分解する際の吸熱量よりも当該バイオマスを部分酸化させた際の発熱量を上回らせるように前記燃焼酸化剤供給手段が前記燃焼酸化剤を供給するものであることを特徴とする。
【0012】
第四番目の発明に係るバイオマスのメタノール合成システムは、第番目の発明において、前記燃焼酸化剤の全投入量の酸素濃度を3〜15%とするように前記燃焼酸化剤供給手段が前記燃焼酸化剤を供給するものであることを特徴とする。
【0013】
第五番目の発明に係るバイオマスのメタノール合成システムは、第番目の発明において、上記スチームリフォーミング手段が、交互に対向するように複数配設されてニッケル触媒を担持したセラミックフォームであることを特徴とする。
【0017】
番目の発明に係るバイオマスのメタノール合成システムは、第一番目発明おいて、精製したガス中のH2とCOガスの組成を調整するCOシフト反応装置を設けてなることを特徴とする。
【0019】
番目の発明に係るバイオマスのメタノール合成システムは、第番目発明において、上記バイオマス供給手段が、上記脱炭酸装置で除去されたCO2を搬送ガスとしてバイオマスを供給するものであることを特徴とする。
【0021】
番目の発明に係るバイオマスのメタノール合成システムは、第番目の発明において、上記バイオマス供給手段が、メタノール回収後の排ガスを搬送ガスとしてバイオマスを供給するものであることを特徴とする。
【0022】
番目の発明に係るバイオマスのメタノール合成システムは、第番目の発明において、上記バイオマスガス化炉内にメタノール回収後の排ガスを供給することを特徴とする。
【0023】
番目の発明に係るバイオマスのメタノール合成システムは、第番目の発明において、メタノール回収後の排ガスをガスエンジンの燃料に用いることを特徴とする。
【0024】
十一番目の発明に係るバイオマスのメタノール合成システムは、第番目から第番目の発明のいずれかにおいて、上記メタノール製造に際して発生する回収熱をガスタービンに利用することを特徴とする。
【0025】
十二番目の発明に係るバイオマスのメタノール合成システムは、第番目から第番目の発明のいずれかにおいて、上記メタノール製造に際して発生する回収熱を利用してバイオマスを乾燥させる乾燥手段を備えていることを特徴とする。
【0026】
十三番目の発明に係るバイオマスのメタノール合成システムは、第番目から第十二番目の発明のいずれかのバイオマスのガス化システムを据え付け台上に搭載し、運搬できるようにしたことを特徴とする。
【0027】
十四番目の発明に係るバイオマスのメタノール合成システムは、第番目から第十二番目の発明のいずれかのバイオマスのガス化システムを移動台車上に搭載し、移動できるようにしたことを特徴とする。
0028
【発明の実施の形態】
本発明の実施の形態を以下に説明するが、本発明はこれらの実施の形態に限定されるものではない。
0029
[第1の実施の形態]
本発明の第1の実施の形態を図1を用いて説明する。図1は本実施の形態にかかるバイオマスガス化炉を用いたバイオマスガス化システムを備えたバイオマスメタノール合成システムの概略図である。
【0030】
図1に示すように、本実施の形態にかかるバイオマスのガス化システムは、バイオマス(CH2O)11と燃焼酸化剤12とを供給してH2,CO等にガス化するバイオマスガス化炉13と、該バイオマスガス化炉13でガス化した生成ガス14中のCH4等の炭化水素をニッケル触媒下で改質するスチームリフォーミング手段15と、スチームリフォーミング手段15により改質されたガスを冷却する冷却器16と、該冷却16内に設置され、外部から供給された水17と熱交換して高温水蒸気18を発生させる熱交換手段(図示せず)と、該冷却したガスを精製するガス精製装置19とを具備してなるものである。
0031
ここで、本実施の形態にかかるバイオマスガス化炉13は、バイオマス11を炉本体内に供給するバイオマス供給手段21と、該バイオマス供給手段21よりも上方側(炉下流側)に位置し、酸素又は酸素と水蒸気の混合物からなる燃焼酸化剤12を炉13供給する燃焼酸化剤供給手段22とを備えてなる噴流床型のガス化炉である。なお、上記熱交換手段による高温にされた水蒸気18は燃焼酸化剤供給手段22に導入されてバイオマスガス化炉13内に供給されている。
0032
ここで、本発明にかかる炉本体内に供給するバイオマス11は、生産又は廃棄されたバイオマスを乾燥手段23により乾燥された後、粉砕手段24により所定粒径に粉砕されたものとするのが好ましい。本発明でバイオマスとは、エネルギー源又は工業原料として利用することのできる生物資源(例えば農業生産物又は副産物、木材、植物等)をいい、例えばスイートソルガム,ネピアグラス,スピルリナ等を例示することができる。また、糠、木くず、間伐材等の農林系廃棄物も含まれる。
0033
上記バイオマスの組成式は一般にCm2n(m=1.0〜1.5、n=0.7〜1.1)であるが、便宜上CH2Oと簡略化して以下説明する。本発明では、上記バイオマス11の粉砕物の平均粒径(D)は、0.05≦D≦5mmとするのが好ましい。これは、平均粒径が0.05mm以下であるとバイオマスの粉砕効率が悪くなり、好ましくないからである。一方、平均粒径が5mmを超えた場合には、バイオマスの粒子内部まで良好に燃焼・熱分解がなされずに反応が促進せず、高効率のガス化が困難となるからである。
0034
本発明では、上記バイオマスガス化炉13でガス化されたガス組成のH2/CO比率が2<(H2/CO)となるように、バイオマス11及び燃焼酸化剤12を供給するようにしている。
0035
ここで、上記バイオマスをガス化して得られるガス組成のH2/COの組成比について検討する。
0036
一般にメタノールを合成するには、以下の反応式による。
CO+2H2→CH3OH …(1)
ここで、従来の天然ガスであるメタン(CH4)からの合成の場合については以下のようになる。
CH4+H2O→CO+3H2 …(2)
【0037】
次に、従来の化石燃料(石炭)からの合成の場合については以下のようになる。
CH2+H2→CO+2H2 …(3)
通常バイオマスを単にガス化した場合には、以下のようになり、H2/COの比率2を超えることはない。
CH2O→CO+H2 …(4)
【0038】
本発明では、これを解消するために、炉内に燃焼酸化剤14を投入し、部分燃焼(CO+1/2O2→CO2)させることで、熱として利用し、後工程でCO2を除去することで[H2O]/[CO]の比率を向上させている。
0039
また、上記投入する酸素はバイオマス11を部分酸化させた際の発熱量がバイオマスを分解する際の吸熱量を上回るようにするとよい。具体的には燃焼場内での全酸素の投入量の酸素濃度が3〜15%となるようにすればよい。これは、3%未満では部分燃焼の進行も遅く好ましくなく、一方15%を超えるとバイオマス自身の燃焼が開始し、ススが発生し、好ましくないからである。
【0040】
また、バイオマスガス化炉13内の部分燃焼は酸素濃度が低く、不完全燃焼であり、温度が低いので、上記冷却器16内の熱交換により得られた高温の水蒸気を多量に投入することが好ましい。ここで、水蒸気の温度は、後述するように400〜500℃程度とするのが好ましい。
0041
ここで、バイオマスをCH2Oで代表した場合における、基本反応は下記の通りである。
CH2O→CO+H2 …(5)[吸熱反応]
CH2O+1/2O2→CO2+H2 …(6)[発熱反応]
上記反応を達成できればメタノール合成に必要なH2/COが2以上を達成できる。
【0042】
上記反応では、生成熱25℃基準で、
(5)では、−26.4+27.7=+1.3cal[吸熱反応]
(6)では、−94+27.7=−66.3cal[発熱反応]
となり、全体としては発熱反応となる。
【0043】
一方、CH2Oを完全燃焼させた場合(CH2O+O2→CO2+H2O)の生成熱は、−124.3kcal(発熱)である。
上記(5)及び(6)の反応が完全燃焼の場合には、以下のようになる。
−124.3×2≒−250cal
従って、(5)及び(6)全体では、
−65.3/−250≒0.26
となり、約1/4程度を目安に燃やせばよいことになる。
【0044】
但し、上記反応では、燃焼反応に比べて発熱割合が少ないため、反応場温度は、450〜500℃(≒0.26×1800〜1900℃)にしかならず、反応が遅くなる。
【0045】
従って、反応が進行する800〜1000℃の燃焼温度場を保持するためには、別途400〜500℃の高温蒸気を付加することが肝要となる。このため、ガス化炉13に別途外部より高温水蒸気(約400〜500℃)を導入することでこれを解消することができる。
0046
よって、バイオマスガス化炉13炉内温度は700〜100℃(好適には800〜1000℃程度)のガス化条件とするのが好ましい。これは、炉内温度が700℃未満であると、燃焼が良好でなく、好ましくなく、一方100℃を超えた場合には、バイオマス自身の燃焼によりスートが発生し、好ましくないからである。
【0047】
なお、従来では上記温度範囲とするには酸素の投入により高温場を形成していたが、本発明では理論酸素量の約1/4程度の不完全燃焼状態でガス化を行い、足りない熱源はCO2の化学反応による発熱と外部より投入する高温水蒸気(400〜500℃)により補足することでこれを解消している。
0048
また、バイオマスガス化炉13の炉内圧力は、特に限定されるものではないが、1〜40気圧とするのが好ましい。これは、メタノール合成に直結する場合には、80気圧近傍が好ましいが、耐圧構造のガス化炉とする必要があり、製造費用が嵩み好ましくないからである。なお、30気圧程度の場合には、装置がコンパクトとなり、好ましい。
0049
また、バイオマスガス化炉13の炉内の空塔速度は、特に限定されるものではないが、0.1〜5m/sのガス化条件とするのが好ましい。これは、空塔速度は0.1m/s以下では炉内滞留時間が長く、燃焼過多となり好ましくなく、一方5m/sを超える場合には、燃焼・熱分解が完全になされずに、良好なガス化ができないからである。
【0050】
なお、粉砕バイオマスを好適に搬送するには、バイオマスの粒径を考慮に入れるとさらによく、特に好ましくは、バイオマスの平均粒径が0.1〜1mmの場合には、空塔速度を0.4〜1m/sとし、平均粒径が1〜5mmの場合には、空塔速度を1〜5m/sとするのが好ましい。
0051
また、上記バイオマスガス化炉13においてバイオマス11のガス化により生成した生成ガス14には、上述したH2,CO,CO2以外に、ガス化条件にも左右されるが例えばCH4,C24〜C26,C36〜及びタール、スートが等の炭化水素が約7〜8%程度含まれている。
0052
すなわち、上記CH4等の炭化水素系物質は、水蒸気及びニッケル触媒存在下のスチームリフォーミングにより、550℃以上(好適には900℃±100℃)で、CO,H2にすることができる。このスチームリフォーミングにより生成されたH2は、上述したように、メタノール合成の原料となる。
0053
すなわち、水蒸気に酸素ガス化システムにスチームリフォーミングシステムを付加することにより、CO及びH2を製造することができる。これにより、タール,スートも基本的にはC系であり、十分な滞留時間を確保することでスチームリフォーミングが可能となる。
【0054】
具体的には、スチームリフォーミングとしては、触媒(Ni触媒を担持したハニカム式輻射交換体)を集塵装置22と精製装置23との間にスチームリフォーミング31を配置し、タール,スート等をスチームリフォーミングすることで、C及びH2を得るようにすればよい。
0055
上述したバイオマス反応の式(5)及び(6)では、内部発熱を適用した結果として、生成ガス中にCO2が含まれることとなる。CO2も下記反応式(7)により、Cu,Zn,Cr等の金属触媒によりメタノール合成が可能である。
CO2+3H2→CH3OH+H2O …(7)
0056
上記バイオマスのガス化システムによれば、投入したバイオマス11が部分燃焼及びスチーム改質によりガス化されたガス組成のH2/CO比率が2<(H2/CO)となり、効率よくガス化又は改質され、良好なメタノール合成のガス組成のガスを得ることができる。このガス14はこのガス精製装置19で精製され、ガス成分組成を調整することにより、各種燃料(メタノール,エタノール等)の合成原料として利用される。
0057
本実施の形態では、燃料としてメタノールを例にして以下に説明する。
本実施の形態におけるメタノール製造装置は、上記精製装置19で精製後のガス中の水蒸気を除去する熱交換器31と、該ガスの圧力を向上させるブースタ装置32と、昇圧後のガス中のCO2を除去する脱炭酸装置33と、脱炭酸されガス温度をメタノール製造温度まで加温する再生熱交換器34と、ガス中の2H2とCOとからメタノール(CH3OH)35を製造するメタノール合成装置36と、該メタノール合成装置36により得られた生成ガス37をメタノール35と排ガス38とに分離する蒸留装置39とを具備するものである。
0058
上記メタノール合成システムにおいては、ガス化により生成した生成ガス中のCO,CO2,H2の内不要なCO2を除去する脱炭酸装置33が介装されている。これによって、余分なCO2はシステム最終段階でアミン系湿式脱炭酸装置等のようなCO2を除去する脱炭酸装置33を配設することにより、系内より接触的に除去し、メタノールの回収率の向上を図っている。
【0059】
このため、図1において、ブースタ装置32とメタノール合成装置36との間にCO2除去の脱炭酸装置33を介装することにより、余分なCO2を除去しているが、ブースタ装置32の前段側に該脱炭酸装置33を介装するようにして、予めCO2を除去したガスを昇圧するようにすることもできる。
【0060】
よって、メタノール合成装置36に供給されるメタノール原料ガスは、余分なCO2が除去された結果、CO、2H2の組成とすることができ、メタノール合成が効率よく進行し、供給したバイオマスの約60%程度のメタノールを合成することができる。
【0061】
本発明のバイオマスガス化炉13によれば、低い温度の部分燃焼によって供給した理想状態の1/4のO2量でバイオマス11をガス化し、その際に、化学合成により発生するCO2の発熱を有効に利用してガス化炉13内の温度を上昇させると共に、外部より供給する高温の水蒸気18により、約900℃前後の炉内温度を保持することで、ガス化が良好に進行することになる。
【0062】
また、生成ガス中にCH4等の炭化水素が発生するが、ガス炉出口側にスチームリフォーミング手段15を介装することにより、COとH2とに改質され、メタノール合成に良好なガス組成になる。そして、メタノール合成に不必要なCO2は脱炭酸装置33で外部へ除去され、メタノール合成に必須のCO,2H2の組成で且つガス組成のH2/CO比率が2<(H2/CO)となり、極めて理想的なものとなる。
【0063】
このように、バイオマス11を有効利用することでスート等の発生が全くないクリーンなメタノール合成用のガスを得ることでメタノール合成効率が向上し、バイオマス11の全体の約60%がメタノール燃料に変換されることになる。
0064
なお、上記得られたガスは、メタノール合成用のガス以外に従来と同様にガス精製手段により精製した後、ガスタービン用の燃料ガスとして直接利用することも可能である。
また、本実施の形態ではメタノール合成を例にして説明したが、メタノール合成以外にも生成ガスを用いて他の物質(例えばジメチルエーテル等)を合成することができる。
0065
[第2の実施の形態]
本発明の第2の実施の形態を図2を用いて説明する。図2は本実施の形態にかかるバイオマスガス化炉を用いたバイオマスガス化システムの概略図である。
【0066】
本実施の形態では、バイオマスのガス化システムにおいて、上記熱交換手段31により除去した不要の水蒸気を用いてバイオマス化炉13内へ供給する燃焼酸化剤12である酸素の加温及び加湿をするようにしたものである。この酸素16を加温・加湿する手段としては特に限定されるものではないが、間接熱交換器等により熱回収した水中をバブリング等させる間接熱交換手段等により行うことができる。
0067
この加温・加湿された酸素16をバイオマス火炉12内に供給することで、バイオマスのガス化反応効率が向上する。この結果、熱交換器31後の低温約50℃程度の水蒸気の顕熱を効率よく回収することができる
0068
[第3の実施の形態]
図3は本実施の形態にかかるバイオマスガス化炉を用いたガス化システムの概略図である。
【0069】
図3に示すように、本実施の形態にかかるバイオマスのガス化システムは、バイオマス11を供給してガス化するバイオマスガス化炉13と、該バイオマスガス化炉13でガス化したガス13を冷却器16で冷却した後、該ガスを精製するガス精製装置19と、精製後のガス中の水蒸気を除去する熱交換器31と、該冷却後のガス中のH2とCOガスの組成を調整するCOシフト反応装置41と、ガスの圧力を向上させるブースタ装置32と、ガス組成中のCO2を系外へ除去する脱炭酸装置33と、昇圧され脱炭酸されたガスをメタノール製造温度まで加温する再生熱交換器34と、ガス中のH2とCOとからメタノール(CH3OH)35を製造するメタノール合成装置36と、メタノール合成装置36により合成されたガス37を排ガス38とメタノール35とに分離する蒸留装置39とを具備するものである。
0070
上述した第1の実施の形態においては、ガス化したガス組成のCH4を改質してH2,COを得るようにしていたが、本実施の形態では、COシフト反応装置41を用いることにより、メタノール合成に必要なH2を得るようにしたものである。なお、上記COシフト反応装置41では、CO2が発生するが、余分なCO2は、上記脱炭酸装置33を介装することにより、CO2を分離する。
0071
なお、第1の実施の形態で説明したように、脱炭酸装置33で除去したCO2はバイオマス11の搬送ガスとしてもよい。また、燃焼酸化剤12として投入する酸素を熱交換器16で加温・加湿することを併用するようにしてもよい。
0072
[第4の実施の形態]
図4は本実施の形態にかかるバイオマスガス化炉を用いたガス化システムの概略図である。
【0073】
図4に示すように、本実施の形態にかかるバイオマスのガス化システムは、バイオマス11を供給してガス化するバイオマスガス化炉13と、該バイオマスガス化炉13でガス化した生成ガス14中のCH4 等の炭化水素をニッケル触媒下で改質するスチームリフォーミング手段15と、スチームリフォーミング手段15により改質されたガスを冷却する冷却器16と、該冷却器16で冷却した後のガスを精製するガス精製装置19と、精製後のガス中の水蒸気を除去する熱交換器31と、該冷却後のガス中のH2とCOガスの組成を調整するCOシフト反応装置41と、ガスの圧力を向上させるブースタ装置32と、ガス組成中のCO2を系外へ除去する脱炭酸装置33と、昇圧され脱炭酸されたガスをメタノール製造温度まで加温する再生熱交換器34と、ガス中のH2とCOとからメタノール(CH3OH)35を製造するメタノール合成装置36と、メタノール合成装置36により合成されたガス37を排ガス38とメタノール35とに分離する蒸留装置39とを具備するものである。
0074
上述した第1の実施の形態においては、ガス化したガス組成のCH4を改質してH2,COを得るようにしていたが、本実施の形態では、さらに、COシフト反応装置41を用いることにより、メタノール合成に必要なH2をより多く得るようにしたものである。なお、上記COシフト反応装置41では、CO2が発生するが、余分なCO2は、上記脱炭酸装置33を介装することにより、CO2を分離する。
0075
なお、第1の実施の形態で説明したように、脱炭酸装置33で除去したCO2はバイオマス11の搬送ガスとしてもよい。また、燃焼酸化剤12として投入する酸素を熱交換器16で加温・加湿することを併用するようにしてもよい。
0076
[第5の実施の形態]
図5は本実施の形態にかかるバイオマスガス化炉の概略図である。
【0077】
図5に示すように、本実施の形態にかかるバイオマスガス化炉13は、バイオマス11を炉本体内に供給するバイオマス供給手段21と、該バイオマス供給手段21よりも上方側(炉下流側)に位置し、酸素又は酸素と水蒸気の混合物からなる燃焼酸化剤12を炉本体内供給する燃焼酸化剤供給手段22とを具備してなると共に、炉上部側にニッケル触媒を担持したセラミックフォーム15aを交互に対向するように複数設けられている。
【0078】
上記セラミックフォーム15aは、バイオマス11のガス化により発生したガス中のタールやスートの捕集をすると共に、該タール類をニッケル触媒作用により分解してCO,H2とし、メタノール合成ガスの組成としている。また、上記セラミックフォーム15aは輻射変換体であるので、炉内部のガス化温度が均一にすることができ、ガス化反応効率が向上する。また、本実施の形態では、外部から供給する高温水蒸気18は炉底部から供給するようにしている。
0079
[第6の実施の形態]
図6は本実施の形態にかかるバイオマスガス化炉の概略図である。
【0080】
図6に示すように、本実施の形態にかかるバイオマスガス化炉13は、炉上部の屈曲部の後流側にニッケル触媒を担持したセラミックフォーム15aを交互に対向するように複数設けられている。上記セラミックフォーム15aは、バイオマス11のガス化により発生したガス中のタールやスートの捕集をすると共に、該タール類をニッケル触媒作用により分解してCO,H2にしている。また、上記セラミックフォーム15aに付着した灰20は図示しない水蒸気の吹付け等により、系外へ排出することができる。
0081
[第7の実施の形態]
図7は本実施の形態にかかるバイオマスガス化炉を用いたガス化システムの概略図である。
【0082】
図7に示すように、本実施の形態にかかるバイオマスのガス化システムは、バイオマス11を供給してガス化するバイオマスガス化炉13と、該バイオマスガス化炉13でガス化したガス14を冷却器16で冷却した後、該ガスを精製するガス精製装置19と、精製後のガス中の水蒸気を除去する熱交換器31と、該冷却後のガス中のH2とCOガスの組成を調整するCOシフト反応装置41と、ガスの圧力を向上させるブースタ装置32と、昇圧されたガス温度をメタノール製造温度まで加温する再生熱交換器34と、ガス中のH2とCOとからメタノール(CH3OH)35を製造するメタノール合成装置36と、合成ガス37を排ガス38とメタノール35とに分離する蒸留装置39とを具備するバイオマスのガス化システムにおいて、蒸留装置39により分離された排ガス38中の残存CH4をバイオマスガス化炉13内へ再循環するようにしている。
【0083】
これにより、残存していたCH4が燃焼することで部分酸化の熱利用になり、発生したCO2は脱炭酸装置33で除去することにより、メタノール合成用のガス組成に変動はないので、メタノール合成装置36でのメタノール合成は安定して行うことができる。
0084
また、上記蒸留後の排ガス38は粉砕したバイオマス11をバイオマスガス化炉13内へ搬送する搬送ガスとして有効利用するようにした後に、炉13内へ供給するようにしてもよい。
0085
また、上記排ガス38はガスエンジンを駆動し、例えばバイオマスを粉砕する粉砕機や酸素を製造する酸素製造装置等の各種装置の動力源としてシステム内で有効活用することができる。
0086
[第8の実施の形態]
図8は本実施の形態にかかるバイオマスガス化炉を用いたガス化システムの概略図である。
【0087】
図8に示すように、本実施の形態にかかるバイオマスのガス化システムは、バイオマス11を供給してガス化するバイオマスガス化炉13と、該バイオマスガス化炉13でガス化したガス14を冷却器16で冷却した後、該ガスを精製するガス精製装置19と、精製後のガス中の水蒸気を除去する熱交換器31と、該冷却後のガス中のH2とCOガスの組成を調整するCOシフト反応装置41と、ガスの圧力を向上させるブースタ装置32と、昇圧されたガス温度をメタノール製造温度まで加温する再生熱交換器34と、ガス中のH2とCOとからメタノール(CH3OH)35を製造するメタノール合成装置36と、合成ガス37を排ガス38とメタノール35とに分離する蒸留装置39とを具備するバイオマスのガス化システムにおいて、メタノール合成装置36でメタノール合成によって発生する熱を熱回収した水蒸気51を用いて、循環ブロア52やブースタ装置等の動力源となる蒸気タービン53を駆動するようにしている。
【0088】
上記メタノール合成装置36は発熱反応であるので、その発生した熱を利用することで、システム内での熱が有効利用されることになる。また、メタノール合成ではガスの一部を循環ブロア52を介してリサイクルしているが、そのリサイクルガス54の一部をバイオマス11の乾燥手段23で用いる乾燥用のガスとして利用することができる。
0089
[第9の実施の形態]
本発明の第の実施の形態について、図9により説明する。図9は本発明の第の実施の形態を示す概念図である。
【0090】
図9に示すように、本実施の形態では、第8の実施の形態により構成されるバイオマスのガス化システムを据付台61上に据え付け、又は前記据付台61上に据え付けられたシステム全体を移動台車62上に搭載し、又は直接移動台車62上にシステム全体を搭載し、移動できるようにしたものである。
0091
図8中、据付台61の上には、システム全体が一式据え付けており、該据付台61には機器の保護のためカバー63で全体を覆うようにすることもできる。また、クレーン等で吊下げて移動又は移設できるように据付台61の四隅に吊金具64を設ければ、さらに操作性を向上させることができる。
0092
さらに、このような移動台車62上にシステム全体を搭載することにより、移動自在な構成とすることができる。移動台車62は車輪を設け別途牽引車で移動させてもよいし、又は移動台車62自体に駆動手段を設け自走式のバイオマスのガス化システムとしてもよい。また、前述した据付台61上に搭載した構成のものを、前記移動台車62上に搭載して移動させてもよい。
0093
このように第9の実施の形態によれば、バイオマスのガス化システムが、従来法に比べ極めてコンパクトに構成できるので、クレーン等に吊り下げ可能となり、搬送手段により移動又は牽引が可能となり、若しくは自走により任意の場所へ移動させることができ、機動性に富むこととなる。よって、バイオマスの生産現地、若しくは廃棄集約地等へ出向いて、バイオマスのガス化により、現地においてメタノールの製造が可能となる。
0094
なお、上述した第1乃至第7の実施の形態にかかるシステムを用いた場合でも同様である。
【0095】
【発明の効果】
第一番目の発明に係るバイオマスのメタノール合成システムは、バイオマスを供給するバイオマス供給手段と、酸素と水蒸気の混合物からなる燃焼酸化剤を供給する燃焼酸化剤供給手段とを備えてなる噴流床型のバイオマスガス化炉と、上記バイオマスガス化炉上部出口近傍又は当該ガス化炉の後流側に設けられて当該ガス化炉でガス化した生成ガス中の炭化水素をニッケル系触媒によりCO及びH 2 に改質するスチームリフォーミング手段と、上記スチームリフォーミング手段で改質された上記生成ガスを精製するガス精製装置とを具備するバイオマスのガス化システムと、上記ガス精製装置で精製された上記生成ガスを冷却して当該生成ガス中の水蒸気を除去する熱交換手段と、上記熱交換手段で冷却された上記生成ガスを用いてメタノールを合成するメタノール合成装置と、上記メタノール合成装置の上流側へ介装されて生成ガス中のCO2を除去する脱炭酸装置とを具備し、前記バイオマスガス化炉の内部温度が700〜1200℃となるように、前記燃焼酸化剤供給手段が、前記バイオマス供給手段から供給される前記バイオマスを完全燃焼させる理論酸素量の1/4の量の前記酸素と400〜500℃の前記水蒸気との混合物からなる前記燃焼酸化剤を供給して、前記スチームリフォーミング手段が前記改質を550℃以上で行うことにより、当該スチームリフォーミング手段から送出された直後の上記生成ガスの組成のH2/CO比率を2よりも大きくするものであるので、部分燃焼の温度を補足しつつバイオマスを効率よくガス化することができると共に、炭化水素をCO,H2に効率よく改質でき、CO、H2のバランスがメタノール合成に好適なガスを生成して、メタノール合成の収率を向上することができる。
【0096】
第二番目の発明に係るバイオマスのメタノール合成システムは、第一番目の発明において、上記バイオマスガス化炉で生じた生成ガスと熱交換して上記燃焼酸化剤の上記水蒸気を高温に加熱する熱交換手段を具備しているので、システム内で熱回収でき、システム効率が向上する。
【0097】
第三番目の発明に係るバイオマスのメタノール合成システムは、第一番目の発明において、前記バイオマスを分解する際の吸熱量よりも当該バイオマスを部分酸化させた際の発熱量を上回らせるように前記燃焼酸化剤供給手段が前記燃焼酸化剤を供給するものであるので、部分燃焼しつつ効率よくバイオマスをガス化することができる。
【0098】
第四番目の発明に係るバイオマスのメタノール合成システムは、第番目の発明において、前記燃焼酸化剤の全投入量の酸素濃度を3〜15%とするように前記燃焼酸化剤供給手段が前記燃焼酸化剤を供給するものであるので、部分燃焼しつつ効率よくバイオマスをガス化することができる。
【0102】
番目の発明に係るバイオマスのメタノール合成システムは、第一番目発明おいて、精製したガス中のH2とCOガスの組成を調整するCOシフト反応装置を設けてなるので、CO、H2のバランスがメタノール合成に好適となり、メタノール合成の収率を向上することができる。
【0104】
番目の発明に係るバイオマスのメタノール合成システムは、第番目発明において、上記バイオマス供給手段が、上記脱炭酸装置で除去されたCO2を搬送ガスとしてバイオマスを供給するものであるので、別途搬送ガスを導入することが不要となると共に、窒素ガスを系内に供給することがないので、反応効率が向上し、且つ除去したガスを有効利用でき、リサイクル効率が向上する。
【0106】
番目の発明に係るバイオマスのメタノール合成システムは、第番目の発明において、上記バイオマス供給手段が、メタノール回収後の排ガスを搬送ガスとしてバイオマスを供給するものであるので、別途搬送ガスを用意することが不要となる。
【0107】
番目の発明に係るバイオマスのメタノール合成システムは、第番目の発明において、上記バイオマスガス化炉内にメタノール回収後の排ガスを供給するので、排ガス中のCH4をガス化炉内での燃料として再利用することができる。
【0108】
番目の発明に係るバイオマスのメタノール合成システムは、第番目の発明において、メタノール回収後の排ガスをガスエンジンの燃料に用いるので、排ガス中の熱エネルギを有効利用でき、リサイクル効率が向上する。
【0109】
十一番目の発明に係るバイオマスのメタノール合成システムは、第番目から第番目の発明のいずれかにおいて、上記メタノール製造に際して発生する回収熱をガスタービンに利用するので、回収熱のエネルギを有効利用でき、リサイクル効率が向上する。
【0110】
十二番目の発明に係るバイオマスのメタノール合成システムは、第番目から第番目の発明のいずれかにおいて、上記メタノール製造に際して発生する回収熱を利用してバイオマスを乾燥させる乾燥手段を備えているので、回収熱の熱エネルギを有効利用でき、リサイクル効率が向上する。
【0111】
十三番目の発明に係るバイオマスのメタノール合成システムは、第番目から第十二番目の発明のいずれかのバイオマスのガス化システムを据え付け台上に搭載し、運搬できるようにしたので、移動可能となり、機動性が向上する。
【0112】
十四番目の発明に係るバイオマスのメタノール合成システムは、第番目から第十二番目の発明のいずれかのバイオマスのガス化システムを移動台車上に搭載し、移動できるようにしたので、移動可能となり、さらに、機動性が向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 第1の実施の形態にかかるバイオマスのメタノール合成システムの概略図である。
【図2】 第2の実施の形態にかかるバイオマスのメタノール合成システムの概略図である。
【図3】 第3の実施の形態にかかるバイオマスのメタノール合成システムの概略図である。
【図4】 第4の実施の形態にかかるバイオマスのメタノール合成システムの概略図である。
【図5】 第5の実施の形態にかかるバイオマスのガス化炉の概略図である。
【図6】 第6の実施の形態にかかるバイオマスのガス化炉の概略図である。
【図7】 第7の実施の形態にかかるバイオマスのメタノール合成システムの概略図である。
【図8】 第8の実施の形態にかかるバイオマスのガス化システムの概略図である。
【図9】 第9の実施の形態にかかるバイオマスのガス化システムの概略図である。
【符号の説明】
11 バイオマス
12 燃焼酸化剤
13 バイオマスガス化炉
14 生成ガス
16 冷却器
15 ガス精製装置
17 水
18 高温水蒸気
19 ガス精製装置
21 バイオマス供給手段
22 燃焼酸化剤
23 乾燥手段
24 粉砕手段
41 COシフト反応装置
32 ブースタ装置
33 脱炭酸装置
34 再生熱交換器
35 メタノール
36 メタノール合成装置
37 合成ガス
38 排ガス
39 蒸留装置
51 水蒸気
52 循環ブロア
53 蒸気タービン
61 据付台
62 移動台車
63 カバー
64 吊金具

Claims (14)

  1. バイオマスを供給するバイオマス供給手段と、酸素と水蒸気の混合物からなる燃焼酸化剤を供給する燃焼酸化剤供給手段とを備えてなる噴流床型のバイオマスガス化炉と、
    上記バイオマスガス化炉上部出口近傍又は当該ガス化炉の後流側に設けられて当該ガス化炉でガス化した生成ガス中の炭化水素をニッケル系触媒によりCO及びH 2 に改質するスチームリフォーミング手段と、
    上記スチームリフォーミング手段で改質された上記生成ガスを精製するガス精製装置と
    を具備するバイオマスのガス化システムと、
    上記ガス精製装置で精製された上記生成ガスを冷却して当該生成ガス中の水蒸気を除去する熱交換手段と、
    上記熱交換手段で冷却された上記生成ガスを用いてメタノールを合成するメタノール合成装置と、
    上記メタノール合成装置の上流側へ介装されて生成ガス中のCO2を除去する脱炭酸装置と
    を具備し、
    前記バイオマスガス化炉の内部温度が700〜1200℃となるように、前記燃焼酸化剤供給手段が、前記バイオマス供給手段から供給される前記バイオマスを完全燃焼させる理論酸素量の1/4の量の前記酸素と400〜500℃の前記水蒸気との混合物からなる前記燃焼酸化剤を供給して、前記スチームリフォーミング手段が前記改質を550℃以上で行うことにより、当該スチームリフォーミング手段から送出された直後の上記生成ガスの組成のH2/CO比率を2よりも大きくするものである
    ことを特徴とするバイオマスのメタノール合成システム。
  2. 請求項1において、
    上記バイオマスガス化炉で生じた生成ガスと熱交換して上記燃焼酸化剤の上記水蒸気を高温に加熱する熱交換手段を具備している
    ことを特徴とするバイオマスのメタノール合成システム。
  3. 請求項1において、
    前記バイオマスを分解する際の吸熱量よりも当該バイオマスを部分酸化させた際の発熱量を上回らせるように前記燃焼酸化剤供給手段が前記燃焼酸化剤を供給するものである
    ことを特徴とするバイオマスのメタノール合成システム。
  4. 請求項1において、
    前記燃焼酸化剤の全投入量の酸素濃度を3〜15%とするように前記燃焼酸化剤供給手段が前記燃焼酸化剤を供給するものである
    ことを特徴とするバイオマスのメタノール合成システム。
  5. 請求項1において、
    上記スチームリフォーミング手段が、交互に対向するように複数配設されてニッケル触媒を担持したセラミックフォームである
    ことを特徴とするバイオマスのメタノール合成システム。
  6. 請求項1において、
    精製したガス中のH2とCOガスの組成を調整するCOシフト反応装置を設けてなる
    ことを特徴とするバイオマスのメタノール合成システム。
  7. 請求項1において、
    上記バイオマス供給手段が、上記脱炭酸装置で除去されたCO2を搬送ガスとしてバイオマスを供給するものである
    ことを特徴とするバイオマスのメタノール合成システム。
  8. 請求項1において、
    上記バイオマス供給手段が、メタノール回収後の排ガスを搬送ガスとしてバイオマスを供給するものである
    ことを特徴とするバイオマスのメタノール合成システム。
  9. 請求項1において、
    上記バイオマスガス化炉内にメタノール回収後の排ガスを供給する
    ことを特徴とするバイオマスのメタノール合成システム。
  10. 請求項1において、
    メタノール回収後の排ガスをガスエンジンの燃料に用いる
    ことを特徴とするバイオマスのメタノール合成システム。
  11. 請求項1乃至10のいずれか一項において、
    上記メタノール製造に際して発生する回収熱をガスタービンに利用する
    ことを特徴とするバイオマスのメタノール合成システム。
  12. 請求項1乃至10のいずれか一項において、
    上記メタノール製造に際して発生する回収熱を利用してバイオマスを乾燥させる乾燥手段を備えている
    ことを特徴とするバイオマスのメタノール合成システム。
  13. 請求項1乃至12のいずれか一項に記載のバイオマスのガス化システムを据え付け台上に搭載し、運搬できるようにした
    ことを特徴とするバイオマスのメタノール合成システム。
  14. 請求項1乃至12のいずれか一項に記載のバイオマスのガス化システムを移動台車上に搭載し、移動できるようにした
    ことを特徴とするバイオマスのメタノール合成システム。
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