JP4658980B2 - 有機燃料ガス化液体燃料製造システム - Google Patents
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Description
図1に示すように、本実施例に係る有機燃料ガス化液体燃料製造システム10Aは、例えば有機燃料であるバイオマス11を乾燥する乾燥器12と、バイオマス11を乾燥する乾燥器12と、前記乾燥器12で乾燥されたバイオマスをガス化するバイオマスガス化炉14と、前記バイオマスガス化炉14で生成された生成ガス15を用いてガス化用酸化剤である水蒸気Sと熱交換する高温熱交換器16及び低温熱交換器18と、前記高温熱交換器16と低温熱交換器18との間に介装され、前記生成ガス15中の煤塵を除去する除塵装置17と、低温熱交換後の生成ガス15中の不純物を除去するガス精製装置19と、前記精製ガス20を液体燃料製造用に昇圧する昇圧器21と、この昇圧された昇圧ガス20Bを用いて液体燃料を合成する液体燃料合成装置22と、前記得られた液体燃料23と排ガス24とを気液分離する気液分離器25と、前記気液分離器25で気液分離された気液分離排ガス24を燃焼する燃焼炉26とを具備してなり、前記燃焼炉26からの燃焼炉排ガス27を前記乾燥器12の熱源として用いてなるものである。
本発明でバイオマスとは、エネルギー源又は工業原料として利用することのできる生物資源(例えば農業生産物又は副産物、木材、植物等)をいい、例えばスイートソルガム,ネピアグラス,スピルリナ等を例示することができる。また、糠、木くず、間伐材等の農林系廃棄物も含まれる。
また、前記乾燥器12は、特に限定されるものではないが、例えば伝導伝熱型とするのが望ましい。
これにより、前記バイオマス11をバイオマスガス化炉14に供給する前において、乾燥(水分含有を50%から10%以下とする。)させることにより、バイオマスを用いた有機燃料製造システムのプラント効率が飛躍的に増加(約10%の改善)することとなる。
よって、従来のようにバイオマスを天日乾し等の広大なスペースを確保する必要がなく、しかも乾燥における悪臭の発生を防止することができる。
図2に示すように、本実施例に係る有機燃料ガス化液体燃料製造システム10Bは、実施例1の有機燃料ガス化液体燃料製造システム10Aにおいて、前記乾燥器12から前記燃焼炉26に空気30を供給する空気供給ラインL5に、空気用除塵装置31を介装してなるものである。
この空気用除塵装置31としては、例えばサイクロン等の除塵装置を用いることにより、バイオマス11中に存在する微粉29の除去を行なうようにしている。
なお、前記空気用除塵装置31で回収した微粉29は、乾燥器12において十分に乾燥しているので、そのままバイオマス供給ラインL1に供給してバイオマスガス化炉14に供給してガス化に供することが可能である。
図3に示すように、本実施例に係る有機燃料ガス化液体燃料製造システム10Cは、実施例2の有機燃料ガス化液体燃料製造システム10Bにおいて、空気供給ラインL5の空気用除塵装置31の燃焼炉26側に、冷却装置32を設けたものである。
前記乾燥器12で乾燥に供された空気30には水分が含まれるため、気液分離排ガス24の熱量が低い場合、燃えない可能性がある。
そこで、前記乾燥器12から排出される空気30中の水分を冷却することで水を凝縮して、外部に排水36として排出し、前記焼却炉26での燃焼性を改善するようにしている。
図4に示すように、本実施例に係る有機燃料ガス化液体燃料製造システム10Dは、実施例3の有機燃料ガス化液体燃料製造システム10Cにおいて、前記気液分離器25で発生する低温度の熱源である冷却水34を前記冷却装置32に用いてなるものである。
この結果、バイオマス11を乾燥した空気30中の水分をより効率的に分離できるとともに、前記気液分離器25で発生した低温熱源の有効利用が図れると共に、気液分離器25の凍結を防止することができる。
図6に示すように、本実施例に係る有機燃料ガス化液体燃料製造システム10Eは、前記低温熱交換器18からの熱37を乾燥器12の乾燥に用いてなるものである。
前記気液分離器25からの気液分離排ガス24を燃料として用いた燃焼のみでは、前記乾燥器12での乾燥に用いる熱量が足りないときは、前記生成ガス15の熱37を熱供給ラインL8を介して低温熱交換器18から追加して賄うようにしている。
これにより、常にバイオマス11を水分含有量が10%以下となるように乾燥することを安定して行なうこととなる。
図7に示すように、本実施例に係る有機燃料ガス化液体燃料製造システム10Fは、実施例1の有機燃料ガス化液体燃料製造システム10Aにおいて、前記低温熱交換器18と前記ガス精製装置19との間に、前記生成ガス15を改質する改質装置50を有してなるものである。
図8に示すように、本実施例に係る有機燃料ガス化液体燃料製造システム10Gは、実施例1の有機燃料ガス化液体燃料製造システム10Aにおいて、前記高温熱交換器16で熱交換後のガス化剤Sを用いて、ガス化剤供給ラインL6を前記燃焼炉26内に通過させるようにし、ここでガス化剤Sの過熱を行ない、その後バイオマスガス化炉14に導入するようにしている。
この結果、ガス化剤Sの過熱によりプラント利用効率が向上することとなる。
図9に示すように、本実施例に係る有機燃料ガス化液体燃料製造システム10Hは、実施例1の有機燃料ガス化液体燃料製造システム10Aにおいて、前記精製ガス20の一部20aを供給ラインL9により気液分離排ガス供給ラインL3に導入し、前記気液分離排ガス24と共に燃焼炉26に供給してなるものである。
これにより、常にバイオマス11を水分含有量が10%以下となるように乾燥することを安定して行なうこととなる。
図10に示すように、本実施例に係る有機燃料ガス化液体燃料製造システム10Iは、実施例1の有機燃料ガス化液体燃料製造システム10Aにおいて、乾燥器12に空気を導入することなく、乾燥処理を行なうようにしている。
すなわち、前記低温熱交換器18で熱交換後のガス化剤Sを前記乾燥器12に供給し、乾燥器12の熱源に用いてなる乾燥器用ガス化剤ラインL6-1と、前記乾燥器12から高温熱交換器16にガス化剤Sを供給する熱交換用ガス化剤ラインL6-2とを有するものである。
ここで、使用したガス化剤Sはバイオマスガス化炉14へ直接吹き込んでもいいし、高温熱交換器16の後流側に戻すようにしてもよい。
また、生成ガスの発熱量が低下して燃焼炉26が不要となった場合も有効となる。
図11に示すように、本実施例に係る有機燃料ガス化液体燃料製造システム10Jは、実施例9の有機燃料ガス化液体燃料製造システム10Iにおいて、熱交換用ガス化剤ラインL6-2にガス化剤用除塵装置35を介装してなるものである。
図12に示すように、本実施例に係る有機燃料ガス化液体燃料製造システム10Kは、前記乾燥器12に供給するバイオマス11中の微粉29を例えばサイクロン等の除塵装置35で除去することにより、図1に示すような水分を含む空気30から微粉29を除去する必要がなくなる。
11 バイオマス
12 乾燥器
14 バイオマスガス化炉
15 生成ガス
16 高温熱交換器
17 除塵装置
18 低温熱交換器
19 ガス精製装置
20 精製ガス
21 昇圧器
22 液体燃料合成装置
23 液体燃料
24 排ガス
25 気液分離器
26 燃焼炉
27 燃焼炉排ガス
30 空気
Claims (11)
- バイオマスを乾燥する乾燥器と、
前記乾燥器で乾燥されたバイオマスをガス化するバイオマスガス化炉と、
前記バイオマスガス化炉で生成された生成ガスを用いてガス化用酸化剤である水蒸気と熱交換する高温熱交換器及び低温熱交換器と、
前記高温熱交換器と低温熱交換器との間に介装され、前記生成ガス中の煤塵を除去する除塵装置と、
低温熱交換後の生成ガス中の不純物を除去するガス精製装置と、
精製ガスを液体燃料製造用に昇圧する昇圧器と、
この昇圧された昇圧ガスを用いて液体燃料を合成する液体燃料合成装置と、
前記得られた液体燃料と排ガスとを気液分離する気液分離器と、
前記気液分離器で気液分離された排ガスを燃焼する燃焼炉とを具備してなり、
前記燃焼炉からの燃焼炉排ガスを前記乾燥器の熱源として用いてなることを特徴とする有機燃料ガス化液体燃料製造システム。 - 請求項1において、
前記乾燥器の乾燥に用いた空気を前記燃焼炉の空気源として用いる空気ラインを有すると共に、
前記空気ラインに空気用除塵装置を介装してなることを特徴とする有機燃料ガス化液体燃料製造システム。 - 請求項2において、
空気用除塵装置の後流側に冷却装置を介装してなることを特徴とする有機燃料ガス化液体燃料製造システム。 - 請求項1乃至3のいずれか一つにおいて、
前記気液分離器で発生する低温度の熱源を冷却装置に用いてなることを特徴とする有機燃料ガス化液体燃料製造システム。 - 請求項1乃至4のいずれか一つにおいて、
前記低温熱交換器からの熱を乾燥器の乾燥に用いてなることを特徴とする有機燃料ガス化液体燃料製造システム。 - 請求項1乃至5のいずれか一つにおいて、
前記低温熱交換器と前記ガス精製装置との間に、生成ガスを改質する改質装置を有してなることを特徴とする有機燃料ガス化液体燃料製造システム。 - 請求項1乃至6のいずれか一つにおいて、
前記高温熱交換器で熱交換後のガス化用酸化剤を前記燃焼炉に導き、ここでガス化用酸化剤の過熱を行ない、その後バイオマスガス化炉に導入してなることを特徴とする有機燃料ガス化液体燃料製造システム。 - 請求項1乃至7のいずれか一つにおいて、
前記精製ガスの一部を前記排ガスと共に燃焼炉に供給してなることを特徴とする有機燃料ガス化液体燃料製造システム。 - 請求項1乃至8のいずれか一つにおいて、
前記精製ガスの一部を前記排ガスと共に燃焼炉に供給してなることを特徴とする有機燃料ガス化液体燃料製造システム。 - 請求項1乃至9のいずれか一つにおいて、
前記低温熱交換器で熱交換後のガス化用酸化剤を前記乾燥器に供給し、乾燥器の熱源に用いてなる乾燥器用ガス化剤ラインと、
前記乾燥器から高温熱交換器にガス化剤を供給する熱交換用ガス化剤ラインとを有することを特徴とする有機燃料ガス化液体燃料製造システム。 - 請求項1乃至10のいずれか一つにおいて、
前記乾燥器に供給するバイオマス中の微粉を除去する除塵器を具備することを特徴とする有機燃料ガス化液体燃料製造システム。
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