JP4658980B2 - 有機燃料ガス化液体燃料製造システム - Google Patents

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Description

本発明は、バイオマス等の有機燃料を用いた有機燃料ガス化液体燃料製造システムに関する。
一般にバイオマスとは、エネルギー源または工業原料として利用することのできる生物体(例えば、農業生産物または副産物、木材、植物等)をいい、太陽エネルギー、空気、水、土壌等の作用により生成されるので、無限に再生可能である。
上記バイオマスをガス化燃料として利用することで燃料用のガス及びメタノール等のクリーンなエネルギー源の製造が可能となる。また、廃棄物としてのバイオマスを処理できるので、環境の浄化にも役立つとともに、新規に生産されるバイオマスも光合成によりCO2の固定により生育される。大気のCO2を増加させないので、CO2の抑制につながることとなり、好ましい技術である。
ここで、供給するバイオマスとしては、生産または廃棄されたバイオマスを粉砕・乾燥したものを供給するのが好ましい。本発明でバイオマスとは、エネルギー源または工業原料として利用することのできる生物資源(例えば、農業生産物または副産物、木材、植物等)をいい、例えば、スイートソルガム、ネピアグラス、スピルリナ等が用いられている(特許文献1及び特許文献2、非特許文献1)。
特開2001−240877号公報 特開2001−240878号公報 坂井正康著、「バイオマスが拓く21世紀エネルギー」、森北出版株式会社、1998年10月28日発行
ところで、バイオマス原料はその性質上、高水分であり、そのまま用いるとプラント効率が著しく低下すると共に、そのハンドリングも困難である、という問題がある。
このため、水分を除去するために例えば天日乾燥する場合には、膨大な敷地面積を必要とし、またバイオマスの種類によっては、その乾燥の際に悪臭を発生する、という問題がある。
本発明は、前記問題に鑑み、バイオマス等の有機燃料を効率的に乾燥することができるバイオマス等の有機燃料を用いた有機燃料ガス化液体燃料製造システムを提供することを課題とする。
上述した課題を解決するための本発明の第1の発明は、バイオマスを乾燥する乾燥器と、前記乾燥器で乾燥されたバイオマスをガス化するバイオマスガス化炉と、前記バイオマスガス化炉で生成された生成ガスを用いてガス化用酸化剤である水蒸気と熱交換する高温熱交換器及び低温熱交換器と、前記高温熱交換器と低温熱交換器との間に介装され、前記生成ガス中の煤塵を除去する除塵装置と、低温熱交換後の生成ガス中の不純物を除去するガス精製装置と、精製ガスを液体燃料製造用に昇圧する昇圧器と、この昇圧された昇圧ガスを用いて液体燃料を合成する液体燃料合成装置と、前記得られた液体燃料と排ガスとを気液分離する気液分離器と、前記気液分離器で気液分離された排ガスを燃焼する燃焼炉とを具備してなり、前記燃焼炉からの燃焼炉排ガスを前記乾燥器の熱源として用いてなることを特徴とする有機燃料ガス化液体燃料製造システムにある。
第2の発明は、第1の発明において、前記乾燥器の乾燥に用いた空気を前記燃焼炉の空気源として用いる空気ラインを有すると共に、前記空気ラインに空気用除塵装置を介装してなることを特徴とする有機燃料ガス化液体燃料製造システムにある。
第3の発明は、第2の発明において、空気用除塵装置の後流側に冷却装置を介装してなることを特徴とする有機燃料ガス化液体燃料製造システムにある。
第4の発明は、第1乃至3のいずれか一つの発明において、前記気液分離器で発生する低温度の熱源を冷却装置に用いてなることを特徴とする有機燃料ガス化液体燃料製造システムにある。
第5の発明は、第1乃至4のいずれか一つの発明において、前記低温熱交換器からの熱を乾燥器の乾燥に用いてなることを特徴とする有機燃料ガス化液体燃料製造システムにある。
第6の発明は、第1乃至5のいずれか一つの発明において、前記低温熱交換器と前記ガス精製装置との間に、生成ガスを改質する改質装置を有してなることを特徴とする有機燃料ガス化液体燃料製造システムにある。
第7の発明は、第1乃至6のいずれか一つの発明において、前記高温熱交換器で熱交換後のガス化用酸化剤を前記燃焼炉に導き、ここでガス化用酸化剤の過熱を行ない、その後バイオマスガス化炉に導入してなることを特徴とする有機燃料ガス化液体燃料製造システムにある。
第8の発明は、第1乃至7のいずれか一つの発明において、前記精製ガスの一部を前記排ガスと共に燃焼炉に供給してなることを特徴とする有機燃料ガス化液体燃料製造システムにある。
第9の発明は、第1乃至8のいずれか一つの発明において、前記精製ガスの一部を前記排ガスと共に燃焼炉に供給してなることを特徴とする有機燃料ガス化液体燃料製造システムにある。
第10の発明は、第1乃至9のいずれか一つの発明において、前記低温熱交換器で熱交換後のガス化用酸化剤を前記乾燥器に供給し、乾燥器の熱源に用いてなる乾燥器用ガス化剤ラインと、前記乾燥器から高温熱交換器にガス化剤を供給する熱交換用ガス化剤ラインとを有することを特徴とする有機燃料ガス化液体燃料製造システムにある。
第11の発明は、第1乃至10のいずれか一つの発明において、前記乾燥器に供給するバイオマス中の微粉を除去する除塵器を具備することを特徴とする有機燃料ガス化液体燃料製造システムにある。
本発明によれば、前記液体燃料を合成した後に分離される排ガスを燃焼炉で燃焼させ、その際に発生する燃焼炉排ガスを乾燥器の熱源に用いることにより、バイオマスガス化効率の向上を図ることができる。
以下、この発明につき図面を参照しつつ詳細に説明する。なお、この実施例によりこの発明が限定されるものではない。また、下記実施例における構成要素には、当業者が容易に想定できるもの、あるいは実質的に同一のものが含まれる。
本発明による実施例に係る有機燃料ガス化液体燃料製造システムについて、図面を参照して説明する。図1は、実施例に係る有機燃料ガス化液体燃料製造システムを示す概念図である。
図1に示すように、本実施例に係る有機燃料ガス化液体燃料製造システム10Aは、例えば有機燃料であるバイオマス11を乾燥する乾燥器12と、バイオマス11を乾燥する乾燥器12と、前記乾燥器12で乾燥されたバイオマスをガス化するバイオマスガス化炉14と、前記バイオマスガス化炉14で生成された生成ガス15を用いてガス化用酸化剤である水蒸気Sと熱交換する高温熱交換器16及び低温熱交換器18と、前記高温熱交換器16と低温熱交換器18との間に介装され、前記生成ガス15中の煤塵を除去する除塵装置17と、低温熱交換後の生成ガス15中の不純物を除去するガス精製装置19と、前記精製ガス20を液体燃料製造用に昇圧する昇圧器21と、この昇圧された昇圧ガス20Bを用いて液体燃料を合成する液体燃料合成装置22と、前記得られた液体燃料23と排ガス24とを気液分離する気液分離器25と、前記気液分離器25で気液分離された気液分離排ガス24を燃焼する燃焼炉26とを具備してなり、前記燃焼炉26からの燃焼炉排ガス27を前記乾燥器12の熱源として用いてなるものである。
本発明でバイオマスとは、エネルギー源又は工業原料として利用することのできる生物資源(例えば農業生産物又は副産物、木材、植物等)をいい、例えばスイートソルガム,ネピアグラス,スピルリナ等を例示することができる。また、糠、木くず、間伐材等の農林系廃棄物も含まれる。
ここで、ラインL1は、前記乾燥器12からバイオマス11をバイオマスガス化炉14に供給するバイオマス供給ラインである。ラインL2はバイオマスガス化炉14から生成した生成ガス15を液体燃料合成装置22まで供給する生成ガス供給ラインである。ラインL3は、気液分離器25から排ガス24を燃焼炉26に供給する気液分離排ガス供給ラインである。ラインL4は、燃焼炉で発生した排ガスの一部27aを乾燥器12に供給する燃焼炉排ガス供給ラインである。ラインL5は、前記乾燥器12から前記燃焼炉26に空気30を供給する空気供給ラインである。ラインL6は、前記低温熱交換器18、高温熱交換器16により生成ガス15と熱交換されてバイオマスガス化炉14にガス化剤(水蒸気)Sを供給するガス化剤供給ラインである。
本実施例では、前記液体燃料23を製造した後においても未だ発熱量を有する排ガス24を用いて、前記燃焼炉26で燃焼させ、その燃焼炉排ガス27の一部27aを用いてバイオマスの乾燥の熱源とするようにしている。
ここで、前記燃料炉排ガスを用いて前記乾燥器12における乾燥手段としては、例えば油等の熱媒を通す場合や、前記燃焼排ガス27aに水を噴霧して排ガスの熱容量を高めて使用することを例示することができる。
また、前記乾燥器12は、特に限定されるものではないが、例えば伝導伝熱型とするのが望ましい。
これにより、前記バイオマス11をバイオマスガス化炉14に供給する前において、乾燥(水分含有を50%から10%以下とする。)させることにより、バイオマスを用いた有機燃料製造システムのプラント効率が飛躍的に増加(約10%の改善)することとなる。
なお、前記乾燥器12においてその乾燥時に臭気をもつ排熱が発生するが、L5により供給される空気30を燃焼炉26での燃焼空気源とすることで、燃焼処理することとなり、この結果乾燥時における無臭化を図ることができる。
よって、従来のようにバイオマスを天日乾し等の広大なスペースを確保する必要がなく、しかも乾燥における悪臭の発生を防止することができる。
また、バイオマスガス化炉14からの生成ガス15を用いて例えばメタノール、ジメチルエーテル等を合成した液体燃料合成装置22で得られた液体燃料23から気液分離器25で分離された発熱量を有する気液分離排ガス24の有効利用が可能となり、バイオマスガス化プラントで発生する発熱量を有する資源利用の有効利用を図ることができる。
図2は、本実施例に係る有機燃料ガス化液体燃料製造システムを示す概念図である。なお、図1に示す実施例1と同一の構成部材には同一の符号を付してその説明は省略する。
図2に示すように、本実施例に係る有機燃料ガス化液体燃料製造システム10Bは、実施例1の有機燃料ガス化液体燃料製造システム10Aにおいて、前記乾燥器12から前記燃焼炉26に空気30を供給する空気供給ラインL5に、空気用除塵装置31を介装してなるものである。
この空気用除塵装置31としては、例えばサイクロン等の除塵装置を用いることにより、バイオマス11中に存在する微粉29の除去を行なうようにしている。
この結果、前記気液分離排ガス24を用いた燃焼炉26の出口から排出される燃焼炉排ガス27の煤塵含有量の低下を図るようにしている。
なお、前記空気用除塵装置31で回収した微粉29は、乾燥器12において十分に乾燥しているので、そのままバイオマス供給ラインL1に供給してバイオマスガス化炉14に供給してガス化に供することが可能である。
図3は、本実施例に係る有機燃料ガス化液体燃料製造システムを示す概念図である。なお、図1に示す実施例1と同一の構成部材には同一の符号を付してその説明は省略する。
図3に示すように、本実施例に係る有機燃料ガス化液体燃料製造システム10Cは、実施例2の有機燃料ガス化液体燃料製造システム10Bにおいて、空気供給ラインL5の空気用除塵装置31の燃焼炉26側に、冷却装置32を設けたものである。
前記乾燥器12で乾燥に供された空気30には水分が含まれるため、気液分離排ガス24の熱量が低い場合、燃えない可能性がある。
そこで、前記乾燥器12から排出される空気30中の水分を冷却することで水を凝縮して、外部に排水36として排出し、前記焼却炉26での燃焼性を改善するようにしている。
図4は、本実施例に係る有機燃料ガス化液体燃料製造システムを示す概念図である。なお、図1に示す実施例1と同一の構成部材には同一の符号を付してその説明は省略する。
図4に示すように、本実施例に係る有機燃料ガス化液体燃料製造システム10Dは、実施例3の有機燃料ガス化液体燃料製造システム10Cにおいて、前記気液分離器25で発生する低温度の熱源である冷却水34を前記冷却装置32に用いてなるものである。
図5に本実施例に係る前記気液分離器25の概略図を示す。図5示すように、前記液体燃料合成装置22からの合成燃料22aを気液分離する際に、前記気液分離器25がその断熱膨張により低温となるため、例えば市水(常温:例えば25℃程度)33を供給して、冷却水(例えば5〜10℃程度)34を得て、この冷却水34を用いて空気の冷却装置32に使用するようにしている。
この結果、バイオマス11を乾燥した空気30中の水分をより効率的に分離できるとともに、前記気液分離器25で発生した低温熱源の有効利用が図れると共に、気液分離器25の凍結を防止することができる。
図6は、本実施例に係る有機燃料ガス化液体燃料製造システムを示す概念図である。なお、図1に示す実施例1と同一の構成部材には同一の符号を付してその説明は省略する。
図6に示すように、本実施例に係る有機燃料ガス化液体燃料製造システム10Eは、前記低温熱交換器18からの熱37を乾燥器12の乾燥に用いてなるものである。
前記気液分離器25からの気液分離排ガス24を燃料として用いた燃焼のみでは、前記乾燥器12での乾燥に用いる熱量が足りないときは、前記生成ガス15の熱37を熱供給ラインL8を介して低温熱交換器18から追加して賄うようにしている。
これにより、常にバイオマス11を水分含有量が10%以下となるように乾燥することを安定して行なうこととなる。
図7は、本実施例に係る有機燃料ガス化液体燃料製造システムを示す概念図である。なお、図1に示す実施例1と同一の構成部材には同一の符号を付してその説明は省略する。
図7に示すように、本実施例に係る有機燃料ガス化液体燃料製造システム10Fは、実施例1の有機燃料ガス化液体燃料製造システム10Aにおいて、前記低温熱交換器18と前記ガス精製装置19との間に、前記生成ガス15を改質する改質装置50を有してなるものである。
前記改質装置50により生成ガス15を改質(炭化水素を分解する改質反応又はCOシフト反応の進行等)することで、液体燃料合成に寄与する生成ガスの有効成分を増大させることができ、その結果、液体燃料23の収率の向上も図ることができる。
図8は、本実施例に係る有機燃料ガス化液体燃料製造システムを示す概念図である。なお、図1に示す実施例1と同一の構成部材には同一の符号を付してその説明は省略する。
図8に示すように、本実施例に係る有機燃料ガス化液体燃料製造システム10Gは、実施例1の有機燃料ガス化液体燃料製造システム10Aにおいて、前記高温熱交換器16で熱交換後のガス化剤Sを用いて、ガス化剤供給ラインL6を前記燃焼炉26内に通過させるようにし、ここでガス化剤Sの過熱を行ない、その後バイオマスガス化炉14に導入するようにしている。
前記燃焼炉26での発生熱量は高いので、前記バイオマス11を乾燥すると共に、バイオマスガス火炉14に供給するガス化剤(水蒸気)Sの過熱に利用して、システム全体における熱利用率の向上を図るようにしている。
この結果、ガス化剤Sの過熱によりプラント利用効率が向上することとなる。
図9は、本実施例に係る有機燃料ガス化液体燃料製造システムを示す概念図である。なお、図1に示す実施例1と同一の構成部材には同一の符号を付してその説明は省略する。
図9に示すように、本実施例に係る有機燃料ガス化液体燃料製造システム10Hは、実施例1の有機燃料ガス化液体燃料製造システム10Aにおいて、前記精製ガス20の一部20aを供給ラインL9により気液分離排ガス供給ラインL3に導入し、前記気液分離排ガス24と共に燃焼炉26に供給してなるものである。
前記液体燃料合成装置22での液体燃料合成後の発熱量を持った気液分離排ガス24の発熱量が足りない場合は、前記精製ガス20の一部20aを分岐して混合することで燃焼炉26の燃料効率を向上させるようにしている。
これにより、常にバイオマス11を水分含有量が10%以下となるように乾燥することを安定して行なうこととなる。
図10は、本実施例に係る有機燃料ガス化液体燃料製造システムを示す概念図である。なお、図1に示す実施例1と同一の構成部材には同一の符号を付してその説明は省略する。
図10に示すように、本実施例に係る有機燃料ガス化液体燃料製造システム10Iは、実施例1の有機燃料ガス化液体燃料製造システム10Aにおいて、乾燥器12に空気を導入することなく、乾燥処理を行なうようにしている。
すなわち、前記低温熱交換器18で熱交換後のガス化剤Sを前記乾燥器12に供給し、乾燥器12の熱源に用いてなる乾燥器用ガス化剤ラインL6-1と、前記乾燥器12から高温熱交換器16にガス化剤Sを供給する熱交換用ガス化剤ラインL6-2とを有するものである。
前記乾燥器12で用いる空気の代わりにガス化剤を使用するものである。この際、水蒸気を含んでいるような場合でも、100℃以上の高温であれば乾燥器12に供給することが可能である。
ここで、使用したガス化剤Sはバイオマスガス化炉14へ直接吹き込んでもいいし、高温熱交換器16の後流側に戻すようにしてもよい。
この結果、前記燃焼炉26を独立して運用することが可能となる。
また、生成ガスの発熱量が低下して燃焼炉26が不要となった場合も有効となる。
図11は、本実施例に係る有機燃料ガス化液体燃料製造システムを示す概念図である。なお、図1に示す実施例1と同一の構成部材には同一の符号を付してその説明は省略する。
図11に示すように、本実施例に係る有機燃料ガス化液体燃料製造システム10Jは、実施例9の有機燃料ガス化液体燃料製造システム10Iにおいて、熱交換用ガス化剤ラインL6-2にガス化剤用除塵装置35を介装してなるものである。
前記ガス化剤用除塵装置35を設けることによりガス化剤Sが浄化され、その後に熱交換する高温熱交換器16での熱交換効率を向上させるようにすることができる。
図12は、本実施例に係る有機燃料ガス化液体燃料製造システムを示す概念図である。なお、図1に示す実施例1と同一の構成部材には同一の符号を付してその説明は省略する。
図12に示すように、本実施例に係る有機燃料ガス化液体燃料製造システム10Kは、前記乾燥器12に供給するバイオマス11中の微粉29を例えばサイクロン等の除塵装置35で除去することにより、図1に示すような水分を含む空気30から微粉29を除去する必要がなくなる。
また、除去した微粉29は高水分であるものの、その絶対量が少ないので、乾燥したバイオマス11を供給するバイオマス供給ラインL1にそのまま供給して、ガス化炉14に導入することができる。
ここで、本実施例1〜11において、前記粉砕器13を用いて所定のガス化に適した粒径にバイオマスを粉砕しているが、予め所定粒径に粉砕されたバイオマスを用いる場合には不要である。
以上のように、本発明によれば、バイオマス等の有機燃料を効率的に乾燥することができる。
実施例1に係る有機燃料ガス化液体燃料製造システムの概略図である。 実施例2に係る有機燃料ガス化液体燃料製造システムの概略図である。 実施例3に係る有機燃料ガス化液体燃料製造システムの概略図である。 実施例4に係る有機燃料ガス化液体燃料製造システムの概略図である。 実施例4に係る気液分離器の概略図である。 実施例5に係る有機燃料ガス化液体燃料製造システムの概略図である。 実施例6に係る有機燃料ガス化液体燃料製造システムの概略図である。 実施例7に係る有機燃料ガス化液体燃料製造システムの概略図である。 実施例8に係る有機燃料ガス化液体燃料製造システムの概略図である。 実施例9に係る有機燃料ガス化液体燃料製造システムの概略図である。 実施例10に係る有機燃料ガス化液体燃料製造システムの概略図である。 実施例11に係る有機燃料ガス化液体燃料製造システムの概略図である。
符号の説明
10A〜10K 有機燃料ガス化液体燃料製造システム
11 バイオマス
12 乾燥器
14 バイオマスガス化炉
15 生成ガス
16 高温熱交換器
17 除塵装置
18 低温熱交換器
19 ガス精製装置
20 精製ガス
21 昇圧器
22 液体燃料合成装置
23 液体燃料
24 排ガス
25 気液分離器
26 燃焼炉
27 燃焼炉排ガス
30 空気

Claims (11)

  1. バイオマスを乾燥する乾燥器と、
    前記乾燥器で乾燥されたバイオマスをガス化するバイオマスガス化炉と、
    前記バイオマスガス化炉で生成された生成ガスを用いてガス化用酸化剤である水蒸気と熱交換する高温熱交換器及び低温熱交換器と、
    前記高温熱交換器と低温熱交換器との間に介装され、前記生成ガス中の煤塵を除去する除塵装置と、
    低温熱交換後の生成ガス中の不純物を除去するガス精製装置と、
    精製ガスを液体燃料製造用に昇圧する昇圧器と、
    この昇圧された昇圧ガスを用いて液体燃料を合成する液体燃料合成装置と、
    前記得られた液体燃料と排ガスとを気液分離する気液分離器と、
    前記気液分離器で気液分離された排ガスを燃焼する燃焼炉とを具備してなり、
    前記燃焼炉からの燃焼炉排ガスを前記乾燥器の熱源として用いてなることを特徴とする有機燃料ガス化液体燃料製造システム。
  2. 請求項1において、
    前記乾燥器の乾燥に用いた空気を前記燃焼炉の空気源として用いる空気ラインを有すると共に、
    前記空気ラインに空気用除塵装置を介装してなることを特徴とする有機燃料ガス化液体燃料製造システム。
  3. 請求項2において、
    空気用除塵装置の後流側に冷却装置を介装してなることを特徴とする有機燃料ガス化液体燃料製造システム。
  4. 請求項1乃至3のいずれか一つにおいて、
    前記気液分離器で発生する低温度の熱源を冷却装置に用いてなることを特徴とする有機燃料ガス化液体燃料製造システム。
  5. 請求項1乃至4のいずれか一つにおいて、
    前記低温熱交換器からの熱を乾燥器の乾燥に用いてなることを特徴とする有機燃料ガス化液体燃料製造システム。
  6. 請求項1乃至5のいずれか一つにおいて、
    前記低温熱交換器と前記ガス精製装置との間に、生成ガスを改質する改質装置を有してなることを特徴とする有機燃料ガス化液体燃料製造システム。
  7. 請求項1乃至6のいずれか一つにおいて、
    前記高温熱交換器で熱交換後のガス化用酸化剤を前記燃焼炉に導き、ここでガス化用酸化剤の過熱を行ない、その後バイオマスガス化炉に導入してなることを特徴とする有機燃料ガス化液体燃料製造システム。
  8. 請求項1乃至7のいずれか一つにおいて、
    前記精製ガスの一部を前記排ガスと共に燃焼炉に供給してなることを特徴とする有機燃料ガス化液体燃料製造システム。
  9. 請求項1乃至8のいずれか一つにおいて、
    前記精製ガスの一部を前記排ガスと共に燃焼炉に供給してなることを特徴とする有機燃料ガス化液体燃料製造システム。
  10. 請求項1乃至9のいずれか一つにおいて、
    前記低温熱交換器で熱交換後のガス化用酸化剤を前記乾燥器に供給し、乾燥器の熱源に用いてなる乾燥器用ガス化剤ラインと、
    前記乾燥器から高温熱交換器にガス化剤を供給する熱交換用ガス化剤ラインとを有することを特徴とする有機燃料ガス化液体燃料製造システム。
  11. 請求項1乃至10のいずれか一つにおいて、
    前記乾燥器に供給するバイオマス中の微粉を除去する除塵器を具備することを特徴とする有機燃料ガス化液体燃料製造システム。
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