JP5029847B2 - 画像形成装置 - Google Patents

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Description

本発明は、印刷済みの用紙を印刷に再利用することのできる画像形成装置に関する。
昨今環境問題への対策が様々な分野で呼びかけられる中、印刷装置において大量に排出される印刷用紙についても注目がされている。印刷装置から出力された印刷用紙は、利用価値がなくなった時点で廃棄されるのが通例であり、印刷用紙の一部にしか画像が印刷されていないような場合でも同様に廃棄される。しかし、こういった一部にしか印字されておらず白紙の領域が一定以上あるような用紙は、その白紙領域を使用すれば印刷用紙として再利用することができる。
たとえば、印刷済み用紙に存在する画像の濃度や面積を検出し、その用紙が印刷に適する用紙か否かを判断する画像形成装置がある(特許文献1参照)。この装置では、給紙トレイから画像形成部へ向かう給紙搬送経路の途中に、用紙上の画像の濃度や面積(印刷率)を検出するセンサを配置し、印字率や印刷濃度が閾値以上の用紙は印刷に不適と判断して、画像形成を実行せずに排紙するようになっている。
また、給紙搬送経路に用紙の白紙領域を検出するためのセンサを取り付け、給紙された用紙が印字済み用紙か否かと、印刷済み用紙であれば新たな原稿画像が白紙領域に収まるか否かを判定し、収まる場合にはその原稿画像を印刷する、もしくは所定範囲内の縮小率で収まる場合には縮小処理を施して印刷する装置がある(たとえば、特許文献2参照。)。
このほか、レターヘッド用紙や葉書用紙など天地や表裏を区別する必要がある印刷用紙への印刷が表裏や天地を間違えて行われることを防止するために、給紙トレイにセットされた用紙に付加されているICタグを検出し、そのICタグの場所によって、画像の向きの変更や頁順を逆にして印刷するなどの処理を行って、正しく印刷が実行されるようにした印刷装置がある(たとえば、特許文献3参照。)。
特開平9−284467号公報 特開2006−297608号公報 特開2004−284250号公報
再利用の印刷に適する用紙か否かを判断するために、画像形成部へ向かう給紙搬送経路の途中に用紙上の画像を光学的に読み取る専用のセンサ等を設けると、装置構成の複雑化や装置価格の上昇を招いてしまう。
また、印刷済み用紙の余白領域に画像を印刷するためには、余白領域のサイズに応じて画像を縮小する処理を要するが、複数頁の原稿を印刷する場合に、個々の頁で縮小率が異なると見苦しいばかりか、たとえば、地図を印刷するような場合にはその縮尺が頁毎に相違してしまうといった不具合が生じるので、縮小率を全頁で統一することが望まれる。
特許文献1に開示された装置のように、画像形成部へ向かう給紙搬送経路の途中にセンサを配置する構成では、1枚給紙する毎に、その給紙された用紙の余白領域をセンサで検知して縮小率を算出し、その縮小率で縮小処理した画像を画像形成部で余白領域に印刷する、という工程を繰り返すことになるので、複数頁の原稿を印刷する場合に縮小率を全頁で統一させることは難しい。
本発明は、上記の問題を解決しようとするものであり、装置構成の複雑化を招くことなく印刷済み用紙の余白領域を再利用して画像を印刷することのできる画像形成装置を提供することを第1の目的としている。また、複数枚の印刷済み用紙の余白領域に原稿の全頁を統一した縮小率で印刷することのできる画像形成装置を提供することを第2の目的としている。
かかる目的を達成するための本発明の要旨とするところは、次の各項の発明に存する。
[1]入力された複数枚の原稿画像を、画像読取装置により読み取られた複数枚のプリント用紙のいずれかに印刷する機能を有する画像形成装置において、
原稿画像を入力する原稿画像入力部と、
記憶部と、
制御部と、
を有し、
前記制御部は、前記複数枚のプリント用紙全てについて、前記画像読取装置に読み取らせることにより画像の余白領域に関する情報である余白領域情報を検出して、当該検出した余白領域情報を前記記憶部に記憶し、
前記複数枚のプリント用紙の全てについて前記余白領域情報を前記記憶部に記憶させた後に、前記原稿画像入力部により入力された前記複数枚の原稿画像の各頁に対し、前記記憶部に記憶されている前記余白領域情報を順に割り当て、
前記複数枚の原稿画像の頁毎に、当該頁に割り当てられた前記余白領域情報の示す余白領域に当該頁の原稿画像が収まる縮小率を算出し、
前記原稿画像の各頁を、当該頁に割り当てた余白領域情報が示す余白領域に、前記算出された縮小率で印刷するよう制御する
ことを特徴とする画像形成装置。
上記発明では、画像読取装置により読み取られた原稿画像をプリント用紙に印刷する機能(所謂、コピー機能)で使用される画像読取装置を使用して、用紙の余白領域を検出するための画像の読み取りが行われる。余白領域の検出のために専用のセンサを設ける場合に比べて装置構成が簡略となる。
画像読取装置で読み取られて余白領域情報の記憶された用紙は、給紙トレイなどにセットされて印刷に利用される。この印刷の際に、制御部は、記憶部に記憶されている余白領域情報に基づいてその用紙の余白領域を認識し、該余白領域に原稿画像が収まるように印刷を制御する。
[2]前記制御部は、前記算出された縮小率の中で最も高い縮小率を抽出し、その抽出した縮小率で前記原稿画像の全頁を縮小する
ことを特徴とする[1]に記載の画像形成装置。
上記発明では、算出された縮小率の中で最も高い縮小率を抽出し、その抽出した縮小率で原稿画像の全頁を縮小するので、どの頁においても余白領域に原稿画像を収めることができる。また、該縮小率は、余白領域の収まるという条件下で全頁に統一して適用可能な縮小率の中で最も低い(原寸に近い)縮小率になっている。
[3]前記原稿画像入力部は、前記画像読取装置から前記原稿画像を入力する
ことを特徴とする[1]に記載の画像形成装置。
上記発明では、原稿画像入力部は画像読取装置から出力された原稿画像を入力する。すなわち、画像読取装置は、用紙の余白領域を検出するための画像の読み取りと、その用紙の余白領域に印刷する原稿画像の読み取りとに兼用される。
[4]前記原稿画像入力部は、ネットワークを介して外部機器から前記原稿画像を入力する
ことを特徴とする[1]に記載の画像形成装置。
上記発明では、原稿画像入力部は、ネットワークを介して外部機器から原稿画像を入力する。たとえば、原稿画像入力部は、ネットワークを介して外部機器から入力した印刷データをラスタライズしてイメージデータを原稿画像として生成することによって原稿画像の入力機能を果たす。
[5]前記制御部は、算出された縮小率が所定の縮小率を越える場合は、その頁に割り当てられた余白領域情報は使用せず、該余白領域情報に対応する用紙は印刷せずに所定のトレイに排紙するよう制御する
ことを特徴とする[1]乃至[4]のいずれか1つに記載の画像形成装置。
上記発明では、余白領域情報の示す余白領域に原稿画像が収まるように算出した縮小率が所定値より高い場合は、その余白領域情報は使用せず、またその余白領域情報に対応する用紙は印刷に使用しない。その原稿画像には、たとえば、別の余白領域情報が割り当てられる。
[6]前記画像読取装置で読み取られる用紙のセット状態を検出する検出部をさらに有し、
前記制御部は、余白領域情報の検出時に前記画像読取装置で読み取られる用紙のセット状態を前記検出部で検出し、該検出されたセット状態を示すセット情報を前記記憶部に記憶しておき、前記印刷時に給紙される用紙のセット状態と前記記憶部に記憶されている前記セット情報が示すセット状態とを比較し、
前記比較の結果、セット状態が異なると判断された場合、印刷を中止する
ことを特徴とする[1]乃至[5]のいずれか1項に記載の画像形成装置。
上記発明では、余白領域情報の検出時に画像読取装置で読み取られた用紙のセット状態と、印刷時におけるこの用紙のセット状態とが比較される。余白領域情報が示す余白領域の位置は画像読取装置で読み取られたときの用紙のセット状態に対応したものであるので、画像読取装置で読み取られたときの用紙のセット状態と印刷時のセット状態が相違する場合には、余白領域情報をそのまま使用することができない。そこで、上記比較を行うことにより、余白領域情報をそのまま使用して印刷可能か否か等を判断することができる。
[7]前記比較の結果、セット状態が異なると判断された場合は、更に使用者に通知する
ことを特徴とする[6]に記載の画像形成装置。
[8]前記画像読取装置で読み取られる用紙のセット状態を検出する検出部をさらに有し、
前記制御部は、余白領域情報の検出時に前記画像読取装置で読み取られる用紙のセット状態を前記検出部で検出し、該検出されたセット状態を示すセット情報を前記記憶部に記憶しておき、前記印刷時に給紙される用紙のセット状態と前記記憶部に記憶されている前記セット情報が示すセット状態とを比較し、
前記比較の結果に基づいて、前記余白領域情報を、前記印刷時に給紙される用紙のセット状態に対応するように変換して使用する
ことを特徴とする[1]乃至[5]のいずれか1項に記載の画像形成装置。
[9]前記セット状態を示す項目の1つに用紙の方向が含まれる
ことを特徴とする[6]乃至[8]のいずれか1つに記載の画像形成装置。
上記発明では、余白領域情報の検出時と印刷時に用紙の向きが検出され、これらが比較される。
[10]前記セット状態を示す項目の1つに用紙の表裏が含まれる
ことを特徴とする[6]乃至[8]のいずれか1つに記載の画像形成装置。
上記発明では、余白領域情報の検出時と印刷時に用紙の表裏が検出され、これらが比較される。
[11]前記検出部は、前記セット状態として、画像読取装置にセットされた用紙の周辺部に付加されているマークの位置を検出し、
前記制御部は、前記印刷時に給紙される用紙に付加されているマークの位置と、前記セット情報が示すマークの位置とを比較する
ことを特徴とする[10]に記載の画像形成装置。
上記発明では、用紙の周辺部に付加されているマークの位置を検出することによって、用紙のセット状態(方向や表裏)が認識される。マークは光学的に読み取られるマークであってもよいし、RFID(Radio Frequency IDentification)タグのように無線通信によって情報が読み取られるものであってもよい。マークは少なくとも用紙の1箇所に設けられればよい。2箇所以上に設ける場合はマークの種類を相違させる、もしくはマークの位置を用紙の中心に対して非対称にするとよい。
[12]記検出部は、前記セット状態として、前記画像読取装置にセットされた用紙の所定位置にマークが付加されているか否かを検出し、
前記制御部は、前記印刷時に給紙される用紙のセット状態として該用紙の前記所定位置に対応する位置に前記マークが付されているか否かを検出して前記比較を行う
ことを特徴とする[6]乃至[10]のいずれか1項に記載の画像形成装置。
上記発明では、余白領域情報の検出時に画像読取装置にセットされた用紙の所定位置にマークがあり、印刷時に給紙される用紙の所定位置にマークがあれば、余白領域情報の検出時と印刷時とで用紙のセット状態が一致していると判断される。
[13]前記画像読取装置は自動原稿送り装置を有し、
前記検出部は、前記自動原稿送り装置により搬送される1枚目の用紙に付加されているマークを検出し、
前記制御部は、前記印刷時に給紙される1枚目の用紙に付加されているマークについて前記比較を行う
ことを特徴とする[6]乃至[12]のいずれか1項に記載の画像形成装置。
上記発明では、複数枚の用紙に対しても、その1枚目のみにマークの付加および検出を行えばよいので、マークの付与や検出に係る作業や処理が簡略化される。
[14]入力された複数枚の原稿画像を、画像読取装置により読み取られた複数枚のプリント用紙のいずれかに印刷する印刷ステップと、
原稿画像入力部が原稿画像を入力する原稿画像入力ステップと、
余白領域情報検出部が、前記複数枚のプリント用紙全てについて、前記画像読取装置に読み取らせることにより画像の余白領域に関する情報である余白領域情報を検出する余白領域情報検出ステップと、
記憶部が前記検出された余白領域情報を記憶する記憶ステップと、
を有し、
前記印刷ステップでは、前記複数枚のプリント用紙の全てについて前記余白領域情報を前記記憶部に記憶させた後に、前記原稿画像入力部により入力された前記複数枚の原稿画像の各頁に対し、前記記憶部に記憶されている前記余白領域情報を順に割り当て、
前記複数枚の原稿画像の頁毎に、当該頁に割り当てられた前記余白領域情報の示す余白領域に当該頁の原稿画像が収まる縮小率を算出し、
前記原稿画像の各頁を、当該頁に割り当てた余白領域情報が示す余白領域に、前記算出された縮小率で印刷する
ことを特徴とする画像形成方法。
[15]検出部が前記画像読取装置で読み取られる用紙のセット状態を検出する検出ステップを更に有し、
前記印刷ステップでは、余白領域情報の検出時に前記画像読取装置で読み取られる用紙のセット状態を前記検出部で検出し、該検出されたセット状態を示すセット情報を前記記憶部に記憶しておき、前記印刷時に給紙される用紙のセット状態と前記記憶部に記憶されている前記セット情報が示すセット状態とを比較し、
前記比較の結果、セット状態が異なると判断された場合、印刷を中止する
ことを特徴とする[14]に記載の画像形成方法。
[16]前記印刷ステップでは、前記比較の結果、セット状態が異なると判断された場合は、更に使用者に通知する
ことを特徴とする[15]に記載の画像形成方法。
[17]検出部が前記画像読取装置で読み取られる用紙のセット状態を検出する検出ステップを更に有し、
前記印刷ステップでは、余白領域情報の検出時に前記画像読取装置で読み取られる用紙のセット状態を前記検出部で検出し、
前記検出されたセット状態を示すセット情報を前記記憶部に記憶しておき、
前記印刷時に給紙される用紙のセット状態と前記記憶部に記憶されている前記セット情報が示すセット状態とを比較し、
前記比較の結果に基づいて、前記余白領域情報を、前記印刷時に給紙される用紙のセット状態に対応するように変換して使用する
ことを特徴とする[14]に記載の画像形成方法。
[18]原稿画像を入力する原稿画像入力部と、
記憶部と、
入力された複数枚の原稿画像を、画像読取装置により読み取られた複数枚のプリント用紙のいずれかに印刷する機能とを有する画像形成装置を、
前記複数枚のプリント用紙全てについて、前記画像読取装置に読み取らせることにより画像の余白領域に関する情報である余白領域情報を検出して、当該検出した余白領域情報を前記記憶部に記憶し、
前記複数枚のプリント用紙の全てについて前記余白領域情報を前記記憶部に記憶させた後に、前記原稿画像入力部により入力された前記複数枚の原稿画像の各頁に対し、前記記憶部に記憶されている前記余白領域情報を順に割り当て、
前記複数枚の原稿画像の頁毎に、当該頁に割り当てられた前記余白領域情報の示す余白領域に当該頁の原稿画像が収まる縮小率を算出し、
前記原稿画像の各頁を、当該頁に割り当てた余白領域情報が示す余白領域に、前記算出された縮小率で印刷するように動作させる
ことを特徴とするプログラム。
[19]前記画像読取装置で読み取られる用紙のセット状態を検出する検出部をさらに有する前記画像形成装置を、
余白領域情報の検出時に前記画像読取装置で読み取られる用紙のセット状態を前記検出部で検出し、
前記検出されたセット状態を示すセット情報を前記記憶部に記憶しておき、
前記印刷時に給紙される用紙のセット状態と前記記憶部に記憶されている前記セット情報が示すセット状態とを比較し、
前記比較の結果、セット状態が異なると判断された場合、印刷を中止するように動作させる
ことを特徴とする[18]に記載のプログラム
[20]前記画像形成装置を、
前記比較の結果、セット状態が異なると判断された場合は、更に使用者に通知するように動作させる
ことを特徴とする請求項[19]に記載のプログラム。
[21]前記画像読取装置で読み取られる用紙のセット状態を検出する検出部をさらに有する前記画像形成装置を、
余白領域情報の検出時に前記画像読取装置で読み取られる用紙のセット状態を前記検出部で検出し、
前記検出されたセット状態を示すセット情報を前記記憶部に記憶しておき、
前記印刷時に給紙される用紙のセット状態と前記記憶部に記憶されている前記セット情報が示すセット状態とを比較し、
前記比較の結果に基づいて、前記余白領域情報を、前記印刷時に給紙される用紙のセット状態に対応するように変換して使用するように動作させる
ことを特徴とする[18]に記載のプログラム。
本発明によれば、画像読取装置により読み取られた原稿画像をプリント用紙に印刷する機能を有する画像形成装置において、該機能で使用される画像読取装置を使用して用紙の余白領域を検出するための画像の読み取りを行うので、余白領域検出用に専用のセンサを設ける場合に比べて装置構成の複雑化を招くことなく、余白領域に画像を印刷可能な画像形成装置を提供することができる。
本発明の第1の実施の形態に係る画像形成装置の概略構成を示すブロック図である。 再利用紙印刷モードでの作業手順を示す説明図である。 再利用紙印刷モードでの印刷条件を設定するモード設定画面の一例を示す正面図である。 余白領域の検出例を示す説明図である。 画像領域の検出例を示す説明図である。 印刷対象の原稿画像の各頁の画像領域を、その頁の印刷に使用される再利用紙の余白領域に収めるための縮小率の算出例を示す説明図である。 算出した縮小率が、設定されている許容縮小率より高くなる頁が存在する場合の再利用紙の割り当て例を示す説明図である。 コピージョブを画像形成装置が行う場合の処理を示す流れ図である。 再利用印刷モードの実行時に表示される各種の指示画面を示す説明図である。 プリントジョブを画像形成装置が行う場合の処理を示す流れ図である。 余白検出処理(図8のステップS102もしくは図10のステップS202)を示す流れ図である。 余白管理テーブルの一例を示す説明図である。 原稿読み取り処理(図8のステップS103)を示す流れ図である。 再利用印刷処理(図8のステップS104または図10のステップS203)の詳細を示す流れ図である。 図14の続きを示す流れ図である。 図14の続き(自動・縮小率一定モードの場合)を示す流れ図である。 縮小率算出処理を示す流れ図である。 ダミー原稿およびダミー原稿のマークを読み取る検出センサの取り付け位置を例示した説明図である。 読み取り時と再利用印刷時に検出されたマーク位置と再利用紙のセット状態との関係を示す説明図である。 余白領域検出のための読み取り時と再利用印刷時とで再利用紙が上下逆向きにセットされた場合を例示した説明図である。 セット状態が正常な場合の印刷例を示す説明図である。 セット状態が上下逆の場合にこれを考慮せずに余白領域データの示す余白領域にそのまま印刷する場合の再利用印刷の流れを示す説明図である。 セット状態が上下逆の場合に(A)の手法による再利用印刷の流れを示す説明図である。 セット状態が上下逆の場合に(B)の手法による再利用印刷の流れを示す説明図である。 読み取り時と再利用印刷時に検出されたマーク位置が90度異なる場合のセット状態を示す説明図である。 表裏逆にセットされた場合における読み取り時と再利用印刷時の頁順が逆になることを示す説明図である。 第2の実施の形態における余白検出処理を示す流れ図である。 第2の実施の形態における再利用印刷処理を示す流れ図である。 第2の実施の形態における用紙セット確認処理(図28のステップS901)の詳細を示す流れ図である。
以下、図面に基づき本発明の各種実施の形態を説明する。
図1は、本発明の第1の実施の形態に係る画像形成装置10の概略構成を示している。画像形成装置10は、原稿を光学的に読み取って得た画像情報に基づいて該原稿の複製画像を用紙に印刷して出力するコピー機能、外部端末から受信した印刷データをラスタライズして得た画像を用紙に印刷して出力するプリンタ機能などを備えた、所謂、複合機として構成されている。また、コピー機能やプリンタ機能に係る印刷を、印刷済み用紙の余白領域を利用して行う再利用紙印刷モードを備えている。
画像形成装置10は、当該画像形成装置10の動作を統括制御するCPU(Central Processing Unit)11に、ROM(Read Only Memory)12と、RAM(Random Access Memory)13と、不揮発メモリ14と、表示部15と、操作部16と、画像処理部17と、通信部18と、ハードディスク装置19と、画像読取装置21と、自動原稿送り装置22と、プリンタ部23とを接続して構成される。
ROM12には各種のプログラムが格納されており、これらのプログラムに従ってCPU11が処理を実行することにより画像形成装置10としての各機能が実現される。RAM13はCPU11がプログラムを実行する際に各種のデータを一時的に格納するワークメモリや画像データを一時的に記憶する画像メモリなどとして使用される。不揮発メモリ14は電源がオフしても記憶内容が破壊されずに保存される書き換え可能なメモリであり、ユーザ情報や各種の設定情報、検出された余白領域に関する情報などが記憶される。
表示部15は、各種の操作画面や設定画面、選択画面、案内画面などを表示する機能を果たす。操作部16はユーザから各種の操作を受ける機能を果たす。ここでは、表示部15として液晶ディスプレイ(LCD…Liquid Crystal Display)を使用している。操作部16は、表示部15の表示画面上に形成され、押下された座標位置を検出するタッチパネルや、テンキー、スタートボタン、各種操作スイッチなどで構成される。
画像処理部17は、画像の拡大、縮小、回転、切り出し、余白領域の検出などを行う。通信部18は、LAN(Local Area Network)やインターネットなどのネットワークと接続してネットワーク上の外部端末など各種装置と通信する機能を果たす。たとえば、外部端末から印刷データを受信する場合に使用される。ハードディスク装置(HDD)19は、画像データの記憶などに利用される大容量不揮発の記憶装置である。
画像読取装置21は、原稿を光学的に読み取って原稿画像を取得する機能を果たす。自動原稿送り装置22は、原稿台にセットされた原稿をその最上のものから1枚ずつ順に繰り出して搬送し、画像読取装置21の読み取り位置を通過させて排紙する機能を果たす。さらに自動原稿送り装置22は、オモテ面の読み取られた原稿をその表裏を反転して再び読み取り位置へ送りこむ機能を有している。これにより画像読取装置21は原稿の表裏両面を読み取ることができる。
画像読取装置21は、原稿に光を照射する光源と、原稿をその幅方向に1ライン分読み取るラインイメージセンサと、原稿からの反射光をラインイメージセンサに導いて結像させるレンズやミラーからなる光学経路などで構成される。画像読取装置21は、プラテンガラス裏面に沿ってライン単位の読み取り位置を移動させることで、プラテンガラス上に載置された静止原稿を光学的に読み取ることができる。また、プラテンガラスの一方の端部などに読み取り位置を固定させておき、自動原稿送り装置22によって搬送される原稿に対するライン単位の読み取り動作を繰り返すことによって原稿を2次元画像として読み取る、所謂、流し読み形式での読み取りを行うことができる。
プリンタ部23は、入力される画像データに応じた画像を用紙上に形成して出力する印刷機能を果たす。プリンタ部23は、印刷に使用される用紙を収納した複数の給紙トレイ24、25と、給紙元に選択された給紙トレイから1枚ずつ順に用紙を繰り出して搬送する搬送部26と、搬送部26によって搬送される用紙上に画像を形成する画像形成部27などで構成される。給紙トレイ24、25には、通常の用紙が収納される通常給紙トレイ24と、再利用紙印刷モードで使用される用紙が収納される再利用紙給紙トレイ25がある。再利用紙給紙トレイ25は、手差しトレイなどでもかまわない。
画像形成部27は、感光体ドラムと、帯電装置と、レーザーユニットと、現像装置と、転写分離装置と、クリーニング装置と、定着装置などを備え、所謂、電子写真プロセスによって用紙上に画像を形成するように構成されている。画像形成部27は、他の画像形成方式であっても構わない。
図2は、コピー機能やプリンタ機能に係る印刷を、印刷済みの用紙の余白領域を利用する再利用紙印刷モードで行う場合の概略手順を示している。ユーザは、印刷に再利用したい印刷済み用紙(以後、再利用紙と呼ぶ。)を自動原稿送り装置22にセットする。該セット完了の指示をうけると、画像形成装置10は、自動原稿送り装置22にセットされた1または複数枚の再利用紙を順次読み取ってその余白領域を検出し、読み取った頁毎に、その頁の頁番号(読み取り順序)と該頁から検出された余白領域に関する情報(位置、形状、サイズなど)を示す余白領域データとを対応付けて記憶する。さらに読み取った再利用紙の枚数を記憶する(P1)。これらの情報は、たとえば、不揮発メモリ14に記憶される。
ユーザは、画像読取装置21で読み取られて余白領域の検出が完了した再利用紙を、再利用紙給紙トレイ25にセットした後(P2)、この再利用紙を利用した印刷の実行を指示する。該指示を受けた画像形成装置10は、再利用紙給紙トレイ25に収納されている再利用紙の各頁の余白領域を不揮発メモリ14に記憶されている余白領域データなどの情報に基づいて認識し、原稿画像をその余白領域に収まるように縮小して再利用紙に印刷する(P3)。
たとえば、コピー機能に係る印刷を再利用紙印刷モードで行う場合は、印刷対象の原稿を画像読取装置21で読み取り、その画像を、再利用紙給紙トレイ25から給紙する再利用紙の余白領域に収まるように縮小して印刷する。プリンタ機能に係る印刷を再利用紙印刷モードで行う場合は、プリント対象の印刷データをラスタライズして得た画像を、再利用紙給紙トレイ25から給紙する再利用紙の余白領域に収まるように縮小して印刷する。
図3は、再利用紙印刷モードでの印刷条件を設定するモード設定画面30の一例を示している。モード設定画面30には、原稿領域に関する設定(原稿領域モードの設定)操作を受ける原稿領域設定欄31と、縮小率に関する設定操作を受ける縮小率設定欄32が表示される。原稿領域設定欄31では、原稿の頁全面を再利用紙へ印刷する原稿領域とする全面モードと、頁内で画像の存在する画像領域のみとする画像領域モードのいずれかが選択される。
縮小率設定欄32では、縮小率を自動モード設定にするか、手動モード設定にするかの選択を受け付ける。さらに、自動モードが選択された場合には、頁毎に縮小率を可変にする可変モードと、全頁に同一の縮小率を適応する自動・縮小率一定モードの選択を受け付ける。また自動モードにおいては、許容縮小率を設定でき、設定された許容縮小率より高い縮小率への自動縮小は制限される。手動モードでは、ユーザの希望する縮小率を設定することができる。
図4は、再利用紙からの余白領域の検出例を示している。ここでは、再利用紙40の各頁において、画像の無い領域から最も大きく確保可能な矩形領域をその頁の余白領域41として検出する。
図5は、画像領域の検出例を示している。ここでは、印刷対象の原稿画像45の各頁において、その頁内に存在する画像全体を包含し得る最小の矩形領域を、その頁の画像領域46として抽出する。なお、孤立点などノイズと考えられる画像は除外して画像領域46を抽出するようにされてもよい。
図6は、印刷対象の原稿画像45の各頁の画像領域46を、その頁の印刷に使用される再利用紙40の余白領域41に収めるための縮小率の算出例を示している。縮小率100%は原寸であり、縮小率の数値が小さくなるほど小さい画像に縮小されている。ここでは、縮小率の数値が小さいほど縮小率は高く、100%に近いほど縮小率は低いと表現するものとする。原稿画像45の各頁に対する縮小率は、対応する再利用紙の余白領域41に収まる範囲で最も低い縮小率が算出される。
複数頁の原稿画像45を複数枚の再利用紙40を使用して印刷する場合には、複数頁の原稿画像45の各頁に1対1に対応させて、不揮発メモリ14に記憶されている余白領域データが割り当てられる。第1の実施の形態では、印刷対象の原稿画像45の先頭頁から順に各頁に対して、余白領域検出時に読み取った再利用紙40の1枚目から順に余白領域データを割り当てる。なお、再利用紙40の表裏両面を再利用印刷に使用する(両面印刷モードで使用する)場合には、1枚目の表面→1枚目の裏面→2枚目の表面→2枚目の裏面という順序で割り当てられる。
モード設定画面30にて可変モードが設定されている場合には、原稿画像45の各頁は、その頁に対して算出された縮小率で縮小される。自動・縮小率一定モードが設定されている場合は、算出された縮小率の中で最も高い縮小率(数値的には小さいもの)を抽出し、全頁に対してその縮小率が適用される。図6の例では、全頁に対して65%の縮小率が適用される。
図7は、算出された縮小率が、モード設定画面30で設定されている許容縮小率より高く(数値的に小さく)なる頁が存在する場合を例示している。図7の例では、許容縮小率を58%とする。原稿画像45の3頁目を、再利用紙40の3枚目に割り当てると、縮小率が50%となり、許容縮小率より高くなる。そこで、算出された縮小率が許容縮小率より高くなる、再利用紙40の3枚目の余白領域データには原稿画像を割り当てず(使用せず)、次(4枚目)の再利用紙40の余白領域データを原稿画像45の3頁目に割り当てる。
原稿画像45に割り当てられずにスキップされた余白領域データに対応する再利用紙40は、印刷されずに排紙される。この再利用紙は原稿画像の印刷された再利用紙と異なる排紙トレイに排出される。図7の例ではさらに、原稿画像45の5頁目を、再利用紙40の6枚目に割り当てた場合にも縮小率が許容縮小率より高くなるので、6枚目の再利用紙の余白領域データには原稿画像を割り当てず、原稿画像45の5頁目の画像は7枚目の再利用紙が割り当てられて印刷される。
次に、再利用紙印刷モードにおける画像形成装置10の動作を流れ図に基づいて説明する。
図8は、コピー機能に係るジョブ(コピージョブ)を行う場合に画像形成装置10が行う処理の流れを示している。コピージョブの投入操作において、画像形成装置10は、図9(a)に示すような印刷モード選択画面50を表示部15に表示し、該ジョブを再利用紙印刷モードで行うか否かの選択操作をユーザから受け付ける。通常印刷ボタン51が操作されて通常印刷が選択された場合は(図8、ステップS101;N)、通常印刷処理(ステップS105)を行って、該ジョブにかかわる動作を終了する(エンド)。この場合の通常印刷処理では、原稿を画像読取装置21で読み取り、その画像を、通常給紙トレイ24にセットされている用紙にプリンタ部23で印刷する動作が行われる。
図9(a)の印刷モード選択画面50で再利用紙印刷ボタン52が操作されて再利用紙印刷モードが選択された場合は(図8、ステップS101;Y)、再利用紙の余白領域を検出する余白検出処理(ステップS102)を行い、さらに印刷対象の原稿を画像読取装置21で読み取る原稿読み取り処理を行い(ステップS103)、該読み取りで得た原稿画像の全面または画像領域部分の画像を再利用紙給紙トレイ25にセットされている再利用紙に印刷する再利用印刷処理(ステップS104)を行って動作を終了する(エンド)。
図10は、プリンタ機能に係るジョブ(プリントジョブ)を行う場合に画像形成装置10が行う処理の流れを示している。外部端末から受信したプリントジョブのデータには、再利用紙印刷モードのオン/オフを示す情報が付加されている。画像形成装置10のCPU11は、この情報が無い、もしくは再利用紙印刷モードのオフを示す場合は(ステップS201;N)、通常印刷処理(ステップS204)を行って、当該ジョブの動作を終了する(エンド)。この場合の通常印刷処理では、受信したプリントジョブに係るデータをラスタライズし、このラスタライズにより生成された画像を、通常給紙トレイ24にセットされている用紙にプリンタ部23で印刷する動作が行われる。
再利用紙印刷モードがオンの場合は(ステップS201;Y)、再利用紙の余白領域を検出する余白検出処理(ステップS202)を行い、受信したプリントジョブに係るデータをラスタライズして得た原稿画像の全面または画像領域部分の画像を再利用紙給紙トレイ25にセットされている再利用紙に印刷する再利用印刷処理(ステップS203)を行って動作を終了する(エンド)。なお、再利用印刷処理の実行前に、プリントジョブに係るデータをラスタライズして得た原稿画像はその頁番号に対応付けてハードディスク装置19に保存され、再利用印刷処理では、この保存されている原稿画像を読み出して印刷するようになっている。
図11は、余白検出処理(図8のステップS102もしくは図10のステップS202)の流れを示している。画像形成装置10のCPU11は、再利用紙を自動原稿送り装置22またはプラテンガラス上へセットした後にスタートボタンを押下する旨のメッセージを含む、図9(b)に示すような指示画面53を表示部15に表示し(ステップS301)、この画面53のスタートボタン54が押下されるのを待つ(ステップS302;N)。
スタートボタン54の押下を受けると(ステップS302;Y)、以下の動作をセットされている各再利用紙に対して行う。すなわち、自動原稿送り装置22に再利用紙がセットされている場合は、その中の1枚を自動原稿送り装置22で繰り出して画像読取装置21で読み取る(ステップS303)。またプラテンガラス上にセットされている場合はそのセットされた再利用紙1枚を画像読取装置21で読み取る(ステップS303)。次に画像形成装置10のCPU11は、この読み取った画像の余白領域を画像処理部17に検出させ(ステップS304)、その検出結果から余白領域データを作成しその頁番号に対応付けて不揮発メモリ14に記憶する(ステップS305)。次頁の再利用紙があれば(ステップS306;Y)、ステップS303に戻って処理を継続する。
次頁がなければ(ステップS306;N)、たとえば、図9(c)に示すような指示画面56を表示部15に表示して、読み取り終えた再利用紙を再利用紙給紙トレイ25にセットする旨をユーザに指示して(ステップS307)処理を終了する(リターン)。
ここでは、余白領域データ等を管理するために、図12に示す余白管理テーブル60が作成されて不揮発メモリ14に記憶される。余白管理テーブル60は、その先頭から、再利用紙の読み取り順に、その再利用紙の頁番号と、検出された余白領域を座標情報などで表わした余白領域データと、不使用フラグとを対応付けて登録したものであり、最後の頁番号の次には終端コードが登録される。余白管理テーブル60の作成時点では不使用フラグは0に設定される。不使用フラグ=1の場合は、その余白領域データは使用しない(原稿画像に割り当てない)ことを示す。
図13は、原稿読み取り処理(図8のステップS103)の流れを示している。画像形成装置10のCPU11は、印刷原稿を自動原稿送り装置22またはプラテンガラス上へセットした後、スタートボタンを押下する旨の指示メッセージを含む、図9(d)に示すような指示画面58を表示部15に表示し(図13、ステップS401)、この画面58のスタートボタン59が押下されるのを待つ(ステップS402;N)。
スタートボタン59が押下されると(ステップS402;Y)、自動原稿送り装置22に原稿がセットされている場合は、自動原稿送り装置22でその原稿を搬送して原稿1頁を画像読取装置21で読み取る、もしくはプラテンガラス上にセットされている場合は、そのセットされている原稿1頁を画像読取装置21で読み取る(ステップS403)。次に画像形成装置10のCPU11は、この読み取った原稿画像(画像データ)を頁番号などの管理情報と対応付けてハードディスク装置19に記憶する(ステップS404)。次頁の原稿があれば(ステップS405;Y)、ステップS403に戻って処理を継続し、次頁がなければ(ステップS405;N)処理を終了する(リターン)。なお、両面読み取りモードが選択されている場合は、原稿の表面頁を読み取った後、続けてその裏面頁の読み取りが行われる。
図14、図15、図16は、再利用印刷処理(図8のステップS104または図10のステップS203)の詳細を示している。モード設定画面30にて、全頁の縮小率を同一にする自動・縮小率一定モードが選択されていない場合は(ステップS501;N)、以下の処理が、印刷対象の原稿画像の先頭から最終頁まで1頁ずつ順に繰り返し行われる。
まず、モード設定画面30にて、原稿画像の全面を印刷する全面モードが選択されているか否かを調べる。全面モードが選択されている場合は(ステップS502;Y)、原稿画像の用紙サイズ(全面のサイズ)を原稿サイズ(印刷対象領域のサイズ)に設定して(ステップS506)、図15のステップS507へ移行する。
画像の存在する画像領域のみを印刷対象領域とする画像領域モードが選択されている場合は(ステップS502;N)、ハードディスク装置19に記憶されている原稿画像(当該1頁分)を読み出し(ステップS503)、画像領域を切り出してハードディスク装置19に記憶し(ステップS504)、この切り出した画像領域のサイズを原稿サイズに設定して(ステップS505)、図15のステップS507へ移行する。
ステップS507では、未チェックの余白領域データが存在するか否かを調べ、存在すれば(ステップS507;Y)、1頁分の余白領域データを読み出す(ステップS508)。余白領域データの読み出しは、余白領域の検出時に再利用紙が画像読取装置21によって読み取られた順序で行われる。ここでは、余白管理テーブル60の先頭から順に読み出し、読み出したものは余白管理テーブル60から削除する、もしくはチェック済みにする。
読み出した余白領域データが示す余白領域のサイズと原稿サイズとから、原稿サイズが示す印刷対象領域を余白領域に収めるための縮小率を算出する(ステップS509)。次に、モード設定画面30で手動モードが選択されていたか否かを判断し(ステップS510)、手動モードでない場合は(ステップS510;N)、算出された縮小率が、設定されている許容縮小率より高い(数値としては許容縮小率以下)か否かを判断する(ステップS511)。算出された縮小率が許容縮小率より低い(数値としては算出値≧許容縮小率)場合は(ステップS511;N)、算出値を当該頁に対する縮小率に決定して(ステップS512)ステップS516へ移行する。
算出された縮小率が許容縮小率より高い(数値としては算出値<許容縮小率)場合は(ステップS511;Y)、当該余白領域データは使用せず、また当該余白領域データに対応する再利用紙は印刷に使用せずに排紙する(ステップS515)。
手動モードの場合は(ステップS510;Y)、算出された縮小率とモード設定画面30にてユーザにより設定された縮小率(設定値)とを比較し、算出された縮小率が設定値より低い(数値としては算出値≧設定値)場合は(ステップS513;N)、設定値を当該頁に対する縮小率に決定して(ステップS514)ステップS516へ移行する。算出された縮小率が設定値より高い(数値としては算出値<設定値)場合は(ステップS513;Y)、当該余白領域データは使用せず、また当該余白領域データに対応する再利用紙は印刷に使用せずに排紙する(ステップS515)。
ステップS516では、モード設定画面30での設定が原稿領域モードか全面モードか画像領域モードかを判断し、全面モードの場合は(ステップS516;Y)、原稿画像を読み出し(ステップS518)、画像領域モードの場合は(ステップS516;N)、ステップS504で切り出して保存されている切り出し画像を読み出す(ステップS517)。そして、ステップS517またはステップS518で読み出した画像(印刷対象画像)をステップS512またはステップS514で決定した縮小率で縮小し(ステップS519)、縮小後の画像を余白領域データが示す余白領域に配置した画像データを作成する(ステップS520)。そして、この画像データに基づく画像を再利用紙給紙トレイ25から給紙した再利用紙に印刷して(ステップS522)、ステップS523へ移行する。なお、余白領域の中心と余白領域に印刷する画像の中心とが一致するように位置合わせするとよい。
未チェックの余白領域データが存在しない場合は(ステップS507;N)、これ以上、再利用紙が再利用紙給紙トレイ25に存在しないので、給紙元を通常給紙トレイ24に切り替え、原稿画像を読み出し(ステップS521)、この画像を通常給紙トレイ24から給紙される通常用紙に印刷して(ステップS522)ステップS523へ移行する。
ステップS523では、次頁の原稿があるか否かを判断し、次頁があれば(ステップS523;N)、ステップS502に戻って処理を継続し、この頁で原稿終了ならば(ステップS523;Y)処理を終了する(リターン)。
全頁の縮小率を同一にする自動・縮小率一定モードが設定されている場合は(ステップS501;Y)、図16に示すように、原稿の全頁に適用する縮小率を計算する縮小率算出処理(ステップS601)を行う。
図17は、縮小率算出処理の流れを示している。原稿画像の全面を印刷する全面モードが選択されているか否かを調べ、全面モードが選択されている場合は(ステップS701;Y)、原稿の用紙サイズを原稿サイズ(印刷対象領域のサイズ)に設定して(ステップS705)、ステップS706へ移行する。
画像領域モードが選択されている場合は(ステップS701;N)、ハードディスク装置19に記憶されている原稿画像(当該1頁分)を読み出し(ステップS702)、画像領域を切り出してハードディスク装置19に記憶し(ステップS703)、この切り出した画像領域のサイズを原稿サイズに設定して(ステップS704)、ステップS706へ移行する。
ステップS706では、未チェックの余白領域データが存在するか否かを調べ、存在すれば(ステップS706;Y)、1頁分の余白領域データを読み出す(ステップS707)。余白領域データの読み出しは、余白領域の検出時に再利用紙が画像読取装置21によって読み取られた順序で行われる。ここでは、リードポインタが示す位置の余白領域データを読み出すものとし、最初に余白管理テーブル60の先頭にリードポインタをセットし、その後は余白領域データを読み出す毎にリードポインタを次の読み出し位置を進める。
読み出した余白領域データが示す余白領域のサイズと原稿サイズとから、この原稿サイズが示す印刷対象領域を余白領域に収めるための縮小率を算出する(ステップS708)。算出された縮小率が許容縮小率以上(数値としては許容縮小以下)か否かを判断し(ステップS709)、算出された縮小率が許容縮小率より高い(数値としては算出値<許容縮小率)場合は(ステップS709;Y)、当該余白領域データは使用しないと判断し、対応する不使用フラグを1にセットして(ステップS712)、ステップS706へ移行する。
算出された縮小率が許容縮小率より低い(数値としては算出値≧許容縮小率)場合は(ステップS709;N)、この縮小率を記憶する(ステップS710)。そして、次頁の原稿があるか否かを判断する(ステップS711)。次頁の原稿があれば(ステップS711;N)、ステップS702に戻って処理を継続し、この頁で原稿終了ならば(ステップS711;Y)、記憶されている縮小率の中で最も高い縮小率(数値としては最も小さい値)を、全頁に共通の縮小率に設定して(ステップS713)処理を終了する(リターン)。なお、縮小率算出処理からリターンするときに、リードポインタを余白管理テーブル60の先頭に初期化する。
図16に戻って説明を続ける。上記縮小率算出処理を行った後、未チェックの余白領域データが存在するか否かを調べ(ステップS602)、未チェックの余白領域データが存在すれば(ステップS602;Y)、1頁分の余白領域データおよびこの余白領域データに対応する不使用フラグを読み出す(ステップS603)。読み出した不使用フラグの値が1の場合は(ステップS604;Y)、該余白領域データに対応する再利用紙は印刷に使用せずに、排紙トレイに排紙し(ステップS605)、ステップS602に戻って処理を継続する。
不使用フラグが0の場合は(ステップS604;N)、モード設定画面30での設定が原稿領域モードか全面モードか否かを判断し、全面モードの場合は(ステップS606;Y)、原稿画像を読み出し(ステップS608)、画像領域モードの場合は(ステップS606;N)、図17のステップS703で切り出して保存した切り出し画像を読み出す(ステップS607)。そして、ステップS607またはステップS608で読み出した画像(印刷対象画像)を、縮小率算出処理にて決定した全頁に共通の縮小率で縮小し(ステップS609)、縮小後の画像を余白領域データが示す余白位置に配置した画像データを作成する(ステップS610)。そして、この画像データに基づく画像を再利用紙給紙トレイ25から給紙した再利用紙に印刷する(ステップS612)。その後、次頁の原稿があるか否かを判断し、次頁があれば(ステップS613;N)、ステップS602に戻って処理を継続し、この頁で原稿終了ならば(ステップS613;Y)処理を終了する(リターン)。
未チェックの余白領域データが存在しない場合は(ステップS602;N)、これ以上、再利用紙が再利用紙給紙トレイ25にないので、給紙元を通常給紙トレイ24に切り替え、原稿画像を読み出し(ステップS611)、この画像を通常給紙トレイ24から給紙される通常用紙に印刷する(ステップS612)。その後、次頁の原稿があるか否かを判断し、次頁があれば(ステップS613;N)、ステップS602に戻って処理を継続し、この頁で原稿終了ならば(ステップS613;Y)処理を終了する(リターン)。
このように、コピー機能で原稿画像の読み取りに使用される画像読取装置21を使用して再利用紙を読み取り、その余白領域を検出するので、余白領域検出のために専用のセンサを設ける場合に比べて装置構成が簡略化される。また、複数頁の原稿画像を印刷する場合でも、再利用印刷処理を開始する前に、複数頁分の再利用紙に関する余白検出処理を完了させて余白領域データを記憶しているので、印刷開始前に原稿の全頁にそれぞれ再利用紙を割り当てて縮小率を算出し、その中で最も高い縮小率を全頁に適用することができ、原稿の全頁を同一の縮小率で再利用紙の余白に印刷することができる。
さらに、原稿画像を割り当てられた再利用紙の余白領域に収まるように縮小すると縮小率が許容縮小率より高くなる場合は、その再利用紙(余白領域データ)は印刷に使用せずに排紙するので、原稿画像が許容レベルを超える高い縮小率で縮小されて印刷されることが防止される。
また、自動モードと手動モード、全面モードと画像領域モード、可変モードと自動・縮小率一定モード、というように各種のモードをユーザが選択できるようにしたので、ユーザの希望する印刷条件で再利用紙への印刷を行うことができる。
また、余白検出時の再利用紙のセット、余白検出後の再利用紙の再利用紙給紙トレイ25へのセット、印刷原稿のセットなどユーザが介在する作業に関する案内や指示を画面表示するので、不慣れユーザでも手順を間違うことなく、再利用紙印刷モードでの印刷を行うことができる。
次に、本発明の第2の実施の形態について説明する。
第1の実施の形態では、余白検出時に読み込んだときの向きのままその再利用紙を再利用紙給紙トレイ25にセットする必要がある。すなわち、再利用紙給紙トレイ25に入れる際に再利用紙の向きが変わってしまうと、不揮発メモリ14に記憶されている余白領域データが示す余白領域の位置と、給紙された再利用紙における余白領域の位置とが異なってしまい、印刷対象画像が余白領域に収まらなくなる可能性がある。
このため、ユーザは、余白検出時の読み取りでの再利用紙の向きを覚えておき、これと同じ向きになるよう意識して再利用紙給紙トレイ25に再利用紙をセットしなければならない。また、セットする向きを誤った場合には、余白領域ではない領域に画像が印刷されることがあり、その再利用紙およびトナーなどの色材、消費エネルギー、さらには作業時間などが無駄になってしまう。
そこで、第2の実施の形態では、余白検出時の読み取り(余白検出読み取り時)における再利用紙のセット状態を検出して記憶しておき、再利用紙給紙トレイ25にセットされた再利用紙のセット状態(再利用印刷時のセット状態)と記憶されている余白検出時のセット状態とを比較し、これらが異なる場合には、所定の対応を取ることで印刷ミスの発生を防止するようになっている。
再利用紙のセット状態の検出は、再利用紙40の周辺部の特定位置もしくは再利用紙40に重ねて使用されるダミー原稿の周辺部の特定位置に所定のマークを付加し、そのマークの位置を検出することによって行う。ここでは、図18に示すように、1または複数枚の再利用紙40を、その表裏からマーク71の付加されたダミー原稿70で挟んで使用する。自動原稿送り装置22(もしくは画像読取装置21)および再利用紙給紙トレイ25(もしくは給紙経路)に、このマーク71を検出する検出センサ72が取り付けられている。
周辺部は、上下左右のマージンとして画像の印刷されない部分であることが望ましい。また、周辺部のうち、用紙の長辺および短辺の中心から外れた位置がよく、好ましくは角または角の近傍がよい。
マーク71としては、RFIDなど非接触型ICタグや光学的に読み取られるコード(たとえば、バーコードや2次元バーコード)などを使用することができる。非接触型ICタグを使用する場合には、検出センサ72として非接触型ICタグのリーダを取り付ける。光学的に読み取り可能なコードを使用する場合は、余白検出読み取り時にマークを検出する検出センサとして画像読取装置21を利用することができる。なお、第2の実施の形態に係る画像形成装置10の構成は、第1の実施の形態に係る画像形成装置10に用紙のセット状態を検出するためのセンサを取り付けた構成となっている。
図19は、余白検出読み取り時と再利用印刷時におけるマーク71の位置と再利用紙40のセット状態との関係を示している。同図(a)のように余白検出読み取り時にマーク71がダミー原稿70の右上に検出され、同図(b)のように再利用印刷時にマーク71がダミー原稿70の左上に検出された場合は、再利用印刷時の再利用紙40が余白検出読み取り時に対して表裏逆のセット状態にあることが分かる。また、余白検出読み取り時が同図(a)の状態で、再利用印刷時に同図(c)のようにマーク71がダミー原稿70の左下に検出された場合は、再利用印刷時の再利用紙40が余白検出読み取り時に対して上下逆のセット状態にあることが分かる。また、余白検出読み取り時が同図(a)の状態で、再利用印刷時に同図(d)のようにマーク71がダミー原稿70の右下に検出された場合は、再利用印刷時の再利用紙40が余白検出読み取り時に対して上下および表裏逆のセット状態にあることが分かる。
図20は、余白検出読み取り時(同図(a))と再利用印刷時(同図(b))とで再利用紙40が上下逆向きにセットされた場合を例示している。余白検出読み取り時(同図(a))に対して再利用印刷時(同図(b))に再利用紙40が上下逆向きにセットされると、実際の再利用紙40の余白領域41は、同図(b)に示すように、不揮発メモリ14に保存されている余白領域データが示す余白領域と比べて180度回転した位置に存在することになる。従って、不揮発メモリ14に保存されている余白領域データをそのまま利用すると、原稿画像が正しく余白領域に収まらない事態が生じる。
このように、余白検出読み取り時と再利用印刷時でセット状態が異なる場合に、第2の実施の形態に係る画像形成装置10は、以下の対応処理を、ユーザまたは管理者の設定に従って行うようになっている。(1)セット状態に異常がある旨の警告を表示し、再利用紙への印刷を中止する。(2)セット状態の違いに応じて画像を合成して再利用印刷を行う。さらに再利用印刷を行う場合には、以下の(A)、(B)の手法がある。
(A)余白領域データが示す余白領域の位置が180回転したものとなるように余白領域データを変換する→原稿画像を余白領域のサイズに応じて縮小する→変換後の余白領域データが示す余白領域に縮小後の画像を配置してセット状態が上下逆の再利用紙に印刷する。
(B)原稿画像を余白領域のサイズに応じて縮小する→余白領域データが示す余白領域に縮小後の画像を配置した1頁分の画像を作成する→この1頁画像全体を180度回転させる→回転後の1頁の画像をセット状態が上下逆の再利用紙に印刷する。
図21は、セット状態が正常な場合の印刷例を示している。また、図22は、セット状態が上下逆の場合にこれを考慮せずに余白領域データの示す余白領域にそのまま印刷する場合を示している。図22(a)に示す原稿画像45は、同図(c)の余白領域データが示す余白領域41に収まるように縮小処理されて用紙1頁分の縮小画像45bが作成される(同図(b))。この縮小画像45bを、セット状態が上下逆の再利用紙40に余白領域データを変換せずに印刷すると、同図(d)に示すように、縮小された原稿画像の部分が実際の余白領域と異なる場所に印刷され、画像の重なりなどが生じてしまう。
図23は、セット状態が上下逆の場合に上記(A)の手法(余白データを変換する手法)による再利用印刷の流れを示している。上下逆のセット状態では、図23(b)に示すように、余白領域データの示す余白領域41と実際の余白領域とが上下逆になっているので、180度反転した位置を示すように余白領域データを変換する。同図(c)は変換後の余白領域データが示す余白領域の位置を示している。原稿画像45(図23(a))を、変換後の余白領域データが示す余白領域に収まるように画像を縮小して配置する(図23(d))。そして、図23(d)の縮小画像45cを、上下逆の再利用紙に印刷すると、同図(e)に示すように、縮小された原稿画像の部分が再利用紙の余白領域に印刷され、図21の正常な場合と同一の印刷結果が得られる。
図24は、セット状態が上下逆の場合に上記(B)の手法による再利用印刷の流れ示している。なお、図24では、セット状態が上下逆の場合にこれを考慮せずに余白領域データの示す余白領域にそのまま印刷する場合と、(B)の手法による再利用印刷とを対比して示してある。前者は白矢印の経路(同図(a)→(b)→(c)→(d))で、後者は網がけ矢印の経路(同図(a)→(b)→(e)→(c)→(f))で示してある。
(B)の手法では、原稿画像45(同図(a))は、同図(c)の変換前の余白領域データが示す余白領域41に収まるように縮小処理されて用紙1頁分の縮小画像45bが作成される(同図(b))。この縮小画像45bを上下逆の再利用紙40にあわせて180度回転させる(同図(e))。そして、この180度回転後の縮小画像45cを、上下逆の再利用紙に印刷すると、同図(f)に示すように、縮小された原稿画像の部分が再利用紙の余白領域に印刷され、図21の正常な場合と同一の印刷結果が得られる。
上記の180度回転は、上下逆向きのセット状態に対応するように余白領域データを変換することに相当する。なお、縮小された原稿画像は、回転させてもよいし、回転させずに、変換後の余白領域データが示す位置に収まるように、配置だけを移動させてもよい。
また、用紙サイズ情報から再利用紙が90度回転していると判断した場合、たとえば、余白検出時の読み取りが用紙サイズA4LEF(Long Edge Feed)で行われ、この再利用紙が再利用印刷時に再利用紙給紙トレイ25へA4SEF(Short Edge Feed)でセットされた場合、画像データを90度回転して印刷すれば、上記と同様に正しく印刷が行われる。このとき、左右どちら側に90度回転させればよいかはマーク71の位置から判断することができる。たとえば、図25(a)に示すように、余白検出読み取り時にA4LEFかつマーク71が右上のセット状態であった場合に、同図(b)に示すように、再利用印刷時にA4SEFの給紙トレイにマーク71が左上のセット状態であれば、左に90度回転させる。一方、同図(c)に示すように、マーク71が右下にセットされた場合は、右に90度回転させればよい。
余白検出読み取り時における用紙サイズ情報は、自動原稿送り装置22に設けられたセンサで検知される。再利用印刷時の用紙サイズ情報は再利用紙が収納される給紙トレイに設けられたセンサで検知される。
再利用紙の表裏が逆向きにセットされている場合は、再利用紙の両面使用時と片面使用時とで処理が異なる。以下、それぞれの場合について説明する。
<両面使用の場合>
セット状態が表裏逆の場合、図26に示すように、余白検出読み取り時(同図(a))の頁の並び順に比べて、再利用印刷時(同図(b))の頁の並び順は逆転している。そのため、不揮発メモリ14に保存されている余白領域データを、最終頁から先頭へ向けて順に使用すれば正しく印刷を行うことができる。逆順に使用する方法には、たとえば、
(C)余白管理テーブル60をEND側から先頭に向けて逆順に読み出して使用する、
(D)余白管理テーブル60内の余白領域データの並び順を逆順に並び替え、並び替え後の余白管理テーブル60を先頭から読み出す、
という2つの手法がある。
<片面使用の場合>
片面使用の場合は、余白検出読み取り時とは逆の面が上向きになっているため、そのまま印刷を行うと、余白領域を検出した面とは逆の面に印刷を行うことになってしまう。そこで、まず両面使用時の場合と同様に不揮発メモリ14に保存されている余白領域データをその最終頁から先頭へ向けて順に読み出して使用する(もしくは上記手法(D)とする)。そのうえで、再利用紙を両面印刷時と同様の搬送経路によって搬送し、その際、表面には印刷せず、裏面にのみ印刷を行う。これにより、不揮発メモリ14に記憶されている余白領域データと一致する面に印刷が行われる。
次に、再利用紙印刷モードにおいて第2の実施の形態に係る画像形成装置が行う動作を流れ図に基づいて説明する。第1の実施の形態と同一処理に関する説明は省略し、相違する部分のみ説明する。
図27は、第2の実施の形態に係る画像形成装置10が行う余白検出処理を示している。画像形成装置10のCPU11は、最初と最後にダミー原稿70を加えた再利用紙を自動原稿送り装置22へセットした後にスタートボタンを押下するようユーザに指示する画面を表示部15に表示し(ステップS801)、この画面のスタートボタンが押下されるのを待つ(ステップS802;N)。
スタートボタンが押下されると(ステップS802;Y)、自動原稿送り装置22にセットされている1枚目の用紙を繰り出し(ステップS803)、該用紙のマーク71を検出する(ステップS804)。マーク71がなければ(ステップS804;N)、ステップS801に戻る。この際、最初の頁としてダミー原稿70を加える旨の警告を表示するとよい。
マーク71が検出された場合は(ステップS804;Y)、該マーク71の位置を検出して不揮発メモリ14に記憶する(ステップS805)。このマーク位置は、最初のマーク位置であることを示す情報を付加して記憶されてもよい。
次に、自動原稿送り装置22で再利用紙1枚を繰り出して搬送し、その再利用紙1枚の画像を画像読取装置21で読み取る(ステップS806)。この読み取った画像の余白領域を画像処理部17で検出し(ステップS807)、その検出結果から余白領域データを作成し、頁番号などと対応付けて不揮発メモリ14に記憶する(ステップS808)。
その後、次頁の有無を判断し(ステップS809)、次頁があれば(ステップS809;Y)、ステップS812へ移行する。次頁がなければ(ステップS809;N)、最終頁にダミー原稿70が付加されていない旨の警告を表示する(ステップS810)。次頁がセットされるまで該警告を継続し(ステップS811;N)、次頁がセットされると(ステップS811;Y)、ステップS812へ移行する。
ステップS812では、自動原稿送り装置22で次頁を繰り出し、その用紙のマーク71を検出する。マーク71がなければ(ステップS813;N)、ステップS806に戻って処理を継続する。
マーク71があれば、最後のダミー原稿70であるので、そのマーク位置を検出して不揮発メモリ14に記憶する(ステップS814)。このマーク位置は、最後のマーク位置であることを示す情報を付加して記憶されてもよい。その後、読み取り終えた再利用紙40をダミー用紙70を最初と最後に付加した状態のままで再利用紙給紙トレイ25にセットする旨をユーザに指示して(ステップS815)処理を終了する(リターン)。
なお、最後のマーク位置が最初のマーク位置と異なる場合は、警告を表示し、最初のマーク位置と同じになるように最後のダミー原稿70の向きを直すようユーザに指示し、修正完了の確認操作をユーザから受けると、不揮発メモリ14に記憶されている最後のマーク位置を最初のマーク位置と同じ位置となるように修正するようにされてもよい。
図28は、再利用印刷処理を示している。まず、用紙セット確認処理を行う(ステップS901)。その後ステップS902を行うが、その前に用紙セット確認処理の詳細を説明する。
図29は、用紙セット確認処理(図28のステップS901)の詳細を示している。再利用紙給紙トレイ25にセットされている1枚目の用紙を給紙し、マーク71の有無を検出する(ステップS1001)。この用紙にマーク71がなければ(ステップS1002;N)、エラー表示を行うと共に、再試行するか印刷を中止するかの選択操作をユーザから受け付ける(ステップS1003)。ここで、印刷中止の操作を受けた場合は(ステップS1004:印刷中止)、一連の処理(ジョブ)を終了する(エンド)。
マーク71が検出された場合は(ステップS1002;Y)、マーク71の位置を検出し(ステップS1005)、検出されたマーク位置と不揮発メモリ14に記憶されている余白検出読み取り時のマーク位置とを比較する(ステップS1006)。マーク位置が一致する場合は(ステップS1007;Y)、本処理を終了する(リターン)。不一致の場合は(ステップS1007;N)、マーク位置の相違内容に応じて余白領域データを変換する(ステップS1008)。ここでは、上下逆の場合は、余白領域の位置を、頁全体を180度回転させた場合の位置に変換する(前述の手法(A)による)。表裏逆には前述の手法(C)で対応する。このため、表裏逆のための余白領域データの変換は行わない。
また、表裏逆の場合は、表裏逆フラグを1にセットして(ステップS1009)処理を終了する(リターン)。表裏逆フラグは「1」で表裏逆であることを「0」で表裏逆でないことを示す。表裏逆フラグは不揮発メモリ14に記憶される。なお、本実施の形態では、再利用印刷時に1枚目に給紙されるダミー原稿70によって再利用紙のセット状態を判断するので、表裏逆にセットされた場合にも対応可能なように、再利用紙の最初と最後にダミー原稿70を付加して余白検出時の読み取りを行うようにしている。
図28に戻って説明を続ける。ステップS902では、図14、図15に示す処理(ステップS501からS523)と概ね同一の処理が行われる。相違点は以下である。図15のステップS508において、表裏逆フラグ=0の場合は余白管理テーブル60の先頭から順に余白領域データを読み出して使用し、表裏逆フラグ=1の場合は余白管理テーブル60の末尾から先頭に向けて逆順に余白領域データを読み出して使用する。また、表裏逆フラグ=1であって片面使用の場合は、ステップS522の「印刷」において、両面印刷パスを利用して、用紙を表裏反転させて給紙する。
このほか、用紙セット確認の結果、上下反転と判定されていた場合には、ステップS520「余白位置に縮小画像配置」の処理を行う際に、画像を上下反転して配置するようにしてもよい。
このように、余白検出読み取り時における再利用紙のセット状態と、再利用印刷時における再利用紙のセット状態とを比較し、これらが不一致の場合に、そのセット状態の違いに応じて余白領域データを変換して印刷するので、ユーザは用紙の向きや表裏に注意を払わずに気軽に再利用紙を再利用紙給紙トレイ25へセットすることができ、利便性が向上する。
なお、表裏逆にセットされた場合の対応として前述の手法(D)を使用する場合には、図29のステップS1008において、表裏逆の場合は、余白管理テーブル60の余白領域データの並び順を逆にする。また手法(D)を使用する場合は、図15のステップS508において表裏逆フラグの値に係らず、余白管理テーブル60を先頭から順に読み出して使用すればよい。
以上、本発明の各種実施の形態を図面によって説明してきたが、具体的な構成は実施の形態に示したものに限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲における変更や追加があっても本発明に含まれる。
たとえば、余白領域に印刷した場合に、その印刷部分を枠で囲む、再利用紙に予め印刷されていた領域と余白領域との間に境界線を印刷する、再利用紙に予め印刷されていた領域に斜線などを施す、といった処理を施すようにしてもよい。再利用紙印刷モードで印刷した部分と元の印刷部分との区別が容易になる。
また、再利用紙給紙トレイ25は、固定の給紙トレイとされてもよいし、複数の中から任意の給紙トレイや手差しトレイを再利用紙給紙トレイ25に選択可能に構成されてもよい。またマーク71としてRFIDタグを使用する場合においては、再利用印刷時のセット状態を検知するセンサとしてのRFIDリーダを給紙トレイに設けて給紙トレイ内の用紙の4隅のどの位置にマーク71が存在するかを検知できるようにすれば、再利用紙の最初と最後の両方にダミー原稿70を付加する必要はなく、一方のみでかまわない。
なお、マーク71を検知するセンサを、各給紙トレイから繰り出された用紙が共通に通る給紙経路部分に設ければ、それら複数の給紙トレイに対して1個のセンサで済み、装置構成が簡略化される。
また、第2の実施の形態では、マーク71の位置を検出するようにしたが、予め定めた位置(たとえば、右上)にマーク71が存在するか否かを検出し、検出されない場合はエラーとするように構成されてもよい。たとえば、余白検出読み取り時においては、1枚目の用紙が、右上(所定位置)にマーク71の付加されたダミー原稿70でない場合はエラーとして読み取り中止、もしくは再試行か読み取り中止かの選択を受ける構成にする。また、再利用印刷時においては、給紙1枚目が、右上(所定位置)にマーク71の付加されたダミー原稿70でない場合は、エラーとして印刷中止もしくは再試行か印刷中止かを選択可能とするように構成されてもよい。
また、第2の実施の形態では、ステップS1007で不一致の場合に余白領域データを変換するようにしたが、印刷を中止するように構成されてもよい。この際、ステップS1003、S1004のようにエラー表示を行い、印刷中止か再試行かの選択をユーザから受けるように構成することが好ましい。
また、余白領域41や画像領域46は矩形領域としたが、矩形領域に限定されるものではなく、たとえば、余白や画像部分の外縁に沿った形状であってもかまわない。
余白管理テーブル60の構成は図12に例示したものに限定されない、たとえば、余白管理テーブル60の先頭からの登録順位が頁番号を示すならば頁番号の欄を設ける必要はない。また余白管理テーブル60にヘッダ情報を設け、該ヘッダ情報に余白検出読み取り時のセット状態を示すセット情報を記憶するようにされてもよい。
また、実施の形態では、図18に示すように、余白検出読み取り時においても任意の向きにダミー原稿70をセット可能なように検出センサ72を複数設けたが、余白検出読み取り時におけるダミー原稿のセット位置を制限する場合は、それに対応可能な位置にのみ検出センサ72を設ければよい。たとえば、図18ではフィードされる用紙の幅方向の両端近傍に検出センサ72を設けたが、一方の端部のみに設ける構成とされてもよい。
10…画像形成装置
11…CPU
12…ROM
13…RAM
14…不揮発メモリ
15…表示部
16…操作部
17…画像処理部
18…通信部
19…ハードディスク装置(HDD)
21…画像読取装置
22…自動原稿送り装置
23…プリンタ部
24…通常給紙トレイ
25…再利用紙給紙トレイ
26…搬送部
27…画像形成部
30…モード設定画面
31…原稿領域設定欄
32…縮小率設定欄
40…再利用紙
41…余白領域
45…原稿画像
45b…縮小画像
45c…180度回転させた縮小画像
46…画像領域
50…印刷モード選択画面
51…通常印刷ボタン
52…再利用紙印刷ボタン
53…指示画面
54…スタートボタン
56…再利用紙を再利用紙給紙トレイへセットする旨の指示画面
58…原稿セットの指示画面
59…スタートボタン
60…余白管理テーブル
70…ダミー原稿
71…マーク
72…検出センサ

Claims (21)

  1. 入力された複数枚の原稿画像を、画像読取装置により読み取られた複数枚のプリント用紙のいずれかに印刷する機能を有する画像形成装置において、
    原稿画像を入力する原稿画像入力部と、
    記憶部と、
    制御部と、
    を有し、
    前記制御部は、前記複数枚のプリント用紙全てについて、前記画像読取装置に読み取らせることにより画像の余白領域に関する情報である余白領域情報を検出して、当該検出した余白領域情報を前記記憶部に記憶し、
    前記複数枚のプリント用紙の全てについて前記余白領域情報を前記記憶部に記憶させた後に、前記原稿画像入力部により入力された前記複数枚の原稿画像の各頁に対し、前記記憶部に記憶されている前記余白領域情報を順に割り当て、
    前記複数枚の原稿画像の頁毎に、当該頁に割り当てられた前記余白領域情報の示す余白領域に当該頁の原稿画像が収まる縮小率を算出し、
    前記原稿画像の各頁を、当該頁に割り当てた余白領域情報が示す余白領域に、前記算出された縮小率で印刷するよう制御する
    ことを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記制御部は、前記算出された縮小率の中で最も高い縮小率を抽出し、その抽出した縮小率で前記原稿画像の全頁を縮小する
    ことを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 前記原稿画像入力部は、前記画像読取装置から前記原稿画像を入力する
    ことを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  4. 前記原稿画像入力部は、ネットワークを介して外部機器から前記原稿画像を入力する
    ことを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  5. 前記制御部は、算出された縮小率が所定の縮小率を越える場合は、その頁に割り当てられた余白領域情報は使用せず、該余白領域情報に対応する用紙は印刷せずに所定のトレイに排紙するよう制御する
    ことを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1つに記載の画像形成装置。
  6. 前記画像読取装置で読み取られる用紙のセット状態を検出する検出部をさらに有し、
    前記制御部は、余白領域情報の検出時に前記画像読取装置で読み取られる用紙のセット状態を前記検出部で検出し、該検出されたセット状態を示すセット情報を前記記憶部に記憶しておき、前記印刷時に給紙される用紙のセット状態と前記記憶部に記憶されている前記セット情報が示すセット状態とを比較し、
    前記比較の結果、セット状態が異なると判断された場合、印刷を中止する
    ことを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  7. 前記比較の結果、セット状態が異なると判断された場合は、更に使用者に通知する
    ことを特徴とする請求項6に記載の画像形成装置。
  8. 前記画像読取装置で読み取られる用紙のセット状態を検出する検出部をさらに有し、
    前記制御部は、余白領域情報の検出時に前記画像読取装置で読み取られる用紙のセット状態を前記検出部で検出し、該検出されたセット状態を示すセット情報を前記記憶部に記憶しておき、前記印刷時に給紙される用紙のセット状態と前記記憶部に記憶されている前記セット情報が示すセット状態とを比較し、
    前記比較の結果に基づいて、前記余白領域情報を、前記印刷時に給紙される用紙のセット状態に対応するように変換して使用する
    ことを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  9. 前記セット状態を示す項目の1つに用紙の方向が含まれる
    ことを特徴とする請求項6乃至8のいずれか1つに記載の画像形成装置。
  10. 前記セット状態を示す項目の1つに用紙の表裏が含まれる
    ことを特徴とする請求項6乃至8のいずれか1つに記載の画像形成装置。
  11. 前記検出部は、前記セット状態として、画像読取装置にセットされた用紙の周辺部に付加されているマークの位置を検出し、
    前記制御部は、前記印刷時に給紙される用紙に付加されているマークの位置と、前記セット情報が示すマークの位置とを比較する
    ことを特徴とする請求項10に記載の画像形成装置。
  12. 前記検出部は、前記セット状態として、前記画像読取装置にセットされた用紙の所定位置にマークが付加されているか否かを検出し、
    前記制御部は、前記印刷時に給紙される用紙のセット状態として該用紙の前記所定位置に対応する位置に前記マークが付されているか否かを検出して前記比較を行う
    ことを特徴とする請求項6乃至10のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  13. 前記画像読取装置は自動原稿送り装置を有し、
    前記検出部は、前記自動原稿送り装置により搬送される1枚目の用紙に付加されているマークを検出し、
    前記制御部は、前記印刷時に給紙される1枚目の用紙に付加されているマークについて前記比較を行う
    ことを特徴とする請求項6乃至12のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  14. 入力された複数枚の原稿画像を、画像読取装置により読み取られた複数枚のプリント用紙のいずれかに印刷する印刷ステップと、
    原稿画像入力部が原稿画像を入力する原稿画像入力ステップと、
    余白領域情報検出部が、前記複数枚のプリント用紙全てについて、前記画像読取装置に読み取らせることにより画像の余白領域に関する情報である余白領域情報を検出する余白領域情報検出ステップと、
    記憶部が前記検出された余白領域情報を記憶する記憶ステップと、
    を有し、
    前記印刷ステップでは、前記複数枚のプリント用紙の全てについて前記余白領域情報を前記記憶部に記憶させた後に、前記原稿画像入力部により入力された前記複数枚の原稿画像の各頁に対し、前記記憶部に記憶されている前記余白領域情報を順に割り当て、
    前記複数枚の原稿画像の頁毎に、当該頁に割り当てられた前記余白領域情報の示す余白領域に当該頁の原稿画像が収まる縮小率を算出し、
    前記原稿画像の各頁を、当該頁に割り当てた余白領域情報が示す余白領域に、前記算出された縮小率で印刷する
    ことを特徴とする画像形成方法。
  15. 検出部が前記画像読取装置で読み取られる用紙のセット状態を検出する検出ステップを更に有し、
    前記印刷ステップでは、余白領域情報の検出時に前記画像読取装置で読み取られる用紙のセット状態を前記検出部で検出し、該検出されたセット状態を示すセット情報を前記記憶部に記憶しておき、前記印刷時に給紙される用紙のセット状態と前記記憶部に記憶されている前記セット情報が示すセット状態とを比較し、
    前記比較の結果、セット状態が異なると判断された場合、印刷を中止する
    ことを特徴とする請求項14に記載の画像形成方法。
  16. 前記印刷ステップでは、前記比較の結果、セット状態が異なると判断された場合は、更に使用者に通知する
    ことを特徴とする請求項15に記載の画像形成方法。
  17. 検出部が前記画像読取装置で読み取られる用紙のセット状態を検出する検出ステップを更に有し、
    前記印刷ステップでは、余白領域情報の検出時に前記画像読取装置で読み取られる用紙のセット状態を前記検出部で検出し、
    前記検出されたセット状態を示すセット情報を前記記憶部に記憶しておき、
    前記印刷時に給紙される用紙のセット状態と前記記憶部に記憶されている前記セット情報が示すセット状態とを比較し、
    前記比較の結果に基づいて、前記余白領域情報を、前記印刷時に給紙される用紙のセット状態に対応するように変換して使用する
    ことを特徴とする請求項14に記載の画像形成方法。
  18. 原稿画像を入力する原稿画像入力部と、
    記憶部と、
    入力された複数枚の原稿画像を、画像読取装置により読み取られた複数枚のプリント用紙のいずれかに印刷する機能とを有する画像形成装置を、
    前記複数枚のプリント用紙全てについて、前記画像読取装置に読み取らせることにより画像の余白領域に関する情報である余白領域情報を検出して、当該検出した余白領域情報を前記記憶部に記憶し、
    前記複数枚のプリント用紙の全てについて前記余白領域情報を前記記憶部に記憶させた後に、前記原稿画像入力部により入力された前記複数枚の原稿画像の各頁に対し、前記記憶部に記憶されている前記余白領域情報を順に割り当て、
    前記複数枚の原稿画像の頁毎に、当該頁に割り当てられた前記余白領域情報の示す余白領域に当該頁の原稿画像が収まる縮小率を算出し、
    前記原稿画像の各頁を、当該頁に割り当てた余白領域情報が示す余白領域に、前記算出された縮小率で印刷するように動作させる
    ことを特徴とするプログラム。
  19. 前記画像読取装置で読み取られる用紙のセット状態を検出する検出部をさらに有する前記画像形成装置を、
    余白領域情報の検出時に前記画像読取装置で読み取られる用紙のセット状態を前記検出部で検出し、
    前記検出されたセット状態を示すセット情報を前記記憶部に記憶しておき、
    前記印刷時に給紙される用紙のセット状態と前記記憶部に記憶されている前記セット情報が示すセット状態とを比較し、
    前記比較の結果、セット状態が異なると判断された場合、印刷を中止するように動作させる
    ことを特徴とする請求項18に記載のプログラム
  20. 前記画像形成装置を、
    前記比較の結果、セット状態が異なると判断された場合は、更に使用者に通知するように動作させる
    ことを特徴とする請求項19に記載のプログラム。
  21. 前記画像読取装置で読み取られる用紙のセット状態を検出する検出部をさらに有する前記画像形成装置を、
    余白領域情報の検出時に前記画像読取装置で読み取られる用紙のセット状態を前記検出部で検出し、
    前記検出されたセット状態を示すセット情報を前記記憶部に記憶しておき、
    前記印刷時に給紙される用紙のセット状態と前記記憶部に記憶されている前記セット情報が示すセット状態とを比較し、
    前記比較の結果に基づいて、前記余白領域情報を、前記印刷時に給紙される用紙のセット状態に対応するように変換して使用するように動作させる
    ことを特徴とする請求項18に記載のプログラム。
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