JP2012019309A - 画像処理装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】断裁処理後の用紙に不要な線が残らない適切なトンボマークをユーザが設定できるようにする。
【解決手段】用紙断裁用のトンボマークと画像データとを含む合成画像データを処理する画像処理装置において、用紙の後処理に関する後処理情報を設定するための操作部11と、設定された後処理情報に基づいて、用紙の断裁位置よりも用紙端部側に位置するトンボマークであって用紙断裁に必要なトンボマークである端部トンボマークを含む合成画像データを用紙に印字する制御指令を生成する制御部10と、を備える。
【選択図】図2
【解決手段】用紙断裁用のトンボマークと画像データとを含む合成画像データを処理する画像処理装置において、用紙の後処理に関する後処理情報を設定するための操作部11と、設定された後処理情報に基づいて、用紙の断裁位置よりも用紙端部側に位置するトンボマークであって用紙断裁に必要なトンボマークである端部トンボマークを含む合成画像データを用紙に印字する制御指令を生成する制御部10と、を備える。
【選択図】図2
Description
本発明は、画像処理装置に関する。
PC(Personal Computer)等の外部機器から送信された画像データやスキャナ等で読み取った原稿の画像データに基づいて用紙上に画像形成を行う画像形成装置と、画像形成された用紙に、ステイプルやパンチング、紙折り、断裁等の後処理を実行する後処理装置とが広く普及している。
後処理装置における後処理は、ユーザにより設定される後処理情報に基づいて実行される。例えば、図14及び図15に示す後処理選択画面141、後処理設定画面151を介してユーザにより後処理の選択や設定が行われる。ここで、後処理選択画面141は、後処理を選択するための画面である。また、後処理設定画面151は、後処理選択画面141により選択された後処理の条件を設定するための画面である。
例えば、後処理としてパンチング(以下、パンチ)処理を実行する場合、図14の後処理選択画面141において、ユーザにより「パンチ」の項目が選択される。そして、図15に示す後処理設定画面151において、ユーザによりパンチ処理の条件であるパンチ穴の個数やパンチ位置などの設定が行われる。
また、後処理として用紙の断裁処理を行う場合、断裁の目印となるトンボマークが用紙上に画像形成、すなわち印字される。トンボマークは、例えば、図16に示すトンボマーク選択画面161を介してユーザにより設定される。トンボマーク選択画面161では、トンボマークの位置や種類の設定が行われる。
後処理装置で実行される後処理としては、複数の後処理を併せて実行する場合も考えられる。例えば、パンチ処理と断裁処理とを併せて実行する場合などが考えられる。この場合、上述の後処理選択画面141及び後処理設定画面151を介して後処理の設定が実行され、トンボマーク選択画面161を介してトンボマークの設定が実行される。
また、用紙に対して断裁位置の目印、すなわちトンボマークを付加して印刷することにより、断裁時に用紙のズレが発生しても、断裁後の印刷物に不要な情報を残さずに仕上がり印刷物を得ることができる技術も知られている(例えば、特許文献1参照)。
しかしながら、複数の後処理を併せて実行する場合に、図14〜図16を介して後処理の設定とトンボマークの設定とを行うと、ユーザは印字すべきでないトンボマークを誤って設定してしまい、断裁処理後の用紙に不要な線が残ってしまうという問題があった。
例えば、後処理選択画面141及び後処理設定画面151において、ユーザにより後処理としてパンチ処理が選択され、用紙の左側に2穴のパンチ処理を実行する設定が行われたとする。そして、トンボマーク選択画面161において、図16に示すトンボマークA、B、Cの選択が行われたとする。この場合、用紙の左側には2穴のパンチ穴が空けられるため、用紙の左側は縦方向の断裁処理は実行されないこととなる。具体的には、図16の破線Sの位置で断裁処理が実行される。このため、トンボマークAが印字されると、断裁処理後の用紙にトンボマークAの一部分であるA1が残ってしまう。すなわち、断裁処理後の用紙に不要な線が残ってしまうという問題があった。
また、上述の特許文献1には、パンチ処理などの後処理の設定に応じて、断裁処理後の用紙に不要な線が残らない適切なトンボマークをユーザが設定できる技術は記載されていない。
本発明の課題は、断裁処理後の用紙に不要な線が残らない適切なトンボマークをユーザが設定できるようにすることである。
上記課題を解決するため、請求項1に記載の発明の画像処理装置は、
用紙断裁用のトンボマークと画像データとを含む合成画像データを処理する画像処理装置において、
用紙の後処理に関する後処理情報を設定する操作部と、
前記操作部により設定された前記後処理情報に基づいて、用紙の断裁位置よりも用紙端部側に位置するトンボマークであって用紙断裁に必要なトンボマークである端部トンボマークを含む前記合成画像データを用紙に印字する制御指令を生成する制御部と、を備える。
用紙断裁用のトンボマークと画像データとを含む合成画像データを処理する画像処理装置において、
用紙の後処理に関する後処理情報を設定する操作部と、
前記操作部により設定された前記後処理情報に基づいて、用紙の断裁位置よりも用紙端部側に位置するトンボマークであって用紙断裁に必要なトンボマークである端部トンボマークを含む前記合成画像データを用紙に印字する制御指令を生成する制御部と、を備える。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の画像処理装置において、
情報を表示する表示部を備え、
前記制御部は、
前記端部トンボマークを変更できない表示形態で前記表示部に表示させる。
情報を表示する表示部を備え、
前記制御部は、
前記端部トンボマークを変更できない表示形態で前記表示部に表示させる。
請求項3に記載の発明は、請求項2に記載の画像形成装置において、
前記制御部は、
前記端部トンボマークとともに、前記後処理情報を前記表示部に表示させる。
前記制御部は、
前記端部トンボマークとともに、前記後処理情報を前記表示部に表示させる。
請求項4に記載の発明は、請求項1から3のいずれか一項に記載の画像処理装置において、
前記制御部は、
前記後処理情報にパンチ処理又はステイプル処理に関する情報を含む場合、前記合成画像データに含まれる前記トンボマークのうち、前記パンチ処理又はステイプル処理が実行されるパンチ位置又はステイプル位置の付近に位置するトンボマークを前記端部トンボマークに設定する。
前記制御部は、
前記後処理情報にパンチ処理又はステイプル処理に関する情報を含む場合、前記合成画像データに含まれる前記トンボマークのうち、前記パンチ処理又はステイプル処理が実行されるパンチ位置又はステイプル位置の付近に位置するトンボマークを前記端部トンボマークに設定する。
請求項5に記載の発明は、請求項1から4のいずれか一項に記載の画像処理装置において、
前記制御部は、
前記後処理情報に中3つ折、外3つ折、ダブルパラレル又は観音折に関する情報を含む場合、前記合成画像データに含まれる前記トンボマークのうち、前記画像データを規定する四角形の四隅付近に位置するトンボマークを前記端部トンボマークに設定する。
前記制御部は、
前記後処理情報に中3つ折、外3つ折、ダブルパラレル又は観音折に関する情報を含む場合、前記合成画像データに含まれる前記トンボマークのうち、前記画像データを規定する四角形の四隅付近に位置するトンボマークを前記端部トンボマークに設定する。
請求項6に記載の発明は、請求項1から4のいずれか一項に記載の画像処理装置において、
前記制御部は、
前記後処理情報に中折、中綴じ又はくるみ製本に関する情報を含む場合、前記合成画像データに含まれる前記トンボマークのうち、前記画像データを規定する四角形の四隅付近に位置する所定のトンボマークを削除し、当該削除された所定のトンボマーク以外のトンボマークを前記端部トンボマークに設定する。
前記制御部は、
前記後処理情報に中折、中綴じ又はくるみ製本に関する情報を含む場合、前記合成画像データに含まれる前記トンボマークのうち、前記画像データを規定する四角形の四隅付近に位置する所定のトンボマークを削除し、当該削除された所定のトンボマーク以外のトンボマークを前記端部トンボマークに設定する。
請求項7に記載の発明は、請求項1から6のいずれか一項に記載の画像処理装置において、
情報を記憶する記憶部を備え、
前記制御部は、
用紙の後処理をオフライン方式で構成された後処理装置で実行する場合、当該後処理装置で実行される前記後処理情報を前記記憶部に記憶させ、当該記憶された後処理情報に基づいて、前記端部トンボマークを含む前記合成画像データを用紙に印字する制御指令を生成する。
情報を記憶する記憶部を備え、
前記制御部は、
用紙の後処理をオフライン方式で構成された後処理装置で実行する場合、当該後処理装置で実行される前記後処理情報を前記記憶部に記憶させ、当該記憶された後処理情報に基づいて、前記端部トンボマークを含む前記合成画像データを用紙に印字する制御指令を生成する。
本発明によれば、ユーザは、断裁処理後の用紙に不要な線が残らない適切なトンボマークを設定することができる。
〔画像形成装置及び後処理装置の概略〕
先ず、図1に示す画像形成装置1、後処理装置5及びPC9の概略構成図を用いて、画像形成装置1及び後処理装置5それぞれの概要について説明する。以下、本実施の形態では、画像形成装置1及び後処理装置5は、POD(Print On Demand)形式に適用される装置であるものとして説明する。また、本実施の形態において、画像形成装置1及びPC9は、画像処理装置として機能する。
先ず、図1に示す画像形成装置1、後処理装置5及びPC9の概略構成図を用いて、画像形成装置1及び後処理装置5それぞれの概要について説明する。以下、本実施の形態では、画像形成装置1及び後処理装置5は、POD(Print On Demand)形式に適用される装置であるものとして説明する。また、本実施の形態において、画像形成装置1及びPC9は、画像処理装置として機能する。
画像形成装置1は、原稿から画像を読み取り、読み取った画像を用紙に画像形成して出力するコピー機能や、PC9から画像データを含むページデータや各画像データの画像形成条件等を含むジョブデータを受信し、受信したジョブデータに基づいて画像を用紙上に形成して出力するプリント機能等を備えている。
図1に示すように、画像形成装置1は、操作部11、表示部12、載置された原稿を後述するスキャナ部17のプラテンガラス上に給送するADF部320、様々なサイズの用紙を収納して後述するプリンタ部18へ当該用紙を供給する給紙トレイ330等を備えて構成される。
後処理装置5は、画像形成された用紙に、断裁処理、ステイプル処理、パンチ処理、中綴じ処理、中折処理、くるみ製本処理、中3つ折り処理、外3つ折り処理、ダブルパラレル処理、観音折り処理等の後処理を施す装置であって、必要に応じて本体(画像形成装置1)と連結して使用される装置である。後処理装置5は、後処理を行う用紙を挿入するインサータ720と、後処理を行う用紙束を収納する大容量トレイユニット740と、後処理を施した用紙を排出する排紙トレイ730とを備えて構成される。
PC9は、通信回線網Nを介して画像形成装置1と接続されている。PC9は、画像形成情報14や後処理情報15を設定できる機能を有する。
〔画像形成装置の構成〕
次に、図2を用いて、画像形成装置1の機能構成について説明する。図2は、画像形成装置1の機能構成の一例を示すブロック図である。図2に示すように、画像形成装置1は、制御部10、操作部11、表示部12、HDD(Hard Disk Drive)16、スキャナ部17、プリンタ部18、ネットワーク部19及びI/F部20を備えて構成される。
次に、図2を用いて、画像形成装置1の機能構成について説明する。図2は、画像形成装置1の機能構成の一例を示すブロック図である。図2に示すように、画像形成装置1は、制御部10、操作部11、表示部12、HDD(Hard Disk Drive)16、スキャナ部17、プリンタ部18、ネットワーク部19及びI/F部20を備えて構成される。
制御部10は、CPU(Central Processing Unit)やROM(Read Only Memory)、
RAM(Random Access Memory)13等により構成され、画像形成装置1を構成する各機能部に対する指示や、当該機能部間のデータ通信等を制御する。
RAM(Random Access Memory)13等により構成され、画像形成装置1を構成する各機能部に対する指示や、当該機能部間のデータ通信等を制御する。
制御部10は、表示部12に各種画面(例えば、後述する図11に示すトンボマーク選択画面111等)を表示させ、操作部11の操作によって選択・確定された設定内容を画像形成情報14及び後処理情報15として受け付けてRAM13に記憶する。また、PC9において選択・確定された設定内容を通信回線網Nを介して受信して、画像形成情報14及び後処理情報15として受け付けてRAM13に記憶する。
また、制御部10は、後処理として断裁処理が選択されると、後処理情報15に基づいてトンボマークを生成する。トンボマークとは、用紙に後処理を実行するために必要な目印のことをいう。トンボマークには、断裁処理を実行するための用紙断裁用のトンボマーク及び画像データの中心位置を表したトンボマークが含まれる。制御部10は、生成されたトンボマークを、スキャナ部17から出力された画像データ、HDD16に記憶された画像データ、又はPC9から送信された画像データに合成し、トンボマークと画像データとを含む合成画像データを生成する。そして、制御部10は、画像形成情報14に基づいて、合成画像データの拡縮、方向転換等の画像処理を行い、合成画像データを印字させる制御指令を生成し、当該制御指令がプリンタ部18に出力される。具体的には、制御部10は、合成画像データに基づくPWM(Pulse Width Modulation)信号を生成し、当該PWM信号をプリンタ部18に出力する。
また、制御部10は、合成画像データを表示部12に表示させる処理を行う。合成画像データとは、トンボマークと画像データとを含むデータであって、用紙の全体を表したデータのことをいう。
また、制御部10は、後処理情報に基づいて、端部トンボマークを含む合成画像データを用紙に印字する制御指令を生成し、且つ、端部トンボマークを変更できない表示形態で表示部12に表示させる。端部トンボマークとは、用紙の断裁位置よりも用紙端部側に位置するトンボマークであって用紙断裁に必要なトンボマークのことをいう。変更できない表示形態とは、ユーザ操作により、端部トンボマークを他の種類のトンボマークへ変更できないように表示する表示形態のことをいう。
RAM13は、画像形成情報14と後処理情報15とを記憶する。画像形成情報14は、画像形成する部数、ページ数、用紙方向や原稿サイズ、出力用紙、ズーム率等といった画像形成を実行するための情報である。後処理情報15は、断裁処理、ステイプル処理、パンチ処理、中綴じ処理、中折処理、くるみ製本処理、中3つ折り処理、外3つ折り処理、ダブルパラレル処理、観音折り処理等の後処理に関する選択情報や設定情報を含んだ情報のことをいう。選択情報とは、ユーザにより選択された後処理に関する情報のことをいう。例えば、ユーザにより後処理としてパンチ処理が選択された場合、パンチ処理が選択されたことを示す情報が選択情報に該当する。設定情報とは、後処理を実行するためにユーザにより設定された情報である。例えば、後処理を施す部数、ページ数、パンチ穴の個数、パンチ穴の位置、トンボマークの位置、トンボマークの種類等といった情報が設定情報に該当する。
操作部11は、操作入力キーやタッチパネル等により構成され、押下されたキーに対応する押下信号や、タッチパネルを当接された位置に対応する位置信号等の操作信号を制御部10に出力する。
表示部12は、CRT(Cathode-ray Tube)やLCD(Liquid Crystal Display)等により構成され、制御部10から出力される表示データに基づいて各種設定画面(例えば、後述する図11に示すトンボマーク選択画面111等)や画像の状態表示、各機能の動作状況等を表示出力する。
HDD16は、画像形成情報14、後処理情報15等の各種データをハードディスクに蓄積記憶する機能部であり、ユーザにより選択されたデータを記憶する。
スキャナ部17は、プラテンガラス、CCD及び光源を備え、ADF部320に載置された原稿に対して光源から照明走査した光の反射光をCCDにより結像して光電変換することにより原稿の画像を読み取り、その画像の画像データを生成して制御部10に出力する。
プリンタ部18は、LD(Laser Diode)、感光体ドラム、帯電器、現像器、転写部、
定着器、用紙を供給する給紙トレイ330、搬送経路に沿って用紙を搬送する給紙ローラ等を備えて構成されている。
定着器、用紙を供給する給紙トレイ330、搬送経路に沿って用紙を搬送する給紙ローラ等を備えて構成されている。
具体的にプリンタ部18は、制御部10の指示に基づいて、所定のサイズ及び方向の用紙を給紙トレイ330の何れかから給紙して、当該用紙を搬送経路上に搬送する。そして、感光体ドラム表面を帯電器により帯電させ、制御部10から入力されたPWM信号に基づいてLDによって感光体ドラム表面にレーザ光を照射することにより静電潜像を形成し、感光体ドラム表面の静電潜像を含む領域に現像器によりトナーを付着させる。次いで、給紙トレイ330から搬送された用紙に転写部がトナーを転写して画像を形成する。そして、画像形成された用紙に定着器(図示省略)が定着処理を実行する。
ネットワーク部19は、通信回線網Nを介してPC9等の外部機器とデータ通信するための機能部であり、モデムやLANインターフェイス、USB等により構成される。I/F部20は、接続された後処理装置5とデータ通信するための機能部であり、シリアルインターフェイス等により構成される。
〔PCの構成〕
次に、図3を用いて、PC9の機能構成について説明する。図3は、PC9の機能構成の一例を示すブロック図である。図3に示すように、PC9は、制御部30、操作部31、表示部32、記憶部33、及び通信部34を備えて構成される。
次に、図3を用いて、PC9の機能構成について説明する。図3は、PC9の機能構成の一例を示すブロック図である。図3に示すように、PC9は、制御部30、操作部31、表示部32、記憶部33、及び通信部34を備えて構成される。
制御部30は、CPUやRAM等により構成され、PC9を構成する各機能部に対する指示や、当該機能部間のデータ通信等を制御する。
操作部31は、カーソルキー、数字入力キー及び各種機能キーなどを備えたキーボードを含む構成とし、操作者によりキーボードで押下された押下信号を制御部30に出力する。また、操作部31は、マウスなどのポインティングデバイスを含む構成としてもよい。
表示部32は、LCD、CRT(Cathode Ray Tube)等で構成され、制御部30からの表示信号に従って画面表示を行う。
記憶部33は、HDD等により構成され、各種プログラム及び各種データを記憶する。
通信部34は、モデム、TA(Terminal Adapter)、ルータ、ネットワークカード等により構成され、通信回線網N上の画像形成装置1と情報を送受信する。
通信部34は、モデム、TA(Terminal Adapter)、ルータ、ネットワークカード等により構成され、通信回線網N上の画像形成装置1と情報を送受信する。
次に、画像形成装置1の動作を説明する。以下、インライン方式において動作が実行されるものとする。インライン方式とは、画像形成装置1から排出される用紙を後処理装置5に直接給紙するようにシステム構成された方式のことをいう。インライン方式では、後処理装置5は、画像形成装置1やPC9側で設定された後処理情報を画像形成装置1から受信し、当該受信された後処理情報に基づいて後処理を実行する。
図4は、画像形成装置1で実行されるフラグ設定処理を示した図である。フラグ設定処理は、ユーザにより設定された後処理情報に基づいて、トンボマークに外トンボのみ印字フラグ又は印字禁止フラグを設定する処理である。
例えば、画像形成装置1において、後処理の設定指示又はトンボマークの設定指示等がユーザにより操作部11を介して入力されたこと等をトリガとして、制御部10のROMから読み出されて適宜RAM13に展開されたフラグ設定プログラムと、制御部10のCPUとの協働によりフラグ設定処理が実行される。
予め、画像形成装置1の表示部12に、図14に示す後処理選択画面141及び図15に示す後処理設定画面151が表示され、ユーザにより後処理情報の設定が行われているものとする。また、例えば、図16に示すトンボマーク選択画面161において、ユーザによりトンボマークのデフォルト情報の設定が行われ、トンボマークを含む合成画像データの生成が行われているものとする。なお、図14に示す後処理選択画面141及び図15に示す後処理選択画面151による後処理情報の設定と、図16に示すトンボマーク選択画面161によるトンボマークの設定とは、ユーザにより別々に設定が行われるものであるが、本実施の形態では、ユーザにより設定された情報を総称して後処理情報と記すものとする。
また、合成画像データに含まれるトンボマークには、断裁処理の規定情報を示すデフォルト情報が設定されているものとする。具体的には、デフォルト情報とは、トンボマークの位置や種類に関する情報であって、フラグ設定処理を実行する前に予め定められている情報のことをいう。
また、合成画像データに含まれるトンボマークには、断裁処理の規定情報を示すデフォルト情報が設定されているものとする。具体的には、デフォルト情報とは、トンボマークの位置や種類に関する情報であって、フラグ設定処理を実行する前に予め定められている情報のことをいう。
先ず、パンチ又はステイプルが選択されているか否かが判別される(ステップS1)。具体的には、ユーザにより設定された後処理情報にパンチ処理又はステイプル処理が含まれているか否かが判別される。例えば、図14に示す後処理選択画面141でユーザにより設定された情報に基づいて、パンチ処理又はステイプル処理が選択されているか否かが判別される。
ステップS1において、パンチ又はステイプルが選択されていると判別された場合(ステップS1;YES)、パンチ又はステイプル位置の確認が実行される(ステップS2)。具体的には、図15に示す後処理設定画面151でユーザにより設定された情報の確認が実行される。例えば、後処理設定画面151において、用紙の左側にパンチ2穴との設定がされた場合、設定されたパンチ穴の位置確認が実行される。
ステップS2の実行後、外トンボのみ印字フラグがセットされる(ステップS3)。外トンボのみ印字フラグとは、用紙断裁用のトンボマークの一部分を削除するために、所定の用紙断裁用のトンボマークにセットされるフラグのことをいう。
例えば、用紙の左側にパンチ2穴を空ける設定がされており、図5に示すトンボマーク5A、5B、5Cがトンボマークのデフォルト情報として設定されていたとする。図5は、後処理情報にパンチ処理に関する情報を含む場合における合成画像データPの一例を示した図である。トンボマーク5A、5Cは用紙断裁用のトンボマークであり、トンボマーク5Bは、画像データの中心位置を表したトンボマークである(以下、用紙断裁用のトンボマークをコーナートンボ、画像データの中心位置を表したトンボマークをセンタートンボと記す)。破線Sは用紙の断裁位置を表した断裁線を示す。枠Gは画像データを規定する四角形の枠である。枠Gの領域内に画像データが表示される。枠Tは用紙を規定する四角形の枠である。また、枠Tは用紙の端部を示す。○印はパンチ穴を示す。
図5の場合、パンチ穴の付近に位置するトンボマーク5Aに外トンボのみ印字フラグがセットされる。外トンボのみ印字フラグのセットされたトンボマーク5Aは、断裁位置よりも用紙端部側に位置するトンボマークであって用紙断裁に必要なトンボマーク、すなわち端部トンボマークに設定される。具体的には、トンボマーク5Aのうち破線5A2が合成画像データ内から削除され、実線5A1が端部トンボマークとして設定される。そして、端部トンボマークとして設定された実線5A1を含む合成画像データを用紙に印字する制御指令が生成され、当該生成された制御指令がプリンタ部18に送信される。また、後述するトンボ表示処理において、端部トンボマークとして設定された実線5A1が表示部12に表示される。
また、例えば、パンチ位置又はステイプル位置をトンボマーク5Aの破線5A2よりも紙面右側に移動させることにより、破線5A2を合成画像データ内から削除せず、残すこととしてもよい。
図4に戻り、ステップS3の実行後、後述するステップS4に移行される。
また、例えば、パンチ位置又はステイプル位置をトンボマーク5Aの破線5A2よりも紙面右側に移動させることにより、破線5A2を合成画像データ内から削除せず、残すこととしてもよい。
図4に戻り、ステップS3の実行後、後述するステップS4に移行される。
ステップS1において、パンチ又はステイプルが選択されていないと判別された場合(ステップS1;NO)、中綴じ、中折又はくるみ製本が選択されているか否かが判別される(ステップS4)。具体的には、設定された後処理情報に中折、中綴じ又はくるみ製本に関する情報が含まれているか否かが判別される。本ステップは、ステップS1と同様に、図13に示す後処理選択画面131においてユーザにより設定入力された情報に基づいて判別が実行される。
ステップS4において、中綴じ、中折、又はくるみ製本が選択されていると判別された場合(ステップS4;YES)、折りモードの確認が実行される(ステップS5)。すなわち、選択された後処理に対応する折モードの確認が実行される。例えば、中綴じ又は中折に対応する折モードは中折モードである旨の確認が実行される。
ステップS5の実行後、印字禁止フラグがセットされる(ステップS6)。印字禁止フラグとは、合成画像データ内からコーナートンボを削除するためのフラグである。
例えば、後処理情報に中折、中綴じ、又はくるみ製本に関する情報が含まれ、3方断裁処理が実行されるとする。3方裁断処理とは、図6に示すように、用紙を中央で2つ折りにした状態から3つの線に沿って用紙断裁が実行される処理のことをいう。
ここで、例えば、図7に示すトンボマーク6B、6C、6D、6E、6Fがトンボマークのデフォルト情報として設定されていたとする。図7は、後処理情報に中折、中綴じ又はくるみ製本に関する情報を含む場合における合成画像データの一例を示した図である。トンボマーク6Bはセンタートンボであり、トンボマーク6C〜6Fはコーナートンボである。トンボマーク6C〜6Fは、枠Gの四隅付近に位置する。
このとき、図7に示すトンボマーク6E、6Fがトンボマーク6C、6Dとそれぞれ左右対称の位置に印字されれば、用紙を中央で2つ折りにして3方断裁処理を行ってもトンボマーク6E、6Fが3方断裁処理後に用紙上に残ることはない。しかし、トンボマーク6E、6Fがトンボマーク6C、6Dと左右非対称の位置に印字された状態で用紙を中央で2つ折りにして3方断裁処理が行われると、トンボマーク6E、6Fが断裁処理後の用紙に印字されたまま残ってしまう可能性もある。
また、トンボマーク6C〜6Fのうち、トンボマーク6C、6D(又はトンボマーク6E、6F)が用紙に印字されていれば、3方断裁処理は実行可能である。この場合、トンボマーク6C、6D(又はトンボマーク6E、6F)が用紙断裁に必要なトンボマークとなる。このため、後処理情報に中折、中綴じ、又はくるみ製本を含む場合、枠Gの四隅付近に位置するトンボマーク6C〜6Fのうち、トンボマーク6E、6F(又はトンボマーク6C、6D)に印字禁止フラグがセットされる。本実施の形態では、トンボマーク6E、6Fに印字禁止フラグがセットされるものとする。
印字禁止フラグのセットされたトンボマーク6E、6Fは合成画像データ内から削除される。この場合、印字禁止フラグのセットされなかったトンボマーク6C、6Dが端部トンボマークとして設定される。そして、端部トンボマークとして設定されたトンボマーク6C、6Dを含む合成画像データを用紙に印字する制御指令が生成され、当該生成された制御指令がプリンタ部18に送信される。また、後述するトンボ表示処理において、端部トンボマークとして設定されたトンボマーク6C、6Dが表示部12に表示される。
図4に戻り、ステップS7の実行後、フラグ設定処理は終了される。
図4に戻り、ステップS7の実行後、フラグ設定処理は終了される。
ステップS4に戻り、中綴じ、中折又はくるみ製本が選択されていると判別されなかった場合(ステップS4;NO)、中3つ折、外3つ折、ダブルパラレル又は観音折りが選択されたか否かが判別される(ステップS7)。具体的には、後処理情報に中3つ折、外3つ折、ダブルパラレル又は観音折りに関する情報が含まれているか否かが判別される。本ステップは、ステップS1と同様に、後処理選択画面141においてユーザにより設定入力された情報に基づいて判別が実行される。ここで、中3つ折、外3つ折、ダブルパラレル、観音折りとは、図8に示すような用紙の折り方法のことをいう。図8の(a)は中3つ折、(b)は外3つ折、(c)はダブルパラレル、(d)は観音折をそれぞれ示す。
ステップS7において、中3つ折、外3つ折、ダブルパラレル又は観音折りが選択されていると判別された場合(ステップS7;YES)、折りモードの確認が実行される(ステップS8)。そして、外トンボのみ印字フラグがセットされる(ステップS9)。例えば、図9に示すトンボマーク9A、9B、9C、9D、9Eがトンボマークのデフォルト情報として設定されていたとする。図9は、後処理情報に中3つ折、外3つ折、ダブルパラレス又は観音折に関する情報が含まれている場合における合成画像データの一例を示した図である。トンボマーク9A〜9Dはコーナートンボである。トンボマーク9A〜9Dは枠Gの四隅付近に位置する。また、トンボマーク9Eはセンタートンボを示す。
図9の場合において、例えば、後処理情報として、実線9A1、9B1、9C1、9D1のそれぞれから横に数mm、縦に数mmといった位置で断裁処理を実行する旨の情報を設定しておけば、実線A1、B1、C1、D1のみで断裁処理が実行可能となる。この場合、実線A1、B1、C1、D1が用紙断裁に必要なトンボマークとなる。このため、枠Gの四隅付近に位置するトンボマーク9A、9B、9C、9Dに外トンボのみ印字フラグがセットされる。そして、当該セットされたトンボマーク9A、9B、9C、9Dが端部トンボマークに設定される。具体的には、トンボマーク9A、9B、9C、9Dのうち、破線部分は合成画像データから削除され、実線9A1、9B1、9C1、9D1が端部トンボマークとして設定される。そして、端部トンボマークとして設定された実線9A1、9B1、9C1、9D1を含む合成画像データを用紙に印字する制御指令が生成され、当該生成された制御指令がプリンタ部18に送信される。また、後述するトンボ表示処理において、端部トンボマークとして設定された実線9A1、9B1、9C1、9D1が表示部12に表示される。このとき、折機能が選択されているので、断裁処理後の用紙に印字されるのを防ぐために実線9C1、9D1は印字禁止にしても良いが、実線9C1、9D1のみであれば、断裁処理後の用紙に印字される可能性は低いため、実線9C1、9D1についても端部トンボマークとして設定される。
ステップS9の実行後、フラグ設定処理は終了される。
ステップS9の実行後、フラグ設定処理は終了される。
次に、図10を参照して、トンボ表示処理を説明する。トンボ表示処理は、セットされた外トンボのみ印字フラグ又は印字禁止フラグに応じて、トンボマークを表示部12に表示させる処理である。
例えば、画像形成装置1において、後述するトンボマーク選択画面111を表示させるための指示等がユーザにより操作部11を介して入力されたことをトリガとして、制御部10のROMから読み出されて適宜RAM13に展開されたトンボ表示プログラムと、制御部10のCPUとの協働によりトンボ表示処理が実行される。
予め、図4で示したフラグ設定処理が実行されているものとして説明する。また、フラグ設定処理においてフラグがセットされたトンボマークについては、当該セットされたフラグと関連付けられて端部トンボマークがRAM13に記憶されているものとする。また、フラグのセットされていないトンボマークについては、デフォルト情報がRAM13に記憶されているものとする。例えば、図5に示すトンボマーク5A、5B、5Cの場合、トンボマーク5Aには外トンボのみ印字フラグがセットされている。この場合、トンボマーク5Aとして、端部トンボマークを表す実線5A1が記憶されており、当該トンボマーク5Aと外トンボのみ印字フラグとが関連付けられてRAM13に記憶されているものとする。一方、トンボマーク5B、5Cについては、デフォルト情報がRAM13に記憶されているものとする。
先ず、チェックすべきトンボが読み出される(ステップS21)。チェックすべきトンボとは、デフォルト情報としてRAM13に記憶されているトンボマーク及び端部トンボマークとしてRAM13に記憶されているトンボマークのことをいう。具体的には、本ステップでは、RAM13から1個ずつトンボマークが読み出される。
ステップS21の実行後、読み出されたトンボマークのうち、外トンボのみ印字フラグがセットされているトンボマークがあるか否かが判別される(ステップS22)。例えば、図5に示すトンボマーク5A1、5B1、5C1のうち、トンボマーク5A1には外トンボのみ印字フラグがセットされている。したがって、トンボマーク5A1が読み出された際は、外トンボのみ印字フラグがセットされていると判別される。
ステップS22において、外トンボのみ印字フラグがセットされていると判別された場合(ステップS22;YES)、センタートンボであるか否かが判別される(ステップS23)。具体的には、トンボマークのデフォルト情報には、トンボマークの種類を示す種類情報も含まれている。例えば、図5に示すトンボマーク5A1、5B1、5C1の場合、トンボマーク5B1にはセンタートンボである旨の種類情報が関連付けられている。このトンボマークの種類情報に基づいて、読み出されたトンボマークはセンタートンボであるか否かが判別される。
ステップS23において、センタートンボであると判別された場合(ステップS23;YES)、センタートンボが表示される。例えば、図5のトンボマーク5Bがセンタートンボとして表示される。ステップS23の実行後、後述するステップS27に移行される。ステップS23において、センタートンボでないと判別された場合(ステップS23;NO)、外トンボが表示される(ステップS24)。
例えば、図5の場合、端部トンボマークとして設定された実線5A1が外トンボとして表示部12に表示される。また、例えば、図9の場合、端部トンボマークとして設定された実線9A1、9B1、9C1、9D1が外トンボとして表示部12に表示される。ステップS24の実行後、後述するステップS27に移行される。
ステップS22に戻り、外トンボのみ印字フラグがセットされていないと判別された場合(ステップS22;NO)、印字禁止フラグがセットされているか否かが判別される(ステップS25)。具体的には、読み出されたトンボマークに印字禁止フラグがセットされているか否かが判別される。例えば、図6に示すトンボマーク6E、6Fが読み出された場合、当該トンボマーク6E、6Fには印字禁止フラグがセットされている。この場合、印字禁止フラグはセットされていると判別される。
ステップS25において、印字禁止フラグがセットされていると判別された場合(ステップS25;YES)、印字禁止フラグのセットされているトンボマークは合成画像データ内から削除されているので、表示部12に表示されない。例えば、図6に示すトンボマーク6E、6Fは表示部12に表示されない。そして、後述するステップS27に移行される。
ステップS25において、印字禁止フラグがセットされていないと判別された場合(ステップS25;NO)、通常トンボが表示される(ステップS26)。通常トンボとは、RAM13から読み出されたデフォルト情報のままのトンボマークのことをいう。例えば、図7の場合、印字禁止フラグがセットされず、端部トンボマークとして設定されているトンボマーク6C、6Dが通常トンボに該当し、当該トンボマーク6C、6Dが表示部12に表示される。
ステップS26の実行後、全トンボチェックが完了したか否かが判別される(ステップS27)。具体的には、デフォルト情報としてRAM13に記憶された全トンボが全て読み出されたか否かが判別される。ステップS27において、全トンボチェックされていないと判別された場合(ステップS27;NO)、ステップS21に移行される。ステップS27において、全トンボチェックされたと判別された場合(ステップS27;YES)、トンボ表示処理は終了される。
上述のトンボマーク表示処理が実行された場合において、表示部12に表示される画面の一例として、図11にトンボマーク選択画面111を示す。図11に示すように、トンボマーク選択画面111は、コーナートンボ選択ボタン111Aと、センタートンボ選択ボタン111Bと、折り機能表示部111Cと、トンボマーク表示部111Dと、を有する。
コーナートンボ選択ボタン111Aは、コーナートンボの種類を選択するためのボタンである。コーナートンボ選択ボタン111Aのうち、タイプ1〜3のいずれのボタンが押下されることにより、コーナートンボが選択される。AUTOボタンが選択された場合は、コーナートンボの種類(タイプ1〜タイプ3)が自動的に選択される。OFFボタンが選択された場合は、コーナートンボが表示部12に表示されなくなる。
センタートンボ選択ボタン111Bは、センタートンボを印字するか否か(ON、OFFするか否か)を選択するためのボタンである。折り機能表示部111Cは、ユーザにより選択された折機能を表示するための表示部である。
トンボマーク表示部111Dは、トンボマークと画像データ(図示省略)と含む合成画像データを表示するための表示部である。例えば、上述の図5、図7、図9で示した合成画像データPがトンボマーク表示部111Dに表示される。
例えば、後処理情報としてパンチ処理及び断裁処理が設定され、図16に示すトンボマークA、B、Cがデフォルト情報として設定されていたとする。
この場合、パンチ処理によりパンチ穴側の縦方向の断裁処理は実行されない。具体的には、図11に示す断裁線Sに沿って断裁処理が実行される。このため、パンチ穴付近に位置するトンボマーク(例えば、図16に示すトンボマークA)の一部が断裁処理後の用紙に印字されないように、パンチ穴付近のトンボマークには、外トンボのみ印字フラグがセットされる。そして、外トンボのみ印字フラグのセットされたトンボマークは、端部トンボマークとしてトンボマークA2に設定される。具体的には、用紙の断裁位置を表す断裁線Sよりも用紙端部側に位置するトンボマークであって用紙断裁に必要なトンボマークとして「―」マークで表されるトンボマークA2(以下、「―」マークと記す)に設定される。
そして、「―」マークを含む合成画像データを用紙に印字する制御指令が生成される。生成された制御指令はプリンタ部18に送信され、当該制御指令に基づいて、「―」マークを含む合成画像データを用紙に印字する処理がプリンタ部18により実行される。また、「―」マークは、変更できない表示形態で表示部12に表示される。具体的には、コーナートンボ選択ボタン111Aを介してのユーザ操作により、「―」マークをタイプ1〜タイプ3のような他のコーナートンボに変更できない表示形態で「―」マークが表示される。したがって、ユーザは、トンボマークCを他のコーナートンボに変更したり、トンボマークBのON、OFFを変更することはできるが、「―」マークの変更はできない。
また、端部トンボマークとして設定された図5のトンボマーク5Aの実線A1、図7のトンボマーク6C、6D、又は図9のトンボマーク9A、9B、9C、9Dの実線A1についても、変更できない表示形態で表示部12に表示される。
また、図11に示すように、トンボマーク表示部111Dには、パンチ穴dの数やパンチ位置も表示される。
次に、図12を参照して、後処理設定変更処理を説明する。後処理設定変更処理は、図14に示す後処理選択画面141及び図15に示す後処理設定画面151において後処理の設定変更が行われた場合、フラグを変化させ、フラグが変化したことを表示する処理である。
例えば、画像形成装置1において、後処理設定変更処理の実行指示が操作部11を介して入力されたこと等をトリガとして、制御部10のROMから読み出されて適宜RAM13に展開された後処理設定変更プログラムと、制御部10のCPUとの協働により後処理設定変更処理が実行される。
予め、フラグ設定処理及びトンボ表示処理が実行されているものとする。以下、図4で説明したフラグ設定処理と異なる部分を主として説明する。
先ず、後処理選択画面141及び後処理設定画面151においてユーザからの設定入力が受け付けられる。そして、パンチ又はステイプル状態が変化したか否かが判別される(ステップS31)。具体的には、フラグ設定処理の前に後処理選択画面141及び後処理設定画面151において入力された情報と、本処理の実行時における後処理選択画面141及び後処理設定画面151において入力された情報とに基づいて、ユーザによりパンチ又はステイプルの設定情報が変更されたか否かが判別される。例えば、フラグ設定処理の実行前に、パンチ処理を実行する旨が設定されていたが、本処理の実行時においてパンチ処理を実行しない旨の設定がされた場合、本ステップではYESと判別される。
ステップS31において、パンチ又はステイプル状態が変化したと判別された場合(ステップS31;YES)、ステップS32に移行される。ステップS32は、フラグ設定処理のステップS2と同様である。
ステップS32の実行後、本処理の実行時における後処理選択画面141及び後処理設定画面151において入力された情報に基づいて、外トンボのみ印字フラグがセット又はリセットされる(ステップS33)。ステップS33の実行後、後述するステップS34に移行される。
ステップS31に戻り、パンチ又はステイプル状態が変化していないと判別された場合(ステップS31;NO)、中綴じ、中折、又はくるみ製本状態が変化したか否かが判別される(ステップS34)。本ステップは、ステップS31と同じくフラグ設定処理の前に後処理選択画面141及び後処理設定画面151において入力された情報と、本処理の実行時における後処理選択画面141及び後処理設定画面151において入力された情報とに基づいて、ユーザにより中綴じ、中折、またはくるみ製本の設定情報が変更されたか否かが判別される。
ステップS34において、中綴じ、中折、又はくるみ製本状態が変化したと判別された場合(ステップS34;YES)、ステップS35に移行される。ステップS35は、フラグ設定処理のステップS5と同様である。
ステップS35の実行後、本処理の実行時における後処理選択画面131及び後処理設定画面141において入力された情報に基づいて、印字禁止フラグのセット又はリセットが実行される(ステップS36)。ステップ37の実行後、後述するステップS40に移行される。
ステップS34に戻り、中綴じ、中折、又はくるみ製本状態が変化していないと判別された場合(ステップS34;NO)、中3つ折り、外3つ折り、ダブルパラレル又は観音状態が変化したか否かが判別される(ステップS37)。本ステップは、ステップS31と同じくフラグ設定処理の前に後処理選択画面141及び後処理設定画面151において入力された情報と、本処理の実行時における後処理選択画面141及び後処理設定画面151において入力された情報とに基づいて、中3つ折り、外3つ折り、ダブルパラレル又は観音折の設定情報が変更されたか否かが判別される。
ステップS37において、中3つ折り、外3つ折り、ダブルパラレル又は観音状態が変化したと判別された場合(ステップS37;YES)、ステップS38に移行される。ステップS38は、フラグ設定処理のステップS9と同様である。
ステップS38の実行後、本処理の実行時における後処理選択画面141及び後処理設定画面151において入力された情報に基づいて、外トンボのみ印字フラグがセット又はリセットされる(ステップS39)。
ステップS39の実行後、トンボ状態変化フラグがセットされる(ステップS40)。トンボ状態変化フラグとは、後処理の設定情報が変化したことを示すフラグのことをいう。ステップS40の実行後、後述するステップS41に移行される。
ステップS37に戻り、中3つ折り、外3つ折り、ダブルパラレル又は観音状態が変化したと判別された場合(ステップS37;NO)、後処理の設定が終了したか否かが判別される(ステップS41)。具体的には、後処理選択画面141及び後処理設定画面151における設定入力を終了する旨の入力がされたか否かに基づいて、本ステップの判別が行われる。
ステップS41において、後処理の設定が終了していないと判別された場合(ステップS43;NO)、ステップS31に移行される。ステップS41において、後処理の設定が終了していると判別された場合(ステップS41;YES)、トンボ状態変化フラグに基づいて、トンボ状態フラグがセットされたか否かが判別される(ステップS42)。ステップS42において、トンボ状態フラグがセットされていると判別された場合(ステップS42;YES)、後処理の設定情報が変化したことを示すウォーニング画面、すなわち警告画面が表示される(ステップS43)。例えば、「後処理の設定の変更により、印字すべきトンボマークの変更があります」との警告が表示部12に表示される。ステップS43の実行後、後処理設定変更処理は終了される。なお、ステップS43の実行後に、図10に示すトンボ表示処理に自動的に移行することとしてもよい。
ステップS42において、トンボ状態フラグがセットされていないと判別された場合(ステップS42;NO)、後処理設定変更処理は終了される。
以上、本実施の形態によれば、後処理情報に基づいて、端部トンボマークを含む合成画像データを用紙に印字する制御指令を生成し、且つ、端部トンボマークを変更できない表示形態で表示部12に表示する。例えば、後処理情報にパンチ処理を含む場合、図11に示すように、パンチ位置の付近のトンボマークを「―」マークに設定する。そして、「―」マークを含む合成画像データを用紙に印字する制御指令を生成し、且つ、「―」マークを変更できない表示形態で表示部12に表示する。このため、ユーザは、図11に示すトンボマークB、Cを変更することはできるが、「―」マークを他のトンボマークへ変更できない。すなわち、ユーザは「―」マークを断裁処理後の用紙に不要な線が残るようなトンボマークに変更することはない。したがって、断裁処理をパンチ処理等と組合せた場合において、ユーザは、断裁処理後の用紙に不要な線が残らない適切なトンボマークの設定をすることができる。また、制御指令に基づいて、「―」マークを含む合成画像データが用紙に印字されるので、断裁処理後の用紙にトンボマークが残るといった印字ミスを防ぐことができる。このため、PODのような大量印刷を行う分野においては、印字ミスによる用紙の無駄の大量発生を防ぐことが可能となる。
また、例えば、図11に示すように、後処理情報としてパンチ穴の数やパンチ位置が表示部12に表示される。また、パンチ処理の他にも中綴じが選択されていた場合、後処理情報として中綴じが選択されたことを示す情報が表示部12に表示される。これにより、ユーザは、後処理情報として、例えば、パンチ穴の個数、位置、又は中綴じが設定されていることを認識することができる。
また、後処理情報に中3つ折、外3つ折、ダブルパラレル又は観音折に関する情報を含む場合、端部トンボマークとして設定された実線9A1、9B1、9C1、9D1を含む合成画像データを用紙に印字する制御指令が生成され、且つ、実線9A1、9B1、9C1、9D1が変更できない表示形態で表示される。この場合、例えば、後処理情報として、実線9A1、9B1、9C1、9D1のそれぞれから横に数mm、縦に数mmといった位置で断裁処理を実行する旨の情報を設定しておけば、断裁処理が実行可能となる。このため、断裁処理に必要な実線A1、B1、C1、D1のみを用紙に印字させることができるので、無駄なトンボマークの印字を防ぐことができる。
また、後処理情報に、中折、中綴じ又はくるみ製本に関する情報を含む場合、端部トンボマークとして設定されたトンボマーク6C、6Dを含む合成画像データを用紙に印字する制御指令が生成され、且つ、トンボマーク6C、6Dが変更できない表示形態で表示される。これにより、トンボマーク6E、6Fは用紙に印字されることはないので、トンボマーク6E、6Fが断裁処理後の用紙に残ってしまうことを防ぐことができる。
また、ユーザは、センタートンボを参照することで、後処理として折処理、すなわち、中折、中綴じ又はくるみ製本、中3つ折、外3つ折、ダブルパラレル又は観音折が選択されていることを認識することができる。
なお、上記実施の形態における記述は、本発明に係る画像形成装置の一例であり、これに限定されるものではない。
例えば、上記実施の形態においては、画像形成装置1で動作が実行されることとしたがこれに限定されるものではない。例えば、画像形成装置1の代わりに、PC9において上述の処理、すなわち、フラグ設定処理、トンボ表示処理及び後処理設定変更処理を制御部30が実行し、各種表示画面(図5、図7、図9及び図11等)をPC9の表示部32に表示させることとしてもよい。
また、上記実施の形態では、インライン方式について説明したが、これに限定されるものではない。例えば、オフライン方式において、上述の処理を実行することとしてもよい。ここで、オフライン方式とは、画像形成装置1から排出される画像形成された用紙を後処理装置5に直接給紙するように構成されたものではなく、画像形成装置1と後処理装置5とがそれぞれ独立して構成された方式のことをいう。
例えば、オフライン方式において上述の処理を実行する場合、先ず、画像形成装置1の操作部11を介して後処理装置5から後処理情報を登録する旨の設定が行われる。そして、当該設定により、後処理装置5から後処理情報が画像形成装置1に送信され、当該送信された後処理情報がRAM13に記憶される。そして、画像形成装置1において、RAM13に記憶された後処理情報に基づいて、上述の処理が実行される。
また、図7において、コーナートンボ6E、6Fを削除することとしたが、これに限定されるものではない。例えば、折の条件(中綴じ、中折、くるみ製本等)に応じては、図13に示すように、6E、6Fを削除させるとともに、6E、6Fの外トンボ部分を中央付近にシフトさせて、断裁線D1、D2として表示部12に表示させることとしてもよい。
その他、本実施の形態における、画像形成装置の細部構造及び詳細動作に関しても、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更可能である。
1 画像形成装置
9 PC
10 制御部
11 操作部
12 表示部
13 RAM
14 画像形成情報
15 後処理情報
17 スキャナ部
18 プリンタ部
19 ネットワーク部
20 I/F部
30 制御部
31 操作部
32 表示部
33 記憶部
34 通信部
111 トンボマーク選択画面
111A コーナートンボ選択ボタン
111B センタートンボ選択ボタン
111C 機能表示部
111D トンボマーク表示部
141 後処理選択画面
151 後処理設定画面
161 トンボマーク選択画面
P 合成画像データ
9 PC
10 制御部
11 操作部
12 表示部
13 RAM
14 画像形成情報
15 後処理情報
17 スキャナ部
18 プリンタ部
19 ネットワーク部
20 I/F部
30 制御部
31 操作部
32 表示部
33 記憶部
34 通信部
111 トンボマーク選択画面
111A コーナートンボ選択ボタン
111B センタートンボ選択ボタン
111C 機能表示部
111D トンボマーク表示部
141 後処理選択画面
151 後処理設定画面
161 トンボマーク選択画面
P 合成画像データ
Claims (7)
- 用紙断裁用のトンボマークと画像データとを含む合成画像データを処理する画像処理装置において、
用紙の後処理に関する後処理情報を設定する操作部と、
前記操作部により設定された前記後処理情報に基づいて、用紙の断裁位置よりも用紙端部側に位置するトンボマークであって用紙断裁に必要なトンボマークである端部トンボマークを含む前記合成画像データを用紙に印字する制御指令を生成する制御部と、
を備える画像処理装置。 - 情報を表示する表示部を備え、
前記制御部は、
前記端部トンボマークを変更できない表示形態で前記表示部に表示させる請求項1に記載の画像処理装置。 - 前記制御部は、
前記端部トンボマークとともに、前記後処理情報を前記表示部に表示させる請求項2に記載の画像処理装置。 - 前記制御部は、
前記後処理情報にパンチ処理又はステイプル処理に関する情報を含む場合、前記合成画像データに含まれる前記トンボマークのうち、前記パンチ処理又はステイプル処理が実行されるパンチ位置又はステイプル位置の付近に位置するトンボマークを前記端部トンボマークに設定する請求項1から3のいずれか一項に記載の画像処理装置。 - 前記制御部は、
前記後処理情報に中3つ折、外3つ折、ダブルパラレル又は観音折に関する情報を含む場合、前記合成画像データに含まれる前記トンボマークのうち、前記画像データを規定する四角形の四隅付近に位置するトンボマークを前記端部トンボマークに設定する請求項1から4のいずれか一項に記載の画像処理装置。 - 前記制御部は、
前記後処理情報に中折、中綴じ又はくるみ製本に関する情報を含む場合、前記合成画像データに含まれる前記トンボマークのうち、前記画像データを規定する四角形の四隅付近に位置する所定のトンボマークを削除し、当該削除された所定のトンボマーク以外のトンボマークを前記端部トンボマークに設定する請求項1から4のいずれか一項に記載の画像処理装置。 - 情報を記憶する記憶部を備え、
前記制御部は、
用紙の後処理をオフライン方式で構成された後処理装置で実行する場合、当該後処理装置で実行される前記後処理情報を前記記憶部に記憶させ、当該記憶された後処理情報に基づいて、前記端部トンボマークを含む前記合成画像データを用紙に印字する制御指令を生成する請求項1から6のいずれか一項に記載の画像処理装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2010154456A JP2012019309A (ja) | 2010-07-07 | 2010-07-07 | 画像処理装置 |
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JP2010154456A Pending JP2012019309A (ja) | 2010-07-07 | 2010-07-07 | 画像処理装置 |
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Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2018008389A (ja) * | 2016-07-11 | 2018-01-18 | 株式会社リコー | 後処理剤付与制御装置、画像形成装置、画像形成システム、印刷物生産方法およびプログラム |
US10280022B2 (en) | 2016-11-14 | 2019-05-07 | Konica Minolta, Inc. | Image reading apparatus and image forming system |
JP7517185B2 (ja) | 2021-02-02 | 2024-07-17 | コニカミノルタ株式会社 | 画像形成装置及び後処理位置調整方法 |
-
2010
- 2010-07-07 JP JP2010154456A patent/JP2012019309A/ja active Pending
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