JP2005199655A - 印刷制御装置、印刷制御方法、印刷制御プログラムおよび印刷装置 - Google Patents

印刷制御装置、印刷制御方法、印刷制御プログラムおよび印刷装置 Download PDF

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Abstract

【課題】 従来の再印刷においては、資源を有効に利用しているとは言えない状況も生じ得る。
【解決手段】 印刷媒体に対して色剤を記録する印刷実行部と当該印刷実行部にて色剤を記録する前に印刷媒体上の記録内容を読み取るスキャン部とが備えられた印刷装置にて印刷媒体に対する割付を制御しながら印刷を実行させるにあたり、印刷対象の画像を示す画像データを取得し、上記スキャン部にて読み取った上記記録内容を示す読取データを取得し、上記読取データを参照して印刷媒体上の空白を検出し、同空白検出工程にて検出した空白に上記印刷対象の画像を割り付けて印刷を実行するための印刷データを生成し、同印刷データによって上記印刷装置に印刷を実行させる。
【選択図】 図5

Description

本発明は、印刷制御装置、印刷制御方法、印刷制御プログラムおよび印刷装置に関する。
文書の校正に際して、ディスプレイなどの出力装置より紙媒体等の方が見やすいなど、一時的な利用のために印刷装置を利用して文書を印刷することは多い。このような一時的な印刷物の利用においては、目的達成後すぐに紙媒体が不要になることが多い。そこで、紙資源等、印刷媒体の資源を節約するため、印刷済の印刷媒体の裏面に再印刷を実施することがよく行われている。また、余白を残さずに印刷を実施する技術も知られている(例えば、特許文献1)。
特開2002−140182号公報
上述した従来の再印刷においては、資源を有効に利用しているとは言えない状況も生じ得る。すなわち、印刷済の面の裏面に印刷を実施する場合、印刷済の面には印刷を行わないので、当該印刷済の面に大きな空白があったとしてもその空白を有効に利用することはできなかった。また、大きな空白があるからと言って、操作者がその空白に合わせてレイアウトを変更して印刷するのは煩雑であり、印刷済の部分に重ねて印刷をしてしまうなど失敗も多かった。さらに、印刷済の面の空白に対して印刷を行うと、印刷結果にて必要な部分と不要の部分との区別ができず、文書利用の際に何らかの誤認が生じやすかった。また、上述の特許文献1のような技術では、任意の内容が印刷された印刷用紙の空白を再利用することはできなかった。
本発明は、上記課題にかんがみてなされたもので、自動で印刷済の面内の空白に対して印刷を実施すること、また、印刷結果において誤認を生じさせにくくすることが可能な印刷制御装置、印刷制御方法、印刷制御プログラムおよび印刷装置の提供を目的とする。
上記目的の少なくとも一つを達成するため、本発明では、印刷装置にスキャン部を形成し、当該スキャン部におけるスキャン結果を参照して印刷媒体上の空白に画像を割り付け、印刷する。このために、スキャン部によって印刷実行前に印刷媒体上の記録内容を読み取り、当該印刷媒体上の空白を検出し、検出された空白に印刷対象の画像を割り付けて印刷データとする。この印刷データによって印刷を行えば、印刷媒体上の空白位置に印刷対象の画像を印刷することができる。従って、利用者が画像の割付など煩雑な処理を行わなくても、自動で印刷済面の空白に対して印刷を実施することが可能になる。
スキャン部は印刷実行部にて色剤を記録する前に印刷媒体上の記録内容を読み取るように構成される。すなわち、印刷を実行する前段階で印刷媒体上に記録済みの文字や画像等が存在するか否かをスキャン部によって把握する。この構成は種々の構成を採用可能である。例えば、印刷媒体を印刷媒体の蓄積部から抽出し、印刷実行部に搬送し、印刷実行後に印刷装置から排出する搬送経路内にて、印刷実行部の前段のいずれかの位置で印刷媒体を搬送中にスキャンを行う構成を採用可能である。
画像データ取得手段は、印刷対象の画像を示す画像データを取得することができればよく、画像データとしてはドットマトリクス状の各画素の色を指定する階調データであっても良いし、各種コマンドを用いて印刷対象の画像を記述したページ記述言語であっても良く、種々の構成を採用可能である。読取データ取得手段は、上記読取データを取得することができれば良く、スキャン部のスキャン結果を取得することができればよい。印刷制御装置が印刷装置と別体のコンピュータ等によって構成される場合は、印刷装置に対して接続される接続ケーブルを介して読取データを取得する構成等を採用可能であるし、印刷制御装置が印刷装置内のコンピュータ等によって構成される場合は、読取データをバス等によって取得する構成等を採用可能である。
空白検出手段は、上記読取データに基づいて印刷媒体上の空白を検出することができれば良く、種々の構成を採用可能である。ここでは印刷対象の画像を割り付けるための空白を検出するので、あまりに小さな空白を排除したり、空白が連続的に形成されてある程度の面積となっている空白を検出する構成等を採用可能である。印刷データ生成手段においては、印刷装置に対して印刷を実行させるための印刷データを生成することができれば良く、この印刷データの態様としては種々の構成を採用可能である。
例えば、印刷媒体上に形成される各画素の色を指定する階調データを含むデータであっても良いし、各種コマンドを用いて印刷媒体上に形成される画像の大きさや位置を記述したページ記述言語であっても良く、種々の構成を採用可能である。印刷実行手段においては、印刷データによって印刷装置に印刷を実行させることができればよく、印刷制御装置が印刷装置と別体のコンピュータ等によって構成される場合は、印刷装置に対して接続される接続ケーブルを介して印刷データを送信する構成等を採用可能であるし、印刷制御装置が印刷装置内のコンピュータ等によって構成される場合は、印刷データに基づいて印刷装置内の印刷実行部等を駆動する構成等を採用可能である。
印刷媒体上の空白に対して印刷対象の画像を割り付けるに当たり好ましい構成例として印刷対象画像の縮小処理あるいは拡大処理を実行する構成を採用可能である。すなわち、印刷対象画像の縮小処理あるいは拡大処理を実行することにより、空白内に収まる大きさに画像を変形して割付を行うことが可能である。ここでの縮小処理や拡大処理の手法は特に限定されず、公知の補間アルゴリズムやベクトルデータにおける相対的な大きさの変更など種々のものを採用可能である。むろん、検出された空白が印刷媒体の全面に渡っていたり、拡大、縮小を実施することなく印刷済の記録内容と重ならないように割り付け可能であるなど、状況に応じて縮小処理あるいは拡大処理を実施しないように構成しても良い。また、縮小処理あるいは拡大処理を実施しなければ、印刷済の記録内容と重なってしまう場合にのみ縮小あるいは拡大を実施するような構成であっても良い。
印刷媒体上の空白に対して印刷対象の画像を割り付ける際の基本的な考え方の例として、最も面積の大きな空白に割付を行う構成を採用可能である。すなわち、印刷対象画像を縮小して割り付ける場合、過度に縮小することによって印刷結果において印刷対象の画像が視認しづらくなることが予想される。最も面積の大きな空白に割付を行う構成を採用すれば、視認性を低下させるような割付が実施される確率を低くすることができる。また、複数の画像を印刷媒体の一面に割り付け可能に構成し、割付を行っていない領域内から最大の空白を抽出し、当該抽出された空白に画像を割り付けていくように構成しても良い。
空白の大きさを検出するための構成は種々の構成を採用可能であり、読取データにおいて画素毎の色剤の有無を示すように構成し、色剤がないことを示す画素の連続数によって空白の大きさを検出する構成を採用可能である。かかる構成によれば、画素の並び具合によって空白の有無を検出可能であるし、画素数の計測によって容易に空白の大きさを認識可能である。尚、読取データにおいては、少なくとも色剤の有無を示すことができれば良く、例えば、色剤の有無を2値で表現したデータ等を採用可能である。むろん、印刷媒体上での色剤の濃さを階調表現したデータであっても良い。
また、スキャン部にて計測したノイズによる影響を排除する構成を採用しても良い。ノイズによる影響を排除するための構成としては種々の構成を採用可能であり、所定の面積の空白内に存在する孤立した小さな点(有色剤を示す画素)を無色剤の画素と見なすような処理等を採用可能である。また、上記スキャン部において高解像度のスキャンや好感度のスキャンを実施すると、印刷媒体上の汚れや染みを検出しやすい。しかし、スキャン部における解像度や感度を低くすれば、印刷媒体上の汚れや染みを検出しづらくなる。
従って、容易に空白内に存在する孤立した小さな点の影響を排除し、連続した空白領域であると見なすことが可能になる。このため、本発明におけるスキャン部として要求される仕様は現在の高画質スキャナと比較して非常に簡易的なものとなる。例えば、数100dpi以下の解像度であっても本発明におけるスキャナとして適用可能である。
印刷対象の画像を空白に割り付ける際に、過度に縮小することを防止するための好ましい構成として、割り付け対象の空白として最小限必要な大きさを予め定義しても良い。すなわち、空白が所定の大きさに満たない場合に印刷データ生成手段による印刷データの生成を実行しないように構成する。かかる構成により、視認性を低下させるような割付を実施しないようにすることができる。
印刷対象の画像を空白に割り付ける際に、過度に縮小することを防止するための好ましい構成として、所定の縮小率以下の縮小が必要となる場合に印刷データ生成手段による印刷データの生成を実行しないように構成しても良い。かかる構成においても視認性を低下させるような割付を実施しないようにすることができる。ここで、縮小率とは縮小後の画像の大きさ/縮小前の画像の大きさであり、画像の大きさは画素数や印刷媒体上の面積など種々の定義が可能である。
さらに、印刷対象の画像を空白に割り付ける際の好適な構成例として、利用者が割り付け位置を選択できるように構成しても良い。すなわち、表示手段によって上記読取データが示す印刷媒体上の記録内容を表示し、その記録内容に基づいて所望の空白を指定できるように構成する。この結果、利用者は所望位置の空白を指定することが可能になり、この検出結果に基づいて印刷データ生成手段が割付を行うことにより、利用者所望の位置に印刷対象の画像を割り付けて印刷を実施することが可能になる。
ここで、表示手段においては印刷媒体上の記録内容を表示することができれば良く、コンピュータに接続されるディスプレイ等によって構成可能である。空白指定手段においては利用者所望の空白を指定し、指定された空白を示すデータを取得することができれば良く、キーボードやマウス等の入力装置によって構成可能である。空白の指定に際しては表示手段の表示内容と連動して指定可能であることが好ましい。むろん、空白を指定する際の具体的な手法は様々であり、予め空白を検出し、表示手段にて複数の空白を選択肢として提示し、所望の空白を選択できるように構成したり、表示手段にて表示した空白内で所望の大きさの領域を画像の割付領域として選択できるように構成しても良い。
本発明を運用する上で好ましい構成例として、印刷媒体の種類によって上記スキャン部における読取感度を変更する構成を採用可能である。具体的には、スキャン部は読取感度を変更可能に構成され、印刷制御装置においては印刷媒体設定手段にて印刷媒体の種類を設定するよう構成し、読取感度制御手段はこの設定された印刷媒体の種類を把握し、当該印刷媒体の種類に応じて読取感度を制御する。
すなわち、印刷媒体の種類によって印刷媒体の白色度が異なり、白色度の低い印刷媒体に対して高感度でスキャンを行うと、色剤が記録されていない部位について色彩が記録されているように読取を行ってしまうことがあり得るなど、色剤の有無を検出する上で、印刷媒体の種類によって好ましいスキャン感度は異なる。そこで、印刷媒体の種類に応じてスキャン部における読取感度を変更すれば、常に適切な感度でスキャンを行い、的確に空白部分を検出することが可能になる。
ここで、印刷媒体設定手段においては、印刷装置で使用する印刷媒体の種類を設定することにより、読取感度を変更すべきか否かを示すデータを提供することができれば良く、種々の態様での設定が可能である。例えば、普通紙、光沢紙などの種類を設定しても良いし、再生紙における古紙配合率を設定しても良く、種々の構成を採用可能である。
さらに、本発明にかかる印刷制御の滞りなく続けるために好適な構成例として、搬送速度の調整を実施するように構成しても良い。具体的には、印刷済の部位を有する印刷媒体と印刷済の部位を有さない印刷媒体とを比較すると、印刷済の部位を有する印刷媒体は、印刷済のインク,トナーの影響や印刷媒体に一方向に撓む癖がついていることの影響等を受ける。従って、印刷済の部位を有する印刷媒体の方が印刷装置の搬送部で滞りなく搬送しづらい。
そこで、印刷媒体搬送部によって印刷媒体を搬送するに当たり、印刷データ生成手段によって上記検出した空白への画像の割付を実施する場合には上記検出した空白への画像の割付を実施しない場合より搬送速度が遅くなるよう制御する。これにより、印刷済の部位を有する印刷媒体であっても滞りなく搬送することが可能になる。すなわち、印刷装置によって空白への画像の割付を実施する場合と実施しない場合とを選択できるように構成した印刷制御装置において、搬送速度が一定であると双方の場合で滞りなく印刷媒体を搬送するために空白への画像の割付を実施する場合の速度に合わせる必要がある。しかし、各場合によって別の搬送速度を採用することができれば、空白への画像の割付を実施する際に確実に印刷媒体を搬送しつつ、空白への画像の割付を実施しない場合にはできるだけ高速に印刷を実施できるように印刷媒体を搬送することが可能である。
さらに、本発明による印刷制御を実施したときに、印刷結果にて必要な部分と不要の部分とを明確に区別できるようにして文書利用の際の誤認を防止する構成を採用しても良い。例えば、空白に対する割付印刷を実施する前に色剤が記録されていた部位に対して、当該割付印刷を実施する前から何らかの記録がされていたことを示す印を印刷するように構成可能である。
そのための構成としては、例えば、上記読取データを参照して非空白領域を検出する非空白領域検出手段を利用する構成を採用可能である。すなわち、非空白領域検出手段によって非空白領域を検出することができれば、検出した非空白領域に対して所定の画像を重ねて印刷がなされるように印刷データを生成することが可能になる。当該所定の画像は、非空白領域であること、すなわち、本発明によって空白に対して画像を割り付けて印刷を行う前から何らかの記録がなされていたことを示す画像である。
従って、印刷データ生成手段においては、非空白領域に対してその位置が非空白領域であることを示す画像を印刷し、空白領域に対して上記印刷対象の画像を印刷するためのデータを生成することになる。このデータに基づいて印刷を実行すれば、得られた印刷物において、印刷対象の画像とそれ以外の部位とを明確に区別することができる。この結果、文書利用の際に必要な部分と不要の部分とを誤認することが無くなり、使い勝手が向上する。ここで、非空白領域であることを示す所定の画像は、出力される印刷結果において不要な部分であることを示す画像であれば良く、種々の構成を採用可能である。例えば、×印や”無効”という文字など種々の印を採用可能である。
尚、非空白領域検出手段において非空白の領域を検出するに際しては、上記空白検出手段によって検出した空白に基づき、空白以外の領域を非空白領域とするなど種々の構成を採用可能である。むろん、印刷媒体上で非空白領域が複数個存在する場合には、その総てに非空白領域であることを示す画像を印刷するようにしても良いし、その一部に非空白領域であることを示す画像を印刷するようにしても良く種々の構成を採用可能である。
さらに、非空白領域を検出する際には各種の構成を採用可能であるが、本発明においては、本発明によって空白に対して画像を割り付けて印刷を行う前から何らかの記録がなされていたことを示すことができればよいので、非空白の部位をまとめて大きな領域として非空白領域を把握できれば充分である。そこで、非空白領域検出手段において、印刷媒体上の空白の部分を除いた矩形の領域を非空白領域として抽出すれば、非常に容易に非空白領域を把握することができる。
このようにスキャン部による読取結果に応じて割付を実施する手法は必ずしも実体のある装置に限られるものではなく、請求項11に記載した発明のように方法の発明としても有効である。また、上述の印刷制御装置は単独で存在する場合もあるし、ある機器に組み込まれた状態で利用されることもあるなど、発明の思想としては、各種の態様を含むものである。また、ソフトウェアであったりハードウェアであったりするなど、適宜、変更可能である。
発明の思想の具現化例として印刷装置のソフトウェアとなる場合には、かかるソフトウェアを記録した記録媒体上においても当然に存在し、利用される。その一例として、請求項12に記載した発明は、印刷制御プログラムとして発明を特定している。むろん、その記録媒体は、磁気記録媒体であってもよいし光磁気記録媒体であってもよいし、今後開発されるいかなる記録媒体においても全く同様に考えることができる。さらに、これらの印刷制御方法、印刷制御プログラムにおいて上記請求項2〜請求項10に対応した構成にすることも可能である。
むろん、請求項13に記載した発明のように、以上の印刷制御を実施する印刷装置として発明を特定することも可能であるし、この印刷装置に対応した印刷方法、印刷プログラムを提供することも可能であるし、これらの印刷装置、印刷方法、印刷プログラムにおいて上記請求項2〜請求項10に対応した構成にすることも可能である。
ここでは、下記の順序に従って本発明の実施の形態について説明する。
(1)本発明の構成:
(1−1)プリンタドライバの構成:
(1−2)レーザープリンタ制御プログラムの構成:
(2)印刷制御処理:
(3)印刷制御動作:
(4)第2の実施形態:
(5)他の実施例:
(1)本発明の構成:
図1は本発明にかかる印刷制御装置を構成するコンピュータ10とレーザープリンタ40との概略ハードウェア構成を示したブロック図である。コンピュータ10は演算処理の中枢をなすCPU11を備えており、このCPU11はシステムバス12を介してBIOSなどの記載されたROM13やRAM14にアクセス可能となっている。また、システムバス12にはIDEI/F15aを介してハードディスクドライブ(HDD)15が接続されており、HDD15に記憶されたOSやアプリケーションプログラム(APL)等がRAM14に転送され、CPU11はROM13とRAM14に適宜アクセスしてソフトウェアを実行する。すなわち、RAM14を一時的なワークエリアとして種々のプログラムを実行する。
コンピュータ10にはシリアルI/F16aを介してキーボード31やマウス32等の操作用入力機器が接続されており、ディスプレイI/F17aを介して表示用のディスプレイ18も接続されている。さらに、レーザープリンタ40とは通信I/F19aを介して接続されており、本発明においてコンピュータ10はレーザープリンタ40を制御するための各種制御信号や、印刷を実行させるためのPDLデータを出力する。尚、本コンピュータ10の構成は簡略化して説明しているが、パーソナルコンピュータとして一般的な構成を有するものを採用することができる。むろん、本発明が適用されるコンピュータはパーソナルコンピュータに限定されるものではない。また、コンピュータ10とレーザープリンタ40の接続インタフェースも種々のものを採用可能であり、パラレルインタフェースやシリアルインタフェースやSCSI,USB接続など種々の接続態様を採用可能であるし、今後開発されるいかなる接続態様であっても同様である。
この例では各プログラムの類はHDD15に記憶されているが、記録媒体はこれに限定されるものではない。例えば、フレキシブルディスクであるとか、CD−ROMであってもよい。これらの記録媒体に記録されたプログラムはフレキシブルディスクドライブやCD−ROMドライブを介してコンピュータ10にて読み込まれ、HDD15にインストールされる。そして、HDD15を介してRAM14上に読み込まれてコンピュータを制御することになる。また、記録媒体はこれに限らず、光磁気ディスクなどであってもよい。また、半導体デバイスとしてフラッシュカードなどの不揮発性メモリなどを利用することも可能である。
レーザープリンタ40は、ネットワークを介してコンピュータ10と接続可能であり、レーザープリンタ40は各種データ処理を行う制御部50と各種データを蓄積するHDD41と印刷用紙に対する記録を実施する部位に当該印刷用紙が搬送される以前にその記録内容を読み取るスキャナ42とレーザービームの照射やトナー付着等を行って印刷用紙上への印刷を実行するプリントエンジン43と印刷用紙を搬送するための印刷用紙搬送機構44とを備えている。
制御部50においてはPDLデータを取得して、プリントエンジン43における印刷を実行可能な印刷ページデータを生成し、当該印刷ページデータに基づく印刷の実行タイミング管理や印刷媒体の搬送制御等の処理を実行するためにCPU51とメモリコントローラ52とRAM53とROM54と通信I/F55とIDEI/F56とスキャナI/F57とビデオI/F58と搬送機構I/F59を備えている。すなわち、CPU51とRAM53とROM54とメモリコントローラ52とからなるプログラム実行環境を備えており、ROM54に格納されたプログラムを適宜RAM53にロードして各種プログラムを実行可能である。
メモリコントローラ52は、上記CPU51,RAM53,ROM54や通信I/F55,IDEI/F56,スキャナI/F57,ビデオI/F58,搬送機構I/F59にアクセスして、各種データの送受信を制御する。上記コンピュータ10が出力するPDLデータは、当該メモリコントローラ52の制御によって通信I/F55を介して制御部50に取り込まれるようになっている。ここで、メモリコントローラ52はIDEI/F56にアクセスし、取り込んだPDLデータのコマンド解釈をすることなくそのままの状態でHDD41にスプールする。
上記CPU51等からなるプログラム実行環境はメモリコントローラ52の制御によって当該スプールされたデータに基づいてPDLデータのコマンドを取り込み可能になり、コマンドの参照によってページ単位の印刷データ(印刷ページデータ)が生成される。さらに、プリントエンジン43においては、当該印刷ページデータに基づいて印刷が実行可能である。すなわち、印刷ページデータはビデオI/F58を介してプリントエンジン43に供給され、当該印刷ページデータが送出されると、プリントエンジン43が駆動して各ページ毎の印刷が実行される。
印刷用紙は印刷用紙搬送機構44によって搬送可能である。すなわち、搬送機構I/F59から出力される制御データによって印刷用紙搬送機構44が駆動し、レーザープリンタ40に蓄積された印刷用紙Pを抽出し、印刷用紙Pの搬送経路を搬送し、プリントエンジン43における印刷実行部位に給紙し、印刷用紙Pの搬送経路を搬送して排紙を実施可能である。また、印刷用紙搬送機構44においては、印刷用紙Pを裏返してプリントエンジン43における印刷実行部位に再供給するように搬送することも可能である。
さらに、本実施形態においては、印刷用紙搬送機構44が形成する搬送経路内でプリントエンジン43における印刷実行部位の前段にスキャナ42が配置されており、当該印刷実行部位に印刷用紙Pを搬送する以前にその記録内容を読み取ることが可能である。また、上述の裏返しを行った場合も同様に裏面を印刷対象面として印刷実行部位に印刷用紙Pを搬送する以前にその記録内容を読み取ることが可能である。
尚、コンピュータ10が上記通信I/F19aを介してレーザープリンタ40に提供する制御データには、プリントエンジン43にて印刷用紙の搬送を制御するための制御データが含まれている。CPU51は、当該印刷用紙の搬送を制御するための制御データを解釈し、その制御内容に応じて印刷用紙搬送機構44に制御データを出力し、印刷用紙の給紙、搬送、排紙を制御する。むろん、CPU51は通信I/F55を介して印刷用紙の搬送を制御するための制御データを取得するのみならず、CPU51等によって実施されるプログラムにて制御データを生成/出力し、印刷用紙の給紙、搬送、排紙を制御可能である。
さらに、CPU51等によって実施されるプログラムにより、スキャナ42を制御することが可能である。すなわち、当該プログラムによってスキャナI/F57を介して制御データをスキャナ42に出力し、スキャナ42によって読み取られた印刷用紙の記録内容を示す読取データを取得することが可能である。また、この読取データは通信I/F55を介してコンピュータ10に対して出力される。
尚、スキャナ42においては、印刷用紙に対する印刷を実施する部位の前段階で、記録内容を読み取り、この読取結果に基づいて空白領域の有無の判定を実施することができればよい。従って、スキャナ42における解像度は現在コンシューマ向けによく使用される解像度より低くても良く、例えば、数十dpiの解像度のスキャナ42であっても良い。また、ノイズ等によって空白内に孤立した点が生じると空白の検出が煩雑になるため、ノイズによる影響を抑えるため、スキャナ42における読取感度を比較的低くしても良い。
(1−1)プリンタドライバの構成:
コンピュータ10は、上記CPU11等からなるプログラム実行環境において、図示しないOSの制御下で図2に示すプリンタドライバ(PRTDRV20)を実行可能である。すなわち、図示しないOSの制御下で実施されるAPL25にて印刷実行指示が実施されたときには、当該PRTDRV20が実行され、レーザープリンタ40にて印刷を実行するためのPDLデータを生成する。
具体的には、PRTDRV20は図2に示すように画像データ取得部20aとPDLデータ作成部20bとPDLデータ補正部20cとPDLデータ出力部20dと搬送制御部20eと読取データ取得部20fと空白検出部20gとを備えている。本実施形態においてAPL25は図形を作成するためのアプリケーションプログラムであり、その図形を示す画像データはRAM14に記録されている。APL25にて当該図形を印刷対象の画像とした印刷実行指示がなされると、PRTDRV20の画像データ取得部20aが当該RAM14に記録された画像データを取得し、PDLデータ作成部20bは当該画像データが示す図形を印刷するためのPDLデータを作成する。
尚、APL25およびPRTDRV20においては、予め印刷条件を設定しておくことが可能であり、当該印刷条件を示すデータは上記HDD15等に記録される。PDLデータ作成部20bは、当該印刷条件を示すデータを参照可能に構成され、当該印刷条件にて上記画像を印刷するためのコマンド等を生成し、上記図形を記述するコマンドと合わせてPDLデータとする。本実施形態において、当該PDLデータには、上記図形の位置や線分の始点や終点を示す座標等を示すデータが含まれ、このデータおよび印刷条件として記述される解像度に基づいて印刷用紙上に印刷される画像のイメージを生成することができる。
上記印刷条件は、印刷用紙に何も記録されていない(全面空白)状態を前提として設定されており、PDLデータ作成部20bは当該全面空白の印刷用紙に対して図形を記録するためのPDLデータを作成する。そこで、本実施形態では、PDLデータ補正部20cによってPDLデータ作成部20bが作成したPDLデータを補正することにより、記録済みの印刷用紙の空白に対する割付を実施する。PDLデータ補正部20cは、空白検出部20gによって検出された空白に対して上記APL25で作成した図形を印刷するように、PDLデータを補正するモジュールである。
この空白を検出するために、読取データ取得部20fは通信I/F19aを介して読取データを取得する。すなわち、読取データ取得部20fは、通信I/F19aを介してスキャナ42を制御するための制御データを出力し、その結果としてレーザープリンタ40から出力される読取データを取得する。この読取データは上記スキャナ42によって読み取られた印刷用紙の記録内容を示すデータであり、印刷用紙に記録された色剤の有無を複数の画素について2階調で表現したデータである。空白検出部20gは当該読取データを参照し、印刷用紙内に空白が存在するか否かを検出する。空白検出の詳細は後述する。空白検出部20gが空白を検出すると、その空白を示すデータ(例えば、印刷用紙内での空白の位置や大きさを示すデータ)はPDLデータ補正部20cに受け渡される。
PDLデータ補正部20cは、PDLに予め規定されたコマンドによって図形位置の変更や図形の縮小を行い、上記PDLデータが示す図形が当該空白に含まれるようにする。すなわち、PDLデータを補正する。PDLデータ出力部20dは、上記通信I/F19aを介して当該PDLデータを出力する。この結果、レーザープリンタ40では、上記印刷用紙の空白に対してAPL25で作成した図形を印刷する。従って、自動で印刷済の面内の空白に対して印刷を実施することが可能である。
以上のように、上記画像データ取得部20aとPDLデータ作成部20bとによれば、本発明のような割付を実施しないで印刷を行うためのPDLデータを作成することができる。この構成は、本発明のような割付を実施しないで印刷を実施するPRTDRVが備えるモジュールと同等の汎用的なモジュールである。本実施形態は、この汎用的なモジュールによって作成されたデータを補正することによって本発明にかかる割付を実施するように構成してある。従って、既存のモジュールに対して大きな変更を加えることなく本発明にかかる割付を実施することができる。
一方、本発明では、印刷用紙の空白に対して割付を実施することができれば良く、種々の構成が採用可能である。また、PDLとしても特に限定されず、ポストスクリプト(ポストスクリプトはアドビシステムズの登録商標)やESC/P(ESC/Pはセイコーエプソン株式会社の登録商標)等種々の言語を採用可能である。尚、本実施形態においては、PDLデータ作成部20bとPDLデータ補正部20cとが上記請求項における印刷データ生成手段を構成する。
本実施形態におけるPRTDRV20では、上述のモジュールに加え、搬送制御部20eを備えている。搬送制御部20eは、レーザープリンタ40における印刷用紙の搬送を制御するモジュールであり、搬送を制御するための制御データを上記通信I/F19aに対して出力する。すなわち、本実施形態においては、印刷用紙内にAPL25で作成した図形を印刷するための空白が存在しないときに、PDLデータを補正することなく、印刷用紙を裏返し、当該裏面に充分な空白がある時に上記図形を印刷するように構成している。
そこで、搬送制御部20eは、空白検出部20gが検出した空白が予め決められた大きさより小さい場合に図形を印刷するための空白が存在しないと判断し、印刷用紙を裏返すように搬送するための制御データを出力する。尚、特定の印刷用紙に対して既に一回裏返しのための制御データを出力している場合には、その印刷用紙を排紙させるための制御データを出力し、印刷用紙の蓄積部から印刷用紙を抽出/搬送させるための制御データを出力する。
(1−2)レーザープリンタ制御プログラムの構成:
図3は、上記コンピュータ10のPRTDRV20が出力するPDLデータに基づいて印刷を実行し、PRTDRV20が出力する制御データに基づいて印刷用紙の搬送を制御するためのプログラムモジュールを示す図である。上記制御部50においてCPU51等からなるプログラム実行環境は、図3に示すような機能を有する印刷制御プログラム60を実行する。印刷制御プログラム60は、スプール部61とPDL解釈部62と印刷ページデータ出力部63と搬送制御部64とスキャナ制御部65とを備えている。
スプール部61は、上記通信I/F55を介して上記コンピュータ10が投入した印刷ジョブにかかるPDLデータを取得し、取得したPDLデータをそのまま上記HDD41に書き込んでスプールする。HDD41においてはスプールファイルとして蓄積される。PDL解釈部62は、スプールファイルを参照し、逐次PDLのコマンド解釈を行って印刷ページ毎の印刷ページデータ53aを生成する。すなわち、PDLのコマンドに従って印刷用紙に印刷する図形を解釈し、当該図形を示すイメージデータを生成し、PDLのコマンドに記述された印刷条件で当該図形を印刷するための印刷ページデータを生成する。
この印刷ページデータ53aは上記RAM53に蓄積され、印刷ページデータ出力部63は、適切なタイミングで当該印刷ページデータ53aを取得し、プリントエンジン43に供給する。すなわち、本実施形態においては、印刷用紙内に印刷対象の画像を印刷するための空白が存在する場合に印刷を実行するので、当該空白が存在する印刷用紙にて当該空白が存在する面が印刷対象面となるように印刷用紙を準備できた後に印刷を実施するように印刷ページデータ53aをプリントエンジン43に供給する。
このために、印刷制御プログラム60においては上記搬送制御部64を備えている。搬送制御部64は、上記搬送制御部20eによって送信された制御データを上記通信I/F55を介して取得し、当該制御データに基づいて印刷用紙の給紙、搬送、排紙を制御する。すなわち、印刷用紙搬送機構44を制御し、搬送制御部20eの指示通りにレーザープリンタ40に蓄積された印刷用紙を抽出する給紙を行わせ、必要に応じて印刷用紙を裏返すために搬送させ、必要に応じて印刷用紙を排紙させる。
また、スキャナ制御部65は、上記読取データ取得部20fが出力する制御データを上記通信I/F55を介して取得し、当該制御データに基づいてスキャナ42における読取を制御する。すなわち、スキャナ42を制御してプリントエンジン43において印刷対象とされる面の記録内容を読み取らせる。また、読み取った記録内容を示すデータを取得し、通信I/F55を介して出力する。
(2)印刷制御処理:
次に、上記構成における印刷制御処理を図4に示すフローチャートに沿って説明する。本実施形態において、本発明にかかる割付の実施を望む利用者は予め図示しない設定画面にて割付印刷を実行するように設定を行っておく。APL25において上述のように印刷実行指示がなされると、PRTDRV20が起動し、ステップS100にて割付印刷を実行するように設定されているか否かを判別する。
同ステップS100にて割付印刷を実行するように設定されていると判別されたときには、ステップS105にて搬送制御部20eが制御データを出力し、印刷用紙搬送機構44における印刷用紙の搬送速度が遅くなるように設定する。ここでは、割付印刷を実行しない場合の搬送速度と比較して遅くなるように設定しており、これにより、インクが記録済みの印刷用紙や印刷済であることによって撓みが生じている印刷用紙であっても、用紙詰まりの発生確率を抑えながら搬送を行うことができる。
ステップS110では、搬送制御部20eが制御データを出力して印刷用紙を搬送させるとともに、読取データ取得部20fが制御データを出力して印刷用紙の記録内容を読み取らせる。この結果、レーザープリンタ40ではスキャナ42による読取が実施され、読取データがコンピュータ10に対して出力される。ステップS115では、読取データ取得部20fが当該読取データを取得する。ステップS120では、空白検出部20gが当該読取データを参照し、読み取った結果、印刷用紙に何も記録されていない全面空白の状態であるか否かを判別する。
ステップS120で全面空白の状態であると判別されないときには、ステップS125にて上記読取データを参照して矩形の空白を抽出する。すなわち、色剤が記録されていないことを示す画素が複数個連続している部分を空白とし、紙面搬送方向に平行な方向および垂直な方向に連続している複数の画素によって一つの空白領域が形成されると考える。この処理によって得られた空白領域は矩形である。矩形の領域は複数個得られる可能性があるが、印刷対象の画像が一枚の画像である場合には最大の矩形(画素数が最も多い空白)を抽出すればよい。
むろん、印刷対象の画像が全体として長方形を形成するときには、その長方形の短辺と長辺の比に近い辺の比を有する矩形の空白を保持するなど、種々の工夫をすることが可能である。ステップS130では、上記ステップS125で抽出した最大の矩形が予め決められた最小領域より大きいか否かを判別する。むろん、ここでも最大の矩形の長辺および短辺が最小領域の長辺および短辺より大きいか否かを判別したり、最大の矩形を構成する画素の数と最小領域として予め決めてある画素の数とを比較するなど種々の構成を採用可能である。
ステップS130で最大の矩形が最小領域より大きいと判別されたときには、ステップS135にて当該最大の矩形を示す座標を示すデータを上記RAM14に保存する。この座標を示すデータは上記印刷用紙内の空白を特定するためのデータであれば良く、例えば、印刷用紙の角を2次元座標系の原点とし、当該2次元座標系によって矩形空白の向かい合う2つの角の座標を特定したデータ等を採用可能である。
ステップS130で最大の矩形が最小領域より大きいと判別されないときには、ステップS140にて現在の印刷用紙について裏返し作業が実施済みであるか否かを判別する。同ステップS140にて裏返し済みであると判別されたときには、その印刷用紙には裏表ともに印刷対象画像を印刷するための空白が存在しないので、ステップS145にて搬送制御部20eが制御データを出力し、当該印刷用紙を排紙させるとともに次の印刷用紙をその搬送経路に給紙させる。
ステップS140にて現在の印刷用紙について裏返し済みであると判別されないとき、その印刷用紙の裏面に印刷対象画像を印刷するための空白が存在する可能性があるので、ステップS150にて搬送制御部20eが制御データを出力し、印刷用紙を裏返す。そして、ステップS145,ステップS150を実施した後には、印刷対象の画像を印刷用紙に対して割り付けるために再度ステップS110以降の処理を繰り返す。尚、ステップS140においては、判定対象の印刷用紙が既に裏返し済みであるか否かを判別できれば良く、種々の構成を採用可能である。例えば、裏返し済みであるか否かを示すフラグを設定し、一回裏返すとフラグをONに設定し、排紙あるいは印刷を行うとフラグをOFFにするなどの処理を実施すればよい。
ステップS135にて矩形の座標を保存し、あるいは、ステップS100で割付印刷を実行するように設定されていないと判別し、あるいは、ステップS120で全面空白の状態であると判別された場合には、ステップS155にて画像データ取得部20aが上記APL25で作成された図形を示す画像データを取得する。ステップS160では、PDLデータ作成部20bが当該図形を印刷するためのPDLデータを作成する。
ステップS165では上記矩形の座標を保存済みであるか否かを判別し、同ステップS165で上記矩形の座標を保存済みであると判別されないときには、ステップS170〜S175をスキップし、ステップS180においてPDLデータ出力部20dが上記PDLデータを出力する。すなわち、割付印刷を実行するように設定されていない場合および印刷用紙が全面空白である場合には、上記ステップS105〜S135およびステップS170〜S175をスキップし、通常通り印刷を行う。
ステップS165で上記矩形の座標を保存済みであると判別されたときには、PDLデータ補正部20cがステップS170にて割付を行うための縮小率を計算する。すなわち、上記印刷対象の画像が保存済みの座標で示される矩形の空白に含まれるように印刷するために必要な縮小率を計算する。そして、ステップS175においては、当該縮小率による縮小を行うコマンドと当該縮小後の画像を空白に印刷するためにその位置を特定するためのコマンドを利用して上記PDLデータを補正する。
当該補正後のPDLデータは、ステップS180にてレーザープリンタ40に対して出力される。このとき、レーザープリンタ40のプリントエンジン43にセットされた印刷用紙の印刷対象面は上記読取データが示す空白が存在する面である。従って、レーザープリンタ40の印刷制御プログラム60が上述の処理によってPDLデータから印刷ページデータ53aを作成し、プリントエンジン43に出力することにより、印刷用紙内の空白に対して印刷対象の画像が適切に配置され、印刷されることになる。
(3)印刷制御動作:
次に、上記構成および処理フローにおける印刷制御による動作の具体例を説明する。図5は、文字等の記録がなされた印刷用紙Pに空白Sが存在し、グラフ等を含む印刷対象の画像Iを割り付けて印刷する例を示している。利用者は予め印刷用紙Pをレーザープリンタ40の印刷用紙蓄積部に蓄積させておき、APL25にて印刷対象の画像Iを作成する。尚、ここでは、本発明にかかる割付印刷を実行するように予め設定がなされていることとする。
APL25にて印刷対象の画像Iを印刷する印刷実行指示を行うと、コンピュータ10にてPRTDRV20が実行され、図4に示す処理が開始される。図5に示す例においては、ステップS100の判別を経てステップS105で搬送速度が遅くなるように設定され、印刷用紙Pがレーザープリンタ40内でスムーズに搬送される。ステップS110の処理によりこの印刷用紙Pの図5に示す面に対してスキャナ42による読取がなされ、読取データ取得部20fはその記録内容を示す読取データを取得する。
この読取データによれば、図5の印刷用紙P上に示すように何らかの記録がなされている部分と記録がなされていない部分が明らかになり、ステップS120,S125の処理によって矩形の空白Sが抽出される。この例における空白Sは予め決められた最小領域よりも大きく、ステップS135にて空白Sの角を示す座標が保存される。ステップS155,S160では、印刷対象の画像Iを印刷用紙Pの全面に渡って印刷するためのPDLデータが作成されるが、ステップS165の判別を経ることによってPDLデータ補正部20cがステップS170,S175を実施することになる。
すなわち、ステップS170,S175では、印刷対象の画像Iを縮小し、空白Sの位置に割り付けて印刷を実施するようにPDLデータを補正する。レーザープリンタ40においては、この補正後のPDLデータによって印刷を実行するので、印刷用紙Pの図5に示す面に対して印刷を行い、図5の印刷結果Rに示すように空白Sの部分に印刷対象の画像Iが印刷された印刷結果が得られる。以上のように、本発明によれば、利用者は印刷用紙Pに空白が存在するか否か、割り付ける場合にどのような縮小と印刷位置の調整をすべきか、等を全く考慮する必要がない。すなわち、これらの煩わしい作業を全く意識することなく、印刷用紙Pをレーザープリンタ40にセットして印刷対象の画像Iの印刷を実行するのみで、適正な位置に画像が割り付けられた印刷結果を得ることができる。
(4)第2の実施形態:
上記第1の実施形態においては、印刷対象の画像を印刷用紙の空白に割り付けて印刷を行っていたが、割付を行って印刷した画像と元から印刷済であった画像を区別できるように構成しても良い。この実施形態は、上記図1に示すコンピュータ10およびレーザープリンタ40とほぼ同様の構成にて実現可能である。すなわち、レーザープリンタ40の制御系は図3と同様の構成で実現可能であるが、コンピュータ10においては、図2に示すPDLデータ補正部20cに付加的な処理を加える。
図6〜図8は、かかる付加的な処理を示すフローチャートであり、上記図4に示す処理に対して付加する処理を示している。ここでは、元から印刷済であった画像に対して”×”印を印刷するように構成しており、”×”印の印刷を望む利用者がPRTDRV20において予め当該”×”印の印刷を実行する設定を実施できるように構成しておく。図6に示すフローは、例えば、図4に示すステップS100の前に実施される。同図6に示すステップS90では、上記”×”印の印刷を実行する設定が行われているか否か判別する。
同ステップS90で”×”印の印刷を実行する設定であると判別されなければ図6に示すフローは実行しない。ステップS90で”×”印の印刷を実行する設定であると判別されたときには、ステップS91で搬送制御部20eが制御データを出力し、印刷用紙搬送機構44における印刷用紙の搬送速度が遅くなるように設定する。ここでも、”×”印の印刷を実行しない場合の搬送速度と比較して遅くなるように設定しており、これにより、インクが記録済みの印刷用紙や印刷済であることによって撓みが生じている印刷用紙であっても、用紙詰まりの発生確率を抑えながら搬送を行うことができる。従って、上記ステップS105にて重複して速度を遅くする必要はない。
ステップS92〜S94は、上記ステップS110〜S120と同様の処理である。従って、ステップS92,S93で読取データを取得済みの場合、その後に重複してステップS110,S115を実施する必要はない。ステップS94にて全面空白の状態であると判別されないときには、空白検出部20gがステップS95にて上記読取データを参照して矩形の非空白領域を抽出する。すなわち、色剤が記録されていないことを示す画素が複数個連続している部分を空白とし、上述の処理と同様にして矩形の空白を抽出する。そして、当該空白を除いた部分を矩形で抽出することによって矩形の非空白領域とする。
むろん、ここでは色剤が記録されていないことを示す画素が密に集まっている部位を非空白として抽出することができれば良く、他にも種々の処理を採用可能である。尚、非空白領域が複数個存在する場合は、複数個の領域を非空白領域として抽出するのが好ましい。むろん、抽出された非空白領域の中で比較的大きな領域のみを抽出するなど、種々の構成を採用可能である。
ステップS96では、PDLデータ補正部20cが”×”印の画像データを取得する。すなわち、印刷用紙に予め何らかの記録がなされていた部位に重ねて印刷する”×”印を示す画像データを用意してHDD15等に保存しておき、当該保存された画像データを取得する。ステップS97では、当該”×”印の画像を拡大あるいは縮小し、上記ステップS95にて抽出された非空白領域内に割り付ける。ステップS98では、拡大あるいは縮小後の”×”印が割り付けられた位置を示す座標データを生成し、上記RAM14等に保持する。以上の処理においては、”×”印を印刷するためのPDLデータを生成するための準備、すなわち、”×”印の画像データおよびその位置等を確定することができれば良く、他にも種々の処理を採用可能である。
”×”印の印刷を行う場合に以上の準備を行った上で、上記図4に対して図7および図8に示す処理を追加することにより、”×”印を印刷する。すなわち、図4のステップS150に示す裏返し処理を実施する前に印刷用紙の非空白領域に対して”×”印を印刷するため、ステップS141,S142に示す処理を実施する。また、図4のステップS180に示すPDLデータの出力処理を実施する前に印刷用紙の非空白領域に対して”×”印を印刷するため、ステップS176〜S178に示す処理を実施する。
より具体的には、ステップS141にてPDLデータ補正部20cが上記拡大あるいは縮小された”×”印の画像データおよび上記”×”印の座標データを取得する。そして、ステップS142においては、当該”×”印の画像を当該座標に印刷するためのPDLデータを作成し、PDLデータ出力部20dが当該PDLデータを出力する。これにより、レーザープリンタ40では、印刷用紙における印刷済の部位に”×”印を重ねて印刷する。この印刷が終了すると、上記ステップS150における裏返しを実行する。この結果、印刷済の部分が新たに印刷されたものであると誤認することが無くなる。
また、ステップS176においては、上記”×”印の印刷を実行する設定が行われているか否か判別する。同ステップS176で”×”印の印刷を実行する設定であると判別されなければ図8に示すフローは実行しない。ステップS176で”×”印の印刷を実行する設定であると判別されたときには、ステップS177にてPDLデータ補正部20cが上記拡大あるいは縮小された”×”印の画像データおよび上記”×”印の座標データを取得する。そして、ステップS178では、当該”×”印を当該座標に印刷するためのコマンドを上記PDLデータに付加する補正を行い、ステップS180にて当該PDLデータをレーザープリンタ40に対して出力する。
図9は、印刷済の部位に”×”印を重ねて印刷する実施形態における動作例を説明する説明図である。同図に示す例において印刷用紙Pに記録済みの記録内容および印刷対象の画像Iは上記図5と同様である。利用者は予め印刷用紙Pをレーザープリンタ40の印刷用紙蓄積部に蓄積させておき、APL25にて印刷対象の画像Iを作成する。尚、ここでは、本発明にかかる割付印刷および”×”印の印刷を実行するように予め設定がなされていることとする。
APL25にて印刷対象の画像Iを印刷する印刷実行指示を行うと、コンピュータ10にてPRTDRV20が実行され、図4に示す処理に対して図6〜図8の処理が付加された処理が開始される。図9に示す例においては、ステップS90の判別を経てステップS91で搬送速度が遅くなるように設定され、印刷用紙Pがレーザープリンタ40内でスムーズに搬送される。ステップS92の処理によりこの印刷用紙Pの図9に示す面に対してスキャナ42による読取がなされ、読取データ取得部20fはその記録内容を示す読取データを取得する。
この読取データによれば、図9の印刷用紙P上に実線で示す空白と一点鎖線で示す非空白領域が明らかになり、ステップS95の処理によって矩形の非空白領域が抽出され、ステップS96〜S98にて当該非空白領域に印刷するための”×”印とその座標を示すデータが保持される。また、ステップS100〜S135の処理により空白の角を示す座標が保存される。ステップS155,S160では、印刷対象の画像Iを印刷用紙Pの全面に渡って印刷するためのPDLデータが作成されステップS170,S175にて印刷対象の画像Iを空白に割り付けたPDLデータが作成される。
そして、ステップS176の判別を経てステップS177,S178の処理を行い、非空白部分に”×”印を印刷するためのPDLデータを作成する。レーザープリンタ40においては、この補正後のPDLデータによって印刷を実行するので、印刷用紙Pの図9に示す面に対して印刷を行い、図9の印刷結果Rに示すように空白の部分に印刷対象の画像Iが印刷され、非空白の部分に拡大あるいは縮小後の”×”印が印刷された印刷結果が得られる。本実施形態によれば、印刷対象の画像I以外に”×”印が付されているので、必要な部位である画像Iと不要な部位とが非常に明確になる。むろん、ここでは不要な部位を明示することができればよいので、印刷する画像は”×”印に限らず他の文様であっても良いし、”不要”,”無効”等の文字であっても良く種々の構成を採用可能である。
(5)他の実施例:
さらに、上述の構成以外にも種々の実施例を採用可能である。例えば、コンピュータ10とレーザープリンタ40とを接続する構成以外にも種々の構成を採用可能である。レーザープリンタにおいてプログラム実行環境を構成することができるので、本発明にかかる印刷制御部をレーザープリンタのプログラム実行環境で実施するように構成しても良い。
むろん、レーザープリンタに限定されることはなく、インクジェットプリンタやその他のプリンタに対して本発明を適用することも可能であるし、ファクシミリのように元々スキャナとプリンタとを搭載する機器に対して本発明を適用しても良い。フラットヘッドスキャナとプリンタとを一台の機体で提供するいわゆる複合機に対して本発明を適用することも可能である。
また、上記第1の実施形態においては、予め最小領域を定義しておき、上記ステップS125で抽出した最大の矩形が最小領域より大きい場合に割付を行っていたが、空白が存在する場合であっても割付を行わないという判定をするに当たり、その判断基準としては種々の基準を採用することができる。例えば、仮に空白に対して割付を行うとした場合に、その縮小率n%を計算し、nが所定の閾値以下になる場合には割付を実施しないような構成等を採用可能である。
さらに、割付を行う位置や割り付け後の大きさを利用者が決定できるように構成しても良い。かかる構成は、例えば、図1に示すコンピュータ10において上記読取データに基づくイメージをディスプレイ18に表示し、キーボード31やマウス32によって当該イメージ内の割り付け位置や割り付け後の大きさを指定できるようにすることで実現可能である。割り付け位置および割り付け後の大きさを指定した後には、これらを示すデータを保持し、上記ステップS170,S175における処理において、印刷対象の画像を縮小し、割り付ける。これにより利用者所望の位置および大きさに印刷対象の画像を割り付けた印刷結果を得ることができる。
さらに、本発明のような割付を実施しないで印刷を実施するためのPDLデータを作成するPDLデータ作成部20bはAPL25に備えられていても良い。また、本発明のような割付を実施しないで印刷を実施するための汎用的なモジュールを用いてステップS155,S160の処理を行い、その後にPDLデータを補正する構成が必須というわけではない。すなわち、PDLデータの作成段階から上記ステップS135に示す空白の座標を参照し、画像の縮小および割付を行ったPDLデータを生成しても良い。
印刷対象の画像としても上述のような図形に限られず、文字や絵などの画像であっても良い。ベクトルデータであれば、PDLデータ内でコマンドによって所望の縮小や割付を実施可能である。ビットマップデータ等のようなデータであれば、再サンプリング処理によって画像の縮小を実施可能であるし、印刷位置を示す座標データによって印刷位置を指定可能である。むろん、PDLデータを使うことが必須というわけでもない。
さらに、印刷対象の画像を空白に対して割り付けるために、画像の縮小を実施する構成に限らず、拡大を行っても良い。また、スキャナ42の感度を適宜変更しても良い。例えば、印刷用紙の種類によってその白色度が異なることを考慮し、予め設定された印刷用紙の種類に応じてスキャナ42の感度を変更する構成を採用しても良い。また、ノイズの影響を除去するノイズ除去処理を実施しても良い。例えば、大きな空白内に孤立した点が存在するときにその点をノイズと見なすなどのノイズ除去処理を行えば、的確に空白領域を抽出することが可能である。
さらに、空白に対して割り付ける画像の数は一つに限られず、複数個の画像を割り付ける処理を行っても良い。さらに、印刷媒体は矩形の印刷用紙に限られない。例えば、封筒やはがきの宛名部分等、予め何らかの記録がなされている印刷用紙に対して本発明を適用し、郵便番号の枠内に郵便番号を割り付けて印刷するように制御することも可能である。
コンピュータとレーザープリンタとの概略構成図である。 プリンタドライバのブロック図である。 レーザープリンタのブロック図である。 印刷制御処理のフローチャートである。 印刷制御による動作の具体例を説明する説明図である。 第2実施形態における付加的な処理を示すフローチャートである。 第2実施形態における付加的な処理を示すフローチャートである。 第2実施形態における付加的な処理を示すフローチャートである。 印刷制御による動作の具体例を説明する説明図である。
符号の説明
10…コンピュータ、20…PRTDRV、20a…画像データ取得部、20b…PDLデータ作成部、20c…PDLデータ補正部、20d…PDLデータ出力部、20e…搬送制御部、20f…読取データ取得部、20g…空白検出部、40…レーザープリンタ、42…スキャナ、43…プリントエンジン、44…印刷用紙搬送機構、61…スプール部、62…PDL解釈部、63…印刷ページデータ出力部、64…搬送制御部、65…スキャナ制御部

Claims (13)

  1. 印刷媒体に対する割付を制御しながら印刷装置に印刷を実行させる印刷制御装置であって、
    上記印刷装置には印刷媒体に対して色剤を記録する印刷実行部と当該印刷実行部にて色剤を記録する前に印刷媒体上の記録内容を読み取るスキャン部とが備えられており、
    印刷対象の画像を示す画像データを取得する画像データ取得手段と、
    上記スキャン部にて読み取った上記記録内容を示す読取データを取得する読取データ取得手段と、
    上記読取データを参照して印刷媒体上の空白を検出する空白検出手段と、
    同空白検出手段にて検出した空白に上記印刷対象の画像を割り付けて印刷を実行するための印刷データを生成する印刷データ生成手段と、
    同印刷データによって上記印刷装置に印刷を実行させる印刷実行手段とを具備することを特徴とする印刷制御装置。
  2. 上記印刷データ生成手段は、上記検出した空白に上記印刷対象の画像が含まれるように印刷対象画像の縮小処理あるいは拡大処理を実行することを特徴とする上記請求項1に記載の印刷制御装置。
  3. 上記読取データは読み取った領域を複数の画素にて示すとともに画素毎に少なくとも色剤の有無を示すデータであり、上記空白検出手段は当該色剤が無いことを示す画素が並んでいる部分を空白として認識するとともに最大の空白を画像の割り付け対象として検出することを特徴とする上記請求項1または請求項2のいずれかに記載の印刷制御装置。
  4. 上記印刷データ生成手段は、上記空白が所定の大きさに満たない場合に印刷データの生成を実行しないことを特徴とする上記請求項1〜請求項3のいずれかに記載の印刷制御装置。
  5. 上記印刷データ生成手段は、上記割付のための縮小処理において所定の縮小率以下の縮小が必要となる場合に印刷データの生成を実行しないことを特徴とする上記請求項2〜請求項4のいずれかに記載の印刷制御装置。
  6. 上記読取データが示す上記記録内容を表示する表示手段と、当該記録内容における空白の指定を受け付ける空白指定手段とを備え、上記空白検出手段は当該指定された空白に基づいて上記印刷媒体上の空白を検出することを特徴とする上記請求項1〜請求項5のいずれかに記載の印刷制御装置。
  7. 上記印刷装置のスキャン部は上記記録内容の読取感度を変更することが可能であり、上記印刷装置で使用する印刷媒体の種類を設定する印刷媒体設定手段と、同印刷媒体設定手段によって設定された印刷媒体の種類に応じて上記スキャン部における読取感度を変更する読取感度制御手段を備えることを特徴とする上記請求項1〜請求項6のいずれかに記載の印刷制御装置。
  8. 上記印刷装置は印刷媒体を搬送する印刷媒体搬送部を備え、上記印刷データ生成手段によって上記検出した空白への画像の割付を実施する場合には上記検出した空白への画像の割付を実施しない場合より搬送速度が遅くなるように上記印刷媒体搬送部における搬送速度を制御する搬送速度制御手段とを備えることを特徴とする上記請求項1〜請求項7のいずれかに記載の印刷制御装置。
  9. 上記読取データを参照して印刷媒体上に記録された色剤を含む非空白領域を検出する非空白領域検出手段を備え、上記印刷データ生成手段は上記非空白領域検出手段にて検出した非空白領域に対して非空白領域であることを示す所定の画像を印刷するための印刷データを生成することを特徴とする上記請求項1〜請求項8のいずれかに記載の印刷制御装置。
  10. 上記読取データは読み取った領域を複数の画素にて示すとともに画素毎に少なくとも色剤の有無を示すデータであり、上記非空白領域検出手段は当該色剤が無いことを示す画素が並んでいる空白の部分を除いた矩形の領域を非空白領域として認識することを特徴とする上記請求項9に記載の印刷制御装置。
  11. 印刷媒体に対する割付を制御しながら印刷装置に印刷を実行させる印刷制御方法であって、
    上記印刷装置には印刷媒体に対して色剤を記録する印刷実行部と当該印刷実行部にて色剤を記録する前に印刷媒体上の記録内容を読み取るスキャン部とが備えられており、
    印刷対象の画像を示す画像データを取得する画像データ取得工程と、
    上記スキャン部にて読み取った上記記録内容を示す読取データを取得する読取データ取得工程と、
    上記読取データを参照して印刷媒体上の空白を検出する空白検出工程と、
    同空白検出工程にて検出した空白に上記印刷対象の画像を割り付けて印刷を実行するための印刷データを生成する印刷データ生成工程と、
    同印刷データによって上記印刷装置に印刷を実行させる印刷実行工程とを具備することを特徴とする印刷制御方法。
  12. 印刷媒体に対する割付を制御しながら印刷装置に印刷を実行させる印刷制御プログラムであって、
    上記印刷装置には印刷媒体に対して色剤を記録する印刷実行部と当該印刷実行部にて色剤を記録する前に印刷媒体上の記録内容を読み取るスキャン部とが備えられており、
    印刷対象の画像を示す画像データを取得する画像データ取得機能と、
    上記スキャン部にて読み取った上記記録内容を示す読取データを取得する読取データ取得機能と、
    上記読取データを参照して印刷媒体上の空白を検出する空白検出機能と、
    同空白検出機能にて検出した空白に上記印刷対象の画像を割り付けて印刷を実行するための印刷データを生成する印刷データ生成機能と、
    同印刷データによって上記印刷装置に印刷を実行させる印刷実行機能とをコンピュータに実現させることを特徴とする印刷制御プログラム。
  13. 印刷媒体に対する割付を制御しながら印刷を実行する印刷装置であって、
    上記印刷媒体に対して色剤を記録する印刷実行手段と、
    当該印刷実行部にて色剤を記録する前に印刷媒体上の記録内容を読み取るスキャン手段と、
    印刷対象の画像を示す画像データを取得する画像データ取得手段と、
    上記スキャン部にて読み取った上記記録内容を示す読取データを取得する読取データ取得手段と、
    上記読取データを参照して印刷媒体上の空白を検出する空白検出手段と、
    同空白検出手段にて検出した空白に上記印刷対象の画像を割り付けて印刷を実行するための印刷データを生成する印刷データ生成手段と、
    同印刷データによって上記印刷装置に印刷を実行させる印刷実行手段とを具備することを特徴とする印刷装置。

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2010206524A (ja) * 2009-03-03 2010-09-16 Konica Minolta Business Technologies Inc 画像形成装置
JP2012128806A (ja) * 2010-12-17 2012-07-05 Dainippon Printing Co Ltd プリントイメージデータ生成装置
JP7000794B2 (ja) 2017-10-20 2022-01-19 コニカミノルタ株式会社 画像形成装置、印刷制御方法及び印刷制御プログラム

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