JP2017087672A - 画像形成システム - Google Patents

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弘章 高野橋
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Abstract

【課題】複数の排紙台を有効に利用し、多枚数印刷する際に排紙された印刷物の並び替えの手間を省くこと。【解決手段】1つの排紙台では排紙しきれず複数の排紙台を利用して多枚数印刷を行う連続排紙モードが選択されたとき、画像形成装置1の排紙台41の排紙方式と排紙先の優先順位に合わせて、排紙台41毎に積載上限枚数分ずつ画像データを必要に応じて入れ替えて印刷データを作成して画像形成装置1に出力する。画像形成装置1は、外部端末110から入力された印刷データに従って印刷処理を実施し、排紙先として選択した排紙台41が積載上限枚数に達したときに、次に優先順位の高い排紙台41へと排紙先を切り替えて排紙する。【選択図】図1

Description

本発明は、情報処理装置から送信された印刷データを印刷媒体となる用紙に印刷する画像形成システムに関する。
従来より、排紙方式として基準となる印面が上となるフェイスアップ排紙で排紙された印刷物を順次積載するフェイスアップ排紙台と、排紙方式として基準となる印面が下となるフェイスダウン排紙で排紙された印刷物を順次積載するフェイスダウン排紙台とを少なくとも各1台備えた画像形成装置が普及している。
この種の画像形成装置において、一台の排紙台の最大積載枚数以上印刷を行うときに複数の排紙台を使用して排紙する連続排紙モードを設定した場合、排紙方式の異なる排紙台に排紙することになる。しかしながら、排紙先となるフェイスアップ排紙台とフェイスダウン排紙台とは、それぞれ排紙された用紙の排紙順序(ページの降順/昇順)が異なるため、各台から回収した印刷物をまとめる際に、印刷物の順序を入れ替え作業が煩雑となってしまう。
そこで、このような排紙済み用紙の入れ替え作業の手間が省ける装置として、本願出願人は、下記特許文献1〜4に開示される装置を考案した。
下記特許文献1に開示される装置は、連続排紙モードが設定され、排紙先となる排紙台(フェイスアップ排紙台、フェイスダウン排紙台)が所定の積載量に達している場合に、装置に設置される排紙台のうち、現在排紙している排紙台と同じ排紙方式の排紙台を次の排紙先として切り替えている。
また、下記特許文献2に開示される装置は、実行中の印刷ジョブに続く次の印刷ジョブによる印刷物が、標準として使用するフェイスダウン排紙台に排紙できるようにするため、原稿画像における画像データの全ページの画像処理が終了時を起点として、フェイスダウン排紙台が最大積載枚数に達する前に印刷ジョブの途中でフェイスアップ排紙台に切り替えている。
また、下記特許文献3に開示される装置は、印刷データをストックする分の記憶容量の状況に左右されずに印刷のページ順を変更しないで排紙処理を行うため、指定された排紙台(例えばフェイスアップ排紙台)の積載枚数が上限に達すると、印刷後の印刷用紙を循環反転経路で搬送させた後、指定された排紙台と別の排紙台(例えばフェイスダウン排紙台)から排紙させている。
また、下記特許文献4に開示される装置は、排紙台(例えばフェイスアップ排紙台)に積載された用紙が所定量に達したことが検出されると、指定された排紙台からの排紙を停止し、未印刷のページについて印刷開始時とは逆順に印刷するとともに、未排紙の用紙について印刷開始時とは逆順に、別の排紙台(例えばフェイスダウン排紙台)から排紙するように搬送経路を切り替える切替手段を制御するようにしている。
特開2010−47350号公報 特開2010−95326号公報 特開2009−241293号公報 特開2009−255306号公報
しかしながら、特許文献1の装置では、切り替え先となる排紙台に印刷物が所定量積載されていた場合、排紙先として選択できないため、排紙処理が実行されずに印刷ジョブが中断してしまうという問題がある。さらに、切り替える排紙先が異なる排紙方式の排紙台のみの場合、その排紙台は使用されず、排紙先となっている排紙台が最大積載枚数に達する前に印刷物の取り除き要求がユーザに通知されるため、通知の都度、排紙台の印刷物を取り除く手間が掛かる。
また、特許文献2の装置では、排紙台の最大積載枚数に達する前に排紙台に積載された印刷物の取り除き要求がユーザに通知されるため、特許文献1と同様、印刷物を取り除き要求の頻度が多く、排紙台の印刷物を取り除く手間が掛かる。
また、下記特許文献3の装置では、指定された排紙台ではない別の排紙台に排紙させるように循環反転経路を搬送させる必要があり、印刷ジョブ終了までに余計な時間を要するという問題がある。
また、下記特許文献4の装置では、指定された排紙台の積載上限枚数に達して印刷順序を逆順に変える際、排紙台にまだ排紙されていない印刷物(未排出印刷物)に対して、印刷物を正しい順序で排紙するため、未排出印刷物の排紙順番になるまで当該印刷物を循環反転経路内で搬送させる必要があり、逆順印刷になってから残りの印刷枚数が多いほど印刷に掛かる時間を要し、生産性が落ちるという問題がある。
以上のように、特許文献1、2の装置では、排紙台の積載上限枚数に満たない範囲内で排紙するように排紙台を切り替えてしまうため、多枚数を印刷する場合、ユーザに対して取り除き要求の通知回数が増え、その結果、取り除く手間が増えてしまうという問題がある。
また、特許文献3、4の装置では、ユーザに取り除く要求を通知することはないが、多枚数を印刷する場合、他のジョブによる排紙台の使用状況によっては印刷物を得るまでに時間を要するという問題がある。
そこで、本発明は上記問題点に鑑みてなされたものであり、フェイスアップ排紙台及びフェイスダウン排紙台を少なくとも各一台以上備えた画像形成装置において、複数の排紙台を使って多枚数印刷を行う連続排紙モードが設定されたときに、排紙された用紙の入れ替えの手間を省きつつ、各台の積載上限枚数を最大限有効活用して印刷効率を高めることのできる画像形成システムを提供することを目的とするものである。
上記した目的を達成するため、本発明に係る第1の態様は、印刷データを生成する情報処理装置と、
印刷面を上にして用紙を積載するフェイスアップ排紙台及び印刷面を下にして用紙を積載するフェイスダウン排紙台を少なくとも各一台備え、前記情報処理装置から送信された印刷データを印刷する画像形成装置とを有する画像形成システムにおいて、
各排紙台の優先順位の設定と、一台の排紙台の最大積載枚数以上印刷を行うときに複数の排紙台を使用することの設定とを行う、連続排紙モードを設け、
前記連続排紙モードが正しく設定されたときに、前記印刷データのラスタライズの前に、設定された排紙優先順位と各排紙先に応じた印刷順の通りに印刷されるように前記印刷データのページ順を各排紙台毎に入れ替える画像順序入替手段と、
設定された排紙優先順位と各排紙先の印刷順の通りに前記印刷データが印刷されるように排紙経路の切り替え動作及び画像形成動作を制御する動作制御手段と、
を設けたことを特徴とする、画像形成システムである。
本発明に係る第2の態様は、第1の態様に係る画像形成システムにおいて、前記排紙台の優先順位の設定と前記印刷データに基づき、排紙された用紙の回収順序を表示部に表示する表示制御手段を備えたことを特徴とする、画像形成システムである。
本発明に係る第3の態様は、第1又は第2の態様に係る画像形成システムにおいて、前記排紙台に積載された用紙の有無を検出する用紙有無検出手段を設け、
前記画像順序入替手段及び前記動作制御手段は、前記用紙有無検出手段により用紙有りが検出された排紙台について、使用する排紙台の対象から除外することを特徴とする、画像形成システムである。
第1の態様に係る画像形成システムによれば、連続排紙モードが選択されたとき、ジョブの途中で印刷物の取り除き要求をすることなく、画像形成装置が具備する排紙台の積載上限枚数を最大限に有効活用して多枚数の印刷物を得ることができる。また、排紙台に排紙された印刷物は、画像形成装置の設置環境等に応じて適切な動線で排紙された用紙束が回収できるように事前に指定した排紙優先順位に従って排紙されるため、ユーザは、自身が設定した排紙優先順位の順に用紙束を回収するだけで所望の印刷物を得ることができる。
第2の態様に係る画像形成システムによれば、表示部の表示画面上に排紙台に排紙された用紙束の回収順序を表示させることができるため、指定した排紙優先順位を忘れた場合や、他人に回収を依頼した場合であっても、表示された回収順序に従って用紙束を回収するだけで所望の印刷物を得ることができる。
第3の態様に係る画像形成システムによれば、排紙先として設定した排紙台の台上に用紙があった場合は、該当する排紙台を排紙先から除外することができるため、ジョブを実行したときに排紙台から用紙が溢れることを事前に防止することができる。
本発明に係る画像形成システムの構成を示した概略構成図である。 第1実施形態の画像形成システムにおける機能ブロック図である。 連続排紙モードを設定するときの設定画面の表示例を示す図である。 連続排紙モード時における印刷データの画像順序入れ替え処理の一例を示す図である。 連続排紙モード時において設定された排紙先優先順位情報に従って排紙された状態の一例を示す図である。 連続排紙モード時において排紙された印刷物の回収順序の表示例を示す図である。 第1実施形態の外部端末で実施される処理の流れを示すフローチャートである。 第1実施形態の画像形成装置で実施される処理の流れを示すフローチャートである。 第2実施形態の画像形成システムにおける機能ブロック図である。 第2実施形態の外部端末で実施される処理の流れを示すフローチャートである。 第2実施形態の画像形成装置で実施される処理の流れを示すフローチャートである。
以下、本発明を実施するための形態について、添付した図面を参照しながら詳細に説明する。この実施の形態によって本発明が限定されるものではなく、この形態に基づいて当業者等により考え得る実施可能な他の形態、実施例及び運用技術等は全て本発明の範疇に含まれるものとする。
なお、本明細書において、添付する各図を参照した以下の説明において、方向乃至位置を示すために上、下、左、右の語を使用した場合、これはユーザが各図を図示の通りに見た場合の上、下、左、右に一致する。
また、本明細書において、用紙における表面/裏面のうちの何れか一方の紙面を基準面(例えば片面印刷のときは印面、両面印刷のときは最初に印刷された印面(第1印面))としたとき、この基準面を上にした状態で排紙する排紙方式が「フェイスアップ排紙」であり、基準面を下にした状態で排紙する排紙方式が「フェイスダウン排紙」である。
[1.第1実施形態]
<1−1.システム概要>
図1又は図2に示すように、第1実施形態に係る画像形成システム100は、印刷媒体となる用紙に対して所定の画像を印刷する画像形成装置1と、印刷データを生成し、画像形成装置1とデータ通信可能な外部端末110(請求項における「情報処理装置」に相当)とを備えて構成される。この外部端末110としては、PC(personal computer )や携帯情報端末(スマートフォンやタブレット端末)等が用いられる。
画像形成装置1と外部端末110との接続形態は、周知の通信ネットワークによる形態(代表的には、単体又は複数台の外部端末110と画像形成装置1とが共用するLAN(Local Area Network)接続やインターネット網を介して無線又は有線接続された形態)となる。
第1実施形態の画像形成システム100は、ホストコンピューターとなる外部端末110側で印刷に関するイメージ処理を行うGDI(Graphic Device Interface)出力形式をとっている。よって、第1実施形態の画像形成装置1は、PDL(ページ記述言語)を解釈するためのプロセッサやメモリを具備していない、所謂GDIプリンタとなる。
外部端末110は、OS(Operating Software)上で動作する文書作成ソフトウェア、表計算ソフトウェア、図面作成ソフトウェア等のアプリケーションソフトウェアを用いて原稿データを作成し、画像形成装置1に対してこの原稿データに基づく画像形成を指示する。
外部端末110には、画像形成装置1に対応して開発されたプリンタドライバプログラムがインストールされており、このプログラムを外部端末110の制御部(CPU)が実行することで、プリンタドライバ部111が形成される。つまり、プリンタドライバ部111が動作することにより、外部端末110は印刷制御装置として機能する。
外部端末110において、OSがWindows(登録商標)である場合には、GDIがグラフィックエンジンとして利用される。グラフィックエンジンは、アプリケーションソフトウェアによって作成した印刷対象となる原稿データをOSに依存する形式の出力コマンドで受信し、画像形成装置1が処理可能な形式にそのコマンドを変換してプリンタドライバ部111へ出力する。
プリンタドライバ部111は、グラフィックエンジンから受け取ったコマンドに基づいて、画像形成装置1が認識可能な制御コマンドに変換した後にラスタライズ(ラスタ形式以外のデータをラスタ形式(ビットマップ形式)に変換する処理)して印刷データ(ラスタイメージデータ)を生成する。そして、プリンタドライバ部111は、生成した印刷データと、印刷データを用紙に画像形成するための設定である印刷条件とを含む印刷ジョブを画像形成装置1に出力する。
プリンタドライバ部111は、ユーザからの指示に基づいて、上記のようにアプリケーションソフトウェアで作成された印刷対象となる原稿データに基づく印刷データを生成し、この印刷データを有する印刷ジョブを画像形成装置1に出力する処理を行う。この処理を行うため、プリンタドライバ部111は、印刷条件設定部111aと、印刷データ生成部(請求項における「画像順序入替手段」に相当)111bとを備えている。
印刷条件設定部111aは、印刷品質、カラー種別、印刷枚数、用紙サイズ、用紙種類、給紙台指定等の印刷条件の設定をユーザから受け付ける。
また、印刷条件設定部111aは、印刷条件として、後述する排紙台41のうち、一台の排紙台41の最大積載枚数以上印刷を行うときに複数の排紙台41を使用して排紙する「連続排紙モード」で排紙する際の連続排紙機能の有効/無効の設定をユーザから受け付ける。なお、連続排紙モードを設定するような多枚数(数百〜数千枚)印刷ではない標準の印刷ジョブでは、1つの排紙台41のみで排紙可能なジョブが大多数であるため、デフォルト設定として連続排紙機能は無効となっている。
また、印刷条件設定部111aは、印刷条件として、連続排紙モード設定時において、排紙先となる排紙台41の優先順位を決める排紙台優先順位情報の設定をユーザから受け付ける。この排紙台優先順位情報は、ユーザが各排紙台41に積載された用紙束を回収しやすい順に任意に設定可能な情報である。
なお、排紙台優先順位情報は、ユーザが任意に設定可能であるが、画像形成装置1の設置環境(レイアウト)や後処理装置の有無によりユーザの動線がある程度固定されるような場合は、その都度設定せずに、排紙台41の回収順序がデフォルトで設定されていてもよい。
図3は、連続排紙モードを設定する際に外部端末110の表示画面上に表示される設定画面例である。
ユーザは、連続排紙モードを設定する場合、外部端末110の表示画面上に表示された設定画面を確認しながら「連続排紙モード」の項目を有効又は無効に設定するとともに、「排紙台優先順位」として排紙台41の優先順位を設定する。なお、図3では、連続排紙モードが「有効」に設定され、排紙台41の優先順位は、1番目の排紙先として「排紙台1(フェイスアップ排紙台41Ua)」、2番目の排紙先として「排紙台2(フェイスアップ排紙台41Ub)」、3番目の排紙先として「排紙台3(フェイスダウン排紙台41D)」が設定されている。また、排紙台の番号は、予め各排紙台41に対して割り振られている。
印刷データ生成部111bは、OSのグラフィックエンジンから、印刷対象として指定された原稿データを画像形成装置1が処理可能な形式に変換されたコマンドを受けると、このコマンドと、印刷条件設定部111aで受け付けた印刷条件の設定内容とに基づきラスタライズして、印刷データとなるラスタイメージデータ(ビットマップデータ)を生成する。
また、印刷データ生成部111bは、連続排紙モードが設定された印刷データを作成する際に、設定された排紙台優先順位情報と、選択された排紙台41毎の積載上限枚数を示す積載上限情報とに基づき、設定された排紙優先順位と排紙先となる排紙台41に合わせて画像データの印刷ページ順を必要に応じて入れ替えた後にラスタライズして印刷データを作成する。
図4は、500ページの印刷物における画像データの印刷順序を入れ替えたときの一例であり、排紙先の優先順位として、フェイスアップ排紙台41Ua(積載上限枚数:200枚)→フェイスアップ排紙台41Ub(積載上限枚数:200枚)→フェイスダウン排紙台41D(積載上限枚数:100枚)の順で設定された例である。また、画像データを入れ替える場合、フェイスアップ排紙される画像データは降順、フェイスダウン排紙される画像データは昇順となるようにする。
以上のように、印刷データ生成部111bは、印刷条件設定部111aで設定された連続排紙モードにおける排紙先の優先順位に基づき、画像形成装置1の各排紙台41に応じた印刷ページ順の通りに排紙台41の積載上限枚数分ずつ必要に応じて画像データを入れ替える。そして、画像順序を入れ替えた後にラスタライズして印刷データを作成し、画像形成装置1に出力する。
<1−2.画像形成装置の構成>
次に、第1実施形態に係る画像形成装置1の構成について説明する。
図1又は図2に示すように、画像形成装置1は、給紙部10と、搬送部20と、印刷部30と、排紙部40と、反転部50と、記憶部60と、制御部70と、設定表示部80と、画像読取部90とを備えている。
なお、第1実施形態の画像形成装置1は、上述したように外部端末110から出力される印刷ジョブに基づいて印刷処理を実行するGDIプリンタである。
また、本形態では印刷方式としてインクジェット方式を用いたインクジェット印刷装置を例に説明するが、印刷媒体である用紙に所望の画像が形成可能であればよいため、例えば複写機、レーザプリンタ等の装置を採用してもよい。
さらに、画像形成装置1は、外部端末110との通信を行うために、接続形態に応じたプロトコル処理(例えば、LAN接続の場合には、TCP/IPによる通信処理)を行うための通信処理部1aを備え、入力元の1つである外部端末110から画像情報である印刷データを入力する。なお、通信処理部1aは、例えばUSB(Universal Serial Bus)メモリのような外部記憶媒体との間で印刷ジョブを入出力する通信インターフェースとした構成でもよい。
図1に示すように、画像形成装置1の筐体内には、印刷媒体となる用紙の搬送経路として循環経路R1が設定されている。この循環経路R1は、画像形成された用紙を排紙部40まで搬送する通常経路R2と、表面に画像形成された用紙における搬送方向の前後を入れ換えた後、再び通常経路R2に戻すための反転経路R3から構成される閉ループ状の循環路である。用紙は、この循環経路R1を図示反時計回り方向に搬送される途中で画像形成され、必要に応じて反転経路R3を通過してスイッチバックされる。また、循環経路R1における印刷部30の上流側は、給紙部10との間を接続する給紙経路R4が接続されている。
―給紙部―
給紙部10は、搬送経路の最も上流側に配置され、印刷部30に用紙を給送する。給紙部10は、一部が筐体の外部に露出して設置される外部給紙台11と、外部給紙台11に積載された用紙を1枚ずつピックアップして印刷部30に給送する外部給紙ローラ12と、装置筐体内に配置され異なるサイズの用紙がサイズ毎に積載される複数の内部給紙台13と、内部給紙台13に積載された用紙のうち指定された用紙を1枚ずつピックアップして印刷部30に給送する複数の内部給紙ローラ14とを備えている。
なお、外部給紙ローラ12と内部給紙ローラ14は、それぞれ図示しないモータにより駆動される。
―搬送部―
搬送部20は、循環経路R1内で用紙を所定方向に搬送する。搬送部20は、給紙経路R4と反転経路R3との合流地点近傍に配置されたレジストローラ21を備えている。このレジストローラ21は、給紙部10又は反転部50から搬送されてきた用紙を一旦止めた後、所定のタイミングで印刷部30に向けて搬送する。
また、搬送部20は、複数の吸引孔が形成され駆動ローラ22aと従動ローラ22bに掛け渡された無端状の吸引搬送ベルト22cと、吸引搬送ベルト22cの裏面側から用紙をベルト上にエアー吸引する負圧を発生させるための吸引手段22dとを備え、印刷部30の下方に配置してレジストローラ21から搬送されてきた用紙を吸引搬送ベルト22c上に吸着保持して搬送するベルト搬送部22を備えている。
ベルト搬送部22の移動速度(つまり、用紙の搬送速度)は、印刷データの内容に適した搬送速度となるように、例えば従動ローラ22bに設けられるエンコーダ(図示せず)の出力に基づき、制御部70によって駆動ローラ22aに接続される駆動モータ(図示せず)の回転数が制御される。
また、搬送部20は、複数対の搬送ローラで構成された上面搬送ローラ23を複数備えている。この上面搬送ローラ23は、ベルト搬送部22により搬送されてきた用紙を通常経路R2に沿って右方向から左方向へとUターンするように搬送する。
なお、レジストローラ21及び上面搬送ローラ23は、それぞれ図示しないモータにより駆動される。
―印刷部―
印刷部30は、用紙の搬送方向である副走査方向と直交する主走査方向に沿って千鳥状に複数配置したヘッドブロックを有するライン型のインクジェットヘッド(シアン用のヘッド(C)、ブラック用のヘッド(K)、マゼンダ用のヘッド(M)、イエロー用のヘッド(Y)の4色)が主走査方向に各色互いに平行に配置され、これらインクジェットヘッドをヘッドホルダ(図示せず)が保持する構成となっている。
印刷部30は、制御部70の制御により、外部端末110から入力した印刷データに基づいて各ヘッドがインク吐出制御されることで用紙に所定の画像を形成する。
―排紙部―
排紙部40は、積載上限枚数や排紙方式の異なる複数の排紙台41と、上面搬送ローラ23により搬送されてきた用紙を搬送して排紙台41へ排紙する排紙ローラ42とを備えている。本実施形態では、基準となる面を上にして排紙された用紙を順次積載する2つのフェイスアップ排紙台41U(41Ua、41Ub)と、基準となる面を下にして排紙された用紙を順次積載するフェイスダウン排紙台41Dの合計3つを備えている。
図1に示すように、フェイスアップ排紙台41Ua、41Ubは、通常経路R2における印刷部30の下流側から分岐された分岐路と接続され、フェイスアップで搬送された印刷済みの用紙が排紙される。また、フェイスダウン排紙台41Dは、通常経路R2の下流端と接続され、フェイスダウンで搬送された印刷済みの用紙が排紙される。
また、排紙台41Ua,41Ub,41Dが接続される搬送経路の分岐点には、搬送される用紙の排紙方向を各排紙台に誘導する経路切替手段43が設けられている。
フェイスアップ排紙台41Uaに排紙する場合は、制御部70がフェイスアップ排紙台41Uaの分岐点近傍に設けられた経路切替手段43を駆動制御することで、用紙がフェイスアップ排紙台41Uaに向かって排紙されるようになる。また、フェイスアップ排紙台41Ubに排紙する場合は、制御部70がフェイスアップ排紙台41Ubの分岐点近傍に設けられた経路切替手段43を駆動制御することで、用紙がフェイスアップ排紙台41Ubに向かって排紙されるようになる。さらに、フェイスダウン排紙台41Dに排紙する場合は、制御部70がフェイスダウン排紙台41Dの分岐点近傍に設けられた経路切替手段43を駆動制御することで、用紙がフェイスダウン排紙台41Dに向かって排紙されるようになる。
また、各排紙台41には、台上に載置された用紙の有無を検出する用紙有無センサ(請求項における「用紙有無検出手段」に相当)44が設けられている。用紙有無センサ44は、台上に用紙が載置されているときに用紙有りを示す検出信号を制御部70に出力する。
―反転部―
反転部50は、反転経路R3内に設けられ、通常経路R2から搬送された片面印刷された用紙の表裏を反転した後、反転経路R3を搬送しながら搬送方向の前後を入れ換える方向反転処理をしてレジストローラ21まで搬送する。
反転部50は、上面搬送ローラ23により搬送されてきた用紙をスイッチバック部52に一時的に搬入した後に搬出して、再給紙ローラ53へと搬送する反転ローラ51と、用紙を一時的に搬入するための空間であるスイッチバック部52と、反転ローラ51により搬送されてきた用紙をレジストローラ21へ搬送する再給紙ローラ53と、上面搬送ローラ23から搬送されてきた用紙を反転ローラ51へとガイドするとともに反転ローラ51によりスイッチバック部52から搬出される用紙を再給紙ローラ53へとガイドする切替ゲート54とを備えている。
なお、反転ローラ51と再給紙ローラ53は、それぞれ図示しないモータにより駆動される。
―記憶部―
記憶部60は、例えばフラッシュメモリやHDD(Hard Disk Drive )等で構成されており、画像形成装置1の各部を駆動するのに必要な各種情報(コンピュータプログラムやアプリケーションソフトウェア等)や、外部端末110から送信された印刷データを記憶している。また、記憶部60は、装置固有の情報として、排紙部40の各排紙台41の排紙方式(フェイスアップ排紙、フェイスダウン排紙)を示す排紙台情報と、各排紙台41の積載上限枚数を示す積載上限情報とを記憶している。
―制御部―
制御部70は、例えばCPU(Central Processing Unit )等のプロセッサで構成され、記憶部60に記憶されるコンピュータプログラムや各種アプリケーションソフトウェアを読み込んでプログラム処理することで、印刷データに基づく印刷処理の他、画像形成装置1全体の制御処理及び各種処理に必要な演算処理を実行する。
なお、制御部70は、外部端末110から通信ネットワークを経由して送信された印刷データが通信処理部1aを介して入力されると、この印刷データを記憶部60に記憶させる。
また、制御部70は、印刷ジョブが連続排紙モードのときは、印刷データに従って印刷部30を制御して印刷処理を行うとともに、排紙先の優先順位に応じて排紙先となっている排紙台41が積載上限枚数に達した都度、次に優先順位の高い排紙台41へと切り替えながら排紙を行うように、印刷部30及び経路切替手段43を駆動制御する動作制御手段として機能する。
なお、制御部70は、排紙台41毎に設置された用紙有無センサ44からの用紙有りを示す検出信号が入力されると、検出信号が出力された排紙台41を排紙先の対象から除外するようになっている。これにより、排紙中に排紙処理が停止して印刷ジョブが中断してしまうことを防止することができる。また、排紙先を除外した場合は、例えば印刷データの入力先となる外部端末110や設定表示部80の表示画面上に対し、除外した旨を通知(表示)するようにしてもよい。
―設定表示部―
設定表示部(請求項における「表示部」に相当)80は、例えば操作キーや表示/入力パネル等で構成される入力機器であり、筐体外側に設けられている。設定表示部80は、ユーザによる印刷データの設定の他、画像形成装置1に必要な各種設定情報を設定する際に所定操作されると、その操作信号が制御部70に出力される。
また、設定表示部80は、連続排紙モードで印刷データを印刷する際に、制御部70の制御により、出力ページの積載順と排紙先に設定された排紙台41の回収順序とを示す表示内容(回収順序表示)を表示画面上に表示する。
図6は、排紙先の優先順位として、フェイスアップ排紙台41Ua(積載上限枚数:200枚)→フェイスアップ排紙台41Ub(積載上限枚数:200枚)→フェイスダウン排紙台41D(積載上限枚数:100枚)の順における回収順序表示の表示例を示しており、ユーザは、この表示内容に従って排紙された用紙束を回収することで、用紙のページ順を並べ替えることなく所望の印刷物を得ることができる。
―画像読取部―
画像読取部90は、原稿を照射する光を発する光源や、原稿からの反射光を受光して光電変換するCCDイメージセンサ等を有し、原稿の画像を光学的に読み取って画像データを生成する。画像読取部90は、コピー機能及びスキャナ機能の使用時において、原稿の読み取りを行う。
<1−3.処理動作について>
次に、図7、図8を参照しながら、上述した第1実施形態の画像形成システム100における外部端末110の処理動作と、画像形成装置1における処理動作について説明する。
ここでは、500枚の印刷物を得るため、排紙先の優先順位として、フェイスアップ排紙台41Ua(積載上限枚数:200枚)→フェイスアップ排紙台41Ub(積載上限枚数:200枚)→フェイスダウン排紙台41D(積載上限枚数:100枚)の順で排紙先を設定したときの処理動作例である。なお、画像形成装置1における印刷処理は、従来の処理動作と同様のため、その説明を省略する。
―外部端末による処理動作―
図7に示すように、まずユーザが外部端末110を操作して所望の印刷物を得るための印刷ジョブの設定を行う(ST1)。
このとき、ユーザは、印刷ジョブの設定に際し、印刷条件として用紙サイズ、用紙の種類、カラー種別等を設定する。また、連続排紙モードで排紙する場合は、ユーザは、連続排紙機能の有効/無効の設定と、排紙先の回収順序に応じた排紙先優先順位(今回は、フェイスアップ排紙台41Ua→フェイスアップ排紙台41Ub→フェイスダウン排紙台41Dの順)を所定の項目欄の中から適宜選択して設定を行う。
次に、印刷ジョブの各種設定がなされると、プリンタドライバ部111の印刷データ生成部111bにおいて、連続排紙機能が有効に設定されているか否かを判断する(ST2)。
このとき、連続排紙機能が有効となる設定がされている場合は(ST2−Yes)は、次に排紙先の優先順位を示す排紙先優先順位情報が設定されているか否かを判断する(ST3)。
一方、連続排紙機能が有効となる設定がされていない場合は(ST2−No)、排紙方法が連続排紙モードではないため、設定された印刷条件に基づいてラスタライズした印刷データを作成し、この作成した印刷データを含む印刷ジョブを画像形成装置1に出力し(ST6)、処理を終了する。
ST3において、排紙先優先順位情報が設定されている場合は(ST3−Yes)、次に、選択された排紙先に合わせて印刷ページ順の入れ替えが必要であるか否かの判断を行う(ST4)。
一方、排紙先優先順位情報が設定されていない場合は(ST3−No)、設定された印刷条件に基づいてラスタライズした印刷データを作成し、この作成した印刷データを含む印刷ジョブを画像形成装置1に出力し(ST6)、処理を終了する。
ST4において、排紙先に合わせて印刷ページ順の入れ替えが必要である場合は(ST4−Yes)、設定された排紙先優先順位と排紙先に応じた印刷ページ順の通りにページ順を入れ替える(ST5)。その後、設定された印刷条件に基づいてラスタライズした印刷データを作成し、この作成した印刷データを含む印刷ジョブを画像形成装置1に出力し(ST6)、処理を終了する。
ST5では、図4に示すように、排紙先がフェイスアップの場合は、排紙される積載上限枚数分だけ印刷ページ順が降順となるように画像データを入れ替え、排紙先がフェイスダウンの場合は、排紙される積載上限枚数分だけ印刷ページ順が昇順となるようにしている。
一方、排紙先に合わせて印刷ページ順の入れ替えが必要でない場合は(ST4−No)、設定された印刷条件に基づいてラスタライズした印刷データを作成し、この作成した印刷データを含む印刷ジョブを画像形成装置1に出力し(ST6)、処理を終了する。
―画像形成装置における処理動作―
図8に示すように、まず画像形成装置1は、外部端末110から印刷ジョブが入力されると(ST11)、この印刷ジョブの連続排紙機能が有効に設定されているか否かの判断を行う(ST12)。
このとき、印刷ジョブの連続排紙機能の設定が有効となる設定がされている場合は(ST12−Yes)、次に、排紙先の優先順位が設定されているか否かの判断を行う(ST13)。
一方、連続排紙機能が有効となる設定がされていない場合は(ST12−No)、設定された印刷条件に基づいて印刷処理を実行し(ST19)、ジョブを終了する。
ST13において、排紙先の優先順位が設定されている場合は(ST13−Yes)、最優先の排紙台(ここでは、フェイスアップ排紙台41Ua)に排紙されるように、経路切替手段43を駆動制御する(ST14)。これにより、印刷済みの用紙(1ページ目から200ページ目)は、フェイスアップ排紙台41Uaが排紙先となる。
一方、排紙先の優先順位が設定されていない場合は(ST13−No)、設定された印刷条件に基づいて印刷処理を実行し(ST19)、ジョブを終了する。従って、連続排紙機能が設定されているのにも拘わらず排紙先の優先順位が設定されていない場合は、デフォルトで設定された排紙先に排紙され、その排紙先の積載上限枚数を超えた時点で排紙処理が停止することになる。
なお、排紙処理が停止したことをユーザに伝えるため、設定表示部80や外部端末110に排紙停止通知を行うようにしてもよい。
次に、印刷処理を実行し(ST15)、全ての印刷データを印刷したか否かの判断を行い(ST16)。
このとき、全ての印刷データを印刷した場合は(ST16−Yes)、ジョブ処理を終了する。
一方、全ての印刷データを印刷していない場合は(ST16−No)、現在選択されている排紙中の排紙台41が積載上限枚数に達するまで排紙したか否かの判断を行う(ST17)。
このとき、選択された排紙台が積載上限枚数に達した場合は(ST17−Yes)、印刷ジョブに含まれる排紙台優先順位情報に基づき、次に優先順位の高い排紙台41(ここでは、フェイスアップ排紙台41Ub)に排紙されるように、経路切替手段43を駆動制御して排紙先を切り替える(ST18)。そして、経路切替手段43を駆動制御した後、再度ST15に戻り、印刷処理を継続する。
一方、選択された排紙台が積載上限枚数に達していない場合は(ST17−No)、再度ST15に戻り、印刷処理を継続する。
このように、連続排紙処理では、ST14で最優先の排紙台に排紙されるように経路切替手段43を切替制御した後、優先順位に従って複数の排紙台41に排紙するためST15〜ST18を随時実施する。
上述した処理動作例では、最も優先順位の高いフェイスアップ排紙台41Uaからフェイスアップ排紙台41Ub、フェイスダウン排紙台41Dの順に排紙されるように経路切替手段43を切り替え制御する。よって、1ページ目から200ページ目までの用紙をフェイスアップ排紙台41Uaに排紙させ、201ページ目から400ページ目までの用紙をフェイスアップ排紙台41Ubに排紙させ、401ページ目から500ページ目までの用紙をフェイスダウン排紙台41Dに排紙させて、印刷ジョブが終了する(図5参照)。
そして、各排紙第41に排紙された用紙束を、ユーザ自身が設定した回収順序で回収することで、ページの並び替えを行うことなく所望の印刷物を得ることができる。
なお、図8には記載していないが、印刷処理終了後に制御部70が外部端末110からの印刷データに基づき、図6に示すように出力ページの積載順と用紙束の回収順序とを示す表示(回収順序表示)を設定表示部80の表示画面上に表示制御するようにしてもよい。
また、フェイスダウン排紙台41Dから用紙束を回収するときは、排紙状態として基準面が下向きに排紙されているため、排紙面(下面)が表側(上面)となるようにユーザ自身で用紙束を裏返して他の用紙束と重ねるようにすればよい。
以上説明したように、上述した第1実施形態に係る画像形成システム100は、多枚数印刷を行う際に選択される連続排紙モードが正しく設定されたとき、画像形成装置1の排紙台41の排紙方式と排紙先の優先順位に合わせて、排紙台41毎に積載上限枚数分ずつ画像データを適宜入れ替えた印刷データを作成し、画像形成装置1に出力する。そして、画像形成装置1は、外部端末110から入力された印刷ジョブに従って印刷処理を実施し、排紙先として選択した排紙台41が積載上限枚数に達したときに、次に優先順位の高い排紙台41へと排紙先を順次切り替えながら排紙している。
これにより、連続排紙モードが選択された場合であっても、ジョブの途中で用紙取り除き要求が出ることなく、画像形成装置1が具備する排紙台41の積載上限枚数を最大限に有効活用して印刷物を排紙することができる。
また、印刷物は、画像形成装置1の設置環境等に応じて適切な動線で用紙束が回収できるように事前に指定した排紙先の優先順位に従って排紙されるため、ユーザは自身が設定した排紙優先順位の順に用紙束を回収するだけで所望の印刷物を得ることができる。
さらに、設定表示部80の表示画面に排紙台41に排紙された用紙束の回収順序が表示されるため、指定した排紙優先順位を忘れた場合や、他人に回収を依頼した場合であっても、表示された回収順序に従って用紙束を回収するだけでよい。
また、排紙先として設定した排紙台41の台上に用紙があった場合は、該当する排紙台41を排紙先から除外することができるため、ジョブを実行したときに排紙台41から用紙が溢れることを事前に防止することができる。
[2.第2実施形態]
次に、本発明に係る第2実施形態の画像形成システム100Aについて説明する。
なお、第2実施形態の画像形成システム100Aにおいて、第1実施形態における画像形成システム100と同一の構成については同一の符号を付してその説明を省略し、異なる構成や処理機能を中心に説明する。
<2−1.システム概要>
図9に示すように、第2実施形態に係る画像形成システム100Aも、第1実施形態と同様、印刷媒体となる用紙に対して所定の画像を印刷する画像形成装置1Aと、PCや携帯情報端末(スマートフォンやタブレット端末)のような印刷データを生成し、画像形成装置1Aとデータ通信可能な外部端末110とを備えて構成される。
また、第2実施形態の画像形成装置1Aと外部端末110との接続形態は、第1実施形態と同様、周知の通信ネットワークによる形態(代表的には、単体又は複数台の外部端末110と画像形成装置1Aとが共用するLAN接続やインターネット網を介して無線又は有線接続された形態)となる。
よって、第2実施形態の画像形成装置1Aも、第1実施形態の画像形成装置1と同様、外部端末110との通信を行うための通信処理部1aを備え、入力元の1つである外部端末110から印刷データを入力する。なお、通信処理部1aは、例えばUSBメモリのような外部記憶媒体との間で印刷ジョブを入出力する通信インターフェースとした構成でもよい。
第2実施形態の画像形成システム100Aは、外部端末110からPDL(Page Description Language )データを印刷ジョブとして画像形成装置1Aに送信し、画像形成装置1A側でPDLデータを解析して主なイメージ処理を行う形態である。
つまり、第2実施形態の画像形成システム100Aは、外部端末110から例えばアドビシステムズ社のポストスクリプト(登録商標)、ヒューレットパッカード社のPCL(Printer Control Language)、キヤノン社のLIPS等に代表されるページ記述言語(PDL:Page Description Language )形式のデータ(PDLデータ)を生成して印刷ジョブとして画像形成装置1Aに出力し、画像形成装置1AにおいてPDLデータを解釈してラスタイメージデータ(印刷データ)に変換して印刷処理を実行する。
外部端末110のプリンタドライバ部111における印刷データ生成部111bは、アプリケーションソフトウェアによって作成した印刷対象となる原稿データを分割した複数のオブジェクトそれぞれの描画命令を画像形成装置1Aが解釈可能なプリント命令としてPDLデータに変換して画像形成装置1Aに出力する。印刷ジョブとなるPDLデータには、原稿データの各ページの画像データと印刷条件が含まれるように、原稿ページ内の画像、図形、文字を表現する描画命令及びデータを任意の順で配置した命令やデータ列で構成されている。
画像形成装置1Aの制御部70Aは、外部端末110から入力されたPDLデータをラスタイメージデータに変換した後、印刷部30や経路切替手段43を制御して印刷処理を行うため、PDLデータ解釈部71と、画像処理部72と、印刷制御部73とを備えている。つまり、第2実施形態では、PDLデータ解釈部71が請求項における「画像順序入替手段」として機能し、印刷制御部73が請求項における「動作制御手段」として機能することになる。
PDLデータ解釈部71は、外部端末110から通信ネットワークを介して入力されたPDLデータを解釈する。また、印刷ジョブとして連続排紙モードが正しく設定されている場合は、原稿データの印刷順序を、各排紙台41の排紙方式に合わせて排紙台41の積載上限枚数分ずつ必要に応じて入れ替える。
画像処理部72は、PDLデータ解釈部71で解釈して得られた描画命令に基づいてグラフィックス描画や文字描画を行うことで、印刷データとなるラスタイメージデータ(ビットマップデータ)を生成する。
印刷制御部73は、画像処理部72により描画展開されたラスタイメージデータに基づいて印刷処理を実行するため、印刷部30の制御や排紙時における経路切替手段43の切替制御等を行う。
また、画像形成装置1Aの記憶部60Aは、画像形成装置1Aを構成する各部の駆動制御プログラムの他、外部端末110からのPDLデータの解釈処理や解析したデータをラスタライズしてラスタイメージデータに展開するために必要なフォントデータや各種プログラムが記憶されている。
<2−2.処理動作について>
次に、図10、図11を参照しながら、上述した第2実施形態の画像形成システム100Aにおける外部端末110の処理動作と、画像形成装置1Aにおける処理動作について説明する。
ここでは、第1実施形態と同様、500枚の印刷物を得るため、排紙先の優先順位として、フェイスアップ排紙台41Ua(積載上限枚数:200枚)→フェイスアップ排紙台41Ub(積載上限枚数:200枚)→フェイスダウン排紙台41D(積載上限枚数:100枚)の順で排紙先を設定したときの処理動作例である。なお、画像形成装置1Aにおける印刷処理は、従来の処理動作と同様のため、その説明を省略する。
―外部端末における処理動作―
図10に示すように、まず、ユーザが外部端末110を操作して所望の印刷物を得るための印刷ジョブの設定を行う(ST21)。
このとき、ユーザは、印刷ジョブの設定に際し、印刷条件として用紙サイズ、用紙の種類、カラー種別等を設定する。また、連続排紙モードで排紙する場合は、連続排紙機能の有効/無効の設定と、排紙先の回収順序に応じた排紙先優先順位(フェイスアップ排紙台41Ua→フェイスアップ排紙台41Ub→フェイスダウン排紙台41Dの順)を所定の項目欄の中から適宜選択して設定を行う。
次に、印刷ジョブの各種設定がなされると、プリンタドライバ部111の印刷データ生成部111bにおいて、アプリケーションソフトウェアで作成された原稿データを、設定された印刷条件に応じて画像形成装置1Aが解釈可能なPDLデータへと変換し、このPDLデータを印刷ジョブとして画像形成装置1Aに出力し(ST22)、処理を終了する。
―画像形成装置における処理動作―
図11に示すように、まず画像形成装置1Aは、外部端末110から印刷ジョブとなるPDLデータが入力されると(ST31)、このPDLデータを解釈して連続排紙機能が有効に設定されているか否かの判断を行う(ST32)。
このとき、印刷ジョブの連続排紙機能の設定が有効となる設定がされている場合は(ST32−Yes)、次に、排紙先の優先順位が設定されているか否かの判断を行う(ST33)。
一方、連続排紙機能が有効となる設定がされていない場合は(ST32−No)、設定された印刷条件に基づいて印刷物の自動振分処理を行わずに印刷処理を実行し(ST42)、処理を終了する。
ST33において、排紙先の優先順位が設定されている場合は(ST33−Yes)、次に、選択された排紙先に合わせて画像データの印刷ページ順の入れ替えが必要であるか否かの判断を行う(ST34)。
一方、排紙先優先順位情報が設定されていない場合は(ST33−No)、設定された印刷条件に基づいて印刷物の自動振分処理を行わずに印刷処理を実行し(ST42)、処理を終了する。従って、連続排紙機能が設定されているのにも拘わらず排紙先の優先順位が設定されていない場合は、デフォルトで設定された排紙先に排紙され、その排紙先の積載上限枚数を超えた時点で排紙処理が停止することになる。
なお、排紙処理が停止したことをユーザに伝えるため、設定表示部80や外部端末110に排紙停止通知を行うようにしてもよい。
ST34において、排紙先に合わせて画像データの印刷ページ順の入れ替えが必要である場合は(ST34−Yes)、設定された排紙先優先順位と排紙先に応じた印刷ページ順の通りに画像データのページ順を入れ替えた後(ST35)、設定された印刷条件に基づいてラスタライズして印刷データを作成する(ST36)。
ST35の処理では、図4に示すように、排紙先がフェイスアップの場合は、排紙される積載上限枚数分だけ印刷ページ順が降順となるように画像データを入れ替え、排紙先がフェイスダウンの場合は、排紙される積載上限枚数分だけ印刷ページ順が昇順となるようにする。
一方、排紙先に合わせて印刷ページ順を入れ替える必要がない場合は(ST34−No)、画像データの入れ替え処理を実施せず、設定された印刷条件に基づいてラスタライズして印刷データを作成する(ST36)。
次に、最優先の排紙台(ここでは、フェイスアップ排紙台41Ua)に排紙されるように、経路切替手段43を駆動制御する(ST37)。これにより、印刷済みの用紙(1ページ目から200ページ目)は、フェイスアップ排紙台41Uaが排紙先となる。
次に、印刷処理を実行し(ST38)、全ての印刷データを印刷したか否かの判断を行い(ST39)。
このとき、全ての印刷データを印刷した場合は(ST39−Yes)、ジョブ処理を終了する。
一方、全ての印刷データを印刷していない場合は(ST39−No)、現在選択されている排紙中の排紙台41が積載上限枚数に達するまで排紙したか否かの判断を行う(ST40)。
このとき、選択された排紙台が積載上限枚数に達した場合は(ST40−Yes)、印刷ジョブに含まれる排紙台優先順位情報に基づき、次に優先順位の高い排紙台41(ここでは、フェイスアップ排紙台41Ub)に排紙されるように、経路切替手段43を駆動制御して排紙先を切り替える(ST41)。そして、経路切替手段43を駆動制御した後、図中矢印(A)に沿って再度ST38に戻り、印刷処理を継続する。
一方、選択された排紙台が積載上限枚数に達していない場合は(ST40−No)、図中矢印(B)に沿って再度ST38に戻り、印刷処理を継続する。
このように、連続排紙処理では、ST37で最優先の排紙台に排紙されるように経路切替手段43を切替制御した後、優先順位に従って複数の排紙台41に排紙するためST38〜ST41を随時実施する。
なお、図11には記載していないが、第1実施形態と同様に、印刷処理終了後に制御部70Aが外部端末110からの印刷データに基づき、図6に示すように出力ページの積載順と用紙束の回収順序とを示す表示(回収順序表示)を設定表示部80の表示画面上に表示制御するようにする。
上述した処理動作例では、最も優先順位の高いフェイスアップ排紙台41Uaからフェイスアップ排紙台41Ub、フェイスダウン排紙台41Dの順に排紙されるように経路切替手段43を切り替え制御する。よって、1ページ目から200ページ目までの用紙をフェイスアップ排紙台41Uaに排紙させ、201ページ目から400ページ目までの用紙をフェイスアップ排紙台41Ubに排紙させ、401ページ目から500ページ目までの用紙をフェイスダウン排紙台41Dに排紙させて、印刷ジョブが終了する。
そして、各排紙第41に排紙された用紙束を、ユーザ自身が設定した回収順序で回収することで、ページの並び替えを行うことなく所望の印刷物を得ることができる。
以上説明したように、上述した第2実施形態に係る画像形成システム100Aは、まず外部端末110で画像形成装置1Aが解釈可能なPDLデータを生成して画像形成装置1Aに出力する。画像形成装置1Aは、外部端末110からのPDLデータを解釈し、設定された排紙先優先順位情報に基づき、原稿データの画像データを画像形成装置1Aの各排紙台41の排紙方式に合わせて排紙台41の積載上限枚数分ずつ必要に応じて入れ替えた後、ラスタライズして印刷データを作成する。そして、印刷処理を実行するときは、設定された排紙先優先順位情報に基づいて排紙先を選択するとともに、排紙先となっている排紙台41が積載上限枚数に達したときは、次に優先順位の高い排紙台41へと順次排紙先を切り替えながら排紙している。
これにより、第1実施形態と同様、連続排紙モードが選択された場合であっても、ジョブの途中で用紙取り除き要求が出ることなく、画像形成装置1Aが具備する排紙台41の積載上限枚数を最大限に有効活用して印刷物を排紙することができる。また、印刷物は、画像形成装置1Aの設置環境等に応じて適切な動線で用紙束が回収できるように事前に指定した排紙先の優先順位に従って排紙されるため、ユーザは自身が設定した排紙優先順位の順に用紙束を回収するだけで所望の印刷物を得ることができる。
また、設定表示部80の表示画面に排紙台41に排紙された用紙束の回収順序が表示されるため、指定した排紙優先順位を忘れた場合や、他人に回収を依頼した場合であっても、表示された回収順序に従って用紙束を回収するだけでよい。
ところで、第2実施形態の画像形成システム100Aにおける画像形成装置1Aは、上述したように画像データ入替手段として機能するPDLデータ解釈部71と、解釈されたPDLデータをラスタライズする画像処理部72とを制御部70Aに具備する構成で説明したが、これに限定されることはない。
例えば、外部端末110から入力されるPDLデータを解析するPDL解釈部71と画像処理部72の機能とを実現するプロセッサと、PDLデータを解析するために必要なプログラム及びラスタライズするために必要なプログラム及びフォントデータ等を記憶するメモリとを備えたPDLデータ処理ユニットを画像形成装置とは別体のオプション品とし、PDL解釈部71と画像処理部72の機能を有さない画像形成装置に接続することで、第2実施形態の画像形成装置1Aと同様に機能させることもできる。
1、1A…画像形成装置
10…給紙部
20…搬送部
30…印刷部
40…排紙部
43…経路切替手段
44…用紙有無センサ
50…反転部
60、60A…記憶部
70、70A…制御部
71…PDLデータ解釈部
72…画像処理部
73…印刷制御部
80…設定表示部
90…画像読取部
100、100A…画像形成システム
110…外部端末
111…プリンタドライバ部
111a…印刷条件設定部
111b…印刷データ生成部

Claims (3)

  1. 印刷データを生成する情報処理装置と、
    印刷面を上にして用紙を積載するフェイスアップ排紙台及び印刷面を下にして用紙を積載するフェイスダウン排紙台を少なくとも各一台備え、前記情報処理装置から送信された印刷データを印刷する画像形成装置とを有する画像形成システムにおいて、
    各排紙台の優先順位の設定と、一台の排紙台の最大積載枚数以上印刷を行うときに複数の排紙台を使用することの設定とを行う、連続排紙モードを設け、
    前記連続排紙モードが正しく設定されたときに、前記印刷データのラスタライズの前に、設定された排紙優先順位と各排紙先に応じた印刷順の通りに印刷されるように前記印刷データのページ順を各排紙台毎に入れ替える画像順序入替手段と、
    設定された排紙優先順位と各排紙先の印刷順の通りに前記印刷データが印刷されるように排紙経路の切り替え動作及び画像形成動作を制御する動作制御手段と、
    を設けたことを特徴とする画像形成システム。
  2. 前記排紙台の優先順位の設定と前記印刷データに基づき、排紙された用紙の回収順序を表示部に表示する表示制御手段を備えたことを特徴とする請求項1記載の画像形成システム。
  3. 前記排紙台に積載された用紙の有無を検出する用紙有無検出手段を設け、
    前記画像順序入替手段及び前記動作制御手段は、前記用紙有無検出手段により用紙有りが検出された排紙台について、使用する排紙台の対象から除外することを特徴とする請求項1又は2記載の画像形成システム。
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