JP5029832B2 - ビニルナフタレン樹脂誘導体を含有するリソグラフィー用塗布型下層膜形成組成物 - Google Patents

ビニルナフタレン樹脂誘導体を含有するリソグラフィー用塗布型下層膜形成組成物 Download PDF

Info

Publication number
JP5029832B2
JP5029832B2 JP2007532071A JP2007532071A JP5029832B2 JP 5029832 B2 JP5029832 B2 JP 5029832B2 JP 2007532071 A JP2007532071 A JP 2007532071A JP 2007532071 A JP2007532071 A JP 2007532071A JP 5029832 B2 JP5029832 B2 JP 5029832B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
formula
coating
forming
polymer
lower layer
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2007532071A
Other languages
English (en)
Other versions
JPWO2007023710A1 (ja
Inventor
崇洋 坂口
榎本  智之
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nissan Chemical Corp
Original Assignee
Nissan Chemical Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nissan Chemical Corp filed Critical Nissan Chemical Corp
Priority to JP2007532071A priority Critical patent/JP5029832B2/ja
Publication of JPWO2007023710A1 publication Critical patent/JPWO2007023710A1/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5029832B2 publication Critical patent/JP5029832B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Classifications

    • GPHYSICS
    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03FPHOTOMECHANICAL PRODUCTION OF TEXTURED OR PATTERNED SURFACES, e.g. FOR PRINTING, FOR PROCESSING OF SEMICONDUCTOR DEVICES; MATERIALS THEREFOR; ORIGINALS THEREFOR; APPARATUS SPECIALLY ADAPTED THEREFOR
    • G03F7/00Photomechanical, e.g. photolithographic, production of textured or patterned surfaces, e.g. printing surfaces; Materials therefor, e.g. comprising photoresists; Apparatus specially adapted therefor
    • G03F7/004Photosensitive materials
    • G03F7/09Photosensitive materials characterised by structural details, e.g. supports, auxiliary layers
    • G03F7/11Photosensitive materials characterised by structural details, e.g. supports, auxiliary layers having cover layers or intermediate layers, e.g. subbing layers
    • GPHYSICS
    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03FPHOTOMECHANICAL PRODUCTION OF TEXTURED OR PATTERNED SURFACES, e.g. FOR PRINTING, FOR PROCESSING OF SEMICONDUCTOR DEVICES; MATERIALS THEREFOR; ORIGINALS THEREFOR; APPARATUS SPECIALLY ADAPTED THEREFOR
    • G03F7/00Photomechanical, e.g. photolithographic, production of textured or patterned surfaces, e.g. printing surfaces; Materials therefor, e.g. comprising photoresists; Apparatus specially adapted therefor
    • G03F7/004Photosensitive materials
    • G03F7/09Photosensitive materials characterised by structural details, e.g. supports, auxiliary layers
    • G03F7/091Photosensitive materials characterised by structural details, e.g. supports, auxiliary layers characterised by antireflection means or light filtering or absorbing means, e.g. anti-halation, contrast enhancement

Description

本発明は、半導体基板加工時に有効なリソグラフィー用塗布型下層膜形成組成物、並びに該塗布型下層膜形成組成物を用いるフォトレジストパターン形成法に関するものである。
従来から半導体デバイスの製造において、フォトレジスト組成物を用いたリソグラフィーによる微細加工が行われている。前記微細加工はシリコンウェハー等の被加工基板上にフォトレジスト組成物の薄膜を形成し、その上に半導体デバイスのパターンが描かれたマスクパターンを介して紫外線などの活性光線を照射し、現像し、得られたフォトレジストパターンを保護膜としてシリコンウェハー等の被加工基板をエッチング処理する加工法である。ところが、近年、半導体デバイスの高集積度化が進み、使用される活性光線もKrFエキシマレーザ(248nm)からArFエキシマレーザ(193nm)へと短波長化される傾向にある。これに伴い活性光線の基板からの乱反射や定在波の影響が大きな問題であった。そこでフォトレジストと被加工基板の間に反射防止膜(Bottom Anti−Reflective Coating、BARC)を設ける方法が広く検討されるようになってきた。
反射防止膜としては、チタン、二酸化チタン、窒化チタン、酸化クロム、カーボン、α−シリコン等の無機反射防止膜、並びに吸光性物質と高分子化合物とからなる有機反射防止膜が知られている。前者は膜形成に真空蒸着装置、CVD装置、スパッタリング装置等の設備を必要とするのに対し、後者は特別の設備を必要としない点で有利とされ数多くの検討が行われている。例えば、架橋反応基であるヒドロキシル基と吸光基を同一分子内に有するノボラック樹脂型反射防止膜やアクリル樹脂型反射防止膜が挙げられる。(例えば、特許文献1、特許文献2参照。)
スチレン誘導体、ビニルナフタレン誘導体を含む重合体をレジスト下層膜に用い、基板加工におけるエッチング耐性に優れたレジスト下層膜材料としたパターン形成方法が開示されている。(例えば、特許文献3参照。)
有機反射防止膜材料として望まれる物性としては、光や放射線に対して大きな吸光度を有すること、反射防止膜上に塗布される層とのインターミキシングが起こらないこと(反射防止膜上に塗布される材料に用いられている溶剤に不溶であること)、塗布時または加熱乾燥時に反射防止膜材料から上塗りレジスト中への低分子拡散物がないこと、フォトレジストに比べて大きなドライエッチング速度を有すること等がある。(例えば、非特許文献1、非特許文献2、非特許文献3参照。)
今後、レジストパターンの微細化が進行すると、解像度の問題やレジストパターンが現像後に倒れるという問題が生じ、フォトレジストの薄膜化が望まれてくる。そのため、基板加工に充分なレジストパターン膜厚を得ることが難しく、レジストパターンだけではなく、レジストと加工する半導体基板との間に作成される塗布型下層膜にも基板加工時のマスクとしての機能を持たせるプロセスが必要になってきた。このようなプロセス用の塗布型下層膜として従来の高エッチレート性塗布型下層膜とは異なり、フォトレジストに近いドライエッチング速度の選択比を持つリソグラフィー用塗布型下層膜、フォトレジストに比べて小さいドライエッチング速度の選択比を持つリソグラフィー用塗布型下層膜や半導体基板に比べて小さいドライエッチング速度の選択比を持つリソグラフィー用塗布型下層膜が要求されるようになってきている。(例えば、非特許文献4、非特許文献5参照。)また、このような塗布型下層膜には反射防止能を付与することも可能であり、従来の反射防止膜の機能を併せ持つことができる。
一方、微細なレジストパターンを得るために、塗布型下層膜ドライエッチング時にレジストパターンと塗布型下層膜をフォトレジスト現像時のパターン幅より細くするプロセスも使用され始めている。このようなプロセス用の塗布型下層膜として従来の高エッチレート性反射防止膜とは異なり、フォトレジストに近いドライエッチング速度の選択比を持つ塗布型下層膜が要求されるようになってきている。また、このような塗布型下層膜には反射防止能を付与することも可能であり、従来の反射防止膜の機能を併せ持つことができる。
米国特許第5919599号明細書 米国特許第5693691号明細書 特開2004−271838号公報 トム・リンチ(Tom Lynch)他3名、「プロパティアンドパーフォーマンスオブニアーUVリフレクティビティコントロールレーヤー(Properties and Performance of Near UV Reflectivity Control Layers)」、(米国)、インアドバンスインレジストテクノロジーアンドプロセシングXI(in Advances in Resist Technology and Processing XI)、オムカラム・ナラマス(Omkaram Nalamasu)編、プロシーディングスオブエスピーアイイー(Proceedings of SPIE)、1994年、第2195巻(Vol.2195)、225−229ページ ジー・テイラー(G. Taylor)他13名、「メタクリレートレジストアンドアンチリフレクティブコーティングフォー193nmリソグラフィー(Methacrylate Resist and Antireflective Coatings for 193nm Lithography)」、(米国)、インマイクロリソグラフィー1999:アドバンスインレジストテクノロジーアンドプロセシングXVI(in Microlithography 1999:Advances in Resist Technology and Processing XVI)、ウイル・コンレイ(Will Conley)編、プロシーディングスオブエスピーアイイー(Proceedings of SPIE)、1999年、第3678巻(Vol.3678)、174−185ページ ジム・ディー・メーダー(Jim D. Meador)他6名、「リセントプログレスイン193nmアンチリフレクティブコーティングス(Recent Progress in 193nm Antireflective Coatings)」、(米国)、インマイクロリソグラフィー1999:アドバンスインレジストテクノロジーアンドプロセシングXVI(in Microlithography 1999:Advances in Resist Technology and Processing XVI)、ウイル・コンレイ(Will Conley)編、プロシーディングスオブエスピーアイイー(Proceedings of SPIE)、1999年、第3678巻(Vol.3678)、800−809頁 小久保忠嘉、「2層レジストシステム:プロセスインテグレーションの課題解決に向けて」、(日本)、MNC2002技術セミナー、レジストプロセスの最前線、2002年、29−42頁 河合義夫、「高解像ポジ型化学増幅二層レジスト」、(日本)、MNC2002技術セミナー、レジストプロセスの最前線、2002年、43−48頁
本発明は、半導体装置製造のリソグラフィープロセスに用いるための塗布型下層膜形成組成物を提供することである。また本発明は、フォトレジスト層とのインターミキシングが起こらず、優れたフォトレジストパターンが得られ、フォトレジストに近いドライエッチング速度の選択比を持つリソグラフィー用塗布型下層膜、フォトレジストに比べて小さいドライエッチング速度の選択比を持つリソグラフィー用塗布型下層膜や半導体基板に比べて小さいドライエッチング速度の選択比を持つリソグラフィー用塗布型下層膜を提供することにある。また本発明は、248nm、193nm、157nm等の波長の照射光を微細加工に使用する際に基板からの反射光を効果的に吸収する性能を付与することもできる。さらに、本発明は該塗布型下層膜形成組成物を用いたフォトレジストパターンの形成法を提供することにある。
本発明は第1観点として、式(1):
Figure 0005029832
(式中、R1は水素原子又はメチル基を示し、Xはナフタレン環に置換したハロゲン原子
、水酸基、アルキル基、アルコキシ基、チオール基、シアノ基、カルボキシル基、アミノ基、アミド基、アルコキシカルボニル基、又はチオアルキル基を示し、nは0ないし7の整数を示し、nが7以外の場合は残部が水素原子である。)
で表される単位構造と、式(2):
Figure 0005029832
(式中、R1は式(1)における定義と同意義であり、A1 は水酸基含有エステルを含む有機基である。)で表される単位構造とを、ポリマーを構成する単位構造のすべてに基いて、それぞれモル比で0.02以上含有するポリマーを含む多層膜によるリソグラフィープロセスに用いる塗布型下層膜形成組成物、
第2観点として、更に式(3):
Figure 0005029832
(式中、R1は式(1)における定義と同意義であり、B1は脂肪族環状化合物含有エステル又は芳香族化合物含有エステルを含む有機基である。)で表される単位構造を、ポリマーを構成する単位構造のすべてに基いて、モル比で0.02以上含有するポリマーを含む第1観点に記載の塗布型下層膜形成組成物、
第3観点として、更に式(4):
Figure 0005029832
(式中、R1は式(1)における定義と同意義であり、B2は置換若しくは未置換のベンゼン環又はアントラセン環である。)で表される単位構造を、ポリマーを構成する単位構造のすべてに基いて、モル比で0.02以上含有するポリマーを含む第1観点に記載の塗布
型下層膜形成組成物、
第4観点として、ポリマーが、該ポリマーを構成する単位構造のすべてに基いて、式(1)で表される単位構造をモル比で0.4ないし0.98、式(2)で表される単位構造をモル比で0.02ないし0.6の割合で含有する第1観点に記載の塗布型下層膜形成組成物、
第5観点として、ポリマーが、該ポリマーを構成する単位構造のすべてに基いて、式(1)で表される単位構造をモル比で0.4ないし0.96、式(2)で表される単位構造をモル比で0.02ないし0.58、式(3)で表される単位構造をモル比で0.02ないし0.58の割合で含有する第2観点に記載の塗布型下層膜形成組成物、
第6観点として、ポリマーが、該ポリマーを構成する単位構造のすべてに基いて、式(1)で表される単位構造をモル比で0.4ないし0.96、式(2)で表される単位構造をモル比で0.02ないし0.58、式(4)で表される単位構造をモル比で0.02ないし0.58の割合で含有する第3観点に記載の塗布型下層膜形成組成物、
第7観点として、式(1)で表される単位構造が、2−ビニルナフタレン、又は2−イソプロペニルナフタレンである第1観点ないし第3観点のいずれか一つに記載の塗布型下層膜形成組成物、
第8観点として、式(2)で表される単位構造が、炭素原子数1ないし10のヒドロキシアルキルアクリレート、又は炭素原子数1ないし10のヒドロキシアルキルメタクリレートである第1観点ないし第3観点のいずれか一つに記載の塗布型下層膜形成組成物、
第9観点として、式(2)で表される単位構造が、炭素原子数1ないし10のヒドロキシアルキルアクリレート、又は炭素原子数1ないし10のヒドロキシアルキルメタクリレートである第7観点に記載の塗布型下層膜形成組成物、
第10観点として、式(1)で表される単位構造がポリマーを構成する単位構造のすべてに基いてモル比で0.9含有し、且つ式(2)で表される単位構造がポリマーを構成する単位構造のすべてに基いてモル比で0.1含有する第7観点ないし第9観点のいずれか一つに記載の塗布型下層膜形成組成物、
第11観点として、更に架橋性化合物を含むものである第1観点ないし第3観点のいずれか一つに記載の塗布型下層膜形成組成物、
第12観点として、更に酸、酸発生剤、又はそれらの両者を含むものである第1観点ないし第3観点のいずれか一つに記載の塗布型下層膜形成組成物、
第13観点として、更に界面活性剤を含むものである第1観点ないし第3観点のいずれか一つに記載の塗布型下層膜形成組成物、
第14観点として、第1観点ないし第13観点のいずれか一つに記載の塗布型下層膜形成組成物を半導体基板上に塗布し焼成することによって得られる下層膜、
第15観点として、第1観点ないし第13観点のいずれか一つに記載の塗布型下層膜形成組成物を半導体基板上に塗布し焼成して下層膜を形成する工程を含む半導体の製造に用いられるフォトレジストパターンの形成方法、
第16観点として、半導体基板に第1観点ないし第13観点のいずれか一つに記載の塗布型下層膜形成組成物により下層膜を形成する工程、その上にレジスト膜を形成する工程、露光と現像によりレジストパターンを形成する工程、形成されたレジストパターンに従い該下層膜をエッチングしてパターン形成する工程、及びパターン形成された下層膜に基いて半導体基板を加工する工程を含む半導体装置の製造方法、及び
第17観点として、半導体基板に第1観点ないし第13観点のいずれか一つに記載の塗布型下層膜形成組成物により下層膜を形成する工程、その上にハードマスクを形成する工程、更にその上にレジスト膜を形成する工程、露光と現像によりレジストパターンを形成する工程、形成されたレジストパターンに従いハードマスクをエッチングしてパターン形成する工程、パターン形成されたハードマスクに従い該下層膜をエッチングしてパターン形成する工程、及びパターン形成された下層膜に基いて半導体基板を加工する工程を含む半導体装置の製造方法である。
本発明は、ビニルナフタレン誘導体の重合物を主鎖に含む樹脂を用いて形成される塗布型下層膜、及び該塗布型下層膜を形成するための塗布型下層膜形成組成物に関するものである。
本発明の塗布型下層膜形成組成物により、塗布型下層膜の上層部とインターミキシングを起こすことなく、良好なフォトレジストのパターン形状を形成することができる。
本発明の塗布型下層膜形成組成物には基板からの反射を効率的に抑制する性能を付与することも可能であり、反射防止膜としての効果を併せ持つこともできる。
本発明の塗布型下層膜形成組成物により、フォトレジストに近いドライエッチング速度の選択比、フォトレジストに比べて小さいドライエッチング速度の選択比や半導体基板に比べて小さいドライエッチング速度の選択比を持つ、優れた塗布型下層膜を提供することができる。
レジストパターンの微細化に伴いレジストパターンが現像後に倒れることを防止するためにフォトレジストの薄膜化が行われている。そのような薄膜レジストでは、レジストパターンをエッチングプロセスでその下層膜に転写し、その下層膜をマスクとして基板加工を行うプロセスや、レジストパターンをエッチングプロセスでその下層膜に転写し、さらに下層膜に転写されたパターンを異なるガス組成を用いてその下層膜に転写するという行程を繰り返し、最終的に基板加工を行うプロセスがある。本発明の塗布型下層膜及びその形成組成物はこのプロセスに有効であり、本発明の塗布型下層膜を用いて基板を加工する時は、加工基板(例えば、基板上の熱酸化ケイ素膜、窒化珪素膜、ポリシリコン膜等)に対して十分にエッチング耐性を有するものである。
一方、微細なレジストパターンを得るために、塗布型下層膜ドライエッチング時にレジストパターンと塗布型下層膜をフォトレジスト現像時のパターン幅より細くするプロセスも使用され始めている。本発明の塗布型下層膜及びその形成組成物はこのプロセスに有効であり、フォトレジストに近いドライエッチング速度の選択性を有するものである。
そして、本発明の塗布型下層膜は、平坦化膜、レジスト下層膜、フォトレジスト層の汚染防止膜、ドライエッチ選択性を有する膜として用いることができる。これにより、半導体製造のリソグラフィープロセスにおけるフォトレジストパターン形成を、容易に、精度良く行うことができるようになる。
本発明の多層膜によるリソグラフィープロセスに用いる塗布型下層膜形成組成物は、ポリマーと溶媒を含み、必要に応じて架橋剤、酸、酸発生剤、界面活性剤等を含む組成物であり、この組成物から溶媒を除いた全固形分は0.1ないし70質量%である。全固形分中にポリマーは1ないし99質量%含有する。
本発明に用いられるポリマーは、重量平均分子量が100ないし1000000、好ましくは1000ないし200000である。
本発明は、式(1)で表される単位構造と式(2)で表される単位構造とを、ポリマーを構成する単位構造のすべてに基いて、それぞれモル比で0.02以上、好ましくは0.05以上含有するポリマーを含む多層膜によるリソグラフィープロセスに用いる塗布型下層膜形成組成物である。以下、リソグラフィー用塗布型下層膜と言う。式(1)で表される単位構造と式(2)で表される単位構造を含むポリマーにおいて、各単位構造の合計のモル比は1.00である。式(1)で表される単位構造と式(2)で表される単位構造とを、ポリマーを構成する単位構造のすべてに基いて、それぞれモル比で0.02以上、好ましくは0.05以上含有することが必要であり、式(1)と式(2)で表される単位構造のモノマーと共重合可能なモノマーであれば、他のモノマーを共重合させることができる。その場合も各単位構造のモル比の合計は1.00である。
上記ポリマーは、全ポリマー中に必要な式(1)と式(2)で表される単位構造のモル比を有するものであれば、ブロック共重合体、交互共重合体、又はランダム共重合体とすることもできる。
式(1)で表される単位構造において、R1は水素原子又はメチル基を示し、Xはナフタレン環に置換したハロゲン原子、水酸基、アルキル基、アルコキシ基、チオール基、シアノ基、カルボキシル基、アミノ基、アミド基、アルコキシカルボニル基、又はチオアルキル基であり、nは0ないし7の整数を示し、nが7以外の場合は残部が水素原子である。式(1)で表される単位構造は、2−ビニルナフタレン、又は2−イソプロペニルナフタレンが好ましい。
Xにおいて、ハロゲン原子としてはフッ素原子、塩素原子、臭素原子、ヨウ素原子を用いることができる。アルキル基としては直鎖又は分岐を有する炭素原子数1ないし6のアルキル基であり、これらはハロゲン原子等で置換されていても良い。例えば、メチル基、エチル基、プロピル基、イソプロピル基、ブトキシ基、t−ブトキシ基、n−ヘキシル基、クロロメチル基等が挙げられる。アルコキシ基としては炭素原子数1ないし6のアルコキシ基であり、例えばメトキシ基、エトキシ基、イソプロポキシ基等が挙げられる。アミド基としては炭素原子数1ないし12のアミド基であり、例えばホルムアミド基、アセトアミド基、プロピオンアミド基、イソブチルアミド基、ベンズアミド基、ナフチルアミド基、アクリルアミド基等が挙げられる。アルコキシカルボニル基としては炭素原子数1ないし12のアルコキシカルボニル基であり、例えばメトキシカルボニル基、エトキシカルボニル基、ベンジルオキシカルボニル基等が挙げられる。チオアルキル基としては炭素原子数1ないし6のチオアルキル基であり、例えばメチルチオ基、エチルチオ基、ブチルチオ基、ヘキシルチオ基等が挙げられる。
ポリマー中で式(1)で表される単位構造は、直下に存在する基板の加工時に高いエッチング耐性を示し、式(2)で表される単位構造は水酸基同士、又は架橋性化合物との間で架橋結合を形成する。ポリマーを構成する単位構造のすべてに基いて、式(1)で表される単位構造をモル比で0.4ないし0.98、且つ式(2)で表される単位構造をモル比で0.02ないし0.6の割合で含有することで、半導体基板に比べてより小さいドライエッチング速度の選択比を持たせることができる。つまり、ドライエッチング耐性が向上する。
これらの式(1)で表される単位構造として以下に例示する。
Figure 0005029832
Figure 0005029832
式(2)で表される単位構造において、R1は式(1)における定義と同意義であり、A1は芳香族性水酸基を含む有機基、又は水酸基含有エステルを含む有機基である。A1は水酸基含有エステルを含む有機基が好ましい。
1において、芳香族性水酸基を持つ有機基としては、水酸基を1ないし4個含有する芳香族環を有する有機基であり、芳香族環としてはベンゼン環、ナフタレン環、アントラセン環、イミダゾール環、ビリジン環、チオフェン環等が挙げられる。水酸基含有エステル基を有する有機基としては、例えばカルボキシル基含有樹脂と、脂肪族ポリアルコール、脂環式ポリアルコール、又は芳香族ポリアルコールとの反応によって形成された水酸基含有エステルを有する有機基や、カルボキシル基含有樹脂とエピクロルヒドリン類との反応によって得られたエポキシ樹脂の加水分解によって生じる水酸基含有エステルを有する有機基や、カルボキシル基含有樹脂とエピクロルヒドリン類とを反応させて得られたエポキシ樹脂に更に芳香族カルボン酸や脂環式カルボン酸を反応させて得られる有機基が挙げられる。式(2)で表される単位構造は、2−ヒドロキシエチルアクリレートや2−ヒドロキシエチルメタクリレートが好ましい。
式(2)で表される構造単位として以下に例示する。
Figure 0005029832
Figure 0005029832
また、式(1)で表される単位構造と式(2)で表される単位構造と式(3)で表される単位構造を、ポリマーを構成する単位構造のすべてに基いて、モル比で0.02以上含有するポリマーをリソグラフィー用塗布型下層膜形成組成物として用いることができる。式(3)で表される単位構造を導入することで、ドライエッチング耐性を著しく低下させずに、下層膜の吸光度を調節することができる。
式(1)で表される単位構造と式(2)で表される単位構造と式(3)で表される単位構造を含むポリマーにおいて、各単位構造の合計のモル比は1.00である。式(1)で表される単位構造と式(2)で表される単位構造と式(3)で表される単位構造とを、ポリマーを構成する単位構造のすべてに基いて、それぞれモル比で0.02以上含有することが必要であり、式(1)と式(2)と式(3)で表される単位構造のモノマーと共重合可能なモノマーであれば、他のモノマーを共重合させることができる。その場合も各単位構造のモル比の合計は1.00である。
上記ポリマーは全ポリマー中に必要な式(1)と式(2)と式(3)で表される単位構造のモル比を有するものであれば、ブロック共重合体、交互共重合体、又はランダム共重合体とすることもできる。
式(1)で表される単位構造をモル比で0.4ないし0.96、式(2)で表される単位構造をモル比で0.02ないし0.58、且つ式(3)で表される単位構造をモル比で0.02ないし0.58の割合で含有するポリマーとすることができる。
式(3)で表される単位構造において、R1は式(1)における定義と同意義であり、B1は脂肪族環状化合物含有エステルを含む有機基、又は芳香族化合物含有エステルを含む有機基である。
1において、脂肪族環状化合物含有エステル又は芳香族化合物含有エステルを含む有機基は、例えばカルボキシル基含有樹脂と、脂肪族環状化合物又は芳香族化合物のアルコールとを反応させて得られる有機基である。
脂肪族環状化合物含有エステルに含まれる脂肪族環状化合物としては、炭素原子数3ないし20のシクロアルカン、シクロアルケン、ノルボルネン誘導体、及びアダマンタン誘導体等の化合物が挙げられる。
シクロアルカンとしては、置換又は未置換のシクロプロパン、シクロブタン、シクロヘキサン、シクロノナン等が挙げられ、シクロアルケンとしては置換又は未置換のシクロプロペン、シクロブテン、シクロヘキセン、シクロノネン等が挙げられ、ノルボルネン誘導体としては置換又は未置換のノルボルネンが挙げられ、
アダマンタン誘導体としては置換又は未置換のアダマンタン、ジアマンタン、トリアマンタン等が挙げられる。
また、芳香族化合物含有エステルに含まれる芳香族化合物としては置換又は未置換のベンゼン環、アントラセン環が挙げられる。置換基としては上記Xが挙げられ、各官能基に最大置換可能な数まで置換することができる。
式(3)で表される単位構造として以下に例示する。
Figure 0005029832
また、式(1)で表される単位構造と式(2)で表される単位構造と式(4)で表される単位構造を、ポリマーを構成する単位構造のすべてに基いて、モル比で0.02以上含有するポリマーをリソグラフィー用塗布型下層膜形成組成物として用いることができる。式(4)の単位構造を導入することで、ドライエッチング耐性を著しく低下させずに、下層膜の吸光度を調節することができる。
式(1)で表される単位構造と式(2)で表される単位構造と式(4)で表される単位構造を含むポリマーにおいて、各単位構造の合計のモル比は1.00である。式(1)で表される単位構造と式(2)で表される単位構造と式(4)で表される単位構造とを、ポリマーを構成する単位構造のすべてに基いて、それぞれモル比で0.02以上含有することが必要であり、式(1)と式(2)と式(4)で表される単位構造のモノマーと共重合可能なモノマーであれば、他のモノマーを共重合させることができる。その場合も各単位構造のモル比の合計は1.00である。
上記ポリマーは全ポリマー中に必要な式(1)と式(2)と式(4)で表される単位構造のモル比を有するものであれば、ブロック共重合体、交互共重合体、又はランダム共重合体とすることもできる。
式(1)で表される単位構造をモル比で0.4ないし0.96、式(2)で表される単位構造をモル比で0.02ないし0.58、且つ式(4)で表される単位構造をモル比で0.02ないし0.58の割合で含有するポリマーとすることができる。
式(4)で表される単位構造において、R1は式(1)における定義と同意義であり、B2は置換若しくは未置換のベンゼン環又はアントラセン環である。
置換基としては上記Xが挙げられ、各官能基に最大置換可能な数まで置換することができる。
式(4)で表される単位構造として以下に例示する。
Figure 0005029832
上記構成のポリマーは、具体例として例えば以下に例示することができる。
式[1−1]と式[2−1]で表される単位構造を、ポリマーを構成する単位構造のすべてに基いてモル比で0.9:0.1の割合に含有するポリマー、
式[1−1]と式[2−8] で表される単位構造を、ポリマーを構成する単位構造のすべてに基いてモル比で0.4:0.6の割合に含有するポリマー、
式[1−1]と式[2−10] で表される単位構造を、ポリマーを構成する単位構造中のすべてに基いてモル比で0.9:0.1の割合に含有するポリマー、
式[1−1]と式[2−7]と式[3−6] で表される単位構造を、ポリマーを構成する単位構造のすべてに基いてモル比で0.4:0.2:0.4の割合に含有するポリマー、及び
式[1−1]と式[2−5]と式[4−1] で表される単位構造を、ポリマーを構成する単位構造のすべてに基いてモル比で0.6:0.2:0.2の割合に含有するポリマーを例示することができる。
式(1)で表される単位構造が、2−ビニルナフタレン、又は2−イソプロペニルナフタレンであり、式(2)で表される単位構造が2−ヒドロキシアクリレート、又は2−ヒドロキシメタクリレートであり、式(1)で表される単位構造がポリマーを構成する単位構造のすべてに基いてモル比で0.9含有し、式(2)で表される単位構造がポリマーを構成する単位構造のすべてに基いてモル比で0.1含有するポリマーを好ましく例示することができる。
本発明のリソグラフィー用塗布型下層膜形成組成物は、上塗りするフォトレジストとのインターミキシングを防ぐ意味で、塗布後、加熱により架橋させることが好ましく、本発明のリソグラフィー用塗布型下層膜形成組成物はさらに架橋剤成分を含むことができる。その架橋剤としては、メラミン系、置換尿素系、またはそれらのポリマー系等が挙げられる。好ましくは、少なくとも2個の架橋形成置換基を有する架橋剤であり、メトキシメチル化グリコールウリル、ブトキシメチル化グリコールウリル、メトキシメチル化メラミン、ブトキシメチル化メラミン、メトキシメチルベンゾグワナミン、ブトキシメチルベンゾグワナミン、メトキシメチル尿素、ブトキシメチル尿素、メトキシメチルチオ尿素、またはメトキシメチルチオ尿素等の化合物である。また、これらの化合物の縮合体も使用することができる。架橋剤の添加量は、使用する塗布溶剤、使用する下地基板、要求される溶液粘度、要求される膜形状などにより変動するが、全固形分に対して0.001ないし80質量%、好ましくは 0.01ないし50質量%、さらに好ましくは0.05ないし40質量%である。これら架橋剤は自己縮合による架橋反応を起こすこともあるが、本発明の上記のポリマー中に架橋性置換基が存在する場合は、それらの架橋性置換基と架橋反応を起こすことができる。
本発明では上記架橋反応を促進するための触媒として、p−トルエンスルホン酸、トリフルオロメタンスルホン酸、ピリジニウムp−トルエンスルホン酸、サリチル酸、スルホサリチル酸、クエン酸、安息香酸、ヒドロキシ安息香酸、ナフタレンカルボン酸等の酸性化合物又は/及び2,4,4,6−テトラブロモシクロヘキサジエノン、ベンゾイントシレート、2−ニトロベンジルトシレート、その他有機スルホン酸アルキルエステル等の熱酸発生剤を配合する事が出来る。配合量は全固形分に対して、0.0001ないし20質量%、好ましくは0.0005ないし10質量%である。
本発明のリソグラフィー用塗布型下層膜形成組成物は、リソグラフィー工程で上層に被覆されるフォトレジストとの酸性度を一致させる為に、光酸発生剤を添加する事が出来る。好ましい光酸発生剤としては、例えば、ビス(4−t−ブチルフェニル)ヨードニウムトリフルオロメタンスルホネート、トリフェニルスルホニウムトリフルオロメタンスルホネート等のオニウム塩系光酸発生剤類、フェニル−ビス(トリクロロメチル)−s−トリアジン等のハロゲン含有化合物系光酸発生剤類、ベンゾイントシレート、N−ヒドロキシスクシンイミドトリフルオロメタンスルホネート等のスルホン酸系光酸発生剤類等が挙げられる。上記光酸発生剤は全固形分に対して、0.2ないし10質量%、好ましくは0.4ないし5質量%である。
本発明のリソグラフィー用塗布型下層膜材料には、上記以外に必要に応じて更なる吸光剤、レオロジー調整剤、接着補助剤、界面活性剤などを添加することができる。
更なる吸光剤としては例えば、「工業用色素の技術と市場」(CMC出版)や「染料便覧」(有機合成化学協会編)に記載の市販の吸光剤、例えば、C.I.Disperse Yellow 1,3,4,5,7,8,13,23,31,49,50,51,54,60,64,66,68,79,82,88,90,93,102,114及び124;C.I.Disperse Orange1,5,13,25,29,30,31,44,57,72及び73;C.I.Disperse Red 1,5,7,13,17,19,43,50,54,58,65,72,73,88,117,137,143,199及び210;C.I.Disperse Violet 43;C.I.Disperse Blue 96;C.I.Fluorescent Brightening Agent 112,135及び163;C.I.Solvent Orange2及び45;C.I.Solvent Red 1,3,8,23,24,25,27及び49;C.I.Pigment Green 10;C.I.Pigment Brown 2等を好適に用いることができる。上記吸光剤は通常、リソグラフィー用塗布型下層膜材料の全固形分に対して10質量%以下、好ましくは5質量%以下の割合で配合される。
レオロジー調整剤は、主に塗布型下層膜形成組成物の流動性を向上させ、特にベーキング工程において、塗布型下層膜の膜厚均一性の向上やホール内部への塗布型下層膜形成組成物の充填性を高める目的で添加される。具体例としては、ジメチルフタレート、ジエチルフタレート、ジイソブチルフタレート、ジヘキシルフタレート、ブチルイソデシルフタレート等のフタル酸誘導体、ジノルマルブチルアジペート、ジイソブチルアジペート、ジイソオクチルアジペート、オクチルデシルアジペート等のアジピン酸誘導体、ジノルマルブチルマレート、ジエチルマレート、ジノニルマレート等のマレイン酸誘導体、メチルオレート、ブチルオレート、テトラヒドロフルフリルオレート等のオレイン酸誘導体、またはノルマルブチルステアレート、グリセリルステアレート等のステアリン酸誘導体を挙げることができる。これらのレオロジー調整剤は、リソグラフィー用塗布型下層膜材料の全固形分に対して通常30質量%未満の割合で配合される。
接着補助剤は、主に基板あるいはフォトレジストと塗布型下層膜形成組成物の密着性を向上させ、特に現像においてフォトレジストが剥離しないようにするための目的で添加される。具体例としては、トリメチルクロロシラン、ジメチルビニルクロロシラン、メチルジフェニルクロロシラン、クロロメチルジメチルクロロシラン等のクロロシラン類、トリメチルメトキシシラン、ジメチルジエトキシシラン、メチルジメトキシシラン、ジメチルビニルエトキシシラン、ジフェニルジメトキシシラン、フェニルトリエトキシシラン等のアルコキシシラン類、ヘキサメチルジシラザン、N,N’−ビス(トリメチルシリル)ウレア、ジメチルトリメチルシリルアミン、トリメチルシリルイミダゾール等のシラザン類、ビニルトリクロロシラン、γ−クロロプロピルトリメトキシシラン、γ−アミノプロピルトリエトキシシラン、γ−グリシドキシプロピルトリメトキシシラン等のシラン類、ベンゾトリアゾール、ベンズイミダゾール、インダゾール、イミダゾール、2−メルカプトベンズイミダゾール、2−メルカプトベンゾチアゾール、2−メルカプトベンゾオキサゾール、ウラゾール、チオウラシル、メルカプトイミダゾール、メルカプトピリミジン等の複素環式化合物や、1,1−ジメチルウレア、1,3−ジメチルウレア等の尿素、またはチオ尿素化合物を挙げることができる。これらの接着補助剤は、リソグラフィー用塗布型下層膜材料の全固形分に対して通常5質量%未満、好ましくは2質量%未満の割合で配合される。
本発明のリソグラフィー用塗布型下層膜材料には、ピンホールやストレーション等の発生がなく、表面むらに対する塗布性をさらに向上させるために、界面活性剤を配合することができる。界面活性剤としては、例えばポリオキシエチレンラウリルエーテル、ポリオキシエチレンステアリルエーテル、ポリオキシエチレンセチルエーテル、ポリオキシエチレンオレイルエーテル等のポリオキシエチレンアルキルエーテル類、ポリオキシエチレンオクチルフェノールエーテル、ポリオキシエチレンノニルフェノールエーテル等のポリオキシエチレンアルキルアリルエーテル類、ポリオキシエチレン・ポリオキシプロピレンブロツクコポリマー類、ソルビタンモノラウレート、ソルビタンモノパルミテート、ソルビタンモノステアレート、ソルビタンモノオレエート、ソルビタントリオレエート、ソルビタントリステアレート等のソルビタン脂肪酸エステル類、ポリオキシエチレンソルビタンモノラウレート、ポリオキシエチレンソルビタンモノパルミテート、ポリオキシエチレンソルビタンモノステアレート、ポリオキシエチレンソルビタントリオレエート、ポリオキシエチレンソルビタントリステアレート等のポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル類等のノニオン系界面活性剤、エフトツプEF301、EF303、EF352((株)トーケムプロダクツ製)、メガフアツクF171、F173(大日本インキ(株)製)、フロラードFC430、FC431(住友スリーエム(株)製)、アサヒガードAG710、サーフロンS−382、SC101、SC102、SC103、SC104、SC105、SC106(旭硝子(株)製)等のフッ素系界面活性剤、オルガノシロキサンポリマーKP341(信越化学工業(株)製)等を挙げることができる。これらの界面活性剤の配合量は、本発明のリソグラフィー用塗布型下層膜材料の全固形分に対して通常0.2質量%以下、好ましくは0.1質量%以下である。これらの界面活性剤は単独で添加してもよいし、また2種以上の組合せで添加することもできる。
本発明で、上記のポリマー及び架橋剤成分、架橋触媒等を溶解させる溶剤としては、エチレングリコールモノメチルエーテル、エチレングリコールモノエチルエーテル、メチルセロソルブアセテート、エチルセロソルブアセテート、ジエチレングリコールモノメチルエーテル、ジエチレングリコールモノエチルエーテル、プロピレングリコール、プロピレングリコールモノメチルエーテル、プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート、プロピレングリコールプロピルエーテルアセテート、トルエン、キシレン、メチルエチルケトン、シクロペンタノン、シクロヘキサノン、2−ヒドロキシプロピオン酸エチル、2−ヒドロキシ−2−メチルプロピオン酸エチル、エトシキ酢酸エチル、ヒドロキシ酢酸エチル、2−ヒドロキシ−3−メチルブタン酸メチル、3−メトキシプロピオン酸メチル、3−メトキシプロピオン酸エチル、3−エトキシプロピオン酸エチル、3−エトキシプロピオン酸メチル、ピルビン酸メチル、ピルビン酸エチル、酢酸エチル、酢酸ブチル、乳酸エチル、乳酸ブチル等を用いることができる。これらの有機溶剤は単独で、または2種以上の組合せで使用される。
さらに、プロピレングリコールモノブチルエーテル、プロピレングリコールモノブチルエーテルアセテート等の高沸点溶剤を混合して使用することができる。これらの溶剤の中でプロピレングリコールモノメチルエーテル、プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート、乳酸エチル、乳酸ブチル、及びシクロヘキサノン等がレベリング性の向上に対して好ましい。
本発明におけるリソグラフィー用塗布型下層膜の上部に塗布されるフォトレジストとしてはネガ型、ポジ型いずれも使用でき、ノボラック樹脂と1,2−ナフトキノンジアジドスルホン酸エステルとからなるポジ型フォトレジスト、酸により分解してアルカリ溶解速度を上昇させる基を有するバインダーと光酸発生剤からなる化学増幅型フォトレジスト、アルカリ可溶性バインダーと酸により分解してフォトレジストのアルカリ溶解速度を上昇させる低分子化合物と光酸発生剤からなる化学増幅型フォトレジスト、酸により分解してアルカリ溶解速度を上昇させる基を有するバインダーと酸により分解してフォトレジストのアルカリ溶解速度を上昇させる低分子化合物と光酸発生剤からなる化学増幅型フォトレジスト、骨格にSi原子を有するフォトレジスト等があり、例えば、ロームアンドハーツ社製、商品名APEX−Eが挙げられる。
本発明のリソグラフィー用塗布型下層膜材料を使用して形成した塗布型下層膜を有するフォトレジストの現像液としては、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、炭酸ナトリウム、ケイ酸ナトリウム、メタケイ酸ナトリウム、アンモニア水等の無機アルカリ類、エチルアミン、n−プロピルアミン等の第一アミン類、ジエチルアミン、ジ−n−ブチルアミン等の第二アミン類、トリエチルアミン、メチルジエチルアミン等の第三アミン類、ジメチルエタノールアミン、トリエタノールアミン等のアルコールアミン類、テトラメチルアンモニウムヒドロキシド、テトラエチルアンモニウムヒドロキシド、コリン等の第4級アンモニウム塩、ピロール、ピペリジン等の環状アミン類、等のアルカリ類の水溶液を使用することができる。さらに、上記アルカリ類の水溶液にイソプロピルアルコール等のアルコール類、ノニオン系等の界面活性剤を適当量添加して使用することもできる。これらの中で好ましい現像液は第四級アンモニウム塩、さらに好ましくはテトラメチルアンモニウムヒドロキシド及びコリンである。
次に本発明のフォトレジストパターン形成法について説明すると、精密集積回路素子の製造に使用される基板(例えばシリコン/二酸化シリコン被覆、ガラス基板、ITO基板などの透明基板)上にスピナー、コーター等の適当な塗布方法により塗布型下層膜形成組成物を塗布後、ベークして硬化させ塗布型下層膜を作成する。ここで、塗布型下層膜の膜厚としては0.01ないし3.0μmが好ましい。また塗布後ベーキングする条件としては80ないし250℃で1ないし120分間である。その後塗布型下層膜上に直接、または必要に応じて1層ないし数層の塗膜材料を塗布型下層膜上に成膜した後、フォトレジストを塗布し、所定のマスクを通して露光し、現像、リンス、乾燥することにより良好なフォトレジストパターンを得ることができる。必要に応じて露光後加熱(PEB:Post Exposure Bake)を行うこともできる。そして、フォトレジストが前記工程により現像除去された部分の塗布型下層膜をドライエッチングにより除去し、所望のパターンを基板上に形成することができる。
即ち、半導体基板に塗布型下層膜形成組成物により該塗布型下層膜を形成する工程、その上にレジスト膜を形成する工程、露光と現像によりレジストパターンを形成する工程、レジストパターンにより該塗布型下層膜をエッチングする工程、及びパターン化された塗布型下層膜により半導体基板を加工する工程を経て半導体装置を製造することができる。
今後、レジストパターンの微細化が進行すると、解像度の問題やレジストパターンが現像後に倒れるという問題が生じ、フォトレジストの薄膜化が望まれてくる。そのため、基板加工に充分なレジストパターン膜厚を得ることが難しく、レジストパターンだけではなく、レジストと加工する半導体基板との間に作成される塗布型下層膜にも基板加工時のマスクとしての機能を持たせるプロセスが必要になってきた。このようなプロセス用の塗布型下層膜として従来の高エッチレート性塗布型下層膜とは異なり、フォトレジストに近いドライエッチング速度の選択比を持つリソグラフィー用塗布型下層膜、フォトレジストに比べて小さいドライエッチング速度の選択比を持つリソグラフィー用塗布型下層膜や半導体基板に比べて小さいドライエッチング速度の選択比を持つリソグラフィー用塗布型下層膜が要求されるようになってきている。また、このような塗布型下層膜には反射防止能を付与することも可能であり、従来の反射防止膜の機能を併せ持つことができる。
一方、微細なレジストパターンを得るために、塗布型下層膜ドライエッチング時にレジストパターンと塗布型下層膜をフォトレジスト現像時のパターン幅より細くするプロセスも使用され始めている。このようなプロセス用の塗布型下層膜として従来の高エッチレート性反射防止膜とは異なり、フォトレジストに近いドライエッチング速度の選択比を持つ塗布型下層膜が要求されるようになってきている。また、このような塗布型下層膜には反射防止能を付与することも可能であり、従来の反射防止膜の機能を併せ持つことができる。
本発明では基板上に本発明の塗布型下層膜を成膜した後、塗布型下層膜上に直接、または必要に応じて1層ないし数層の塗膜材料を塗布型下層膜上に成膜した後、フォトレジストを塗布することができる。これによりフォトレジストのパターン幅が狭くなり、パターン倒れを防ぐ為にフォトレジストを薄く被覆した場合でも、適切なエッチングガスを選択することにより基板の加工が可能になる。
即ち、半導体基板に塗布型下層膜形成組成物により該塗布型下層膜を形成する工程、その上にケイ素成分等を含有する塗膜材料によるハードマスクを形成する工程、更にその上にレジスト膜を形成する工程、露光と現像によりレジストパターンを形成する工程、レジストパターンによりハードマスクをエッチングする工程、パターン化されたハードマスクにより該塗布型下層膜をエッチングする工程、及びパターン化された塗布型下層膜により半導体基板を加工する工程を経て半導体装置を製造することができる。
本発明では基板上に本発明の塗布型下層膜を成膜した後、この上にシロキサン系ハードマスクを成膜し、更にその上にフォトレジストを被覆することができる。これによりフォトレジストのパターン幅が狭くなり、パターン倒れを防ぐ為にフォトレジストを薄く被覆した場合でも、適切なエッチングガスを選択することにより基板の加工が可能になる。例えば、フォトレジストに対して十分に早いエッチング速度となる塩素系ガスをエッチングガスとしてハードマスクの加工が可能であり、またハードマスクに対して十分に早いエッチング速度となる酸素系ガスをエッチングガスとして本発明の塗布型下層膜の加工が可能であり、更に塗布型下層膜に対して十分に早いエッチング速度となるフッ素系ガスをエッチングガスとして基板の加工を行うことができる。
本発明のナフタレン樹脂から成るリソグラフィー用塗布型下層膜は、これらの要求を満たす適度なドライエッチング速度を得ることができる特性を有している。
本発明のリソグラフィー用塗布型下層膜形成組成物は、反射防止膜としての効果を考慮した場合、光吸収部位が骨格に取りこまれているため、加熱乾燥時にフォトレジスト中への拡散物がなく、また、光吸収部位は十分に大きな吸光性能を有しているため反射光防止効果が高い。
本発明のリソグラフィー用塗布型下層膜形成組成物では、熱安定性が高く、焼成時の分解物による上層膜への汚染が防げ、また、焼成工程の温度マージンに余裕を持たせることができるものである。
さらに、本発明のリソグラフィー用塗布型下層膜材料は、プロセス条件によっては、光の反射を防止する機能と、更には基板とフォトレジストとの相互作用の防止或いはフォトレジストに用いられる材料又はフォトレジストへの露光時に生成する物質の基板への悪作用を防ぐ機能とを有する膜としての使用が可能である。
合成例1
2−ビニルナフタレン35g(0.227モル)、2−ヒドロキシエチルアクリレート2.9g(0.025モル)をシクロヘキサノン112gに溶解させた後、フラスコ内を窒素にて置換し60℃まで昇温した。昇温後、シクロヘキサノン47gに溶解したアゾビスイソブチロニトリル1.9gを窒素加圧下添加し、24時間60℃で反応させた。反応溶液を冷却後、メタノールに投入し、ポリマーを再沈殿、加熱乾燥して式[5−1]のポリマーを得た。得られたポリマー重量平均分子量Mwは12000(ポリスチレン換算)であった。
Figure 0005029832
合成例2
2−ビニルナフタレン10g(0.065モル)、3−ヒドロキシ−2−アダマンチルメタクリレート(丸善石油化学(株)製、商品名:HAMA)23.0g(0.097モル)をシクロヘキサノン97gに溶解させた後、フラスコ内を窒素にて置換し60℃まで昇温した。昇温後、シクロヘキサノン41gに溶解したアゾビスイソブチロニトリル1.6gを窒素加圧下添加し、24時間60℃で反応させた。反応溶液を冷却後、メタノールに投入し、ポリマーを再沈殿、加熱乾燥して式[5−2]のポリマーを得た。得られたポリマー重量平均分子量Mwは16000(ポリスチレン換算)であった。
Figure 0005029832
合成例3
2−ビニルナフタレン30g(0.195モル)、グリシジルメタクリレート3.1g(0.022モル)をシクロヘキサノン98gに溶解させた後、フラスコ内を窒素にて置換し60℃まで昇温した。昇温後、シクロヘキサノン41gに溶解したアゾビスイソブチロニトリル1.7gを窒素加圧下添加し、24時間60℃で反応させた。反応溶液を冷却後、メタノールに投入し、ポリマーを再沈殿、加熱乾燥して式[5−3]のポリマーを得た。得られたポリマー重量平均分子量Mwは10000(ポリスチレン換算)であった。
式[5−3]のポリマー15gと9−アントラセンカルボン酸2.0g(0.009モル)をシクロヘキサノン68gに溶解させた後、ベンジルトリエチルアンモニウムクロリド0.05gを添加し、130℃で24時間反応させ式[5−4]のポリマー溶液を得た。
Figure 0005029832
合成例4
2−ビニルナフタレン10g(0.065モル)、9−アンラセンメチルメタクリレート17.9g(0.065モル)、2−ヒドロキシエチルメタクリレート4.2g(0.032モル)をシクロヘキサノン95gに溶解させた後、フラスコ内を窒素にて置換し60℃まで昇温した。昇温後、シクロヘキサノン40gに溶解したアゾビスイソブチロニトリル1.6gを窒素加圧下添加し、24時間60℃で反応させた。反応溶液を冷却後、メタノールに投入し、ポリマーを再沈殿、加熱乾燥して式[5−5]のポリマーを得た。得られたポリマー重量平均分子量Mwは8000(ポリスチレン換算)であった。
Figure 0005029832
参考合成例5
2−ビニルナフタレン10g(0.065モル)、スチレン2.3g(0.022モル)、p−ヒドロキシスチレン2.6g(0.022モル)をシクロヘキサノン44gに溶解させた後、フラスコ内を窒素にて置換し60℃まで昇温した。昇温後、シクロヘキサノン20gに溶解したアゾビスイソブチロニトリル0.7gを窒素加圧下添加し、24時間60℃で反応させた。反応溶液を冷却後、メタノールに投入し、ポリマーを再沈殿、加熱乾燥して式[5−6]のポリマーを得た。得られたポリマー重量平均分子量Mwは12000(ポリスチレン換算)であった。
Figure 0005029832
合成例6
2−ヒドロキシプロピルメタクリレート39g(0.271モル)、グリシジルメタクリレート21g(0.146モル)をプロピレングリコールモノメチルエーテル211gに溶解させた後、フラスコ内を窒素にて置換し70℃まで昇温した。昇温後、プロピレングリコールモノメチルエーテル30gに溶解したアゾビスイソブチロニトリル0.6gを窒素加圧下添加し、24時間70℃で反応させ式[5−7]のポリマーを得た。得られたポリマー重量平均分子量Mwは50000(ポリスチレン換算)であった。
式[5−7]のポリマー20gを有する溶液100gに、9−アントラセンカルボン酸10g(0.045モル)とベンジルトリエチルアンモニウムクロリド0.3gを添加し、加熱還流しながら24時間反応させ式[5−8]のポリマー溶液を得た。
Figure 0005029832
合成例7
ヒドロキシプロピルメタクリレート13.2g(0.092モル)とベンジルメタクリレート6.9g(0.039モル)をテトラヒドロフラン71gに溶解させた後、フラスコ内を窒素にて置換し70℃まで昇温した。昇温後、テトラヒドロフラン10gに溶解したアゾビスイソブチロニトリル0.2gを窒素加圧下添加し、24時間70℃で反応させ式[5−9]のポリマーを得た。得られたポリマー重量平均分子量Mwは70000(ポリスチレン換算)であった。
Figure 0005029832
実施例1
上記合成例1で得たポリマー6gにテトラブトキシメチルグリコールウリル0.5g
とピリジニウムp−トルエンスルホン酸0.05gを混合し、シクロヘキサノン126g及びプロピレングリコールモノメチルエーテル54gに溶解させ溶液とした。その後、孔径0.10μmのポリエチレン製ミクロフィルターを用いて濾過し、更に、孔径0.05μmのポリエチレン製ミクロフィルターを用いて濾過して、多層膜によるリソグラフィープロセスに用いる塗布型下層膜溶液を調製した。
実施例2
上記合成例2で得たポリマー6gにテトラブトキシメチルグリコールウリル0.5gとピリジニウムp−トルエンスルホン酸0.05gを混合し、シクロヘキサノン126g及びプロピレングリコールモノメチルエーテル54gに溶解させ溶液とした。その後、孔径0.10μmのポリエチレン製ミクロフィルターを用いて濾過し、更に、孔径0.05μmのポリエチレン製ミクロフィルターを用いて濾過して、多層膜によるリソグラフィープロセスに用いる塗布型下層膜溶液を調製した。
実施例3
上記合成例3で得たポリマー6gを有するシクロヘキサノン溶液30gにテトラブトキシメチルグリコールウリル0.5gとピリジニウムp−トルエンスルホン酸0.05gを混合し、シクロヘキサノン102g及びプロピレングリコールモノメチルエーテル54gに溶解させ溶液とした。その後、孔径0.10μmのポリエチレン製ミクロフィルターを用いて濾過し、更に、孔径0.05μmのポリエチレン製ミクロフィルターを用いて濾過して、多層膜によるリソグラフィープロセスに用いる塗布型下層膜溶液を調製した。
実施例4
上記合成例4で得たポリマー6gにテトラブトキシメチルグリコールウリル0.6gとピリジニウムp−トルエンスルホン酸0.06gを混合し、シクロヘキサノン129g及びプロピレングリコールモノメチルエーテル55gに溶解させ溶液とした。その後、孔径0.10μmのポリエチレン製ミクロフィルターを用いて濾過し、更に、孔径0.05μmのポリエチレン製ミクロフィルターを用いて濾過して、多層膜によるリソグラフィープロセスに用いる塗布型下層膜溶液を調製した。
参考例5
上記参考合成例5で得たポリマー6gにテトラブトキシメチルグリコールウリル0.6gとピリジニウムp−トルエンスルホン酸0.06gを混合し、シクロヘキサノン129g及びプロピレングリコールモノメチルエーテル55gに溶解させ溶液とした。その後、孔径0.10μmのポリエチレン製ミクロフィルターを用いて濾過し、更に、孔径0.05μmのポリエチレン製ミクロフィルターを用いて濾過して、多層膜によるリソグラフィープロセスに用いる塗布型下層膜溶液を調製した。
比較例1
上記合成例6で得たポリマー2gを有するプロピレングリコールモノメチルエーテル溶液10gにテトラメトキシメチルグリコールウリル0.5gとp−トルエンスルホン酸0.02gを混合し、プロピレングリコールモノメチルエーテル37.3g、およびプロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート19.4gに溶解させ溶液とした。その後、孔径0.10μmのポリエチレン製ミクロフィルターを用いて濾過し、更に、孔径0.05μmのポリエチレン製ミクロフィルターを用いて濾過して塗布型下層膜溶液を調製した。
比較例2
上記合成例7で得たポリマー2gを有するテトラヒドロフラン溶液10gにヘキサメトキシメチロールメラミン0.5gとp−トルエンスルホン酸0.05gを混合し、プロピレングリコールモノメチルエーテル39.5gに溶解させ溶液とした。その後、孔径0.10μmのポリエチレン製ミクロフィルターを用いて濾過し、更に、孔径0.05μmのポリエチレン製ミクロフィルターを用いて濾過して塗布型下層膜溶液を調製した。
(光学パラメータの測定)
実施例1ないし4及び参考例5で調製した塗布型下層膜溶液並びに比較例1、2で調製した塗布型下層膜溶液をスピナーを用い、シリコンウェハー上に塗布した。ホットプレート上で205℃1分間加熱し、塗布型下層膜(膜厚0.06μm)を形成した。そして、これらの塗布型下層膜を分光エリプソメーターを用い、波長248nm及び波長193nmでの屈折率(n値)及び減衰係数(k値)を測定した。結果を表1に示す。
(フォトレジスト溶剤への溶出試験)
実施例1ないし4及び参考例5で調製した塗布型下層膜溶液並びに比較例1、2で調製した塗布型下層膜溶液をスピナーを用い、シリコンウェハー上に塗布した。ホットプレート上で205℃1分間加熱し、塗布型下層膜(膜厚0.10μm)を形成した。この塗布
型下層膜をレジストに使用する溶剤、例えば乳酸エチル、並びにプロピレングリコールモノメチルエーテル、プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート、シクロヘキサノンに浸漬し、その溶剤に不溶であることを確認した。
(フォトレジストとのインターミキシングの試験)
実施例1ないし4及び参考例5で調製した塗布型下層膜溶液並びに比較例1、2で調製した塗布型下層膜溶液をスピナーを用い、シリコンウェハー上に塗布した。ホットプレート上で205℃1分間加熱し、塗布型下層膜(膜厚0.10μm)を形成した。このリソグラフィー用塗布型下層膜の上層に、市販のフォトレジスト溶液(シプレー社製・商品名UV113等)をスピナーを用いて塗布した。ホットプレート上で120℃1分間加熱し、フォトレジストを露光後、露光後加熱を115℃1分間行った。フォトレジストを現像させた後、塗布型下層膜の膜厚を測定し、実施例1ないし4及び参考例5で調製した塗布型下層膜溶液及び比較例1、2で調製した塗布型下層膜溶液から得た塗布型下層膜とフォトレジスト層とのインターミキシングが起こらないことを確認した。
(ドライエッチング速度の測定)
ドライエッチング速度の測定に用いたエッチャー及びエッチングガスは以下のものを用いた。
ES401(日本サイエンティフィック製):CF4
RIE−10NR(サムコ製):C48/Ar、CHF3/Ar
TCP9400(ラムリサーチ製):Cl2
実施例1ないし4で調製した塗布型下層膜溶液及び比較例1、2で調製した塗布型下層膜溶液をスピナーを用い、シリコンウェハー上に塗布し、ホットプレート上で205℃1分間加熱し、塗布型下層膜(膜厚0.10μm)を形成し、エッチングガスとしてCF4
ガスを使用してドライエッチング速度を測定した。
また、同様にフォトレジスト溶液(シプレー社製・商品名UV113)をスピナーを用い、シリコンウェハー上に塗膜を形成した。エッチングガスとしてCF4ガスを使用して
ドライエッチング速度を測定し、実施例1ないし4及び参考例並びに比較例1、2の塗布型下層膜及び反射防止膜のドライエッチング速度との比較を行った。結果を表2に示す。
また、半導体基板上の被加工膜としてSiO2膜、SiN膜、Poly−Si膜を用い
た。半導体基板上のSiO2膜にはエッチングガスとしてC48/Arガスを用いドライ
エッチング速度を測定し、一方で、シリコンウェハー上に作成した塗布型下層膜を同様にエッチングガスとしてC48/Arガスを用いドライエッチング速度を測定し、その速度比を表2に示す。
半導体基板上のSiN膜にはエッチングガスとしてCHF3/Arガスを用いドライエ
ッチング速度を測定し、一方で、シリコンウェハー上に作成した塗布型下層膜を同様にエッチングガスとしてCHF3/Arガスを用いドライエッチング速度を測定し、その速度
比を表2に示す。
半導体基板上のPoly−Si膜にはエッチングガスとしてCl2ガスを用いドライエ
ッチング速度を測定し、一方で、シリコンウェハー上に作成した塗布型下層膜を同様にエッチングガスとしてCl2ガスを用いドライエッチング速度を測定し、その速度比を表2
に示す。
Figure 0005029832
Figure 0005029832
これにより本発明の多層膜によるリソグラフィープロセスに用いる塗布型下層膜材料は、従来の高エッチレート性反射防止膜とは異なり、フォトレジストに近い又はフォトレジストに比べて小さいドライエッチング速度の選択比、半導体基板に比べて小さいドライエッチング速度の選択比を持ち、さらに反射防止膜としての効果も併せ持つことが出来る、優れた塗布型下層膜を提供することができるということが分かる。

本発明は、フォトレジスト層とのインターミキシングが起こらず、優れたフォトレジストパターンが得られ、フォトレジストに近いドライエッチング速度の選択比を持つリソグラフィー用塗布型下層膜、フォトレジストに比べて小さいドライエッチング速度の選択比を持つリソグラフィー用塗布型下層膜下層膜や半導体基板に比べて小さいドライエッチング速度の選択比を持つリソグラフィー用塗布型下層膜を提供することにある。また、本発明の塗布型下層膜材料は、248nm、193nm、157nm等の波長の照射光を微細加工に使用する際に基板からの反射光を効果的に吸収する効果を付与することができる。これらの性質を利用して配線幅の小さな微細加工を必要とする半導体装置の製造のための多層膜を必要とするプロセスに適用できる。

Claims (17)

  1. 式(1):
    Figure 0005029832
    (式中、R1は水素原子又はメチル基を示し、Xはナフタレン環に置換したハロゲン原子、水酸基、アルキル基、アルコキシ基、チオール基、シアノ基、カルボキシル基、アミノ基、アミド基、アルコキシカルボニル基、又はチオアルキル基を示し、nは0ないし7の整数を示し、nが7以外の場合は残部が水素原子である。)
    で表される単位構造と、式(2):
    Figure 0005029832
    (式中、R1は前記式(1)における定義と同意義であり、A1 は水酸基含有エステルを含む有機基である。)で表される単位構造とを、ポリマーを構成する単位構造のすべてに基いて、それぞれモル比で0.02以上含有するポリマーを含む多層膜によるリソグラフィープロセスに用いる塗布型下層膜形成組成物。
  2. 更に式(3):
    Figure 0005029832
    (式中、R1は前記式(1)における定義と同意義であり、B1は脂肪族環状化合物含有エステル又は芳香族化合物含有エステルを含む有機基である。)で表される単位構造を、ポリマーを構成する単位構造のすべてに基いて、モル比で0.02以上含有するポリマーを含む請求項1に記載の塗布型下層膜形成組成物。
  3. 更に式(4):
    Figure 0005029832
    (式中、R1は前記式(1)における定義と同意義であり、B2は置換若しくは未置換のベンゼン環又はアントラセン環である。)で表される単位構造を、ポリマーを構成する単位構造のすべてに基いて、モル比で0.02以上含有するポリマーを含む請求項1に記載の塗布型下層膜形成組成物。
  4. 前記ポリマーが、該ポリマーを構成する単位構造のすべてに基いて、前記式(1)で表される単位構造をモル比で0.4ないし0.98、前記式(2)で表される単位構造をモル比で0.02ないし0.6の割合で含有する請求項1に記載の塗布型下層膜形成組成物。
  5. 前記ポリマーが、該ポリマーを構成する単位構造のすべてに基いて、前記式(1)で表される単位構造をモル比で0.4ないし0.96、前記式(2)で表される単位構造をモル比で0.02ないし0.58、前記式(3)で表される単位構造をモル比で0.02ないし0.58の割合で含有する請求項2に記載の塗布型下層膜形成組成物。
  6. 前記ポリマーが、該ポリマーを構成する単位構造のすべてに基いて、前記式(1)で表される単位構造をモル比で0.4ないし0.96、前記式(2)で表される単位構造をモル比で0.02ないし0.58、前記式(4)で表される単位構造をモル比で0.02ないし0.58の割合で含有する請求項3に記載の塗布型下層膜形成組成物。
  7. 前記式(1)で表される単位構造が、2−ビニルナフタレン、又は2−イソプロペニルナフタレンである請求項1ないし請求項3のいずれか1項に記載の塗布型下層膜形成組成物。
  8. 前記式(2)で表される単位構造が、炭素原子数1ないし10のヒドロキシアルキルアクリレート、又は炭素原子数1ないし10のヒドロキシアルキルメタクリレートである請求項1ないし請求項3のいずれか1項に記載の塗布型下層膜形成組成物。
  9. 前記式(2)で表される単位構造が、炭素原子数1ないし10のヒドロキシアルキルアクリレート、又は炭素原子数1ないし10のヒドロキシアルキルメタクリレートである請求項7に記載の塗布型下層膜形成組成物。
  10. 前記式(1)で表される単位構造がポリマーを構成する単位構造のすべてに基いてモル比で0.9含有し、且つ前記式(2)で表される単位構造がポリマーを構成する単位構造のすべてに基いてモル比で0.1含有する請求項7ないし請求項9のいずれか1項に記載の塗布型下層膜形成組成物。
  11. 更に架橋性化合物を含むものである請求項1ないし請求項3のいずれか1項に記載の塗布型下層膜形成組成物。
  12. 更に酸、酸発生剤、又はそれらの両者を含むものである請求項1ないし請求項3のいずれか1項に記載の塗布型下層膜形成組成物。
  13. 更に界面活性剤を含むものである請求項1ないし請求項3のいずれか1項に記載の塗布型下層膜形成組成物。
  14. 請求項1ないし請求項13のいずれか1項に記載の塗布型下層膜形成組成物を半導体基板上に塗布し焼成することによって得られる下層膜。
  15. 請求項1ないし請求項13のいずれか1項に記載の塗布型下層膜形成組成物を半導体基板上に塗布し焼成して下層膜を形成する工程を含む半導体の製造に用いられるフォトレジストパターンの形成方法。
  16. 半導体基板に請求項1ないし請求項13のいずれか1項に記載の塗布型下層膜形成組成物により下層膜を形成する工程、その上にレジスト膜を形成する工程、露光と現像によりレジストパターンを形成する工程、形成されたレジストパターンに従い該下層膜をエッチングしてパターン形成する工程、及びパターン形成された下層膜に基いて半導体基板を加工する工程を含む半導体装置の製造方法。
  17. 半導体基板に請求項1ないし請求項13のいずれか1項に記載の塗布型下層膜形成組成物により下層膜を形成する工程、その上にハードマスクを形成する工程、更にその上にレジスト膜を形成する工程、露光と現像によりレジストパターンを形成する工程、形成されたレジストパターンに従いハードマスクをエッチングしてパターン形成する工程、パターン形成されたハードマスクに従い該下層膜をエッチングしてパターン形成する工程、及びパターン形成された下層膜に基いて半導体基板を加工する工程を含む半導体装置の製造方法。
JP2007532071A 2005-08-25 2006-08-15 ビニルナフタレン樹脂誘導体を含有するリソグラフィー用塗布型下層膜形成組成物 Active JP5029832B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007532071A JP5029832B2 (ja) 2005-08-25 2006-08-15 ビニルナフタレン樹脂誘導体を含有するリソグラフィー用塗布型下層膜形成組成物

Applications Claiming Priority (4)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005243601 2005-08-25
JP2005243601 2005-08-25
PCT/JP2006/316042 WO2007023710A1 (ja) 2005-08-25 2006-08-15 ビニルナフタレン樹脂誘導体を含有するリソグラフィー用塗布型下層膜形成組成物
JP2007532071A JP5029832B2 (ja) 2005-08-25 2006-08-15 ビニルナフタレン樹脂誘導体を含有するリソグラフィー用塗布型下層膜形成組成物

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPWO2007023710A1 JPWO2007023710A1 (ja) 2009-02-26
JP5029832B2 true JP5029832B2 (ja) 2012-09-19

Family

ID=37771461

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2007532071A Active JP5029832B2 (ja) 2005-08-25 2006-08-15 ビニルナフタレン樹脂誘導体を含有するリソグラフィー用塗布型下層膜形成組成物

Country Status (6)

Country Link
US (1) US8257908B2 (ja)
JP (1) JP5029832B2 (ja)
KR (1) KR101285641B1 (ja)
CN (1) CN101248391B (ja)
TW (1) TWI427422B (ja)
WO (1) WO2007023710A1 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US10732504B2 (en) 2017-02-03 2020-08-04 Samsung Sdi Co., Ltd. Resist underlayer composition, and method of forming patterns using the composition

Families Citing this family (19)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2008114411A1 (ja) 2007-03-20 2008-09-25 Fujitsu Limited 導電性反射防止膜形成用材料、導電性反射防止膜の形成方法、レジストパターン形成方法、半導体装置、及び磁気ヘッド
JP5162934B2 (ja) * 2007-03-23 2013-03-13 Jsr株式会社 上層反射防止膜形成用組成物及びレジストパターン形成方法
JP4666177B2 (ja) * 2007-03-30 2011-04-06 信越化学工業株式会社 高分子化合物、化学増幅ポジ型レジスト材料及びパターン形成方法
KR101426980B1 (ko) * 2007-05-23 2014-08-06 제이에스알 가부시끼가이샤 레지스트 하층막 형성용 조성물
JP4973876B2 (ja) * 2007-08-22 2012-07-11 信越化学工業株式会社 パターン形成方法及びこれに用いるパターン表面コート材
KR101766796B1 (ko) * 2008-11-27 2017-08-09 닛산 가가쿠 고교 가부시키 가이샤 아웃가스 발생이 저감된 레지스트 하층막 형성 조성물
TWI556958B (zh) 2010-09-14 2016-11-11 東京應化工業股份有限公司 基質劑及含嵌段共聚物之層的圖型形成方法
JP6035017B2 (ja) 2010-10-04 2016-11-30 ローム アンド ハース エレクトロニック マテリアルズ エルエルシーRohm and Haas Electronic Materials LLC 下層組成物および下層を像形成する方法
JP5820676B2 (ja) * 2010-10-04 2015-11-24 ローム アンド ハース エレクトロニック マテリアルズ エルエルシーRohm and Haas Electronic Materials LLC 下層組成物および下層を像形成する方法
TW201329196A (zh) * 2011-10-04 2013-07-16 Plextronics Inc 用於電洞注射及傳送層之改良摻雜之方法
JP5846046B2 (ja) * 2011-12-06 2016-01-20 信越化学工業株式会社 レジスト保護膜材料及びパターン形成方法
EP2937391A4 (en) * 2012-12-18 2016-08-31 Nissan Chemical Ind Ltd COMPOSITION FOR FORMING BACKGROUND FILM OF SELF-ORGANIZING FILM CONTAINING POLYCYCLIC ORGANIC VINYL COMPOUND
EP2937385A4 (en) * 2012-12-18 2016-07-20 Nissan Chemical Ind Ltd FLOOR LAYERING COMPOSITION OF A SELF-ORGANIZING, FILM-STYLENE STRUCTURE
KR101599961B1 (ko) 2012-12-26 2016-03-04 제일모직 주식회사 모노머, 상기 모노머를 포함하는 하드마스크 조성물 및 상기 하드마스크 조성물을 사용하는 패턴형성방법
EP2981985B1 (en) 2013-04-03 2021-03-10 Brewer Science, Inc. Highly etch-resistant polymer block for use in block copolymers for directed self-assembly
CN106104754B (zh) 2014-01-16 2020-07-28 布鲁尔科技公司 用于直接自组装的高chi嵌段共聚物
EP4234236A4 (en) * 2020-10-23 2024-04-17 Nissan Chemical Corp LOW ADHESION MATERIAL MADE FROM A BIOLOGICAL SUBSTANCE WITH COPOLYMER
KR20230138442A (ko) * 2021-01-26 2023-10-05 닛산 가가쿠 가부시키가이샤 지환식 탄화수소기를 갖는 폴리머를 포함하는 레지스트 하층막 형성 조성물
CN117417476B (zh) * 2023-12-19 2024-03-26 广东粤港澳大湾区黄埔材料研究院 改性聚丙烯酸树脂及其制备方法和光刻胶

Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004205658A (ja) * 2002-12-24 2004-07-22 Shin Etsu Chem Co Ltd パターン形成方法及び下層膜形成材料
JP2005049810A (ja) * 2003-07-17 2005-02-24 Shin Etsu Chem Co Ltd フォトレジスト下層膜形成材料およびパターン形成方法

Family Cites Families (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5693691A (en) * 1995-08-21 1997-12-02 Brewer Science, Inc. Thermosetting anti-reflective coatings compositions
US5919599A (en) * 1997-09-30 1999-07-06 Brewer Science, Inc. Thermosetting anti-reflective coatings at deep ultraviolet
JP4053631B2 (ja) * 1997-10-08 2008-02-27 Azエレクトロニックマテリアルズ株式会社 反射防止膜又は光吸収膜用組成物及びこれに用いる重合体
US6303266B1 (en) * 1998-09-24 2001-10-16 Kabushiki Kaisha Toshiba Resin useful for resist, resist composition and pattern forming process using the same
JP4056332B2 (ja) * 2002-09-06 2008-03-05 富士フイルム株式会社 レジスト組成物
JP3981030B2 (ja) 2003-03-07 2007-09-26 信越化学工業株式会社 レジスト下層膜材料ならびにパターン形成方法
JP4296053B2 (ja) * 2003-07-04 2009-07-15 富士フイルム株式会社 多層レジストプロセス用中間層組成物及びそれを用いたパターン形成方法
JP4179116B2 (ja) 2003-09-11 2008-11-12 Jsr株式会社 反射防止膜形成組成物及び反射防止膜の製造方法
JP4419554B2 (ja) * 2003-12-18 2010-02-24 Jsr株式会社 反射防止膜形成組成物および反射防止膜
KR101216403B1 (ko) * 2004-07-02 2012-12-28 닛산 가가쿠 고교 가부시키 가이샤 할로겐 원자를 갖는 나프탈렌환을 포함하는 리소그라피용 하층막 형성 조성물

Patent Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004205658A (ja) * 2002-12-24 2004-07-22 Shin Etsu Chem Co Ltd パターン形成方法及び下層膜形成材料
JP2005049810A (ja) * 2003-07-17 2005-02-24 Shin Etsu Chem Co Ltd フォトレジスト下層膜形成材料およびパターン形成方法

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US10732504B2 (en) 2017-02-03 2020-08-04 Samsung Sdi Co., Ltd. Resist underlayer composition, and method of forming patterns using the composition

Also Published As

Publication number Publication date
CN101248391A (zh) 2008-08-20
CN101248391B (zh) 2013-03-27
JPWO2007023710A1 (ja) 2009-02-26
US20090253076A1 (en) 2009-10-08
TW200715061A (en) 2007-04-16
WO2007023710A1 (ja) 2007-03-01
KR101285641B1 (ko) 2013-07-12
TWI427422B (zh) 2014-02-21
US8257908B2 (en) 2012-09-04
KR20080040777A (ko) 2008-05-08

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5029832B2 (ja) ビニルナフタレン樹脂誘導体を含有するリソグラフィー用塗布型下層膜形成組成物
JP4895049B2 (ja) ナフタレン樹脂誘導体を含有するリソグラフィー用塗布型下層膜形成組成物
JP4038688B2 (ja) 反射防止膜形成組成物
JP4399364B2 (ja) トリアジン化合物を含む反射防止組成物
JP5920588B2 (ja) ポリエーテル構造を含有する樹脂を含むリソグラフィー用レジスト下層膜形成組成物
JP3852593B2 (ja) 反射防止膜形成組成物
JP5447832B2 (ja) 電子線リソグラフィー用レジスト下層膜形成組成物
JPWO2010122948A1 (ja) Euvリソグラフィー用レジスト下層膜形成組成物
JP4720988B2 (ja) フルオレン構造を有する化合物を含むリソグラフィー用下層膜形成組成物
JP4221610B2 (ja) アクリル系ポリマーを含有するリソグラフィー用ギャップフィル材形成組成物
JP4250939B2 (ja) 反射防止膜形成組成物
JP4243825B2 (ja) リソグラフィー用反射防止膜形成組成物
JP4207119B2 (ja) 多環脂環式構造ポリマーを含有する反射防止膜形成組成物
JP4164638B2 (ja) 反射防止膜形成組成物
JP2005321752A (ja) イソシアヌル酸化合物と安息香酸化合物との反応生成物を含む反射防止膜形成組成物
JP4753018B2 (ja) 付加重合性樹脂を含むリソグラフィー用反射防止膜形成組成物
JP4438931B2 (ja) フォトレジストパターンの形成方法
JP4214385B2 (ja) シリコン原子を側鎖に有するポリマーを含む反射防止膜形成組成物

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20090327

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20111207

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20120206

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20120530

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20120612

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 5029832

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20150706

Year of fee payment: 3

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

S533 Written request for registration of change of name

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350