JP5029283B2 - 高圧タンク搭載車両とタンクアッセンブリ - Google Patents

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Description

本発明は、高圧タンクを車両床下に横置きに搭載した車両と高圧タンクを車両床下に横置きに搭載するタンクアッセンブリに関する。
既存の車両の多くは、ガソリン等の液体燃料の燃焼させるエンジンを駆動源とし、燃料タンクを車両床下に設置した上で、タンク全周をプロテクタで覆ってタンク保護が図られている(例えば、特許文献1)。その一方、動力源として燃料電池を用いる車両も普及し、燃料としての水素ガス或いは水素含有ガスを高圧で貯留した高圧タンクの車両搭載が行われている。こうした高圧タンクの車両搭載に当たっては、乗員室内やトランクルーム容積の確保の観点から高圧タンクを車両床下に搭載するといった手法が取られている(例えば、特許文献2)。
実開昭61−169625号公報 特開2002−370550号公報
燃料電池用の水素ガスの高圧タンクの車両搭載に際しては、タンク自体の強度を高めて高い耐圧性とし、水素ガス貯留量の増大化が図られているが、車両搭載に際しては、次のような新たな問題点が指摘されるに至った。
特許文献2で提案されたように高圧タンクを車両床下に搭載する場合、特許文献1に倣って高圧タンクの全周を覆うようにすることがタンク保護の観点から望ましい。しかしながら、タンク全周を覆うようにすると、その分だけタンク搭載箇所のスペース増や重量増加を招く。その一方、タンク強度が高まったことを理由に何らのタンク保護をしないとすれば、高圧タンクの周壁に対しては先鋭な異物が接触するような事態も予想されることから、何らかの対処が要請されるに至った。こうした先鋭な異物の接近に対しての対処は、高圧タンクを車両後方において車幅方向に搭載する場合のみならず、車両前方側に高圧タンクを車幅方向に搭載する場合や、高圧タンクを車両前後方向に搭載する場合にも要請される。
本発明は、上記した課題を踏まえ、高圧タンクを車両床下に搭載する際のタンク保護の実効性を確保した上で、タンク搭載箇所の省スペース化や軽量化を図ることをその目的とする。
上記した目的の少なくとも一部を達成するために、本発明では、以下の構成を採用した。
高圧タンクを搭載した車両であって、
タンク長手方向が車両床下に沿うよう前記高圧タンクを前記車両床下に固定する固定機構と、
前記固定機構により固定済みの前記高圧タンクの周壁を覆うプロテクタとを備え、
該プロテクタは、
前記固定済みの前記タンク長手方向に倣う一対の車両側面の一方側であって、前記高圧タンクとの距離が短い側の前記一方の側の車両側面の側に位置した上で、
前記固定機構が前記高圧タンクの固定のために前記一方の側で前記タンク長手方向に沿って有するフレームに固定されるフレーム側第1部位と、
該フレーム側第1部位から前記高圧タンクの周壁下端側に向かう方向に延び、前記一方の側の車両側面の側において前記高圧タンクの周壁の少なくとも一部範囲を前記高圧タンクの周壁の形状に倣った形状で前記タンク長手方向に亘って覆うタンク周壁側第2部位とを備え、
前記フレーム側第1部位は、前記タンク周壁側第2部位との繋ぎ箇所において前記タンク周壁側第2部位から折り曲げられて前記フレームに固定され、前記タンク周壁側第2部位は、前記高圧タンクの周壁下端側の下端部位を前記高圧タンクの周壁から離れるように折り曲げている。
[適用:車両]
高圧タンクを搭載した車両であって、
タンク長手方向が車両床下に沿うよう前記高圧タンクを前記車両床下に固定する固定機構と、
前記固定機構により固定済みの前記高圧タンクの周壁を覆うプロテクタとを備え、
該プロテクタは、
前記固定済みの前記タンク長手方向に倣う一対の車両側面の一方側であって、前記高圧タンクとの距離が短い側の前記一方の側の車両側面の側に位置し、前記一方の側の車両側面の側において前記高圧タンクの周壁を、該周壁の少なくとも一部範囲を前記タンク長手方向に亘って覆う
ことを要旨とする。
上記構成の車両では、高圧タンクを固定機構によりタンク長手方向が車両床下に沿うよう車両床下に固定する。このようにタンク長手方向が車両床下に沿うように固定するに当たっては、高圧タンクを車両床下と平行に固定することができる他、高圧タンクを車両床下に対してある程度傾斜して固定するようにもできる。以下、こうして車両床下に固定された高圧タンクを、説明の便宜上、横置き固定済みタンクと称する。
この横置き固定済みの高圧タンクの周壁はプロテクタで覆われるが、プロテクタは、横置き固定済みのタンク長手方向に倣う一対の車両側面の一方側であって、高圧タンクとの距離が短い側の前記一方の側の車両側面の側に位置する。よって、横置き固定済みの高圧タンクに対して、前記一方の側の車両側面の側からタンク周壁に向けて何らかの異物、例えば先鋭な異物が接近しようとすると、当該異物は、タンク周壁に接触する前にプロテクタに当たる。このプロテクタは、この一方の側の車両側面の側において、高圧タンクの周壁を当該周壁の少なくとも一部範囲の周壁をタンク長手方向に亘って覆うので、プロテクタに覆われた周壁範囲では、タンク周壁への異物接触を回避できる。よって、車両床下に搭載した高圧タンクの保護の実効性が高まる。しかも、プロテクタはタンク全周を覆うのではないので、タンク搭載領域の省スペース化や軽量化を図ることができる。
ところで、高圧タンクは車両床下において横置き搭載されることから、この高圧タンクの横置き搭載領域への異物接近は、タンク長手方向のタンクの軸を挟んで向かい合う車両周囲側面の側から起きるので、車両周囲側から上記領域の高圧タンク周壁に接近しようとする異物は、高圧タンク周壁に達する前に、車両周囲側面の側に位置するプロテクタにまず接触する。よって、車両周囲側面の側からの異物接近に対するタンク周壁への接触回避の実効性を高めることができる。こうした異物接近は、例えば車両後方側での他の車両との衝突或いはガードレール等の道路構造物との衝突等にて起きやすい。従って、車両周囲側面の側にのみプロテクタを設けるようにすることもできる。また、プロテクタが覆うタンク周壁の一部範囲を、上記した車両周囲側面の側からの異物接近を想定して、上記横置き搭載した高圧タンクのタンク長手方向のタンク軸から見てタンク周壁の側方から周壁下端側に掛けての周壁一部範囲とすることもできる。
この場合、タンク周壁上端側においてもタンク周壁への異物接近は起き得るとも言えるが、高圧タンクの搭載箇所が車両床下であることから、タンク周壁上端側の上部には車両床が存在する。よって、車両床面の側からの異物接近は起きがたいので、プロテクタによりタンク周壁上端側を覆わなくても、実車において特段の支障はない。
上記した車両は、次のような態様とすることができる。例えば、固定機構により、タンク長手方向が車両幅方向となるようにして前記高圧タンクを後輪車軸の後方側に固定することができる。こうなると、高圧タンクは後輪車軸の後方側に横置き搭載され、プロテクタは高圧タンクより車両後方側となる。このため、車両後方側での上記した対処(タンク周壁への異物接触回避、並びにタンク保護)の実効性を高めることができる。こうした場合の先鋭な異物としては、他の車両前方に装着された牽引機構フレームやガードレールのボルト、駐車場等での看板などである。なお、高圧タンクを車両の前方側や車両前後方向に沿って横置き搭載する際には、プロテクタは高圧タンクより車両前方側或いは車両側方側となるので、車両前方側或いは車両側方での上記した対処(タンク周壁への異物接触回避、並びにタンク保護)の実効性を高めることができる。
また、プロテクタを前記固定機構のフレームから前記高圧タンクの周壁下端側に延ばして、プロテクタによりタンク周壁の前記一部範囲を前記タンク長手方向に亘って覆うようにできる。こうすれば、プロテクタとフレームとが一体となるので、プロテクタを車両フレームに装着する場合に較べて、車両取り付け等の際の取り扱いが簡便となる。この場合、固定機構のフレームが横置き搭載した高圧タンクの周壁側方側に位置すれば、このフレームは、プロテクタと共にタンク周壁への異物接触回避に寄与する。なお、プロテクタは、フレーム自体から延びるようフレームと一体とできるほか、フレームに固定するようにすることもできる。
そして、プロテクタを前記固定機構のフレームからタンク周壁下端側に向かう方向に延びるようにした上で、当該プロテクタをその下端が円筒状の高圧タンクの周壁最下端より上部に位置するようにする。こうすれば、プロテクタの小型化によりタンク周辺の省スペース化をより一層進めることができる。この場合、プロテクタ下端より下側では、高圧タンク周壁は露出しているので、上記した先鋭な異物はこの露出したタンク周壁に接近して接触することがあり得る。しかしながら、高圧タンクが円筒状であることから、異物がタンク周壁に接触する際には、異物の滑りや高圧タンクの逃げが起きるので、高圧タンク自体が高強度であることと相まって、特段の支障はないと予想される。
また、プロテクタを高圧タンクの周壁の形状に倣った形状で周壁と対向するにすれば、プロテクタとタンク周壁との距離が縮まるので、省スペース化をより進めることができる。
本発明では、高圧タンクを搭載した車両としての構成の他、車両への高圧タンクの搭載を図るタンクアッセンブリとして、以下の構成を採用した。
[適用:タンクアッセンブリ]
車両への高圧タンクの搭載を図るタンクアッセンブリであって、
高圧タンクの両側でタンク長手方向に延び、後輪車軸より後方側の車両床下において車両幅方向に沿って配置されて前記車両に固定されるフレームと、
前記タンク長手方向が前記車両幅方向となるよう前記高圧タンクを横置き状にして前記フレームに固定する固定手段と、
前記後輪車軸から離れた側の前記フレームに設置され、前記固定手段により横置き固定済みの前記高圧タンクの周壁を、該周壁の少なくとも一部範囲を前記タンク長手方向に亘って覆うプロテクタとを備える
ことを要旨とする。
このタンクアッセンブリでは、プロテクタによる異物接近への対処をサブアッシー品として予め図った上で、車両に高圧タンクを横置き搭載できる。
以下、本発明の実施の形態を実施例に基づいて説明する。図1は本発明の実施例としての車両10におけるタンク搭載の様子を概略的に示す説明図、図2は車両10の車体後方側におけるタンク搭載ユニット100を車両側方側から示す説明図、図3はタンク搭載ユニット100を車両後方側から斜視にて示す説明図、図4はタンク搭載ユニット100へのタンク装着の様子を示す説明図である。
図1に示すように、車両10は、4本の高圧タンクT1〜T4を、タンク長手方向が車両幅方向となるように、プラットフォームFの下方に横置きに搭載する。これら高圧タンクT1〜T4は、水素ガスを最大70MPaという高圧で貯留する。各タンクに貯留された水素ガスは、車両10が搭載した図示しない燃料電池に高圧タンクT1〜T4からガス配管Pを経て供給される。なお、水素ガスは、図示しない減圧弁により減圧された上で燃料電池に供給される。
高圧タンクT1、T2は、後述のタンクフレームに固定されてユニット化され、後輪RTの車軸より前方側にほぼ同じ高さで並んで横置き搭載される。高圧タンクT3、T4は、タンクフレームに固定されてユニット化され、後輪RTの車軸より後方側に横置き搭載される。車両後方側の高圧タンクT4は、高圧タンクT3よりやや高い位置とされている。つまり、高圧タンクT3と高圧タンクT4を高圧タンクT4が高い位置となるよう斜めに並べることで、後輪RTの車軸より後方側の狭小なタンク搭載スペースへのタンク搭載を可能としている。
タンクのユニット化について、高圧タンクT3と高圧タンクT4を例に挙げ説明する。図2〜図4に示すように、タンク搭載ユニット100は、3本のフレーム111〜113をタンク長手方向に並べて備え、高圧タンクT4の側のフレーム111とフレーム112とを、両端側において補強フレーム114にて連結させている。各フレームは、その両端に平板状とされた固定座115を備え、固定座115は、図示しないボルトを用いた車両フレームへのタンク搭載ユニット100の固定に用いられる。各フレームは、軽量化のために金属製パイプを押圧並びに屈曲して形成され、強度を有する部位、例えば固定座115の内部には補強用の金属ブロックを有する。
タンク搭載ユニット100は、フレーム111とフレーム112との間に、タンク長手方向がフレームに沿うよう高圧タンクT4を横置きし、フレーム112とフレーム113との間に高圧タンクT3を同様に横置きにする。このように横置きされた高圧タンクT4の側のフレーム111は、当該タンクをタンク長手方向のタンク軸から見て高圧タンクT4の周壁側方よりやや上部に位置し、フレーム112とフレーム113は、上記のタンク軸から見て高圧タンクT3の周壁側方ではあるものの周壁上端側に位置する。そして、フレームへのタンク固定のために、タンク上端側固定バンド120とタンク下端側固定バンド130とを、2本ずつ、隣り合うフレーム間に掛け渡して備える。タンク上端側固定バンド120とタンク下端側固定バンド130は、共に金属製のバンドであり、タンク上端側固定バンド120は、その両端でフレームに固定された定寸バンドであり、タンク下端側固定バンド130によるタンクの締め付け固定状態では、タンクの上端周壁に密着する。この場合、高圧タンクT4の側のフレーム111は上記したようにタンク軸から見て周壁側方であり、高圧タンクT3の両側のフレーム112とフレーム113はタンク軸から見て周壁上端よりであることから、高圧タンクT4についてのタンク上端側固定バンド120は、高圧タンクT3についてのタンク上端側固定バンド120よりバンド長は長く、高圧タンクT4の周壁上端側の広い範囲に亘って高圧タンクT4に密着する。なお、以下の説明に当たって、タンク周壁の側方、上端側、下端側等の周壁位置は、既述したように横置きの高圧タンクを長手方向のタンク軸から見たタンク周壁位置を意味する。
タンク下端側固定バンド130は、高圧タンクT3と高圧タンクT4の間に位置するフレーム112に一端が固定され、バンド経路途中にはヒンジ部131を有し、自由端側には固定金具132を有する。この固定金具132は、フレーム111とフレーム113とに設けられたバンド固定具116に係合される。バンド固定具116は、係合された固定金具132に対してスプリング117の付勢力を及ぼした状態で、固定金具132をフレーム111或いはフレーム113に固定する。よって、タンク下端側固定バンド130は、フレーム112からタンク下端側に延びて、タンク下端側周壁に密着して高圧タンクT3或いは高圧タンクT4をタンク上端側固定バンド120の側に持ち上げつつ、それぞれのタンクを横置き状態でフレーム111〜113に対して固定する。タンク下端側固定バンド130は、ヒンジ部131にて折り曲がることから、当該ヒンジ部から固定金具132に達するまでのバンド経路部を確実にタンク下端側周壁に密着させると共に、このようにバンドを密着させる際の作業を簡略化する。なお、タンク上端側固定バンド120とタンク下端側固定バンド130は、タンク周壁と密着する側に図示しない帯状のクッション材を備える。
タンク搭載ユニット100は、高圧タンクT4の側のフレーム111にプロテクタ160を備える。プロテクタ160は、金属鋼板のプレス成型品であり、図3に示すように、既述したタンク上端側固定バンド120とタンク下端側固定バンド130によりフレーム111とフレーム112の間に横置き固定済みの高圧タンクT4の長手方向に亘って、当該タンクの側面側の周壁を覆っている。図5はプロテクタ160の装着の様子を示す説明図である。プロテクタ160は、フレーム111に設けた3箇所の固定腕部118にボルト止めされ、バンド固定具116と干渉しないようにされた上で、高圧タンクT4の周壁側方よりやや上部に位置するフレーム111から高圧タンクT4の下端側に延びてタンク側面側周壁と対向する。つまり、このプロテクタ160は、高圧タンクT4の周壁を、周壁の側方から周壁下端側に掛けての一部範囲においてタンク長手方向に亘って覆うことになる。また、プロテクタ160は、高圧タンクT4の周壁形状(円筒形状)に倣って湾曲形成されており、タンク側にクッション材161を備える。このため、プロテクタ160は、図5に示すように、クッション材161をタンク周壁に近接した上で、当該周壁に対向する。また、プロテクタ160は、下端湾曲部162が高圧タンクT4の周壁最下端より上部に位置するようにしてタンク周壁と対向するよう、フレーム111に固定されている。
タンク搭載ユニット100は、上記したタンク固定のためのバンドとは別に、高圧タンクT3に直接巻回して装着される巻回バンド140と、当該巻回バンドにボルト143にて固定された半円状のバンド軌跡の固定バンド150とを備える。図4では、巻回バンド140はタンク外部に示されているが、フレームへのタンク固定の際に、巻回バンド140は高圧タンクT3に予め装着される。固定バンド150は、バンド自由端側に屈曲片部151を備え、この屈曲片部151は、ボルト153によりフレーム113に固定されている。
後輪RTより前方側の高圧タンクT1〜T2にあっても、上記したタンク搭載ユニット100と同様にフレームにてユニット化されて搭載される。なお、高圧タンクT1〜T2は後輪RTより車両前方側に位置することから、当該タンク位置まで異物の接近は起きがたいので、プロテクタ160を省略することができる。
タンク搭載ユニット100は、上記したようにタンク上端側固定バンド120とタンク下端側固定バンド130により高圧タンクT3と高圧タンクT4をフレームに横置き状に固定した状態で、図2に示すように、後輪RTの車軸より後方側のプラットフォームF下方の搭載領域に固定される。つまり、フレーム111〜113の両端の固定座115を図示しない車両フレームに固定すると、高圧タンクT3と高圧タンクT4は、高圧タンクT4が高い位置となるよう斜めに並んで横置き搭載され、車両幅方向に沿って配置されることになる。そして、高圧タンクT4は、リアバンパRBと衝撃緩衝材RAを固定するバンパフレームBFの側、即ち車両後方側に位置し、プロテクタ160は、後輪RTの車軸から離れたフレーム111と共に高圧タンクT4より更に車両後方側(車両周囲側)に位置することになる。なお、上記したようにタンク搭載ユニット100の固定後には、タンク下方に樹脂製のタンクカバーTKが装着される。このタンクカバーTKは、後輪RTが巻き込んだ小石等がタンクに当たらないようにする。
上記構成を有する本実施例の車両10では、タンク搭載ユニット100を介して横置き搭載済みの高圧タンクT4に対して、図5に示すようなボルトBUが車両後方側から近づく場合、車両後方側の高圧タンクT4の周壁に接触する前にプロテクタ160に当たる。プロテクタ160は、図2〜図3および図5に示すように、高圧タンクT4の周壁側面のフレーム111からタンク周壁下端側に延びた上でタンク長手方向に亘ってタンク周壁を覆っていることから、プロテクタ160の存在範囲においてタンク周壁への異物(例えば、ボルトBU)の接触を回避する。つまり、後輪RTより車両後方側に横置き搭載した高圧タンクT4に対して車両後方側から接近する異物の接触回避の実効性を高めることができるので、後輪RTより車両後方側のプラットフォームFの下方に搭載した高圧タンクT4の保護の実効性も高まる。
本実施例では、プロテクタ160を固定するフレーム111も高圧タンクT4より後方側に位置するので、フレーム111によっても、車両後方側から接近する異物に対しての上記した対処(タンク周壁への異物接触回避、並びにタンク保護)を図ることができる。
プロテクタ160は、高圧タンクT4の全周を覆わずタンク周壁上端側を露出させている。しかしながら、このタンク周壁上端では、タンクの上方がプラットフォームFであることから、このプラットフォームFの側からの異物接近は起きがたいので、プロテクタ160によりタンク周壁上端側を覆う必要性は低い。このため、プロテクタ160は高圧タンクT4の全周を覆わないので、タンク搭載領域の省スペース化と軽量化を達成できる。
また、本実施例では、高圧タンクT4にプロテクタ160を対向させるに当たり、このプロテクタ160を高圧タンクT4の周壁の円筒形状に倣った湾曲形状とした。よって、プロテクタ160とタンク周壁との距離が縮まる、換言すればプロテクタ160を高圧タンクT4に近接配置できるので、タンク周囲の省スペース化をより進めることができる。
また、タンク搭載ユニット100におけるフレーム111からプロテクタ160を高圧タンクT4の周壁下端側に延びるようにしたので、プロテクタ160とフレーム111とが一体となる。よって、プロテクタ160をその近傍の車両フレーム、例えば図2におけるバンパフレームBFに装着する場合に較べて、車両取り付け等の際の取り扱いが簡便となる。しかも、プロテクタ160をフレーム111からタンク周壁下端側に延びるようにした上で、プロテクタ下端の下端湾曲部162が円筒状の高圧タンクT4の周壁最下端より上部に位置させた。よって、高さ方向にプロテクタ160を小型化できるので、タンク周辺の省スペース化をより推進できる。この場合、図2や図5に示すように、下端湾曲部162より下側では、高圧タンク周壁は露出しているので、ボルトBUより低い位置のボルトBDは、この露出したタンク周壁に接近して接触することがあり得る。しかしながら、高圧タンクT4が円筒状であることから、ボルトBDがタンク周壁に接触する際には、ボルトBDの滑りが起きたり、タンク上端側固定バンド120の伸び代に相当する分だけ、高圧タンクT4は上方側に逃げる。このため、高圧タンク自体が高強度であることと相まって、ボルトBDとタンク露出周壁との接触に際しての特段の支障はない。
また、本実施例では、予め高圧タンクT3〜T4を横置き状にしてタンク搭載ユニット100のフレーム111〜113に固定し、このタンク搭載ユニット100の状態でプロテクタ160による上記した異物対処を予め図っておく。よって、このタンク搭載ユニット100を後輪RTの車軸より後方のタンク搭載領域に固定するだけで、高圧タンクT3〜T4を車両10に容易に横置き搭載できる。
更に、本実施例では、プロテクタ160を、その上端側でフレーム111に固定するために折り曲げ、下端側にあっても下端湾曲部162としたので、この上下端湾曲が、タンク周壁形状に倣って湾曲しているプロテクタ形状の維持機能を果たす。よって、プロテクタ160を高圧タンクT4に近接配置しても、クッション材161が存在することと相まって、プロテクタ160と高圧タンクT4の周壁との不用意な接触を回避できる。このため、この接触に伴う異音の発生も抑制できる。
以上、本発明の実施の形態を実施例にて説明したが、本発明は上記した実施例や変形例の実施形態に限られるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において種々の態様にて実施することが可能である。例えば、上記した実施例では、高圧タンクT1〜T4を、車両10が搭載した燃料電池に供給する水素ガスタンクとして説明したが、天然ガスを燃料とするエンジンを搭載した車両における天然ガスタンクとして搭載する場合にも適用できる。
また、高圧タンクを車両後方側に搭載してプロテクタ160をタンクより更に車両後方側に位置させるようにしたが、タンク搭載ユニット100をタンクが車両幅方向に沿って横置き搭載されるよう車両前方側に固定したり、タンク搭載ユニット100をタンクが車両前後方向に沿って横置き搭載されるよう固定する場合にも適用できる。つまり、タンク搭載ユニット100によりタンクを車両幅方向に沿って横置き搭載した場合には、プロテクタ160をタンクより更に車両前方側に位置させればよい。また、タンク搭載ユニット100によりタンクを車両前後方向に沿って横置き搭載した場合には、プロテクタ160をタンクより更に車両側方側(車両左右側)に位置させればよい。こうすれば、車両前方側或いは車両側方での衝突等に伴う異物接近への対処(タンク周壁への異物接触回避、並びにタンク保護)の実効性を高めることができる。
本発明の実施例としての車両10におけるタンク搭載の様子を概略的に示す説明図である。 車両10の車体後方側におけるタンク搭載ユニット100を車両側方側から示す説明図である。 タンク搭載ユニット100を車両後方側から斜視にて示す説明図である。 タンク搭載ユニット100へのタンク装着の様子を示す説明図である。 プロテクタ160の装着の様子を示す説明図である。
符号の説明
10…車両
100…タンク搭載ユニット
111〜113…フレーム
114…補強フレーム
115…固定座
116…バンド固定具
117…スプリング
118…固定腕部
120…タンク上端側固定バンド
130…タンク下端側固定バンド
131…ヒンジ部
132…固定金具
140…巻回バンド
143…ボルト
150…固定バンド
151…屈曲片部
153…ボルト
160…プロテクタ
161…クッション材
162…下端湾曲部
F…プラットフォーム
P…ガス配管
T1〜T4…高圧タンク
RA…衝撃緩衝材
RB…リアバンパ
BF…バンパフレーム
TK…タンクカバー
RT…後輪

Claims (4)

  1. 高圧タンクを搭載した車両であって、
    タンク長手方向が車両床下に沿うよう前記高圧タンクを前記車両床下に固定する固定機構と、
    前記固定機構により固定済みの前記高圧タンクの周壁を覆うプロテクタとを備え、
    該プロテクタは、
    前記固定済みの前記タンク長手方向に倣う一対の車両側面の一方側であって、前記高圧タンクとの距離が短い側の前記一方の側の車両側面の側に位置した上で、
    前記固定機構が前記高圧タンクの固定のために前記一方の側で前記タンク長手方向に沿って有するフレームに固定されるフレーム側第1部位と、
    該フレーム側第1部位から前記高圧タンクの周壁下端側に向かう方向に延び、前記一方の側の車両側面の側において前記高圧タンクの周壁の少なくとも一部範囲を前記高圧タンクの周壁の形状に倣った形状で前記タンク長手方向に亘って覆うタンク周壁側第2部位とを備え、
    前記フレーム側第1部位は、前記タンク周壁側第2部位との繋ぎ箇所において前記タンク周壁側第2部位から折り曲げられて前記フレームに固定され、前記タンク周壁側第2部位は、前記高圧タンクの周壁下端側の下端部位を前記高圧タンクの周壁から離れるように折り曲げている
    車両。
  2. 前記固定機構は、前記タンク長手方向が車両幅方向となるようにして前記高圧タンクを後輪車軸の後方側に固定する請求項1に記載の車両。
  3. 前記プロテクタは、前記タンク周壁側第2部位の前記下端部位が円筒状の前記高圧タンクの周壁最下端より上部に位置するようにして前記周壁の前記一部範囲を前記タンク長手方向に亘って覆う請求項1または請項2に記載の車両。
  4. 車両への高圧タンクの搭載を図るタンクアッセンブリであって、
    高圧タンクの両側でタンク長手方向に延び、後輪車軸より後方側の車両床下において車両幅方向に沿って配置されて前記車両に固定されるフレームと、
    前記タンク長手方向が前記車両幅方向となるよう前記高圧タンクを横置き状にして前記フレームに固定する固定手段と、
    前記後輪車軸から離れた側の前記フレームに固定され、前記固定手段により横置き固定済みの前記高圧タンクの周壁を覆うプロテクタとを備え、
    該プロテクタは、
    前記フレームに固定されるフレーム側第1部位と、
    該フレーム側第1部位から前記高圧タンクの周壁下端側に向かう方向に延び、前記高圧タンクの周壁の少なくとも一部範囲を前記高圧タンクの周壁の形状に倣った形状で前記タンク長手方向に亘って覆うタンク周壁側第2部位とを備え、
    前記フレーム側第1部位は、前記タンク周壁側第2部位との繋ぎ箇所において前記タンク周壁側第2部位から折り曲げられて前記フレームに固定され、前記タンク周壁側第2部位は、前記高圧タンクの周壁下端側の下端部位を前記高圧タンクの周壁から離れるように折り曲げている
    タンクアッセンブリ。
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