JP5027627B2 - 建物 - Google Patents

建物 Download PDF

Info

Publication number
JP5027627B2
JP5027627B2 JP2007305259A JP2007305259A JP5027627B2 JP 5027627 B2 JP5027627 B2 JP 5027627B2 JP 2007305259 A JP2007305259 A JP 2007305259A JP 2007305259 A JP2007305259 A JP 2007305259A JP 5027627 B2 JP5027627 B2 JP 5027627B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
space
air
space portion
fan device
heat
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2007305259A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2009127965A (ja
Inventor
昌幸 小島
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyota Housing Corp
Original Assignee
Toyota Housing Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toyota Housing Corp filed Critical Toyota Housing Corp
Priority to JP2007305259A priority Critical patent/JP5027627B2/ja
Publication of JP2009127965A publication Critical patent/JP2009127965A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5027627B2 publication Critical patent/JP5027627B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Central Air Conditioning (AREA)
  • Air Conditioning Control Device (AREA)

Description

本発明は、空調設備を備えた建物に関する。
一般に、建物には、その居住スペースでの快適な環境を維持するため、空調設備が設けられている。そして、このように空調設備が設けられる場合、居住スペースにおける居室等の各空間部に、空調装置が個別に設けられるのが一般的である。
しかしながら、その場合、空調装置が設けられた空間部とそうでない空間部との間で温度差が大きくなってしまうため、居住スペース全体が快適な環境となるわけではない。
そこで、従来から、集中空調ユニットを設置して、居住スペースの各居室等を空調する全館空調システムが提案されている(例えば、特許文献1参照)。その従来技術では、空調対象となる居室等が集中空調ユニットと通気ダクトでつながれ、その通気ダクトを通じて各居室等に冷気又は暖気が送られるようになっている。そして、冷気又は暖気が送り込まれることにより冷熱又は温熱が伝えられ、それによって各居室等は冷暖房される。
特開平6−229587号公報
ところで、上記従来技術のように、空調対象となるすべての居室等に通気ダクトを通じて空調空気が送られるダクト式の全館空調システムの場合、天井裏空間、床下空間、下階の天井とその直上階の床との間の階間又は壁部等の各種空間に通気ダクトが配置される。
しかしながら、空調対象となるすべての居室等を通気ダクトでつなぐ構成では、上下階に隣接する居室等の間や、横並びで隣接する居室等の間にまたがる長さの通気ダクトが必要となる。このように比較的長い通気ダクトを設置する場合、建物の構造上の理由等により、前述した既存の空間を利用するだけでは通気ダクトを配置できない場合もある。
そこで、通気ダクトを設置するスペースを確保するために、天井の一部を低くして下がり天井としたり、床面高さを高くしたり、また壁部の横断面を大きくしたりしなければならなくなる。しかし、そうすると、居室を狭くする方向へ天井、床又は壁部が張り出すことになり、その分、居室等が狭くなってしまう。
本発明は、このような課題に鑑み、空調対象となる空間部間にまたがる通気ダクトを不要にして、全館空調を実現できる建物を得ることを主たる目的とする。
本発明は、上記課題を解決するために、以下の手段を採用した。
すなわち、第1の発明では、居住スペースに、空調設備により冷房又は暖房される第1空間部と、前記第1空間部と隣接し、該第1空間部と仕切り部によって区画された第2空間部と、を備え、前記仕切り部に、前記第1空間部の冷熱又は温熱を前記第2空間部に伝導する熱伝導手段を設けた。
この第1の発明によれば、第1空間部が空調設備により冷房又は暖房されるとともに、仕切り部に設けられた熱伝導手段により、第1空間部の冷熱又は温熱が第2空間部に伝導され、その熱伝導によって第2空間部が冷房又は暖房される。このため、全館空調の対象となる空間部を第1空間部と第2空間部とで構成すれば、全館空調を実現できる。
そして、このような熱伝導により第2空間部が冷房又は暖房される以上、その第2空間部と空調設備の一部である空調装置とをつなぐ通気ダクトは不要となる。また、空調装置が第1空間部内、第1空間部の天井裏空間又はその床下空間に設けられれば、空間部間にまたがる通気ダクトによって空調空気を第1空間部に送る必要もない。したがって、空間部間にまたがる通気ダクトが不要となる。これにより、そのような通気ダクトの設置スペースを確保するために空間部を狭くしなくても、全館空調を実現できる。
ここで、建物ユニットが複数連結されてなるユニット式建物では、各建物ユニットの梁に設けられた梁貫通孔を利用して、同一階の建物ユニット間にまたがる通気ダクトが設置される。そして、その梁貫通孔の径(通常、100φ)は全館空調用として一般的に用いられる通気ダクトの外径(250mm)よりも小さい。このため、建物ユニット同士の連結部位ごとでダクト径が変化し、そのダクト径の変化が圧力損失をもたらしてしまうという問題がある。また、その圧力損失を避けるため、梁を回避するように通気ダクトを設置するのであれば下がり天井とならざるを得ず、前述の課題で指摘したように空間部が狭くなってしまう。
そこで、第1の発明によって空間部間にまたがる通気ダクトが不要となれば、圧力損失を考慮する必要がなくなるし、空間部を狭くしてしまうこともなく、全館空調を実現できる。したがって、この第1の発明はユニット式建物である場合に特に有効な手段となる。
第2の発明では、前記第2空間部は複数設けられており、前記第1空間部は、それら各第2空間部をユーザが行き来する際に通過する通過空間である。
この第2の発明によれば、通過空間が空調設備によって冷房又は暖房されていることにより、第2空間部間を移動する際に生じるヒートショックやコールドショックを緩和することができる。また、複数の空間部を有する一般的な住宅において、通過空間は多くの空間部と隣接して設けられていることから、この通過空間を第1空間部とすることにより、全館空調の領域を広げることができる。
なお、第2空間部は洋室、和室、リビング、ダイニング、キッチン等の居室空間であることが好ましい。
第3の発明では、前記第2空間部は前記第1空間部と横並びで隣接して複数設けられており、前記第1空間部は、それら各第2空間部に囲まれて配置されている。
この第3の発明によれば、平面視における第1空間部の周囲には第2空間部が配置されるため、第1空間部に対する外気の影響が抑制される。第1空間部は空調設備によって冷房又は暖房される空間部であるから、外気の影響が抑制されることにより、空調設備による冷房又は暖房の効率化を図ることができる。なお、外気の影響を抑制する上では、第1空間部の周囲全域が第2空間部によって囲まれることがより好ましい。
第4の発明では、前記熱伝導手段は、前記第1空間部の冷気又は暖気を前記第2空間部に送気するファン装置である。
この第4の発明によれば、冷房又は暖房された第1空間部の冷気又は暖気がファン装置によって第2空間部に送られることにより、第2空間部が冷房又は暖房される。ファン装置は、建物の換気等のために用いられる一般的な装置であるから、全館空調システムの設置コストを低減できる。
第5の発明では、前記第1空間部の温度を検出する第1温度検出手段と、前記第2空間部の温度を検出する第2温度検出手段と、前記ファン装置の駆動を制御するファン制御手段と、を備え、前記ファン制御手段は、前記第1空間部と前記第2空間部との間で温度差が所定値以上となった場合又は所定値を超えた場合に前記ファン装置を駆動させる。
この第5の発明によれば、第1空間部と第2空間部との間で温度差が所定値以上となった場合又は所定値を超えた場合、自動的にファン装置が駆動されて第2空間部に冷気又は暖気が送られる。これにより、第2空間部の冷房又は暖房が自動化され、建物利用者の利便性を高めることができる。
第6の発明では、前記熱伝導手段は、一対の下地材同士の間に熱伝導部材を備えた前記仕切り部である。
この第6の発明によれば、仕切り部が熱伝導部材を備えていることにより、仕切り部自身の熱伝導性が高められる。そして、第1空間部の冷熱又は温熱はそのような仕切り部を通じて第2空間部に伝導し、それにより第2空間部が冷房又は暖房される。このため、熱伝導させるために第2空間部から第1空間部へ通じる扉体を開けるといった操作が不要となる。また、ファン装置のような動力部を有する熱伝導手段を設けた場合と異なり、第1空間部及び第2空間部内の静粛性を高めることができる。
第7の発明では、前記両下地材には、該下地材同士の間の内部空間に通ずる通気孔が上下両部に形成されている。
この第7の発明によれば、仕切り部の第1空間部側及び第2空間部側において、自然対流により生じる空気流は、上下の通気孔を通じて下地材同士の間の内部空間を通過する。その通過の際、内部空間に設けられた熱伝導部材と接触するため、熱伝導部材によって熱交換がなされる。これにより、仕切り部を通じた熱伝導を促進させることができる。
第8の発明では、前記通気孔に設けられ、該通気孔を開閉する開閉装置と、前記第1空間部の温度を検出する第1温度検出手段と、前記第2空間部の温度を検出する第2温度検出手段と、前記開閉装置の開閉動作を制御する開閉制御手段と、を備え、前記開閉制御手段は、前記第1空間部と前記第2空間部との間で温度差が所定値以上となった場合又は所定値を超えた場合に、前記開閉装置を開動作させる。
この第8の発明によれば、通常は仕切り部を通じた熱伝導により第2空間部が空調されるが、第1空間部との間で温度差が所定値以上となった場合又は所定値を超えた場合、開閉装置が駆動されて通気孔が開放状態となり、熱伝導が促進される。これにより、第1空間部との温度差に基づいて、第2空間部の冷房又は暖房が好適に制御される。
以下、本発明の一実施の形態を図面を参照しつつ説明する。この実施の形態では、建物ユニットが複数連結されてなるユニット式の一階建て住宅を建物の一例としている。
最初に、その一階建て住宅の構成を図1に基づいて説明する。なお、図1は一階建て住宅の間取り例を示す平面図である。
図1に示すように、住宅10は、外壁部21によって屋内外が区画されている。外壁部21は躯体の一部をなす柱材、下地材及び仕上げ材等によって周知の如く構成されている。下地材同士の間には断熱材が設けられており、外壁部21はその断熱性が高められている。このため、住宅10はいわゆる高断熱住宅である。
住宅10の屋内には、住人の生活空間である居住スペースと、床下や天井裏等の非居住スペースとが設けられている。居住スペースには、玄関11、廊下12、洋室13、リビング14、ダイニング・キッチン15、トイレ16、納戸17、洗面室18及び浴室19の各空間部が設けられている。これら各空間部うち、玄関11と廊下12との間は区画されておらず、連続した一体空間として形成されている。この玄関11及び廊下12からなる一体空間は、ユーザ(住人)が住宅10へ出入りする際、及び各空間部間を移動する際に通過する通過空間23であり、浴室19を除く他の空間部すべてに横並びで隣接している。また、リビング14及びダイニング・キッチン15との間も区画されておらず、連続した一体空間(LDK空間)24として形成されている。
通過空間23、LDK空間24、洋室13、トイレ16、納戸17、洗面室18及び浴室19は、仕切り部としての内壁部22によって互いに区画されている。内壁部22は躯体の一部をなす柱材、下地材及び仕上げ材等によって周知の如く構成されている。また、下地材同士の間には断熱材が設けられており、内壁部22の断熱性が高められている。
次に、住宅10において全館空調を行うための構成を、図1に基づいて説明する。なお、この実施の形態における空調(空気調和)とは、冷暖房による室温調節を意味するものとする。
住宅10には空調設備が設けられており、空調設備はエアコン等の空調装置31、室外機(図示略)、両者をつなぐ配管(図示略)等を備えている。空調装置31は、少なくとも冷房及び暖房機能を有する室内機であり、廊下12に設けられている。このため、玄関11及び廊下12からなる通過空間23は、この空調装置31によって冷暖房される。本実施の形態では、この通過空間23が第1空間部となっている。
一方、洋室13、リビング14、ダイニング・キッチン15、トイレ16、納戸17及び洗面室18はそれぞれ室温調節の対象となる個別空間であるが、通過空間23とは異なり、空調装置31が設けられていない。このため、本実施の形態の住宅10では、廊下12に設けられた空調装置31によって全館の空調が賄われることになる。前述したように、この住宅10は高断熱住宅であり、空調負担が比較的小さくなっていることから、一つの空調装置31によって全館空調を賄うことが可能となっている。
空調設備の室外機は、住宅10の屋外に配置されている。その室外機と空調装置31とをつなぐ配管は、内壁部22の内部や建物ユニットの梁貫通孔等を利用して隠蔽配管としたり、収納スペース内に設けて居室から隠したりする等して設置されている。
なお、今後、洋室13、リビング14、ダイニング・キッチン15、トイレ16、納戸17及び洗面室18をそれぞれ区別して説明する必要がない場合、これらを個別空間という。本実施の形態では、これら各個別空間13〜18が第2空間部となっている。
通過空間23と各個別空間13〜18とを区画する内壁部22a〜22fには、各個別空間13〜18に対応する熱伝導手段としてのファン装置F1〜F6がそれぞれ設けられている。このうち、通過空間23とトイレ16又は納戸17とを区画する内壁部22d,22eは、トイレ16又は納戸17の出入り口の上方に設けられている。このため、図1ではその内壁部22d,22e及びファン装置F4,F5が点線で図示されている。各ファン装置F1〜F6は、20〜200m/h程度の風量を有する装置であり、各個別空間13〜18の広さに合わせて最適な風量のファン装置Fが選択されて設置されている。なお、風量が可変となる装置を用いることも可能である。そして、これら各ファン装置F1〜F6により、通過空間23で冷暖房された状態の空気が冷気又は暖気となって各個別空間13〜18へ送気される。
次に、前記空調装置31及び各ファン装置F1〜F6の駆動を自動制御して全館空調を行う制御システムを、図2に基づいて説明する。なお、図2は本制御システムを概略的に示す、住宅の縦断面図である。
図2に示すように、本制御システムは制御装置41を備えている。制御装置41は、例えば通過空間23の内壁面に設置された操作装置42や空調装置31と一体的に設けられている。操作装置42にはシステムのオン・オフを操作する開始スイッチや、室温を設定する設定スイッチ等が設けられており、その各種スイッチの操作に基づいて制御装置41は空調装置31の制御及び各ファン装置F1〜F6の個別制御を実施する。本実施の形態では制御装置41によってファン制御手段が構成されている。
制御装置41には、通過空間23に設けられた第1温度検出手段としての第1室温センサ43が接続されている。開始スイッチがオン操作されると、第1室温センサ43により検出された通過空間23の室温情報が制御装置41に随時入力される。制御装置41は第1室温センサ43からの室温情報に基づき、通過空間23の室温が設定スイッチによって設定された温度と一致するように、空調装置31を制御する。なお、第1室温センサ43は空調装置31と一体的に設けられてもよい。
また、制御装置41には第2温度検出手段としての第2室温センサ44も接続されている。第2室温センサ44は、各個別空間13〜18に設けられている。開始スイッチがオン操作されると、各第2室温センサ44により検出された各個別空間13〜18の室温情報が制御装置41に随時入力される。そして、通過空間23との間で所定値(例えば、3℃)以上の室温差又は所定値を超える室温差が生じた個別空間13〜18について、制御装置41は対応するファン装置Fを駆動させる。一方、通過空間23との室温差が所定値より小さい又は所定値以下の個別空間13〜18について、制御装置41は、対応するファン装置Fが駆動状態にあればその駆動を停止させ、非駆動状態にあればそのまま非駆動状態を維持させる。
次に、以上のように構成された住宅10において、全館空調を行う場合の作用を説明する。
操作装置42の開始スイッチが操作されると、制御装置41は、通過空間23の室温が設定温度と一致するように空調装置31を制御する。この空調装置31による冷暖房により、通過空間23の室温は設定温度に保たれる。
また、前記開始スイッチが操作されると、制御装置41には各個別空間13〜18の室温情報が随時入力される。各個別空間13〜18の室温は、該空間13〜18内における熱源(人やペット、厨房機器やAV機器等の各種機器)によって個別に変動する。その室温変動により、通過空間23との間で所定値以上の室温差又は所定値を超える室温差が生じると、制御装置41はその室温差が生じた個別空間13〜18に対応するファン装置Fを駆動させる。これにより、設定温度に保たれた通過空間23の空気が、冷気又は暖気となって該当する個別空間13〜18に送気され、当該個別空間13〜18に熱(冷熱又は温熱)が伝導する。
そして、設定温度に保たれた空気が送り込まれることにより、該当する個別空間13〜18と通過空間23との間の室温差が所定値より小さくなるか又は所定値以下となると、制御装置41はファン装置Fの駆動を停止させる。
各個別空間13〜18において、このようなファン装置Fの駆動と停止が室温に応じて繰り返されることにより、各個別空間13〜18の室温は、通過空間23との室温と所定値よりも小さくなるように又は所定値以内に調節される。その結果、居住スペースの、通過空間23と各個別空間13〜18とを合わせた領域全体が空調され、全館空調を実現できる。
以上により、本実施の形態によれば、以下に示す有利な効果が得られる。
空調装置31により冷暖房されて設定温度に保たれた通過空間23の空気が、ファン装置F1〜F6により、冷気又は暖気となって各個別空間13〜18に送気される。これにより、通過空間23の冷熱又は温熱が各個別空間13〜18に伝導され、その熱伝導によって各個別空間13〜18は室温調節される。こうして居住スペースのほぼ全域が室温調節されることとなり、全館空調を実現できる。
そして、ファン装置F1〜F6を用いた熱伝導により各個別空間13〜18が冷暖房されるため、空調装置31と各個別空間13〜18とをつなぐ通気ダクトは不要となる。また、空調装置31は同空調装置31によって空調される通過空間23内に設けられているため、空間部間にまたがる通気ダクトによって空調空気を通過空間23に送る必要もない。したがって、空間部間にまたがる通気ダクトが不要となる。このような通気ダクトに関するダクトレスの実現により、その設置スペースを確保するために通過空間23や各個別空間13〜18を狭くすることなく、全館空調を実現できる。
また、住宅10はユニット式建物であるが、ダクトレスの実現により、ダクト径の変化による圧力損失を考慮する必要がなくなる。さらに、住宅10には、通気ダクトを設置するための特別な設計や専用の造作等は不要となり、しかも、ファン装置F1〜F6は、建物の換気等のために用いられる一般的な装置であるから、設置コストを低減できる。
本実施の形態では、各個別空間13〜18を行き来する際に通過する通過空間23が、空調装置31によって空調されている。これにより、ユーザが他の個別空間13〜18へ移動する場合に生じるヒートショックやコールドショックを緩和することができる。また、通過空間23は玄関11及び廊下12によって形成される空間部であり、多くの個別空間13〜18と隣接している。このため、空調装置31によって空調される第1空間部を通過空間23とすることにより、全館空調の領域を広げることができる。
本実施の形態では、制御装置41により、通過空間23との室温差が所定値以上となった又は所定値を超えた個別空間13〜18について、ファン装置Fが自動的に駆動されて当該個別空間13〜18が空調される。これにより、全館空調を自動化して建物利用者の利便性を高めることができる。
なお、以上説明した実施の形態は説明した内容に限定されるものではなく、例えば以下に別例として示した形態で実施することもできる。
上記実施の形態では、通過空間23を第1空間部としたが、洋室13やリビング14等、その他の空間部を第1空間部としてもよい。また、二階建て住宅等において、通過空間23とリビング14等とが吹き抜けの一体空間とされる場合もあり、その場合はかかる一体空間を第1空間部としてもよい。これらの場合、第1空間部とした部屋と横並び又は上下に隣接し、内壁部22や上下階の境界部等の仕切り部によって区画された部屋が第2空間部となる。
さらに、例えば、スキップ床等によって上下に区画された空間部を第1空間部とし、それと横並びで隣接する部屋を第2空間部としてもよい。この場合、上空間部を冷房用空間とし、下空間部を暖房用空間部とし、洋室13等の第2空間部へ冷気を上部から、暖気を下部から送気するように構成すれば、自然対流を生じさせることができる。
上記実施の形態では、熱伝導手段としてファン装置F1〜F6を用いて、設定温度に保たれた空気を各個別空間13〜18に送気し、それにより各個別空間13〜18に熱伝導するようにしたが、内壁部22に設けられた扉体用の開口部や欄間であってもよい。また、扉体に設けられた換気用ガラリや、扉体の下部をカットしたアンダーカットでもよい。
また、熱伝導手段は、内壁部22それ自身であってもよい。この場合でも、その内壁部22にファン装置Fを設置してもよい。内壁部22自身を熱伝導手段とする場合、内壁部22は次のように構成することが好ましい。その構成例を図3に基づいて説明する。なお、図3は内壁部の一部を示す斜視図である。各内壁部22a〜22fはいずれも同様の構成を備えており、図3には、通過空間23とリビング14との間を区画する内壁部22bが代表例として図示されている。
図3に示すように、内壁部22bは躯体の一部である柱材51と、柱材51を挟むようにして設けられた一対の壁ボード52とを備えている。各壁ボード52はそれぞれ下地材と仕上げ材とで構成されている。両壁ボード52間の内部空間53には、熱伝導部材54が設けられている。熱伝導部材54はアルミ、銅等の熱伝導性の高い材質からなり、表面積を増大させるために横断面が波型に形成されている。
そして、壁ボード52同士の間に熱伝導部材54が設けられていることにより、内壁部22bそれ自身の熱伝導性が高められている。このため、空調装置31によって設定温度に保たれた通過空間23の熱(冷熱又は温熱)が内壁部22bを介してリビング14へ伝わり、リビング14は通過空間23の室温に近い室温に調節される。
また、上記構成において、図3に示すように、内部空間53に通ずる通気孔としてのスリット55が各壁ボード52の上下両部に設けられた構成としてもよい。この構成によれば、次のような作用効果が得られる。
例えば、冬期に、空調装置31によって通過空間23が暖房されている場合、通過空間23側では、自然対流によって空気は上昇する方向へ流れる。このため、下部のスリット55から内部空間53に入った空気が、上部のスリット55から抜けるような空気流が生じる。一方、空調装置31が設けられておらず非暖房状態のリビング14側では、外気の影響によって通過空間23に比べて冷やされているため、自然対流によって空気は下降する方向へ流れる。このため、上部のスリット55から内部空間53に入った空気が、下部のスリット55から抜けるような空気流が生じる。
この通過空間23側で生じる空気流とリビング14側で生じる空気流とは、いずれも内部空間53を通過する際に熱伝導部材54と接触するため、この熱伝導部材54を通じて熱交換がなされる。これにより、リビング14側で生じる空気流が暖められ、熱伝導を促進させることができる。
さらに、スリット55を設けた構成では、スリット55を開閉する開閉装置を設け、制御装置41によりその開閉を制御するようにしてもよい。これにより、室温差が所定値以上となった場合又は所定値を超えた場合に、制御装置41はスリット55を開放させて熱伝導を促進させるという制御が可能となる。この場合、制御装置41は開閉制御手段も兼ねる。
上記実施の形態では、通過空間23に玄関11も含まれるため、通過空間23の一部は外壁部21を介して外気に面しているが、図4に示す建物61のように、平面視における通過空間62の周囲がすべて個別空間63によって囲まれるようにしてもよい。この場合、通過空間62は、平面視における建物61の中心部に配置され、その周囲はすべて内壁部22によって囲まれることになる。高断熱化された外壁部21を有しているとはいえ、通過空間23,62に対する外気の影響をできるだけ抑制することは、空調装置31による冷暖房の効率化を図る上で好ましい。このような観点からすれば、周囲がすべて個別空間63によって囲まれた通過空間62は、外壁部21を通じた外気の影響を抑制できる点で好適な構成である。
上記実施の形態では、各内壁部22a〜22fにそれぞれ設けられるファン装置F1〜F6の数について言及していないが、それぞれ複数のファン装置Fが設けられた構成としてもよい。例えば、二つのファン装置Fが設けられた場合、図5にその概略を示すように、両ファン装置Fがそれぞれ上下両部に一つずつ設けられた構成とすることが例として考えられる。なお、図5では個別空間の代表例としてリビング14が図示されている。
この場合、夏期において、上部のファン装置F1により通過空間23からリビング14へ冷気を送気して冷熱を伝導すると、リビング14では自然対流による空気流を生じさせることができる。一方、冬期において、下部のファン装置F1により通過空間23からリビング14へ暖気を送気して温熱を伝導すると、リビング14では温熱が滞留することなく自然対流によって空気流を生じさせることができる。これにより、上下で温度差を生じさせることなく、リビング14全体の室温を均一化できる。
上記実施の形態では、室温調節に関する空調だけに限定して説明したが、湿度、空気清浄度等を適宜組み合わせた空調がなされるようにしてもよい。
上記実施の形態では、制御装置41は室温差に基づいてファン装置Fの駆動を制御しているが、比エンタルピー差に基づいて制御するようにしてもよい。この場合、比エンタルピーは室温及び湿度から算出される。そして、通過空間23と各個別空間13〜18との間の比エンタルピー差が所定値(例えば、2.0kJ/kg)以上となった場合又は所定値を超えた場合に、ファン装置Fを駆動させることにより、室温だけでなく湿度に関する空調を行うこともできる。
上記実施の形態では、各個別空間13〜18がその在室状況にかかわらず室温調節されているが、人が在室する個別空間13〜18だけが室温調節されるようにしてもよい。人が在室していない個別空間13〜18は、室温調節によって快適性を保つ必要性が低いため、人が在室する個別空間だけが室温調節されるようにすれば、エネルギーの消費を抑制できる。
これを実現させる一つの構成例として、各個別空間13〜18に人感センサを設け、制御装置41は、その人感センサからの人検出情報に基づいて人の在室状況を把握する構成が考えられる。また、別の構成例として、住人ごとに所持される携帯型通信装置から無線送信される住人の識別情報を制御装置41が受信することで、制御装置41が人の在室状況を把握する構成も考えられる。
後者の例においては、住人の識別情報と対応付けて、室温等に関する住人ごとの嗜好情報を携帯型通信装置に記憶させ、制御装置41は受信した住人固有の嗜好情報に基づいてファン装置Fの駆動を制御するようにしてもよい。これにより、住人が在室する個別空間13〜18について、当該住人の嗜好に合った空調を行うことができる。
また、前述した後者の例においては、各個別空間13〜18における住人ごとの一日の在室状況を、制御装置41が有する記憶装置に随時記録し、その記録に基づいて住人ごとの在室スケジュールを作成してもよい。そして、制御装置41により、この在室スケジュールに基づいて住人の入室に先立ってファン装置Fの駆動制御を開始させるようにすれば、各個別空間13〜18は住人が入室する前に予め空調された状態となるため、快適性と利便性を高めることができる。
上記実施の形態では、制御装置41は室温差が予め設定された所定値以上となった場合又は所定値を超えた場合にファン装置Fを自動的に駆動させているが、それとともに又はそれに代えてファン装置Fの駆動が手動制御されるようにしてもよい。この場合、各個別空間13〜18の内壁面に手動操作用の開始スイッチや停止スイッチを備えた操作装置を設置し、それら各種スイッチの操作に基づいて、制御装置41はファン装置Fの駆動を制御する。これにより、住人は自己の嗜好に基づいた空調を行うことができる。
上記実施の形態では、リビング14及びダイニング・キッチン15のそれぞれに対応するファン装置F2,F3が設けられているが、両スペースのような一体空間については、その一体空間に対して一つのファン装置Fが設けられるようにしてもよい。そして、LDK空間24のような大空間を一つのファン装置Fで賄うような場合は、より大きな風量の装置を用いることも可能である。
上記実施の形態では、建物としてユニット式の一階建て住宅10を例として説明したが、住宅以外の建物でも、複数階建て建物でも、軸組工法やツーバイフォー工法等の他の工法で建てられた建物でもよい。そして、例えば図6に示す二階建て住宅71のように、第1空間部としての通過空間72が一階部分から二階部分へ突き抜ける吹き抜けや、階段スペース等により上下階の各通過空間が連通した空間となっている場合、シーリングファン(天井扇)74が設けられた構成とするのが好ましい。これにより、通過空間72における上下階の温度差が緩和されるため、各個別空間73に対して均等に熱伝導させることができる。
また、複数階立て建物とした場合、暖房時には下階へいくほど多くの暖気が導入され、冷房時には上階へいくほど多くの冷気が導入されるように、各ファン装置F1〜F6の駆動を制御するようにしてもよい。自然対流によって暖気が上昇し、冷気は下降するため、個別空間は下階へいくほど冷やされ、上階へいくほど温められているからである。
一階建て住宅の間取り例を示す平面図。 ファン装置の制御システムを概略的に示す、住宅の縦断面図。 内壁部の一部を示す斜視図。 一階建て住宅の他の間取り例を示す平面図。 内壁部に二つのファン装置が設けられた場合の構成例を示す概略図。 二階建て住宅を示す縦断面図。
符号の説明
10…住宅、13…洋室(第2空間部)、14…リビング(第2空間部)、15…ダイニング・キッチン(第2空間部)、16…トイレ(第2空間部)、17…納戸(第2空間部)、18…洗面室(第2空間部)、22…内壁部(仕切り部)、23…通過空間(第1空間部)、31…空調装置、41…制御装置(ファン制御手段、開閉制御手段)、43…第1室温センサ(第1温度検出手段、第1温度検出手段)、44…第2室温センサ(第2温度検出手段、第2温度検出手段)、F…ファン装置(熱伝導手段)。

Claims (3)

  1. 居住スペースに、
    空調設備により冷房及び暖房が実施される第1空間部と、
    前記第1空間部と隣接し、該第1空間部と仕切り部によって区画された第2空間部と、を備え、
    前記仕切り部には、前記第1空間部の冷熱及び温熱を前記第2空間部に伝導する熱伝導手段が設けられており、
    前記第2空間部は、前記第1空間部と横並びで隣接して複数設けられ、
    前記第1空間部は、前記各第2空間部をユーザが行き来する際に通過する通過空間であって、前記各第2空間部に囲まれて配置されており、
    前記熱伝導手段は、前記第1空間部の冷気及び暖気を前記第2空間部に送気するファン装置であり、
    そのファン装置は、前記仕切り壁部に設けられており、
    前記ファン装置として、前記仕切り壁部において上部となる位置に設けられる上側ファン装置と、前記仕切り壁部において下部となる位置に設けられる下側ファン装置とを備え、
    前記第2空間部への冷気供給時に、前記上側ファン装置により前記第1空間部から前記第2空間部に冷気を送気して冷熱を伝導する一方、前記第2空間部への暖気供給時に、前記下側ファン装置により前記第1空間部から前記第2空間部に暖気を送気して温熱を伝導することを特徴とする建物。
  2. 前記仕切り壁部において下地材同士の間には断熱材が設けられている請求項1に記載の建物。
  3. 前記第1空間部の温度を検出する第1温度検出手段と、
    前記第2空間部の温度を検出する第2温度検出手段と、
    前記ファン装置の駆動を制御するファン制御手段と、
    を備え、
    前記ファン制御手段は、前記第1空間部と前記第2空間部との間で温度差が所定値以上となった場合に前記ファン装置を駆動させる請求項1又は2に記載の建物。
JP2007305259A 2007-11-27 2007-11-27 建物 Expired - Fee Related JP5027627B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007305259A JP5027627B2 (ja) 2007-11-27 2007-11-27 建物

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007305259A JP5027627B2 (ja) 2007-11-27 2007-11-27 建物

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2009127965A JP2009127965A (ja) 2009-06-11
JP5027627B2 true JP5027627B2 (ja) 2012-09-19

Family

ID=40819076

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2007305259A Expired - Fee Related JP5027627B2 (ja) 2007-11-27 2007-11-27 建物

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5027627B2 (ja)

Families Citing this family (16)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5496587B2 (ja) * 2009-09-25 2014-05-21 トヨタホーム株式会社 建物の温度調整システム
JP5715448B2 (ja) * 2011-03-08 2015-05-07 トヨタホーム株式会社 建物の空調システム
JP5899414B2 (ja) * 2011-12-15 2016-04-06 パナソニックIpマネジメント株式会社 換気システム
JP6053440B2 (ja) * 2012-10-09 2016-12-27 三菱電機株式会社 温度調整システム、温度調整方法、システムコントローラ及びプログラム
JP6035136B2 (ja) * 2012-12-18 2016-11-30 トヨタホーム株式会社 建物
JP5878135B2 (ja) * 2013-01-25 2016-03-08 ミサワホーム株式会社 建物の空調構造
US9740183B2 (en) * 2013-08-06 2017-08-22 Fujitsu Limited Building energy management system learning
JP2015169394A (ja) * 2014-03-07 2015-09-28 パナソニックIpマネジメント株式会社 住宅内温度制御装置
JP6433834B2 (ja) * 2015-03-19 2018-12-05 株式会社東芝 空調装置および空調機器の制御方法
JP6091547B2 (ja) * 2015-06-01 2017-03-08 三菱電機株式会社 温度調整システム、温度調整方法、システムコントローラ及びプログラム
JP2017116229A (ja) * 2015-12-25 2017-06-29 大阪瓦斯株式会社 空調システム
JP6288138B2 (ja) * 2016-03-28 2018-03-07 三菱電機株式会社 制御装置
WO2017168511A1 (ja) * 2016-03-28 2017-10-05 三菱電機株式会社 制御装置、空調システム、空調方法及びプログラム
JP6821687B2 (ja) * 2016-09-12 2021-01-27 三菱電機株式会社 空気調和システム
JP2019045057A (ja) * 2017-08-31 2019-03-22 旭化成ホームズ株式会社 空調システム、空調システム付き建物及び空調システムの運転方法
US11940166B2 (en) 2019-03-26 2024-03-26 Panasonic Intellectual Property Management Co., Ltd. Air conditioning system for transferring air in an air-conditioned room

Family Cites Families (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH1078244A (ja) * 1996-09-03 1998-03-24 Toshiba Corp 空気調和装置
JP2000274733A (ja) * 1999-03-25 2000-10-06 Matsushita Seiko Co Ltd 集合住宅用空気調和装置
JP2005090824A (ja) * 2003-09-16 2005-04-07 Teruyuki Saito 建物の空調システム

Also Published As

Publication number Publication date
JP2009127965A (ja) 2009-06-11

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5027627B2 (ja) 建物
JP5331330B2 (ja) 建物
JP5108569B2 (ja) 建物の空調システム
JP3208689U (ja) 高断熱高気密住宅の換気及び空調構造
JP4647503B2 (ja) 空調システム
JP7142969B2 (ja) 空調システム
JP5668165B1 (ja) 空調システムの制御装置、空調システム及び建物
JP6920934B2 (ja) 建物のダブルスキン構造の換気制御システム及び換気制御方法
JP3178089U (ja) 空気調和システム
JP2019045057A (ja) 空調システム、空調システム付き建物及び空調システムの運転方法
JP6480690B2 (ja) 全館冷暖房システム
JP7103761B2 (ja) 空調システム
JP5504372B1 (ja) 空調システムの制御装置、空調システム及び建物
JP5137599B2 (ja) 空調システム
JP7045710B2 (ja) 輻射熱利用建築物
JP2001279837A (ja) エアサイクル家屋及び家屋の換気システム
JP7182857B2 (ja) 空調システム
JP6134289B2 (ja) 空調の制御システム、空調システム及び建物
JPH1077693A (ja) 高気密高断熱建物
JP2010116670A (ja) 建物
JP2019178814A (ja) ダクト式空調システムおよびその吹出し口構造
JP6024527B2 (ja) 送風装置及び送風システム並びに建物
JPH0215779B2 (ja)
EP2467650B1 (en) Method and system for ventilating a building
JP6793062B2 (ja) 床下換気システム

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20100317

A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A712

Effective date: 20101126

RD02 Notification of acceptance of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422

Effective date: 20101220

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20110913

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20111018

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20111202

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20120619

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20120622

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20150629

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5027627

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees