JP5027188B2 - ガラスブランクの製造方法、情報記録媒体用基板の製造方法、および、情報記録媒体の製造方法 - Google Patents
ガラスブランクの製造方法、情報記録媒体用基板の製造方法、および、情報記録媒体の製造方法 Download PDFInfo
- Publication number
- JP5027188B2 JP5027188B2 JP2009132779A JP2009132779A JP5027188B2 JP 5027188 B2 JP5027188 B2 JP 5027188B2 JP 2009132779 A JP2009132779 A JP 2009132779A JP 2009132779 A JP2009132779 A JP 2009132779A JP 5027188 B2 JP5027188 B2 JP 5027188B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- glass
- press
- manufacturing
- glass blank
- information recording
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Active
Links
Images
Landscapes
- Manufacturing Of Magnetic Record Carriers (AREA)
Description
第一の本発明のガラスブランクの製造方法は、プレス面の表面温度が下式(1)および(2)を満たすように制御された下型のプレス面の中央部に、軟化状態のガラスを供給した後、上型と下型との間で軟化状態のガラスをプレス成形するプレス工程を少なくとも経て、ガラスブランクを作製することを特徴とする。
・式(1) Tg−200≦Tc<Te≦Tg+50
・式(2) 1.5≦ΔT≦6
〔式(1)および式(2)中、Tcは、プレス成形によりプレス面上に軟化状態のガラスが略等方的に広がり終えて円板状を成したと仮定した状態において、円板状に広がり終えたガラスの中心点に対応する位置のプレス面におけるプレス成形直前の温度(℃)を表し、Teは、円板状に広がり終えたガラスの最外周に対応する位置のプレス面におけるプレス成形直前の温度(℃)を表し、Tgはガラスのガラス転移温度(℃)を表し、ΔTは、円板状に広がり終えたガラスの中心点と最外周との中間点に対応する位置のプレス面におけるプレス成形直前の温度勾配(℃/mm)を表す。〕
・式(3) 0.35≦W1/W2≦0.5
・式(4) 0.4≦D1/D2≦0.7
〔式(3)中、W1は、胴体部の最大径(mm)を表し、W2は、プレス面の最大径(mm)を表す。また、式(4)中、D1は、プレス部の厚み(mm)を表し、D2は、プレス面から冷却部までの最短距離(mm)を表す。〕
・式(5) 0.35≦W1/W2≦0.5
・式(6) 0.4≦D1/D2≦0.7
〔式(5)中、W1は、胴体部の最大径(mm)を表し、W2は、プレス面の最大径(mm)を表す。また、式(6)中、D1は、プレス部の厚み(mm)を表し、D2は、プレス面から冷却部までの最短距離(mm)を表す。〕
第一の本実施形態のガラスブランクの製造方法は、プレス面の表面温度が下式(1)および(2)を満たすように制御された下型のプレス面の中央部に、軟化状態のガラスを供給した後、上型と下型との間で軟化状態のガラスをプレス成形するプレス工程を少なくとも経て、ガラスブランクを作製することを特徴とする。
・式(1) Tg−200≦Tc<Te≦Tg+50
・式(2) 1.5≦ΔT≦6
ここで、式(1)および式(2)中、Tcは、プレス成形によりプレス面上に軟化状態のガラスが略等方的に広がり終えて円板状を成したと仮定した状態において、円板状に広がり終えたガラスの中心点に対応する位置のプレス面におけるプレス成形直前の温度(℃)を表し、Teは、円板状に広がり終えたガラスの最外周に対応する位置のプレス面におけるプレス成型直前の温度(℃)を表し、Tgはガラスのガラス転移温度(℃)を表し、ΔTは、円板状に広がり終えたガラスの中心点と最外周との中間点に対応する位置のプレス面におけるプレス成形直前の温度勾配(℃/mm)を表す。なお、プレス成形直前とは、より厳密に言えば、下型プレス面上に溶融ガラスが供給される直前の状態を意味する。
次に、第一の本実施形態のガラスブランクの製造方法に用いられるガラスプレス用の下型(下型)について説明する。第一の本実施形態のガラスブランクの製造方法では、プレス成形直前の下型のプレス面が、式(1)および式(2)を満たすような凹型温度分布を有していることが必要である。このような温度分布を実現するためには、第一の本実施形態のガラスブランクの製造方法に用いられる下型は、そのプレス面の中央部近傍を選択的に冷却する冷却部を備えることが好ましい。
・式(3) 0.35≦W1/W2≦0.5
・式(4) 0.4≦D1/D2≦0.7
ここで、式(3)中、W1は、胴体部の最大径(mm)を表し、W2は、プレス面の最大径(mm)を表す。また、式(4)中、D1は、プレス部の厚み(mm)を表し、D2は、プレス面から冷却部までの最短距離(mm)を表す。
以上に説明した点を考慮すれば、本実施形態のプレス成形装置は、式(1)および式(2)を満たすことができる下型を備えたものであることが好ましい。より具体的には、本実施形態のプレス成形装置は、下型と、この下型に対して、対向配置されると共に、下型に接近する方向および離間する方向に相対的に移動可能な上型と、を少なくとも備え、下型として、本実施形態の下型を用いたものであることが特に好適である。
本実施形態のガラスブランクの製造方法により作製されるガラスブランクのガラス組成としては、これを用いて作製される基板や情報記録媒体に応じて適宜選択できるが、たとえば、アルミノシリケートガラス、ソーダライムガラス、ソーダアルミノケイ酸ガラス、アルミノボロシリケートガラス、ボロシリケートガラス、石英ガラス、チェーンシリケートガラスなどを挙げることができる。また、これらのガラスは加熱処理により結晶化する結晶化ガラスであってもよい。
上述した本実施形態のガラスブランクの製造方法により作製されたガラスブランクについては、このガラスブランクの少なくとも片面を研削・研磨する研削・研磨工程を少なくとも経て、情報記録媒体用基板を作製することができる。また、ガラスブランクを構成するガラスが熱処理により結晶化可能なガラス組成を有する場合は、上記工程の他に、ガラスブランクを加熱することにより結晶化させる結晶化工程を組み合わせることもできる。なお、情報記録媒体用基板の製造の一典型例としては、たとえば、(1)第1ラッピング工程、(2)切り出し工程(コアリング、フォーミング)、(3)端面研削工程、(4)第2ラッピング工程、(5)端面研磨工程、(6)主表面研磨工程、(7)化学強化工程および冷却工程、(8)精密洗浄工程、をこの順に実施することできる。以下、これら8つの工程についてより具体的に説明する。
第1ラッピング工程では、ガラスブランクの両主表面をラッピング加工することで、ディスク状のガラス素板を得る。このラッピング加工は、遊星歯車機構を利用した両面ラッピング装置により、アルミナ系遊離砥粒を用いて行うことができる。具体的には、ガラス素板の両面に上下からラップ定盤を押圧させ、遊離砥粒を含む研削液をガラス素板の主表面上に供給し、これらを相対的に移動させてラッピング加工を行うことができる。このラッピング加工により、平坦な主表面を有するガラス素板が得られる。
次に、ダイヤモンドカッタを用いてガラス素板を切断し、このガラス素板から、円盤状のガラス基板を切り出す。次に、円筒状のダイヤモンドドリルを用いて、このガラス基板の中心部に円孔を形成し、ドーナツ状のガラス基板を得る(コアリング)。
そして内周端面および外周端面をダイヤモンド砥石によって研削し、所定の面取り加工を施す(フォーミング)。
次に、得られたガラス基板の両主表面について、第1ラッピング工程と同様に、第2ラッピング加工を行う。この第2ラッピング工程を行うことにより、前工程である切り出し工程や端面研磨工程において主表面に形成された微細な凹凸形状を予め除去しておくことができ、後続の主表面に対する研磨工程を短時間で完了させることができる。
次に、ガラス基板の端面について、ブラシ研磨方法により、鏡面研磨を行う。このとき、研磨砥粒としては、酸化セリウム砥粒を含むスラリー(遊離砥粒)を用いることができる。この端面研磨工程により、ガラス基板の端面から、パーティクル等の発塵を防止できる。
主表面研磨工程の前半工程として、まず第1研磨工程を実施する。この第1研磨工程は、前述のラッピング工程において主表面に残留したキズや歪みの除去を主たる目的とする。この第1研磨工程においては、遊星歯車機構を有する両面研磨装置により、硬質樹脂ポリッシャを用いて、主表面の研磨を行う。研磨液としては、たとえば、酸化セリウム砥粒を用いることができる。そして、この第1研磨工程を終えたガラス基板を、中性洗剤、純水、IPA(イソプロピルアルコール)の各洗浄槽に順次浸漬して、洗浄する。
情報記録媒体用基板の作製に用いるガラスブランクが、リチウムやナトリウムなどのアルカリ金属を含むガラスからなる場合は、前述のラッピング工程及び研磨工程を終えたガラス基板に、化学強化を施すのが好ましい。化学強化工程を行うことにより、情報記録媒体用基板の表層部に高い圧縮応力を生じさせることができる。このため、情報記録媒体用基板の表面の耐衝撃性を向上させることができる。このような化学強化処理は、情報を記録再生するヘッドが、機械的に情報記録媒体表面に接触する可能性のある磁気記録媒体を作製する上で非常に好適である。
次に、研磨剤残渣や外来の鉄系コンタミなどを除去し、ガラス基板の表面をより平滑かつ清浄にするために、精密洗浄工程を実施するのが好ましい。このような精密洗浄工程の実施は、情報を記録再生するヘッドが、機械的に情報記録媒体表面に接触する可能性のある磁気記録媒体を作製する上で非常に好適である。精密洗浄の実施によりヘッドクラッシュやサーマルアスペリティの発生を抑制できるためである。なお、精密洗浄工程としては、アルカリ性水溶液による洗浄の後に、水リンス洗浄、IPA洗浄工程を行うようにしてもよい。
このようにして得られた情報記録媒体用基板の少なくとも片面に、情報記録層を形成する情報記録層形成工程を少なくとも経ることで、情報記録媒体を製造することができる。なお、磁気記録媒体を作製する場合は、情報記録層として磁気記録層が設けられる。この磁気記録媒体は、水平磁気記録方式および垂直磁気記録方式のいずれであってもよいが、垂直磁気記録方式であることが好ましい。垂直磁気記録方式の磁気記録媒体を作製する場合は、たとえば、情報記録媒体用基板の両面に、Cr合金からなる付着層、FeCoCrB合金からなる軟磁性層、Ruからなる下地層、CoCrPt−TiO2合金からなる垂直磁気記録層、水素化炭素からなる保護層、パーフルオロポリエーテルからなる潤滑層を、この順に順次成膜することができる。なお、付着層、軟磁性層、下地層、垂直磁気記録層は、スパッタリング法により成膜することができ、保護層は、スパッタリング法やCVD法(Chemical Vapor Deposition法)により成膜することができ、潤滑層は浸漬塗布法により成膜することができる。また、付着層から保護層までの成膜は、各層の連続成膜が可能なインライン型または枚葉型のスパッタリング装置を用いることができ、潤滑層の成膜は浸漬塗布装置を用いることができる。
評価には、外周縁に沿って等間隔に下型が16個配置され、プレスに際しては、一方向に22.5度毎に移動と停止とを交互に繰り返しながら回転する回転テーブルを備えたプレス装置を用いた。また、回転テーブルの外周縁上に配置された16個の下型に対応する16個の下型停止位置に対して、回転テーブルの回転方向に沿ってP1〜P16の番号を付した際に、以下の下型停止位置の下型プレス面上または下型の側には、各々下記の部材が配置されている。
・下型停止位置P1:ガラス供給手段
・下型停止位置P2:上型
・下型停止位置P12:取出手段(真空吸着装置)
評価には、以下に示す下型を用いた。
−下型A1−
下型A1として、図5に示す形状を有する鋳鉄製の下型を準備した。なお、各部の寸法や、冷却部の仕様は以下の通りである。
・W1/W2=0.43(但し、W1=39mm、W2=90mm)
・D1/D2=0.55(但し、D1=30mm、D2=55mm)
・冷却部:内部に流路を備えた冷却部を用いた。なお、流路に流す冷却媒体として常温の水を使用し、プレスに際しては、プレス面中央部の温度(図1中の中心点に相当する位置の温度Tc)が、表1に示す温度となるように冷却媒体の流量や、プレス前の下型の予熱を制御した。
プレス面直径W2、プレス面から冷却部までの距離D2、および、冷却部については下型A1と同様とした上で、表1および表2に示すように、W1/W2、D1/D2を変えた形状の下型A2〜A10、B1〜B4を準備した。なお、流路に流す冷却媒体として常温の水を使用し、プレスに際しては、プレス面中央部の温度(図1中の中心点に相当する位置の温度Tc)が、表1および表2に示す温度となるように冷却媒体の流量や、プレス前の下型の予熱を制御した。
下型B5として、各部の寸法や構造自体は下型A1と同様のものを準備した。但し、流路に流す冷却媒体として常温の空気を使用した。そして、プレスに際しては、プレス面中央部の温度(図1中の中心点に相当する位置の温度Tc)が、表2に示す温度となるように冷却媒体の流量や、プレス前の下型の予熱を制御した。
下型B6として、主要部が鋳鉄製の円柱状ブロック(寸胴型、プレス面直径90mm、高さ80mm)からなる下型を準備した。なお、この下型B6は、円柱体の中心軸に沿って、下方からプレス面側へと真上に伸びる1本の縦流路と、この流路のプレス面側の末端部で8本に分岐してプレス面から30mmの深さを保つようにプレス面と平行に円柱体の中心軸から円柱体の外周面側へと伸びる8本の横流路と、この8本の横流路の円柱体の外周面側の末端から、円柱体の外周面側に沿って、プレス面側から下方へと真下に伸びる8本の縦流路とを備えている。なお、8本の横流路は、円柱体の中心軸を起点として45度毎に配置されている。また、流路に流す冷却媒体としては、常温の水を使用した。そして、プレスに際しては、プレス面中央部の温度(図1中の中心点に相当する位置の温度Tc)が、表2に示す温度となるように冷却媒体の流量や、プレス前の下型の予熱を制御した。
下型B7として、主要部が鋳鉄製の円柱体ブロック(寸胴型、プレス面直径90mm、高さ80mm)からなる下型を準備した。なお、この下型B7は、円柱体の中心軸に沿って、下方からプレス面側へと真上に伸びる1本の縦流路と、この流路のプレス面側の末端部で8本に分岐してプレス面から30mmの深さを保つようにプレス面と平行に円柱体の中心軸から円柱体の外周面側へと伸びる8本の横流路と、この8本の横流路の円柱体の外周面側の末端から、円柱体の外周面側に沿って、プレス面側から下方へと真下に伸びる8本の縦流路とを備えている。なお、8本の横流路は、円柱体の中心軸を起点として45度毎に配置されている。また、流路に流す冷却媒体としては、空気中に水を霧状に噴霧した常温のガスを使用した。そして、プレスに際しては、プレス面中央部の温度(図1中の中心点に相当する位置の温度Tc)が、表2に示す温度となるように冷却媒体の流量や、プレス前の下型の予熱を制御した。
アルミノシリケートガラスを溶融した溶融ガラスを、下型のプレス面上に供給した後、上型と下型とによりサイドフリー方式でプレスすることにより断面形状が図2に示す形状を有するガラスブランク10(厚みt0.80mm、直径d67mm、t/d=0.012)を1000枚作製した。なお、このガラスブランクの作製に際しては、下型として下型A1を用いた。ガラスブランクを作製する際の主要な製造条件は以下の通りである。
・ガラス転移温度Tg:485℃
・ガラスの平均線膨張係数:95×10−7/K(100〜300℃)、98×10−7/K(300〜Tg℃)、37×10−6/K(Tg〜530℃)
・プレス前の下型プレス面への固体潤滑剤粉末の散布:無し(固体潤滑剤粉末不使用)
・プレス時の上型プレス面の温度:450℃
・下型上に投入される溶融ガラスの粘度:40Pa・s
・プレス時間(ガラスに圧力を加える時間):1秒
・上型のプレス面を構成する材料:鋳鉄
・下型からガラスブランクをテイクアウトする際のガラスブランクの温度:520℃
・テイクアウト後のガラスブランクの放置環境:常温大気中環境
使用する下型の種類や、プレス成形直前の下型のプレス面の温度特性を表1および表2に示した状態に制御した上で、プレス時のプレス圧力を表1および表2に示す目標アスペクト比が得られるように調整した以外は実施例1と同様にしてガラスブランクを製造した。
各実施例および比較例のプレステストの結果を表1および表2に示す。
◎:1000枚中、融着は1回も発生せず。
○:1000枚中、融着が1回以上200回未満発生。
△:1000枚中、融着が200回以上800回未満発生。
×:1000枚中、融着が800回以上発生。
10、12、14 ガラスブランク
20 薄肉部
22、24 厚肉部
30 上型
32 下型
34 胴型
40 ガラス塊
50 下型
52 プレス部
54 プレス面
56 胴体部
58 冷却部
Claims (8)
- 軟化状態のガラスを上型との間で挟んでプレス成形するためのプレス面を有する略円盤状のプレス部と、
該プレス部の上記プレス面と反対側の面に、上記プレス部と一体を成すと共に、中心軸が上記プレス部の中心軸と一致するように設けられた柱状の胴体部と、
該胴体部の上記プレス部が設けられた側と反対側に設けられ、上記プレス面の中央部近傍を選択的に冷却する液冷式の冷却部と、を有し、かつ、下式(1)および下式(2)を満たすガラスプレス用の下型を用い、
プレス面の表面温度が下式(3)および(4)を満たすように制御された上記下型の上記プレス面の中央部に、上記軟化状態のガラスを供給した後、上記上型と上記下型との間で上記軟化状態のガラスをプレス成形するプレス工程を少なくとも経て、ガラスブランクを作製することを特徴とするガラスブランクの製造方法。
・式(1) 0.35≦W1/W2≦0.5
・式(2) 0.4≦D1/D2≦0.7
・式(3) Tg−200≦Tc<Te≦Tg+50
・式(4) 1.5≦ΔT≦6
〔式(1)中、W1は、上記胴体部の最大径(mm)を表し、W2は、上記プレス面の最大径(mm)を表す。
また、式(2)中、D1は、上記プレス部の厚み(mm)を表し、D2は、上記プレス面から上記冷却部までの最短距離(mm)を表す。
また、式(3)および式(4)中、Tcは、プレス成形により上記プレス面上に上記軟化状態のガラスが略等方的に広がり終えて円板状を成したと仮定した状態において、円板状に広がり終えたガラスの中心点に対応する位置のプレス面におけるプレス成形直前の温度(℃)を表し、Teは、上記円板状に広がり終えたガラスの最外周に対応する位置のプレス面におけるプレス成形直前の温度(℃)を表し、Tgは上記ガラスのガラス転移温度(℃)を表し、ΔTは、上記円板状に広がり終えたガラスの中心点と最外周との中間点に対応する位置のプレス面におけるプレス成形直前の温度勾配(℃/mm)を表す。〕 - 請求項1に記載のガラスブランクの製造方法において、
前記プレス部、前記胴体部および前記冷却部が、一体的に形成されたものであることを特徴とするガラスブランクの製造方法。 - 請求項1または請求項2に記載のガラスブランクの製造方法において、
前記冷却部が、20℃における比熱が、0.6cal/g・℃〜1.2cal/g・℃である液体を冷却媒体として用いた液冷式の冷却部であることを特徴とするガラスブランクの製造方法。 - 請求項1〜3のいずれか1つに記載のガラスブランクの製造方法において、
前記軟化状態のガラスの粘度が、0.3〜100Pa・sの範囲内であることを特徴とするガラスブランクの製造方法。 - 請求項1〜4のいずれか1つに記載のガラスブランクの製造方法において、
前記ガラスブランクの片面が、前記上型のプレス面と略一致する表面粗さを有し、他方の面が、前記下型のプレス面と略一致する表面粗さを有することを特徴とするガラスブランクの製造方法。 - 請求項1〜5のいずれか1つに記載のガラスブランクの製造方法により作製されたガラスブランクの少なくとも片面を研削・研磨する研削・研磨工程を少なくとも経て、情報記録媒体用基板を作製することを特徴とする情報記録媒体用基板の製造方法。
- 前記ガラスブランクを加熱することにより結晶化させる結晶化工程を有することを特徴とする請求項6に記載の情報記録媒体用基板の製造方法。
- 請求項6または請求項7に記載の情報記録媒体用基板の製造方法により作製された情報記録媒体用基板の少なくとも片面に情報記録層を形成する情報記録層形成工程を少なくとも経て、情報記録媒体を製造することを特徴とする情報記録媒体の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2009132779A JP5027188B2 (ja) | 2009-06-02 | 2009-06-02 | ガラスブランクの製造方法、情報記録媒体用基板の製造方法、および、情報記録媒体の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2009132779A JP5027188B2 (ja) | 2009-06-02 | 2009-06-02 | ガラスブランクの製造方法、情報記録媒体用基板の製造方法、および、情報記録媒体の製造方法 |
Related Child Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2012139096A Division JP5479536B2 (ja) | 2012-06-20 | 2012-06-20 | ガラスブランクの製造方法、ガラスプレス用の下型、プレス成形装置、情報記録媒体用基板の製造方法、および、情報記録媒体の製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2010280514A JP2010280514A (ja) | 2010-12-16 |
JP5027188B2 true JP5027188B2 (ja) | 2012-09-19 |
Family
ID=43537651
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2009132779A Active JP5027188B2 (ja) | 2009-06-02 | 2009-06-02 | ガラスブランクの製造方法、情報記録媒体用基板の製造方法、および、情報記録媒体の製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP5027188B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
MY166751A (en) * | 2011-04-27 | 2018-07-20 | Hoya Corp | Method for manufacturing glass blank for magnetic disk and method for manufacturing glass substrate for magnetic disk |
Family Cites Families (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2968156B2 (ja) * | 1993-11-08 | 1999-10-25 | 株式会社オハラ | ディスク状ガラス製品のプレス成形方法 |
JPH10212127A (ja) * | 1997-01-27 | 1998-08-11 | Hoya Corp | ガラス製品の製造方法 |
JPH11228152A (ja) * | 1998-02-12 | 1999-08-24 | Ngk Insulators Ltd | ガラス基板の成形方法および成形装置 |
JP4482246B2 (ja) * | 2001-04-09 | 2010-06-16 | Hoya株式会社 | ガラス成形体の製造方法、基板の製造方法、及び情報記録媒体の製造方法 |
JP4133309B2 (ja) * | 2002-12-26 | 2008-08-13 | Hoya株式会社 | ガラスブランク、並びに情報記録媒体用基板及び情報記録媒体の製造方法 |
JP2005067980A (ja) * | 2003-08-27 | 2005-03-17 | Olympus Corp | 光学素子の成形装置及び光学素子の成形方法 |
-
2009
- 2009-06-02 JP JP2009132779A patent/JP5027188B2/ja active Active
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2010280514A (ja) | 2010-12-16 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP6259022B2 (ja) | ガラスブランク | |
WO2013001841A1 (ja) | 磁気ディスク用ガラス基板及びその製造方法 | |
CN107507632B (zh) | 磁盘用玻璃基板的制造方法 | |
JP6138042B2 (ja) | 磁気ディスク用ガラス基板の製造方法 | |
JP5499159B2 (ja) | ガラスブランクの製造方法、磁気記録媒体基板の製造方法および磁気記録媒体の製造方法 | |
US20120247155A1 (en) | Method of manufacturing glass blank for magnetic recording medium glass substrate, method of manufacturing magnetic recording medium glass substrate, method of manufacturing magnetic recording medium, and apparatus for manufacturing glass blank for magnetic recording medium glass substrate | |
JP2001328827A (ja) | ガラス成形品の製造方法及び装置、ガラス基板の製造方法、情報記録媒体 | |
JP5449938B2 (ja) | ガラスブランク、ガラスブランク製造方法、情報記録媒体用基板製造方法および情報記録媒体製造方法 | |
JP5485665B2 (ja) | ガラスブランクの製造方法、ガラスプレス用上型、プレス成型装置、情報記録媒体用基板の製造方法および情報記録媒体の製造方法 | |
JP5027188B2 (ja) | ガラスブランクの製造方法、情報記録媒体用基板の製造方法、および、情報記録媒体の製造方法 | |
JP5479536B2 (ja) | ガラスブランクの製造方法、ガラスプレス用の下型、プレス成形装置、情報記録媒体用基板の製造方法、および、情報記録媒体の製造方法 | |
JP3286956B2 (ja) | 肉薄板状ガラスの製造方法及び情報記録媒体用ガラス基板の製造方法並びに磁気記録媒体 | |
JP5015184B2 (ja) | 情報記録媒体用ガラスブランク、情報記録媒体用基板の製造方法、および、情報記録媒体の製造方法 | |
WO2012043704A1 (ja) | 磁気記録媒体ガラス基板用ガラスブランク製造方法、磁気記録媒体ガラス基板製造方法、磁気記録媒体製造方法、および、磁気記録媒体ガラス基板用ガラスブランクの製造装置 | |
JP2010248031A (ja) | 略板状ガラスの製造方法、プレス成型装置、情報記録媒体用基板の製造方法、情報記録媒体製造方法、および、光学部品の製造方法 | |
JP5559651B2 (ja) | 磁気記録媒体ガラス基板用ガラスブランク製造方法、磁気記録媒体ガラス基板製造方法、および、磁気記録媒体製造方法 | |
JP5330307B2 (ja) | ガラスブランクの製造方法、磁気記録媒体基板の製造方法および磁気記録媒体の製造方法 | |
JP5306855B2 (ja) | 情報記録媒体用基板の製造方法、および、情報記録媒体の製造方法 | |
JP5254849B2 (ja) | ガラスブランクの製造方法、情報記録媒体用基板の製造方法、および、情報記録媒体の製造方法 | |
JP5306884B2 (ja) | 情報記録媒体用ガラスブランクの製造方法、情報記録媒体用基板の製造方法、および、情報記録媒体の製造方法 | |
JP5476276B2 (ja) | 磁気記録媒体ガラス基板用ガラスブランクの製造方法、磁気記録媒体ガラス基板製造方法、磁気記録媒体製造方法、磁気記録媒体ガラス基板用ガラスブランクの製造装置 | |
JP5427673B2 (ja) | ガラスブランクの製造方法、磁気録媒体基板の製造方法および磁気記録媒体の製造方法 | |
JP5386429B2 (ja) | ガラスブランクの製造方法、磁気記録媒体基板の製造方法および磁気記録媒体の製造方法 | |
JP2001097725A (ja) | 板状ガラスの製造方法 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20110525 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20110531 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20110728 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20120424 |
|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 |
|
A601 | Written request for extension of time |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601 Effective date: 20120510 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20120621 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20150629 Year of fee payment: 3 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 5027188 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
A602 | Written permission of extension of time |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A602 Effective date: 20120719 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |