JP5026106B2 - 光ディスクのピックアップ検出信号の増幅装置及び光ディスク再生装置 - Google Patents
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Description
すなわち、図4aに示すように、RFアンプ部40を、第1ゲイン可変アンプ41と、DCカット用のコンデンサ42と、第2ゲイン可変アンプ43と振幅レベルモニタ部44と、ゲイン制御部45とより構成する。
そして、ピックアップ4から入力する光ディスクの信号面におけるレーザ光の反射強度を表す入力RF信号RFinを第1ゲイン可変アンプ41で増幅して第1RF信号RF1とし、第1RF信号RF1をエンベロープ監視用のRF信号として出力する。また、コンデンサ42で第1RF信号RF1の交流成分を抽出して第2RF信号RF2とし、第2RF信号RF2を第2ゲイン可変アンプ43で増幅して出力RF信号RFoutとし、記録信号再生用のRF信号として出力する。
すなわち、振幅レベルモニタ部44で、出力RF信号RFoutの振幅Aoutを検出する。そして、ゲイン制御部45において、通常電源電圧値として規定される第1ゲイン可変アンプ41及び第2ゲイン可変アンプ43の出力上限値をMAXLとして、出力RF信号RFoutの振幅Aoutと、現在の第1ゲイン可変アンプ41のゲインG1と、現在の第2ゲイン可変アンプ43のゲインG2とから求まる、ピックアップ4から入力する入力RF信号RFinの振幅をAinとし、
G1×Ain/K = MAXL
に従って、第1ゲイン可変アンプ41のゲインG1を求める。また、このように定めた第1ゲイン可変アンプ41のゲインG1を用いた状態において、出力RF信号RFoutの振幅AoutがMAXLとなるように、第2ゲイン可変アンプ43のゲインG2を定める。
そして、図4b1に示した振幅Ainの入力RF信号RFinの上側のエンベロープのレベルEinに対する比率が=0.6の場合、及び、図4c1に示した振幅Ainの入力RF信号RFinの上側のエンベロープのレベルEinに対する比率が=0.6より大きい場合には、以上の第1ゲイン可変アンプ41のゲインG1の制御によって、図4b2や図4c2に示すように第1RF信号RF1を、第1ゲイン可変アンプ41から、第1RF信号RF1を、MAXL以下の飽和しない範囲において、比較的大きなレベルを有するように出力することができる。
そして、このような場合に、図4aに示したRFアンプ部40を用いて上述したゲイン制御を行うと、エンベロープ監視用の第2RF信号RF2や出力RF信号RFoutが飽和してしまい、適正に出力することができなくなってしまう。
すなわち、たとえば、光ディスクがCD-Rである場合に、図4d1に示すように、振幅Ainの入力RF信号RFinの上側のエンベロープのレベルEinに対する比率が規定最小値の0.6未満の0.55の場合には、以上の第1ゲイン可変アンプ41のゲインG1の制御によって第1ゲイン可変アンプ41で入力RF信号RFinの増幅を行うと、図4d2に示すようにMAXLで飽和して信号波形が崩れた第1RF信号RF1が出力されてしまう。また、同様に、このような第1RF信号RF1に従って、図4d3に示すように出力RF信号RFoutも、信号波形が崩れた形態で出力されてしまうことになる。
ここで、このような光ディスクのピックアップ検出信号の増幅装置は、前記ゲイン設定手段において、前記第1検出信号が飽和しない範囲において当該第1検出信号の上側のエンベロープの大きさが可及的に大きくなり、かつ、前記第3検出信号が飽和しない範囲において当該第3検出信号の振幅の大きさが可及的に大きくなるように、前記第1のアンプのゲインと前記第2のアンプのゲインとを設定することも好ましい。
図1に、本実施形態に係る光ディスクドライブの構成を示す。
図示するように、光ディスクドライブ1は、クランパ101、ターンテーブル102、スピンドルモータ103、フィードモータ104、ピックアップ105、RFアンプ部106、信号処理部107、サーボエラー信号生成部108、サーボ制御部109、ピックアップ異常検出部110、システムコントローラ111、ホスト装置2に接続するホストインタフェース112を備えている。
次に、信号処理部107は、RFアンプ部106から出力される出力RF信号RFoutからのデータの復調や、復調したデータに発生したエラーの、復調データに含まれるEDCやECCを用いた検出やエラーの訂正を行って、光ディスク3に記録されたデータを再生し、再生したデータをホストインタフェース112に送る。
図示するように、RFアンプ部106は、第1ゲイン可変アンプ11と、DCカット用のコンデンサ12と、第2ゲイン可変アンプ13と、信号レベルモニタ部14と、振幅レベルモニタ部15と、ゲイン制御部16とを有する。
そして、ピックアップ105から入力する入力RF信号RFinを第1ゲイン可変アンプ11で増幅して第1RF信号RF1とし、第1RF信号RF1をピックアップ異常検出部110に出力する。また、コンデンサ12で第1RF信号RF1の交流成分を抽出して第2RF信号RF2とし、第2RF信号RF2を第2ゲイン可変アンプ13で増幅して出力RF信号RFoutとして信号処理部107に出力する。なお、ピックアップ105において四分割フォトダイオードなどを用いて領域毎に反射光を光電変換する場合には、ピックアップ105から各領域について出力される信号を合算する加算部を設け、加算部で加算した信号を入力RF信号RFinとして用いるようにする。
そして、ゲイン制御部16は、第1ゲイン可変アンプ11と第2ゲイン可変アンプ13のゲインを、光ディスク3の再生開始時などに、信号レベルモニタ部14が検出した第1RF信号RF1の上側のエンベロープのレベルEinと、振幅レベルモニタ部15が検出した出力RF信号RFoutの振幅Aoutに基づいて次のように設定する。
なお、第2ゲイン可変アンプ13のゲインG2は、第1ゲイン可変アンプ11のゲインG1と、その時点の第2ゲイン可変アンプ13のゲインG2と、振幅レベルモニタ部15で検出した出力RF信号RFoutの振幅Aoutとから、Ain=Aout/G1×G2によって推定される、ピックアップ105から入力する入力RF信号RFinの振幅Ainとし、
レベルEinがMAXLとなるように設定した第1ゲイン可変アンプ11のゲインG1に対して、
G1×G2×Ain = MAXL
を満たすように求めてもよい。
Claims (3)
- 光ディスクからピックアップが検出した直流成分と交流成分とを含む信号である検出信号を増幅する増幅装置であって、
前記検出信号を直流成分と交流成分とを含め増幅し、直流成分と交流成分とを含む第1検出信号として出力する、ゲインが可変な第1のアンプと、
前記第1検出信号の交流成分を抽出し、第2検出信号として出力するフィルタと、
前記第2検出信号を増幅し、第3検出信号として出力する、ゲインが可変な第2のアンプと、
前記第1検出信号の上側のエンベロープの大きさを検出するエンベロープレベル検出手段と、
前記第3検出信号の振幅の大きさを検出する振幅レベル検出手段と、
前記エンベロープレベル検出手段が検出したエンベロープの大きさと前記振幅レベル検出手段が検出した振幅の大きさとに基づいて、前記第1検出信号の上側のエンベロープの大きさが所定の大きさとなり、かつ、前記第3検出信号の振幅の大きさが予め定めた大きさとなるように、前記第1のアンプのゲインと前記第2のアンプのゲインとを設定するゲイン設定手段とを有することを特徴とする光ディスクのピックアップ検出信号の増幅装置。 - 請求項1記載の光ディスクのピックアップ検出信号の増幅装置であって、
前記ゲイン設定手段は、前記第1検出信号が飽和しない範囲において当該第1検出信号の上側のエンベロープの大きさが可及的に大きくなり、かつ、前記第3検出信号が飽和しない範囲において当該第3検出信号の振幅の大きさが可及的に大きくなるように、前記第1のアンプのゲインと前記第2のアンプのゲインとを設定することを特徴とする光ディスクのピックアップ検出信号の増幅装置。 - 光ディスクに記録された記録情報を再生する光ディスクドライブであって、
請求項1または2記載の光ディスクのピックアップ検出信号の増幅装置と、
前記ピックアップと、
前記第2のアンプが出力する前記出力信号から、前記記録情報を再生する再生手段と、
前記第1のアンプが出力する前記第1検出信号のエンベロープに基づいて、前記ピックアップの前記ピックアップ信号の検出異常の発生を監視する監視手段とを有することを特徴とする光ディスクドライブ。
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