JP5023696B2 - ウェザストリップ、ウェザストリップの取付構造 - Google Patents

ウェザストリップ、ウェザストリップの取付構造 Download PDF

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Description

本発明は、車両に設けられるウェザストリップに関する。また、本発明は、車両に設けられるウェザストリップの取付構造に関する。
従来、ドアが強く閉められてオーバーストロークした際に、ドアの縁が車体の開口縁に当接することによって、異雑音が生じるなどする。このため、車体の開口縁の周囲に、ドアのオーバーストロークを抑制するウェザストリップが設けられることが提案されている。
この種のウェザストリップは、ドアが閉まる際にオーバーストローク域まで閉まろうとすると、ドアと当接するストッパを備えている。ストッパは、中実状である(例えば、特許文献1参照。)。
特開2002−187500号公報
一方、車体前後方向にスライドすることによって車体の開口を開閉するスライドドアは、一般に、アッパローラとセンタローラとロアローラとによって、車体にスライド可能に支持されている。アッパローラは、スライドドアの前上端部に設けられるアッパアームに支持されている。センタローラは、後端部の上下方向略中央に設けられるセンタアームに支持されている。ロアローラは、前下端部に設けられるロアアームに支持されている。これら各アームは、例えばスライドドアの内面に固定されている。
車体上部には、スライドドアのアッパローラのスライドをガイドするアッパローラガイドレールが組みつけられている。また、車体の外壁部において開口よりも後方には、センタローラのスライドをガイドするセンタローラガイドレールが組みつけられている。また、車体下部には、ロアローラのスライドをガイドするロアローラガイドレールが組み付けられている。
しかしながら、ガイドレールとローラとの間には、当該ローラが移動できるだけの隙間が設定されている。このため、自動車の走行時つまりスライドドアが全閉状態にあるときでは、この隙間に起因するガイドレール内でのローラの揺れが、各ローラアームを介してスライドドア全体に伝わることが考えられる。
スライドドア全体が振動ことによって、各ガイドレールと各ローラがぶつかることによる異雑音やドアパネルが開口縁にぶつかることによる異雑音が発生することが考えられる。
特許文献1に開示されているウェザストリップをスライドドアに用いた場合であっても、閉動作時のスライドドアのオーバーストロークを抑制することはできるが、全閉時のドアの振動を抑制することは難しい。
したがって、本発明の目的は、ドアの全閉状態での振動を抑制することができるウェザストリップを提供することである。また、本発明の目的は、ドアの全閉状態での振動を抑制することができるウェザストリップの取付構造を提供することである。
本発明のウェザストリップは、側面に開口を有する車体に設けられるとともに、前記開口を開閉するドアが全閉状態にあるときに前記開口と前記ドアとの間を液密にシールする。前記ウェザストリップは、前記車体に固定される基部と、前記基部に設けられるとともに、前記ドアが全閉状態にあるときに当該ドアと当接する中空状のシール部と、前記基部の少なくとも一部に設けられるとともに、前記ドアが全閉状態にあるときに当該ドアを押圧する中実状のダンパ部とを備える。前記ダンパ部は、車体前後方向に並んで複数設けられ、前記ドアが全閉状態にあるとき前記ドアにおいて前記複数のダンパ部と向かい合う位置に設けられて前記複数のダンパ部に向かって突出するように形成された突出部に当接する。
この構造によれば、ドアが全閉状態にあるときに、ダンパ部がドアを押圧する。
上記発明の好ましい形態では、前記基部は、前記車体の開口の縁部に形成されるフランジを収容する断面略U字状の収容部を備え、前記ダンパ部は、前記収容部の底部に対応する位置に設けられる。
この構成によれば、ダンパ部が収容部の底部に対応する位置に設けられているため、ダンパ部自体の変位を抑制できる。
本発明のウェザストリップの取付構造は、側面に開口を有する車体に設けられるとともに前記開口を開閉するドアが全閉状態にあるときに前記開口と前記ドアとの間を液密にシールするウェザストリップの取付構造である。前記ウェザストリップの取付構造は、ウェザストリップと、変位抑制機構とを備える。前記ウェザストリップは、前記車体に固定される基部と、前記基部に設けられるとともに、前記ドアが全閉状態にあるときに当該ドアと当接する中空状のシール部と、前記基部の少なくとも一部に設けられるとともに、前記ドアが全閉状態にあるときに当該ドアを当接することによって押圧する中実状のダンパ部とを備える。前記ダンパ部は、車体前後方向に並んで複数設けられ、前記ドアが全閉状態にあるとき前記ドアにおいて前記複数のダンパ部と向かい合う位置に設けられて前記複数のダンパ部に向かって突出するように形成された突出部に当接する。前記変位抑制機構は、前記ドアからの反力によって前記ダンパ部の位置が変位することを抑制する。
この構造によれば、ドアが全閉状態にあるときに、ダンパ部がドアを押圧する。さらに、ドアからダンパ部へ作用する反力によってダンパ部の位置が変位することを変位抑制機構が抑制する。
上記発明の好ましい形態では、前記変位抑制構造は、前記車体の開口の縁部に設けられて前記ドアに向かって延出するフランジと、前記基部に形成され前記フランジを収容する収容部とを備え、前記ダンパ部は、前記フランジの延出方向に設けられる。
この構造によれば、変位抑制機構は、フランジとフランジを収容する収容部を用いる簡素な構造になり、ダンパ部の変位を抑制できる。
本発明の好ましい形態では、前記ドアは、車体前後方向にスライドするスライドドアであって、前上端部に当該ドアを車体にスライド可能にするローラ部材と、前記ローラ部材を支持するアーム部材とを備える。前記複数のダンパ部は、前記車体において全閉状態にある前記ドアの前記ローラ部材の近傍配置される。
スライドドアにおいて前上端部に設けられるローラ部材は、比較的長いアーム部材を介してスライドドアに支持されている。それゆえ、ローラ部材の振動がアーム部材を介してスライドドアに伝わる際に、アーム部材の長さに起因してドアが大きく振動することがある。
しかしながら、この構造によれば、ローラ部材の近傍にダンパ部が配置されることによって、振動が大きくなると想定される箇所がダンパ部によって押圧されるようになる。
本発明によれば、ドアが全閉状態にあるときにダンパ部がドアに当接するとともにドアを押圧するので、ドアの振動の発生を抑制される。
本発明の一実施形態に係るウェザストリップ取付構造を、図1〜7を用いて説明する。図1は、本実施形態のウェザストリップの取付構造80を備える自動車10を側方から見た状態を示す斜視図である。図1に示すように、自動車10は、車幅方向一方側に乗降用の開口11(点線で示される)が形成される車体12と、開口11を開閉するスライドドア13とを備えている。スライドドア13は、車体12の前後方向にスライドする。スライドドア13は、スライドした状態が2点鎖線で示されている。スライドドア13は、本発明で言うドアの一例である。
図2は、スライドドア13の内面を示す斜視図である。なお、内面は、スライドドア13が全閉状態にあるときに、車室側に向く。スライドドア13は、車外側に配置されるドアアウタパネル14と、当該ドアアウタパネル14よりも車内側に配置されるドアインナパネル15とを有している。これら、ドアアウタパネル14とドアインナパネル15とによって、スライドドア13の外観が形成されている。スライドドア13には、窓部16が形成されている。窓部16は、スライドドア13の上部に配置されている。
スライドドア13は、当該スライドドア13を車体12に対して車体前後方向にスライド可能にするローラ機構20を備えている。ローラ機構20は、アッパ部21と、センタ部22と、ロア部23とを備えている。
アッパ部21は、アッパローラ21aと、アッパアーム21bとを備えている。アッパアーム21bは、スライドドア13の前端部の上部において窓部16よりも上方に配置されており、車幅方向内側に向かって延びている。アッパローラ21aは、アッパアーム21bの先端に、上下方向周りに回転自在に支持されている。アッパローラ21aは、本発明で言うローラ部材の一例である。アッパアーム21bは、本発明で言うアーム部材の一例である。
センタ部22は、センタローラ22aと、センタアーム22bとを備えている。センタアーム22bは、スライドドア13の後端部において上下方向略中央の位置に配置されており、車幅方向内側に向かって延びている。センタローラ22aは、センタアーム22bの先端に、上下方向周りに回転自在に支持されている。
ロア部23は、ロアローラ23aと、ロアアーム23bとを備えている。ロアアーム23bは、スライドドア13の前端部の下部に配置されている。ロアローラ23aは、ロアアーム23bの先端に、上下方向周りに回転自在に支持されている。
車体12は、スライドドア13のスライドをガイドするガイド機構30を備えている。図1に点線で示すように、ガイド機構30は、アッパローラガイドレール31と、センタローラガイドレール32と、ロアローラガイドレール33とを備えている。
アッパローラガイドレール31は、開口11よりも上方に配置されており、前後方向に延びている。アッパローラガイドレール31の前端部31aは、開口11前端と略重なるように配置されている。アッパローラガイドレール31は、アッパローラ21aのスライドをガイドする。
センタローラガイドレール32は、車体12の外壁部において開口よりも後方部分に配置されている。センタローラガイドレール32は、センタローラ22aのスライドをガイドする。
ロアローラガイドレール33は、開口11よりも下方に配置されている。ロアローラガイドレール33は、前後方向に延びている。ロアローラガイドレール33は、ロアローラ23aのスライドをガイドする。
言い換えると、各ガイドレール31,32,33は、開口11を覆うための面積を有するスライドドア13のスライドを安定してガイドするために、開口11を挟んで、車体12の上部と下部と後部との3箇所に設けられている。このため、スライドドア13に設けられるアッパ部21と、センタ部22と、ロア部23とは、スライドドア13に設けられる各レール31,32,33に対応して配置されている。
図3は、自動車10を示す正面図である。図3中には、各ガイドレール31,32,33の位置が点線で示されている。スライドドア13は、外観向上のために、当該スライドドア13が全閉状態にあるときには車体の外面と面一になるように設定されている。それゆえ、図3に示すように、アッパローラガイドレール31とロアローラガイドレール33とは、センタローラガイドレール32よりも車幅方向内側に配置されている。これは、センタローラガイドレール32が車体12の外壁17に形成されているためである。
開口11の周縁部18には、後述される第1,2のウェザストリップ50,60が設けられている。スライドドア13は、当該スライドドア13が全閉状態にあるときに第1,2のウェザストリップ50,60との間の密封性を向上するために、全閉状態になる直前に車幅方向内側に向かって移動するようになっている。
それゆえ、ガイド機構30は、スライドドア13が全閉状態になる直前に、当該スライドドア13を車幅方向内側に向かって移動させるように構成されている。図4は、アッパローラガイドレール31を上方から見えるように断面して示す車体12の断面図である。図4に示すように、上記理由により、アッパローラガイドレール31の前端部31aは、車幅方向内側(矢印Aで示す方向)に向かって曲がっている。図示していないが、ロアローラガイドレール33は、アッパローラガイドレール31と同様に車幅方向内側に向かって曲がっている。
アッパローラガイドレール31の前端部31aとロアローラガイドレール33の前端部とが、車幅方向内側に向かって曲がっていることによって、スライドドア13は、全閉状態になる直前に、車幅方向内側に向かって移動する。
なお、上記されたように、アッパローラガイドレール31とロアローラガイドレール33とが車幅方向内側に配置されていることと、また、アッパローラガイドレール31の前端部31aとロアローラガイドレール33の前端部とが車幅方向内側に向かって曲がっていることによって、図2に示すように、アッパアーム21bとロアアーム23bとは、センタアーム22bよりも長くなる。
図2に示すように、スライドドア13の前端の上下方向略中央には、ラッチ機構40が設けられている。スライドドア13が全閉状態にあるときに開口11の周縁部18においてラッチ機構40と対向する位置には、ラッチ機構40と係合するストライカが固定されている。
図5は、開口11を側面から見た状態を示す側面図である。図5に示すように、開口11の周縁部18には、第1のウェザストリップ50と、第2のウェザストリップ60とが設けられている。周縁部18は、開口11の縁11a(図6に示す)に全周にわたって形成されている。なお、周縁部18は、開口11の縁11aとその周囲11bとを含む概念である。
図6は、図5に示すF6−F6線に沿って示す開口11の周縁部18の断面図である。図6に示すように、第1のウェザストリップ50は、第1の基部51と第1のシール部52とを備えている。第1の基部51は、断面が略U字状である。第1の基部51の内側には、内面から内側に向かって延びる保持リップ53が複数形成されている。
第1の基部51は、内側に縁11aを収容しており、保持リップ53によって縁11aを挟持している。このことによって、第1の基部51が開口11の縁11aに固定される。第1のシール部52は、第1の基部51に一体に形成されており、スライドドア13の内面に向かって突出している。
第1のシール部52は、スライドドア13が全閉状態にあるときに、スライドドア13の内面に当接する。第1のシール部52の断面形状は、例えば中空状である。それゆえ、第1のシール部52は、スライドドア13の内面に追従することができるので、スライドドア13との間を液密にシールする。
図5に示すように、第2のウェザストリップ60は、開口11の周縁部18において第1のウェザストリップ50よりも上方(周囲11b)に配置されており、前後方向に延びている。第2のウェザストリップ60は本発明で言うウェザストリップの一例であって、車体12への取付には、本発明のウェザストリップの取付構造80が用いられている。ウェザストリップの取付構造80について具体的に説明する。
図6に示すように、ウェザストリップの取付構造80は、第2のウェザストリップ60と、変位抑制構造90と、突出部100とを備えている。第2のウェザストリップ60は、第2の基部61と、第2のシール部62と、ダンパ部63とを備えている。第2の基部61は、本発明で言う基部の一例である。第2のシール部62は、本発明で言うシール部の一例である。
第2の基部61は、変位抑制構造90によって開口11の周縁部18に固定されている。図6に示すように、開口11の周縁部18は、複数のパネル部材によって構成されている。周縁部18において第1のウェザストリップ50の上方に位置する部位には、第1のパネル部材71の端部と第2のパネル部材72の端部とが互いに重なる合わせ部73(本発明で言うフランジの一例)が形成されている。第1のパネル部材71の端部は、車幅方向外側(矢印Bで示す)に向かって延びている。第2のパネル部材72の端部は、車幅方向外側に向かって延びている。それゆえ、合わせ部73は、車幅方向外側に突出している。
第2のパネル部材72の下面には、アッパローラガイドレール31が固定されている。それゆえ、合わせ部73は、スライドドア13が全閉状態にあるときに、アッパローラガイドレール31よりも上方に位置している。なお、第1のウェザストリップ50が取り付けられる縁11aを形成する第3のパネル部材74は、第2のパネル部材72の下面に固定されている。それゆえ、第1のウェザストリップ50は、スライドドア13が全閉状態にあるときに、アッパアーム21bよりも下方に位置している。
変位抑制構造90は、第2の基部61の内側に形成される収容部64と、合わせ部73とによって構成されている。この点について具体的に説明する。第2の基部61は、その断面形状が略U字状であって、内側に収容部64が形成されている。収容部64の内壁部には、収容部64の内側に向かって延びる保持リップ65が複数形成されている。合わせ部73は、収容部64に内に嵌合されて、保持リップ65によって挟持される。
このとき、収容部64の形状、具体的には収容部64の開口端から底端(本発明で言う底部)までの距離は、合わせ部73が収容部64内に収容された際に当該合わせ部73の先端が収容部64の底端66に当接することができるように、設定されている。
変位抑制構造90が上記のように構成されることによって、合わせ部73の先端が収容部64の底端66に当接するので、第2の基部61が車幅方向内側に変位することが抑制される。
第2のシール部62は、第2の基部61に例えば一体に形成されており、第2の基部61の上部に配置されている。第2のシール部62は、スライドドア13が全閉状態にあるときに当該スライドドア13に当接するとともに、その断面形状が中空状である。それゆえ、第2のシール部62は、スライドドア13の内面に追従できるので、スライドドア13との間を液密に塞いでいる。
ダンパ部63は、第2の基部61において車幅方向つまり合わせ部73の延出方向に底端66と対応する位置に一体に形成されている。ダンパ部63は、例えば車幅方向外側つまり合わせ部73の延出方向に突出しており、その断面形状が中実状である。図7は、図6に示されるF7−F7線に沿って示すダンパ部63近傍の断面図である。図5,7に示すように、ダンパ部63は、第2の基部61の車体前後方向に沿う前端部61aに例えば4個形成されている。各ダンパ部63は、平面形状が例えば略矩形であって、互いに前後方向に並んでいる。各ダンパ部63の先端の位置は、前後方向に重なる。
図5中では、全閉状態ではなく所定間隔開いた状態のスライドドア13が2点鎖線で示されている。2点鎖線で示された位置にあるスライドドア13のアッパアーム21bは、実線で示されている。また、スライドドア13が全閉状態にあるときのアッパアーム21bは、2点鎖線で示されている。
図5に示すように、スライドドア13が全閉状態にあるときでは、アッパアーム21bは、ダンパ部63の下方近傍に配置される。言い換えると、ダンパ部63は、全閉状態にあるスライドドア13のアッパアーム21bの近傍に形成されている。
図6,7に示すようにスライドドア13が全閉状態にあるときにスライドドア13において各ダンパ部63と向かい合う位置には、各ダンパ部63に向かって突出するとともに各ダンパ部63に当接する突出部100が設けられている。
突出部100は、前後方向に延びる当接部101と、ガイド部102とを有している。当接部101は、スライドドア13の内面よりも車幅方向内側に位置しており、例えば前後方向に延びている。当接部101は、スライドドア13が全閉状態にあるときに全てのダンパ部63と当接できる面積を有している。なお、各ダンパ部63の突出量と当接部101の位置とは、各ダンパ部63が当接部101に当接した際につまりスライドドア13が全閉状態にあるときに、スライドドア13が各ダンパ部63によって押圧されるように調節されている。
ガイド部102は、突出部100の前端部であって、スライドドア13の内面13aから当接部101に向かって傾斜を有している。ガイド部102は、スライドドア13のスライドにともなう各ダンパ部63と当接部101との相対位置変化の際に、各ダンパ部63を当接部101までガイドする。または、当接部101から内面13aまでガイドする。
具体的に説明すると、スライドドア13が全閉状態になる際には、図中2点鎖線で示すように各ダンパ部63は、傾斜を有するガイド部102を伝って、スムーズに当接部101に当接する。このように形成される突出部100は、例えば板部材を折り曲げ加工することによって形成されている。
このように構成されるウェザストリップの取付構造80では、スライドドア13が全閉状態にあるときに、スライドドア13が振動することが抑制される。この点について具体的に説明する。
各ローラ21a,22a,23aと各レール31,32,33との間には、各ローラ21a,22a、23aがスライドできるように、隙間が設定されている。図6中には、アッパローラ21aとアッパローラガイドレール31との隙間Sが代表して示されている。他のローラ22a,23aと他のレール32,33であっても同様である。
それゆえ、スライドドア13が全閉状態にあるときでは、これら隙間Sに起因してスライドドア13が振動することが考えられる。しかしながら、スライドドア13が全閉状態にあるときでは、ダンパ部63がスライドドア13に当接するとともにスライドドア13を押圧するので、スライドドア13が振動することが抑制される。
また、ダンパ部63が第2の基部61において底端66に対応する位置であってかつ合わせ部73の延出方向に形成されることによって、ダンパ部63が突出部100に当接することによって当該ダンパ部63が車幅方向内側に押圧されても、変位抑制構造90によって第2の基部61の位置が車幅方向内側に変位することが抑制される。それゆえ、スライドドア13が全閉状態にあるときに、ダンパ部63と突出部100との当接状態およびスライドドア13の押圧状態が維持されるので、スライドドア13が振動することが抑制される。
また、変位抑制構造90は、第2の基部61内の収容部64と、フランジとしての第1,2のパネル部材71,72の合わせ部73とを用いているので、簡素な構造となる。
また、第1,2のパネル部材71,72の合わせ部73を利用することによって、別途にフランジを形成する必要がないので、変位抑制構造90を簡素にすることができる。
また、上記したように、アッパアーム21bとロアアーム23bとは、比較的長い。それゆえ、ローラ21a,23aとレール31,33との間の隙間Sに起因するローラ21a,23aの振動がアッパアーム21bとロアアーム23bとを介して、スライドドア13に大きく伝えられるが考えられる。しかしながら、ロアアーム23b近傍は、スライドドア13の重さが加わることによって、大きく振動することが抑制されている。
これに対し、ダンパ部63は、スライドドア13が全閉状態にあるときのアッパアーム21bの近傍に配置されている。それゆえ、スライドドア13においてアッパアーム21bの近傍が押圧されるので、アッパアーム21bの長さに起因してスライドドア13の振動が大きくなることが抑制される。
また、スライドドア13は、全閉状態にあるときにラッチ機構40がストライカに係合することによって、全閉状態が維持される。それゆえ、全閉状態での振動は、ラッチ機構40を支点として起こることが考えられる。ラッチ機構40は、スライドドア13の前端の上下方向略中央に配置されている。しかしながら、ダンパ部63は、ラッチ機構40から比較的はなれたアッパアーム21b近傍を付勢するので、効果的にスライドドアの振動を抑制できる。
また、スライドドア13に突出部100を設けることによって、ダンパ部63の長さを短くすることができる。ダンパ部63の長さが短くなることによって、スライドドア13のスライドに起因してダンパ部63が削れることが抑制されるので、ダンパ部63と突出部100との当接状態とスライドドア13の押圧状態が効果的に維持されるようになる。
本発明の一実施形態に係るウェザストリップの取付構造を備える自動車を側方から見た状態を示す斜視図。 図1に示されたスライドドアの内面を示す斜視図。 図1に示された自動車を示す正面図。 図1に示されたアッパローラガイドレールを上方から見えるように断面して示す車体の断面図。 図1に示された開口を側方から見た状態を示す側面図。 図5に示されるF6−F6線に沿って示す開口の周縁部の断面図。 図6に示されるF7−F7線に沿って示すダンパ部近傍の断面図。
符号の説明
11…開口、12…車体、13…スライドドア(ドア)、21a…アッパローラ(ローラ部材)、21b…アッパアーム(アーム部材)、60…第2のウェザストリップ(ウェザストリップ)、61…第2の基部(基部)、62…第2のシール部(シール部)、63…ダンパ部、64…収容部、71…第1のパネル部材(パネル部材)、72…第2のパネル部材(パネル部材)、73…合わせ部(突部)、90…変位抑制構造、100…突出部。

Claims (5)

  1. 側面に開口を有する車体に設けられるとともに、前記開口を開閉するドアが全閉状態にあるときに前記開口と前記ドアとの間を液密にシールするウェザストリップであって、
    前記車体に固定される基部と、
    前記基部に設けられるとともに、前記ドアが全閉状態にあるときに当該ドアと当接する中空状のシール部と、
    前記基部の少なくとも一部に設けられるとともに、前記ドアが全閉状態にあるときに当該ドアを押圧する中実状のダンパ部と
    を具備し、
    前記ダンパ部は、車体前後方向に並んで複数設けられ、前記ドアが全閉状態にあるとき前記ドアにおいて前記複数のダンパ部と向かい合う位置に設けられて前記複数のダンパ部に向かって突出するように形成された突出部に当接する
    ことを特徴とするウェザストリップ。
  2. 前記基部は、前記車体の開口の周縁部に形成されるフランジを収容する断面略U字状の収容部を備え、
    前記ダンパ部は、前記収容部の底部に対応する位置に設けられたことを特徴とする請求項1に記載のウェザストリップ。
  3. 側面に開口を有する車体に設けられるとともに前記開口を開閉するドアが全閉状態にあるときに前記開口と前記ドアとの間を液密にシールするウェザストリップの取付構造であって、
    前記車体に固定される基部と、前記基部に設けられるとともに、前記ドアが全閉状態にあるときに当該ドアと当接する中空状のシール部と、前記基部の少なくとも一部に設けられるとともに、前記ドアが全閉状態にあるときに当該ドアを押圧する中実状のダンパ部とを具備するウェザストリップと、
    前記ドアからの反力によって前記ダンパ部の位置が変位することを抑制する変位抑制構造と
    を具備し、
    前記ダンパ部は、車体前後方向に並んで複数設けられ、前記ドアが全閉状態にあるとき前記ドアにおいて前記複数のダンパ部と向かい合う位置に設けられて前記複数のダンパ部に向かって突出するように形成された突出部に当接する
    ことを特徴とするウェザストリップの取付構造。
  4. 前記変位抑制構造は、
    前記車体の開口の周縁部に設けられて前記ドアに向かって延出するフランジと、
    前記基部に形成され前記フランジを収容する収容部とを備え、
    前記ダンパ部は、前記フランジの延出方向に設けられたことを特徴とする請求項3に記載のウェザストリップの取付構造。
  5. 前記ドアは、車体前後方向にスライドするスライドドアであって、前上端部に当該ドアを車体にスライド可能にするローラ部材と、前記ローラ部材を支持するアーム部材とを備え、
    前記複数のダンパ部は、前記車体において全閉状態にある前記ドアの前記ローラ部材の近傍に配置されることを特徴とする請求項3又は4に記載のウェザストリップの取付構造。
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