JP2011093471A - サンルーフ装置及び遮蔽体 - Google Patents

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Abstract

【課題】車両振動時の異音の発生を防止又は抑制することができるサンルーフ装置及び遮蔽体を得る。
【解決手段】サイドガーニッシュ40の下端側には自由状態で上端側とは反対側へ凸状に湾曲する湾曲部が形成されており、湾曲部は、第二ガイド溝24の下壁部24Cに当てられて略直線状に弾性変形させられている。このため、サイドガーニッシュ40の装着状態では、サイドガーニッシュ40の湾曲部が第二ガイド溝24の下壁部24Cに対して車両下方側に付勢して押圧する。
【選択図】図2

Description

本発明は、遮蔽体を備えたサンルーフ装置、及び遮蔽体に関する。
サンルーフ装置においては、サンルーフ装置の作動機構を車室内側から遮蔽するために、シールド(遮蔽体)を設置する場合がある(例えば、特許文献1参照)。このようなシールドの下端に設けられた爪部は、車両ルーフの開口部の両側に配置されたガイドレールの摺動溝内に摺動可能に嵌合されている。
特開2002−274182公報
しかしながら、このような構造では、爪部の摺動性等を確保するために爪部と摺動溝内面との間に隙間を設定することになるので、車両振動時には爪部と摺動溝内面とが当接して異音が発生してしまう。
本発明は、上記事実を考慮して、車両振動時の異音の発生を防止又は抑制することができるサンルーフ装置及び遮蔽体を得ることが目的である。
請求項1に記載する本発明のサンルーフ装置は、車両のルーフに形成された開口部を開閉する可動パネルと、前記可動パネルの車両下方側で前記開口部の両サイド側に配置された長尺状のガイド部と、前記可動パネルに上端側が取り付けられ、下端側が前記ガイド部に摺動可能に係合された遮蔽体と、前記遮蔽体の下端側に設けられ、前記ガイド部に対して車両下方側又は車両上方側に付勢する付勢手段と、を有する。
請求項1に記載する本発明のサンルーフ装置によれば、車両のルーフに形成された開口部が可動パネルによって開閉され、可動パネルの車両下方側で開口部の両サイド側には長尺状のガイド部が配置されている。これに対して、遮蔽体は、その上端側が可動パネルに取り付けられると共に、下端側がガイド部に摺動可能に係合されている。このため、遮蔽体は、可動パネルの移動に応じて移動しながらその側方側を遮蔽する。
ここで、遮蔽体の下端側は、ガイド部に摺動可能に係合されると共に、付勢手段がガイド部に対して車両下方側又は車両上方側に付勢する。このため、車両振動時にはガイド部に対する遮蔽体のがたつきが抑えられる。
請求項2に記載する本発明のサンルーフ装置は、請求項1記載の構成において、前記付勢手段は、前記遮蔽体の下端側に形成されかつ自由状態で上端側とは反対側へ凸状に湾曲する湾曲部とされ、前記湾曲部が前記ガイド部に当てられて略直線状に弾性変形させられている。
請求項2に記載する本発明のサンルーフ装置によれば、付勢手段は、遮蔽体の下端側に形成されかつ自由状態(無負荷状態)で上端側とは反対側へ凸状に湾曲する湾曲部となっており、湾曲部は、ガイド部に当てられて略直線状に弾性変形させられている。このため、遮蔽体の湾曲部は、弾性復元力によって車両下方側へ撓もうとし、ガイド部に対して車両下方側に付勢するので、車両振動時にガイド部に対する遮蔽体のがたつきが抑えられる。
請求項3に記載する本発明の遮蔽体は、車両のルーフに形成された開口部を開閉する可動パネルに上端側が取り付けられ、前記可動パネルの車両下方側で前記開口部の両サイド側に配置された長尺状のガイド部に下端側が摺動可能に係合され、かつ、車両上下方向に伸縮可能な蛇腹状に形成されると共に、下端側には自由状態で上端側とは反対側へ凸状に湾曲する湾曲部が形成されている。
請求項3に記載する本発明の遮蔽体によれば、遮蔽体は、蛇腹状に形成されて車両上下方向に伸縮可能となっており、遮蔽体の上端側は、車両のルーフに形成された開口部を開閉する可動パネルに取り付けられ、遮蔽体の下端側は、可動パネルの車両下方側で開口部の両サイド側に配置された長尺状のガイド部に摺動可能に係合されている。
ここで、遮蔽体の下端側には自由状態で上端側とは反対側へ凸状に湾曲する湾曲部が形成されている。このため、遮蔽体を可動パネル及びガイド部に装着した場合で、例えば、湾曲部がガイド部に当てられて略直線状に弾性変形させられるような場合には、遮蔽体の湾曲部がガイド部に対して車両下方側に付勢するので、車両振動時にガイドレールに対する遮蔽体のがたつきが抑えられる。
以上説明したように、本発明に係る請求項1に記載のサンルーフ装置によれば、車両振動時の異音の発生を防止又は抑制することができるという優れた効果を有する。
請求項2に記載のサンルーフ装置によれば、簡易な構成によって車両振動時の異音の発生を防止又は抑制することができるという優れた効果を有する。
請求項3に記載の遮蔽体によれば、車両振動時の異音の発生を防止又は抑制することができるという優れた効果を有する。
本発明の一実施形態に係るサンルーフ装置を車室内側から見た状態で示す斜視図である。 図1の2−2線に沿った拡大断面図である。 図1の3−3線に沿った拡大断面図である。 本発明の一実施形態に係るサイドガーニッシュの装着前の外観を示す斜視図である。 図4に示される湾曲部の配置状態を車両前後方向に沿って切断した状態で示す縦断面図である。 本発明の一実施形態の変形例に係るサイドガーニッシュの装着前の外観を示す斜視図である。
(一実施形態の構成)
本発明の一実施形態に係るサンルーフ装置について図1〜図5を用いて説明する。なお、これらの図において適宜示される矢印FRは車両前方側を示しており、矢印UPは車両上方側を示しており、矢印INは車両幅方向内側を示している。
図1には、車室内側から見た状態のサンルーフ装置10が斜視図にて示されている。また、図2には、図1の2−2線に沿った拡大断面図が示され、図3には、図1の3−3線に沿った拡大断面図が示されている。
図1に示されるように、車両のルーフ12には、略矩形状の開口部14が形成されると共に、開口部14を開閉する可動パネルとしてのスライドガラス16(「スライディングルーフガラス」ともいう。)が配設されている。スライドガラス16は、ガラス製のパネルとされており、図2及び図3に示されるように、その外周縁部にはゴム製のウェザストリップ18が取り付けられている。
図1及び図2に示されるように、スライドガラス16の車両下方側で開口部14の両サイド側には、左右一対のガイドレール20が配置されている。図1に示されるように、ガイドレール20は、長尺状とされて車両前後方向に延在しており、その後端位置は開口部14の後端位置よりも車両後方側に設定されている。
図2に示されるように、ガイドレール20には、車両上方側が開放されたチャンネル状の第一ガイド溝22が形成されている。この第一ガイド溝22内には、作動機構26を構成する前部スライダ28(図3参照)及び後部スライダ30が配設されている。前部スライダ28(図3参照)及び後部スライダ30は、第一ガイド溝22に沿って移動可能(摺動可能)に支持されている。
図3に示されるように、ガイドレール20に沿って移動可能に配設された作動機構26は、スライドガラス16を開閉位置へ移動させるための機構とされている。すなわち、スライドガラス16は、作動機構26の作動によって、開口部14を閉塞するクローズ位置16Xと、クローズ位置16Xの状態から後端側がチルトアップしたチルトアップ位置16Yと、クローズ位置16Xの状態から後端側がチルトダウンして後方に移動するスライドオープン位置16Zと、を取り得るようになっている。
作動機構26は、前部スライダ28及び後部スライダ30と、スライドガラス16との間に、ブラケット状のステー32を備えており、このステー32は、略車両前後方向に延在している。また、ステー32は、その前端部が前部スライダ28に対して車両幅方向の軸34回りに回動可能に取り付けられると共に、上端側がブラケット36(図2参照)及び取付パネル38を介してスライドガラス16に取り付けられている。なお、取付パネル38(図2参照)は、スライドガラス16に接着されており、軸34は、スライドガラス16がチルトアップ及びチルトダウンする場合の回転中心となっている。
また、ステー32には、その車両前後方向の略中央部にチルトアップ及びチルトダウン用のカム溝32Aが形成されている。カム溝32Aは、車両後方側へ向けて徐々に車両上方側に位置するように設定されている。このカム溝32A内には、後部スライダ30に設けられたピン部30A(図2参照)が配設されている。すなわち、ピン部30Aがカム溝32Aの車両前方側に変位することによってスライドガラス16がチルトアップし、ピン部30Aがカム溝32Aの車両後方側に変位することによってスライドガラス16がチルトダウンする構造になっている。
また、後部スライダ30には、図示しないケーブルの一端側が接続されている。前記ケーブルは、図示しないモータに接続されており、前記モータの正転逆転によって車両前後方向に進退移動するようになっている。すなわち、前記モータの正転逆転に伴って前記ケーブルが進退移動することによって、後部スライダ30がガイドレール20(第一ガイド溝22(図2参照))に沿って車両前後方向に移動する構造となっている。
図2及び図3に示されるように、作動機構26の車両幅方向内側には、遮蔽体としてのサイドガーニッシュ40(「サイドスクリーン」、「プロテクタ」ともいう。)が配置されている。サイドガーニッシュ40は、樹脂製とされ、作動機構26を車室内側から遮蔽する遮蔽用の機能と、乗員の手等が作動機構26側へ入るのを抑制する機能と、を併せ持っている。
図2に示されるように、サイドガーニッシュ40の上端部は、その上面をスライドガラス16に対向させて配置されると共に、挟持部42を備えている。挟持部42は、車両幅方向外側へ向けて互いに平行に延出した上下一対の平板状の挟持片42A、42Bを含んで構成され、取付パネル38の車両幅方向内側の端部を挟み込んでいる。
また、図4に示されるように、上側の挟持片42Aには、長手方向(車両前後方向)の所定部位に略矩形状の開口部142Aが形成されている。この開口部142Aの下方側には、下側の挟持片42Bに並設された係合用爪部44が形成されている。係合用爪部44は、先端部が上方側へ曲げられた係合部44A(引掛部)とされ、取付パネル38(図2参照)に形成された貫通孔(図示省略)と係合されるようになっている。
これらによって、図2に示されるように、サイドガーニッシュ40の上端側は、取付パネル38を介してスライドガラス16に固定状態で取り付けられている。
また、サイドガーニッシュ40の下端部は、ガイドレール20の第一ガイド溝22よりも車両幅方向内側の部位に配置されている。この配置部位について、より具体的に説明すると、ガイドレール20には、第一ガイド溝22よりも車両幅方向内側の部位にガイド部としての第二ガイド溝24が形成されている。なお、この第二ガイド溝24も第一ガイド溝22と同様に車両前後方向に延在している。図2の部分拡大図に示されるように、第二ガイド溝24は、車両幅方向内側が開放された断面略コ字状に形成されている。換言すれば、第二ガイド溝24は、ガイドレール20の車両幅方向内側の部位にて車両幅方向内側へ向けて平行に延出された上下一対の上壁部24A及び下壁部24Cを備えると共に、車両上下方向に互いに対向する上下一対の上壁部24A及び下壁部24Cの基端同士を車両上下方向に繋ぐ縦壁部24Bを備えている。
これに対して、サイドガーニッシュ40の下端部には、第二ガイド溝24の上壁部24Aと下壁部24Cとの間に挟まれて配置される(嵌め入れられる)下端片部46が形成されている。下端片部46は、略車両前後方向に延在すると共に、図4に示されるように、長手方向(車両前後方向)の所定部位に形成された切欠部48によって車両前後方向に分断されており、下端片部46にて切欠部48側の端部は、車両幅方向外側(図4では手前側)にやや膨出した膨出部46Aとされている。膨出部46Aは、図2に示される第二ガイド溝24の縦壁部24Bの車両幅方向内側の面に当ってサイドガーニッシュ40の車両幅方向外側への変位を規制している。
また、図4に示されるように、切欠部48の上方側には、係合用爪部50が形成されている。係合用爪部50は、車両幅方向外側に延出されており、図2に示されるように、第二ガイド溝24の上壁部24Aの上面に接して配置されている。この係合用爪部50の先端部は、下方側へ曲げられた係合部50A(引掛部)とされ、第二ガイド溝24の縦壁部24Bの車両幅方向外側の上部に当ってサイドガーニッシュ40の車両幅方向内側への変位を規制している。
すなわち、サイドガーニッシュ40の下端側は、下端片部46が第二ガイド溝24の上壁部24Aと下壁部24Cとの間に嵌め入れられると共に、膨出部46A及び係合部50Aが第二ガイド溝24の縦壁部24Bの両サイドに接することによって、ガイドレール20の第二ガイド溝24に摺動可能に係合されている。
このサイドガーニッシュ40は、スライドガラス16のチルトアップやチルトダウン(車両上下方向への変位)に追従できるように車両上下方向に伸縮可能な蛇腹状に形成されている。サイドガーニッシュ40の蛇腹折りされた折れ線は、スライドガラス16がクローズ位置16Xにある状態では、概ね車両前後方向に延在している。
サイドガーニッシュ40の装着前の外観斜視図である図4に示されるように、サイドガーニッシュ40の下端側における下端片部46には、自由状態(無負荷状態)で上端側とは反対側へ凸状に湾曲する(撓む)付勢手段としての湾曲部52が形成されている。湾曲部52は、平面視で係合用爪部50同士の間に設けられている。なお、図4においては、サイドガーニッシュ40の下端側の構造を分かりやすく示すために、湾曲部52の湾曲形状をやや誇張して描いている。
図5には、湾曲部52及び第二ガイド溝24を車両前後方向に沿って切断した状態の縦断面図が示されている。この図においては、湾曲部52の自由状態における下面形状が想像線(二点鎖線52X)で示されている。図5に示されるように、湾曲部52は、第二ガイド溝24の下壁部24Cに当てられて略直線状に弾性変形させられることによって車両上下方向位置及び姿勢が規制されている。
これらによって、図2に示されるように、装着状態におけるサイドガーニッシュ40は、取付パネル38及び第二ガイド溝24によって車両上下方向位置及び姿勢が規制され、図5に示されるように、湾曲部52(図4参照)が第二ガイド溝24の下壁部24Cに対して車両下方側(矢印F方向)に付勢して押圧する(テンションを付与する)構造になっている。
図4に示されるように、湾曲部52における長手方向の中央部の下面側には、突起52Aが形成されている。また、膨出部46Aの下面側にも、突起46Bが形成されている。これらの突起52A、46Bは、図2に示される第二ガイド溝24の下壁部24Cに当てるための当接用とされている。
(一実施形態の作用・効果)
次に、上記実施形態の作用及び効果について説明する。
本実施形態に係るサンルーフ装置10では、第一ガイド溝22に沿って移動可能に配設された作動機構26によってスライドガラス16が移動させられ、このスライドガラス16によって車両のルーフ12の開口部14が開閉される。また、作動機構26の車両幅方向内側にはサイドガーニッシュ40が配置され、このサイドガーニッシュ40は、上端側がスライドガラス16に取り付けられると共に下端側がガイドレール20に摺動可能に係合される。このため、作動機構26はサイドガーニッシュ40によって車室内側から遮蔽される。
ここで、図4に示されるように、サイドガーニッシュ40の下端側には自由状態(無負荷状態)で上端側とは反対側へ凸状に湾曲する湾曲部52が形成されており、図5に示されるように、湾曲部52は、第二ガイド溝24の下壁部24Cに当てられて略直線状に弾性変形させられている。二点鎖線52Xで自由状態の下面形状が示される湾曲部52は、装着後に側面視で略直線状に規制されるが、弾性復元力によって車両下方側へ撓もうとするので、第二ガイド溝24の下壁部24Cに対して車両下方側(矢印F方向)に付勢して押圧する。
このため、車両走行時等の車両振動時に第二ガイド溝24に対してサイドガーニッシュ40の下端側が車両上下方向に相対移動しようとしても、湾曲部52が第二ガイド溝24の下壁部24Cに対して車両下方側(矢印F方向)に付勢して押圧しているので、サイドガーニッシュ40の下端側における上下動が抑制される。すなわち、第二ガイド溝24に対するサイドガーニッシュ40のがたつきが抑えられる。
ここで、湾曲部52を形成しないで異音対策を講ずる対比構造と比較しながら補足説明すると、例えば、係合用爪部のガイド溝(ガイド部)との対向面に突起を設けることによって係合用爪部とガイド溝と隙を詰めるような対比構造では、車両振動時にガイド溝に対するサイドガーニッシュ(遮蔽体)のがたつきを抑えることはできる。しかしながら、このような対比構造では、係合用爪部がガイド溝を摺動する際(姿勢を変えようとする場合を含む)の摺動抵抗が大きくなり過ぎるために、摺動が困難になるか、又は摺動時に大きな擦れ音が発生してしまう。また、係合用爪部を車両幅方向内側からガイド溝に係合させる際に係合しにくくなるので、サイドガーニッシュの組付作業性が悪化し、さらに、係合用爪部が所定係合位置まで達しないといった係合不良となる可能性もある。
これに対して、本実施形態に係るサンルーフ装置10では、図2に示される係合用爪部50の下面に第二ガイド溝24との隙を詰めるための突起を設ける構成になっていないので、前記対比構造のような問題点の発生を抑えることができる。
また、湾曲部(52)を形成せずに、例えば、係合用爪部(50)の係合部(50A)に相当する部位を延ばしてガイド部(第二ガイド溝24)の縦壁部(24B)とのラップ量を増加させるような他の対比構造でも、車両振動時にガイド部に対するサイドガーニッシュ(遮蔽体)のがたつきをある程度抑えることはできる。しかしながら、このような他の対比構造では、係合用爪部等をガイド部側に係合させる過程で、前記係合用爪部の係合部が邪魔になることから前記係合用爪部を十分に撓ませなければならず、サイドガーニッシュの組付作業性が悪化する。また、このような構造では、係合用爪部が所定係合位置まで達しない状態の擬似嵌合となる可能性もある。
これに対して、本実施形態に係るサンルーフ装置10では、係合用爪部50の係合部50Aの長さを短めに抑えても、第二ガイド溝24に対するサイドガーニッシュ40のがたつきを防止又は抑制することができるので、前記他の対比構造のような問題点の発生を抑えることができる。
以上説明したように、本実施形態に係るサンルーフ装置10によれば、簡易な構成によって車両振動時の異音の発生を防止又は抑制することができる。
(一実施形態の変形例)
なお、上記実施形態では、図4に示されるように、サイドガーニッシュ40の下端側でかつ車両平面視で係合用爪部50同士の間に湾曲部52が設けられているが、上記実施形態の変形例として、図6に示されるように、遮蔽体としてのサイドガーニッシュ60は、その下端側を全体として自由状態で上端側とは反対側へ凸状に湾曲する一つの湾曲部62とするような構成としてもよい。この湾曲部62は、付勢手段として機能する。また、図6に示されるように、サイドガーニッシュ60の上端側が全体として自由状態で下端側とは反対側へ凸状に湾曲する一つの湾曲形状部64とされてもよい。
すなわち、図6に示される自由状態のサイドガーニッシュ60は、車両側面視で車両前後方向の中央部が車両前後方向の両端側よりも車両上下方向に厚く(広く)設定されている。また、湾曲部62は、第1の実施形態と同様に図5に示される第二ガイド溝24の下壁部24Cに当てられて略直線状に弾性変形させられている。
なお、図6に示されるサイドガーニッシュ60の他の構成やサイドガーニッシュ60の装着形態は、図1〜図5に示される上記実施形態のサイドガーニッシュ40の構成やサイドガーニッシュ40の装着形態とほぼ同様になっている。よって、上記実施形態と実質的に同様の構成部については、同一符号を付すと共に説明を省略する。
このような上記実施形態の変形例の構成では、図6に示されるサイドガーニッシュ60の湾曲部62が図5に示される第二ガイド溝24の下壁部24Cに対して車両下方側(矢印F方向)に付勢して押圧することになる。このため、前述した一実施形態とほぼ同様の作用及び効果が得られる。
(実施形態の補足説明)
なお、上記実施形態の変形例では、サイドガーニッシュ60の上端側が全体として自由状態で下端側とは反対側へ凸状に湾曲する一つの湾曲形状部64とされているが、この部分は、自由状態で平板状とされていてもよい。
また、図6に示される自由状態のサイドガーニッシュ60は、車両側面視で車両前後方向の中央部が車両前後方向の両端側よりも車両上下方向に厚く設定されているが、他の変形例として、自由状態のサイドガーニッシュは、車両側面視で車両前後方向の両端側が車両前後方向の中央部よりも車両上下方向に厚く設定されてもよい。
さらに、上記実施形態及びその変形例では、サイドガーニッシュ40、60の湾曲部52、62が第二ガイド溝24(下壁部24C)に対して車両下方側に付勢する構造になっているが、遮蔽体は、例えば、下端側がガイド部に摺動可能に係合されると共に、可動パネルのチルトダウン状態における遮蔽体の上下の装着位置間の距離よりも自由状態の遮蔽体の上下の装着部位間の距離のほうが若干短く設定されることによって、遮蔽体の装着状態でガイド部に対して車両上方側に付勢するような他の遮蔽体でもよい。
さらにまた、上記実施形態及びその変形例では、サイドガーニッシュ40、60の湾曲部52、62が第二ガイド溝24(下壁部24C)に対して車両下方側に付勢する構造になっているが、遮蔽体は、上端側が可動パネルに取り付けられかつ下端側がガイド部に摺動可能に係合される本体部を備えると共に、この本体部に取り付けられてガイド部に対して車両下方側又は車両上方側に付勢する付勢部材(例えば、バネ等)を備えるような他の遮蔽体としてもよい。
なお、サンルーフ装置は、例えば、複数の遮光片が車両幅方向に重なりあって各前端側が車両幅方向の連結軸回りに互いに相対回転可能に連結される遮光体等のような蛇腹状でない遮光体が装着されたサンルーフ装置であってもよい。
また、請求項2の「略直線状に弾性変形させられている」の概念には、一直線状に弾性変形させられている場合の他、上記実施形態のように、一直線状に弾性変形させられている場合と実質的に同様の作用及び効果が得られて実質的に一直線状に弾性変形させられているものも含まれる。
10 サンルーフ装置
12 ルーフ
14 開口部
16 スライドガラス(可動パネル)
24 第二ガイド溝(ガイド部)
40 サイドガーニッシュ(遮蔽体)
52 湾曲部(付勢手段)
60 サイドガーニッシュ(遮蔽体)
62 湾曲部(付勢手段)

Claims (3)

  1. 車両のルーフに形成された開口部を開閉する可動パネルと、
    前記可動パネルの車両下方側で前記開口部の両サイド側に配置された長尺状のガイド部と、
    前記可動パネルに上端側が取り付けられ、下端側が前記ガイド部に摺動可能に係合された遮蔽体と、
    前記遮蔽体の下端側に設けられ、前記ガイド部に対して車両下方側又は車両上方側に付勢する付勢手段と、
    を有するサンルーフ装置。
  2. 前記付勢手段は、前記遮蔽体の下端側に形成されかつ自由状態で上端側とは反対側へ凸状に湾曲する湾曲部とされ、
    前記湾曲部が前記ガイド部に当てられて略直線状に弾性変形させられている請求項1記載のサンルーフ装置。
  3. 車両のルーフに形成された開口部を開閉する可動パネルに上端側が取り付けられ、前記可動パネルの車両下方側で前記開口部の両サイド側に配置された長尺状のガイド部に下端側が摺動可能に係合され、かつ、車両上下方向に伸縮可能な蛇腹状に形成されると共に、下端側には自由状態で上端側とは反対側へ凸状に湾曲する湾曲部が形成されている遮蔽体。
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