JP2008012986A - 開閉体のガイドレール構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】ガイドレールに対するスライダの面接触の部位を途中で変える場合や、スライダが傾斜レールを通過する場合に発生するスライダのがたつきに起因する開閉体のガイドレール構造を提供することを目的としている。
【解決手段】前記ガイドレールは、略水平状に延設される主レール8Bと、この主レールの端部または途中部に形成され、傾斜状に延設される傾斜レール20と、を備え、前記傾斜レール20内に形成されたスライド摺動溝21の少なくとも一部に設けられる、スライダ7Cのがたつきを吸収する第1の緩衝部材201と、スライダ7Cが傾斜レール20から主レール8Bに移行するときの衝撃を吸収する第2の緩衝部材202と、を設けたことを特徴とする。
【選択図】図4

Description

本発明は、車両のルーフの開口部に取り付けられる開閉体をスライド開閉させるためのガイドレール構造に関する。
車両のルーフの開口部に取り付けられる開閉体の一例としてサンシェードパネルが挙げられ、このサンシェードパネルが前後に分割構成されたタイプのサンシェード装置に関する技術が特許文献1に記載されている。この特許文献1には、サンシェードパネルを上下方向に重ねて収納する技術が記載されており、同文献の符号を付して説明すれば、後部スライダサンシェード18に形成した前部案内頚軸29、後部案内頚軸30を、案内路38から斜め下方に傾斜した前部分岐40、後部分岐41に落とし込ませることで、後部スライダサンシェード18を下方に位置させる旨が記載されている。
また、特許文献2には、前記案内頚軸に相当するガイドピンが、前記案内路に相当するガイドスリット部分を通過する車両用のスライド昇降式ルーフ構造において、前記サンシェードパネルに相当するスライドカバーのためのガイドリンク構造が記載されている。
特開平8−118959号公報 特開平11−348567号公報
サンシェードパネルは、品質上、移動時や収納時にがたつきを極力少なくすることが重要である。従って、スライダ(前記した前部案内頚軸29、後部案内頚軸30等を指す)はガイドレール(前記した案内路38、前後分岐40、後部分岐41等を指す)にがたつきなく挿嵌されていることが望ましく、特にスライダをガイドレールに対して面接触させる構造とすれば安定度が増すため、がたつきをより低減することができる。
この点について、前記した前部案内頚軸29、後部案内頚軸30の形状について着目すると、両案内頚軸は共に側面視して平行四辺形を呈しており、これは主たる経路である案内路38と前部分岐40、後部分岐41との双方に対して面接触させる処置であるものと推察される。しかしながら、このようなスライダの面接触の部位を途中で変える構造の場合には、面接触の部位が各構成部材の組み付け誤差や製作誤差等の影響を受けやすく、安定した面接触機能が得られにくいという問題がある。例えば、案内路38では前部案内頚軸29、後部案内頚軸30が、がたつきなく移動する場合であっても、前記した誤差に起因して前記分岐40、後部分岐41では隙間が大きくなり、がたつきが生じる等の問題が起きやすい。
上記がたつき等に起因して、スライダが収納のためのガイドレール(後記する傾斜レール)内に収納される際は、スライダ摺動時の振動により雑音が発生し、さらに、スライダ摺動面の切り替わり部分(後記する主レールと傾斜レールとの切り替わり)において打音が発生することがある。
これらの騒音は、車両の乗員にとって不快感を生じさせ、また、開閉体のスライド構造にとっても、繰り返し打撃(衝撃)による破損、劣化、寿命の短縮につながり、好ましいものではない。
前記騒音の発生防止手段として、特許文献2では、前記案内頚軸に相当するガイドピンが、前記案内路に相当するガイドスリット部分を通過する際に、該衝撃音の発生を極力防止するために、前記ガイドスリットの断面が弾性的に変化し、かつ該断面を狭隘化している。こうすることによって、摩擦ブレーキと同様な原理で、がたつきを抑え、該衝撃音を防止している。
当該技術は、がたつきを防止するためには効果的であるが、摩擦ブレーキの原理と同様であることから滑らかな摺動を犠牲にしていると想定される。そして、面接触状態とするため接触面の圧力を上げ、具体的には、案内路を狭隘化し、さらに弾性的に変形を可能にしていることから、接触面の損耗も大きいと考えられる.また、当該構造は、摺動面を切り替えないで済むように複雑なガイドスリット部分(案内路に相当)を採用しており、製造や交換等の工程において過大な負担が生ずると推定される。
本発明は、前記騒音に関する問題を解決するために創案されたものであり、ガイドレールに対するスライダの面接触の部位を途中で切り替える場合であっても、スライダのがたつきを低減し、さらに切り替える際に発生する打音をも効果的に低減するものである。
また、前記特許文献2に記載の手段と異なり、構造的にも簡易なものとして、工程の負担の軽減、形状等の設計自由度の向上も期待できる開閉体のガイドレール構造を提供するものである。
請求項1に記載の発明は、車両のルーフの開口部に取り付けられる開閉体と、この開閉体に形成されるスライダと、このスライダの摺動面を支持する底面部およびこの底面部と対向する上面部を有したガイドレールと、を備え、前記スライダを前記ガイドレールに沿って移動させることにより、前記開閉体をスライド開閉させる開閉体のガイドレール構造であって、前記ガイドレールは、略水平状に延設される主レールと、この主レールの端部または途中部に形成され、傾斜状に延設される傾斜レールと、を備え、前記傾斜レール内に形成されたスライド摺動溝の少なくとも一部に設けられており、前記スライダのがたつきを吸収する第1の緩衝部材と、前記スライダが前記傾斜レールから前記主レールに移行するときの衝撃を吸収する第2の緩衝部材と、を設けたことを特徴とする。
これによれば、スライダの移動の際に第1の緩衝部材と第2の緩衝部材がスライダに当接することにより、スライダのがたつきに起因する振動と、スライダ摺動面の切り替え(主レールから傾斜レール、または傾斜レールから主レールへの切り替え)という構造に起因する打音や衝撃という、異なる騒音の発生源に対して対処することができ、騒音の低減を図ることができる。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の開閉体のガイドレール構造において、前記スライダの摺動面は、前記主レールの底面部に面接触する第1の摺動面と、前記傾斜レールの底面部に面接触する第2の摺動面からなり、前記主レールの上面部または前記傾斜レールの上面部に当接し、前記各上面部から受ける反力により、前記第1の摺動面、前記第2の摺動面をそれぞれ前記主レールの底面部、前記傾斜レールの底面部に押し付ける単体のばね機構、を前記スライダ構造に設けたことを特徴とする。
これによれば、請求項1に記載の発明に加え、スライダ自身の振動吸収作用により、さらなる騒音低減を図ることができる。
請求項3に記載の発明は、請求項1または請求項2に記載の開閉体のガイドレール構造において、前記第1および第2の緩衝部材は、前記傾斜レールとは別体であることを特徴とする。
これによれば、別体の緩衝部材を採用することにより、材料の選択の幅を広げ、組立や交換を容易に行うことができる。
本発明によれば、上記がたつき等に起因して、スライダが収納のためにガイドレール(後記する傾斜レール)内に収納される際に、スライダ摺動時の振動により発生する雑音や、さらに、スライダ摺動面の切り替わり部分(主レールと傾斜レールとの切り替わり)で発生する打音を低減することができる。
そして、本発明は、これらの騒音に起因する車両の乗員にとっての不快感を低減し、開閉体のガイドレール構造にとっての繰り返し打撃(衝撃)による破損、劣化、寿命の短縮を防止するものである。
以下、本発明を車両のサンシェード装置に適用した場合について説明する。
図1、図2はそれぞれサンシェード装置1の上面図、部分分解斜視図である。本実施形態のサンシェード装置1は、後方のサンシェードパネルを上方に位置させて、その下に前方のサンシェードパネルを重ねて収納するタイプであり、サンシェードパネルを3枚として構成されている。
図1において、車両のルーフ外版2には仮想線にて示す矩形状のガラスパネル3が取り付けられており、車室の天井内部には、ガラスパネル3からの採光および遮光を行うサンシェード装置1が内装されている。
サンシェード装置1は、ルーフの内開口部4に車両前後方向に開閉自在に取り付けられ、閉状態において車両前後方向に並設される複数のサンシェードパネル5A〜5Cと、各サンシェードパネル5A〜5Cの側方に設けられる前部スライダ6A〜6Cおよび後部スライダ7A〜7Cと、前部スライダ6A〜6Cおよび後部スライダ7A〜7Cの前後移動をガイドするガイドレール8と、最前方に位置するサンシェードパネル5Aに連結する駆動減9と、各サンシェードパネル5A〜5Cが連動開閉するように、隣接するサンシェードパネル同士(5Aと5B同士、5Bと5C同士の関係を指す)を係脱自在に連結する連結機構10と、を備えている。なお、サンシェードパネル5A〜5Cは請求項に記載の「開閉体」に相当するものである。
図2に示すように、サンシェードパネル5A〜5Cの左右の縁部には、車両前後方向に延設される支持ブラケット11A〜11Cが取り付けられており、この支持ブラケット11A〜11Cにおける車幅方向外面側に、前記した前部スライダ6A〜6Cおよび後部スライダ7A〜7Cが突設形成されている。サンシェードパネル5A〜5Cは、前部スライダ6A〜6Cおよび後部スライダ7A〜7Cが左右のガイドレール8にガイドされて直線移動することにより、車両前後方向にスライド開閉する。
ガイドレール8を構成するガイドフレーム12について説明する。ガイドフレーム12は車両前後方向に延設される一定断面形状を呈した部材であり、例えばアルミニウム合金の押出し形材からなる。
このガイドフレーム12は、車幅方向内側に向けて開口するガイドレール8を構成するものであり、本実施形態では、ガイドレール8を上段レール8Aと下段レール8Bとの上下2段から構成している。
上段レール8A、下段レール8Bは共に車幅方向内側に向けて開口した矩形断面空間を呈している.各後部スライダ7A〜7Cはいずれも下段レール8Bにガイドされ、前部スライダ6B、6Cは上段レール8Aにガイドされている。前部スライダ6Aは下段レール8Bにガイドされている。
ガイドフレーム12において、下段レール8Bの下方にはプッシュプルケーブル16(図1)を挿通させるためのケーブル溝8Cが形成されている。プッシュプルケーブル16は図1に示した駆動源9(電動モータ等)によりプッシュプル作動し、その先端はサンシェードパネル5Aの支持ブラケット11Aに連結している。サンシェードパネル5Aに加わる駆動力は、連結機構10を介して残りのサンシェードパネル5B、5Cに伝達される。
連結機構10は、図2に示すように、カムピン18をカム溝19に係脱自在に挿嵌したカム機構としており、サンシェードパネル同士(5Aと5B同士、5Bと5C同士)を係脱自在とする機構としている。
下段レール8Bの後端には、後ろ斜め上方に延設されるスライド摺動溝21が形成された傾斜レール20が取り付けられている。この傾斜レール20が請求項に記載の「傾斜レール」に相当し、下段レール8Bが請求項に記載の「主レール」に相当するものである。
収納時、傾斜レール20には、サンシェードパネル5C、サンシェードパネル5Bの各後部スライダ7C、7Bが順に入り込むようになっている。後部スライダ7C,7Bがそれぞれ傾斜レール20を上昇した際、それぞれ前部スライダ6C、6Bは、上段レール8Aの後端後方に形成された前部スライダ上昇用開放部30を通って上昇できるようになっており、これにより、サンシェードパネル5C、5Bが上方に移動可能となっている。
なお、前記連結機構10による連結状態は、後部スライダ7C、7Bが傾斜レール20の所定の位置まで上昇したときに解かれるように構成されている。
本発明の構成が適用されるガイドレール構造の構成について説明する。
図3は、ガイドレール構造を示した図で、傾斜レールの拡大斜視図であり、図4は、傾斜レール周りの後部スライダの作動に関する側面作用説明図である。
傾斜レール20には、スライド摺動溝21の上面20bを覆うように上側緩衝部材201が設けられている。また、下段レール8B(主レール)の下面と傾斜レール20の下面20aとが切り替わる位置近傍に、下側緩衝部材202が設けられている。ここで、上側緩衝部材201は、請求項に記載の「第1の緩衝部材」に相当し、下側緩衝部材202は、請求項に記載の「第2の緩衝部材」に相当する。
上側緩衝部材201は、板状の部材であり、その取付は、樹脂材の弾性変形を利用して上側緩衝部材201のスライド摺動溝21の上面20b側に形成された凸部を上面20bに嵌合する方式となっているが、接着やネジ止めによって螺着することもできる。
また、下側緩衝部材202は、上端に球面部202aを有しており、球面部202a下面に突設されている軸部202bが傾斜レール20の下段レール8B(主レール)側の主レールに平行な面に半円状の切り込み挿入されることで固定されている。
このように、各緩衝部材201、202を傾斜レールと別体に構成することにより、材料の選択の幅を広げ、組立や交換を容易に行うことができる。
ここで、上側緩衝部材201の材質は、スライダがたつきによる振動を吸収する機能を有するものであり、例えば、ラバー、硬質ゴム、クロロプレンゴム、ニトリルゴム、樹脂(ポリウレタンなど)などからなる。また、下側緩衝部材202の材質は、摺動面の切り替わりに起因する衝撃を吸収するものであり、例えば、ラバー、硬質ゴム、クロロプレンゴム、ニトリルゴム、樹脂(ポリウレタンなど)などからなる。
次に、図1ないし図4を適宜参照して、本発明の作用について説明する。ここで、図4(a)は、後部スライダ7Cが下段レール8B(主レール)から傾斜レール20にその摺動面が切り替わる場合、図4(b)は、後部スライダ7Cが傾斜レール20に沿って下降し、下段レール8Bの後端に至る場合を示している。
図1に示すように、サンシェードパネル5A〜5Cが全閉となった状態から、駆動源9を作動させると、プッシュプルケーブル16のプル作動により、前部スライダ6A、後部スライダ7Aを介してサンシェードパネル5Aが後方にスライドする。このとき、連結機構10によりサンシェードパネル5Aがサンシェードパネル5Bを後方に押出し、同様にして、サンシェードパネル5Bがサンシェードパネル5Cを後方に押圧することにより、各サンシェードパネル5A〜5Cは一体的に後方にスライドする。
後部スライダ7Cは、図4(a)に示すように、下段レール8Bの後端から傾斜レール20に沿って上昇する。なお、図4(a)は後部スライダ7Cが傾斜レール20の所定位置まで上昇して停止した状態を示している.このとき、後部スライダ7Cでは、後部傾斜面72が傾斜レール20の下面20aに面接触するとともに、前部傾斜面74が 、傾斜レール20の上面20bに嵌合された上側緩衝部材201に当接することになる。
このとき後部スライダ7Cは、上側緩衝部材201と当接することにより、後部スライダ7Cのがたつきに起因する摺動時の振動を減衰させる。
次に、図4(b)に従い、後部スライダが下降する場合について説明する。後部スライダ7Cは、傾斜レール20から下段レール8B(主レール)にその摺動面が切り替わる(摺動面72から71へ、または74から73へ切り替わる)。摺動面が切り替わることから、スライダ7Cは、スライダ7Cが傾斜レール20から下段レール8B(主レール)への通過時に、スライダ7Cと一体に動作するブラケット11Cが下段レール8Bに衝突する状況が発生する。このとき、前記ブラケット11Cが下段レール8B(主レール)に最初に接する位置は、ガイドレール構造に依存して略一定であり、下側緩衝部材202(第2の緩衝部材)は、当該位置に載置されている。
前記下側緩衝部材202の形状は、図3、4に示すように、接触する部分を半球状としており、下段レール8B(主レール)から傾斜レール20への通過時には、下側緩衝部材202の弾性と相まって、滑らかな面切り替え時の移行を実現する。そして、逆方向の移動時、すなわち、傾斜レール20から下段レール8B(主レール)への通過時には、ブラケット11Cは、スライダ7Cの傾きに依存しないで、下側緩衝部材202に確実に当たり、衝撃を吸収する。なお、下側緩衝部材202は、スライダ7Cの衝突等を減衰させる緩衝機能を奏するならば、特に形状は、限定されない。
このようにして、スライダ7Cは、下段レール8B(主レール)から傾斜レール20へ切り替わるときに、前記下側緩衝部材202に接触することにより、摺動面の切り替わりに起因する騒音等を低減することができる。
本実施形態では、図2に示すサンシェードパネル5Cの後部スライダ7Cについて説明したが、サンシェードパネル5Cに隣接するサンシェードパネル5Bの後部スライダ7Bも後部スライダ7Cと同様の構成であり、同様の作用効果を奏することになる。したがって、本発明では、ガイドレール8に対する後部スライダ7B、7Cの面接触の部位が途中で変わるように構成されたサンシェードパネル5B、5Cにおいて、後部スライダ7B、7Cのがたつきが低減されるため、サンシェードパネル5A〜5Cの品質を向上させることができる。
次に、他の実施形態について説明する。この他の実施形態では、上述した実施形態に加え、さらに、主レールの上面部または前記傾斜レールの上面部に当接し、前記各上面部から受ける反力により、前記第1の摺動面、前記第2の摺動面をそれぞれ前記主レールの底面部、前記傾斜レールの底面部に押し付ける単体のばね機構、を後部スライダ7Cに備えた構成となっている。
図5は後部スライダ7Cと、この後部スライダ7Cに取り付けられるばね機構90を分解した状態で示す外観斜視図、図6はばね機構90を後部スライダ7Cに取り付けた状態での図5におけるA−A断面図、図7は後部スライダ7Cが主レールである下段レール8Bに位置しているときの側面作用説明図、図8は後部スライダ7Cが傾斜レール20に位置しているときの側面作用説明図である。
図5ないし図8に示すように、後部スライダ7Cの形状は側面視して略平行四辺形を呈する樹脂製の部材であり、その下面71は、下段レール8Bの底面部81に面接触する面であり、後部傾斜面72は、傾斜レール20の下面20aに面接触する面である。この後部スライダ7Cの下面71が請求項に記載の「第1の摺動面」に相当し、後部傾斜面72が請求項に記載の「第2の摺動面」に相当する。
また、後部スライダ7Cの上面73は、下段レール8Bの上面部82に対向する面であり、前部傾斜面74は、傾斜レール20の上側緩衝部材201に対向する面である。
後部スライダ7Cの上面73および前部傾斜面74には、平面視して長方形を呈する凹溝75が形成されている。この凹溝75は、後部スライダ7Cの長手方向に延設されており、後記するばね機構90が嵌め込まれる部位である。
ばね機構90は、上方に向けて湾曲している金属製の板ばね91と、平面視して凹溝75の上部開口部と略同一な板状部材である樹脂製の押圧部材92と、から構成されている。そして、板ばね91が凹溝75の底面部に載置されるとともに、この板ばね91の上面に押圧部材92が重ねて配置されている。
凹溝75の底面部の中央には、板ばね91の湾曲部の下方に入り込むように、突起部75Aが形成されており、この突起部75Aにより板ばね91のずれが防止されている。
また、凹溝75には、押圧部材92が上方に外れないように係止するための前側係止部75Bおよび後側係止部75Cが形成されている。具体的には、凹溝75の前端部には、押圧部材92の前端部92Aが引っ掛かる前側係止部75Bが形成され、凹溝75の後端部には、押圧部材92の後端部92Bが引っ掛かる後側係止部75Cが形成されている。
このように、ばね機構90は、押圧部材92と、この押圧部材92と後部スライダ7Cとの間に介設された板ばね91とから構成されており、後部スライダ7Cが下段レール8Bや傾斜レール20に取り付けられていない図6の状態では、板ばね91の反発力によって押し上げられた押圧部材92の上面部92Cが、後部スライダ7Cの上面73および前部傾斜面74から突出した状態となっている。この押圧部材92の上面部92Cは、下段レール8Bの上面部82または傾斜レール20の上側緩衝部材201に当接する部位である。
前記したように各サンシェードパネル5A〜5Cは一体的に後方にスライドする。このとき、図5に示すように、下段レール8Bに位置している後部スライダ7Cでは、下面71が下段レール8Bの底面部81に面接触するとともに、押圧部材92の上面部92Cが、下段レール8Bの上面部82に当接することになる。
この押圧部材92は、板ばね91によって上方に押し上げられており、押圧部材92から下段レール8Bの上面部82に対して反発力が作用することになる。これにより、後部スライダ7Cには、下段レール8Bの上面部82から反力が作用し、後部スライダ7Cの下面71が、下段レール8Bの底面部81に押し付けられることになる。そして、下段レール8Bの底面部81に対して、後部スライダ7Cの下面71が安定して面接触することになり、下段レール8Bに位置している後部スライダ7Cのがたつきが低減される.
さらに、後部スライダ7Cは、図6に示すように、下段レール8Bの後端から傾斜レール20に沿って上昇することになる。なお、図6は後部スライダ7Cが傾斜レール20の所定位置まで上昇して停止した状態を示している。このとき、後部スライダ7Cでは、後部傾斜面72が傾斜レール20の下面20aに面接触するとともに、押圧部材92の上面部92Cの前端部が、傾斜レール20の上側緩衝部材201に当接することになる。
これにより、後部スライダ7Cが下段レール8Bに位置しているときと同様に、押圧部材92から傾斜レール20の上側緩衝部材201に対して反発力が作用することになり、後部スライダ7Cには、傾斜レール20の上側緩衝部材201から反力が作用し、後部スライダ7Cの後部傾斜面72が傾斜レール20の下面20aに押し付けられることになる。そして、傾斜レール20の下面20aに対して、後部スライダ7Cの後部傾斜面72が安定して面接触することになり、傾斜レール20に位置している後部スライダ7Cのがたつきが低減される。
ここで、サンシェードパネル5A〜5C(図2)の閉作動は、基本的に開作動時の動きと逆の動きをするものであり、その説明は省略するものとする。
サンシェードパネル5A〜5Cの閉作動時には、開作動時と同様に、後部スライダ7Cが傾斜レール20に位置しているときには、ばね機構90により、後部スライダ7Cの後部傾斜面72が傾斜レール20の下面20aに押し付けられて、後部スライダ7Cのがたつきが低減される(図6参照)。さらに、後部スライダ7Cが下段レール8Bに位置しているときには、ばね機構90により、後部スライダ7Cの下面71が下段レール8Bの底面部81に押し付けられて、後部スライダ7Cのがたつきが低減される(図5参照)。
以上のようなサンシェードパネル5A〜5C(図2)のスライド構造によれば、図5および図6に示すように、後部スライダ7Cに設けられたばね機構90により、後部スライダ7Cが下段レール8Bに位置しているときには、後部スライダ7Cの下面71が下段レール8Bの底面部81に押し付けられ、後部スライダ7Cが傾斜レール20に位置しているときには、後部スライダ7Cの後部傾斜面72が傾斜レール20の下面20aに押し付けられることになる。このように、ガイドレール8に対する後部スライダ7Cの面接触の部位が途中で変わった場合であっても、ガイドレール8に対して後部スライダ7Cが常に安定して面接触するため、前の実施形態に加えて、さらに、後部スライダ7Cのがたつきを低減することができる。
また、後部スライダ7Cのばね機構90は、後部スライダ7Cの下面71を下段レール8Bの底面部81に押し付ける役割りと、後部スライダ7Cの後部傾斜面72を傾斜レール20の下面20aに押し付ける役割りとを単体で兼ねているため、後部スライダ7Cを簡易な構造とすることができる。
以上、本発明について好適な実施形態を説明したが、本発明は前記実施形態に限定されることなく、その趣旨を逸脱しない範囲で適宜に設計変更が可能である。
他の実施形態において、ばね機構90の板ばね91を金属製とすることにより、ばね機構90の耐久性を向上させることができる。さらに、加工が容易な板ばね91を用いることにより、製造コストを低減することができる。
また、上側緩衝部材201が後部スライダ7Cに面接する面に、例えばシリコングリス等の潤滑部材を塗布することができる。潤滑部材を塗布することで、緩衝部材としてラバー等を用いたことによる上側緩衝部材201と後部スライダ7C間の摺動抵抗の増加を減少することができる。
各実施形態では、上側緩衝部材201を傾斜レールの上面20bを覆う形態としているが、上側緩衝部材201を下面20aに設ける場合、また上面20bおよび下面20aの両面に設ける場合とすることもできる。
サンシェード装置の上面図である。 サンシェード装置の部分分解斜視図である。 傾斜レール周りの拡大斜視図である。 傾斜レール周りの後部スライダの作動に関する側面作用説明図である。 ばね機構を分解した状態で示す外観斜視図である。 ばね機構を後部スライダに取り付けた状態での図3におけるA−A断面図である。 後部スライダが下段レールに位置しているときの側面作用説明図である。 後部スライダが傾斜レールに位置しているときの側面作用説明図である。
符号の説明
1 サンシェード装置
5A〜5C サンシェードパネル(開閉体)
6A〜6C 前部スライダ
7A〜7C 後部スライダ
8 ガイドレール
8A 上段レール
8B 下段レール(主レール)
81 底面部
82 上面部
9 駆動源
10 連結機構
12 ガイドフレーム
20 傾斜レール
20a 下面
20b 上面
201 上側緩衝部材(第1の緩衝部材)
202 下側緩衝部材(第2の緩衝部材)
21 スライド摺動溝
71 下面(第1の摺動面)
72 後部傾斜面(第2の摺動面)
74 前部傾斜面
90 ばね機構
91 板ばね
92 押圧部材

Claims (3)

  1. 車両のルーフの開口部に取り付けられる開閉体と、
    この開閉体に形成されるスライダと、
    このスライダの摺動面を支持する底面部およびこの底面部と対向する上面部を有したガイドレールと、を備え、
    前記スライダを前記ガイドレールに沿って移動させることにより、前記開閉体をスライド開閉させる開閉体のガイドレール構造であって、
    前記ガイドレールは、略水平状に延設される主レールと、この主レールの端部または途中部に形成され、傾斜状に延設される傾斜レールと、を備え、
    前記傾斜レール内に形成されたスライド摺動溝の少なくとも一部に設けられており、前記スライダのがたつきを吸収する第1の緩衝部材と、
    前記スライダが前記傾斜レールから前記主レールに移行するときの衝撃を吸収する第2の緩衝部材と、
    を設けたことを特徴とする開閉体のガイドレール構造。
  2. 前記スライダの摺動面は、前記主レールの底面部に面接触する第1の摺動面と、前記傾斜レールの底面部に面接触する第2の摺動面からなり、
    前記スライダには、前記主レールの上面部または前記傾斜レールの上面部に当接し、前記各上面部から受ける反力により、前記第1の摺動面、前記第2の摺動面をそれぞれ前記主レールの底面部、前記傾斜レールの底面部に押し付ける単体のばね機構を設けたことを特徴とする請求項1に記載の開閉体のガイドレール構造。
  3. 前記第1および第2の緩衝部材は、前記傾斜レールとは別体であることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の開閉体のガイドレール構造。
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