JPH0544641U - 開閉体の摺動子 - Google Patents

開閉体の摺動子

Info

Publication number
JPH0544641U
JPH0544641U JP10529991U JP10529991U JPH0544641U JP H0544641 U JPH0544641 U JP H0544641U JP 10529991 U JP10529991 U JP 10529991U JP 10529991 U JP10529991 U JP 10529991U JP H0544641 U JPH0544641 U JP H0544641U
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
rail
opening
shoe
slider
shoe piece
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP10529991U
Other languages
English (en)
Other versions
JP2603526Y2 (ja
Inventor
晴生 若野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyota Auto Body Co Ltd
Original Assignee
Toyota Auto Body Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toyota Auto Body Co Ltd filed Critical Toyota Auto Body Co Ltd
Priority to JP1991105299U priority Critical patent/JP2603526Y2/ja
Publication of JPH0544641U publication Critical patent/JPH0544641U/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2603526Y2 publication Critical patent/JP2603526Y2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【目的】 車両ルーフに装備されるスライディングルー
フ等の開閉体を開口部側に取付けられたレールに摺動可
能に支持するために付設される摺動子(シュー)の異音
防止機能および耐久性を高める。 【構成】 摺動子10は、別部材として用意された円弧
状のシューピース12をレール3の上縁3aとの間に介
在させて該レール3に嵌込み装着され、該摺動子10と
該レール3との間のガタつきは、前記シューピース12
がその両端部12a,12aを移動させてたわむことで
吸収される構成とする。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、車両の例えばスライディングルーフのような開閉体の摺動支持部に 付設される摺動子に関する。
【0002】
【従来の技術】
上記スライディングルーフ1は、図3に示すように車両のルーフに設けられた 開口部を開閉すべく、その左右側部において面方向(通常、図示するように車両 の前後方向)に摺動可能に支持されたもので、その摺動支持部は例えば図4に示 すように(なお、図では一方の支持部のみを示したが、他方の支持部も対称に構 成されている)構成されている。
【0003】 すなわち、スライディングルーフ1の左右側部には複数の支持ブラケット2〜 2が適宜間隔をおいて取付けられており、この各支持ブラケット2〜2の先端部 には摺動子として例えば合成樹脂あるいは合成ゴム等で形成されたシュー4〜4 が取付けられている。
【0004】 一方、上記スライディングルーフ1の支持ブラケット2〜2に対応して開口部 の左右側部には断面略コ字型のレール3,3が相互に対向して取付けられており 、このレール3,3に上記シュー4〜4を摺動可能に嵌め込まれて各支持ブラケ ット2〜2がレール3,3上を摺動可能に支持され、これによりスライディング ルーフ1は開口部をその面方向に摺動して開閉できるようになっている。
【0005】 ここで、上記シュー4とレール3との間には、スライディングルーフ1の摺動 性を確保するため適当な隙間を設ける必要があるのであるが、車両が悪路を走行 する場合等には、この隙間のためにシュー4がレール3内でガタつき、打音(異 音)を発生することとなる。そこで、この異音を防止するため、従来は図5に示 すようにシュー4に植毛処理5を施したり、あるいは図6に示すようにアーチ状 のタワミ部6を形成する等してレール3との間のガタつきを抑制していた。
【0006】
【考案が解決しようとする課題】
しかしながら、図5に示す植毛処理5を施す方法にあっては、シュー4がレー ル3内を摺動することによって植毛が欠落しやすいため耐久性の点で問題があり 、また、この方法では異音防止すなわち摺動子のガタつき防止の効果は必ずしも 十分なものではなかった。
【0007】 また、シュー4にタワミ部6を形成する方法にあっては、このタワミ部6がシ ュー本体部と一体に形成されていたため、このタワミ部6がたわむことによって 発生する応力はその基部6a,6aに集中することとなり、このためにこの基部 6a,6aが破損しやすい問題があった。
【0008】 さらに、このタワミ部6のアーチ形状によってはそのたわみ代にバラつきがで き、このたわみ代が大きい場合にはレール3との間の摺動抵抗が急激に大きくな り、スライディングルーフ1の作動不良の原因となるおそれがあった。
【0009】 本考案は、これら従来の摺動子に関する問題を解決すべくなされたもので、耐 久性に優れ、しかもスライディングルーフの摺動性を確保しつつ、異音の発生を 確実に防止することのできる開閉体の摺動子を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】
本考案は上記従来の問題点を解決するため、摺動子は、別部材として用意され た円弧状のバネ板材を前記レールの上縁との間に介在させて該レールに嵌込み装 着され、該摺動子と該レールとの間のガタつきは、前記バネ板材がその両端部を 移動させてたわむことで吸収される構成としたことを特徴とする。
【0011】
【作用】
上記構成によれば、摺動子はバネ板材によってレールの下縁に押圧されるので レールとの間のガタつきは抑制され、しかも摺動子のガタつきを吸収すべくバネ 板材がたわむ際には、その両端部が移動してたわみにより発生する応力が発散さ れるのでこのバネ板材に応力が集中することはなくなり、よってこのバネ板材の 耐久性は向上する。
【0012】 また、バネ板材はその両端部が移動することでたわむので、よりスムーズにた わみ、この点で摺動子のガタつき防止すなわち異音発生の防止効果が高まる。
【0013】
【実施例】
次に、本考案の実施例を図1および図2に基づいて説明する。 図1は以下説明する摺動子10のレール3への装着状態を示し、図2はこの摺 動子10の分解状態および組付け状態を示している。
【0014】 なお、本例では開閉体の一例として、車両ルーフに装備されたスライディング ルーフ1を例示して説明するが、このスライディングルーフ1において以下説明 する摺動子10以外の各部材は、特に変更を要するものではないのでその説明を 省略する。
【0015】 さて、本例の摺動子10(以下、「シュー」という)は、図2に示すように本 体部11と、この本体部11とはそれぞれ別部材として用意されて同本体部11 に組付けられたバネ板材12(以下、「シューピース」という)とクッションゴ ム14とから構成され、この組付け状態でレール3に嵌込み装着されるようにな っている(図1参照)。
【0016】 本体部11は、合成樹脂の一体成形によりスライディングルーフ1の摺動方向 に若干長手のブロック体状に形成されており、その上面11aと図示手前側の側 面11bとの間の角部には、上記シューピース12とクッションゴム14を組付 けるための溝部13が設けられている。この溝部13の上面側の開口部の摺動方 向前後部には、張出し縁11c,11cが上記上面11aと面一状に張出し形成 されている。
【0017】 また、この本体部11の上下の厚さ寸法は、レール3の上下縁3a,3b間の 寸法より若干小さな寸法に形成されており、これにより当該シュー10がレール 3内に嵌込み装着された際には(図1参照)、本体部11とレール3の上縁3a (または下縁3b)との間には微小な隙間Vが形成され、これによりシュー10 の摺動性が確保されるようになっている。
【0018】 さらに、この本体部10の上記側面11bとは反対側の側面には、スライディ ングルーフ1の側部に取付けられた支持ブラケット2の先端部を差し込むための 差込み溝11dが形成されており(図1参照)、この差込み溝11dに支持ブラ ケット2の先端部を差し込んで同先端部を挟み込むことでシュー10は支持ブラ ケット2に取付けられる。
【0019】 一方、シューピース12は合成樹脂の成形により、図示するように所定幅の板 材をその長手方向に湾曲させた如く円弧状に形成されたもので、適度な力でたわ むよう一定の弾性を有している。
【0020】 このシューピース12は、その上部(円弧先端部)を上記張出し縁11c,1 1c間から突出させた状態で側面11b側から上記溝部13内に挿入され、同溝 部13の底面13aに載置した状態に装着される。なお、この装着状態において は、シューピース12は張出し縁11c,11cに阻止されて上面側の開口部か らは飛び出さないようになっている。
【0021】 また、このシューピース12の本体部上面11a(張出し縁11cの上面)か らの突出量は、シュー10がレール3内に嵌込み装着された状態において(図1 参照)、その突出先端部12bが常時レール3の上縁3aに押圧され、その反発 力でシュー10がレール3の下縁3bに適度な力で押圧されることとなる量であ り、この突出量を得るために、シューピース12の円弧形状(曲率)あるいは上 記本体部11の厚さ若しくは溝部13の深さ等の寸法が決定されている。
【0022】 さらに、このシューピース12は、上記本体部11に装着された状態において 、その全たわみ代にわたってその両端部12a,12aが溝部13の底面13a 上を移動することでたわむようになっており、従って溝部13の底面13aの長 手方向(シューピース両端部12aの移動方向)の長さはそのために十分な長さ とされている。ここに、シューピース12の全たわみ代とは、本体部11に装着 された時の自由位置(図1において2点鎖線で示す位置)からその突出先端部1 2bが本体部上面11aと面一となる(本体部11の上面11aがレール3の上 縁3aに当接した時)までのたわみ代である。
【0023】 クッションゴム14は合成ゴムをブロック体状に形成してなるもので、上記シ ューピース12のたわみを下方から受けるべく、その下方すなわち上記溝部13 の底面13aに載置される。
【0024】 以上のように本体部11、シューピース12およびクッションゴム14が形成 されており、このシューピース12およびクッションブロック14が本体部11 に組み込まれて本例のシュー10が構成されている。
【0025】 そして、このように構成されたシュー10は、スライディングルーフ1の左右 側部に一定の間隔をおいて取付けられた支持ブラケット2〜2の先端に取付けら れ、然る後、図1に示すようにルーフ開口部の両側部に対向して取付けられた断 面略コ字型のレール3,3内に嵌込み装着される。
【0026】 本例は以上のように構成したものであり、この構成により以下に述べるような 作用効果をなす。
【0027】 図1に示すようにシュー10のレール3への嵌込み装着状態において、シュー ピース12の突出先端部12bはレール3の上縁3aに押圧され、この反発力で シュー10はレール3の下縁3bに押しつけられている。これにより、レール3 内におけるシュー10のガタつきは抑制され、ガタつきによる異音(打音)の発 生が防止される。
【0028】 一方、シューピース12の両端部12a,12aは、本体部11に設けられた 溝部13の底面13a上を移動可能であるので、このシュー10が上下方向にガ タついてレール3の上縁3aとの間の隙間Vが変化した場合には、シューピース 12はその両端部12a,12aが底面上を移動することでたわむ。そして、こ のたわむことにより発生するシューピース12の内部応力は、その両端部12a ,12aが底面13a上を移動することで発散されるので、従来のようにタワミ 部6の基部6aに集中するようなことはなく、シューピース12の耐久性は従来 のタワミ部6に比して格段に向上する。
【0029】 また、シューピース12は、その両端部12a,12aが移動可能であるので スムーズにたわむものであり、この点でシュー10のガタつきすなわち異音防止 の効果が高まる。
【0030】 さらに、シューピース12がスムーズにたわむことから、このシューピース1 2の円弧形状のバラつきがあってそのたわみ代が大きい場合であっても、シュー 10の摺動抵抗が急激に大きくなるような問題はなく、常に良好な摺動性が確保 される。
【0031】 また、植毛処理5を施した従来のシュー4に比して異音防止効果が高く、かつ 植毛が欠落するような不具合もないことは言うまでもない。
【0032】 なお、本例では開閉体としてスライディングルーフ1を例示して説明したが、 本考案はこれに限定されるものではなく、例えば車両側部のスライドドアのよう な面方向にスライドして開口部を開閉する開閉体であって、レールとの間に摺動 子を備える形式のものであれば広く適用可能なものである。
【0033】 また、本体部11には溝部13を設け、この溝部13内にシューピース12を 上方円弧状に位置させて組み込んだものを例示したが、これに限定されるもので もなく、要は一定の弾性を有する円弧状のシューピースを本体部とは別体で用意 し、このシューピースをレールと本体部との間に介在させ、しかもシューピース がたわむ際にはその両端部が移動することでたわみ、このたわみにより発生する 応力を同両端部が移動することによって発散されるよう構成すればよいものであ る。
【0034】
【考案の効果】
本考案は、従来、摺動子とレールとの間のガタを抑制するためにこの摺動子に 一体形成されていたタワミ部を、本体部とは別体のばね板材として分離し、これ によりこのバネ板材がたわむことにより発生する応力は同バネ板材の両端部が移 動することで発散されるよう構成したことから、バネ板材ひいては摺動子の耐久 性を向上させることができ、しかも異音防止の効果を高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の実施例に関し、レールに装着された摺
動子の側面図である。
【図2】同じく本考案の実施例に関し、摺動子の分解お
よび組付け状態を示す斜視図である。
【図3】スライディングルーフが装備された車両ルーフ
の斜視図である。
【図4】図3のA−A線断面図であって、スライディン
グルーフの摺動支持部の縦断面図である。
【図5】植毛処理の施された従来の摺動子の斜視図であ
る。
【図6】タワミ部が一体に形成された従来の摺動子の斜
視図である。
【符号の説明】
1…スライディングルーフ 2…支持ブラケット 3…レール 4,10…摺動子(シュー) 5…植毛処理 6…たわみ部 11…本体部、11a…上面、11b…側面、11c…
張出し縁 12…シューピース、12a…端部、12b…突出先端
部 13…溝部、13a…底面 14…クッションゴム

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 面方向にスライドして開口部を開閉する
    開閉体を該開口部に対して摺動可能に支持すべく、該開
    閉体の両側部に付設されて、該両側部に対応して前記開
    口部の両側部に添設された断面略コ字型のレールに摺動
    可能に嵌込み装着される摺動子であって、 該摺動子は、別部材として用意された円弧状のバネ板材
    を前記レールの上縁との間に介在させて該レールに嵌込
    み装着され、該摺動子と該レールとの間のガタつきは、
    前記バネ板材がその両端部を移動させてたわむことで吸
    収される構成としたことを特徴とする開閉体の摺動子。
JP1991105299U 1991-11-26 1991-11-26 開閉体の摺動子 Expired - Lifetime JP2603526Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1991105299U JP2603526Y2 (ja) 1991-11-26 1991-11-26 開閉体の摺動子

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1991105299U JP2603526Y2 (ja) 1991-11-26 1991-11-26 開閉体の摺動子

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0544641U true JPH0544641U (ja) 1993-06-15
JP2603526Y2 JP2603526Y2 (ja) 2000-03-15

Family

ID=14403818

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP1991105299U Expired - Lifetime JP2603526Y2 (ja) 1991-11-26 1991-11-26 開閉体の摺動子

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2603526Y2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011093471A (ja) * 2009-10-30 2011-05-12 Toyota Motor Corp サンルーフ装置及び遮蔽体

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101420770B1 (ko) * 2012-03-16 2014-07-17 (주)베바스토동희 홀딩스 선세이드 슈 장치

Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5697116U (ja) * 1979-12-24 1981-08-01
JP3071923U (ja) * 2000-03-22 2000-09-29 船井電機株式会社 タイマ予約録画装置

Patent Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5697116U (ja) * 1979-12-24 1981-08-01
JP3071923U (ja) * 2000-03-22 2000-09-29 船井電機株式会社 タイマ予約録画装置

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011093471A (ja) * 2009-10-30 2011-05-12 Toyota Motor Corp サンルーフ装置及び遮蔽体

Also Published As

Publication number Publication date
JP2603526Y2 (ja) 2000-03-15

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR100420768B1 (ko) 글러브 컴파트먼트
KR20110027866A (ko) 차량용 컵 홀더
US6837784B2 (en) Ventilation device
EP0540053B1 (en) A locating arrangement for a vehicle door
JPH0544641U (ja) 開閉体の摺動子
JPH085068Y2 (ja) 摺動体の支持構造
JPH10315816A (ja) スライドレール
JPH10315817A (ja) スライドレール
JP3771106B2 (ja) シートスライド装置及びその樹脂スライダー
JP2520670Y2 (ja) スライドドアのチェック機構
JP2603878Y2 (ja) 自動車用ドアチェッカー
JP4104739B2 (ja) スライドドアの全開チェック機構
JP3358543B2 (ja) 車両開閉扉のストッパ構造
JP4873469B2 (ja) フェンダーカバー
JPH10315810A (ja) スライドレールの構造
CN213742823U (zh) 汽车用车门开度限位装置
JP3220848B2 (ja) 雨戸のがたつき防止構造
JPH0537592U (ja) インストルメントパネル
KR102612677B1 (ko) 차량용 도어 아웃사이드 핸들
JP4429045B2 (ja) ガイドレールの消音帯
JP3621674B2 (ja) 机等における側部脚体構造
JP3835009B2 (ja) リーフスプリング用サイレンサ
JP3880420B2 (ja) 扉へのガラスの取付構造
JP3490935B2 (ja) 自動車用ドアのロアサッシュ
KR0119124Y1 (ko) 차량용 글러브박스의 로커 고정구조