JP3621674B2 - 机等における側部脚体構造 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、天板を支持する机等の側部の脚体構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
机等の側部の脚体は、これまで金属もしくは木製により一体的に形成されているものが多かったが、最近においては、強度や見栄えを向上するために、アルミニウム合金等により一部を枠状に形成し、その枠内に化粧板等の側板を装着して脚体を構成したものがある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
上述のように、脚体の枠内に側板を装着するには、通常、側板の前後の縁部を、枠状をなす前後の支柱の対向面に形成した上下方向を向く嵌合溝に、上方に抜き外し可能として嵌合するようにしている。
【0004】
この際、脚体と側板との分別廃棄等を容易とするために、支柱の嵌合溝と側板の縁部との嵌合代を若干緩くし、側板を簡単に抜き外せるようにしていることが多い。
【0005】
しかし、このようにすると、側板と中間支柱との嵌合部にがたが生じ、側板を金属製とした際などには、金属的な不快ながた付き音が発生することがある。
【0006】
本発明は、上記問題点を解決するためになされたもので、側板を嵌め込みにより脚体に装着しても、それらの嵌合部にがたやがた付き音が発生したりするのを防止し得るようにした机等における側部脚体構造を提供することを目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明の机等における側部脚体構造は、机等の少なくとも一側部に配設され、天板を支持するようにした机等における側部脚体構造であって、前後方向を向く下方の水平脚杆と上方の水平支持杆とを、その間の後端と中間部に後部支柱と中間支柱を挟んで取付けることにより、方形の脚枠を形成し、該脚枠内における少なくとも前後に対向する前記後部支柱の前面と中間支柱の後面とに、上下方向を向く嵌合溝を形成するとともに、前記脚枠内の空間部を閉塞する側板の前後の端縁に、左右の寸法が前記嵌合溝の溝幅とほぼ等しい保持部材を勘合し、該保持部材を前記嵌合溝に摺動可能に勘合することにより、前記脚枠内に側板を取付けたことを特徴としている。
上記構成の側部脚体構造によれば、脚枠内の空間部を閉塞する側板の前後の端縁に、それが嵌合される溝幅とほぼ等しい寸法の保持部材を摺動可能に嵌合することにより、側板と、その嵌合溝との寸法が異なっていても、側板を脚枠内にがたなく取付けることができる。
【0008】
上記側部脚体構造において、側板が板金よりなり、かつ中央部が開口された外側方に膨出する膨出部の内端縁に枠状フランジを備える基板と、膨出部の外面に固着されたパンチングプレートとにより構成されているのが好ましい。
このようにすると、側板が板金により形成されていても、強度が大となるので、板厚方向に撓んだり、凹みが生じたりすることがない。
【0009】
上記側部脚体構造において、側板の前後の端縁に複数の切欠溝を形成し、この切欠溝に保持部材を嵌合するのが好ましい。
このようにすると、保持部材の上下寸法を短寸としても、嵌合溝への挿入時又は抜き外す際に上下に位置ずれすることはない。
【0010】
上記側部脚体構造において、保持部材を、合成樹脂、もしくは硬質ゴムにより形成するのが好ましい。
このようにすると、保持部材は緩衝作用を有するので、万一寸法誤差等により、側板と嵌合溝との間に隙間が形成されても、がた付き音が発生することはない。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
【0012】
図1は、本発明を適用した机の斜視図、図2は、同じく側面図を示すもので、机Aは、アルミニウム合金よりなる側面視コ字形の左右1対の脚体1,1と、その後端部間に取付けられた幕板2と、左右の脚体1における水平支持杆3の上面に取付けられた天板4とから構成されている。
【0013】
上記各脚体1における水平支持杆3と水平脚杆5の後端及び中間部は、後部支柱6と中間支柱7とにより結合され、これら両支柱6,7,水平支持杆3,及び水平脚杆5により、縦長方形の脚枠8が形成されている。脚枠8内の空間部には、ステンレス等の鋼板よりなる側板9が、後述するようにして嵌め込まれている。
【0014】
図3に示すように、左右の脚体1(左右共通に付き、一方のみ図示する)の後部支柱6と中間支柱7における対向面の外側と内側とには、上下方向を向く嵌合溝10,11が対向状に形成され、外側の両嵌合溝10間には、上記側板9が、また内側の両嵌合溝11間には、合成樹脂よりなるダクトカバー12が、それぞれ取付けられている。
【0015】
側板9とダクトカバー12間の隙間13は、配線スペースとされ、天板4上に載置されたOA機器14のコード類を、挿通孔15を通して隙間13に配線することができる。なお、ダクトカバー12は可撓性を有し、嵌合溝11への着脱を容易としてある。
【0016】
側板9は、図4ないし図6に示すように、外側方に膨出する逆コ字形断面をなす縦長方形状の膨出部16aの内周端縁に、枠状フランジ16bが連設され、かつ膨出部16aの中央部に、縦長方形状の開口部17を備える基板16と、膨出部16aより若干大き目の方形をなすパンチングプレート18とにより構成されている。
【0017】
枠状フランジ16bにおける前後の幅寸法は、上記後部支柱6と中間支柱7との嵌合溝10の対向面間の寸法よりも若干短寸とされ、また同じく上下寸法は、脚枠8内における水平支持杆3と水平脚杆5との対向面間の寸法とほぼ同等としてある。
【0018】
前後の枠状フランジ16bの上下の端部には、コ字状の切欠溝19が前後同位置に形成されている。20は、上記各切欠溝19に嵌着される保持部材で、合成樹脂により形成されている。
【0019】
保持部材20は、図6及び図7に示すように、上下両面に、切欠溝19に係合可能な係合溝21,21が前後方向を向いて形成され、かつ係合溝21内の対向面には、枠状フランジ16bの左右両面に当接する円弧状の突部22が形成されている。
【0020】
保持部材20の外方の端部には、側方、すなわちパンチングプレート18側に突出するガイド片23が連設され、このガイド片23の端面と保持部材20の内端面間の幅寸法は、支柱6,7の嵌合溝10の奥部の溝幅とほぼ同等に形成され、嵌合溝10内にがたなく嵌合されるようになっている。
【0021】
側板9を脚枠8内に取付けるには、次のようにして行う。
【0022】
まず側板9の各切欠溝9に保持部材20を嵌合する。次いで、脚体1における水平支持杆3を後部支柱6と中間支柱7の上端に取付ける前に、それらの支柱6,7の上端より、その両嵌合溝10に向かって側板9を落とし込み、枠状フランジ16bの切欠溝19に嵌着した前後の保持部材20を、両嵌合溝10に上方より挿入して嵌合する。
【0023】
これにより側板9は、各保持部材20が両支柱6,7の嵌合溝10内に隙間なく嵌合されることにより、両支柱6,7により側方にがたなく保持される。
【0024】
また、嵌合溝10には、保持部材20のみが接触しており、その摺動抵抗が小さいため、側板9を上方へ抜き外す際も容易となる。
【0025】
側板9を脚枠8内に装着した後、水平支持杆3を両支柱6,7の上端に取付け、水平支持杆3上に天板4を取付ければ、机Aが組立てられる。
【0026】
以上説明したように、側板9と、それが嵌合される嵌合溝10との寸法が異なっていても、側板9に、嵌合溝10の溝幅とほぼ等しい大きさの保持部材20を取付けることにより、側板9を脚枠8内にがたなく取付けることができる。
【0027】
また、万一寸法精度に誤差が生じるなどして、嵌合溝10と保持部材20との間に隙間が形成されても、保持部材20は合成樹脂製であるため、金属的ながた付き音が発生する恐れもない。
【0028】
さらに、保持部材20の形状を変えるのみで、両支柱6,7を変えずに、異なる厚さの側板9を取付けることもできる。
【0029】
なお、上記実施形態では、短寸の保持部材20を複数用いているが、前後の枠状フランジ16bのほぼ全長に亘って、長寸とした保持部材を嵌合してもよい。
【0030】
また、保持部材20の材質は、硬質のゴム製としてもよい。
【0031】
側板9は、上記鋼板製の外、木製又は合成樹脂製等の化粧板を用いることもできる。
【0032】
【発明の効果】
本発明によれば、次のような効果を奏することができる。
【0033】
(a)請求項1に記載の発明によれば、側板と、それが嵌合される嵌合溝との寸法が異なっていても、側板に取付けた保持部材により、側板をがたなく脚枠内に取付けることができる。
【0034】
また、保持部材の形状を変えるのみで、脚枠の支柱を変えることなく、異なる厚さ又は形状の側板を取付けることができる。
【0035】
(b)請求項2に記載の発明によれば、側板を板金により形成しても、強度が大となるので、板厚方向に撓んだり、凹みが生じたりするのが防止される。
【0036】
また、パンチングプレートにより意匠的効果が高まる。
【0037】
(c)請求項3に記載の発明によれば、保持部材の上下寸法を短寸としても、嵌合溝への挿入時や抜き外す際に上下に位置ずれするのが防止される。
【0038】
(d)請求項4に記載の発明によれば、保持部材は緩衝作用を有するので、万一寸法誤差等により、側板と脚枠との嵌合部に隙間が形成されても、がた付き音が発生することはない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用した机の斜視図である。
【図2】同じく側面図である。
【図3】図2のIII−III線の拡大横断平面図である。
【図4】側板の内側面図である。
【図5】図4のV−V線の拡大横断平面図である。
【図6】側板の一部と、その切欠溝に取付けられる保持部材との斜視図である。
【図7】保持部材における図6のVII−VII線に沿う拡大縦断正面図である。
【符号の説明】
1 脚体
2 幕板
3 水平支持杆
4 天板
5 水平脚杆
6 後部支柱
7 中間支柱
8 脚枠
9 側板
10,11 嵌合溝
12 ダクトカバー
13 隙間
14 OA機器
15 挿通孔
16 基板
16a 膨出部
16b 枠状フランジ
17 開口部
18 パンチングプレート
19 切欠溝
20 保持部材
21 係合溝
22 突部
23 ガイド片
A 机
Claims (4)
- 机等の少なくとも一側部に配設され、天板を支持するようにした机等における側部脚体構造であって、
前後方向を向く下方の水平脚杆と上方の水平支持杆とを、その間の後端と中間部に後部支柱と中間支柱を挟んで取付けることにより、方形の脚枠を形成し、該脚枠内における少なくとも前後に対向する前記後部支柱の前面と中間支柱の後面とに、上下方向を向く嵌合溝を形成するとともに、前記脚枠内の空間部を閉塞する側板の前後の端縁に、左右の寸法が前記嵌合溝の溝幅とほぼ等しい保持部材を嵌合し、該保持部材を前記嵌合溝に摺動可能に嵌合することにより、前記脚枠内に側板を取付けたことを特徴とする机等における側部脚体構造。 - 側板が板金よりなり、かつ中央部が開口された外側方に膨出する膨出部の内端縁に枠状フランジを備える基板と、膨出部の外面に固着されたパンチングプレートとにより構成されている請求項1に記載の机等における側部脚体構造。
- 側板の前後の端縁に複数の切欠溝を形成し、この切欠溝に保持部材を嵌合した請求項1または2に記載の机等における側部脚体構造。
- 保持部材を、合成樹脂、もしくは硬質ゴムにより形成した請求項1ないし3のいずれかに記載の机等における側部脚体構造。
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