JP2603526Y2 - 開閉体の摺動子 - Google Patents
開閉体の摺動子Info
- Publication number
- JP2603526Y2 JP2603526Y2 JP1991105299U JP10529991U JP2603526Y2 JP 2603526 Y2 JP2603526 Y2 JP 2603526Y2 JP 1991105299 U JP1991105299 U JP 1991105299U JP 10529991 U JP10529991 U JP 10529991U JP 2603526 Y2 JP2603526 Y2 JP 2603526Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- rail
- opening
- shoe
- slider
- sliding
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
Links
Landscapes
- Fittings On The Vehicle Exterior For Carrying Loads, And Devices For Holding Or Mounting Articles (AREA)
- Support Devices For Sliding Doors (AREA)
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、車両の例えばスライデ
ィングルーフのような開閉体の摺動支持部に付設される
摺動子に関する。
ィングルーフのような開閉体の摺動支持部に付設される
摺動子に関する。
【0002】
【従来の技術】上記スライディングルーフ1は、図3に
示すように車両のルーフに設けられた開口部を開閉すべ
く、その左右側部において面方向(通常、図示するよう
に車両の前後方向)に摺動可能に支持されたもので、そ
の摺動支持部は例えば図4に示すように(なお、図では
一方の支持部のみを示したが、他方の支持部も対称に構
成されている)構成されている。
示すように車両のルーフに設けられた開口部を開閉すべ
く、その左右側部において面方向(通常、図示するよう
に車両の前後方向)に摺動可能に支持されたもので、そ
の摺動支持部は例えば図4に示すように(なお、図では
一方の支持部のみを示したが、他方の支持部も対称に構
成されている)構成されている。
【0003】すなわち、スライディングルーフ1の左右
側部には複数の支持ブラケット2〜2が適宜間隔をおい
て取付けられており、この各支持ブラケット2〜2の先
端部には摺動子として例えば合成樹脂あるいは合成ゴム
等で形成されたシュー4〜4が取付けられている。
側部には複数の支持ブラケット2〜2が適宜間隔をおい
て取付けられており、この各支持ブラケット2〜2の先
端部には摺動子として例えば合成樹脂あるいは合成ゴム
等で形成されたシュー4〜4が取付けられている。
【0004】一方、上記スライディングルーフ1の支持
ブラケット2〜2に対応して開口部の左右側部には断面
略コ字型のレール3,3が相互に対向して取付けられて
おり、このレール3,3に上記シュー4〜4を摺動可能
に嵌め込まれて各支持ブラケット2〜2がレール3,3
上を摺動可能に支持され、これによりスライディングル
ーフ1は開口部をその面方向に摺動して開閉できるよう
になっている。
ブラケット2〜2に対応して開口部の左右側部には断面
略コ字型のレール3,3が相互に対向して取付けられて
おり、このレール3,3に上記シュー4〜4を摺動可能
に嵌め込まれて各支持ブラケット2〜2がレール3,3
上を摺動可能に支持され、これによりスライディングル
ーフ1は開口部をその面方向に摺動して開閉できるよう
になっている。
【0005】ここで、上記シュー4とレール3との間に
は、スライディングルーフ1の摺動性を確保するため適
当な隙間を設ける必要があるのであるが、車両が悪路を
走行する場合等には、この隙間のためにシュー4がレー
ル3内でガタつき、打音(異音)を発生することとな
る。そこで、この異音を防止するため、従来は図5に示
すようにシュー4に植毛処理5を施したり、あるいは図
6に示すようにアーチ状のタワミ部6を形成する等して
レール3との間のガタつきを抑制していた。
は、スライディングルーフ1の摺動性を確保するため適
当な隙間を設ける必要があるのであるが、車両が悪路を
走行する場合等には、この隙間のためにシュー4がレー
ル3内でガタつき、打音(異音)を発生することとな
る。そこで、この異音を防止するため、従来は図5に示
すようにシュー4に植毛処理5を施したり、あるいは図
6に示すようにアーチ状のタワミ部6を形成する等して
レール3との間のガタつきを抑制していた。
【0006】
【考案が解決しようとする課題】しかしながら、図5に
示す植毛処理5を施す方法にあっては、シュー4がレー
ル3内を摺動することによって植毛が欠落しやすいため
耐久性の点で問題があり、また、この方法では異音防止
すなわち摺動子のガタつき防止の効果は必ずしも十分な
ものではなかった。
示す植毛処理5を施す方法にあっては、シュー4がレー
ル3内を摺動することによって植毛が欠落しやすいため
耐久性の点で問題があり、また、この方法では異音防止
すなわち摺動子のガタつき防止の効果は必ずしも十分な
ものではなかった。
【0007】また、シュー4にタワミ部6を形成する方
法にあっては、このタワミ部6がシュー本体部と一体に
形成されていたため、このタワミ部6がたわむことによ
って発生する応力はその基部6a,6aに集中すること
となり、このためにこの基部6a,6aが破損しやすい
問題があった。
法にあっては、このタワミ部6がシュー本体部と一体に
形成されていたため、このタワミ部6がたわむことによ
って発生する応力はその基部6a,6aに集中すること
となり、このためにこの基部6a,6aが破損しやすい
問題があった。
【0008】さらに、このタワミ部6の突出量やレール
幅のバラつきによってそのたわみ代にバラつきができ、
このたわみ代が大きい場合にはレール3との間の摺動抵
抗が急激に大きくなり、スライディングルーフ1の作動
不良の原因となるおそれがあった。
幅のバラつきによってそのたわみ代にバラつきができ、
このたわみ代が大きい場合にはレール3との間の摺動抵
抗が急激に大きくなり、スライディングルーフ1の作動
不良の原因となるおそれがあった。
【0009】本考案は、これら従来の摺動子に関する問
題を解決すべくなされたもので、耐久性に優れ、しかも
スライディングルーフの摺動性を確保しつつ、異音の発
生を確実に防止することのできる開閉体の摺動子を提供
することを目的とする。
題を解決すべくなされたもので、耐久性に優れ、しかも
スライディングルーフの摺動性を確保しつつ、異音の発
生を確実に防止することのできる開閉体の摺動子を提供
することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】この請求項1記載の開閉
体の摺動子は、前後方向にスライドして開口部を開閉す
る開閉体を該開口部に対して摺動可能に支持すべく、該
開閉体の両側部に付設されて、該両側部に対応して前記
開口部の両側部に添設された断面略コ字型のレールに摺
動可能に嵌込み装着される摺動子であって、該摺動子
は、前記レールに隙間を有して嵌込み装着された本体部
と、該本体部と前記レールの一方の側壁との間に介装さ
れた円弧形状のバネ板材を備え、前記本体部に前記一方
の側壁に対向して前後端にそれぞれ案内溝を有する凹部
を設け、該凹部に前記バネ板材をその両端部が前記案内
溝内を移動可能に装着し、該バネ板材を前記レールの一
方の側壁に弾性押圧させて、前記本体部と前記レールと
の間のガタつきを吸収する構成としたことを特徴とす
る。
体の摺動子は、前後方向にスライドして開口部を開閉す
る開閉体を該開口部に対して摺動可能に支持すべく、該
開閉体の両側部に付設されて、該両側部に対応して前記
開口部の両側部に添設された断面略コ字型のレールに摺
動可能に嵌込み装着される摺動子であって、該摺動子
は、前記レールに隙間を有して嵌込み装着された本体部
と、該本体部と前記レールの一方の側壁との間に介装さ
れた円弧形状のバネ板材を備え、前記本体部に前記一方
の側壁に対向して前後端にそれぞれ案内溝を有する凹部
を設け、該凹部に前記バネ板材をその両端部が前記案内
溝内を移動可能に装着し、該バネ板材を前記レールの一
方の側壁に弾性押圧させて、前記本体部と前記レールと
の間のガタつきを吸収する構成としたことを特徴とす
る。
【0011】
【作用】この摺動子によれば、摺動子はバネ板材によっ
てレールの側壁に弾性押圧されるのでレールとの間のガ
タつきは抑制され、しかも摺動子のガタつきを吸収すべ
くバネ板材がたわむ際には、その両端部が移動するため
たわみにより発生する応力がこのバネ板材の一部に集中
することはなくなり、よってこのバネ板材の耐久性は向
上する。
てレールの側壁に弾性押圧されるのでレールとの間のガ
タつきは抑制され、しかも摺動子のガタつきを吸収すべ
くバネ板材がたわむ際には、その両端部が移動するため
たわみにより発生する応力がこのバネ板材の一部に集中
することはなくなり、よってこのバネ板材の耐久性は向
上する。
【0012】また、バネ板材はその両端部が移動するこ
とでたわむので、よりスムーズにたわみ、バネ板材の突
出量やレール幅のバラつきによって摺動抵抗が増加する
のを防止できる。
とでたわむので、よりスムーズにたわみ、バネ板材の突
出量やレール幅のバラつきによって摺動抵抗が増加する
のを防止できる。
【0013】
【実施例】次に、本考案の実施例を図1および図2に基
づいて説明する。図1は以下説明する摺動子10のレー
ル3への装着状態を示し、図2はこの摺動子10の分解
状態および組付け状態を示している。
づいて説明する。図1は以下説明する摺動子10のレー
ル3への装着状態を示し、図2はこの摺動子10の分解
状態および組付け状態を示している。
【0014】なお、本例では開閉体の一例として、車両
ルーフに装備されたスライディングルーフ1を例示して
説明するが、このスライディングルーフ1において以下
説明する摺動子10以外の各部材は、特に変更を要する
ものではないのでその説明を省略する。
ルーフに装備されたスライディングルーフ1を例示して
説明するが、このスライディングルーフ1において以下
説明する摺動子10以外の各部材は、特に変更を要する
ものではないのでその説明を省略する。
【0015】さて、本例の摺動子10(以下、「シュ
ー」という)は、図2に示すように本体部11と、この
本体部11とはそれぞれ別部材として用意されて同本体
部11に組付けられたバネ板材12(以下、「シューピ
ース」という)とクッションゴム14とから構成され、
この組付け状態でレール3に嵌込み装着されるようにな
っている(図1参照)。
ー」という)は、図2に示すように本体部11と、この
本体部11とはそれぞれ別部材として用意されて同本体
部11に組付けられたバネ板材12(以下、「シューピ
ース」という)とクッションゴム14とから構成され、
この組付け状態でレール3に嵌込み装着されるようにな
っている(図1参照)。
【0016】本体部11は、合成樹脂の一体成形により
スライディングルーフ1の摺動方向に若干長手のブロッ
ク体状に形成されており、本体部11の摺動方向中央に
おいてその上面11aと図示手前側の側面11bとの間
の角部には、上記シューピース12とクッションゴム1
4を組付けるための凹部13が設けられている。従っ
て、本例の場合、レール3の図示上側の側壁3aが、実
用新案登録請求の範囲に記載した一方の側壁に相当す
る。この凹部13の上面側の開口部の摺動方向前後部に
は、張出し縁11c,11cが上記上面11aと面一状
に張出し形成されている。凹部13の底面13aと張出
し縁11cによって、凹部13内の摺動方向両端に案内
溝13b,13bが形成される。
スライディングルーフ1の摺動方向に若干長手のブロッ
ク体状に形成されており、本体部11の摺動方向中央に
おいてその上面11aと図示手前側の側面11bとの間
の角部には、上記シューピース12とクッションゴム1
4を組付けるための凹部13が設けられている。従っ
て、本例の場合、レール3の図示上側の側壁3aが、実
用新案登録請求の範囲に記載した一方の側壁に相当す
る。この凹部13の上面側の開口部の摺動方向前後部に
は、張出し縁11c,11cが上記上面11aと面一状
に張出し形成されている。凹部13の底面13aと張出
し縁11cによって、凹部13内の摺動方向両端に案内
溝13b,13bが形成される。
【0017】また、この本体部11のレール幅方向の厚
さ寸法は、レール3の両側壁3a,3b間の寸法より若
干小さな寸法に形成されており、これにより当該シュー
10がレール3内に嵌込み装着された際には(図1参
照)、本体部11とレール3の図示上側の側壁3a(ま
たは図示下側の側壁3b)との間には微小な隙間Vが形
成され、この隙間Vによりシュー10の摺動性が確保さ
れる。
さ寸法は、レール3の両側壁3a,3b間の寸法より若
干小さな寸法に形成されており、これにより当該シュー
10がレール3内に嵌込み装着された際には(図1参
照)、本体部11とレール3の図示上側の側壁3a(ま
たは図示下側の側壁3b)との間には微小な隙間Vが形
成され、この隙間Vによりシュー10の摺動性が確保さ
れる。
【0018】さらに、この本体部10の上記側面11b
とは反対側の側面には、スライディングルーフ1の側部
に取付けられた支持ブラケット2の先端部を差し込むた
めの差込み溝11dが形成されており(図1参照)、こ
の差込み溝11dに支持ブラケット2の先端部を差し込
んで同先端部を挟み込むことでシュー10は支持ブラケ
ット2に取付けられる。
とは反対側の側面には、スライディングルーフ1の側部
に取付けられた支持ブラケット2の先端部を差し込むた
めの差込み溝11dが形成されており(図1参照)、こ
の差込み溝11dに支持ブラケット2の先端部を差し込
んで同先端部を挟み込むことでシュー10は支持ブラケ
ット2に取付けられる。
【0019】一方、シューピース12は合成樹脂の成形
により、図示するように所定幅の板材をその長手方向に
湾曲させた如く円弧状に形成されたもので、適度な力で
たわむよう一定の弾性を有している。
により、図示するように所定幅の板材をその長手方向に
湾曲させた如く円弧状に形成されたもので、適度な力で
たわむよう一定の弾性を有している。
【0020】このシューピース12は、その中央(円弧
先端部)を上記張出し縁11c,11c間から突出させ
た状態で側面11b側から上記凹部13内に挿入され、
同凹部13の底面13aに載置した状態に装着される。
なお、この装着状態においては、シューピース12は張
出し縁11c,11cに阻止されて上面側の開口部から
は飛び出さないようになっている。
先端部)を上記張出し縁11c,11c間から突出させ
た状態で側面11b側から上記凹部13内に挿入され、
同凹部13の底面13aに載置した状態に装着される。
なお、この装着状態においては、シューピース12は張
出し縁11c,11cに阻止されて上面側の開口部から
は飛び出さないようになっている。
【0021】また、このシューピース12の本体部上面
11a(張出し縁11cの上面)からの突出量は、シュ
ー10がレール3内に嵌込み装着された状態において
(図1参照)、その突出先端部12bが常時レール3の
図示上側の側壁3aに押圧され、その反発力でシュー1
0がレール3の図示下側の側壁3bに適度な力で押圧さ
れることとなる量であり、この突出量を得るために、シ
ューピース12の円弧形状(曲率)あるいは上記本体部
11の厚さ若しくは凹部13の深さ等の寸法が決定され
ている。
11a(張出し縁11cの上面)からの突出量は、シュ
ー10がレール3内に嵌込み装着された状態において
(図1参照)、その突出先端部12bが常時レール3の
図示上側の側壁3aに押圧され、その反発力でシュー1
0がレール3の図示下側の側壁3bに適度な力で押圧さ
れることとなる量であり、この突出量を得るために、シ
ューピース12の円弧形状(曲率)あるいは上記本体部
11の厚さ若しくは凹部13の深さ等の寸法が決定され
ている。
【0022】さらに、このシューピース12は、上記本
体部11に装着された状態において、その全たわみ代に
わたってその両端部12a,12aが凹部13の案内溝
13 b,13b内を移動することでたわむようになって
おり、そのために凹部13の案内溝13bの深さ(シュ
ーピース両端部12aの移動方向の深さ)は十分な長さ
に設定されている。ここに、シューピース12の全たわ
み代とは、本体部11に装着された時の自由位置(図1
において2点鎖線で示す位置)からその突出先端部12
bが本体部上面11aと面一となる(本体部11の上面
11aがレール3の側壁3aに当接した時)までのたわ
み代である。
体部11に装着された状態において、その全たわみ代に
わたってその両端部12a,12aが凹部13の案内溝
13 b,13b内を移動することでたわむようになって
おり、そのために凹部13の案内溝13bの深さ(シュ
ーピース両端部12aの移動方向の深さ)は十分な長さ
に設定されている。ここに、シューピース12の全たわ
み代とは、本体部11に装着された時の自由位置(図1
において2点鎖線で示す位置)からその突出先端部12
bが本体部上面11aと面一となる(本体部11の上面
11aがレール3の側壁3aに当接した時)までのたわ
み代である。
【0023】クッションゴム14は合成ゴムをブロック
体状に形成してなるもので、上記シューピース12のた
わみを下方から受けるべく、その下方すなわち上記凹部
13の底面13aに載置される。
体状に形成してなるもので、上記シューピース12のた
わみを下方から受けるべく、その下方すなわち上記凹部
13の底面13aに載置される。
【0024】以上のように本体部11、シューピース1
2およびクッションゴム14が形成されており、このシ
ューピース12およびクッションブロック14が本体部
11に組み込まれて本例のシュー10が構成されてい
る。
2およびクッションゴム14が形成されており、このシ
ューピース12およびクッションブロック14が本体部
11に組み込まれて本例のシュー10が構成されてい
る。
【0025】そして、このように構成されたシュー10
は、スライディングルーフ1の左右側部に一定の間隔を
おいて取付けられた支持ブラケット2〜2の先端に取付
けられ、然る後、図1に示すようにルーフ開口部の両側
部に対向して取付けられた断面略コ字型のレール3,3
内に嵌込み装着される。
は、スライディングルーフ1の左右側部に一定の間隔を
おいて取付けられた支持ブラケット2〜2の先端に取付
けられ、然る後、図1に示すようにルーフ開口部の両側
部に対向して取付けられた断面略コ字型のレール3,3
内に嵌込み装着される。
【0026】本例は以上のように構成したものであり、
この構成により以下に述べるような作用効果をなす。
この構成により以下に述べるような作用効果をなす。
【0027】図1に示すようにシュー10のレール3へ
の嵌込み装着状態において、シューピース12の突出先
端部12bはレール3の図示上側の側壁3aに押圧さ
れ、この反発力でシュー10はレール3の図示下側の側
壁3bに押しつけられている。これにより、レール3内
における本体部11ひいてはシュー10のガタつきは抑
制され、従ってガタつきによる異音(打音)の発生が防
止される。
の嵌込み装着状態において、シューピース12の突出先
端部12bはレール3の図示上側の側壁3aに押圧さ
れ、この反発力でシュー10はレール3の図示下側の側
壁3bに押しつけられている。これにより、レール3内
における本体部11ひいてはシュー10のガタつきは抑
制され、従ってガタつきによる異音(打音)の発生が防
止される。
【0028】一方、シューピース12の両端部12a,
12aは、本体部11に設けた凹部13の案内溝13b
内を移動可能であるので、このシュー10が図示上下方
向にガタついてレール3の図示上側の側壁3aとの間の
隙間Vが変化した場合には、シューピース12はその両
端部12a,12aを凹部13の案内溝13b内を移動
させることでたわむ。そして、このたわむことにより発
生するシューピース12の内部応力は、その両端部12
a,12aが案内溝13b内を移動することで、従来の
ようにタワミ部6の基部6aに集中するようなことはな
く、シューピース12の耐久性は従来のタワミ部6に比
して格段に向上する。
12aは、本体部11に設けた凹部13の案内溝13b
内を移動可能であるので、このシュー10が図示上下方
向にガタついてレール3の図示上側の側壁3aとの間の
隙間Vが変化した場合には、シューピース12はその両
端部12a,12aを凹部13の案内溝13b内を移動
させることでたわむ。そして、このたわむことにより発
生するシューピース12の内部応力は、その両端部12
a,12aが案内溝13b内を移動することで、従来の
ようにタワミ部6の基部6aに集中するようなことはな
く、シューピース12の耐久性は従来のタワミ部6に比
して格段に向上する。
【0029】さらに、シューピース12がスムーズにた
わむことから、このシューピース12の突出量でレール
3の両側壁3a,3b間の幅に誤差があってそのたわみ
代が大きい場合であっても、シュー10の摺動抵抗が急
激に大きくなるような問題はなく、常に良好な摺動性が
確保される。
わむことから、このシューピース12の突出量でレール
3の両側壁3a,3b間の幅に誤差があってそのたわみ
代が大きい場合であっても、シュー10の摺動抵抗が急
激に大きくなるような問題はなく、常に良好な摺動性が
確保される。
【0030】また、植毛処理5を施した従来のシュー4
に比して異音防止効果が高く、かつ植毛が欠落するよう
な不具合もないことは言うまでもない。
に比して異音防止効果が高く、かつ植毛が欠落するよう
な不具合もないことは言うまでもない。
【0031】なお、本例では開閉体としてスライディン
グルーフ1を例示して説明したが、本考案はこれに限定
されるものではなく、例えば車両側部のスライドドアの
ような面方向にスライドして開口部を開閉する開閉体で
あって、レールとの間に摺動子を備える形式のものであ
れば広く適用可能なものである。
グルーフ1を例示して説明したが、本考案はこれに限定
されるものではなく、例えば車両側部のスライドドアの
ような面方向にスライドして開口部を開閉する開閉体で
あって、レールとの間に摺動子を備える形式のものであ
れば広く適用可能なものである。
【0032】
【考案の効果】本考案は、従来、摺動子とレールとの間
のガタを抑制するためにこの摺動子に一体形成されてい
たタワミ部を、本体部とは別体のばね板材として分離
し、これによりこのバネ板材がたわんだときに両端部が
移動するよう構成したことから、バネ板材ひいては摺動
子の耐久性を向上させることができ、しかも摺動抵抗の
増加を防止できる。
のガタを抑制するためにこの摺動子に一体形成されてい
たタワミ部を、本体部とは別体のばね板材として分離
し、これによりこのバネ板材がたわんだときに両端部が
移動するよう構成したことから、バネ板材ひいては摺動
子の耐久性を向上させることができ、しかも摺動抵抗の
増加を防止できる。
【図1】本考案の実施例に関し、レールに装着された摺
動子の側面図である。
動子の側面図である。
【図2】同じく本考案の実施例に関し、摺動子の分解お
よび組付け状態を示す斜視図である。
よび組付け状態を示す斜視図である。
【図3】スライディングルーフが装備された車両ルーフ
の斜視図である。
の斜視図である。
【図4】図3のA−A線断面図であって、スライディン
グルーフの摺動支持部の縦断面図である。
グルーフの摺動支持部の縦断面図である。
【図5】植毛処理の施された従来の摺動子の斜視図であ
る。
る。
【図6】タワミ部が一体に形成された従来の摺動子の斜
視図である。
視図である。
1…スライディングルーフ 2…支持ブラケット 3…レール 4,10…摺動子(シュー) 5…植毛処理 6…たわみ部 11…本体部 11a…上面、11b…側面、11c…張出し縁 12…シューピース、12a…端部、12b…突出先端
部 13…凹部、13a…底面、13b…案内溝 14…クッションゴム
部 13…凹部、13a…底面、13b…案内溝 14…クッションゴム
Claims (1)
- 【請求項1】 前後方向にスライドして開口部を開閉す
る開閉体を該開口部に対して摺動可能に支持すべく、該
開閉体の両側部に付設されて、該両側部に対応して前記
開口部の両側部に添設された断面略コ字型のレールに摺
動可能に嵌込み装着される摺動子であって、 該摺動子は、前記レールに隙間を有して嵌込み装着され
た本体部と、該本体部と前記レールの一方の側壁との間
に介装された円弧形状のバネ板材を備え、前記本体部に
前記一方の側壁に対向して前後端にそれぞれ案内溝を有
する凹部を設け、該凹部に前記バネ板材をその両端部が
前記案内溝内を移動可能に装着し、該バネ板材を前記レ
ールの一方の側壁に弾性押圧させて、前記本体部と前記
レールとの間のガタつきを吸収する構成としたことを特
徴とする開閉体の摺動子。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1991105299U JP2603526Y2 (ja) | 1991-11-26 | 1991-11-26 | 開閉体の摺動子 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1991105299U JP2603526Y2 (ja) | 1991-11-26 | 1991-11-26 | 開閉体の摺動子 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0544641U JPH0544641U (ja) | 1993-06-15 |
JP2603526Y2 true JP2603526Y2 (ja) | 2000-03-15 |
Family
ID=14403818
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1991105299U Expired - Lifetime JP2603526Y2 (ja) | 1991-11-26 | 1991-11-26 | 開閉体の摺動子 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2603526Y2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR101420770B1 (ko) * | 2012-03-16 | 2014-07-17 | (주)베바스토동희 홀딩스 | 선세이드 슈 장치 |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP5456439B2 (ja) * | 2009-10-30 | 2014-03-26 | トヨタ自動車株式会社 | サンルーフ装置及び遮蔽体 |
Family Cites Families (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5697116U (ja) * | 1979-12-24 | 1981-08-01 | ||
JP3071923U (ja) * | 2000-03-22 | 2000-09-29 | 船井電機株式会社 | タイマ予約録画装置 |
-
1991
- 1991-11-26 JP JP1991105299U patent/JP2603526Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR101420770B1 (ko) * | 2012-03-16 | 2014-07-17 | (주)베바스토동희 홀딩스 | 선세이드 슈 장치 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0544641U (ja) | 1993-06-15 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP4467746B2 (ja) | 小物入れ | |
US7735538B2 (en) | Door shutter | |
KR102052925B1 (ko) | 차량용 컵홀더 장치의 커버 | |
KR20110027866A (ko) | 차량용 컵 홀더 | |
JPH0423171Y2 (ja) | ||
US4692960A (en) | Check and control for a sliding door | |
US6837784B2 (en) | Ventilation device | |
JP6404176B2 (ja) | 容器用スライド式蓋構造 | |
EP0540053B1 (en) | A locating arrangement for a vehicle door | |
JP2603526Y2 (ja) | 開閉体の摺動子 | |
JP4037068B2 (ja) | 収納装置の固定構造 | |
JPH085068Y2 (ja) | 摺動体の支持構造 | |
JP2520670Y2 (ja) | スライドドアのチェック機構 | |
JP2603878Y2 (ja) | 自動車用ドアチェッカー | |
JPH092109A (ja) | シートスライド装置 | |
JP3220848B2 (ja) | 雨戸のがたつき防止構造 | |
JP2688033B2 (ja) | コンソールボックス | |
JP3643998B2 (ja) | 伸縮式アシストグリップ | |
JPH0636440U (ja) | 抽斗の開閉装置 | |
JP5610676B2 (ja) | 開き戸下端と床面との足の指挟み防止構造 | |
JP3583000B2 (ja) | 車両用シートのアンダートレイ取付構造 | |
JPH0726253U (ja) | グローブボックス | |
JP4429045B2 (ja) | ガイドレールの消音帯 | |
JPH11350827A (ja) | 車両開閉扉のストッパ構造 | |
JPH0578615U (ja) | レギュレータガイドシュー |