JPH11350827A - 車両開閉扉のストッパ構造 - Google Patents

車両開閉扉のストッパ構造

Info

Publication number
JPH11350827A
JPH11350827A JP17668998A JP17668998A JPH11350827A JP H11350827 A JPH11350827 A JP H11350827A JP 17668998 A JP17668998 A JP 17668998A JP 17668998 A JP17668998 A JP 17668998A JP H11350827 A JPH11350827 A JP H11350827A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
stopper
vehicle
opening
back door
closing door
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP17668998A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3358543B2 (ja
Inventor
Ryuichi Tanimoto
隆一 谷本
Kohei Murakami
浩平 村上
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyota Auto Body Co Ltd
Original Assignee
Toyota Auto Body Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toyota Auto Body Co Ltd filed Critical Toyota Auto Body Co Ltd
Priority to JP17668998A priority Critical patent/JP3358543B2/ja
Publication of JPH11350827A publication Critical patent/JPH11350827A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3358543B2 publication Critical patent/JP3358543B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Closing And Opening Devices For Wings, And Checks For Wings (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 バックドアを閉鎖状態で位置決めしての車両
走行時のスティックスリップノイズの発生を恒久的に小
さく抑える。 【解決手段】 車両の後部開口縁パネルに受入れ部材1
を設け、シャフト15に沿って移動可能な合成樹脂材製
のストッパ体2を設ける。バックドアを閉鎖した状態
で、ストッパ体2の傾斜したストッパ面2aには、バッ
クドアに設けた金属製突出部材3のストッパ面31aが
当接する。ストッパ面2aには当接時の両ストッパ面2
a,31aの摺動方向に対して交差する方向へ延びかつ
当該摺動方向へ間隔をおいて複数平行に溝21が形成さ
れている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は車両開閉扉のストッ
パ構造に関し、特にストッパ作動時のスティックスリッ
プノイズを低減したストッパ構造の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】車両のバックドアやスライドドア、ある
いはサンルーフ等の開閉扉には、閉鎖状態での開閉扉を
位置決めして走行中のガタを防止するためのストッパ構
造が設けられている。そこで、従来のストッパ構造の一
例として、図7のA部に設けられるバックドアD用のも
のについて以下に説明する。
【0003】バックドア用のストッパ構造は車両後部開
口の左右両側縁(図7で紙面手前側と向こう側)に設け
られており、図8にはその一側縁に設けられたストッパ
構造の詳細を示す。図において、車両の後部開口縁パネ
ルPには車両前方(図7の左方)へ向けてやや傾斜させ
て受入れ部材1が設けられている。
【0004】受入れ部材1の本体は板材を屈曲成形した
もので、車両の斜め上後方に向くコ字形に成形された立
壁11を有し、立壁11の上下辺111,112からは
それぞれ上下に取付片12,13が延出して、これら取
付片12,13に設けた取付穴121,131によって
補強板14(図9)を介して受入れ部材1が上記パネル
Pに固定されている。上記立壁11の前辺113と、上
辺111の下方へ屈曲した後端部との間にシャフト15
が設けられて、これに合成樹脂材製のストッパ体2が摺
動可能に貫通装着されている。ストッパ体2の前面凹所
23と立壁11の前辺113との間には上記シャフト1
5の周りにコイルバネ16が配設され、そのバネ力によ
ってストッパ体2はシャフト15の後端位置へ付勢され
ている。
【0005】ストッパ体2の下面は、車両後方へ上り傾
斜するとともに後部開口の開口内方(図8の紙面手前
側、図9の左方)へ向けて上り傾斜するストッパ面2a
となっている。このようなストッパ体2と立壁11の下
辺112との間には、車両前方へ向けて漸次上下の間隔
が小さくなるとともに、後部開口の開口外方(図9の右
方)へ向けて漸次上下の間隔が小さくなる楔状空間Sが
形成されている。なお、立壁11の前辺113には緩衝
用のゴムブロック17が取り付けられている。
【0006】一方、バックドアDには、その閉鎖状態で
後部開口縁パネルPと対向する側面に突出部材3が設け
られている。突出部材3は板材を屈曲成形したもので、
その中央部31は上記楔状空間Sに倣った形状に突出屈
曲し、中央部31の上面は傾斜するストッパ面31aと
なっている。また、中央部31を挟んで上下方向へ取付
片32,33が延び、これら取付片32,33に設けた
取付穴321,331によって突出部材3がバックドア
Dに固定されている。バックドアDの閉鎖時(図8の矢
印)には突出部材3の中央部31が楔状空間S内に進入
し(図8の鎖線)、ストッパ体2をシャフト15の前端
方向へ押しやる。この時、図9に示すように、ストッパ
体2と突出部材3の両ストッパ面2a,31aが互いに
圧接して、バックドアDを前後上下左右の各方向へ位置
決めする。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記従来のス
トッパ構造では、悪路走行時等の車両振動によってスト
ッパ面の一方が他方に対して相対摺動すると、この際に
スティックスリップノイズを生じるという問題があっ
た。そこで、ストッパ面にグリースや二硫化モリブデン
を塗布してスティックスリップノイズを抑える試みがな
されているが、図4の線yで示すように、ある程度使用
しているとノイズレベルが再び増大してしまい、恒久的
な対策にはなっていない。
【0008】そこで、本発明はこのような課題を解決す
るもので、開閉扉を閉鎖位置決めしての車両走行時のス
ティックスリップノイズの発生を恒久的に小さく抑える
ことができる車両開閉扉のストッパ構造を提供すること
を目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本第1発明では、車両開口の開口縁(P)と当該車
両開口を開閉する開閉扉(D)とに、閉鎖時の開閉扉
(D)の進入方向に対して傾斜し、互いに当接して閉鎖
状態での開閉扉(D)を位置決めするストッパ面(2
a,31a)をそれぞれ設け、これらストッパ面(2
a,31a)の少なくとも一方を弾性体(2)で形成す
るとともに、弾性体(2)で形成したストッパ面(2
a)に溝(21)を複数形成する。
【0010】本第1発明においては、ストッパ面に溝を
複数形成したことにより、当接状態で相対摺動する際の
ストッパ面の剪断方向バネ定数が低下し、これによって
スティクスリップノイズの発生が恒久的に抑制される。
【0011】本第2発明では、上記溝(21)を、当接
時の両ストッパ面(2a,31a)の摺動方向に対して
交差する方向へ延び、かつ当該摺動方向へ間隔をおいて
複数平行に形成する。摺動方向に対して交差する方向へ
延びる溝を平行に形成したことにより、当接状態で相対
摺動する際のストッパ面の剪断方向バネ定数がさらに効
果的に低下させられ、この結果、スティクスリップノイ
ズがさらに抑制される。
【0012】本第3発明では、上記溝(21)内に静摩
擦係数と動摩擦係数の差の小さい材料(22)を埋設す
る。本第3発明によれば、当接状態で相対摺動する際の
ストッパ面の静摩擦係数と動摩擦係数の差が小さくなる
から、スティクスリップノイズの抑制がさらに効果的に
なされる。
【0013】なお、上記カッコ内の符号は、後述する実
施形態に記載の具体的手段との対応関係を示すものであ
る。
【0014】
【発明の実施の形態】(第1実施形態)本発明のストッ
パ構造の基本は既に説明した従来構造のものと同一であ
り、以下は相違点を中心に説明する。
【0015】図1は本発明のストッパ構造の一例を示し
たもので、従来構造を説明した図9に対応するものであ
る。図1において、既に従来構造で説明したように、バ
ックドアの閉鎖時には突出部材3の中央部31が楔状空
間S内に進入して、ストッパ体2と突出部材3の両スト
ッパ面2a,31aが互いに当接し、バックドアを前後
上下左右の各方向へ位置決めする。
【0016】ここで、本実施形態では、ストッパ体2の
ストッパ面2aに複数の溝21が形成されている。その
詳細を図2、図3に示す。各図において、合成樹脂材製
のストッパ体2のストッパ面2aには例えば深さ3mm
で幅1〜2mmの矩形断面溝21が1〜2mmの間隔で
平行に多数形成されている。この溝21は、図2に示す
ように、前後左右方向へ傾斜するストッパ面2a上で同
一高さを連ねる等高線方向へ形成するのが良く、これは
振動入力時に突出部材3(図1)のストッパ面31aと
の間で微小摺動を生じる方向(図2の矢印方向)と交差
する方向である。
【0017】このようにストッパ面2aに溝21を形成
したストッパ体2を使用したストッパ構造によれば、図
4の線xで示すように、バックドア閉鎖状態で長時間の
振動入力を作用させてもスティックスリップノイズのレ
ベルは増大することなく小さく抑えられる。これは、溝
21を形成したことによってストッパ面2aの剪断方向
のバネ定数が低下させられたことによるものと考えられ
る。
【0018】(第2実施形態)図5、図6に示すよう
に、ストッパ体2のストッパ面2aに形成した溝21内
に、テフロン樹脂等の静摩擦係数μs と動摩擦係数μd
の差が小さい低μ材22を埋設する。このようにする
と、さらにスティックスリップノイズを小さく抑えるこ
とができる。
【0019】(その他の実施形態)上記各実施形態にお
いて、ストッパ体2に代えて突出部材3を合成樹脂材で
成形し、そのストッパ面31aに溝を形成しても同様の
効果がある。また、ストッパ体2に加えて突出部材3を
合成樹脂材で成形して、ストッパ面31aに溝を形成す
る構造とすることもできる。さらに、ストッパ体2や突
出部材3をゴム材で構成することもできる。
【0020】
【発明の効果】以上のように、本発明の車両開閉扉のス
トッパ構造によれば、開閉扉を閉鎖状態で位置決めした
際のスティックスリップノイズの発生を恒久的に小さく
抑えることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態を示す、ストッパ構造の
垂直断面図である。
【図2】ストッパ体のストッパ面を上方にした斜視図で
ある。
【図3】図2のIII −III 線に沿ったストッパ体の断面
図である。
【図4】本発明の効果を従来例と比較したグラフであ
る。
【図5】本発明の第2実施形態を示す、ストッパ体のス
トッパ面を上方にした斜視図である。
【図6】図5のVI−VI線に沿ったストッパ体の断面図で
ある。
【図7】バックドアを備えた車両の概略側面図である。
【図8】従来のストッパ構造を示す正面図である。
【図9】図8のIX−IX線に沿った断面図である。
【符号の説明】
1…受入れ部材、2…ストッパ体、2a…ストッパ面、
21…溝、22…低μ材、3…突出部材、31…中央
部、31a…ストッパ面、D…バックドア、P…開口縁
パネル。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車両開口の開口縁と当該車両開口を開閉
    する開閉扉とに、閉鎖時の開閉扉の進入方向に対して傾
    斜し、互いに当接して閉鎖状態での開閉扉を位置決めす
    るストッパ面をそれぞれ設け、これらストッパ面の少な
    くとも一方を弾性体で形成するとともに、弾性体で形成
    したストッパ面に溝を複数形成したことを特徴とする車
    両開閉扉のストッパ構造。
  2. 【請求項2】 前記溝を、当接時の前記両ストッパ面の
    摺動方向に対して交差する方向へ延びかつ当該摺動方向
    へ間隔をおいて複数平行に形成した請求項1に記載の車
    両開閉扉のストッパ構造。
  3. 【請求項3】 前記溝内に静摩擦係数と動摩擦係数の差
    の小さい材料を埋設した請求項2に記載の車両開閉扉の
    ストッパ構造。
JP17668998A 1998-06-09 1998-06-09 車両開閉扉のストッパ構造 Expired - Fee Related JP3358543B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP17668998A JP3358543B2 (ja) 1998-06-09 1998-06-09 車両開閉扉のストッパ構造

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP17668998A JP3358543B2 (ja) 1998-06-09 1998-06-09 車両開閉扉のストッパ構造

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH11350827A true JPH11350827A (ja) 1999-12-21
JP3358543B2 JP3358543B2 (ja) 2002-12-24

Family

ID=16018020

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP17668998A Expired - Fee Related JP3358543B2 (ja) 1998-06-09 1998-06-09 車両開閉扉のストッパ構造

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3358543B2 (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006189138A (ja) * 2005-01-07 2006-07-20 Ntn Corp 車輪用軸受装置
WO2011058658A1 (ja) 2009-11-16 2011-05-19 トヨタ自動車株式会社 上ヒンジドア構造
CN107386849A (zh) * 2017-07-25 2017-11-24 北京长安汽车工程技术研究有限责任公司 一种车辆后背门限位缓冲装置及车辆

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006189138A (ja) * 2005-01-07 2006-07-20 Ntn Corp 車輪用軸受装置
WO2011058658A1 (ja) 2009-11-16 2011-05-19 トヨタ自動車株式会社 上ヒンジドア構造
JP5152404B2 (ja) * 2009-11-16 2013-02-27 トヨタ自動車株式会社 上ヒンジドア構造
EP2644815A1 (en) 2009-11-16 2013-10-02 Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha Top-hinged door structure
US8746777B2 (en) 2009-11-16 2014-06-10 Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha Top-hinged door structure
CN107386849A (zh) * 2017-07-25 2017-11-24 北京长安汽车工程技术研究有限责任公司 一种车辆后背门限位缓冲装置及车辆

Also Published As

Publication number Publication date
JP3358543B2 (ja) 2002-12-24

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7793387B2 (en) Door check
US5463831A (en) Weather strip for motor vehicle
EP1862343A1 (en) Glass run channel of automotive door window
JP2002362264A (ja) 車両用外装部材の取付構造
EP0883213A3 (en) Connector
JP2578552Y2 (ja) グラスランチャンネル
GB2101184A (en) Corner cover for a window
JP3358543B2 (ja) 車両開閉扉のストッパ構造
JPH085068Y2 (ja) 摺動体の支持構造
JP2003082925A (ja) 摺動体のサポート部材及びそれを使用した摺動体の支持構造
JP2603526Y2 (ja) 開閉体の摺動子
JP3490935B2 (ja) 自動車用ドアのロアサッシュ
JPH07164972A (ja) コンソールドアロック
JP2002225653A (ja) ダブテールおよびバンパ支持構造
JPS6215370B2 (ja)
JPH09150683A (ja) ルーフモールの位置決め構造
JP3220848B2 (ja) 雨戸のがたつき防止構造
JPH0244586Y2 (ja)
JPH0726253U (ja) グローブボックス
JPH0742830Y2 (ja) ウエザーストリップ
JP4326128B2 (ja) 貯氷庫
JP2579288Y2 (ja) ガラスガイド
JP3399707B2 (ja) 引き戸装置
JP2023117658A (ja) 車両用ドアバッファ
JP6693411B2 (ja) 車両用ドア

Legal Events

Date Code Title Description
LAPS Cancellation because of no payment of annual fees