JP5023643B2 - 画像形成装置 - Google Patents

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Description

本発明は,電子写真方式の画像形成装置に関する。さらに詳細には,1成分現像方式の現像装置を備え,少なくとも2種類の外添剤を添加した現像剤を使用する画像形成装置に関するものである。
複写機,プリンタ,ファクシミリ等の画像形成装置においては,電子写真用感光体や静電記録用誘電体等の像担持体上に形成された静電潜像を現像して可視化する現像装置が利用されている。現像装置は,大別して,主としてトナーとキャリアとからなる2成分現像剤にて現像を行う2成分現像方式と,主としてキャリアを含まない1成分現像剤にて現像を行う1成分現像方式とが知られている。
1成分現像方式の現像装置では,キャリアに代わってブレード等の規制部材がトナー層に当接することによってトナーの帯電を行っている。しかしながら,トナーのみでは均一な帯電性を確保することが難しい。また,近年,トナーの小粒径化により,トナーの比表面積の増加に伴うトナーの流動性の低下が問題となっている。
そこで,1成分現像方式の現像装置では,2種類の外添剤を添加することによりトナーの流動性を確保している(例えば,特許文献1)。1つ目の外添剤は,トナーと同極性の無機化合物微粒子であり,一般にトナーが負帯電性であることから疎水性シリカが利用される(以下,「第1外添剤」とする)。第1外添剤により,トナーの帯電性能が補われる。また,2つ目の外添剤は,トナーと逆極性の無色微粒子であり,第1外添剤と比較して大粒径になっている(以下,「第2外添剤」とする)。第2外添剤により,トナー形状を適度に非球形化する。これにより,トナーの流動性能が補われる。
また,像担持体上には,転写処理後に残存する転写残トナーを除去するクリーニングブレードが当接している。このクリーニングブレードと感光体との当接部の上流側では,トナーから離脱した外添剤,主に第2外添剤による外添剤層が形成される。この外添剤層により,トナーのすり抜けを防止し,クリーニング性を向上させている。
また,クリーニングブレードを配したとしても,少なからずトナーのすり抜けは生じる。クリーニングブレードをすり抜けたトナーは,帯電装置に付着し,帯電不良の原因となる。そこで,像間等の非画像形成時に,帯電装置にトナーの帯電極性とは逆極性のバイアスを印加する(例えば,特許文献2)。これにより,帯電装置に付着したトナーを感光体に吐き出すこととしている。これにより,帯電不良を抑制できるとしている。
特開平11−24372号公報 特開2001−188405号公報
しかしながら,前記した従来の1成分現像方式の画像形成装置には,次のような問題があった。すなわち,帯電極性が異なる2種類の外添剤が添加されたトナーを利用する画像形成装置では,それら外添剤を主成分とする凝集物が像担持体上に固着してしまう。この凝集物が露光を遮り,画像上に白い点状のノイズが生じてしまう。このノイズは,像担持体上では黒い斑点となるため,この凝集物は「ブラックスポット」あるいは「BS」と呼ばれる。
ブラックスポットが発生する原因としては,転写後に像担持体上の転写残トナーから離脱した外添剤,特にトナーと比較して微小粒径の第1外添剤をクリーニングブレードにてすり抜けを抑制することが困難であるためと考えられる。
すなわち,クリーニングブレードをすり抜けた第1外添剤は,帯電装置のバイアスによりマイナス側に荷電され,像担持体上に固着するブラックスポットの核となる。さらに,マイナス側に荷電されたブラックスポットの核は,プラス荷電粒子の第2外添剤を吸着する。特に,クリーニングブレードの当接部に存在する外添剤層の一部を吸着し,クリーニングブレードからすり抜けることで第2外添剤を吸着した凝集物として肥大する。肥大した凝集物は,再び帯電部でマイナス側に荷電されることで像担持体上に固着し,再びクリーニングブレードの外添剤層で第2外添剤を吸着して肥大化する。これを繰り返すことにより,凝集物が徐々に成長し,ある大きさ以上に成長してしまうと,その凝集物が露光を遮ることになる。これにより,現像部にてトナーが付与されず,画像上に白い点状のノイズとなって画像不良を引き起こす。
本発明は,前記した従来の画像形成装置が有する問題点を解決するためになされたものである。すなわちその課題とするところは,ブラックスポットの成長を抑制し,高画質の画像を形成する1成分現像方式の画像形成装置を提供することにある。
この課題の解決を目的としてなされた画像形成装置は,トナー像を担持する像担持体と,直流バイアスにて像担持体の表面を一様に帯電する帯電部と,像担持体上にトナー像を形成する1成分現像方式の現像部と,像担持体が担持するトナー像を被転写材に転写する転写部と,像担持体に当接し転写後に像担持体上に残留するトナーを除去するクリーニングブレードとを有し,現像部に収容されるトナーには,トナーと同極性である第1外添剤と,第1外添剤と逆極性である第2外添剤との少なくとも2種類の外添剤が添加されている画像形成装置であって,帯電部に第1外添剤と同極性のバイアスを印加して画像形成を行う第1モードと,帯電部に第1モード時とは逆極性であり放電開始電圧よりも絶対値が高いバイアスを印加することにより前記外添剤を主成分とする凝集物を除電し,現像部にトナーを像担持体上に付与しないバイアスを印加する第2モードとの少なくとも2つのモードが設定され,第2モードの期間は,像担持体の回転の1周期以上であることを特徴としている。
本発明の画像形成装置は,1成分現像方式の現像部を備えている。そして,現像部内に収容されるトナーには,トナーと同極性である第1外添剤(例えば,トナーが負帯電性トナーであれば,シリカ)と,第1外添剤と逆極性である第2外添剤との少なくとも2種類の外添剤が添加されている。また,本発明の画像形成装置は,画像形成時に動作する第1モードと,非画像形成時に動作する第2モードとが設定されている。
第1モードでは,帯電部に第1外添剤と同極性のバイアスが印加され,像担持体の表面を一様に帯電する。すなわち,画像形成に供するバイアスが印加される。第1モード期間中には,帯電部がクリーニングブレードをすり抜けた第1外添剤ないし第2外添剤を吸着した凝集物を荷電することになる。
一方,第2モードでは,帯電部に第1モード時とは逆極性であり放電開始電圧よりも絶対値が高いバイアスが印加される。本明細書でいう「放電開始電圧」とは,帯電部に印加する電圧を徐々に大きくしていった場合に,帯電部と像担持体との間で放電し,像担持体の表面電位の絶対値が上昇し始める電圧のことである。この第2モードのバイアスにより,第1外添剤および第2外添剤を吸着した凝集物を除電し,その荷電量を低減する。荷電量が低下した第1外添剤および凝集物は吸着力が低下する。そのため,第2外添剤の更なる吸着,つまりブラックスポットの成長が抑制される。また,凝集物の荷電量が低下すると,像担持体との吸着力も低下する。そのため,クリーニングブレードによって凝集物を削り取ることができる。
また,第2モードでは,現像部にトナーを像担持体上に付与しないバイアスを印加する。「トナーを像担持体上に付与しないバイアス」とは,例えばマイナス極性のトナーを利用するならば,像担持体の表面電位より相対的にプラス方向にシフトした電圧のことである。本バイアスは,帯電部に印加されるバイアスが放電開始電圧以上であることから,帯電部のバイアスによって決まる。このように現像部へのバイアスを調節してトナーの移動を防ぐことで,トナーの浪費を回避することができる。
また,第2モードの設定期間として,少なくとも像担持体が1周する期間を確保する。すなわち,少なくとも像担持体が1周することで,像担持体の表面全体が確実に除電され,ムラ無くブラックスポットの成長を抑制できる。
また,像担持体が1周する期間を確保するため,第2モードは,電源投入直後と画像形成ジョブ終了後との少なくとも一方で選択されることとするとよりよい。すなわち,電源投入直後や画像形成ジョブ終了後は,像担持体を1周させるだけの時間的な余裕がある。そのため,第2モードに適している。一方,非画像形成時であっても,像間では像担持体を1周させるだけの時間はない。そのため,第2モードには適さない。
本発明によれば,ブラックスポットの成長を抑制し,高画質の画像を形成する1成分現像方式の画像形成装置が実現している。
以下,本発明にかかる画像形成装置を具体化した実施の形態について,添付図面を参照しつつ詳細に説明する。本形態は,タンデム型のカラープリンタに本発明を適用したものである。
本形態の画像形成装置は,タンデム方式のフルカラープリンタであり,図1に示すように並列に配置された4つの画像形成ユニットを有するものである。具体的に,本形態のカラープリンタ100は,4色の画像形成ユニット1K,1C,1M,1Yを有している。また,その他に中間転写ベルト8,2次転写ローラ9,クリーニングブレード10等を有している。各画像形成ユニットは,中間転写ベルト8上に各色の画像を形成するものである。各画像形成ユニットは,画像形成ユニット1Kがブラック(K),画像形成ユニット1Cがシアン(C),画像形成ユニット1Mがマゼンタ(M),画像形成ユニット1Yがイエロー(Y)の各色に対応している。なお,各画像形成ユニットの配置は図1の順序に限定されるものではない。
また,画像形成ユニット1Kは,図2に示すように,回転ドラム型の電子写真感光体であり,負帯電性の有機光導電体(OPC)である感光体ドラム2を有している。感光体ドラム2は,図2中の矢印方向に一定の速度で回転するようになっている。また,感光体ドラム2の周囲には,その回転方向に沿って,帯電装置3,現像装置4,転写装置5,クリーニングブレード6が順次配置されている。なお,帯電装置3と現像装置4との間には,潜像が形成される露光エリアが設けられている。その他の画像形成ユニットについても同様の構成となっている。
本形態のカラープリンタ100は,帯電装置3に対して直流バイアス(以下,帯電装置に印加するバイアスを「帯電バイアス」とする)を印加するためのバイアス印加部31と,現像装置4に対して直流電圧と交流電圧とを重畳した振動バイアス(以下,現像装置に印加するバイアスを「現像バイアス」とする)を印加するためのバイアス印加部41と,帯電バイアスおよび現像バイアスを制御する制御部7とを備えている。バイアス印加部31およびバイアス印加部41は,バイアス値の切り換えが可能である。なお,不図示であるが転写装置5にも電源が接続されており,所定のバイアスが印加される。
本形態のカラープリンタ100では,主として画像形成を行う第1モードと,電源投入直後および画像形成ジョブ終了後に動作する第2モードとが設定されている。そして,バイアス印加部31およびバイアス印加部41の各バイアスは,モードごとに制御部7によって制御される。
帯電装置3は,感光体ドラム2の表面を均一に帯電させるものである。帯電装置3としては,コロナ放電により帯電させる非接触方式のコロナ帯電装置の他,導電性の接触帯電部材を感光体ドラム2の表面に接触させて帯電させる接触方式の帯電装置が適用可能である。接触方式の帯電装置は,放電生成物の発生を抑え,感光体ドラム2の劣化を防ぐことができ,高画質を維持することができる。また,オゾンレスによる装置のコンパクト化も可能になる。接触方式の帯電装置としては,ローラ型,ブレード型,ブラシ型,シート型など各種のものがある。本形態では,ローラ型の接触帯電装置を適用する。
また,帯電バイアスは,第1モードと第2モードとで異なる。第1モード時の帯電バイアスは,感光体ドラム2の表面電位を所定の値に設定できるものであればよい。例えば,直流電圧や交流電圧であってもよいし,直流電圧に交流電圧を重畳した振動電圧であってもよい。また,パルス電圧,その他の波形の電圧でもよい。本形態では,−1100Vの直流バイアスを印加し,感光体ドラム2の表面を−500Vに一様に接触帯電処理する。
一方,第2モード時の帯電バイアスは,第1モード時とは逆極性のバイアスとなっている。さらに,第2モード時の帯電バイアスは,絶対値として放電開始電圧以上であり,帯電ローラおよび感光体ドラム2が絶縁破壊を起こさないバイアスとなっている。
図3は,本形態における帯電バイアスと感光体ドラム2の表面電位との関係を示している。図3に示したように,本形態の感光体ドラム2では,帯電バイアスがおよそ+600Vを超えてから表面電位Voが上昇し始める。つまり,放電開始電圧は,+600Vとなる。また,+2000V以上になると帯電ローラの破壊耐圧を超えてしまう。従って,本形態の第2モードの帯電バイアスとしては,+600〜+2000Vの範囲内が適当となる。そこで,本形態では,第2モード時に+800Vの直流バイアスを印加する。なお,本形態では,帯電バイアスをともに直流バイアスとしているが,これに限るものではなく交流バイアスであってもよい。
現像装置4は,感光体ドラム2上の静電潜像を現像し,トナー像を形成するものである。現像装置4としては,接触型であっても非接触型であってもよい。また,現像装置4の現像方式は,キャリアを含まない非磁性1成分現像方式であり,負帯電性トナーを使用する。本形態では,平均粒径が8μm程度,帯電摩擦量が−38μC/gであり,重合法によって形成されたトナーを適用する。
また,本形態で使用するトナーには,図4に示すように,2種類の外添剤11,12が添加されており,トナー10に対して,外添剤11の添加量が0.05〜2.0重量%,外添剤12の添加量が0.1〜3.0重量%で処理されている。外添剤11としては,平均粒径が8nm程度,帯電摩擦量が−110μC/gの疎水性シリカを適用する(以下,「第1外添剤11」とする)。第1外添剤11により,良好なトナー帯電性が得られる。外添剤12としては,平均粒径が0.5μm程度,帯電摩擦量が+40μC/gのPMMA粒子を適用する(以下,「第2外添剤12」とする)。第2外添剤12により,良好なトナー流動性が得られる。
なお,本形態では,疎水性シリカとプラス荷電粒子との2種類の外添剤を添加しているが,外添剤は2種類以上であればよく2種類に限定するものではない。また,本形態では,負帯電性トナーを使用するが,トナー像の現像が可能であれば,正帯電性トナーであってもよい。
また,現像バイアスは,第1モード時と第2モード時とで異なる。第1モード時の現像バイアスは,現像処理可能なものであればどのようなものであってもよい。例えば,直流電圧や交流電圧であってもよいし,直流電圧に交流電圧を重畳した振動電圧であってもよい。また,パルス電圧,その他の波形の電圧でもよい。本形態では,Vdcが−300V,Vppが1500V,周波数が2kHz,デューティが30%(マイナス成分が30%)の振動バイアスを印加する。
一方,第2モード時の現像バイアスは,トナーが感光体ドラム2側へ移動しない電界となるバイアスとなっている。実際には,第2モード時の帯電バイアスが放電開始電圧以上であり,その値に応じて現像バイアスの値を決定する。本形態では,感光体ドラム2の表面が+200Vに帯電処理されるため,+200V〜+500Vの範囲内が適当である。本形態では,Vdcが+200V,Vppが1500V,周波数が2kHz,デューティが30%(マイナス成分が30%)の振動バイアスを印加する。
続いて,本形態のカラープリンタ100の画像形成動作について説明する。まず,帯電装置3の帯電バイアスにより,感光体ドラム2の表面が−500Vに帯電される。次に,露光エリアにて1ページ目の潜像が形成される。露光手段としては,静電潜像を形成可能なものであればよく,例えばレーザ露光が適用可能である。
次に,現像装置4により,負帯電性のトナーによる現像が行われ,感光体ドラム2上に1ページ目のトナー像が形成される。次に,転写装置5により,1ページ目のトナー像が中間転写ベルト8上に転写される。すなわち,感光体ドラム2上のトナーは,転写装置5のプラスバイアスにより中間転写ベルト8に転写される。このとき,一部のトナーは,転写されずに感光体ドラム2上に残留し残留トナーとなる。
次に,クリーニングブレード6により,残留トナーが掻き取られて回収される。また,残留トナーの回収時,第1外添剤11および第2外添剤12の一部がトナーから離脱する。このうち,第2外添剤12は,クリーニングブレード6によって遮られ,クリーニングブレード6と感光体ドラム2との当接部であってその上流側に外添剤層を形成する。そして,この外添剤層により第1外添剤11やその他の微小汚染物質のすり抜けを抑制する。なお,第1外添剤11は極めて微小粒径であるため,そのすり抜けを完全に防止することはできない。その後は,2ページ目の画像形成として,再び,帯電,露光,現像,転写を繰り返す。
このような動作を画像形成ユニットごとに繰り返し,中間転写ベルト8上にそれぞれの色のトナー画像を重ねる。そして,4色のトナー像が重ね合わせられることにより,中間転写ベルト8上にカラー画像が形成される。このカラー画像が2次転写ローラ9にて記録紙に転写される。そして,その記録紙が定着装置を介して排出トレイに出力される。
続いて,ブラックスポットを抑制するバイアス制御について,図5のタイムチャートを基に説明する。
まず,画像形成時には,第1モードに切り換えられる。すなわち,感光体ドラム2の表面電位が−500Vとなるように,マイナス極性の帯電バイアスが帯電ローラに印加される。また,トナー像を形成するために,所定の現像バイアスが現像ローラに印加される。勿論,感光体ドラム2および現像ローラともに回転駆動される。この第1モード期間中,クリーニングブレード6をすり抜けた第1外添剤11は,帯電バイアスによって荷電され,感光体ドラム2の表面に固着する。
この第1外添剤11によるブラックスポットの核は帯電バイアスと同極性のマイナス帯電極性であり,プラス荷電粒子である第2外添剤12を吸着して凝集物をなす。この凝集物が再び帯電装置3を通過する際にマイナス荷電され,感光体ドラム2の表面に固着する。この動作が繰り返されることで凝集物が成長する。
次に,画像形成プロセス終了後には,第2モードに切り換えられる。第2モードでは,帯電ローラに第1モードとは逆極性のバイアスが印加される。これにより,ブラックスポットの成長が抑制される。すなわち,第1モードとは逆極性のプラス極性の帯電バイアスを印加することで,凝集物を除電する。そして,凝集物を除電することで,その凝集物のマイナス荷電量を低減し,吸着力を低下させる。すなわち,プラス荷電粒子を吸着し難くする。また,感光体ドラム2との吸着力も低下することから,凝集物を感光体ドラム2から剥し易くする。これにより,ブラックスポットの成長が抑制される。
図6は,本形態における帯電バイアスとブラックスポットの被覆率との関係を示している。ここでいうブラックスポットの被覆率(BS被覆率)とは,感光体ドラム2上の所定の単位面積あたりにおけるブラックスポットが覆っている面積比のことである。BS被覆率は,感光体ドラム2の表面を撮影し,その画像データを2値化することで面積比を求めている。一般的に,画像上にノイズとして認識されるのはおよそ6%以上である。
図6に示したように,確かに,プラスバイアスを印加することでBS被覆率は低下することになる。しかしながら,帯電バイアスが+500V付近ではBS被覆率が6%付近であり,ブラックスポットが改善されたとは言い難い。一方,帯電バイアスが放電開始電圧である+600V(図3参照)を超えると,BS被覆率が急激に小さくなっている。具体的には,+600V以上ではBS被覆率が3%以下であり,ブラックスポットが改善されたことがわかる。
この結果からわかるように,第2モードの帯電バイアスは,単に第1モードと逆極性にするだけでは効果が低い。すなわち,逆極性でかつ放電開始電圧以上のバイアスとしなければ良好な効果が得られないことがわかる。
また,第2モードでは,現像ローラに感光体ドラム2にトナーが移動しないバイアスが印加される。これにより,第2モード期間中に,現像ローラ上に担持されたトナーが感光体ドラム2に移動することはない。よって,トナーの浪費を回避することができる。
また,第2モードでは,少なくとも感光体ドラム2を1周させる。感光体ドラム2を1周させることで,感光体ドラム2の表面全体にわたってブラックスポットの成長を抑制する。言い換えると,帯電ローラの清掃を目的として帯電ローラに逆極性のバイアスを印加する場合(例えば,特許文献2)は,帯電ローラを回転する時間を確保すればよいが,本形態のように感光体ドラム2の清掃を目的とする場合にはそれだけでは不十分である。
つまり,第2モードには,感光体ドラム2を1周させるだけの時間が必要であり,非画像形成時であっても像間等の短期間では十分な効果が得られない。そのため,第2モードは,電源投入直後や画像形成ジョブ終了後等に行うことが望ましい。
また,第2モードでは,現像ローラの駆動を停止したとしても,第2モードでの現像バイアスを印加し続ける。すなわち,現像ローラの駆動を停止したとしても,感光体ドラム2の電位によってトナーが移動してしまう。そのため,感光体ドラム2の駆動が停止するまでは,第2モードでの現像バイアスを印加し続ける。
なお,本形態では,動作モードとして2つのモードを設定しているが,必要に応じてそれ以上のモード,すなわち第3モード,第4モードを設定してもよい。例えば,第3モードとして,第2モードでプラス側に帯電した感光体ドラム2の表面電位を0Vあるいはマイナス側に戻すバイアスを印加する予備帯電モードを用意してもよい。
以上詳細に説明したように本形態のカラープリンタ100は,1成分現像方式の現像装置4を備え,現像装置4内に収容されるトナーには,トナーと同極性である第1外添剤と,トナーと逆極性であり第1外添剤よりも平均粒径が大きい第2外添剤との2種類の外添剤が添加されている。また,本形態のカラープリンタ100は,画像形成時に動作する第1モードと,画像形成ジョブ終了後に動作する第2モードとが設定されている。
第1モードでは,帯電装置3に第1外添剤と同極性のマイナスバイアスを印加し,感光体ドラム2の表面を一様に帯電する。一方,第2モードでは,帯電装置3に放電開始電圧よりも絶対値が高いプラスバイアスを印加し,感光体ドラム2上の第1外添剤あるいは第2外添剤を吸着した凝集物を除電する。これにより,第1外添剤および凝集物の荷電量を低下させる。荷電量が低下した凝集物は,像担持体との吸着力が低下することからクリーニングブレード6によって削り取られる。つまり,ブラックスポットの原因となる凝集物を除去することができ,ブラックスポットの発生を抑制できる。また,削り取ることができなかったとしても,荷電量が低減することから第2外添剤の更なる吸着,すなわち凝集物の成長が抑制される。従って,ブラックスポットの成長を抑制し,高画質の画像を形成する1成分現像方式の画像形成装置が実現している。
また,第2モードでは,現像装置4に対してトナーを感光体ドラム2側に付与しないバイアスを印加する。このように現像装置4へのバイアスを調節してトナーの移動を防ぐことで,トナーの浪費を回避することができる。また,第2モードの設定期間として,少なくとも像担持体が1周する期間を確保する。すなわち,少なくとも像担持体が1周することで,像担持体の表面全体が確実に除電され,ブラックスポットの成長を抑制できる。
なお,本実施の形態は単なる例示にすぎず,本発明を何ら限定するものではない。したがって本発明は当然に,その要旨を逸脱しない範囲内で種々の改良,変形が可能である。例えば,画像形成装置としては,プリンタ,複写機,スキャナ,FAX等であって電子写真方式にて画像を形成するものであれば適用可能である。また,カラー画像を形成するものであってもモノクロ画像専用のものであってもよい。また,タンデム方式であっても4サイクル方式であってもよい。また,2次転写方式であっても直接転写方式であってもよい。
また,本実施の形態では,第1外添剤と第2外添剤との2種類の外添剤を添加しているが,外添剤は2種類以上であってもよい。
実施の形態に係るカラープリンタの構成を示す概略図である。 実施の形態に係る画像形成ユニットの構成を示す概略図である。 帯電バイアスと感光体ドラムの表面電位との関係を示すグラフである。 トナーの表面構成を示す概略図である。 ブラックスポットを抑制するバイアス制御を示す図である。 帯電バイアスとブラックスポットの被覆率との関係を示すグラフである。
符号の説明
1K 画像形成ユニット
2 感光体ドラム(像担持体)
3 帯電装置(帯電部)
31 バイアス印加部
4 現像装置(現像部)
41 バイアス印加部
5 転写装置(転写部)
6 クリーニングブレード
7 制御部
8 中間転写ベルト
10 トナー
11 第1外添剤
12 第2外添剤
100 カラープリンタ(画像形成装置)

Claims (3)

  1. トナー像を担持する像担持体と,直流バイアスにて前記像担持体の表面を一様に帯電する帯電部と,前記像担持体上にトナー像を形成する1成分現像方式の現像部と,前記像担持体が担持するトナー像を被転写材に転写する転写部と,前記像担持体に当接し転写後に前記像担持体上に残留するトナーを除去するクリーニングブレードとを有し,前記現像部に収容されるトナーには,当該トナーと同極性である第1外添剤と,前記第1外添剤と逆極性である第2外添剤との少なくとも2種類の外添剤が添加されている画像形成装置において,
    前記帯電部に前記第1外添剤と同極性のバイアスを印加して画像形成を行う第1モードと,
    前記帯電部に前記第1モード時とは逆極性であり放電開始電圧よりも絶対値が高いバイアスを印加することにより前記外添剤を主成分とする凝集物を除電し,前記現像部にトナーを前記像担持体上に付与しないバイアスを印加する第2モードとの少なくとも2つのモードが設定され,
    前記第2モードの期間は,前記像担持体の回転の1周期以上であることを特徴とする画像形成装置。
  2. 請求項1に記載する画像形成装置において,
    前記第2モードは,電源投入直後と画像形成ジョブ終了後との少なくとも一方で選択されることを特徴とする画像形成装置。
  3. 請求項1または請求項2に記載する画像形成装置において,
    前記第2モード時に前記帯電部に印加するバイアスは,前記像担持体および前記帯電部が絶縁破壊を起こす電圧より低いことを特徴とする画像形成装置。
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