JP5527939B2 - 画像形成装置 - Google Patents

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Description

本発明は、トナー帯電部材を用いて転写残トナーを正規の極性に帯電させて現像装置で回収する画像形成装置、詳しくは、帯電部材とトナー帯電部材とに対する電圧印加の順序に関する。
転写部と帯電部材との間にトナー帯電部材を配置し、転写残トナーをトナー帯電部材に接触させて正規の極性に帯電させることにより、転写残トナーを現像装置で回収するいわゆるクリーナレス方式の画像形成装置が実用化されている。
特許文献1には、転写媒体にトナー像を転写する転写部と帯電部材との間にトナー帯電部材を配置したクリーナレス方式の画像形成装置が示される。ここでは、画像形成に先立つ前回転時、帯電部材に交流電圧を印加するのとほぼ同時にトナー帯電部材に所定の極性の直流電圧を印加しており、その後、感光体が1回転するのを待って帯電部材に直流電圧を印加している(図3の比較例参照)。
特開平9−325607号公報
特許文献1の画像形成装置では、帯電部材に直流電圧が印加されるまで、帯電部材とトナー帯電部材との間には、交流電圧のピーク電圧と所定の極性の直流電圧とを加算した電位差が交流電圧の周期で発生する。このため、交流電圧を印加された帯電部材と所定の極性の直流電圧を印加されたトナー帯電部材との間に交流電圧の周期で高い電位差が発生して、異常放電が発生し易くなる。
従って、帯電部材とトナー帯電部材との間には、異常放電を回避するための広い隙間を確保しておく必要があり、感光体の周囲における機器、部材の配置設計の制約となっていた。
特に、帯電部材を帯電ローラとし、トナー帯電部材を回転ブラシとする場合、感光体に対する回転ブラシの十分な接触長さを確保しようとすると、回転ブラシが大口径化して、帯電部材との間に必要な隙間を確保できなくなる。また、プロセスカートリッジの小型化に伴って感光体が小径化された場合も、帯電ローラと回転ブラシとの間に必要な隙間を確保できなくなる。
本発明は、帯電部材とトナー帯電部材との間に発生する電位差の最大値を低下させて、異常放電を発生しにくくした画像形成装置を提供することを目的としている。
本発明の画像形成装置は、感光体を所定の極性に帯電する帯電部材と、帯電した前記感光体の表面を露光して静電像を形成する露光手段と、前記露光手段にて前記感光体上に形成された静電像をトナーで現像する回転可能な現像部材を有する像形成手段と、前記像形成手段にて形成されたトナー像を前記感光体から転写媒体へ転写した後に前記感光体上に残留するトナーを前記所定の極性に帯電するトナー帯電部材と、を有し、前記現像部材に前記トナー帯電部材により帯電されたトナーを前記感光体から回収するための電圧が印加されるものである。そして、前記帯電部材へ交流電圧を印加することで前記感光体の除電動作を実行し、前記除電動作実行開始後に前記帯電部材へ前記所定の極性の直流電圧を重畳開始し、前記帯電部材へ前記所定の極性の直流電圧を重畳開始後に前記トナー帯電部材へ前記所定の極性の直流電圧を印加開始し、前記トナー帯電部材への直流電圧印加開始後に前記露光手段による露光を開始するように構成されている。
本発明の画像形成装置では、帯電部材とトナー帯電部材との間には、交流電圧のピーク電圧から直流電圧を差し引いた電位差に所定の極性の直流電圧を加算した電位差が交流電圧の周期で発生する。帯電部材に印加される直流電圧とトナー帯電部材に印加される所定の極性の直流電圧は同極性なので、特許文献1の場合と比較して、帯電部材とトナー帯電部材との間に発生する最大電位差は所定の極性の直流電圧に相当するだけ低くなる。
従って、発生する最大電位差が小さくて済む分、帯電部材とトナー帯電部材との間の隙間が狭くても異常放電が発生しにくくなる。
以下、本発明のいくつかの実施形態を、図面を参照して詳細に説明する。本発明は、帯電部材へ直流電圧が印加された後に、トナー帯電部材へ所定の極性の直流電圧が印加される限りにおいて、各実施形態の構成の一部または全部を、その代替的な構成で置き換えた別の実施形態でも実施できる。
本実施形態では、トナー像の形成に係る主要部のみを説明するが、本発明は、必要な機器、装備、筐体構造を加えて、プリンタ、各種印刷機、複写機、FAX、複合機等、種々の用途で実施できる。
なお、特許文献1に示される画像形成装置の一般的な事項については、図示を省略して重複する説明を省略する。
<第1実施形態>
図1は第1実施形態の画像形成装置の構成の説明図、図2は画像形成部の構成の説明図である。
図1に示すように、画像形成装置100は、中間転写ベルト(転写媒体)17に沿って、イエロー、マゼンタ、シアン、ブラックの画像形成部Pa、Pb、Pc、Pdを配置したタンデム型フルカラー複写機である。画像形成装置100は、接触帯電方式を用いて電子写真プロセスを行い、転写残トナーを現像装置13a、13b、13c、13dにて回収するクリーナレスシステムを採用している。
画像形成部Paでは、感光ドラム11aにイエロートナー像が形成されて中間転写ベルト17に一次転写される。画像形成部Pbでは、感光ドラム11bにマゼンタトナー像が形成されて中間転写ベルト17のイエロートナー像に重ねて一次転写される。画像形成部Pc、Pdでは、それぞれ感光ドラム11c、11dにシアントナー像、ブラックトナー像が形成されて同様に中間転写ベルト17のトナー像に位置を重ねて順次一次転写される。
中間転写ベルト17に一次転写された四色のトナー像は、二次転写部T2へ搬送され、レジストローラ23によって二次転写部T2へ給送された記録材(転写媒体)へ一括二次転写される。二次転写部T2でトナー像を二次転写された記録材は、定着装置26で加熱加圧を受けて表面にトナー像を定着された後に外部へ排出される。
中間転写ベルト17は、厚さ75μmのポリイミド樹脂で無端状に形成され、テンションローラ21、駆動ローラ22、及びバックアップローラ20に掛け渡して支持される。中間転写ベルト17は、駆動モータM1の回転を接続された駆動ローラ22に駆動されて、140mm/secのプロセススピードで矢印R2方向に回転する。
二次転写ローラ24は、中間転写ベルト17を介してバックアップローラ20に圧接して、中間転写ベルト17と二次転写ローラ24との間に二次転写部T2を形成する。バックアップローラ20は、金属円筒で形成されて、接地電位に接続されている。
電源D2は、正極性の定電圧を二次転写ローラ24へ印加して、中間転写ベルト17に担持されたトナー像を記録材へ静電的に移動させる。
ベルトクリーニング装置27は、二次転写部T2を通過した中間転写ベルト17に付着した転写残トナーを除去する。
<像形成手段>
画像形成部Pa、Pb、Pc、Pdは、付設された現像装置13a、13b、13c、13dで用いるトナーの色がイエロー、マゼンタ、シアン、ブラックと異なる以外は、ほぼ同一に構成される。以下では、画像形成部Paについて説明し、他の画像形成部Pb、Pc、Pdについては、説明中の符号末尾のaを、b、c、dに読み替えて説明されるものとする。
図2に示すように、画像形成部Paは、感光ドラム11aの周囲に、帯電ローラ12a、露光装置14a、現像装置13a、一次転写ローラ15a、トナー帯電ブラシ18aを配置する。
感光ドラム11a(感光体)は、外径30mm、アルミニウム製シリンダの外周面に、帯電極性が負極性の有機光導電体層(OPC)を形成してある。感光ドラム11aは、駆動モータM1から駆動力を伝達して、140mm/secのプロセススピードで矢印R1方向に回転する。
帯電ローラ12a(帯電部材)は、外径16mm、感光ドラム11aに圧接して従動回転する。
電源D12a(帯電電源)は、帯電ローラ12aに直流電圧と交流電圧とを重畳した帯電電圧を印加して、温度湿度によって異なるが、感光ドラム11aの表面を一様な−500Vの電位に帯電させる。
帯電電圧の直流電圧は、感光ドラム11aの表面を所定の暗部電位VDに帯電させるためである。暗部電位VDの絶対値は、トナーを現像するために必要な現像コントラストVcontと、露光装置14aによる露光後の明部電位VLによって決まる。
帯電電圧の交流電圧は、感光ドラム11aの表面を所定電位(帯電電圧の直流電圧と同電位)に収束させられる電圧である。
露光装置14aは、イエローの分解色画像を展開した走査線画像データをON−OFF変調したレーザービームを回転ミラーで走査して、帯電した感光ドラム11aの表面に画像の静電像を書き込む。露光装置14aは、半導体レーザ、ポリゴンミラー、F−θレンズ等を有し、付設された原稿読取装置や外部のホスト装置から入力される画像データを用いて、感光ドラム11aの周面に画像データに対応した静電潜像を形成する。
現像装置13aは、トナーを磁性キャリアに混合した二成分現像剤を攪拌して、トナーを負極性に磁性キャリアを正極性にそれぞれ帯電させる。二成分現像剤は、マグネット31の周囲で感光ドラム11aとカウンタ方向に回転する現像剤担持体32に穂立ち状態で担持されて、感光ドラム11aを摺擦する。
電源D13aは、負極性の直流電圧に交流電圧を重畳した現像電圧を現像剤担持体32に印加して、現像剤担持体32よりも相対的に正極性となった感光ドラム11aの静電像へトナーを移動させて、静電像を反転現像する。
一次転写ローラ15aは、外径16mm、中間転写ベルト17を介して感光ドラム11aに圧接して、感光ドラム11aと中間転写ベルト17との間にトナー像の一次転写部Taを形成する。
電源D15aは、一次転写ローラ15aに正極性の直流電圧を印加して、負極性に帯電して感光ドラム11aに担持されたトナー像を、一次転写部Taを通過する中間転写ベルト17へ一次転写させる。
<トナー帯電部材>
トナー帯電ブラシ18aは、外径15mm、一次転写部Taを通過した感光ドラム11aの表面を摺擦して、感光ドラム11aの表面に付着した転写残トナーを再帯電して正規の極性に帯電させる。
トナー帯電電源D18aは、トナー帯電ブラシ18aに、所定の極性の直流電圧として、負極性の直流電圧を印加する。所定の極性の直流電圧は、一次転写部Taで感光ドラム11a上のトナー像が転写される時に発生する転写残トナーを再帯電させるのに必要な電圧で決まる。
言い換えれば、像形成手段(13a)は感光体上に形成された静電像をトナーで現像する現像部材(32)を有し、現像部材にはトナー帯電部材(18a)により帯電されたトナーを感光体から回収するための電圧が印加される。
通常、一次転写部Taを通過した感光ドラム11aの表面には、転写電圧による帯電を逃れた、弱い正極性に帯電した転写残トナーや、帯電量が0近傍の転写残トナーが付着している。トナー帯電部材18aは、これらの転写残トナーを、現像装置13a内のトナーと同じ電荷状態となるよう再帯電させる。これにより、感光ドラム11aの表面の転写残トナーは、負極性の直流電圧が印加された帯電ローラ12aに付着することなく現像装置13aへ搬送され、現像装置13aの現像剤担持体32へ回収されてトナー像の現像に再利用される。
第1実施形態では、耐久性が高く、粒子径及び付着密度が変化しても、高い効率でばらつき少なくトナーを再帯電できるため、トナー帯電部材18aとして回転ブラシを採用している。回転ブラシは、太さ2〜6デニール、植毛密度が10万〜50万本/inch2の難燃性かつ導電性のナイロンフィラメントを採用している。回転ブラシは、外径がφ8〜20mmであり、駆動モータM1に駆動されて、感光ドラム11aに対して20%〜300%の周速差を持たせて、感光ドラム11aとウイズ方向に回転する。ここでは、225mm/secの固定の周速度としたが、回転ブラシは、感光ドラム11aを回転駆動する駆動モータM1とは異なる独立した駆動モータで駆動して、状況に応じた速度制御を行ってもよい。
すなわち、帯電部材(12a)は感光体に接触して帯電するローラであり、トナー帯電部材(18a)は感光体上のトナーに接触して帯電する回転ブラシである。
<実施例1>
図3は実施例1の電圧印加及び回転駆動の制御のタイムチャートである。
実施例1では、帯電部材へ交流電圧を印加することで感光体の除電動作を実行し、除電動作の実行後、トナー帯電部材へ所定の極性の直流電圧を印加開始するタイミングを、帯電部材へ所定の極性の直流電圧を重畳開始するタイミングよりも遅延させる。トナー帯電部材(18a)に印加される直流電圧の絶対値は、帯電部材(12a)に印加される直流電圧の絶対値よりも大きい。
画像形成時の帯電ローラ12aには、帯電電源D12aから、−700Vの直流電圧に1800Vpp(ピークトゥピーク電圧)の交流電圧を重畳した帯電電圧が印加されている。また、トナー帯電部材18aには、所定の極性の直流電圧として、−1200Vの直流電圧が印加されている。
制御部110は、画像形成ジョブを受信すると、前回転を行って画像形成部Paの駆動と電圧印加とを完了させて、画像形成ジョブの画像形成を開始する。
実施例1では、非画像形成時の前回転における帯電ローラ12aとトナー帯電ブラシ18aとに対して次の順序で各種電圧を印加する。
(1)帯電ローラ12aに1800Vppの交流電圧を印加する。
(2)帯電ローラ12aに−700Vの直流電圧を印加する。
(3)トナー帯電ブラシ18aに−1200Vの直流電圧を印加する。
図2を参照して図3に示すように、制御部110は、最初に、駆動モータM1を起動して、感光ドラム11a、中間転写ベルト17、トナー帯電ブラシ18aを回転させる。
感光ドラム11aが起動して500msec経過後、帯電ローラ12aに交流電圧が印加される。最初に交流電圧を印加する理由は、感光ドラム11aの全周の表面を確実に接地電位に除電して、現像電圧が印加されていない現像剤担持体32から除電動作の実行後の感光ドラム11aへ、トナーや磁性キャリアを移転させないためである。
感光ドラム11aの残留電荷によって、現像剤担持体32と感光ドラム11aの対向間隔に現像電界が形成されると、現像剤担持体32のトナーや磁性キャリアが感光ドラム11aへ移るからである。画像形成部Paは、感光ドラム11aのクリーニング装置を省略したクリーナレスシステムであるため、感光ドラム11aへ移ったトナーや磁性キャリアが、除去されることなく感光ドラム11aに連れ回ってしまう。
また、帯電ローラ12aや一次転写ローラ15aに直流電圧が印加された際には、当接する感光ドラム11aの表面に電位ムラが形成される。特に直流電圧の立ち上がりでのオーバシュートによる電位ムラは非常に大きい。このとき、帯電ローラ12aに交流電圧が印加されていれば、帯電ローラ12aで電位ムラを解消して、現像装置13aへ電位ムラを到達させないで済む。電位ムラによって現像剤担持体32との間に電界が形成されて、現像剤担持体32のトナーや磁性キャリアが感光ドラム11aへ移ることを防止できる。
ここで、現像剤担持体32からのトナーや磁性キャリアの移転を確実に防止するために、帯電ローラ12aに交流電圧が印加される時点では、現像剤担持体32の回転は停止されている。
帯電ローラ12aに1800Vppの交流電圧が印加されて700msecが経過して、感光ドラム11aの一周以上の表面が接地電位に除電された後、帯電ローラ12aに−700Vの直流電圧が印加される。これにより、帯電ローラ12aの電位は、+200Vと−1600Vとの間で振動する。このとき、トナー帯電ブラシ18aの電位は接地電位なので、帯電ローラ12aとトナー帯電ブラシ18aとの間の最大電位差は1600Vである。
そして、帯電ローラ12aに直流電圧が印加された100msec後、トナー帯電電源D18aからトナー帯電ブラシ18aへ−1200Vの直流電圧が印加される。これにより、+200Vと−1600Vとの間で電位が振動する帯電ローラ12aとトナー帯電ブラシ18aとの間の最大電位差は1400Vになる。
これに対して、帯電ローラ12aに−700Vの直流電圧を印加する以前に、トナー帯電ブラシ18aへ−1200Vの直流電圧を印加した場合を破線で示す。この場合、+900Vと−900Vとの間で電位が振動する帯電ローラ12aと−1200Vの電位のトナー帯電ブラシ18aとの間の最大電位差は2100Vにもなる。
従って、上記(2)、(3)の順序で直流電圧を印加することによって、帯電ローラ12aとトナー帯電ブラシ18aとの間に発生する最大電位差は、2100V−1600V=500V低下する。
トナー帯電ブラシ18aへ−1200Vの直流電圧が印加されてから140msec経過後、現像電源D13aから現像剤担持体32へ現像電圧の直流電圧が印加される。帯電電圧の直流電圧が印加された感光ドラム11aの位置が現像剤担持体32に達するタイミングである。
現像剤担持体32へ現像電圧の直流電圧が印加されてから300msec経過後、駆動モータM3が起動されて現像剤担持体32が回転開始し、さらに500msec経過後、現像剤担持体32へ現像電圧の交流電圧が印加される。
その後、一次転写ローラ15aに転写電圧が印加された後に、露光装置14aによって画像の露光が開始される。
<実施例1の効果>
図4は帯電ローラとトナー帯電ブラシの間に発生する最大電位差の説明図、図5は帯電ローラとトナー帯電ブラシの間隔の説明図である。図4中、(a)は実施例1における所定の極性の直流電圧印加前、(b)は実施例1における所定の極性の直流電圧印加後、(c)は比較例における帯電電圧の直流電圧印加前である。
図4の(a)に示すように、実施例1では、帯電ローラとトナー帯電ブラシとの間に発生する最大電位差は、上述したように、(2)帯電ローラ12aに−700Vの直流電圧が印加されたときの1600Vである。
1800V・(1/2)−(−700)=1600V
図4の(b)に示すように、実施例1では、(3)トナー帯電ブラシ18aに−1200Vの直流電圧が印加されたとき帯電ローラとトナー帯電ブラシとの間に発生する電位差は1400Vである。
1800V・(1/2)−700V−(−1200V)=1400V
図4の(c)に示すように、比較例では、帯電ローラとトナー帯電ブラシとの間に発生する最大電位差は、上述したように、(2)帯電ローラ12aに−700Vの直流電圧が印加されたときの2100Vである。
1800V・(1/2)−(−1200)=2100V
図5に示すように、電位差を生じた部材間での異常放電を回避するためには、100Vについて0.3mmが必要である。このため、実施例1では、帯電ローラ12aとトナー帯電ブラシ18aとの隙間Gpは4.8mm必要である。
(1600/100)×0.3=4.8mm
これに対して、比較例では、帯電ローラ12aとトナー帯電ブラシ18aとの隙間Gpは6.3mm必要である。
(2100/100)×0.3=6.3mm
従って、実施例1では、比較例よりも帯電ローラ12aとトナー帯電ブラシ18aとを1.5mm近く配置できる。または、感光ドラム11aの直径を変更することなく、トナー帯電ブラシ18aのサイズを大きくして、トナーの小粒径化や感光ドラム11aの高速化へ対応できる。
<実施例2>
図6は実施例2の画像形成装置の構成の説明図、図7は帯電ローラとトナー帯電ブラシの間隔の説明図である。実施例2では、トナー帯電ブラシ18aが、実施例1の回転ブラシとは異なる固定ブラシである。それ以外の構成及び制御は、実施例1と同じであるので、図6、図7中、図2、図5と共通する構成には共通の符号を付して重複する説明を省略する。
図6に示すように、画像形成前の準備工程としての前回転では、感光ドラム11aを均一に帯電させるため、一次転写ローラ15a、帯電ローラ12a、現像剤担持体32の各キーパーツの高圧関係を全て立ち上げる必要がある。また、印加される電圧の絶対値に応じて各キーパーツの位置関係を高圧絶縁基準の下、設計する必要がある。
高圧絶縁基準とは、キーパーツ間でのリーク発生に伴う様々な問題を引き起こさないよう、キーパーツ間に生じる電位差(電界)に応じてある一定以上の距離を維持する必要を示すものである。ちなみにリーク発生を防止するための高圧絶縁基準は、電位差100Vに対して0.3mm以上の距離を確保することである。
この基準を守るため、トナー帯電ブラシ18aを有するクリーナレスシステムでは、感光ドラム11a上へ配置されて電圧が印加されるキーパーツが多いことから一層このことに気をつけなればならない。
しかし、最近、トナーの小粒径化や感光ドラム11aの高速化に応じて耐久性や各種機能の冗長度を高めるため、帯電ローラ12aやトナー帯電ブラシ18aの設計の最適化が一層求められている。
例えば、トナー小粒径化に対しては、トナー帯電ブラシ18aは、実施例1で説明したように、固定ブラシから回転ブラシへ変更されている。回転ブラシの方が感光ドラム11aとの速度差を調整できるため、転写残トナーの蓄積量を抑えられるからである。また、画像形成部Paの耐久性向上に対して、帯電ローラ12aの大径化が進んでいる。帯電ローラ12aの大径化によって、耐久によるトナーや外添剤の付着量に対して帯電性能の余裕度を増せるからである。
しかし、このような設計変更に伴い、帯電ローラ12aとトナー帯電ブラシ18aとの距離を高圧絶縁基準を満たすように維持することが難しくなっている。
感光ドラム11aを大径化すれば、帯電ローラ12aとトナー帯電ブラシ18aとの距離を維持できるが、それに伴って画像形成部Paを一体化したプロセスカートリッジも大型化してしまう。
つまり、このような方法では、画像形成装置の小型化やコスト低減に対して課題を残してしまう。
よって、これらの課題に対して実施例2では、実施例1と同様な制御を適用する。これにより、画像形成装置100の小型化やコストを損なうことなく、帯電ローラ12aとトナー帯電ブラシ18aとの距離を高圧絶縁基準にかなうように確保できる。
図7に示すように、実施例2では、帯電ローラ12aの交流電圧及び直流電圧を立ち上げた後にトナー帯電ブラシ18aに所定の極性の直流電圧を印加するので、実施例1と同様に隙間Gpは4.8mm必要である。図4の(a)に示すように、最大電位差が1600Vになるからである。
(1600/100)×0.3=4.8mm
これに対して、帯電ローラ12aの交流電圧及びトナー帯電ブラシ18aの所定の極性の直流電圧を立ち上げた後に、帯電ローラ12aに直流電圧を印加した場合、隙間Gpは6.3mm必要である。図4の(b)に示すように、最大電位差が2100Vになるからである。
(2100/100)×0.3=6.3mm
従って、実施例1では、比較例よりも帯電ローラ12aとトナー帯電ブラシ18aとを1.5mm近く配置できる。または、感光ドラム11aの直径を変更することなく、トナー帯電ブラシ18aのサイズを大きくして、トナーの小粒径化や感光ドラム11aの高速化へ対応できる。
第1実施形態の画像形成装置の構成の説明図である。 画像形成部の構成の説明図である。 実施例1の電圧印加及び回転駆動の制御のタイムチャートである。 帯電ローラとトナー帯電ブラシの間に発生する最大電位差の説明図である。 帯電ローラとトナー帯電ブラシの間隔の説明図である。 実施例2の画像形成装置の構成の説明図である。 帯電ローラとトナー帯電ブラシの間隔の説明図である。
符号の説明
11a、11b、11c、11d 感光体(感光ドラム)
12a、12b、12c、12d 帯電部材(帯電ローラ)
13a、13b、13c、13d 現像装置
14a、14b、14c、14d 露光装置
15a、15b、15c、15d 一次転写ローラ
18a、18b、18c、18d トナー帯電部材、回転ブラシ(トナー帯電ブラシ)
31 マグネット
32 現像剤担持体
100 画像形成装置
110 制御手段(制御部)
D12a、D12b、D12c、D12d 帯電電源
D18a、D18b、D18c、D18d トナー帯電電源
Pa、Pb、Pc、Pd 画像形成部
Ta、Tb、Tc、Td 転写部(一次転写部)

Claims (4)

  1. 感光体を所定の極性に帯電する帯電部材と、
    帯電した前記感光体の表面を露光して静電像を形成する露光手段と、
    前記露光手段にて前記感光体上に形成された静電像をトナーで現像する回転可能な現像部材を有する像形成手段と、
    前記像形成手段にて形成されたトナー像を前記感光体から転写媒体へ転写した後に前記感光体上に残留するトナーを前記所定の極性に帯電するトナー帯電部材と、を有し、
    前記現像部材に前記トナー帯電部材により帯電されたトナーを前記感光体から回収するための電圧が印加される画像形成装置において、
    前記帯電部材へ交流電圧を印加することで前記感光体の除電動作を実行し、前記除電動作実行開始後に前記帯電部材へ前記所定の極性の直流電圧を重畳開始し、前記帯電部材へ前記所定の極性の直流電圧を重畳開始後に前記トナー帯電部材へ前記所定の極性の直流電圧を印加開始し、前記トナー帯電部材への直流電圧印加開始後に前記露光手段による露光を開始するように構成されていることを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記トナー帯電部材に印加される直流電圧の絶対値は、前記帯電部材に印加される直流電圧の絶対値よりも大きいことを特徴とする請求項1の画像形成装置。
  3. 前記帯電部材は、前記感光体に接触して帯電するローラであり、前記トナー帯電部材は前記感光体上のトナーに接触して帯電する回転ブラシであることを特徴とする請求項1又は2に記載の画像形成装置。
  4. 前記トナー帯電部材への直流電圧印加開始後に前記現像部材への電圧を印加開始し、前記現像部材は電圧が印加開始された後に回転を開始することを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の画像形成装置。
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