JP4963381B2 - 画像形成装置 - Google Patents

画像形成装置 Download PDF

Info

Publication number
JP4963381B2
JP4963381B2 JP2006203804A JP2006203804A JP4963381B2 JP 4963381 B2 JP4963381 B2 JP 4963381B2 JP 2006203804 A JP2006203804 A JP 2006203804A JP 2006203804 A JP2006203804 A JP 2006203804A JP 4963381 B2 JP4963381 B2 JP 4963381B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
image
toner
transfer
charging
forming apparatus
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2006203804A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2008032851A (ja
JP2008032851A5 (ja
Inventor
司朗 紀國
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Canon Inc
Original Assignee
Canon Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Canon Inc filed Critical Canon Inc
Priority to JP2006203804A priority Critical patent/JP4963381B2/ja
Publication of JP2008032851A publication Critical patent/JP2008032851A/ja
Publication of JP2008032851A5 publication Critical patent/JP2008032851A5/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4963381B2 publication Critical patent/JP4963381B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Dry Development In Electrophotography (AREA)
  • Cleaning In Electrography (AREA)
  • Electrostatic Charge, Transfer And Separation In Electrography (AREA)
  • Control Or Security For Electrophotography (AREA)

Description

本発明はクリーナレス方式の画像形成装置に関し、詳しくは、像担持体上の転写残トナーの帯電効率を高める方法に関する。
像担持体を囲んで配置された転写装置と帯電装置との間にクリーニング装置を配置しないクリーナレス方式の画像形成装置が実用化されている。クリーナレス方式では、現像バイアス電圧を印加されて像担持体上の画像形成領域(画像領域)にトナーを移動させる現像部材が、像担持体上のトナー像が形成されない非形成領域に付着した転写残トナーを同じ現像バイアス電圧によって現像部材へ移動させる。
現像装置は、通常、交流電圧を重畳した直流電圧の現像バイアス電圧を用いて動的な現像を行う。像担持体の表面と現像部材との間を正規な帯電極性に帯電したトナーが往復移動しつつ静電潜像の表面電位に応じた量だけ付着する。従って、像担持体上の非形成領域に付着した転写残トナーが正規な帯電極性に帯電している限り、動的な現像によって不必要な量の転写残トナーは、現像部材へ回収される。
しかし、転写残トナーは、正規な帯電極性に帯電したトナーを記録材や中間転写ベルトに引き寄せる転写装置の転写バイアス電圧に逆らって像担持体に残留している。従って、転写残トナーの多くは、帯電が不足しているか、正規な帯電極性とは逆の極性に帯電しており、正規な帯電極性に帯電したトナーのようには、動的な現像によって現像部材へ回収されない。
特に、高温高湿環境下や耐久時、画像比率の高い画像形成が連続して行われてトナー補給が多い場合、帯電が不足したトナーの割合が高まり、いわゆるかぶりトナーとして像担持体に大量に付着する。現像装置内の電荷が低い状態であるため、電荷付与が厳しい状態であるような環境下だからである。そして、かぶりトナーが像担持体に大量に付着すると、像担持体の正常な帯電や露光を妨げて画像形成品質が低下する。
そこで、クリーナレス方式の画像形成装置では、転写装置の下流側に帯電補助手段を配置して、帯電が不足した転写残トナーや逆の極性に帯電した転写残トナーを正常な帯電極性に帯電させている。
特許文献1には、負極性に帯電したトナーを用いて回転スリーブと感光体ドラムとの間で動的な現像を行うクリーナレス方式の画像形成装置が示される。ここでは、転写装置の下流側で感光体ドラムに接触させて、抵抗性の植毛を有するブラシ電極を配置し、転写バイアス電圧(正極性)とは逆極性の帯電補助バイアス電圧(負極性)を印加している。負極性の電圧を印加された抵抗性の植毛が転写残トナーを介して感光体ドラム表面に放電する過程で、帯電が不足した転写残トナーや正極性に帯電した転写残トナーを負極性に帯電させている。
特開2005−234035号公報
特許文献1に示されるクリーナレス方式の画像形成装置では、転写装置の下流側に前露光装置や除電装置を配置して静電潜像(表面電位差)を解消した後に、ブラシ電極が転写残トナーを正規の帯電極性に帯電させている。
このため、転写装置とブラシ電極との間に「静電潜像を解消させるための装置」の配置スペースが必要となり、感光体ドラムを囲む各種装置の配置の自由度を妨げていた。前露光装置や除電装置は、専用の電源や取り付け構造を要するため、部品点数を増加させ、画像形成装置の小型化、低コスト化、省電力化を困難にする。
そこで、前露光装置や除電装置を配置せず、転写装置に続いて直ちにブラシ電極を感光体ドラムに接触させて転写残トナーを帯電させることが提案された。しかし、画像領域非形成領域との表面電位差を解消することなくブラシ電極を接触させると、後述するように、紙間スペース等の非形成領域で、転写残トナーの帯電効率が低下することが判明した。
そこで、ブラシ電極に印加する帯電補助バイアス電圧を高めて、非形成領域における転写残トナーの帯電効率を高めることが提案された。しかし、ブラシ電極に印加する帯電補助バイアス電圧を高めると、後述するように、感光体ドラムの表面が過剰に帯電して画像メモリを発生することが判明した。画像メモリは、前回の静電潜像を完全に消去できないで次回の静電潜像に影響する現象であって、画像形成品質を低下させる。
本発明は、前露光装置や除電装置を配置することなく、また、画像メモリを発生することなく、転写残トナーの帯電効率を高めてかぶりトナーを効率的に除去し、画像形成品質を高め得るクリーナレス方式の画像形成装置を提供することを目的としている。
本発明の画像形成装置は、像担持体と、前記像担持体を帯電する帯電手段と、帯電された前記像担持体に静電潜像を形成するために像露光する書き込み手段と、形成された前記静電潜像にトナーを供給してトナー像を形成するとともに前記像担持体から転写残トナーを除去する現像手段と、転写バイアス電圧を印加されて記録材上に形成する画像のトナー像を前記像担持体から転写する転写手段と、前記トナー像の転写後の前記像担持体に前記転写バイアス電圧とは逆極性の電圧を印加して前記像担持体上の転写残トナーを帯電させる帯電補助手段とを備え、前記帯電手段は、帯電補助手段に印加する電圧と同極性に前記像担持体を帯電させるものである。そして、前記像担持体における前記トナー像が形成されない非形成領域に対しては、前記トナー像が形成される画像領域に対するよりも絶対値の大きな前記転写バイアス電圧を印加するとともに、前記像担持体における前記トナー像が形成されない非形成領域に対しては、前記トナー像が形成される画像領域に対する電圧と同じ電圧を前記帯電補助手段により印加することにより、前記像担持体における前記トナー像が形成されない非形成領域に対しては、前記トナー像が形成される画像領域に対するよりも前記帯電補助手段に印加する電圧と前記転写バイアスとの電位差を大きくする。
本発明の画像形成装置では、転写バイアス電圧に引き付けられないで像担持体に残留した転写残トナーを、帯電補助手段が、転写バイアス電圧に引き付けられる正規の帯電極性に帯電させる。つまり、帯電補助手段は、転写バイアス電圧とは逆極性の電圧を転写残トナーを介して像担持体に放電し、放電過程で転写残トナーを帯電バイアス電圧とは逆極性に帯電させる。
転写手段は、トナー像が形成されない非形成領域に対しては画像領域に対するよりも高い転写バイアス電圧を印加して、非形成領域と画像領域とにおける静電潜像のコントラストを下げ、非形成領域と画像領域との表面電位差を小さくする。言い換えれば、高い転写バイアス電圧によって画像領域に画像メモリが発生することを回避して、非形成領域に限定した転写バイアス電圧による除電を行う。
従って、帯電補助手段では、非形成領域と画像領域とに対して同一の電圧を用いても、画像メモリを発生しない範囲で十分な放電電圧と格差の少ない放電電流とを確保して、転写残トナーを効率的に帯電できる。
以下、本発明の実施形態である画像形成装置100について、図面を参照して詳細に説明する。本発明の画像形成装置は、以下に説明する実施形態の限定的な構成には限定されない。帯電補助手段を用いて転写残トナーを正規の極性に帯電させる限りにおいて、各実施形態の構成の一部または全部を、その代替的な構成で置き換えた別の実施形態でも実現可能である。
第1実施形態では、感光体ドラムに形成したトナー像を中間転写ベルト上に重ね合わせてカラー画像を形成する画像形成装置を説明する。しかし、本発明の画像形成装置は、感光体ドラムに形成したトナー像を記録材に直接転写する画像形成装置でも実施できる。
本発明の画像形成装置は、プリンタに限らず、各種印刷機、複写機、FAX、複合機等、電子写真方式を用いた種々の用途の画像形成装置として実施可能である。
なお、特許文献1に示される画像形成装置の各部構成、動作の詳細については、繰り返しの煩雑を回避すべく、図示を省略して詳細な説明も省略する。
<画像形成装置>
図1は第1実施形態の画像形成装置の構成の説明図、図2は感光体ドラム周辺の構成の説明図、図3は各種バイアス電圧の制御のタイムチャートである。図3中、各種バイアス電圧の名称は、「バイアス電圧」の表記を省略して記載しており、DCは直流成分、ACは交流成分を意味している。
図1に示すように、画像形成装置100は、中間転写ベルト16に沿って現像色の異なる画像形成ステーション1a、1b、1c、1dを直列配置したタンデム方式のフルカラー画像形成装置である。循環駆動される中間転写ベルト16を囲んで、画像形成ステーション1a、1b、1c、1d、二次転写装置17、分離装置18、中間転写ベルトクリーニング装置19が配置される。二次転写装置17の上流側には、記録材Pを二次転写装置17に向けて給紙する給紙装置20が配置され、分離装置18の下流側には、定着装置21、及び排紙トレイ22が配置されている。
中間転写ベルト16の材料は、PI(ポリイミド樹脂)で形成され、厚さ5μm、表面抵抗効率1×1011〜1013Ω/□、体積低効率1×10〜1010Ω・cmである。材料としては、PVDF、PET、PBT、EPDM、NBR、ウレタンゴム、シリコーンゴムなどでもよい。中間転写ベルト16は、駆動ローラ41、テンションローラ42、二次転写対向ローラ43の3本のローラにより張架され、不図示のモータで回転される駆動ローラ41により駆動されて循環する。
画像形成ステーション1dは、矢印方向に回転する感光体ドラム11dに形成されたイエロー分解色の静電潜像を、現像装置13dがイエローのトナーを用いてトナー像に現像する。画像形成ステーション1a、1b、1cは、同様に、ブラック、シアン、マゼンタ、各分解色の静電潜像を感光体ドラム11a、11b、11cに形成して、それぞれブラック、シアン、マゼンタのトナーにより現像する。
感光体ドラム11a、11b、11c、11dに形成された各分解色のトナー像は、先頭を合わせて重ね合わせて、矢印方向に循環する中間転写ベルト16の表面に一次転写される。一方、中間転写ベルト16上のトナー像の先頭とタイミングを合わせて、給紙装置20から記録材Pが二次転写装置17に供給される。二次転写装置17は、中間転写ベルト16上に一次転写された四原色のトナー像を記録材Pに一括して二次転写する。以上のように、感光体ドラム11a〜11d上に同様に形成されたトナー像が、順次中間転写ベルト16上に一次転写された後、二次転写装置17により一括して記録材Pに二次転写される。
トナー像を二次転写された記録材Pは、分離装置18において中間転写ベルト16から分離されて定着装置21に搬送される。定着装置21は、記録材Pを加熱加圧してトナーを融着させ、記録材Pの表面にトナー像を定着処理する。トナー像を定着された記録材Pは、排紙トレイ22に排出される。そして、二次転写処理において記録材Pに二次転写されずに中間転写ベルト16上に残留した転写残トナーは、中間転写ベルトクリーニング装置19でクリーニングブレードを接触させて回収される。
画像形成ステーション1a、1b、1c、1dは、現像装置のトナーが異なるのみで、同様に構成され、同様な手順を用いてトナー像を形成する。従って、以下では、添え字a〜dを除いて感光体ドラム11a、11b、11c、11d周辺構成を図示した図2を参照してトナー像の形成/一次転写プロセスを説明する。
<各種バイアス電圧の制御>
図2に示すように、画像形成装置100は、現像同時クリーニング方式のクリーナレスシステムを構成し、帯電手段には帯電ローラ12を、帯電補助手段には固定系の帯電ブラシ15を用いている。像担持体である感光体ドラム11は、矢印方向に回転して円周面にトナー像を形成する。画像形成装置100の制御部40に画像形成のジョブが指令されると、不図示のメインモータが起動して感光体ドラム11が前回転を開始し、続いて画像形成を実行する。画像形成が終了すると感光体ドラム11は後回転を行って停止する。
画像形成時、帯電電源31から帯電バイアス電圧が帯電ローラ12に印加されて、感光体ドラム11の表面が所定の電位に帯電される。帯電した感光体ドラム11の表面に露光装置23がレーザビームを走査露光して静電潜像を形成する。静電潜像は、感光体ドラム11の回転により現像装置13の位置に来ると、回転スリーブ33が担持するトナーに接触して現像され、顕像化されたトナー像が形成される。トナー像は、一次転写ローラ14にトナーと逆極性の転写バイアス電圧を印加することで、中間転写ベルト16に転写される。
感光体ドラム11は、アルミシリンダの外周面に有機感光体(OPC)やA−Si、CdS、Se等からなる光導電体を塗布してなる。回転駆動される感光体ドラム11を囲んで、帯電ローラ12、露光装置23、現像装置13、一次転写ローラ14、帯電ブラシ15が配置されている。
帯電ローラ12は、EPDM、NBRなどのイオン導電性あるいは電子導電性材料、レーヨン、ナイロン系、フッ素系の材料を使用する。形状については、ブラシローラや帯電ローラのものでもよく、抵抗値(常温常湿の初期抵抗)が1.0×10〜10Ωのものを使用している。帯電電源31は、図3の(c)、(d)に示すように、−700Vの直流電圧に1500Vp−pの交流電圧を重畳した帯電バイアス電圧を帯電ローラ12に出力して、感光体ドラム11の表面を−700V程度に一様に帯電させる。
露光装置23は、各色濃度の画像データを展開した走査線データをパルス変調した走査線信号でレーザー光源を駆動し、出力ビームをポリゴンミラーに入射して感光体ドラム11の表面を走査露光する。露光を受けた画素領域で電荷が漏出して帯電電位が低下することにより静電潜像が形成される。例えば最大濃度に露光されたベタ黒部分は−50V程度にまで電位が低下し、露光されないベタ白部分は−700Vに保たれる。
現像装置13は、感光体ドラム11の表面に近接配置した回転スリーブ33の表面に担持させたトナーを静電気的に感光体ドラム11の表面へ移動させて静電潜像をトナー像に現像する。現像装置13内におけるトナーの正規の帯電極性は負極性であって帯電量は25〜35μC/mgである。20nmのオイル処理シリカの含有率を30%以下にしてトナーの流動性を上げ過ぎないようにしている。
現像電源35は、図3の(e)、(f)に示すように、−550Vの直流電圧に1800Vp−pの交流電圧を重畳した現像バイアス電圧を回転スリーブ33に出力する。これにより、感光体ドラム11の静電潜像には、−550Vとの電位差に対応する量だけ負極性に帯電したトナーが吸着する。感光体ドラム11表面の−550V以下の部分にはトナーが付着せず、ベタ白となる。
一次転写ローラ14は、中間転写ベルト16を介して感光体ドラム11に圧接し、中間転写ベルト16を正極性に帯電させて、感光体ドラム11表面から負極性のトナーを引き付けて中間転写ベルト16の表面に移動させ、保持する。転写電源34は、図3の(a)に示すように、トナー像の一次転写に際して、500Vの直流電圧である転写バイアス電圧(V2)を一次転写ローラ14に出力する。
<クリーナレスシステム>
図4は転写バイアス電圧を変化させた場合の帯電ブラシにおける放電状態の説明図、図5は転写バイアス電圧と帯電ブラシ電流とにおける適正な設定範囲の説明図である。
転写処理で中間転写ベルト16へ転写されずに感光体ドラム11の表面に残留した転写残トナーの一部は、逆極性の正極性に帯電した反転トナーである。反転トナーは、帯電補助手段である帯電ブラシ15との接触部を通過する過程で、電子注入されて正規の帯電極性である負極性に帯電される。帯電補助電源32は、図3の(b)に示すように、帯電補助バイアス電圧として、トナーの正規の帯電極性と同じ負極性である−1000Vの直流電圧を帯電ブラシ15に出力する。
帯電ブラシ15は、抵抗性の植毛の先端を感光体ドラム11の表面に接触させており、帯電した植毛がトナー粒子に接して1000Vの放電を生じる際にトナー粒子が負極性に帯電する。植毛を構成する繊維には、例えば固定系ブラシでは導電性のレーヨン繊維が使用され、繊維の太さは6デニール、パイル長は5mm、繊維密度は100KFのものが使用される。植毛は、ナイロン繊維やポリエステル繊維などでも良く、繊維の太さは2〜10デニール、パイル長は3〜8mm、繊維密度は50〜500KFの範囲のものが望ましい。また、帯電補助手段の形状は、ブラシローラや帯電ローラなどでも良い。
正極性に帯電した転写残トナーは、ある一定以上の電位に接触させて、ある一定以上の放電を発生させることで、初めて、電荷を奪って(電子注入して)正規の帯電極性である負極性に帯電状態を反転できる。帯電状態を反転することによって、次回の現像装置13では、転写残トナーが回転スリーブ33に担持されたトナーと一体化して、回転スリーブ33と感光体ドラム11の表面との間を往復し、静電潜像を現像する。正規の帯電極性に帯電した転写残トナーは、負極性に帯電した帯電ローラ12を汚すことなく通過して現像装置13に回収される。
以上のように、感光体ドラム11上に残留する転写残トナーを、現像装置13と帯電ブラシ15とを用いて回収することで、一次転写後の感光体ドラム11の表面を現像装置13が清掃するクリーナレスシステムが成立する。
ところで、感光体ドラム11の表面の転写残トナーには、反転トナー以外に、現像装置13内で十分に帯電付与されなかった未帯電トナー(いわゆるかぶりトナー)が存在する。かぶりトナーは、現像装置13内のトナーの電荷が少ない状態で特に多く、高温高湿環境や耐久時、画像比率の多い画像が続いてトナー補給が多くなったときに、多く発生する。
従って、現像装置13での回収率を高めるために、帯電ブラシ15は、感光体ドラム11の表面のかぶりトナーに対しても、電荷を奪って(電子注入して)正規の帯電極性である負極性に帯電させる必要がある。
そして、かぶりトナーは、通常、トナー像とトナー像との間隔、いわゆる紙間スペースのべた白部に多く存在する。そして、感光体ドラム11の表面のべた白部は、上述したように、トナー像形成領域に比較して大きく負極性側に帯電しているため、帯電ブラシ15の−1000Vとの間で十分な放電電圧を確保できない。
そこで、帯電ブラシ15に到達する以前に、感光体ドラム11の紙間スペースの帯電状態を正極性側へシフトさせて、トナー像形成領域の表面電位に近付けることにより、帯電ブラシ15ではトナー像形成領域並みの放電電圧を確保させている。
具体的には、図3の(a)に示すように、感光体ドラム11の紙間スペースでは、トナー像形成領域に対するV2=500Vよりも高いV1=700Vの転写バイアス電圧が一次転写ローラ14に印加される。
この結果、図4に示すように、転写ブラシ15前の紙間スペースの帯電電位Vs1が転写バイアス電圧を500Vとした場合よりも高くなり、帯電ブラシ15との間で十分な放電電圧が確保される。十分な放電電圧によって帯電ブラシ15を通じて十分なブラシ電流が流れ、感光体ドラム11の表面のかぶりトナーを効率的に正規の帯電極性である負極性へ帯電できる。
なお、第1実施形態では、V1=700V、V2=500Vとしているが、図5に示すように、紙間スペースに対する転写バイアス電圧V1は、限界電圧Vm以下の転写メモリを生じない範囲で設定することが望ましい。転写バイアス電圧を高めると、かぶりトナーの帯電効率が高まるが、限界電圧Vmを越える転写バイアス電圧を印加すると、転写メモリを発生して、限界電圧Vm以下の転写バイアス電圧を印加した部分との間で画像濃度がばらついてしまう。
転写メモリは、限界電圧Vmを越える転写バイアス電圧に接した部分で、帯電ローラ12で静電潜像を解消できなくなる、帯電ローラ12を用いた一次帯電のばらつきを生じる、あるいは露光装置23を用いた露光量と階調との関係が変化する等により発生する。第1実施形態では、本構成において転写メモリを生じないことを実験的に確認した700Vとしている。
以上のように、第1実施形態では、連続通紙時の紙間スペースにおいて一次転写ローラ14に印加する転写バイアス電圧V1を、画像領域に印加する転写バイアス電圧V2よりも高くする。これによって、帯電ブラシ15によるかぶりトナーへの電荷付与をさらに効果的に行い、クリーナレスシステムにおける問題であるかぶりトナーに対する帯電効率の低さを解消できる。第1実施形態の制御は、現像剤の電荷が低いような環境下である、高温高湿環境下や耐久時、トナー補給の多い状態のときに特に効果を発揮する。
<比較例の制御>
近年、画像形成装置は小型化が進んできたが、帯電・露光・現像・転写・定着・クリーニング等の作像プロセスの各手段・機器が夫々小型になるだけでは画像形成装置の全体的な小型化には限界があった。また、転写後の感光体ドラム上の転写残トナーはクリーニング装置によって回収されて廃トナーとなるが、この廃トナーは環境保護の面からも出ないことが好ましい。
そこで、クリーナを取り外した「クリーナレスプロセス」の画像形成装置が出現している。クリーナレスプロセスでは、感光体ドラム上の転写残トナーは現像装置によって「現像同時クリーニング」で感光体ドラム上から除去される。この方法によれば、転写残トナーは現像装置に回収されて次回画像形成で利用されるため、廃トナーをなくし、クリーナのメンテンナンスが不要である。クリーナレスであることでスペース面での利点も大きく、画像形成装置を大幅に小型化できる。
クリーナレスプロセスで効率良く残留トナーを回収するために、帯電補助手段として帯電ブラシやファーブラシ、帯電ローラなどが、転写手段と帯電手段との間に配置される。そして、帯電補助手段にトナーと同極性のバイアスを印加することで、転写残トナーが帯電補助手段を通過する際に電荷を付与し、現像装置での回収性を向上させている。
しかし、高温高湿環境下や耐久時、画像比率の高い画像形成が連続して行われてトナー補給が多い場合では、現像器内の電荷が低い状態であるため電荷付与が不十分になってかぶりトナーが増加する。
図6は比較例の制御の説明図である。図6中、(a)は転写バイアス電圧を500V一定とした場合、(b)は転写バイアス電圧を500V一定として帯電補助バイアス電圧を1300Vに高めた場合である。
図2に示すように、紙間スペースは、トナーが付着しないべた白部なので、帯電ブラシ15前の紙間スペースの帯電電位Vs1は、トナー像形成領域の帯電電位Vg1に比較して負極性側に大きくシフトしている。従って、図6の(a)に示すように、転写バイアス電圧を500V一定に制御すると、紙間スペースにおける帯電ブラシ15とのコントラスト電圧Vs1−Vs2は、トナー像形成領域におけるコントラスト電圧Vg1−Vg2よりも小さくなる。このため、紙間スペースでは、放電電圧が不足して、帯電ブラシ15を通じて流れる電流量がトナー像形成部よりも少ないため、かぶりトナーに対する電荷付与は通常低い。
放電電圧の不足を補うために、単純に帯電ブラシ15に印加する帯電補助バイアス電圧を1000V→1300Vに上げた場合、図6の(b)に示すように、電荷付与能力は十分に与えられる。しかし、帯電ブラシ15後のべた白部の電位が帯電ローラ12で付与されるべた白部の電位Vdを下回ってしまうので、帯電ローラ12で感光体ドラム11を一様に帯電できず、次回画像形成時に帯電ムラが発生してしまう。
また、別の解決方法としては、特許文献1に示されるように、一次転写ローラ14と帯電ブラシ15との間に前露光装置や除電装置を設けて、べた白部の帯電電位を解消することが考えられる。しかし、この方法では、一次転写ローラ14と帯電ブラシ15との間に上記装置の配置スペースが必要となり、部品点数や電源の増加を通じて、機器の小型化、低コスト化、省電力化の妨げとなる。
これに対して、第1実施形態では、紙間スペースの転写バイアス電圧V1=700V、画像領域の転写バイアス電圧V2=500Vと制御することにより、一次転写ローラ14に除電装置を兼ねさせる。従って、一次転写ローラ14と帯電ブラシ15との間に装置の配置スペースが不要で、部品点数や電源を増やすことなく、べた白部の電位を上昇させて、帯電ブラシ15におけるコントラスト電圧を稼ぐことができる。
転写電源34は、元々出力電圧が可変で制御部40によって電圧調整およびON−OFF制御されるので、制御部40における制御プログラムのわずかな変更のみで、このような制御は実施できる。
そして、紙間スペースで十分な放電電圧を確保して、帯電ブラシ15を通じて流れる電流量を増すことにより、かぶりトナーに対する電荷付与を高めることができる。除電手段に係るスペースやコストを無くして、感光体ドラム11を含んでユニット化された交換カートリッジの小型化や低コスト化が実現できる。トナーへの電荷付与能力を高めて、装置の小型化や低コスト化を実現できる。
<第2実施形態>
図7は第2実施形態における転写バイアス電圧の制御の説明図、図8は各種バイアス電圧の制御のタイムチャートである。図8中、各種バイアス電圧の名称は、共通なバイアス電圧の表記を省略して記載しており、DCは直流成分、ACは交流成分を意味している。第2実施形態の画像形成装置は、第1実施形態の画像形成装置と同一に構成され、一次転写ローラに印加する転写バイアス電圧の制御だけを、図8に示すように一部異ならせている。従って、図1、図2を参照して説明し、共通する構成部材や制御については詳細な説明を省略する。
図7に示すように、第2実施形態では、第1実施形態と同様に、画像形成時の転写バイアス電圧V2よりも一段高い転写バイアス電圧V1を非画像形成時の一次転写ローラ14に印加する。これにより、非画像形成時のべた白部の帯電電位を画像領域の帯電電位に近付けて、帯電ブラシ15におけるコントラスト電圧を確保し、放電電流を増やしてかぶりトナーの帯電効率を高めている。ただし、非画像形成時は、第1実施形態のような紙間スペースではなく、画像形成終了後の後回転時である。
図2に示すように、画像形成のジョブが終了すると、制御部40は、感光体ドラム11の後回転を開始する。図8の(a)に示すように、制御部40は、転写電源34を制御して、後回転の前半、一次転写ローラ14に印加する電圧を、画像形成時の転写バイアス電圧V2=500Vよりも高い転写バイアス電圧V1=700Vにする。
その後、制御部40は、一次転写ローラ14に印加する電圧を0Vとした後に、図8の(b)〜(f)に示すように、各種バイアス電圧もOFFし、数回転の後に、感光体ドラム11も停止させる。
第2実施形態では、画像形成時の後回転において一次転写ローラ14に印加する転写バイアス電圧V1と、画像形成時に印加する転写バイアス電圧V2との関係を、V1>V2とする。これにより、感光体ドラム11の外周全体におけるかぶりトナーを効率的に負極性に帯電し、帯電ローラ12に付着させることなく現像装置13にかぶりトナーを到達させる。そして、べた白部分の表面電位と回転スリーブ33の表面電位との電位差を利用して、回転スリーブ33にかぶりトナーを回収できる。
以上のように、第2実施形態では、画像形成終了後の後回転において一次転写ローラ14に印加する転写バイアス電圧V1を、画像形成時に印加する転写バイアス電圧V2よりも高くする。これによって、帯電ブラシ15によるかぶりトナーへの電荷付与をさらに効果的に行い、クリーナレスシステムにおける問題であるかぶりトナーに対して解決する画像形成装置を提供する。
第2実施形態は、画像形成のジョブが終了するごとに、まとめてかぶりトナーのクリーニングを行い、紙間スペースでは、転写バイアス電圧を変更しない。従って、感光体ドラム11の表面電位の撹乱要因を減らして濃度階調を精密に制御でき、特に高画質な画像を形成する場合に適している。
<第3実施形態>
図9は第3実施形態における各種バイアス電圧の制御のタイムチャートである。図9中、各種バイアス電圧の名称は、共通なバイアス電圧の表記を省略して記載しており、DCは直流成分、ACは交流成分を意味している。第3実施形態の画像形成装置は、第1実施形態の画像形成装置と同一に構成されるので、図1、図2を参照して説明し、共通する構成部材や制御については詳細な説明を省略する。
第3実施形態では、図9に示すように各種バイアス電圧を制御して前回転を行って画像形成を開始する。そして、画像形成時の前回転時に一次転写ローラ14に印加する転写バイアス電圧V1と、画像形成時に印加する転写バイアス電圧V2との関係をV1>V2とすることで、かぶりトナーに対する問題を解決する。
図2に示すように、画像形成のジョブが指令されると、制御部40は、感光体ドラム11の前回転を開始して、図9の(b)〜(f)に示すように、各種バイアス電圧を立ち上げる。その後、図9の(a)に示すように、制御部40は、転写電源34を制御して転写バイアス電圧V1=700Vを立ち上げて一次転写ローラ14に印加し、画像形成の開始とともに、画像形成時の転写バイアス電圧V2=500Vに低下させる。
以上のように、第3実施形態では、画像形成の前回転において一次転写ローラ14に印加する転写バイアス電圧V1を、画像形成時に印加する転写バイアス電圧V2よりも高くする。これにより、帯電ブラシ15によるかぶりトナーへの電荷付与をさらに効果的に行い、クリーナレスシステムにおける問題であるかぶりトナーに対して解決する画像形成装置を提供する。第3実施形態の制御は、特に現像剤の電荷が低いような環境下である、朝一状態や放置後などの場合に効果を発揮する。
<第4実施形態>
第4実施形態の画像形成装置は、第1実施形態の画像形成装置と同一に構成されるので、図1、図2を参照して説明し、共通する構成部材や制御については詳細な説明を省略する。また、第4実施形態では、図9を参照して説明した前回転時の転写バイアス電圧の制御を経て画像形成を開始し、画像形成(連続通紙)時は、図3を参照して説明した紙間スペースでの転写バイアス電圧の制御を行う。そして、画像形成のジョブが終了すると図8を参照して説明した後回転時の転写バイアス電圧の制御を行う。
図2に示すように、制御部40は、画像形成時のジョブが指令されると、図9の(a)〜(f)に示されるように前回転を制御して画像形成を開始する。そして、画像形成中、制御部40は、図3の(a)〜(f)に示されるように、連続通紙時の各種バイアス電圧を制御する。さらに、画像形成が終了すると、図8の(a)〜(f)に示すように、後回転を制御して画像形成のジョブを終了する。第4実施形態では、画像形成時に加えて前回転時と後回転時において一次転写ローラ14に印加する転写バイアス電圧V1と、画像形成時の画像領域に印加する転写バイアス電圧V2との関係をV1>V2とする。
以上のように第4実施形態では、連続通紙時の紙間スペース、前回転時、後回転時のいずれにおいても一次転写ローラ14に印加する転写バイアス電圧V1を、画像領域に印加する一次転写バイアス電圧よりも高くする。これにより、帯電ブラシ15によるかぶりトナーへの電荷付与をさらに効果的に行い、クリーナレスシステムにおける問題であるかぶりトナーに対して解決する画像形成装置を提供する。第4実施形態の制御は、特に現像剤の電荷が低いような環境下で効果を発揮する。
<発明との対応>
第1実施形態の画像形成装置100は、静電潜像が形成される感光体ドラム11と、静電潜像の形成に先立たせて感光体ドラム11を帯電する帯電ローラ12と、帯電された感光体ドラム11に静電潜像を書き込む露光装置23を備える。更に、書き込まれた静電潜像にトナーを供給してトナー像を形成するとともに感光体ドラム11の表面の転写残トナーを除去する現像装置13を備える。加えて転写バイアス電圧を印加されてトナー像を感光体ドラム11から転写する一次転写ローラ14と、トナー像の転写後の感光体ドラム11の表面に転写バイアス電圧とは逆極性の電圧を印加して転写残トナーを帯電させる帯電ブラシ15とを備える。そして、制御部40は、転写電源34を制御して、前記表面におけるトナー像が形成されない非形成領域に対しては、画像領域に対するよりも絶対値の大きな転写バイアス電圧を印加する。
画像形成装置100では、転写バイアス電圧に引き付けられないで感光体ドラム11に残留した転写残トナーを、帯電ブラシ15が、転写バイアス電圧に引き付けられる正規の帯電極性に帯電させる。正規に帯電した転写残トナーは、現像装置13で通常のトナーの一部として挙動してトナー像が形成されない非形成領域から除去される。
帯電ブラシ15は、帯電バイアス電圧とは逆極性の電圧を、転写残トナーを介して感光体ドラム11に放電し、放電過程で転写残トナーを帯電バイアス電圧とは逆極性に帯電させる。
一次転写ローラ14は、トナー像が形成されない非形成領域に対しては画像領域に対するよりも高い転写バイアス電圧を印加して、非形成領域と画像領域との間の静電潜像のコントラストを下げ、非形成領域と画像領域との表面電位差を小さくする。
従って、帯電ブラシ15では、非形成領域と画像領域とに対して同一の帯電補助バイアス電圧を用いても、画像メモリを発生しない範囲で十分な放電電圧と格差の少ない放電電流を確保して、転写残トナーを効率的に帯電できる。言い換えれば、トナー像が形成されない非形成領域では高い転写バイアス電圧を印加しても帯電電位が逆転する転写メモリの形成には至らないので、一次帯電の解消を優先した高い転写バイアス電圧を印加する。
言い換えれば、トナー像が形成されない非形成領域では、露光書き込みによる帯電電位のシフトが無いので、一次帯電の電位を想定した大きな転写バイアス電圧を印加しても表面電位極性が反転しない。このため、帯電電位の回復を優先した大きな転写バイアス電圧を印加することが可能である。
また、画像領域に関しては転写残トナーの帯電効果は改善されないが、感光体ドラム11は、画像領域も非形成領域も感光体ドラム11の一周を越える長さなので、感光体ドラム11の全周にわたるかぶりトナーの帯電効果がある。フルカラー画像の画像領域にはべた白部分が多くないので回収できる転写残トナーも限られ、非形成領域だけから転写残トナーを回収した場合でも、前露光装置や前帯電装置を配置して全領域で回収した場合と遜色の無い回収効果が得られる。
なお、トナーの正規の帯電極性が正極性の場合、一次転写ローラ14には負極性の転写バイアス電圧が印加され、帯電ブラシ15には正極性の帯電補助バイアス電圧が印加されるので、かぶりトナーは、電荷注入されて正極性に帯電する。
第1実施形態における非形成領域は、記録材に転写されるトナー像の間隔領域である。
第3実施形態における非形成領域は、最初の画像のトナー像以前に一次転写ローラ14を通過する感光体ドラム11の表面領域の一例としての前回転時である。
第2実施形態における非形成領域は、最後の画像のトナー像以後に一次転写ローラ14を通過する感光体ドラム11の表面領域の一例としての後回転時である。
第1実施形態の画像形成装置100は、一次転写ローラ14によって前記感光体ドラム11からトナー像を一次転写される抵抗性の中間転写ベルト16を備える。一次転写ローラ14は、中間転写ベルト16を介して感光体ドラム11に圧接された抵抗性のローラ部材である。紙間スペースで一次転写ローラ14に印加する直流電圧をV1とし、画像領域で一次転写ローラ14に印加する直流電圧をV2とする。このとき、1.0×V2
< V1 < 1.5×V2とすることで、転写メモリを防止できることが実験的に確認されている。
帯電極性が正極性に反転した転写残トナーは、負極性の帯電バイアス電圧を印加された帯電ローラ12に付着して帯電機能を損なわせるが、帯電ブラシ15が転写残トナーを負極性に反転するので、帯電ローラ12に付着しなくなる。
第1実施形態では、直流電圧を印加した一次転写ローラ14を用いて感光体ドラム11からトナー像を転写させる。その後、前記直流電圧とは逆極性の帯電電圧を印加した抵抗性の植毛を有する帯電ブラシ15を感光体ドラム11に接触させて転写残トナーを帯電させる。トナー像の非転写時にも一次転写ローラ14に直流電圧を印加するとともに、前記非転写時の前記直流電圧は、前記トナー像の転写時よりも高い。
帯電ブラシ15は、一次転写ローラ14により転写された後、感光体ドラム11上に残留したトナーをトナーの正規の帯電極性と同極性に帯電させる繊維で構成された固定系のブラシである。しかし、帯電補助手段は、ロール状の回転体ブラシ、例えば中間転写ベルトクリーニング装置等に多用されているいわゆるファーブラシとしてもよい。
第1実施形態の画像形成装置の構成の説明図である。 感光体ドラム周辺の構成の説明図である。 各種バイアス電圧の制御のタイムチャートである。 転写バイアス電圧を変化させた場合の帯電ブラシにおける放電状態の説明図である。 転写バイアス電圧と帯電ブラシ電流とにおける適正な設定範囲の説明図である。 比較例の制御の説明図である。 第2実施形態における転写バイアス電圧の制御の説明図である。 各種バイアス電圧の制御のタイムチャートである。 第3実施形態における各種バイアス電圧の制御のタイムチャートである。
符号の説明
11 像担持体(感光体ドラム)
12 帯電手段(帯電ローラ)
13 現像手段(現像装置)
14 転写手段(一次転写ローラ)
15 帯電補助手段(帯電ブラシ)
16 中間転写部材(中間転写ベルト)
17 二次転写装置
18 分離装置
21 定着装置
23 露光装置
32 帯電補助電源
34 転写電源
35 現像電源
40 制御部
100 画像形成装置

Claims (4)

  1. 像担持体と、
    前記像担持体を帯電する帯電手段と、
    帯電された前記像担持体に静電潜像を形成するために像露光する書き込み手段と、
    形成された前記静電潜像にトナーを供給してトナー像を形成するとともに前記像担持体から転写残トナーを除去する現像手段と、
    転写バイアス電圧を印加されて記録材上に形成する画像のトナー像を前記像担持体から転写する転写手段と、
    前記トナー像の転写後の前記像担持体に前記転写バイアス電圧とは逆極性の電圧を印加して前記像担持体上の転写残トナーを帯電させる帯電補助手段と、を備え
    前記帯電手段は、帯電補助手段に印加する電圧と同極性に前記像担持体を帯電させる画像形成装置において、
    前記像担持体における前記トナー像が形成されない非形成領域に対しては、前記トナー像が形成される画像領域に対するよりも絶対値の大きな前記転写バイアス電圧を印加するとともに、
    前記像担持体における前記トナー像が形成されない非形成領域に対しては、前記トナー像が形成される画像領域に対する電圧と同じ電圧を前記帯電補助手段により印加することにより、
    前記像担持体における前記トナー像が形成されない非形成領域に対しては、前記トナー像が形成される画像領域に対するよりも前記帯電補助手段に印加する電圧と前記転写バイアスとの電位差を大きくすることを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記非形成領域は、記録材に形成されるトナー像間の領域であることを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 前記非形成領域は、
    (1)最初の画像のトナー像以前に前記転写手段を通過する前記像担持体の表面領域、
    (2)最後の画像のトナー像以後に前記転写手段を通過する前記像担持体の表面領域、
    の少なくとも一方であることを特徴とする請求項1または2に記載の画像形成装置。
  4. 前記転写手段によって前記像担持体からトナー像を一次転写される表面抵抗効率1×10 11 Ω/□以上1×10 13 Ω/□以下であって体積低効率1×10 Ω・cm以上1×10 10 Ω・cm以下である中間転写ベルトを備え、
    前記転写手段は、前記中間転写ベルトを介して前記像担持体に圧接された転写ローラであって、
    前記非形成領域で前記転写ローラに印加する直流電圧をV1とし、前記画像領域で前記転写ローラに印加する直流電圧をV2としたとき、
    1.0×V2 < V1 < 1.5×V2
    であることを特徴とする請求項1乃至3いずれか1項記載の画像形成装置。
JP2006203804A 2006-07-26 2006-07-26 画像形成装置 Expired - Fee Related JP4963381B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006203804A JP4963381B2 (ja) 2006-07-26 2006-07-26 画像形成装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006203804A JP4963381B2 (ja) 2006-07-26 2006-07-26 画像形成装置

Publications (3)

Publication Number Publication Date
JP2008032851A JP2008032851A (ja) 2008-02-14
JP2008032851A5 JP2008032851A5 (ja) 2009-09-17
JP4963381B2 true JP4963381B2 (ja) 2012-06-27

Family

ID=39122368

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2006203804A Expired - Fee Related JP4963381B2 (ja) 2006-07-26 2006-07-26 画像形成装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4963381B2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5455018B2 (ja) 2008-09-17 2014-03-26 株式会社リコー 画像形成装置
JP2022097317A (ja) * 2020-12-18 2022-06-30 キヤノン株式会社 画像形成装置

Family Cites Families (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH04216565A (ja) * 1990-12-17 1992-08-06 Toshiba Corp 電子写真記録装置
JP2001075371A (ja) * 1999-09-02 2001-03-23 Canon Inc 画像形成装置
JP3977084B2 (ja) * 2002-01-16 2007-09-19 キヤノン株式会社 カラートナーキット及び画像形成方法
JP2004191711A (ja) * 2002-12-12 2004-07-08 Fuji Xerox Co Ltd 画像形成装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2008032851A (ja) 2008-02-14

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2006119604A (ja) 画像形成装置
CN110244531B (zh) 图像形成装置
JP2008185989A (ja) 画像形成装置
JPH08137204A (ja) 画像形成装置
JP2004272206A (ja) 画像形成装置
US6879801B2 (en) Image forming apparatus
JP2008180902A (ja) 画像形成装置
JP7071163B2 (ja) 画像形成装置
JP4963381B2 (ja) 画像形成装置
JP7091109B2 (ja) 画像形成装置
JP3812971B2 (ja) トナー画像形成装置及びトナー画像形成方法
JP2002365943A (ja) 画像形成装置
JP4682607B2 (ja) 画像形成装置
JP2003302816A (ja) 画像形成装置における接触帯電手段の清掃方法
JP5253033B2 (ja) 画像形成装置
JP7224862B2 (ja) 画像形成装置
JP4914707B2 (ja) 画像形成装置
JP5170423B2 (ja) 像担持体のクリーニング装置、クリーニング方法、および画像形成装置
JP2018036298A (ja) 画像形成装置
JP5056202B2 (ja) 画像形成装置
US20030161660A1 (en) Image forming apparatus
JP4389611B2 (ja) 画像形成装置
JP2005070311A (ja) 画像形成装置
JP2004012582A (ja) 画像形成装置
JP2001109234A (ja) 画像形成装置

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20090727

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20090727

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20110811

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20110816

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20111014

RD05 Notification of revocation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7425

Effective date: 20120125

RD03 Notification of appointment of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7423

Effective date: 20120203

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20120321

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20120323

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 4963381

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20150406

Year of fee payment: 3

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees