JP2002108161A - 画像形成装置 - Google Patents

画像形成装置

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JP2002108161A
JP2002108161A JP2000304233A JP2000304233A JP2002108161A JP 2002108161 A JP2002108161 A JP 2002108161A JP 2000304233 A JP2000304233 A JP 2000304233A JP 2000304233 A JP2000304233 A JP 2000304233A JP 2002108161 A JP2002108161 A JP 2002108161A
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JP2000304233A
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English (en)
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Kisho Kojima
紀章 小島
Makoto Sakanobe
真 坂廼邉
Yoshinori Nakano
良則 中野
Tomoki Kutsuwada
知己 轡田
Masakazu Takahashi
正和 高橋
Takashi Fuchiwaki
隆 渕脇
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Fujifilm Business Innovation Corp
Original Assignee
Fuji Xerox Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 クリニングブレードからすり抜けるトナ
ー外添剤を長期間に渡って除去することができ、感光体
表面のフィルミングの発生を長期に渡って防止するこ
と。 【解決手段】 感光体クリーナ(CL1)の下流側且つ
接触型の帯電部材(CR)の上流側に配置されて、前記
クリーニングブレード(CL1c)をすり抜け且つ感光
体(PR)表面に付着したトナー外添剤を除去するトナ
ー外添剤除去部材を有する外添剤除去クリーナ(CL
2)を備えた画像形成装置。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、帯電させた感光体
表面を光照射して静電潜像を形成し、前記静電潜像をト
ナー像に現像するトナー像形成装置を用いた複写機、プ
リンタ、FAX等の画像形成装置に関し、特に、感光体
表面の汚れによる画像品質の低下を防止する構成を備え
た画像形成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の画像形成装置においては、その感
光体のクリーニング装置に、ゴムブレードのみを用いて
いるものは多い。またブレードと併用してブラシを用い
るものもいくつか開示されている。特開平4−2329
85号公報や特開平9−138623号公報に開示され
た手段は、クリーニングブレードの手前にブラシを設
け、感光体表面の付着物(トナーも含む)を除去する、
もしくはクリーニングブレードでクリーニングをし易く
するものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】転写性、転写維持性向
上の為に用いるトナーの外添剤の平均粒径は通常500
nm以下であるため、ある程度の外添剤はクリーニング
ブレードをすり抜けてしまう。このクリーニングプレー
ドをすり抜けた外添剤はどこにも回収されず、経時での
クリーニングブレード、接触型の帯電部材、または転写
領域での他の部材と接触し、それらの接触部材との摺擦
領域を何度も通過するうちに、感光体表面に強固に付着
してしまう、フィルミングという現象が発生してしま
う。その結果、帯電障害や露光阻害となり画質欠陥が生
じてしまう。
【0004】前記問題点を解決するための従来技術は次
の(J01)に示す公報に記載されている。 (J01)特開平4−232985号公報、特開平9−1
38623号公報 この(J01)の公報には、クリーニングブレードの手前
にブラシを設けるものが記載されている。このクリーニ
ングブレードの手前に配置したブラシは、感光体表面に
付着した紙粉、トナー、トナー外添剤等の付着物を除去
することができるが、それらの付着物は比較的多量に生
じるので、比較的短期間にブラシに多量に蓄積される。
そうすると、ブラシの除去性能が低下して、特にトナー
外添剤が、ブラシおよびクリーニングブレードをすり抜
けることとなり、前記フィルミング現象が生じてしま
う。したがって、トナー外添剤を除去するブラシは、紙
粉、トナー等の少ない領域(すなわち、前記付着物の蓄
積が少なく、ブラシの性能が低下し難い領域)に配置す
る必要がある。
【0005】クリーニング領域で、クリーニングしきれ
ないトナーよりも小さな物質であるトナーの外添剤など
が、接触式の帯電部材(帯電ローラ等)に付着してしま
うと感光体表面の帯電が阻害され画像上濃度むらが発生
するという問題点もある。帯電ローラの汚れを均一化す
ることを目的とした従来技術は次の(J02)〜(J04)
に示す公報に記載されている。 (J02)特開平4−317076号公報 この(J02)の公報には、感光体上の画像と次の画像と
の隙間の領域(以下、インターイメージ領域という)に
トナー像を形成し、このトナー像をクリーナで掻き取っ
て感光体の表面を研磨することにより、感光体の汚染物
質であるタルクや放電生成物の除去する技術が記載され
ている。
【0006】(J03)特開平6−149129号公報 この(J03)の公報には、ウォーミングアップ時に感光
体表面全体にクリーニング用のトナー像を形成し、この
トナー像をクリーナによって掻き取る技術が提案されて
いる。 (J04)特公平4−34153号公報、特公平5−74
069号公報、特開平7−134528号公報 この(J04)の公報には、インターイメージ領域のうち
用紙両端部に相当する領域にパッチ状のクリーニング用
トナー像を形成し、このトナー像をクリーナによって掻
き取る技術が提案されている。
【0007】しかしながら、前記(J02),(J03)の
公報に記載された技術では、感光体表面の全面をクリー
ニングするために、多量のトナーを無駄に消費する。ま
た、前記(J04)の公報に記載された技術では、感光体
表面を、その軸方向の全領域にわたって均一にクリーニ
ングすることができない。したがって、感光体表面をそ
の軸方向に沿って分割した各領域における画像記録密度
が異なると、前記各領域毎に帯電ムラ等が生じて、画像
ムラが生じる。したがって、画像ムラの発生を防止する
ためには、感光体表面をその軸方向に沿って分割した各
領域における、均一にクリーニングすることが望まれ
る。
【0008】本発明は前述の事情(及び検討結果)に鑑
み、下記(O01),(O02)の記載内容を課題とする。 (O01)クリニングブレードからすり抜けるトナー外添
剤を長期間に渡って除去することができ、感光体表面の
フィルミングの発生を長期に渡って防止すること。 (O02)感光体表面を軸方向に分割した各分割領域にお
けるクリーニングブレードへのトナー突入量を均一化す
ることにより、帯電ロール表面および感光体表面の軸方
向におけるトナー外添剤の付着ムラまたはトナー外添剤
のフィルミングの発生ムラを防止すること。
【0009】
【課題を解決するための手段】次に、前記課題を解決す
るために案出した本発明を説明するが、本発明の要素に
は、後述の実施例の要素との対応を容易にするため、実
施例の要素の符号をカッコで囲んだものを付記する。な
お、本発明を後述の実施例の符号と対応させて説明する
理由は、本発明の理解を容易にするためであり、本発明
の範囲を実施例に限定するためではない。 (第1発明)前記課題を解決するために、第1発明の画
像形成装置は、下記の要件(A01)〜(A04)を備えた
ことを特徴とする。 (A01)回転する表面が帯電領域(Q0)、潜像書込位
置(Q1)、現像領域(Q2)、転写領域(Q3)およ
びクリーニング領域(Q6)を順次通過する感光体(P
R)、前記帯電領域において前記感光体表面に接触して
感光体表面を一様に帯電させる帯電部材(CR)、前記
潜像書込位置(Q1)において前記帯電された感光体表
面に静電潜像を形成する潜像形成装置(ROS)、およ
び、前記現像領域(Q3)において前記静電潜像をトナ
ー像に現像する現像器(G)、を備えたトナー像形成装
置(PR+CR+ROS+G)、(A02)前記転写領域
(Q3)を通過する感光体表面のトナー像を記録シート
に転写する転写装置(B+T1+T2)、(A03)前記
トナー像転写後の感光体表面に当接して感光体表面の残
留トナーを除去するクリーニングブレード(CL1c)
を有する感光体クリーナ(CL1)、(A04)前記感光
体クリーナ(CL1)の下流側且つ前記帯電部材(C
R)の上流側に配置されてて、前記クリーニングブレー
ド(CL1c)をすり抜け且つ感光体(PR)表面に付
着したトナー外添剤を除去するトナー外添剤除去部材を
有する外添剤除去クリーナ(CL2)。
【0010】(第1発明の作用)前記構成を備えた第1
発明の画像形成装置では、トナー像形成装置(PR+C
R+ROS+G)の感光体(PR)は回転する表面が帯
電領域(Q0)、潜像書込位置(Q1)、現像領域(Q
2)、転写領域(Q3)およびクリーニング領域(Q
6)を順次通過する。帯電部材(CR)は、前記帯電領
域(Q0)において前記感光体(PR)表面に接触して
感光体(PR)表面を一様に帯電させると、潜像形成装
置(ROS)は前記潜像書込位置(Q1)において前記
帯電された感光体(PR)表面に静電潜像を形成する。
現像器(G)は、前記現像領域において前記静電潜像を
トナー像に現像する。転写装置(B+T1+T2)は、
前記転写領域(Q3)を通過する感光体(PR)表面の
トナー像を記録シートに転写する。感光体クリーナ(C
L1)のクリーニングブレード(CL1c)は、前記ト
ナー像転写後の感光体(PR)表面に当接して感光体
(PR)表面の残留トナーを除去する。
【0011】外添剤除去クリーナ(CL2)のトナー外
添剤除去部材(CL2b)は、前記感光体クリーナ(C
L1)の下流側且つ前記帯電部材(CR)の上流側に配
置されて、前記クリーニングブレード(CL1c)をす
り抜け且つ感光体(PR)表面に付着したトナー外添剤
を除去する。前記外添剤除去クリーナ(CL2)のトナ
ー外添剤除去部材(CL2b)は、トナー外添剤だけで
なく、トナーの除去行うためにそれらが蓄積するが、前
記感光体クリーナ(CL1)の下流側に配置されている
ためにトナーの蓄積量が少なくなる。このため、トナー
の蓄積によるクリーニング性能の低下が生じ難いので、
長期にわたってトナー外添剤のクリーニング性能を維持
することができる。このため、その下流側の感光体(P
R)表面および帯電部材(CR)にトナー外添剤が付着
するのを防止することができ、帯電部材(CR)および
感光体(PR)の帯電性能の劣化を防止することができ
る。したがって、フィルミングが発生せず、常に安定し
た画質が得られる。
【0012】(第2発明)第2発明の画像形成装置は、
下記の構成要件(A01)〜(A03),(A08)を備えた
ことを特徴とする。 (A01)回転する表面が帯電領域(Q0)、潜像書込位
置(Q1)、現像領域(Q2)、転写領域(Q3)およ
びクリーニング領域(Q6)を順次通過する感光体(P
R)、前記帯電領域(Q0)において前記感光体(P
R)表面に接触して感光体(PR)表面を一様に帯電さ
せる帯電部材(CR)、前記潜像書込位置(Q1)にお
いて前記帯電された感光体(PR)表面に静電潜像を形
成する潜像形成装置(ROS)、および、前記現像領域
(Q2)において前記静電潜像をトナー像に現像する現
像器(Gk)、を備えたトナー像形成装置(PR+CR
+ROS+Gk)、(A02)前記転写領域(Q3)を通
過する感光体(PR)表面のトナー像を記録シートに転
写する転写装置(B+T1+T2)、(A03)前記トナ
ー像転写後の感光体(PR)表面に当接して感光体(P
R)表面の残留トナーを除去するクリーニングブレード
(CL1c)を有する感光体クリーナ(CL1)、(A
08)前記感光体(PR)の表面を軸方向に複数に分割し
た各分割領域(Ai)毎に前記クリーニングブレード
(CL1c)へのトナー突入量{(1−a)Xi;Y
i)を算出するトナー突入量算出手段(C3d)と、前
記各分割領域(Ai)毎のクリーニングブレード(CL
1c)へ到達するトナー量が均一となるトナー供給量を
決定するトナー供給量決定手段(C3e)とを有し、決
定されたトナー供給量を前記クリーニングブレード(C
L1c)へ供給するトナーバンド画像を感光体(PR)
表面に形成するトナーバンド作成手段(C3)。
【0013】(第2発明の作用)前記構成を備えた第1
発明の画像形成装置では、トナー像形成装置(PR+C
R+ROS+G)の感光体(PR)は回転する表面が帯
電領域(Q0)、潜像書込位置(Q1)、現像領域(Q
2)、転写領域(Q3)およびクリーニング領域(Q
6)を順次通過する。帯電部材(CR)は、前記帯電領
域(Q0)において前記感光体(PR)表面に接触して
感光体(PR)表面を一様に帯電させると、潜像形成装
置(ROS)は前記潜像書込位置(Q1)において前記
帯電された感光体(PR)表面に静電潜像を形成する。
現像器(G)は、前記現像領域において前記静電潜像を
トナー像に現像する。転写装置(B+T1+T2)は、
前記転写領域(Q3)を通過する感光体(PR)表面の
トナー像を記録シートに転写する。感光体クリーナ(C
L1)のクリーニングブレード(CL1c)は、前記ト
ナー像転写後の感光体(PR)表面に当接して感光体
(PR)表面の残留トナーを除去する。
【0014】トナー突入量算出手段(C3d)は、前記
感光体(PR)の表面を軸方向に複数に分割した各分割
領域(Ai)毎に前記クリーニングブレード(CL1
c)へのトナー突入量{(1−a)Xi;Yi)を算出
する。トナー供給量決定手段(C3e)は前記各分割領
域(Ai)毎にクリーニングブレード(CL1c)へ到
達するトナー量が均一となるトナー供給量を決定する。
トナーバンド作成手段C3)は、前記決定されたトナー
供給量を前記クリーニングブレード(CL1c)へ供給
するトナーバンド画像を感光体(PR)表面に形成す
る。したがって、前記感光体(PR)の表面を軸方向に
複数に分割した各分割領域(Ai)毎にクリーニングブ
レード(CL1c)へ到達するトナー量が均一となるの
で、クリーニングブレード(CL1c)をすり抜けて帯
電部材(CR)に到達するトナー量およびトナー外添剤
の量等が感光体(PR)の軸方向に均一となるので、帯
電部材(CR)および感光体(PR)の表面に付着する
トナー量およびトナー外添剤量等が感光体(PR)の軸
方向で均一となる。このため、帯電部材(CR)および
感光体(PR)の軸方向の帯電ムラの発生による画像ム
ラの発生を防止することができる。
【0015】
【発明の実施の形態】(第1発明の実施の形態1)第1
発明の実施の形態1は、前記構成を備えた第1発明にお
いて下記の構成要件(A05)を備えたことを特徴とする
請求項1記載の画像形成装置、(A05)前記感光体(P
R)表面に周速差を有して接触回転する前記トナー外添
剤除去部材は、ロールブラシ(CL2b)により構成さ
れ、ロールブラシのブラシ密度をD(本/inc
2)、前記クリーニングブレード(CL1c)をすり
抜け、感光体表面に付着しているトナー外添剤の内、最
も多量のトナー外添剤のトナーへの外添量をA(wt
%)とした時、 D≧15000×A の関係を満たすにように構成された前記外添剤除去クリ
ーナ(CL2)。
【0016】(第1発明の実施の形態1の作用)前記構
成を備えた第1発明の実施の形態1では、前記感光体表
面に周速差を有して接触回転するトナー外添剤除去部材
はロールブラシ(CL2b)により構成されている。前
記ロールブラシ(CL2b)のブラシ密度をD(本/i
nch2)、前記クリーニングブレードをすり抜け、感
光体表面に付着しているトナー外添剤の内、最も多量の
トナー外添剤のトナーへの外添量をA(wt%)とした
時、 D≧15000×A の関係を満たすように構成されているため、前記クリー
ニングブレード(CL1c)をすり抜けて、感光体(P
R)表面に付着しているトナー外添剤を効率良く除去す
ることができる。
【0017】(第1発明の実施の形態2)第1発明の実
施の形態2は、前記構成を備えた第1発明の実施の形態
1において下記の構成要件(A06)を備えたことを特徴
とする、(A06)前記ロールブラシ(CL2b)に付着
したトナー外添剤を除去する外添剤2次除去部材(CL
2e)を有する前記外添剤除去クリーナ(CL2)。
(第1発明の実施の形態2の作用)前記構成を備えた第
1発明の実施の形態2では、外添剤除去クリーナ(CL
2)の外添剤2次除去部材(CL2e)は前記ロールブ
ラシ(CL2b)に付着したトナー外添剤を除去する。
したがって、前記ロールブラシ(CL2b)は、トナー
外添剤が蓄積されないので、トナー外添剤を除去する性
能を長期にわたって高性能に維持することができる。
【0018】(第1発明の実施の形態3)第1発明の実
施の形態3は、前記構成を備えた第1発明において下記
の構成要件(A07)を備えたことを特徴とする、(A0
7)トナー外添剤の少なくとも一種類が粒径500nm
以下で球形の微粒子であることを特徴とする前記トナー
外添剤。 (第1発明の実施の形態3の作用)前記構成を備えた第
1発明の実施の形態3では、トナー外添剤の少なくとも
一種類が粒径500nm以下で球形の微粒子であるため
に、転写効率が高くなる。
【0019】(第2発明の実施の形態1)第2発明の実
施の形態1は、前記構成を備えた第2発明において下記
の構成要件(A09)を備えたことを特徴とする、(A0
9)感光体(PR)表面に連続して形成される前の頁の
トナー像と次の頁のトナー像との間の領域であるインタ
ーイメージ部(IIM)に前記トナーバンドを作成する
前記トナーバンド作成手段(C3)。
【0020】(第2発明の実施の形態1の作用)前記構
成を備えた第2発明の実施の形態1では、前記トナーバ
ンド作成手段(C3)は、感光体(PR)表面に連続し
て形成される前の頁のトナー像と次の頁のトナー像との
間の領域であるインターイメージ部(IIM)に前記ト
ナーバンドを作成する。この場合、トナー像を1頁分形
成する毎に、クリーニングブレード(CL1c)へのト
ナーの到達量を感光体(PR)の軸方向に均一化するこ
とができる。
【0021】(第2発明の実施の形態2)第2発明の実
施の形態2は、前記構成を備えた第2発明または第2発
明の実施の形態1において下記の構成要件(A010)を
備えたことを特徴とする、(A010)前記感光体(P
R)表面の軸方向の各分割領域(Ai)毎の画像記録密
度(Xi)を算出する画像記録密度算出手段(C3b)
と、前記感光体(PR)表面に形成されたトナー像が感
光体(PR)表面から被転写部材(S)に転写される転
写効率(a)を決定するトナー転写効率決定手段(C3
c)と、前記各分割領域(Ai)毎の画像記録密度(X
i)および前記転写効率(a)に基づいて算出される前
記トナー突入量(1−a)Xiを積算する前記トナー突
入量算出手段(C3d)とを有する前記トナーバンド作
成手段(C3)。
【0022】(第2発明の実施の形態2の作用)前記構
成を備えた第2発明の実施の形態2では、前記トナーバ
ンド作成手段(C3)の画像記録密度算出手段(C3
b)は前記感光体(PR)表面の軸方向の各分割領域
(Ai)毎の画像記録密度(Xi)を算出する。トナー
転写効率決定手段(C3c)は、前記感光体(PR)表
面に形成されたトナー像が感光体(PR)表面から被転
写部材(S)に転写される転写効率(a)を決定する。
前記トナー突入量算出手段(C3d)は、前記各分割領
域(Ai)毎の画像記録密度(Xi)および前記転写効
率(a)に基づいて算出される前記トナー突入量(1−
a)Xiを積算する。
【0023】(第2発明の実施の形態3)第2発明の実
施の形態3は、前記構成を備えた第2発明の実施の形態
2において下記の構成要件(A011)を備えたことを特
徴とする、(A011)温度、湿度に応じて各画像形成装
置毎に定まる転写効率(a)を記憶したテーブルを有す
る前記トナー転写効率決定手段(C3c)。
【0024】(第2発明の実施の形態3の作用)前記構
成を備えた第2発明の実施の形態3では、前記トナー転
写効率決定手段(C3c)は温度、湿度に応じて各画像
形成装置毎に定まる転写効率(a)を記憶したテーブル
を使用し、温度および湿度に応じて、トナー転写効率
(a)を決定する。
【0025】(第2発明の実施の形態4)第2発明の実
施の形態4は、前記構成を備えた第2発明の実施の形態
2において下記の構成要件(A012)を備えたことを特
徴とする、(A012)感光体(PR)を使用した期間で
ある感光体使用期間および温度、湿度に応じて各画像形
成装置毎に定まる転写効率(a)を記憶したテーブルを
有する前記トナー転写効率決定手段(C3c)。
【0026】(第2発明の実施の形態4の作用)前記構
成を備えた第2発明の実施の形態4では、前記トナー転
写効率決定手段(C3c)は、感光体(PR)を使用し
た期間である感光体使用期間および温度、湿度に応じて
各画像形成装置毎に定まる転写効率(a)を記憶したテ
ーブルを使用し、感光体使用期間、温度および湿度に応
じて、トナー転写効率(a)を決定する。
【0027】(第2発明の実施の形態5)第2発明の実
施の形態5は、前記構成を備えた第2発明の実施の形態
2において下記の構成要件(A013)を備えたことを特
徴とする、
【0028】(第2発明の実施の形態5の作用)前記構
成を備えた第2発明の実施の形態5では、前記トナー転
写効率決定手段は、濃度コントロール用トナーパッチを
作成し、転写残り濃度検出手段により前記濃度コントロ
ール用トナーパッチの転写残り濃度を検出し、前記転写
残り濃度に応じて転写効率を決定する。
【0029】(実施例)次に図面を参照しながら、本発
明の実施の形態の具体例(実施例)を説明するが、本発
明は以下の実施例に限定されるものではない。 (実施例1)図1は本発明の実施例1のトナー像定着装
置を有するカラー画像形成装置の説明図である。図1に
おいて、画像形成装置Uは本体U1および本体U1の上
面のプラテンガラスPG上に置かれた自動原稿搬送装置
U2を有している。前記自動原稿搬送装置U2は、複写
しようとする複数の原稿Giが重ねて載置される原稿給
紙トレイTG1を有している。前記原稿給紙トレイTG1
に載置された複数の各原稿Giは順次プラテンガラスP
G上の複写位置を通過して原稿排紙トレイTG2に排出
されるように構成されている。
【0030】前記画像形成装置本体U1は、ユーザがコ
ピースタート等の作動指令信号を入力操作するUI(ユ
ーザインタフェース)を有している。前記UIは、ユー
ザがコピースタート等の作動指令信号を入力操作する部
分であり、表示部UI1、コピースタートキーUI2、コ
ピー枚数入力キーUI3、テンキーUI4等を有してい
る。前記表示部UI1には画像形成装置Uの現在の設定
状態に関する情報の表示等が行われるようになってい
る。
【0031】複写機本体U1上面の透明なプラテンガラ
スPGの下方には原稿読取に使用する露光光学系Aが配
置されている。前記露光光学系Aは、その移動および停
止が露光系レジセンサSpの検出信号により制御され、
常時はホーム位置(通常の停止位置)に停止している。
前記自動原稿搬送装置U2でプラテンガラスPG搬送さ
れる原稿または手動でプラテンガラスPG上に置かれた
原稿(図示せず)からの反射光は、前記露光光学系Aを
介して、CCD(固体撮像素子)でR(赤)、G
(緑)、B(青)の電気信号に変換される。
【0032】IPS(イメージプロセッシングシステ
ム)は、CCDから入力される前記RGBの電気信号を
K(黒)、Y(イエロー)、M(マゼンタ)、C(シア
ン)の画像データに変換して一時的に記憶し、前記画像
データを所定のタイミングで潜像形成用の画像データと
してレーザ駆動回路DLに出力する。すなわち、前記I
PSは、読取画像のアナログ電気信号のゲインを調節し
てデジタル信号に変換し、シェーディング補正等を行っ
て出力する画像読取データ出力手段IP1を有してい
る。また、IPSは、前記画像読取データ出力手段IP
1の出力する画像読取データが入力される書込画像デー
タ出力手段IP2を有しており、書込画像データ出力手
段IP2は画像データを一時的に記憶する画像メモリI
P3を有している。前記書込画像データ出力手段IP2
は、入力された前記画像読取データに濃度補正、拡大縮
小補正等のデータ処理を施して、書込用画像データ(レ
ーザ駆動データ)としてIOTのレーザ駆動信号出力装
置DLに出力する。なお、前記書込画像データ(レーザ
駆動データ)の主走査方向に沿ったオン・オフ信号を副
走査方向に沿って積算することにより、主走査方向の画
像密度の積算値を検出することができる。
【0033】レーザ駆動回路DLは、入力された画像デ
ータに応じてレーザ駆動信号をROS(潜像形成装置)
に出力する。感光体ドラムにより構成される感光体PR
は矢印Ya方向に回転しており、その表面は、除電ロー
ルJRにより除電され、次に帯電器CRにより一様に帯
電された後、潜像書込位置Q1において前記ROS(潜
像形成装置)のレーザビームLにより露光走査されて静
電潜像が形成される。フルカラー画像を形成する場合
は、K(黒),Y(イエロー),M(マゼンタ),C
(シアン)の4色の画像に対応した静電潜像が順次形成
され、モノクロ画像の場合はK(黒)画像に対応した静
電潜像のみが形成される。前記感光体PRへのレーザビ
ームLによる潜像書込は、中間転写ベルトBの非画像部
に設けられた基準マークBmをベルト位置センサSNb
が検知してから所定の時間経時後に開始される。本実施
例でフルカラー画像を形成する場合は、各色を重ね合わ
せるので、前記ベルト位置センサSNbが基準マークB
mを検知してからレーザビームLによる潜像書込開始ま
での時間は各色同一である。
【0034】前記静電潜像が形成された感光体PR表面
は回転移動して現像領域Q2、1次転写領域Q3を順次
通過する。ロータリ式の現像装置Gは、回転軸Gaの回
転に伴って前記現像領域Q2に順次回転移動するK
(黒),Y(イエロー),M(マゼンタ),C(シア
ン)の4色の現像器GK,GY,GM,GCを有してい
る。前記各色の現像器GK,GY,GM,GCは、前記
現像領域Q2に現像剤を搬送する現像ロールGRを有し
ており、現像領域Q2を通過する感光体PR上の静電潜
像をトナー像に現像する。
【0035】前記感光体PRの下方には左右一対のスラ
イドレールSR,SRによりスライドフレームF1(2
点鎖線で表示)が前後(紙面に垂直な方向)にスライド
移動可能に支持されている。スライドフレームF1には
ベルトモジュールBMのベルトフレームF2が使用位置
(中間転写ベルトBが感光体PRに接触して画像形成動
作を行う位置)とメンテナンス位置(中間転写ベルトB
が感光体PRから離れた位置であり、画像形成装置本体
に対するスライドフレームF1の出入等のメンテナンス
作業を行う位置)との間で上下移動可能に支持されてい
る。このような、スライドフレームF1を前後移動させ
る構成およびベルトモジュールF2を上下移動させる構
成は、従来公知(例えば、特開平8−171248号公
報参照)であり、従来公知の種々の構成を採用すること
が可能である。前記ベルトモジュールBMは、前記中間
転写ベルトBを回転移動可能に支持する複数のベルト支
持ロール(Rd,Rt,Rf,T2a)と、1次転写ロ
ールT1と、コンタクトロールT2cと、それらを支持
する前記ベルトフレームF2とを有している。前記複数
のベルト支持ロール(Rd,Rt,Rf,T2a)は、
ベルト駆動ロールRd、テンションロールRt、アイド
ラロール(フリーロール)Rfおよびバックアップロー
ルT2aを含み、バックアップロールT2aには前記コ
ンタクトロールトロールT2cが当接している。
【0036】前記1次転写ロールT1は、抵抗値が10
6〜108Ωに調整された発泡ウレタンゴム製であり、コ
ントローラCが制御する電源回路Eによりトナーの帯電
極性と逆極性の1次転写電圧が印加され、前記感光体P
R表面のトナー像Tnを、1次転写領域Q3において中
間転写ベルトBに1次転写する。フルカラー画像を形成
する場合、潜像書込位置Q1において感光体PR表面に
第1色目の静電潜像が形成され、前記静電潜像は現像領
域Q2において1色目のトナー像Tnに現像される。こ
の1色目のトナー像Tnは、1次転写領域Q3を通過す
る際に、1次転写ロールT1によって中間転写ベルトB
上に静電的に1次転写される。その後同様にして、第1
色目のトナー像Tnを担持した中間転写ベルトB上に、
第2色目、第3色目、第4色目のトナー像Tnが順次重
ねて1次転写され、最終的にフルカラーの多重トナー像
が中間転写ベルトB上に形成される。単色のモノカラー
画像を形成する場合には1個の現像器のみを使用し、単
色トナー像が中間転写ベルトB上に1次転写される。1
次転写後、感光体PR表面は、感光体クリーナCL1に
よりクリーニングされ、次に、外添剤除去クリーナCL
2により外添剤が除去される。なお、2つのクリーナC
L1,CL2については後で図2により詳述する。
【0037】前記バックアップロールT2aの下方に
は、左右一対のスライドレールSR,SRにより前後
(紙面に垂直な方向)にスライド移動可能な2次転写ス
ライドフレームFsが、画像形成装置本体に対して前後
方向に着脱可能に支持されている。前記2次転写スライ
ドフレームFsには2次転写ユニットUtの2次転写昇
降フレームFtがヒンジ軸Fta周りに上下に回動可能
に支持されている。前記2次転写昇降フレームFtの回
動により前記2次転写ユニットUtは、上昇した使用位
置と下降した退避位置との間で移動可能である。前記2
次転写スライドフレームFsのスライド移動および2次
転写ユニットUtの昇降移動(ヒンジ軸Fta周りに回
動)は、2次転写スライドフレームFsの前面に設けた
図示しない操作ハンドルにより行われる。前記2次転写
ユニットUtは、2次転写ロールT2bと、2次転写ロ
ールクリーナCLtと、ロール支持レバーLrと、転写
後シートガイドSG2と、シート搬送ベルトBHと、そ
れらを支持する前記2次転写昇降フレームFtと、を有
している。
【0038】前記ロール支持レバーLrは、前記2次転
写ロールT2bおよび2次転写ロールクリーナCLtを
支持するレバーであり、図示しないモータによりヒンジ
軸La周りに回動され、前記2次転写ロールT2bを、
前記バックアップロールT2aに向けて押圧する2次転
写位置およびバックアップロールT2bから離れた待機
位置の間で移動させる。前記2次転写位置に移動した2
次転写ロールT2bおよび前記中間転写ベルトBの接触
領域により2次転写領域Q4が形成され、前記2次転写
ロールT2b、前記バックアップロールT2aおよびコ
ンタクトロールT2cにより2次転写器T2が構成され
ている。前記2次転写ロールT2bが待機位置に移動し
且つ2次転写ユニットUtが下方に回動した状態では、
2次転写ユニットUtおよび2次転写スライドフレーム
Fsは、前記ベルトモジュールBMと摩擦接触すること
なく、画像形成装置本体U2に対して出入可能である。
前記転写後シートガイドSG2は、前記2次転写ロール
T2bおよび前記中間転写ベルトBの接触領域である2
次転写領域Q4を通過した記録シートを下流側のシート
搬送ベルトBHにガイドする。
【0039】給紙トレイTR1に収容された記録シート
(トナー像が転写される被転写部材)Sは、所定のタイ
ミングでピックアップロールRpにより取り出され、さ
ばきロールRsで1枚づつ分離されて、レジロールRr
に搬送される。前記レジロールRrに搬送された記録シ
ートSは、前記1次転写された多重トナー像または単色
トナー像が2次転写領域Q4に移動するのにタイミング
を合わせて、転写前シートガイドSG1から2次転写領
域Q4に搬送される。前記2次転写領域Q4を記録シー
トSが通過する際、2次転写器T2のコンタクトロール
T2cには、コントローラCが制御する電源回路Eから
トナーの帯電極性と同極性の2次転写電圧が印加され
る。このとき、前記中間転写ベルトBに重ねて1次転写
されたカラートナー像は、前記2次転写領域Q4におい
て一括して記録シートSに2次転写される。2次転写後
の中間転写ベルトBはベルトクリーナCLbにより残留
トナーが除去される。また、前記2次転写ロールT2b
は2次転写ロールクリーナCLtにより表面付着トナー
が回収される。
【0040】なお、前記2次転写ロールT2bおよびベ
ルトクリーナCLbは、中間転写ベルトBと離接(離隔
および接触)自在に配設されており、カラー画像が形成
される場合には最終色の未定着トナー像が中間転写ベル
トBに1次転写されるまで、中間転写ベルトBから離隔
している。なお、前記2次転写ロールクリーナCLt
は、前記2次転写ロールT2bと一緒に離接移動を行
う。トナー像が2次転写された前記記録シートSは、転
写後シートガイドSG2、シート搬送ベルトBHにより
定着領域Q5に搬送され、定着領域Q5を通過する際に
加熱ロールFhおよび加圧ロールFpにより構成される
一対の定着ロールFh,Fpを有する定着装置Fにより
加熱定着される。トナー像が定着された記録シートS
は、記録シート排出トレイTR2に排出される。前記符
号Rp,Rs,Rr,SG1,SG2,BHで示された
要素によりシート搬送装置SHが構成されている。
【0041】(バックアップロールT2a)バックアッ
プロールT2aは、絶縁性ロールを半導電性の薄層フィ
ルムで被覆して形成されている。この薄層フィルムは厚
さ10μm〜200μmに形成され、その表面抵抗率が
107〜1011Ω/□(□=単位面積)に調整されてい
る。 (2次転写ロールT2b)2次転写ロールT2bは接地
された導電性ロールであり、その表面電位を常に接地位
置と等電位に保つため、その体積抵抗率は107Ωcm
以下の低抵抗であることが望ましい。この2次転写ロー
ルT2bの周面にはポリウレタンゴム製のクリーニング
ブレードCLtaが常時当接しており、2次転写ロール
T2bに付着したトナーを除去している。
【0042】(中間転写ベルトB)中間転写ベルトB
は、ポリイミド、ポリカーボネイト等の単層ベルトであ
り、例えば厚さ0.1mmに形成されている。
【0043】(トナー)本実施例2で用いたトナーは乳
化重合法により作成し、イエロー、マゼンタ、シアン、
およびブラックのトナ一粒子は体積平均粒径、粒度分布
がほぼ同じであり、コールターカウンタ−(コールタ一
社製)で測定した体積平均粒径が3〜7μmであること
が好ましく、粒度分布指標(GSD)は1.23であっ
た。トナーの形状は形状係数で表わし、光学顕微鏡(ミ
クロフォトFXA;ニコン社社製)で得たトナーの拡大
写真を、イメージアナライザーLuzex3(NIRE
CO社製)により画像解析を行って次式により算出した
値である。 形状係数=(トナー径の絶対最大値)2×(π/4)×
100/(トナーの投影面積) トナー形状係数は、トナーの投影面積と、それに外接す
る円の面積の比で表しており、真球の場合100とな
り、形状が崩れるにつれ増加する。形状係数は、トナ一
粒子複数個に対して計算され、その平均値を代表値とす
る。本発明では、形状係数125以下の球形トナーを用
いた。また、このトナーに、平均粒径10〜150nm
の、シリカおよびチタニア等の無機微粒子(外添剤)を
適宜量外添し、平均粒径35μmのフェライトビーズか
らなるキャリアと混合し現像剤とした。
【0044】図2は前記図1の要部拡大図である。 (感光体クリーナCL1)図2において、1次転写後、
感光体PR表面をクリーニングする感光体クリーナCL
1は、ケースCL1a、ブラシCL1b、クリーニング
ブレードCL1cを有しており、クリーニングブレード
CL1cの先端部のブレードエッジCL1dは感光体P
R表面に当接している。感光体PR表面は、ブラシCL
1bにより表面のトナー、トナー外添剤等が除去され、
ブラシCL1bをすり抜けたトナー等はブレードエッジ
CL1dにより除去される。
【0045】(外添剤除去クリーナCL2)前記感光体
クリーナCL1の下流側に配置された前記外添剤除去ク
リーナCL2は、ケースCL2aと、ロールブラシCL
2bと、前記ロールブラシCL2bの外端部に接触する
プレート状の外添剤除去用のフリッカー(外添剤2次除
去部材)CL2eとを有している。ロールブラシCL2
bの先端部は、回転時に前記フリッカーCL2eに接触
して一旦湾曲し、前記フリッカーCL2eから離れる時
に真っ直ぐになる。このとき、ロールブラシCL2bの
先端部に付着していた外添剤は振るい落とされる。
【0046】(ブラシ材料)クリーニングブレードCL
1cをすり抜けたトナー外添剤を機械的に除去するロー
ルブラシCL2bとして、ポリプロピレン、レーヨン、
アセテート、ナイロン、ポリエステル、アクリル、ビニ
ロン、ポリエチレン、ポリ塩化ビニル、PVDF、ポリ
ウレタン、PET等の化学繊維を用いたブラシを使用可
能である。また、これら繊維に、カーボンを分散させた
導電性のブラシで、機械的+静電的に除去することもで
きる。この場合、外添剤の帯電極性とは逆極性のバイア
スをブラシに印可すれば良い。
【0047】(デニール(繊維の太さ))ポリプロピレ
ンで5.3、8.5、17デニールの3種類(密度600
00本/inch2食い込み量1mm、感光体と逆回転
で感光体と同一周速)において、フィルミングを確認し
たところ、全て発生せず、少なくとも5.3〜17デニ
ールの間ではフィルミングとデニールの相関はなかっ
た。
【0048】(ブラシ先端力)ブラシ先端力はブラシの
掻き取り性と相関があり、小さいと掻き取り性が劣り、
大きいと感光体摩耗、傷を悪化させてしまう。これらを
両立する範囲(掻き取り性が良く、感光体摩耗、傷の少
ない範囲)は0.2〜3.0N/100mmである。
【0049】ブラシ繊維の材質、ヤング率、パイルハイ
ト、密度、デニール、食い込み量、周速差等のパラメー
タは各々の組み合わせで幾通りもの水準が可能であるが
基本的に上記先端力を満たせば良く、この先端力の範囲
においては、フィルミングに対して外添剤の量とブラシ
密度に相関があった。
【0050】図3は、ロールブラシCL2bの材質が絶
縁性のポリプロピレンで8.5デニール、感光体PRと
の食い込み量が1mm、感光体と逆回転方向で感光体の
周速と同一にしたときのトナーへの外添剤量およびブラ
シ密度とフィルミングの発生との関係を示す図である。
図3での評価は、A4 サイズの用紙を15000枚プ
リントする過程で、1000枚毎に感光体表面観察と全
面ハーフトーンを取り、フィルミングが発生しているか
確認している。最終的に15000枚までフィルミィン
グが発生していなければ○、発生していれば×としてい
る。フィルミングが発生している部分のハーフトーン上
には、白筋が発生する。白筋は露光阻害が生じ、所望の
電位まで露光しきれず、濃度が低下していることを意味
する。
【0051】また、感光体のフィルミングが発生してい
る部分は、アルコール拭きによりフィルミング(外添
剤)が取れ、その後に全面ハーフトーン画像を形成する
と白筋は無くなる。ここでの結果より、トナーへの外添
剤量が増すとフィルミングを発生させない為に必要なブ
ラシ密度は多くなり、ブラシ密度をD(本/inc
2)、トナーへの外添量をA(wt%)とした時、 D≧15000×A の関係を満たせば良いことが分かった。
【0052】図4は、ロールブラシCL2bの感光体P
Rへの食い込み量を2mmにした時のトナーへの外添剤
量およびブラシ密度とフィルミング発生との関係を示す
図である。なお、他の条件は図3と同じである。図3お
よび図4の結果より、対フィルミング性能はブラシの食
い込み量によりに差が生じていない。本実施例では2次
除去手段(ロールブラシCL2bに付着したトナー外添
剤を除去する部材)として、フリッカーCL2eを用い
たが、ロールブラシCL2b(外添剤除去部材)に付着
した外添剤を除去できれば良いので、吸引器等を使用す
ることも可能である。
【0053】(実施例2)図5は本発明の画像形成装置
の実施例2の全体説明図で、前記実施例1の図1に対応
する図である。なお、この実施例2の説明において、前
記実施例1の構成要素に対応する構成要素には同一の符
号を付して、その詳細な説明を省略する。図5に示す実
施例2の画像形成装置Uは、モノクロ(黒単色)の画像
形成装置であり、現像器はGkのみであり、前記実施例
1の現像器Gy〜Gkを有するロータリ式現像装置とは
異なっている。また、図5に示す実施例2では、前記実
施例1の中間転写ベルトBおよびベルトフレームF2等
を有するベルトモジュールBMおよびベルトクリーナC
Lbが省略されており、その代わりに、カートリッジ式
の感光体ユニットKUがスライドフレームF1により画
像形成装置本体に対して出入可能に支持されている。
【0054】前記感光体ユニットKUは、回転可能に支
持された感光体PRを有しており、感光体PRの回転す
る表面は、その回転移動表面に沿って設定された帯電領
域Q0、潜像書込位置Q1、現像領域Q2、転写領域Q
3およびクリーニング領域Q6を順次通過する。前記感
光体ユニットKUは、前記帯電領域Q0において前記感
光体PR表面に接触して感光体PR表面を一様に帯電さ
せる帯電部材CR、前記現像領域Q2において前記静電
潜像をトナー像に現像する現像器Gk、前記クリーニン
グ領域Q6において感光体PR表面をクリーニングする
感光体クリーナCL1を有している。
【0055】前記感光体PユニットKUを支持するスラ
イドフレームF1の下方には、前記実施例1の中間転写
ベルトB上の1次転写トナー像を記録シートSに2次転
写する2次転写ユニットUtの代わりに、感光体PR上
のトナー像を記録シートSに転写する転写ユニットUt
が配置されている。この実施例2の転写ユニットUt
は、前記感光体PR表面のトナー像を記録シートSに直
接転写する転写ロール(転写部材)TRを有している。
【0056】IPS(イメージプロセッシングシステ
ム)は、CCDから入力される電気信号を画像データに
変換して一時的に記憶し、前記画像データを所定のタイ
ミングで潜像形成用の画像データとしてレーザ駆動回路
DLに出力する。すなわち、前記IPSは、読取画像の
アナログ電気信号のゲインを調節してデジタル信号に変
換し、シェーディング補正等を行って出力する画像読取
データ出力手段IP1を有している。また、IPSは、
前記画像読取データ出力手段IP1の出力する画像読取
データが入力される書込画像データ出力手段IP2を有
しており、書込画像データ出力手段IP2は画像データ
を一時的に記憶する画像メモリIP3を有している。前
記書込画像データ出力手段IP2は、入力された前記画
像読取データに濃度補正、拡大縮小補正等のデータ処理
を施して、書込用画像データ(レーザ駆動データ)とし
てレーザ駆動回路DLに出力する。
【0057】したがって、IPSで作成される書込用画
像データ(ROSのレーザダイオードのオン、オフデー
タ)から、感光体PR表面の画像形成領域を軸方向に複
数(例えば100)の分割領域に分割した各分割領域毎
の画像記録密度(画像記録ドット数)をカウントするこ
とができる。なお、感光体PR表面の1ライン分の書込
画像データの幅は記録シートのシートサイズ(用紙サイ
ズ)により異なり、画像形成装置によって、1ライン分
の画像データの画像記録開始位置が同じものも、異なる
ものもある。本実施例2では後で詳述する図7に示すよ
うに、感光体PRの幅(感光体幅)Wbの中央部に画像
が形成されるので、記録シートS1,S2のサイズが異
なれば、1ライン分の画像データの画像記録開始位置が
異なる。しかしながら、各記録シートサイズに応じて、
画像データの1ライン分の画像記録開始位置が定まって
いる。このため、各シートサイズの1ライン分の画像デ
ータは、感光体PR表面の画像形成領域を軸方向に複数
(例えば100)の分割領域に分割した各分割領域のど
の領域のデータであるかは容易に知ることができる。し
たがって、各シートサイズが異なり1ライン分の画像デ
ータの感光体PR表面上の書込位置が異なる場合でも、
前記各分割領域毎の画像記録密度(画像記録ドット数)
をカウントすることができる。
【0058】図6は前記図5の要部拡大図と、そこに示
された要素に接続された電源回路とを示す図である。図
6において、現像ロールGRには現像バイアス電源回路
E1が接続されている。現像バイアス電源回路E1は、
−500Vの直流電源E1aにVp-p=2kVで1.5
kHzの交流を重畳した電源を有している。帯電ロール
CRには帯電器用電源回路E2が接続されている。帯電
器用電源回路E2は、−700Vの直流電源E2aを有
している。転写ロールTRには転写器用電源回路E3が
接続されている。転写器用電源回路E3は+1200V
の直流の転写用電源E3aと−600Vの直流の非転写
用電源E3bとを有している。
【0059】なお、帯電ロールCRにより−700Vに
帯電された感光体PR表面は、ROSから出射されるレ
ーザビームに照射された部分は−350Vとなる。した
がって、感光体PR表面には−700Vを背景電位とす
る−350Vの静電潜像が形成される。前記静電潜像が
現像領域Q2を通過する際、現像器Gkの現像ロールG
Rには−500Vの直流に交流が重畳された現像バイア
スが印加される。この直流現像バイアスの−500Vに
より、現像ロールGR表面の負(マイナス)帯電のトナ
ーが前記−350Vの静電潜像に移動して付着し、前記
静電潜像はトナー像に現像される。画像記録時には感光
体PR表面に形成された前記トナー像が転写領域Q3を
通過する際、転写ロールTRに直流の転写用電源E3a
から+1200Vが印加されるので、前記感光体PR表
面のトナー像は、記録シートSに転写される。
【0060】後述するトナーバンド画像記録時には感光
体PR表面に形成された前記トナー像(トナーバンド画
像)が転写領域Q3を通過する際、転写ロールTRに直
流の転写用電源E3bから−600Vが印加されるの
で、前記感光体PR表面の前記−500Vの静電潜像に
付着にしたトナー像は、前記−600Vが印加される転
写ロールTRに反発されるので、転写されるトナーは極
めて少ない。この場合、感光体PR表面に形成されたト
ナーバンド画像のトナーは、クリーニング領域Q6に供
給される。図5、図6において、クリーニング領域Q6
に配置された感光体クリーナCL1は、ケースCL1a
と、ケースCL1aの内部に収容された回転ブラシCL
1bと、ケースCL1aに支持されたクリーニングブレ
ードCL1cとを有している。クリーニングブレードC
L1cの先端のエッジは前記感光体PRの回転方向で前
記回転ブラシCL1bの下流側で感光体PR表面に当接
している。
【0061】画像記録動作時に前記感光体PR表面に形
成されたトナー像は、転写領域Q3で記録シートSに転
写されるが、トナーの転写効率は、温度、湿度等の周囲
の環境や、感光体PRの使用期間に応じて変化する。し
たがって、転写領域Q3を通過した感光体PR表面には
転写できなかったトナー(転写残トナー)が付着してい
る。この転写残トナーは前記感光体クリーナCL1の回
転ブラシCL1bで回収され、回転ブラシCL1bで回
収さなかった転写残トナーはクリーニングブレードCL
1cのエッジ(ブレードエッジ)CL1dに供給され
る。ブレードエッジに供給された転写残トナーは、感光
体PR表面とブレードエッジとの間に蓄積され、蓄積さ
れた転写残トナーは、回転移動する感光体PR表面を擦
って研磨する機能を有する。また、前記ブレードエッジ
に蓄積された転写残トナーは、ブレードエッジと感光体
PR表面との間を少しづつすり抜けて、潤滑剤としての
機能を有している。この実施例2の機械的構成は、他の
点では前記実施例1と同様である。
【0062】画像形成装置の画像記録動作により前記ブ
レードエッジに供給される前記転写残トナーの量は、感
光体PR表面の軸方向の各領域において一定ではないた
め、前記感光体PR表面とブレードエッジとの当接部
(感光体PR表面に対して研磨剤、潤滑剤として機能す
る転写残トナーが蓄積されている部分)を通過した感光
体PRの表面の状態は、その軸方向における各領域にお
いて異なる状態(異なる研磨状態)となる。その場合、
感光体PRが前記ブレードエッジとの当接部を通過する
回数が増えるに連れて、感光体PRの軸方向における各
領域において感光体PR表面の状態(研磨状態)が大き
く異なるようになる。感光体PR表面の状態が感光体P
Rの軸方向に大きく異なってくると、感光体PR表面に
接触する帯電ロールCRの表面状態も感光体PRの軸方
向の各領域において異なってくる。このため、感光体P
R表面は、その軸方向の各領域における帯電ムラが発生
し、前記帯電ムラにより画像ムラが発生する。
【0063】そこで、この実施例2では、感光体PR表
面の状態(研磨状態)を感光体PRの軸方向の各領域に
おいて均一にするため、感光体PR表面とブレードエッ
ジとの当接領域へのトナー供給量を、感光体PRの軸方
向の各領域において均一にしている。図7は、前記感光
体PR表面とブレードエッジとの当接領域へのトナー供
給量を、感光体PRの軸方向の各領域において均一にす
るためにこの実施例2が採用している方法の説明図であ
る。図7において、各符号の意味は次のとおりである。 Wb…感光体PRの幅、 Wi…感光体PR表面上の画像形成領域幅、 Wp…記録シート幅(用紙幅)、 Wt…画像幅、 Ww…非画像幅、 S1,S2…記録シート(用紙)、 IM1,IM2…イメージ部(画像形成領域)、 IIM1,IIM2…インターイメージ部(IM(イメ
ージ部)と次のIMとの間の領域)、 S1a,S2a…画像記録された領域。
【0064】図7において、画像形成領域幅Wiは画像
(トナー像)が形成される領域の幅であり、クリーニン
グブレードCL1cのエッジ(ブレードエッジ)CL1
dが当接する幅である。1枚目の記録シートS1には領
域S1aに画像が形成される。したがって、1枚目の記
録シートS1に画像記録を行った場合、記録画像幅Wt
に対応する領域にはブレードエッジに転写残トナーが供
給されるが、他の領域には供給されない。転写残トナー
は画像記録ドット数(画像記録密度)をXi、転写効率
をaとした場合に、 Xi−aXi=(1−a)Xi で表せる。
【0065】したがって、この実施例2では、1枚目の
記録シートS1のために使用する画像形成領域IM1
と、2枚目の記録シートS2のために使用する画像形成
領域IM2との間の領域であるインターイメージ部II
M1において、トナーバンドTB1aおよびTB1bを
形成し、このトナーバンドTB1aおよびTB1bを転
写領域Q3で記録シートS等に転写すること無く、ブレ
ードエッジCL1d(図6参照)に供給する。この供給
によりブレードエッジCL1dの幅方向(感光体PRの
軸方向)全領域にわたって均一にトナーを供給すること
ができる。同様に、2枚目の記録シートS2のために使
用する画像形成領域IM2と、3枚目の記録シートS2
のために使用する画像形成領域IM3との間の領域であ
るインターイメージ部IIM2において、トナーバンド
TB2aおよびTB2bを形成し、このトナーバンドT
B2aおよびTB2bを転写領域Q3で記録シートS等
に転写すること無く、ブレードエッジCL1d(図6参
照)に供給する。この供給によりブレードエッジCL1
dの幅方向(感光体PRの軸方向)全領域にわたって均
一にトナーを供給することができる。このようにして、
各頁の画像記録を行う毎にブレードエッジCL1dの幅
方向(感光体PRの軸方向)全領域にわたって均一にト
ナーを供給する。
【0066】(実施例2の制御部の説明)図8は本発明
の画像形成装置の実施例1の制御部のブロック線図であ
る。図9は前記図8のブロック線図の続きのブロック線
図である。図8、図9において、前記コントローラC
は、外部との信号の入出力および入出力信号レベルの調
節等を行うI/O(入出力インターフェース)、必要な
処理を行うためのプログラムおよびデータ等が記憶され
たROM(リードオンリーメモリ)、必要なデータを一
時的に記憶するためのRAM(ランダムアクセスメモ
リ)、前記ROMに記憶されたプログラムに応じた処理
を行うCPU(中央演算処理装置)、ならびにクロック
発振器等を有するコンピュータにより構成されており、
前記ROMに記憶されたプログラムを実行することによ
り種々の機能を実現することができる。
【0067】(前記コントローラCに接続された信号入
力要素)前記コントローラCには、次の信号出力要素の
出力信号が入力されている。 UI:ユーザインタフェース ユーザインタフェースUIは、コピースタートキーUI
1、テンキーUI2、コピー設定枚数入力キーUI3、表
示器UI4等を備えており、それらが入力されたことを
検出して、その検出信号をコントローラCに入力する。 SNs:用紙サイズセンサ 用紙サイズセンサSNsは、画像記録に使用される記録
シートSが収容された給紙トレイTR1に収容されてい
る記録シートSのサイズを検出する。 SN1:温度センサ 温度センサSN1は、感光体PR周辺部の温度を検出す
る。 SN2:湿度センサ 湿度センサSN2は、感光体PR周辺部の湿度を検出す
る。
【0068】(コントローラCに接続された被制御要
素)コントローラCは、次の被制御要素の制御信号を出
力している。 IPS:イメージプロセッシングシステム IPS(イメージプロセッシングシステム)は、コント
ローラの制御信号により作動し、CCDで読み取った信
号に基づく画像データまたはコントローラCで作成した
トナーバンド画像データをレーザ駆動回路DLに出力す
る。 D1:メインモータ駆動回路 メインモータ駆動回路D1はメインモータM1を駆動す
ることにより次の要素の駆動を行う。 (1)図示しないギヤを介して感光体PRを回転駆動す
る。 (2)図示しないギヤを介して現像ロールGRおよび現
像器Gk内の攪拌搬送部材GR1,GR2を回転駆動す
る。 E:電源回路 電源回路Eは、前記図6に示す現像バイアス用電源回路
E1、帯電器用電源回路E2、1次転写器用電源回路E
3等を有しており、各部材の作動に必要な電力を供給す
る。
【0069】(コントローラCの機能)コントローラC
は、前記信号出力要素の出力信号に応じて前記各被制御
要素の動作を制御するためのプログラムにより、次の機
能実現手段を有している。 C1:メインモータ回転制御手段 メインモータ回転制御手段C1は、メインモータ駆動回
路D1の作動を制御し、メインモータM1の駆動を制御
する。 C2:画像記録枚数カウンタ 画像記録枚数カウンタC2は、画像形成装置の感光体ユ
ニットKUの使用開始時点からの画像記録枚数をカウン
トする。感光体PR表面に形成したトナーの記録シート
への転写効率は前記画像記録枚数が増加すると低下する
傾向があるので、前記画像記録枚数のカウント値に応じ
て転写効率を定める必要がある。 C3:トナーバンド作成手段 トナーバンド作成手段C3は、次の要素C3a〜C3h
を有している。 C3a:トナーバンド作成開始時期決定手段 トナーバンド作成開始時期決定手段C3aは、1頁分の
画像記録動作が終了する毎に、感光体PR表面のインタ
ーイメージ部IIMj(j=1,2,…)が潜像書込位
置に到達したか否かを検出し、到達した時にトナーバン
ド作成時期であると決定する。
【0070】C3b:感光体表面軸方向分割領域毎の画
像記録密度算出手段 感光体表面軸方向分割領域毎の画像記録密度算出手段C
3bは、感光体PR表面をその軸方向に複数(例えば1
00)の分割領域Ai(i=1〜100)に分割してそ
れらの各分割領域Ai毎の画像記録密度Xi(i=1〜
100)を算出する。 C3c:トナー転写効率決定手段 トナー転写効率決定手段C3cは、図示しないトナー転
写効率決定テーブルを有している。トナー転写効率決定
テーブルは、画像記録枚数カウンタC2のカウント値、
前記温度センサSN1および湿度センサSN2の検出値
に応じた転写効率a(例えばa=95%、97%等)が
記憶されているテーブルである。このトナー転写効率決
定テーブルのデータは予め、実験を行って作成したデー
タである。 C3d:分割領域毎のブレードエッジへのトナー突入量
算出手段 分割領域毎のブレードエッジのトナー突入量算出手段C
3dは、前記各領域Ai毎の画像記録密度Xiと前記転
写効率aとに基づいて、各分割領域Ai毎のブレードエ
ッジへのトナー突入量(Xi−aXi)=(1−a)X
iを算出する。
【0071】C3e:分割領域毎のトナー供給量決定手
段 分割領域毎のトナー供給量決定手段C3eは、前記各分
割領域Ai毎のブレードエッジへのトナー突入量(Xi
−aXi)=(1−a)Xiの最大値をXLとした場合
に、各分割領域Ai毎のトナー供給量ZiをZi=XL
−(1−a)Xiにより決定する。 C3f:トナーバンド画像決定手段 トナーバンド画像決定手段C3fは、前記各分割領域A
i毎のトナー供給量Ziに基づいて、レーサビームLB
で書き込むトナーバンド画像を決定する。例えば、各分
割領域Ai毎に前記トナー供給量Ziに応じた面積のハ
ーフトーン画像を形成するように、トナーバンド画像を
決定する。
【0072】C3g:トナーバンド画像データ出力手段 トナーバンド画像データ出力手段C3gは、前記トナー
バンド画像決定手段C3fが決定したトナーバンド画像
を形成する画像データを、前記トナーバンド作成時期決
定手段C3aが決定したトナーバンド作成時期に、前記
IPS(イメージプロセッシングシステム)に出力す
る。IPSは前記トナーバンド画像データに基づいてレ
ーザ駆動回路DLを駆動し、ROSのレーザダイオード
から出射するレーザビームLにより、IIM(感光体P
R表面のインターイメージ部)にトナーバンド画像の静
電潜像を形成する。この感光体PR表面のIIMに形成
されたトナーバンド画像の静電潜像は現像器Gkでトナ
ーバンドトナー像に現像されて転写領域Q3に移動す
る。 C3h:トナーバンド通過時転写器制御手段 トナーバンド通過時転写器制御手段C3hは、前記感光
体PR表面のIIMに形成されたトナーバンドトナー像
が転写領域Q3を通過する時に、トナーバンドトナー像
が転写ロールTRに転写されるのを防止するために、転
写ロールTRに非転写バイアス電源E3bの−600V
の直流電圧を印加する。
【0073】(実施例2の作用)前記構成を備えた実施
例2では、1枚の画像記録を行う毎にIIM(インター
イメージ部)において、トナーバンド画像を形成して、
ブレードエッジに供給されるトナー量が、感光体PR表
面の軸方向に分割された各分割領域で均一になるように
している。これにより、感光体PR表面の軸方向におけ
る帯電ムラの発生等を防止して、画像ムラの発生を防止
している。
【0074】図10は前記実施例2の、感光体表面の各
分割領域に対する用紙1枚分の画像記録密度カウント処
理およびトナーバンド画像データ作成処理のフローチャ
ートである。図10のフローチャートの各ST(ステッ
プ)の処理は、前記コントローラCのROMに記憶され
たプログラムに従って行われる。また、この処理は画像
形成装置の他の各種処理と並行してマルチタスクで実行
される。図10に示す処理は電源オンにより開始され
る。ST1において、コピースタートキーがオンしたか
否か判断する。ノー(N)の場合はST1を繰り返し実
行する。イエス(Y)の場合はST2に移る。ST2に
おいて、原稿1枚分の読取が開始されたか否か判断す
る。ノー(N)の場合はST2を繰り返し実行する。イ
エス(Y)の場合はST3に移る。ST3において、感
光体PR表面の軸方向に100等分した各領域Ai(i
=1〜100)毎の原稿1枚分の画像記録密度をカウン
トする。このカウントはIPSの書込画像データ出力手
段IP2の出力するレーザビームLをオンにする画像デ
ータをカウントすることにより行う。
【0075】次にST4において、各分割領域Ai毎の
画像記録密度カウント値Xi(i=1〜100)を用紙
1枚分カウント値メモリME1に記憶する。次にST5
において温度、湿度、感光体PR使用履歴により定まる
トナー転写効率aを決定する。次にST6において、各
分割領域Ai毎の画像記録密度カウント値Xi(i=1
〜100)を転写効率aで補正した記録密度補正値aX
iを算出する。
【0076】図11は前記図10の続きのフローチャー
トである。図11のST7において各分割領域Ai毎の
トナーのクリーナ突入量Xi−aXi=(1−a)Xi
を算出し、クリーナ突入トナー量記憶メモリME2に記
憶する。ST8において、各分割領域Ai毎のトナーの
クリーナ突入量(1−a)Xiの最大値をXLとした場
合に、XL−(1−a)Xiを各領域Ai毎の感光体ク
リーナCL1へのトナー供給量Ziとして算出し、トナ
ー供給量記憶メモリME3に記憶する。ST9におい
て、各分割領域Ai毎に前記トナー供給量Zi{=XL
−(1−a)Xi}のトナーがクリーナのブレードエッ
ジに突入するトナーバンドを作成するような画像書込デ
ータを作成し、トナーバンド作成画像データ記憶メモリ
ME4に記憶する。次にST1に戻る。
【0077】図12は実施例2のレーザ駆動回路制御処
理のフローチャートである。図12のフローチャートの
各ST(ステップ)の処理は、前記コントローラCのR
OMに記憶されたプログラムに従って行われる。また、
この処理は画像形成装置の他の各種処理と並行してマル
チタスクで実行される。図12に示す処理は電源オンに
より開始される。ST11において、コピースタートキ
ーがオンしたか否か判断する。ノー(N)の場合はST
11を繰り返し実行する。イエス(Y)の場合はST1
2に移る。ST12において書込開始タイミングか否か
判断する。この判断はSOS(スタート・オブ・スキャ
ン)信号が出力されたか否かにより判断する。SOS
(スタート・オブ・スキャン)信号は、コピースタート
キーがオンした後、画像形成装置の作動準備が完了して
から、記録シートサイズに応じて所定間隔で出力される
信号である。ST12においてノー(N)の場合はST
12を繰り返し実行する。ST12においてイエス
(Y)の場合はST13に移る。
【0078】ST13においてレーザ駆動回路DLを駆
動してレーザビームLにより1頁分の画像データを感光
体PR表面に書き込む。ST14において、IIM(イ
ンターイメージ部)が潜像書込位置Q1に来たか否か判
断する。ノー(N)の場合はST14を繰り返し実行す
る。イエス(Y)の場合はST15に移る。ST15に
おいて、レーザ駆動回路DLを駆動してレーザビームL
により、トナーバンド作成画像データを感光体PR表面
に書き込む。このとき、感光体PR表面にはトナーバン
ド形成用の静電潜像が形成される。次にST16におい
てジョブ(コピースタートキーの入力により指示された
画像記録作業の全て)が終了したか否か判断する。ノー
(N)の場合は前記ST12に移る。イエス(Y)の場
合は前記ST11に移る。
【0079】図13は実施例2の転写器制御処理のフロ
ーチャートである。図13のフローチャートの各ST
(ステップ)の処理は、前記コントローラCのROMに
記憶されたプログラムに従って行われる。また、この処
理は画像形成装置の他の各種処理と並行してマルチタス
クで実行される。図13に示す処理は電源オンにより開
始される。ST21において、コピースタートキーがオ
ンしたか否か判断する。ノー(N)の場合はST21を
繰り返し実行する。イエス(Y)の場合はST22に移
る。ST22において記録シートSの先端が転写領域Q
3に入ったか否か判断する。ノー(N)の場合はST2
2を繰り返し実行する。イエス(Y)の場合はST23
に移る。ST23において転写バイアス電源E3aをオ
ンにする。
【0080】次にST24において、記録シートの後端
は転写領域Q3を出たか否か判断する。ノー(N)の場
合はST24を繰り返し実行する。イエス(Y)の場合
はST25に移る。ST25において次の処理を実行す
る。 (1)転写バイアス電源E3aをオフにする。 (2)非転写バイアス電源E3bをオンにする。 (3)タイマTMに時間TMaをセットする。時間TM
aはIIM(インタイメージ部)のトナーバンドが転写
領域Q3を通過するのに必要な時間が設定されている。
次にST26において、タイマTMはタイムアップした
か否か判断する。ノー(N)の場合はST26を繰り返
し実行する。イエス(Y)の場合はST27に移る。S
T27において、非転写バイアス電源E3bをオフにす
る。次にST28においてジョブが終了したか否か判断
する。ノー(N)の場合はST22に戻り、イエス
(Y)の場合はST21に戻る。
【0081】(実施例3)本発明の画像形成装置の実施
例3は、トナーバンド作成時期を決定するトナーバンド
作成時期決定手段C3aおよび分割領域Ai毎のブレー
ドエッジへのトナー突入量算出手段C3dの機能が前記
実施例2と相違している。すなわち、前記実施例2で
は、1頁の画像記録を実行する毎に、IIM(インター
イメージ部)においてトナーバンドを作成していた。そ
れに対してこの実施例3では、複数頁の画像記録を連続
して実行する。そして、この実施例3のトナー突入量算
出手段C3dは、前記連続画像記録動作により感光体P
R表面に当接するブレードエッジの前記各分割領域Ai
に供給されたクリーナ突入トナー量(1−a)Xiを積
算して、積算値Yi(i=1〜100)を算出する。ま
た、トナーバンド作成時期決定手段C3aは、各分割領
域Ai毎の前記積算値Yiの最大値と最小値との差が所
定値以上になった時に、トナーバンド作成時期であると
決定する。トナーバンド作成時期であると決定された時
に、トナーバンド作成手段C3は、前記各分割領域Ai
に供給されるクリーナ突入トナー量(1−a)Xiの積
算値Yiが同一になるトナーバンドを作成する。その他
の点では実施例3は前記実施例2と同様に構成されてい
る。
【0082】図14は本発明の実施例3の説明図で、感
光体表面の各分割領域に対する用紙1枚分の画像記録密
度カウント処理およびトナーバンド画像データ作成処理
のフローチャートであり、前記実施例2の図10に対応
する図である。図15は前記図14の続きのフローチャ
ートである。図16は前記図15の続きのフローチャー
トである。図14〜図16に示す処理は電源オンにより
開始される。図14および図15のST31からST3
7までの処理は前記実施例2の図10、図11のST1
からST7までの処理と同一である。図15のST38
において、各分割領域Ai毎のクリーナ突入トナー量
(1−a)Xiの積算値である突入トナー量積算値Yi
をYi=Yi+(1−a)Xiとする。次にST39に
おいて、突入トナー量積算値Yiの最小値をYSとした
場合に各領域Ai毎にYi=Yi−YSを算出し、その
算出値を新しい突入トナー量積算値Yiとして、突入ト
ナー量積算値メモリME2′に記憶する。この場合、最
小値を有する突入トナー量積算値Yiに対してはYi−
YS=0となる。そして、前記最小値を有するYi以外
のYiは、Yi>0となる。この場合、Yi>0の突入
トナー量積算値Yiの値は、最小値を有するYiとの差
を表すことになる。
【0083】図16のST40において、突入トナー量
積算値Yiの最大値をYLとし、Yiの許容最大値をY
aとした場合に、YL≧Yaか否か判断する。ノー
(N)の場合はST45に移る。前記ST40において
イエス(Y)の場合は最小の突入トナー量積算値Yi=
0と、最大の突入トナー量積算値YLとの差YL(=Y
L−0)が、各Yi(iL0〜100)の間の差の許容
最大値Ya以上になったことを意味する。この場合は、
ST41に移る。ST41において、Yiの最大値をY
Lと下場合に、各分割領域Ai毎に、YL−Yiを各分
割領域Ai毎の感光体クリーナCL1へのトナー供給量
Ziとして算出し、トナー供給量メモリME3に記憶す
る。
【0084】次にST42において、各分割領域Ai毎
にトナー供給量Zi{=YL−(1−a)Yi}のトナ
ーが感光体クリーナCL1のブレードエッジCL1dに
突入するトナーバンドを作成するような画像書込データ
を作成し、トナーバンド作成画像データ記憶メモリME
4に記憶する。ST43において、トナーバンド作成要
求フラグFr=「1」とする。Fr=1の場合には、ト
ナーバンドの作成(後述の図17、図18参照)が行わ
れる。ST44においてFr=「0」か否か判断する。
ノー(N)の場合はST44を繰り返し実行する。イエ
ス(Y)の場合はST45に移る。ST45においてジ
ョブが終了したか否か判断する。ノー(N)の場合は前
記ST32に戻り、イエス(Y)の場合はST31に戻
る。
【0085】図17は実施例3のレーザ駆動回路制御処
理のフローチャートであり、前記実施例2の図12に対
応する図である。図17のフローチャートにおいて、前
記図12のフローチャートの処理と同一の処理は同一の
ST(ステップ)番号を付してその詳細な説明は省略す
る。図17のフローチャートでは、前記図12のST1
4を省略し、且つ、図12のST12の次にST12−
1の処理を実行する。ST12−1において、トナーバ
ンド作成要求フラグFr=「0」か否か判断する。イエ
ス(Y)の場合はST13に移り、ノー(N)の場合は
ST15に移る。ST13において、レーザ駆動回路D
Lを駆動してレーザビームLにより1頁分の画像データ
を感光体PR表面に書き込む。ST15において、レー
ザ駆動回路DLを駆動してレーザビームLにより、トナ
ーバンド作成画像データを感光体PR表面に書き込む。
このとき、感光体PR表面にはトナーバンド形成用の静
電潜像が形成される。前記ST13、ST15の次にS
T16に移る。ST16の処理は前記図12と同一であ
る。
【0086】図18は実施例3の転写器制御処理のフロ
ーチャートであり、前記実施例2の図13に対応する図
である。図18のフローチャートにおいて、前記図13
のフローチャートの処理と同一の処理は同一のST(ス
テップ)番号を付してその詳細な説明は省略する。図1
8のフローチャートでは、前記図13のST25の代わ
りにST25−1〜ST25−3を実行し、且つ、図1
3のST27の代わりにST27−1の処理を実行す
る。図18のその他の処理は前記図13と同様である。
図18のST25−1において、転写バイアス電源E3
aをオフにする。次にST25−2において、トナーバ
ンド作成要求フラグFrがFr=「1」か否か判断す
る。ノー(N)の場合はST28に移る。イエス(Y)
の場合はST25−3に移る。ST25−3において、
次の処理を実行する。 (1)非転写バイアス電源E3bをオンにする。 (2)タイマTMに時間TMaをセットする。時間TM
aは前記図17のST15で書き込んで作成したトナー
バンドが転写領域Q3を通過するのに必要な時間が設定
されている。
【0087】次にST26において、タイマTMはタイ
ムアップしたか否か判断する。ノー(N)の場合はST
26を繰り返し実行する。イエス(Y)の場合はST2
7−1に移る。ST27−1において、次の処理を実行
する。 (1)非転写バイアス電源E3bをオフにする。 (2)Fr=「0」とする。 (3)突入トナー量積算値メモリME2′に記憶した突
入トナー量積算値Yi(i=0〜100)の値を全て0
にする。 次にST28においてジョブが終了したか否か判断す
る。ノー(N)の場合はST22に戻り、イエス(Y)
の場合はST21に戻る。
【0088】(変更例)以上、本発明の実施例を詳述し
たが、本発明は、前記実施例に限定されるものではな
く、特許請求の範囲に記載された本発明の要旨の範囲内
で、種々の変更を行うことが可能である。本発明の変更
実施例を下記に例示する。 (H01)前記各実施例1,2の中間転写ベルトBの代わ
りにドラム状の中間転写体(B)を使用可能である。 (H02)前記実施例2のトナーとしては、懸濁重合法、
溶解懸濁法、乳化法、混練粉砕法等により形成されたも
のを使用可能である。 (H03)球形のトナーを使用することにより、転写効率
が高くなるので、トナーバンド形成に使用するトナーの
消費量を少なくすることができる。
【0089】
【発明の効果】前述の本発明の画像形成装置は、下記の
効果(E01)〜(E04)を奏することができる。 (E01)感光体表面に接触するトナー外添剤除去部材を
感光体表面のクリーニングブレードの下流側に配置する
ことにより、感光体表面の付着物(トナー、紙粉等)が
少ない領域でトナー外添剤除去部材を使用することがで
きる。このため、感光体表面からトナー外添剤除去部材
に移動する付着物の量が少ないので、トナー外添剤除去
部材の性能低下が生じ難い。このため、クリニングブレ
ードからすり抜けるトナー外添剤を長期間に渡って除去
することができ、感光体表面のフィルミングの発生を長
期に渡って防止することができる。 (E02)感光体表面のトナー外添剤のフィルミングを防
止することかできるので、常に安定した画質が得られ
る。 (E03)外添剤2次除去部材を使用した場合には、トナ
ー外添剤除去部材に付着した外添剤を除去することによ
り経時でもトナー外添剤除去部材は性能を維持すること
ができる。 (E04)感光体表面を軸方向に分割した各分割領域にお
けるクリーニングブレードへのトナー突入量を均一化す
ることにより、帯電ロール表面および感光体表面の軸方
向におけるトナー外添剤の付着ムラまたはトナー外添剤
のフィルミングの発生ムラを防止することができる。こ
のため、感光体表面の帯電ムラを防止することができる
ので、画像ムラの発生を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 図1は本発明の実施例1のトナー像定着装置
を有するカラー画像形成装置の説明図である。
【図2】 図2は前記図1の要部拡大図である。
【図3】 図3は、ロールブラシCL2bの材質が絶縁
性のポリプロピレンで8.5デニール、感光体PRとの
食い込み量が1mm、感光体と逆回転方向で感光体の周
速と同一にしたときのトナーへの外添剤量およびブラシ
密度とフィルミングの発生との関係を示す図である。
【図4】 図4は、ロールブラシCL2bの感光体PR
への食い込み量を2mmにした時のトナーへの外添剤量
およびブラシ密度とフィルミング発生との関係を示す図
である。
【図5】 図5は本発明の画像形成装置の実施例2の全
体説明図で、前記実施例1の図1に対応する図である。
【図6】 図6は前記図5の要部拡大図と、そこに示さ
れた要素に接続された電源回路とを示す図である。
【図7】 図7は、前記感光体PR表面とブレードエッ
ジとの当接領域へのトナー供給量を、感光体PRの軸方
向の各領域において均一にするためにこの実施例2が採
用している方法の説明図である。
【図8】 図8は本発明の画像形成装置の実施例1の制
御部のブロック線図である。
【図9】 図9は前記図8のブロック線図の続きのブロ
ック線図である。
【図10】 図10は前記実施例2の、感光体表面の各
分割領域に対する用紙1枚分の画像記録密度カウント処
理およびトナーバンド画像データ作成処理のフローチャ
ートである。
【図11】 図11は前記図10の続きのフローチャー
トである。
【図12】 図12は実施例2のレーザ駆動回路制御処
理のフローチャートである。
【図13】 図13は実施例2の転写器制御処理のフロ
ーチャートである。
【図14】 図14は本発明の実施例3の説明図で、感
光体表面の各分割領域に対する用紙1枚分の画像記録密
度カウント処理およびトナーバンド画像データ作成処理
のフローチャートであり、前記実施例2の図10に対応
する図である。
【図15】 図15は前記図14の続きのフローチャー
トである。
【図16】 図16は前記図15の続きのフローチャー
トである。
【図17】 図17は実施例3のレーザ駆動回路制御処
理のフローチャートであり、前記実施例2の図12に対
応する図である。
【図18】 図18は実施例3の転写器制御処理のフロ
ーチャートであり、前記実施例2の図13に対応する図
である。
【符号の説明】
A…トナー外添剤のトナーへの外添量、Ai…感光体P
R表面の軸方向の分割領域、B…中間転写ベルト、C…
コントローラ、C3…トナーバンド作成手段、C3d…
トナー突入量算出手段、C3e…トナー供給量決定手
段、CL1…感光体クリーナ、CL1a…ケース、CL
1b…CL1の回転ブラシ、CL1c…クリーニングブ
レード、CL1d…クリーニングブレードのエッジ、C
L2…外添剤除去クリーナ、CL2a…ケース、CL2
b…ロールブラシ、CL2e…外添加剤除去用フリッカ
ー、CLb…ベルトクリーナ、 CLt…2次転写ロー
ルクリーナ、CR…帯電部材、D…ブラシ密度、F…定
着装置、G…現像装置、GR…現像ロール、GY〜GK
…現像器、IIM1,IIM2…インターイメージ部長
さ、IM1,IM2…画像形成領域長さ、IP1…画像
読取データ出力手段、IP2…書込み画像データ出力手
段、IP3…画像メモリ、PR…感光体、Q0…帯電領
域、Q1…潜像書込位置、Q2…現像領域、Q3…1次
転写領域、Q4…2次転写領域、Q5…定着領域、Q6
…クリーニング領域、ROS…潜像形成装置、S…記録
シート、SH…シート搬送装置、SN1…温度センサ、
SN2…湿度センサ、SNs…用紙サイズセンサ、S1
a,S2a…画像記録部、T1…1次転写器、T2…2
次転写器、TB1a,TB1b…トナーバンド、TR…
転写ロール、Wb…感光体PRの幅、Wi…感光体PR
表面上の画像形成領域幅、Wp…記録シート幅、Wt…
画像幅、Ww…非画像幅、Zi…感光体PR表面の軸方
向の分割領域Ai毎のトナー供給量、(B+T1+T
2)…転写装置、(PR+CR+ROS+Gk)…トナ
ー像形成装置。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 中野 良則 神奈川県海老名市本郷2274番地 富士ゼロ ックス株式会社内 (72)発明者 轡田 知己 神奈川県海老名市本郷2274番地 富士ゼロ ックス株式会社内 (72)発明者 高橋 正和 神奈川県海老名市本郷2274番地 富士ゼロ ックス株式会社内 (72)発明者 渕脇 隆 神奈川県海老名市本郷2274番地 富士ゼロ ックス株式会社内 Fターム(参考) 2H027 DA13 DA14 DA44 DA46 DB01 DC19 EA09 EC14 ED07 EE07 EF09 FB05 FB07 FD01 FD08 ZA07 2H034 AA06 BA01 BA02 BD01 BD02 BD03 BD04 BD07 BD08 BF01

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下記の構成要件(A01)〜(A04)を備
    えたことを特徴とする画像形成装置、(A01)回転する
    表面が帯電領域、潜像書込位置、現像領域、転写領域お
    よびクリーニング領域を順次通過する感光体、前記帯電
    領域において前記感光体表面に接触して感光体表面を一
    様に帯電させる帯電部材、前記潜像書込位置において前
    記帯電された感光体表面に静電潜像を形成する潜像形成
    装置、および、前記現像領域において前記静電潜像をト
    ナー像に現像する現像器、を備えたトナー像形成装置、
    (A02)前記転写領域を通過する感光体表面のトナー像
    を転写用シート部材に転写する転写部材、(A03)前記
    トナー像転写後の感光体表面に当接して感光体表面の残
    留トナーを除去するクリーニングブレードを有する感光
    体クリーナ、(A04)前記感光体クリーナの下流側且つ
    前記帯電部材の上流側に配置されて、前記クリーニング
    ブレードをすり抜け且つ感光体表面に付着したトナー外
    添剤を除去するトナー外添剤除去部材を有する外添剤除
    去クリーナ。
  2. 【請求項2】 下記の構成要件(A05)を備えたことを
    特徴とする請求項1記載の画像形成装置、(A05)前記
    感光体表面に周速差を有して接触回転するロールブラシ
    により構成された前記トナー外添剤除去部材であって、
    ブラシ密度をD(本/inch2)、前記クリーニング
    ブレードをすり抜け、感光体表面に付着しているトナー
    外添剤の内、最も多量のトナー外添剤のトナーへの外添
    量をA(wt%)とした時、D≧15000×Aの関係
    を満たすにように構成された前記外添剤除去クリーナ。
  3. 【請求項3】 下記の構成要件(A06)を備えたことを
    特徴とする請求項2記載の画像形成装置、(A06)前記
    ロールブラシに付着したトナー外添剤を除去する外添剤
    2次除去部材を有する前記外添剤2次除去部材。
  4. 【請求項4】 下記の構成要件(A01)〜(A03),
    (A08)を備えたことを特徴とする画像形成装置、(A
    01)回転する表面が帯電領域、潜像書込位置、現像領
    域、転写領域およびクリーニング領域を順次通過する感
    光体、前記帯電領域において前記感光体表面に接触して
    感光体表面を一様に帯電させる帯電部材、前記潜像書込
    位置において前記帯電された感光体表面に静電潜像を形
    成する潜像形成装置、および、前記現像領域において前
    記静電潜像をトナー像に現像する現像器、を備えたトナ
    ー像形成装置、(A02)前記転写領域を通過する感光体
    表面のトナー像を記録シートに転写する転写装置、(A
    03)前記トナー像転写後の感光体表面に当接して感光体
    表面の残留トナーを除去するクリーニングブレードを有
    する感光体クリーナ、(A08)前記感光体の表面を軸方
    向に複数に分割した各分割領域毎に前記クリーニングブ
    レードへのトナー突入量を算出するトナー突入量算出手
    段と、前記分割領域毎のトナー突入量積算値が所定の条
    件を満たした時にトナーバンド作成時期であると決定す
    るトナーバンド作成時期決定手段と、前記分割領域毎の
    トナー突入量積算値が均一となるようなトナーバンド画
    像を決定するトナーバンド画像決定手段とを有し、決定
    されたトナーバンド画像を感光体表面に形成するトナー
    バンド作成手段。
  5. 【請求項5】 下記の構成要件(A09)を備えたことを
    特徴とする請求項4記載の画像形成装置、(A09)感光
    体表面に連続して形成される前の頁のトナー像と次の頁
    のトナー像との間の領域であるインターイメージ部に前
    記トナーバンドを作成する前記トナーバンド作成手段。
  6. 【請求項6】 下記の構成要件(A010)を備えたこと
    を特徴とする請求項4または5記載の画像形成装置、
    (A010)前記感光体表面の軸方向の各分割領域毎の画
    像記録密度を算出する画像記録密度算出手段と、前記感
    光体表面に形成されたトナー像が感光体表面から被転写
    部材に転写される転写効率を決定するトナー転写効率決
    定手段と、前記各分割領域毎の画像記録密度および前記
    転写効率に基づいて算出される前記トナー突入量を積算
    する前記トナー突入量算出手段とを有する前記トナーバ
    ンド作成手段。
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