JP2008197415A - クリーニング装置および画像形成装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】クリーニングブレードの磨耗抑制とクリーニング性能の安定化とが図られたクリーニング装置および画像形成装置を提供すること。
【解決手段】クリーニング装置は,クリーニングブレード62を感光体ドラム2に当接させ,トナー10を感光体ドラム2から回収する。また,クリーニング装置6は,クリーニングブレード62のカット面62cに1本の電極63を備えている。電極63は,感光体ドラム2の軸方向に対して平行となるように配置されている。電極63には,DC電源が接続されており,所望のDCバイアスが印加される。クリーニングブレード62のカット面62c周辺では,電極63にDCバイアスが印加されることによって電界が形成される。
【選択図】 図5
【解決手段】クリーニング装置は,クリーニングブレード62を感光体ドラム2に当接させ,トナー10を感光体ドラム2から回収する。また,クリーニング装置6は,クリーニングブレード62のカット面62cに1本の電極63を備えている。電極63は,感光体ドラム2の軸方向に対して平行となるように配置されている。電極63には,DC電源が接続されており,所望のDCバイアスが印加される。クリーニングブレード62のカット面62c周辺では,電極63にDCバイアスが印加されることによって電界が形成される。
【選択図】 図5
Description
本発明は,電子写真方式の画像形成装置に利用されるクリーニング装置に関する。さらに詳細には,クリーニングブレードを有し,潤滑剤の供給によってクリーニングブレードと像担持体との摩擦上昇を抑制するクリーニング装置およびそのクリーニング装置を備えた画像形成装置に関するものである。
電子写真方式の画像形成装置では,像担持体(例えば,感光体ドラム)上にトナー像を形成し,そのトナー像を転写体(例えば,普通紙)に転写している。このトナー像の転写では,トナーの鏡像力や転写電界のばらつき等が原因となり,一部のトナーが像担持体上に残留する。そのため,転写領域の下流にクリーニング部材を設置し,このクリーニング部材によって像担持体上のトナーを除去している。
クリーニング部材としては,ウレタンゴム等の弾性部材からなるクリーニングブレードを利用し,その先端面(カット面)のエッジを像担持体の表面に当接させ,像担持体の表面に付着した現像剤を掻き取るものが知られている。クリーニングブレードは,構成が簡易であることや,現像剤の除去が効率的であることが利点とされている。
また,近年,画像プロセスの高速化が要請されており,クリーニング部材のクリーニング性能のさらなる向上が求められている。一般的に,クリーニングブレードの像担持体に対する押圧力を高くすると,クリーニング性能は向上する。一方で,その押圧力を高くするほど摩擦力の上昇を招き,クリーニングブレードの磨耗や像担持体表面の膜割れ等を誘発する。そのため,クリーニングブレードや像担持体の寿命が低減する。
この問題に対して,像担持体上に潤滑剤を供給する技術が提案されている。すなわち,クリーニングブレードと像担持体との圧接部に潤滑剤による静止層を形成し,クリーニングブレードと像担持体との摩擦上昇を抑える。また,静止層は,微小粒子の通過を抑制することができ,クリーニング性能の向上にも資する。潤滑剤としては,一般的に脂肪酸やその金属塩などが利用される。
前記した潤滑剤を供給する技術として,例えば特許文献1には,像担持体上に潤滑剤を供給する機構を備えたクリーニング装置が開示されている。しかし,特許文献1に開示された画像形成装置では,潤滑剤を供給するシステムとして,金属石鹸(潤滑剤),その金属石鹸を掻き削るクリーニングブラシ,そのクリーニングブラシに付着したトナーを振り落とすフリッカー等が必要となる。そのため,省スペース化,低コスト化に不利となる。そこで,例えば特許文献2には,トナーに多量の外添剤(潤滑剤)を添加し,さらに画像形成処理に先立って当該外添剤をクリーニングブレードに供給する画像形成装置が開示されている。特許文献2に開示された画像形成装置では,潤滑剤を塗布するための特別な装置を設ける必要がなく,装置のコンパクト化を妨げない。
特開2003−58009号公報
特開2002−108134号公報
しかしながら,前記した従来の画像形成装置には,次のような問題があった。すなわち,近年,重合法によって形成されたトナーが広く利用されている。この重合法によるトナーは,小径かつ球形であり,この重合トナーを掻き取るには高いクリーニング性能が要求される。そのため,クリーニングブレードの押圧力を高くするとともに,潤滑剤による静止層を確実に形成することが望まれる。
しかし,重合法によるトナーは,一般的に潤滑剤との吸着力が強く,潤滑剤が分離し難い。そのため,潤滑剤をトナーとともに供給しても,その潤滑剤はトナーから分離することなくトナーとともにクリーニング部材に回収されてしまう。よって,潤滑剤が不足し,静止層の形成が不安定になる。その結果,クリーニング性能を損ねるとともに,クリーニングブレードや像担持体の減耗が促進されることになる。
本発明は,前記した従来の技術が有する問題点を解決するためになされたものである。すなわちその課題とするところは,クリーニングブレードの磨耗抑制とクリーニング性能の安定化とが図られたクリーニング装置および画像形成装置を提供することにある。
この課題の解決を目的としてなされたクリーニング装置は,先端面を像担持体に当接させ,当該像担持体上に付着するトナーを除去するクリーニングブレードを備えたクリーニング装置であって,クリーニングブレードの先端面上に位置し,像担持体の軸方向に平行配置された少なくとも1本の電極によって構成される電極群を有することを特徴としている。
本発明のクリーニング装置は,クリーニングブレードによって像担持体上のトナーを掻き取るものであり,当該クリーニングブレードの先端面に少なくとも1本の電極によって構成される電極群を有している。これらの電極に所望のバイアスを印加することによりクリーニングブレードの先端面周辺には電界が形成される。クリーニングブレードの位置まで搬送されたトナーは,当該電界によって揺動することになり,トナーに付着している潤滑剤を分離する。すなわち,トナーを揺動させることで確実に潤滑剤を分離させることができ,潤滑剤による静止層が確実に形成される。
また,本発明のクリーニング装置の電極群は,少なくとも2本の電極によって構成され,各電極に進行電界を形成する電圧が印加されることとするとよりよい。すなわち,電極群によって像担持体の移動方向の上流側に向かって進行する進行電界を形成することで,クリーニングブレードの先端面付近のトナーは,揺動しつつ進行電界の進行方向に従ってクリーニングブレードと像担持体との当接箇所から離れる。よって,トナーが当該当接箇所に滞留することが抑制され,トナーが確実に回収される。
また,本発明のクリーニング装置は,クリーニングブレードの表裏面のうち,像担持体の移動方向の上流側の面に位置し,像担持体の軸方向に平行配置された少なくとも2本の電極によって構成される第2電極群を有し,第2電極群の各電極に進行電界を形成する電圧が印加されることとするとよりよい。すなわち,第2電極群が形成する電界によって,クリーニングブレードの先端面の上流側に搬送されたトナーがさらにクリーニングブレードの上流面側に搬送される。これにより,トナーが回収容器側に近づき,トナーの回収がより容易となる。
また,本発明は,像担持体と,先端面が像担持体と当接し,当該像担持体上に付着するトナーを除去するクリーニングブレードとを備え,像担持体上にトナーとともに潤滑剤が供給される画像形成装置であって,クリーニングブレードの先端面に位置し,像担持体の軸方向に平行配置された少なくとも1本の電極によって構成される電極群を有することを特徴とする画像形成装置を含んでいる。
本発明によれば,クリーニングブレードの磨耗抑制とクリーニング性能の安定化とが図られたクリーニング装置および画像形成装置が提供されている。
以下,本発明にかかる画像形成装置を具体化した実施の形態について,添付図面を参照しつつ詳細に説明する。本形態は,電子写真方式のプリンタのクリーニング装置に本発明を適用したものである。
[第1の形態]
本形態の画像形成装置は,タンデム方式のフルカラープリンタであり,図1に示すように並列に配置された4つの画像形成ユニットを有するものである。具体的に,本形態のカラープリンタ100は,4色の画像形成ユニット1K,1C,1M,1Yを有している。また,その他に中間転写ベルト8,2次転写ローラ50,クリーニングブレード60,定着装置9等を有している。各画像形成ユニットは,中間転写ベルト8上に各色の画像を形成するものである。各画像形成ユニットは,画像形成ユニット1Kがブラック(K),画像形成ユニット1Cがシアン(C),画像形成ユニット1Mがマゼンタ(M),画像形成ユニット1Yがイエロー(Y)の各色に対応している。なお,各画像形成ユニットの配置は図1の順序に限定されるものではない。
本形態の画像形成装置は,タンデム方式のフルカラープリンタであり,図1に示すように並列に配置された4つの画像形成ユニットを有するものである。具体的に,本形態のカラープリンタ100は,4色の画像形成ユニット1K,1C,1M,1Yを有している。また,その他に中間転写ベルト8,2次転写ローラ50,クリーニングブレード60,定着装置9等を有している。各画像形成ユニットは,中間転写ベルト8上に各色の画像を形成するものである。各画像形成ユニットは,画像形成ユニット1Kがブラック(K),画像形成ユニット1Cがシアン(C),画像形成ユニット1Mがマゼンタ(M),画像形成ユニット1Yがイエロー(Y)の各色に対応している。なお,各画像形成ユニットの配置は図1の順序に限定されるものではない。
また,画像形成ユニット1Kは,図2に示すように,回転ドラム型の電子写真感光体であり,負帯電性の有機光導電体(OPC)である感光体ドラム2を有している。感光体ドラム2は,図2中の矢印方向に一定の速度で回転するようになっている。また,感光体ドラム2の周囲には,その回転方向に沿って,帯電装置3,現像装置4,転写装置5,クリーニング装置6が順次配置されている。なお,帯電装置3と現像装置4との間には,潜像が形成される露光エリアが設けられている。その他の画像形成ユニットについても同様の構成となっている。
本形態のカラープリンタ100は,帯電装置3に対して直流バイアス(以下,帯電装置に印加するバイアスを「帯電バイアス」とする)を印加するためのバイアス印加部31と,現像装置4に対して直流電圧と交流電圧とを重畳した振動バイアス(以下,現像装置に印加するバイアスを「現像バイアス」とする)を印加するためのバイアス印加部41と,帯電バイアスおよび現像バイアスを制御する制御部7とを備えている。バイアス印加部31およびバイアス印加部41は,バイアス値の切り換えが可能である。なお,不図示であるが転写装置5にも電源が接続されており,所定のバイアスが印加される。
帯電装置3は,感光体ドラム2の表面を均一に帯電させるものである。本形態では,−1100Vの直流バイアスを印加し,感光体ドラム2の表面を−500Vに一様に接触帯電処理する。帯電装置3としては,コロナ放電により帯電させる非接触方式のコロナ帯電装置の他,導電性の接触帯電部材を感光体ドラム2の表面に接触させて帯電させる接触方式の帯電装置が適用可能である。本形態では,ローラ型の接触帯電装置を適用する。また,帯電バイアスは,直流電圧に限るものではなく,直流電圧や交流電圧であってもよいし,直流電圧に交流電圧を重畳した振動電圧であってもよい。また,パルス電圧,その他の波形の電圧でもよい。
現像装置4は,感光体ドラム2上の静電潜像を現像し,トナー像を形成するものである。本形態の現像装置4は,現像剤担持体である現像ローラを感光体ドラム2に接触させない非接触型であるが,接触型であってもよい。また,本形態の現像装置4の現像方式は,キャリアを含まない非磁性1成分現像方式であり,負帯電性トナーを使用する。本形態では,平均粒径が8μm程度,帯電摩擦量が−38μC/gであり,重合法によって形成されたトナーを適用する。
また,図3に示すように,本形態で使用するトナー10には,2種類の外添剤11,12が添加されており,トナー10に対して,外添剤11の添加量が0.05〜2.0重量%,外添剤12の添加量が0.1〜3.0重量%で処理されている。外添剤11としては,平均粒径が8nm程度,帯電摩擦量が−110μC/gの疎水性シリカを適用する(以下,「第1外添剤11」とする)。第1外添剤11により,良好なトナー帯電性が得られる。外添剤12としては,平均粒径が0.5μm程度,帯電摩擦量が+40μC/gのPMMA粒子を適用する(以下,「第2外添剤12」とする)。第2外添剤12により,良好なトナー流動性が得られる。さらに,第2外添剤12は,感光体ドラム2上に供給された後,クリーニング装置6に対する潤滑剤として機能する。
なお,本形態では,疎水性シリカとプラス荷電粒子との2種類の外添剤を添加しているが,外添剤は2種類以上であればよく2種類に限定するものではない。また,本形態では,負帯電性トナーを使用するが,トナー像の現像が可能であれば,正帯電性トナーであってもよい。
また,現像バイアスは,現像処理可能なものであればどのようなものであってもよい。例えば,直流電圧や交流電圧であってもよいし,直流電圧に交流電圧を重畳した振動電圧であってもよい。また,パルス電圧,その他の波形の電圧でもよい。本形態では,Vdcが−300V,Vppが1500V,周波数が2kHz,デューティが30%(マイナス成分が30%)の振動バイアスを印加する。
クリーニング装置6は,図4に示すように,トナーを収容する廃トナーボックス61と,感光体ドラム2に当接して転写残トナーや微粉体等を感光体ドラム2から除去するクリーニングブレード62とを備えている。クリーニングブレード62は,その先端面(カット面)のエッジ部が感光体ドラム2に当接し,感光体ドラム2に対しておよそ30N/mの押圧力で当接している。クリーニングブレード62の材質としてはウレタンゴムが適用可能である。なお,クリーニングブレード62は,接地されていてもよいし,電気的にフローティング状態であってもよい。クリーニング装置6の詳細については後述する。
続いて,本形態のカラープリンタ100の画像形成動作について説明する。まず,帯電装置3の帯電バイアスにより,感光体ドラム2の表面が−500Vに帯電される。次に,露光エリアにて1ページ目の潜像が形成される。露光手段としては,静電潜像を形成可能なものであればよく,例えばレーザ露光が適用可能である。
次に,現像装置4により,負帯電性のトナーによる現像が行われ,感光体ドラム2上に1ページ目のトナー像が形成される。次に,転写装置5により,1ページ目のトナー像が中間転写ベルト8上に転写される。すなわち,感光体ドラム2上のトナーは,転写装置5のプラスバイアスにより中間転写ベルト8に転写される。このとき,一部のトナーは,転写されずに感光体ドラム2上に残留し転写残トナーとなる。
次に,クリーニング装置6により,転写残トナーが掻き取られて回収される。また,転写残トナーの回収時,転写残トナーから外添剤が離脱する。このうち,第2外添剤12は,図5に示すように,クリーニングブレード62によって移動を遮られ,クリーニングブレード62と感光体ドラム2との当接部であってその上流側の位置に静止層120を形成する。そして,静止層120により,クリーニングブレード62と感光体ドラム2との摩擦上昇を抑制する。
このような動作を画像形成ユニットごとに繰り返し,中間転写ベルト8上にそれぞれの色のトナー画像を重ねる。そして,4色のトナー像が重ね合わせられることにより,中間転写ベルト8上にカラー画像が形成される。このカラー画像が2次転写ローラ50にて記録紙に転写される。そして,その記録紙が定着装置9を介して排出トレイに出力される。
続いて,クリーニング装置6について詳説する。クリーニング装置6は,図5に示したうに,クリーニングブレード62のカット面62c(クリーニングブレード62の先端面であり,感光体ドラム2のクリーニングブレード62との当接部よりも回転方向上流側の部分と対向する面)のエッジ部を感光体ドラム2に当接させ,感光体ドラム2の表面に付着するトナーを感光体ドラム2から回収する。回収されるトナーは,必ずしも転写残トナーだけではなく,例えば静止層120を形成する際に潤滑剤とともに搬送されるトナーが該当する。
また,クリーニング装置6は,図6に示すように,クリーニングブレード62のカット面62cに1本の電極63を備えている。電極63は,幅が1mm程度であり,感光体ドラム2の軸方向に対して平行となるように配置されている。
電極63は,DC電源と接続されており,−100VのDCバイアスが印加される。クリーニングブレード62のカット面62c周辺では,電極63にDCバイアスが印加されることによって電界が形成される。クリーニングブレード62によって掻き取られたトナー10は,この電界によって感光体ドラム2の表面とクリーニングブレード62のカット面62cとの間で揺動することになる。このトナー10の揺動により,トナー10に付着した潤滑剤(第2外添剤12)が遊離する。その後,潤滑剤が分離したトナー10は,廃トナーボックス61に回収される。一方,遊離した潤滑剤は,クリーニングブレード62と感光体ドラム2との当接箇所に移動し,その上流側で静止層120を形成する。
以上詳細に説明したように本形態のクリーニング装置6では,クリーニングブレード62のカット面62cにDC電源と接続された電極63を配設することとしている。そして,電極63の周辺に形成される電界によってトナー10を揺動させることとしている。これにより,トナーに付着した第2外添剤12,すなわち潤滑剤を確実に遊離することができ,クリーニングブレード62と感光体ドラム2との当接箇所に静止層120が確実に形成される。よって,摩擦力の上昇が確実に抑制され,微粒子の通過も抑制される。従って,クリーニングブレードの磨耗抑制とクリーニング性能の安定化とが図られたクリーニング装置が実現している。
また,本形態のクリーニング装置6では,潤滑剤である第2外添剤12がトナーとともに現像装置4から供給される。そのため,潤滑剤を塗布するための特別な装置を設ける必要がなく,装置のコンパクト化を妨げない。
[第2の形態]
本形態のクリーニング装置は,図7に示すように,クリーニングブレード62のカット面62cに位置する6本の電極群64と,感光体ドラム2の回転方向上流側の面62a(上流面62a)に位置し,カット面62cの電極群64と連続配置された3本の電極群65とを備えている。各電極は,幅が100μm程度であり,電極間隔が200μmであり,感光体ドラム2の軸方向に対して平行となるようにストライプ状に配置されている。この点,1本の電極によって構成される第1の形態とは異なる。なお,各電極群を構成する電極のサイズ,配置,本数は本形態に限定するものではない。
本形態のクリーニング装置は,図7に示すように,クリーニングブレード62のカット面62cに位置する6本の電極群64と,感光体ドラム2の回転方向上流側の面62a(上流面62a)に位置し,カット面62cの電極群64と連続配置された3本の電極群65とを備えている。各電極は,幅が100μm程度であり,電極間隔が200μmであり,感光体ドラム2の軸方向に対して平行となるようにストライプ状に配置されている。この点,1本の電極によって構成される第1の形態とは異なる。なお,各電極群を構成する電極のサイズ,配置,本数は本形態に限定するものではない。
電極群64,65には,図8に示すように,スイッチング装置66を介してDC電源67が接続されている。スイッチング装置66は,3つの端子661,662,663を有し,各端子に0.1秒間隔で順次に−100VのDCバイアスが印加されるようにスイッチングする。電極群64,65を構成する電極は,1本ずつ順に端子661,662,663に繋がれており,電極群64,65へ順次にバイアスが印加されることで,クリーニングブレード62のカット面62c周辺には進行波形の電界(いわゆる電界カーテン)が形成される。
クリーニングブレード62によって掻き取られたトナー10は,この進行電界によって揺動するとともに上流面62aに向かって搬送され,廃トナーボックス61に回収される。すなわち,クリーニングブレード62に到達したトナーは,まず,電極群64が形成する進行電界によってカット面62cの上流面62a側に搬送される。このことから,クリーニングブレード62の当接部付近でのトナー10の滞留が抑制される。さらに,当該トナーは,電極群65が形成する進行電界によって上流面62a側に搬送される。これにより,トナー10の回収が容易となる。また,トナー10が揺動することにより,トナー10に付着した潤滑剤(第2外添剤12)が遊離する。一方,遊離した潤滑剤は,クリーニングブレード62と感光体ドラム2との当接箇所に移動し,その上流側で静止層120を形成する。
図9は,DCバイアスをスイッチングさせた際の,経過時間とトナーの進行距離との関係を示している。なお,本シミュレーションでは,Vdcを25V,電極間距離を0.001mmとしている。本シミュレーション結果が示すように,0.1秒後には1.0mm以上,0.2秒後には4.5mm以上移動することから,DCバイアスをスイッチングさせた際の進行電界がトナーの搬送に有効であることがわかる。
以上詳細に説明したように本形態のクリーニング装置では,クリーニングブレード62のカット面62cおよび上流面62aに複数の電極によって構成された電極群64,65を配置することとしている。そして,電極群64,65への印加バイアスをスイッチングすることによって,進行波形の電界を形成することとしている。そして,この上流面62aに向かって進行する進行電界によってトナー10を揺動させるとともに移動させることとしている。これにより,トナーに付着した外添剤を確実に遊離することができ,クリーニングブレード62と感光体ドラム2との当接箇所に形成される静止層120が十分に構成される。従って,クリーニングブレードの磨耗抑制とクリーニング性能の安定化とが図られる。さらに,トナー10を上流面62a側,すなわち廃トナーボックス61に向かって搬送することができ,トナー10のカット面62c付近での滞留を防ぐとともに廃トナーボックス61への回収を容易にしている。
[第3の形態]
本形態のクリーニング装置は,クリーニングブレード62および電極群64,65の配置は第2の形態と同様である。そして,電極群64,65には,図10に示すように,AC電源68が接続されている。この点,DCバイアスを所定の周期でスイッチングする第2の形態と異なる。
本形態のクリーニング装置は,クリーニングブレード62および電極群64,65の配置は第2の形態と同様である。そして,電極群64,65には,図10に示すように,AC電源68が接続されている。この点,DCバイアスを所定の周期でスイッチングする第2の形態と異なる。
電極群64,65を構成する各電極には,振幅と周波数が同一であって,位相が順々に2π/n(n=所定の電極数)ずれたACバイアスが印加される。ピーク間電圧Vppは電極間をトナーが適切に移動できるように10V〜1000Vの範囲で設定される。電極群64,65にACバイアスを印加することで,クリーニングブレード62のカット面62c周辺には進行電界が形成される。クリーニングブレード62によって掻き取られたトナー10は,この進行電界によって揺動するとともに上流面62aに向かって搬送され,廃トナーボックス61に回収される。トナー10が搬送されることから,カット面63c付近でのトナーの滞留が抑制される。また,このトナーの揺動により,トナーに付着した潤滑剤が遊離する。一方,遊離した潤滑剤は,クリーニングブレード62と感光体ドラム2との当接箇所に移動し,その上流側で静止層120を形成する。
そして,潤滑剤を分離したトナーは,揺動しながら搬送され,廃トナーボックス61に回収される。図11は,ACバイアスを印加した際の,経過時間とトナーの進行距離との関係を示している。なお,本シミュレーションでは,Vppを100V,電極間距離を0.0002mm,周波数を20Hzとし,さらには図12に示すように,位相が120度ずれた3相交流電圧を利用している。本シミュレーション結果が示すように,0.1秒後には2.0mm以上,0.2秒後には4.5mm以上移動することから,本形態の進行波形の電界がトナーの搬送に有効であることがわかる。
以上詳細に説明したように本形態のクリーニング装置では,クリーニングブレード62のカット面62cおよび上流面62aに複数の電極によって構成された電極群64,65を配置することとしている。そして,電極群64,65へのACバイアスを印加することによって,進行電界を形成することとしている。そして,この上流面62aに向かって進行する電界によってトナー10を揺動させることとしている。これにより,トナーに付着した潤滑剤を確実に遊離することができ,クリーニングブレード62と感光体ドラム2との当接箇所に形成される静止層120が十分に構成される。従って,クリーニングブレードの磨耗抑制とクリーニング性能の安定化とが図られる。さらに,トナーを上流面62a側,すなわち廃トナーボックス61に向かって搬送することができ,トナーのカット面62c付近での滞留を防ぐとともに廃トナーボックス61への回収を容易にしている。
なお,本実施の形態は単なる例示にすぎず,本発明を何ら限定するものではない。したがって本発明は当然に,その要旨を逸脱しない範囲内で種々の改良,変形が可能である。例えば,画像形成装置としては,プリンタ,複写機,スキャナ,FAX等であって電子写真方式にて画像を形成するものであれば適用可能である。また,カラー画像を形成するものであってもモノクロ画像専用のものであってもよい。また,タンデム方式であっても4サイクル方式であってもよい。また,2次転写方式であっても直接転写方式であってもよい。
1K 画像形成ユニット
2 感光体ドラム(像担持体)
3 帯電装置
4 現像装置
6 クリーニング装置
62 クリーニングブレード
10 トナー
11 第1外添剤
12 第2外添剤
100 カラープリンタ(画像形成装置)
2 感光体ドラム(像担持体)
3 帯電装置
4 現像装置
6 クリーニング装置
62 クリーニングブレード
10 トナー
11 第1外添剤
12 第2外添剤
100 カラープリンタ(画像形成装置)
Claims (4)
- 先端面を像担持体に当接させ,当該像担持体上に付着するトナーを除去するクリーニングブレードを備えたクリーニング装置において,
前記クリーニングブレードの先端面上に位置し,前記像担持体の軸方向に平行配置された少なくとも1本の電極によって構成される電極群を有することを特徴とするクリーニング装置。 - 請求項1に記載するクリーニング装置において,
前記電極群は,少なくとも2本の電極によって構成され,各電極に進行電界を形成する電圧が印加されることを特徴とするクリーニング装置。 - 請求項2に記載するクリーニング装置において,
前記クリーニングブレードの,前記像担持体の移動方向の上流側の面に位置し,前記像担持体の軸方向に平行配置された少なくとも2本の電極によって構成される第2電極群を有し,
前記第2電極群の各電極に進行電界を形成する電圧が印加されることを特徴とするクリーニング装置。 - 像担持体と,先端面が前記像担持体と当接し,前記像担持体上に付着するトナーを除去するクリーニングブレードとを備え,前記像担持体上にトナーとともに潤滑剤が供給される画像形成装置において,
前記クリーニングブレードの先端面に位置し,前記像担持体の軸方向に平行配置された少なくとも1本の電極によって構成される電極群を有することを特徴とする画像形成装置。
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---|---|---|---|
JP2007033044A JP2008197415A (ja) | 2007-02-14 | 2007-02-14 | クリーニング装置および画像形成装置 |
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Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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CN102243469A (zh) * | 2010-05-14 | 2011-11-16 | 珠海赛纳打印科技股份有限公司 | 处理盒中易耗件的回收方法 |
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2007
- 2007-02-14 JP JP2007033044A patent/JP2008197415A/ja not_active Withdrawn
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