JP5022888B2 - 画像形成装置 - Google Patents

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Description

本発明は、画像形成装置に関する。
特許文献1に帯電された搬送ベルト(ベルトプラテン)に対して用紙(記録媒体)を吸着させる記録媒体搬送機構が記載されている。この記録媒体搬送機構では、搬送ベルトの用紙の搬送方向上流側にバキューム機構(吸引手段)を設けることにより、搬送された用紙を確実に搬送ベルトに対して吸着させるようにしている。
また、特許文献2にバキュームチャンバ(吸引手段)が録体(記録媒体)の搬送方向に沿ってそれぞれ圧調整手段又はバキュームファンが設けられた複数の室(吸引部)に区画されたシート搬送装置が記載されている。このシート搬送装置では、記録体の先端が差し掛かった室に対応するバキュームファンの駆動を順次開始させることにより、効率的に記録体を平板部(ベルトプラテン)に吸着させて騒音レベルを低減させている。
特開2006−327725号公報 特許第3690182号公報
ところで、特許文献1では、搬送ベルトの用紙の搬送方向上流側にバキューム機構を設けて用紙の搬送方向の先端部分を搬送ベルトに吸着させているが、用紙と搬送ベルトとの吸着が静電吸着であるため、用紙の先端部分がバキューム機構を越えたときに用紙の端面が搬送ベルトから浮き上がってしまう可能性があった。
これに対して、特許文献2では、記録体の搬送方向に沿って順次作動される複数の室からなるバキュームチャンバを設けて記録体の搬送時に記録体の搬送方向の先端部分が搬送ベルトから浮き上がってしまうことを防止している。
しかしながら、特許文献2では、記録体の搬送方向のサイズに対してはバキュームチャンバの作動が制御されているが、どのような搬送方向と直交する直交方向(幅方向)のサイズの記録体に対しても記録体の搬送方向の先端部分がバキュームチャンバの室の部分に位置してしまうと、その部分の室内の圧調整手段又はバキュームファンが作動されてしまう。このため、記録体の直交方向の端部が位置していない部分まで吸引していることになり、記録体への吸引力を浪費させていた。
そこで、この発明は、ベルトプラテンに対して記録媒体を効率的に吸引することができる画像形成装置の提供を目的としている。
請求項1の発明は、収納された記録媒体を給紙する給紙手段と、該給紙手段より前記記録媒体の搬送方向の下流に配置され両端が回転軸に固定された環状のベルトプラテンを備えた搬送手段と、該搬送手段に設けられ前記記録媒体に対して印字する印字手段と、前記搬送手段に設けられ前記記録媒体の搬送方向と直交する直交方向のサイズに応じて前記記録媒体を前記ベルトプラテンに対して吸引する複数の吸引部の位置を可変させる吸引手段と、を有し、前記吸引手段では、前記吸引部が、前記直交方向に対して少なくとも3列以上複数設けられているとともに、前記搬送方向に対して少なくとも2列以上複数設けられており、前記記録媒体の搬送方向の先端部が前記搬送方向上流から1列目の前記吸引部に位置したときに前記記録媒体の搬送方向の先端部が位置する前記直交方向の全ての前記吸引部が作動され、前記記録媒体の搬送方向の先端部が前記搬送方向上流から2列目以降の前記吸引部に位置したときに前記記録媒体の前記直交方向の両端部が位置する前記直交方向の前記吸引部が作動される画像形成装置である。
請求項2の発明は、請求項1記載の画像形成装置であって、前記ベルトプラテンは複数の孔が形成され、前記記録媒体が前記吸引手段によって吸引されたきに前記記録媒体の前記搬送方向の端部と前記直交方向の端部とが交わる頂点が前記複数の孔の間に形成された面上に配置される画像形成装置である。
なお、請求項1または2に記載の画像形成装置では、前記ベルトプラテンと前記複数の吸引部との間には複数の孔部が形成された蓋部材が配置され、前記ベルトプラテンは複数の孔が形成され、前記蓋部材の前記孔部の表面積の総和は、前記ベルトプラテンの前記孔の表面積の総和よりも大きい画像形成装置としてもよい。
本発明によれば、ベルトプラテンに対して記録媒体を効率的に吸引することができる画像形成装置を提供することができるという効果を奏する。
(一実施形態)
図1〜図16を用いて一実施形態について説明する。なお、搬送方向を矢印X方向とし、搬送方向と直交する直交方向を矢印Y方向として示す。
本実施形態の画像形成装置1は、収納された記録媒体Wを給紙する給紙手段3と、給紙手段3より記録媒体Wの搬送方向の下流に配置され両端が回転軸5,7に固定された環状のベルトプラテン9を備えた搬送手段11と、搬送手段11に設けられ記録媒体Wに対して印字する印字手段13と、搬送手段11に設けられ記録媒体Wの搬送方向と直交する直交方向のサイズに応じて記録媒体Wをベルトプラテン9に対して吸引する複数の吸引部15の位置を可変させる吸引手段17とを有する。
また、吸引手段17は、吸引部15が直交方向に対して少なくとも3列以上複数設けられている。
さらに、吸引手段17は、吸引部15が搬送方向に対して少なくとも2列以上複数設けられている。
また、吸引手段17は、記録媒体Wの搬送方向の先端部19が搬送方向上流から1列目の吸引部15に位置したときに記録媒体Wの搬送方向の先端部19が位置する直交方向の全ての吸引部15が作動され、記録媒体Wの搬送方向の先端部19が搬送方向上流から2列目以降の吸引部15に位置したときに記録媒体Wの直交方向の両端部21,23が位置する直交方向の吸引部15が作動される。
さらに、ベルトプラテン9は複数の孔25が形成され、記録媒体Wが吸引手段17によって吸引されたきに記録媒体Wの搬送方向の端部と直交方向の端部とが交わる頂点Pが複数の孔25の間に形成された面27上に配置される。
また、ベルトプラテン9と複数の吸引部15との間には複数の孔部29が形成された蓋部材31が配置され、蓋部材31の孔部29の表面積の総和は、ベルトプラテン9の孔25の表面積の総和よりも大きい。
図1〜図11に示すように、給紙手段3は、給紙トレイ33とピックアップローラ35とを備えている。給紙トレイ33は、筐体で形成されて内部に矩形状の記録媒体Wが複数積層されている。ピックアップローラ35は、給紙トレイ33内に積層された最上部の記録媒体Wの上面に接触されている。このピックアップローラ35は、演算装置37の制御により駆動するモータ(不図示)等のアクチュエータで回転駆動することによって、最も上側に存在しているものから順に1枚ずつレジスト部39に記録媒体Wを供給する。なお、記録媒体Wは、パルプから製造される紙だけでなく、フィルム状の合成樹脂等であって絵や文字等を印字・印刷等して形成することができるものを含むものとする。
レジスト部39は、お互いが対向して接触している各レジストローラ41,43を備えている。このレジスト部39は、給紙手段3から搬送路C1に給紙された記録媒体Wの搬送をたとえば一時停止させ、記録媒体Wの斜行を修正して搬送手段11に記録媒体Wを送り出すために設けられている。各レジストローラ41,43の間に記録媒体Wを挟み込み、各レジストローラ41,43のうちの少なくとも一方のローラが演算装置37の制御により駆動するレジストローラ駆動モータ45等のアクチュエータで回転駆動することによって、記録媒体Wを搬送手段11に送り出す。また、レジスト部39と印字手段13との間には、記録媒体Wの搬送方向の先端部19を検出する先端検知センサ47が設けられている。
搬送手段11は、給紙手段3より記録媒体Wの搬送方向の下流に搬送路C2に沿って配置され、ベルトプラテン9と印字手段13と吸引手段17とを備えている。
ベルトプラテン9は、環状に形成され、両端がローラ5,7(回転軸)に固定されると共に下方の中央部にローラ49が設けられている。このローラ5,7,49のうち、どのローラでもよいが例えばローラ49は、演算装置37の制御により駆動するベルトプラテン駆動モータ51等のアクチュエータで駆動される。また、ベルトプラテン9には、面27の全域に対して等間隔に複数の円形状の孔25が設けられている。また、ベルトプラテン9の下方には、孔25の位置を検出するベルト孔検知センサ53が設けられている。このベルトプラテン9に搬送された記録媒体Wは、印字手段13によって画像が形成される。
印字手段13は、ベルトプラテン9の上方に設けられ、シアン、ブラック、マジェンダ、イエローの各インクジェットヘッドHC、HK、HM、HYとを備えている。なお、各インクジェットヘッドHC、HK、HM、HYは、フルラインタイプのヘッドになっているが、記録媒体Wの紙面に直交する方向に演算装置37の制御によって適宜移動して画像形成するシリアルタイプのヘッドになっていてもよいし、他の方式を採用してあってもよい。この印字手段13によって記録媒体Wが画像を形成されているとき、記録媒体Wはベルトプラテン9に対して吸引手段17で吸引され、記録媒体Wの浮き上がりによる各インクジェットヘッドHC、HK、HM、HYへの接触が防止されている。また、印字手段13の記録媒体Wの搬送方向の上流側には、記録媒体Wの幅(搬送方向と直交する直交方向の幅)を検出するラインセンサ等の幅検出装置55が設けられている。なお、この幅検出装置55は、予め給紙手段3の給紙トレイ33に収納されている記録媒体Wのサイズがわかっている場合には設けなくともよい。
吸引手段17は、ベルトプラテン9の下方(ローラ5,7,49に巻きかけられたベルトプラテン9の内部)に設けられ、複数の吸引部15a〜15iを備えている。吸引部15a〜15iは、収納体57に収容された複数の吸引ファン59と収納体57を覆う蓋部材31とを有している。
収納体57は、筐体で形成され、内部が記録媒体Wの搬送方向に対して3列、搬送方向と直交する直交方向に対して3列で区画されて複数の収納室61が設けられている。
吸引ファン59a〜59iは、各収納室61a〜61iにそれぞれ収納され、演算装置37の制御によって駆動される。この吸引ファン59の作動により、ベルトプラテン9の面27に負圧を発生させ、ベルトプラテン9に対して記録媒体Wが吸引される。
なお、吸引ファン59が記録媒体Wの搬送方向に対して3列、直交方向に対して3列の3×3(吸引ファン59a〜59i)の例を示しているがこれに限定されるものではなく、吸引ファン59が収納された収納室61が直交方向に対して少なくとも3列以上複数、搬送方向に対して少なくとも2列以上複数設けられる構成であればよい。例えば、図7に示すような3×5のように収納体57に収納室61a〜61oを設けて吸引ファンを収容すればよい。この場合、各収納室61a〜61oを搬送方向が直交方向に対して長くなるように形成させて1つの収納室61に吸引ファン59を2個設けるなどするとよい。また、直交方向に収納室61を増やせば増やすほど多くの記録媒体Wのサイズに対応することができる。
蓋部材31は、収納体57に収納された吸引ファン59を覆うように収納室57の上部に設けられている。この蓋部材31には、複数の孔部29が形成されている。孔部29は、所定の深さを備えた複数の長円状の長孔63の底部に複数設けられている。この孔部29の表面積の総和は、ベルトプラテン9の孔25の表面積の総和よりも大きく設定されている。すなわち、孔部29の直径D2は、ベルトプラテン9の孔25の直径D1より大きく設定されている。これにより、記録媒体Wへの吸引力を大きくすることができる。また、記録媒体Wの搬送方向に隣接する長孔63,63間の距離Lは、ベルトプラテン9の孔25の直径D1よりも小さく設定されている。これにより、ベルトプラテン9の孔25が長孔63,63の間に配置された場合でも、孔25を長孔63,63上に位置させることができ、記録媒体Wを吸引することができる。
なお、長孔63に設けられた複数の孔部29の形状又は配置については、記録媒体Wの搬送方向の上流に配置される孔部29を最も大きい径にして下流側に行くに連れて順次孔部29の径を小さくする(図10(a)参照)、記録媒体Wの搬送方向の上流側に配置される孔部29,29間を小さくして下流側に行くに連れて順次孔部29,29間を大きくする(図10(b)参照)など記録媒体Wの吸引開始側の吸引力を大きくできるような構成にするとよい。
このような吸引手段17では、記録媒体Wの幅サイズ(直交方向のサイズ)に応じて作動される吸引部15a〜15iの位置が可変される。以下に、吸引手段17の制御について説明する。
まず、記録媒体Wの搬送方向の先端部19が搬送方向上流に配置された吸引部15a,15b,15cに位置したとき(図11(a)参照)、記録媒体Wの搬送方向の先端部19が位置する直交方向の全ての吸引部15a,15b,15cが作動される。なお、記録媒体Wの直交方向の両端部21,23が吸引部15bのみに配置されるような記録媒体Wの幅サイズである場合、吸引部15bのみを作動させればよい。
次に、記録媒体Wの搬送方向の先端部19が搬送方向2列目に配置された吸引部15d,15e,15fに位置したとき(図11(b)参照)、記録媒体Wの直交方向の両端部21,23が位置する吸引部15d,15fのみが作動され、搬送方向1列目の吸引部15bの作動が停止される。
次に、記録媒体Wの搬送方向の先端部19が搬送方向3列目に配置された吸引部15g,15h,15iに位置したとき(図11(c)参照)、記録媒体Wの直交方向の両端部21,23が位置する吸引部15g,15iのみが作動される。このとき、搬送方向1列目の吸引部15bと搬送方向2列目の吸引部15eとは、停止状態となっている。
そして、記録媒体Wの搬送方向の両端部19,65(先端部と後端部)が搬送方向3列目に配置された吸引部15g,15h,15iと搬送方向2列目に配置された吸引部15d,15e,15fに位置し、2枚目の記録媒体Wの搬送方向の先端部19が搬送方向1列目に配置された吸引部15a,15b,15cに位置したとき(図11(d)参照)、搬送方向1列目に位置する全ての吸引部15a,15b,15cが作動され、1枚目の記録媒体Wの直交方向の両端部21,23が位置する吸引部15d,15f,15g,15iが作動された状態となる。
このような吸引手段17の制御を順次繰り返し、最後に給紙された記録媒体Wの搬送方向の後端部65が搬送方向3列目に配置された吸引部15g,15h,15iを通過した時点で吸引手段17の制御を終了する。なお、作動される吸引部以外の吸引部は停止状態が好ましいが、作動される吸引部よりも吸引力を低減させるように制御してもよい。
このように吸引手段17によって吸引され、印字手段13によって画像が形成された記録媒体Wは、排紙手段67に搬送される。排紙手段67は、搬送手段11より記録媒体Wの搬送方向の下流に搬送路C3に沿って配置され、搬送路C3の下流に設けられた排紙トレイ69を備えている。排紙トレイ69は、筐体で形成されて内部に印字手段13によって画像が形成された記録媒体Wが収納される。
なお、レジスト部39の上流側と排紙手段67の上流側とに、例えば搬送路C4,C5を設けて印字手段13によって画像が形成された記録媒体Wを分岐部71で搬送路C5に分岐させ、記録媒体Wを反転させて搬送路C4からレジスト部39に送りだし、印字手段13によって記録媒体Wの両面に画像を形成させるように記録媒体Wを循環させてもよい。
ここで、画像形成装置1の吸引手段17の動作について図12のフローチャートを用いて説明する。
まず、吸引ファン59、先端検知センサ47、ベルト孔検知センサ53、レジストローラ駆動モータ45及びベルトプラテン駆動モータ51を演算装置37で制御して吸引手段17の制御を開始させ(S1)、記録媒体Wの給紙が可能か否かを判断する(S2)。
給紙が不可である場合は制御開始状態で待機され、給紙が可能である場合は給紙手段3からレジスト部39へ記録媒体Wを給紙させ、レジストローラ41,43をベルトプラテン9と等速で駆動させ、記録媒体Wをレジスト部39から搬送手段11へ送り出す(S3)。
記録媒体Wの搬送方向の先端部19が先端検知センサ47の位置に搬送されたことを確認した後(S4)、吸引手段17において搬送方向1列目の吸引部15のうち記録媒体Wの搬送方向の先端部19が位置する全ての吸引部15が作動される(S5)。
次に、記録媒体Wの搬送方向の先端部19が吸引手段17の搬送方向1列目の吸引部15を通過したか否かを判断する(S6)。通過していない場合は搬送方向1列目の吸引部15の制御を継続し、通過している場合は上述したような記録媒体Wの直交方向のサイズに応じて搬送方向2列目以降の吸引部15の制御がなされる(S7)。
次に、1枚目の記録媒体Wが搬送手段11を通過中に2枚目の記録媒体Wを給紙手段3からレジスト部39へ給紙が開始されるか否かを判断する(S8)。2枚目の記録媒体Wの給紙が開始される場合は2枚目の記録媒体Wが1枚目の記録媒体と同様の制御がなされる(S2)。
2枚目の記録媒体Wの給紙が開始されない場合は、1枚目の記録媒体Wの搬送方向の後端部65が搬送手段11を通過したか否かを判断し(S9)、通過している場合は吸引手段17の吸引部を停止させ(S10)、吸引手段17の制御を終了する(S11)。
次に、図13〜図15を用いて記録媒体Wのベルトプラテン9に対する吸着について説明する。
図13,図14に示すように、記録媒体Wが吸引手段17によってベルトプラテン9に吸着されたとき、記録媒体Wの搬送方向の端部と直交方向の端部とが交わる頂点Pは、ベルトプラテン9の複数の孔25の間に形成された面27上に配置されている。これにより、記録媒体Wの頂点Pが孔25に配置されることがなく、記録媒体Wを確実に吸引手段17によってベルトプラテン9に吸着させることができる。
また、記録媒体Wの頂点Pがベルトプラテン9の複数の孔25の間に形成された面27上に配置される状態としては、記録媒体Wの搬送方向の先端部19とベルトプラテン9の面27との重なり代73が孔25から1mm以内であること(図14(a)参照)が好ましく、さらには記録媒体Wの搬送方向の先端部19と直交方向の端部21(端部23)とベルトプラテン9の面27との重なり代73,75が孔25から1mm以内であること(図14(b)参照)がより好ましい。このように重なり代を設定することにより、記録媒体Wの端部の浮き上がりを確実に防止することができる。
このような記録媒体Wの頂点Pをベルトプラテン9の面27上に配置させるための制御は、演算装置37によって行われている。ここで、図15は、時間(秒)と移動距離(mm)に対するベルトプラテン9の孔25と記録媒体Wの先端部19との関係を示す図であり、孔25の線と線との間は孔25の範囲を示し、孔25と孔25との間はベルトプラテン9の面27を示している。
まず、記録媒体Wの先端部19が先端検知センサ47を通過した時点を基点としてベルト孔検知センサ53によってベルトプラテン9の孔25の位置を確認し、ベルトプラテン9の孔25と記録媒体Wの先端部19との関係(乖離)を計測する。
このとき、記録媒体Wの先端部19が搬送手段11(吸引手段17)に到達したときにベルトプラテン9の孔25と記録媒体Wの先端部19とが大きく離れてしまう場合、記録媒体Wの先端部19が吸引手段17に吸引される前の段階でレジストローラ駆動モータ45を加速又は減速させる。これにより、記録媒体Wの搬送速度が加速又は減速され、記録媒体Wの先端部19が搬送手段11に到達したときにベルトプラテン9の孔25と記録媒体Wの先端部19とが近接される。
そして、ベルトプラテン9の孔25と記録媒体Wの先端部19とが同期した状態で吸引手段17を作動させることにより、記録媒体Wの頂点Pをベルトプラテン9の面27上に配置させることができる。なお、図15では、記録媒体Wの先端部19がベルトプラテン9の孔25上に配置される状態(図13の状態)になっているが、レジストローラ駆動モータ45の加減速を調整することにより、記録媒体Wの搬送方向の先端部19とベルトプラテン9の面27との重なり代73を孔25から1mm以内の状態(図14(a),(b)の状態)にすることができる。
ここで、記録媒体Wのベルトプラテン9に対する吸着の動作について図16のフローチャートを用いて説明する。
まず、吸引ファン59、先端検知センサ47、ベルト孔検知センサ53、レジストローラ駆動モータ45及びベルトプラテン駆動モータ51を演算装置37で制御して吸引手段17の制御を開始させ(S1)、記録媒体Wの給紙が可能か否かを判断する(S2)。
給紙が不可である場合は制御開始状態で待機され、給紙が可能である場合は給紙手段3からレジスト部39へ記録媒体Wを給紙させ、レジストローラ41,43をベルトプラテン9と等速で駆動させ、記録媒体Wをレジスト部39から搬送手段11へ送り出す(S3)。
記録媒体Wの搬送方向の先端部19が先端検知センサ47の位置に搬送されたことを確認し(S4)、このとき、ベルト孔検知センサ53によってベルトプラテン9の孔25の位置と記録媒体Wの先端部19の位置とを照合する(S21)。
次に、記録媒体Wの先端部19とベルトプラテン9の孔25とが同期しているか否かを判断する(S22)。同期している場合には、そのままレジストローラ駆動モータ45をベルトプラテン駆動モータ51と等速(記録媒体Wの搬送速度が等速となる回転数)で駆動させて記録媒体Wの給紙を完了する(S26)。
同期していない場合には、このままの状態で記録媒体Wの先端部19が搬送手段11に到達したときのベルトプラテン9の孔25と記録媒体Wの先端部19との間の距離を演算する(S23)。この距離に合わせてレジストローラ駆動モータ45を加速又は減速させ、記録媒体Wの搬送速度を加速又は減速させる(S24)。
そして、記録媒体Wの先端部19が搬送手段11に到達したときにベルトプラテン9の孔25と記録媒体Wの先端部19とが近接される状態になった時点でレジストローラ駆動モータ45をベルトプラテン駆動モータ51と等速(記録媒体Wの搬送速度が等速となる回転数)で駆動させ(S25)、記録媒体Wの給紙を完了する(S26)。
なお、記録媒体Wの先端部19とベルトプラテン9の孔25とが同期していない場合、レジストローラ駆動モータ45の加減速を調整しているが、これに限定されるものではなく、記録媒体Wの搬送速度に合わせてベルトプラテン駆動モータ51の加減速を調整してもよい。
このような画像形成装置1では、記録媒体Wの搬送方向と直交する直交方向のサイズに応じて記録媒体Wをベルトプラテン9に対して吸引する複数の吸引部15の位置を可変させる吸引手段17を有しているので、直交方向のサイズの異なる記録媒体Wに対して吸引部15の位置を異ならせることができ、吸引手段17の吸引力を浪費することがない。
従って、ベルトプラテン9に対して記録媒体Wを効率的に吸引することができる
また、記録媒体Wの直交方向のサイズに応じて吸引部15の位置を可変させるので、どのうようなサイズの記録媒体Wに対しても記録媒体Wの端部の浮き上がりを防止することができ、記録媒体Wと印字手段13の各インクジェットヘッドとの接触を防止することができる。
さらに、吸引手段17の吸引部15が直交方向に対して少なくとも3列以上複数、搬送方向に対して少なくとも2列以上複数設けられているので、吸引手段17の区画を多くすればするほどより多くのサイズの記録媒体Wに対応することができ、画像形成装置1をより効率的にすることができる。
また、吸引手段17が記録媒体Wの搬送方向の先端部19が搬送方向上流から1列目の吸引部15に位置したときに記録媒体Wの搬送方向の先端部19が位置する直交方向の全ての吸引部15が作動されるので、記録媒体Wの吸引開始時に記録媒体Wの搬送方向の端部19と直交方向の両端部21,23とを確実にベルトプラテン9に吸着させることができる。
さらに、吸引手段17が記録媒体Wの搬送方向の先端部19が搬送方向上流から2列目以降の吸引部15に位置したときに記録媒体Wの直交方向の両端部21,23が位置する直交方向の吸引部15が作動されるので、ベルトプラテン9による記録媒体Wの搬送時に記録媒体Wの直交方向の両端部21,23の浮き上がりを確実に防止させる一方、記録媒体Wの搬送時の吸着に不必要な吸引部15を停止状態とすることで省エネルギー化することができる。
また、記録媒体Wが吸引手段17によって吸引されたきに記録媒体Wの頂点Pがベルトプラテン9の複数の孔25の間に形成された面27上に配置されるので、記録媒体Wの頂点Pが孔25へ侵入することを防止することができると共に、記録媒体Wを確実に吸引手段17によってベルトプラテン9に吸着させることができる。
さらに、蓋部材31の孔部29の表面積の総和がベルトプラテン9の孔25の表面積の総和よりも大きく設定されているので、ベルトプラテン9に及ぼす吸引手段17の吸引部15からの吸引力を増大させ、効率的に記録媒体Wをベルトプラテン9に対して吸引することができる。
なお、吸引手段において記録媒体の搬送方向の先端部が搬送方向上流から1列目の吸引部に位置したときに記録媒体の搬送方向の先端部が位置する直交方向の全ての吸引部を作動させているが、搬送方向上流から1列目の吸引部において記録媒体の直交方向の両端部が位置する吸引部の吸引力よりもこの吸引部間に位置する吸引部の吸引力を最低限記録媒体を吸引できる程度の吸引力に低減してもよい。
一実施形態の画像形成装置を示す概略図である。 ベルトプラテンの上面図である。 図2のA−A断面図である。 図2のB−B断面図である。 画像形成装置の制御系を示すブロック図である。 ベルトプラテンの上面図であり、吸引手段を示す図である。 収納体の変形例を示す図である。 吸引手段の要部拡大断面図である。 蓋部材の上面図である。 蓋部材の孔部の変形例を示す図である。 吸引手段の動作を示す図である。 吸引手段の動作を示すフローチャートである。 記録媒体のベルトプラテンに対する吸着状態を示す図である。 記録媒体のベルトプラテンに対する吸着状態の他例を示す図である。 記録媒体の先端部とベルトプラテンの孔の制御を示す図である。 記録媒体のベルトプラテンに対する吸着の動作を示すフローチャートである。
符号の説明
1…画像形成装置
3…給紙手段
5,7…ローラ(回転軸)
9…ベルトプラテン
11…搬送手段
13…印字手段
15…吸引部
17…吸引手段
19…搬送方向の先端部
21,23…直交方向の両端部
25…孔
27…面
29…孔部
31…蓋部材
P…頂点
W…記録媒体

Claims (2)

  1. 収納された記録媒体を給紙する給紙手段と、
    該給紙手段より前記記録媒体の搬送方向の下流に配置され両端が回転軸に固定された環状のベルトプラテンを備えた搬送手段と、
    該搬送手段に設けられ前記記録媒体に対して印字する印字手段と、
    前記搬送手段に設けられ前記記録媒体の搬送方向と直交する直交方向のサイズに応じて前記記録媒体を前記ベルトプラテンに対して吸引する複数の吸引部の位置を可変させる吸引手段と、
    を有し、
    前記吸引手段では、前記吸引部が、前記直交方向に対して少なくとも3列以上複数設けられているとともに、前記搬送方向に対して少なくとも2列以上複数設けられており、
    前記記録媒体の搬送方向の先端部が前記搬送方向上流から1列目の前記吸引部に位置したときに前記記録媒体の搬送方向の先端部が位置する前記直交方向の全ての前記吸引部が作動され、前記記録媒体の搬送方向の先端部が前記搬送方向上流から2列目以降の前記吸引部に位置したときに前記記録媒体の前記直交方向の両端部が位置する前記直交方向の前記吸引部が作動されることを特徴とする画像形成装置。
  2. 請求項1記載の画像形成装置であって、
    前記ベルトプラテンは複数の孔が形成され、前記記録媒体が前記吸引手段によって吸引されたきに前記記録媒体の前記搬送方向の端部と前記直交方向の端部とが交わる頂点が前記複数の孔の間に形成された面上に配置されることを特徴とする画像形成装置。
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