JP5020675B2 - 液晶性エポキシ樹脂およびその組成物 - Google Patents

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Description

本発明は剛直な構造を有するエポキシ樹脂に関する。より詳細には、電気・電子機器等に用いることのできる絶縁材料であって、作業性に優れかつ機械的特性、熱的特性、化学的特性に優れたエポキシ樹脂、およびその組成物、ならびにその硬化物に関する。
エポキシ樹脂は電子機器、接着剤、塗料などの分野に広く応用されており、特に半導体封止材、プリント配線基板等の電気、電子分野においては、エポキシ樹脂に対してより高い特性が求められる様になってきている。
このような要求に対し、例えば特許文献1では剛直構造であるスチルベンを分子内に導入することにより機械的特性、熱的特性、化学的特性に優れたエポキシ樹脂が提案されている。また、非特許文献には、より剛直構造の効果を発現すべく分子内に2つ有するエポキシ樹脂に関する研究結果が報告されている。
米国特許第5266660号明細書 ジャーナルオブポリマーサイエンス、第92巻、3721頁−3729頁(2004年発行)
一般に、分子内に剛直な骨格を有するエポキシ樹脂はその融点が高くなる傾向がある。特に1分子中に2つの剛直な骨格を有する場合はその傾向が顕著である。通常、エポキシ樹脂は融点以上の温度で硬化剤を混合して使用するが、融点の高い樹脂は硬化剤と混合中に硬化反応が進行してしまい、成形する前の段階で粘度が高くなり作業性が著しく損なわれたり、さらには均一な硬化物とならない場合があり、実用上問題がある。
本発明は、上記事情に鑑み、適切な融点を有するか又は常温で液状であるために作業性に優れるとともに機械的特性、熱的特性、化学的特性に優れた均一な硬化物を提供するエポキシ樹脂、および組成物、ならびにその硬化物を提供することを目的とする。
上記目的を達成する本発明の要旨は次のとおりである。
[1] 下記一般式(1)で表されるエポキシ樹脂。
G−M―P−M−G ・・・(1)
(ただしGはグリシジル基、M、Mは下記一般式(2)で示される、同一または異なるメソゲン基、Pは下記一般式(3)で表される鎖状有機基を示す
Figure 0005020675
(式中Rはそれぞれ独立に水素、炭素数1から6の炭化水素基を示す)
―Q ―S―Q − ・・・(3)
(ただしQ 、Q はそれぞれ独立に直接結合または炭素数1から10の置換もしくは無置換の炭化水素基、Sは置換もしくは無置換のジメチルシロキサン骨格または下記一般式(4)で表される基を示す)
−SiY ―X−SiY − ・・・・(4)
(X、Y 、Y はそれぞれ独立に炭素数1から20の置換または無置換の炭化水素基を示す。)
] 一般式(3)中のSが珪素数1から50の置換または置換のジメチルシロキサン骨格であることを特徴とする[]に記載のエポキシ樹脂。
] ジメチルシロキサン骨格のメチル基が、無置換であるかまたは一部または全部が炭素数が2から10の飽和もしくは不飽和の炭化水素基によって置換されていることを特徴とする[2]に記載のエポキシ樹脂。
[4] 前記置換または無置換のジメチルシロキサン骨格が、−Si(Me) O−Si(Me) −、−Si(Me) O−(Si(Me) O−)Si(Me) −、−Si(Me) O−(Si(Me) O−) Si(Me) −、−Si(MeO−(Si(Me) O−) Si(Me) −、−Si(Me) O−(Si(Me) O−) Si(Me) −、−Si(Me) O−(SiMeEtO−)Si(Me) −、または−SiMeEtO−(Si(Me) O−)Si(Me) −であることを特徴とする[1]〜[3]のいずれかに記載のエポキシ樹脂。[5] 一般式(1)中のMまたはMのいずれか一方が下記式(5)で示される基であることを特徴とする[1]〜[4]のいずれかに記載のエポキシ樹脂。
Figure 0005020675
(式中Rはそれぞれ独立に水素、または炭素数1から6の炭化水素基を示す)
[6] 一般式(1)中のMおよびMが一般式(5)で表される基であることを特徴
とする[1]〜[5]のいずれかに記載のエポキシ樹脂。
Figure 0005020675
[7] 一般式(4)中のXが炭素数1から6の直鎖状炭化水素基であり、YおよびYがメチル基であることを特徴とする[2]、3または[4]に記載のエポキシ樹脂。
[8] (A)[1]〜[7]のいずれかに記載のエポキシ樹脂100重量部
(B)硬化剤0.001から200重量部
を含むことを特徴とするエポキシ樹脂組成物。
[9] (B)硬化剤がアニオン系硬化剤であることを特徴とする[8]に記載のエポキシ樹脂組成物。
[10] (B)硬化剤がアミン系硬化剤であることを特徴とする[8]に記載のエポキシ樹脂組成物。
[11] (B)硬化剤がカチオン系硬化剤であることを特徴とする[8]に記載のエポキシ樹脂組成物。
[12] [8]〜[11]のいずれかに記載のエポキシ樹脂組成物を硬化して得られるエポキシ樹脂硬化物。
[13] 異方性構造を含むことを特徴とする[12]に記載のエポキシ樹脂硬化物。

本発明のエポキシ樹脂、および組成物は硬化することにより作業性と機械的特性、熱的特性に優れた硬化物を提供する。
本発明の反応硬化型樹脂の前記一般式(1)中のM、Mは同一または異なるメソゲン基を表す。メソゲンとは液晶性を発現する可能性のある構造を示し、具体例としては下記一般式(5)〜(9)で示される構造のものが例示される。
Figure 0005020675

(式中Rはそれぞれ独立に水素、炭素数1から6の炭化水素基を示す)
Figure 0005020675

(式中Rはそれぞれ独立に水素、炭素数1から6の炭化水素基を示す)
Figure 0005020675

(式中Rはそれぞれ独立に水素、炭素数1から6の炭化水素基を示す)
Figure 0005020675

(式中Rはそれぞれ独立に水素、炭素数1から6の炭化水素基を示す)
Figure 0005020675

(式中Rはそれぞれ独立に水素、炭素数1から6の炭化水素基を示す。)
これらの中でも、工業的に容易に製造できる点で式(5)で表されるメソゲン基が好ましい。
上記一般式(5)から一般式(9)中のRはそれぞれ独立に水素または炭素数1から6の炭化水素基を示すが、その様な炭化水素基を例示すると、CH−、C−、C−、iso−C−、n−C−、iso−C−、tert−C−、C13−等のアルキル基;C−、C−、C−、C11−等のアルケニル基;シクロペンチル基、シクロヘキシル基等のシクロアルキル基;が挙
げられる。これらの中でも水素原子、またはメチル基が熱的特性と機械特性の観点から好ましい。
一般式(1)中のM、Mとしては下記式(10)、式(11)で示される構造のものが熱的特性、機械特性にすぐれた硬化物が得られる傾向がある。
Figure 0005020675
Figure 0005020675
また、M、Mの組合せとしては、M、Mの内いずれか一方、又は双方が一般式(5)以外の式で表される構造であると、融点が低下する傾向があり、その結果、樹脂を硬化する時の作業性が優れることがある。
一般式(1)中のPは珪素含有率が5重量%以上の鎖状有機基を示す。鎖状有機基とは置換または非置換のジメチルシロキサン骨格、置換または非置換のジメチルシラン骨格、炭化水素基、ポリオキシエチレン骨格、ポリプロピレン骨格等の単独またはこれらが結合された構造を示す。
Pの珪素含有率が高いほど反応硬化型樹脂の粘度が低い傾向があり、また65重量%を越えると耐水性が低下することがある。このような観点から好ましく、好ましくは10重量%以上65重量%以下、より好ましくは20重量%以上50重量%以下、特に好ましくは25重量%以上35重量%以下であることが望ましい。
一般式(3)中のSは置換もしくは非置換のジメチルシロキサン骨格または下記一般式(4)で表される構造である。
−SiY−X−SiY− ・・・・(4)
(X、Y、Yはそれぞれ独立に炭素数1から20の置換または無置換の炭化水素基を示す。)
ジメチルシロキサン骨格中の珪素数については特に制限されないが、珪素数が多いほど常温での粘度が下がるので作業性が良い傾向があるが、珪素数が多すぎると耐熱性が低下することがある。このような観点から珪素数は1から50、より好ましくは2から25、さらに好ましくは3から10であることが望ましい。
ジメチルシロキサン骨格のメチル基の一部または全部が他の置換基で置換されていてもよい。置換基の炭素数が多すぎると耐熱性が低下することがある。このような観点から、好ましくは無置換であるか、または置換基が炭素数が2から10の飽和もしくは不飽和の炭化水素基であることが望ましい。そのような置換基を例示すると、エチル基、プロピル基、シクロヘキシル基、ノルボニル基等があげられ、作業性と耐熱性のバランスから、無置換、エチル基、ノルボニル基が好ましい。
以上の観点から好ましい無置換または置換ジメチルシロキサン骨格を例示すると、−S
i(Me)O−Si(Me)−、−Si(Me)O−(Si(Me)O−)Si(Me)−、−Si(Me)O−(Si(Me)O−)Si(Me)−、−Si(MeO−(Si(Me)O−)Si(Me)−、−Si(Me)O−(Si(Me)O−)Si(Me)−、−Si(Me)O−(SiMeEtO−)Si(Me)−、−SiMeEtO−(Si(Me)O−)Si(Me)−などが挙げられ、−Si(Me)O−(Si(Me)O−)Si(Me)−が特に好ましい。
一般式(3)中のQ、Qはそれぞれ独立に直接結合または炭素数1から10の置換もしくは無置換の炭化水素基を示す。炭素数が10よりも大きいと得られる反応硬化型樹脂の耐熱性が十分発揮されないことがある。そのような観点から好ましい炭素数は1から8、より好ましくは2から6、特に好ましくは2から4である。また、Q、Qの炭化
水素の置換基としては−CH、−CHCH、−(CHCH、などが挙げられ、無置換または−CHが特に好ましい。
そのようなQ、Qの構造としては、−CH−、−C−、−C−、−C−、−CH(CH)−CH−、−CH(CH)−C−、−C12−、−C16−、−C1020−等が例示され、−C−が特に好ましい。
また、一般式(4)中のXは置換または無置換の炭化水素基を示す。炭素数が少なすぎると硬化物の機械的特性が低下することがあり、また炭素数が多すぎると耐熱性、耐薬品性が低下することがある。このような観点から、好ましい炭素数は1から10、より好ましくは1から6、もっとも好ましくは2から5であることが望ましい。また、Xの炭化水素の置換基としては−CH、−CHCH、−(CHCHなどが挙げられ、無置換または−CHが特に好ましい。
そのようなXを例示すると、−CH−、−(CH−、−(CH−、−(CH−、−(CH−、−(CH−、−(CH−、−(CH10−、−(CH14−、−(CH18−、−(CH20−などが挙げられる。
また、一般式(4)中のY、Yはそれぞれ独立に置換または無置換の炭化水素基を示す。炭素数が多すぎるとメソゲン基の配列が乱されることがあるので、耐熱性、耐薬品性が低下することがある。このような観点から、炭素数は1から20であるが、好ましくは1から10、より好ましくは1から3であることが望ましい。また、Y、Yの炭化水素の置換基としては−CH、−CHCHなどが挙げられ、無置換または−CHが特に好ましい。
そのようなY、Yを例示すると−CH、−CHCH、−(CHCH、−(CHCH、−(CH10CH、−(CH15CH、−(CH19CHなどが挙げられ、−CHが好ましい。
上記より、総括して好ましい一般式(4)の構造を例示すると、−Si(Me)−CH−Si(Me)−、−Si(Me)−(CH−Si(Me)−、−Si(Me)−(CH−Si(Me)−、−Si(Me)−(CH−Si(Me)−などが挙げられる。
一般式(1)のエポキシ樹脂は、例えば対応するメソゲン構造含有フェノール化合物H−M―P−M−H(式中、P、M、Mは一般式(1)と同じ)とエピクロルヒドリンの重縮合反応などにより合成することができるが、その際、本発明の効果を損なわない範囲において逐次重合体を含有しても良い。
また、本発明のエポキシ樹脂は下記一般式(12)で示される化合物と両末端にSiH基を有するジメチルシロキサンとの付加反応によっても得ることができる。
Figure 0005020675

(式中、Rはそれぞれ独立に水素、炭素数1から6の炭化水素基を示し、Gはグリシジル基を示す。)
また、本発明のエポキシ樹脂は物理的形態には特に制限を受けないが、固形または液状であることが好ましい。PのSi含有率が高いほど融点が低いか又は液状となる傾向がある。
本発明のエポキシ樹脂が固形の場合はその融点が低いほど硬化剤、硬化触媒または硬化促進剤を配合するときの作業性に優れる点で好ましい。そのような観点から、エポキシ樹脂の融点は180℃以下であることが望ましく、より好ましくは160℃以下、更に好ましくは140℃以下であることが望ましい。
本発明の反応硬化型樹脂の塩素含有量は1%以下であることが望ましい。1%を超えると、得られる硬化物の耐熱性や強靭性が低下することがある。このような観点から反応硬化型樹脂の塩素含有量は低いほど望ましく、好ましくは5000ppm、より好ましくは1000ppm以下、更に好ましくは500ppm以下であることが望ましい。
本発明のエポキシ樹脂が常温で液状の場合はその粘度が低いほど硬化剤、硬化触媒または硬化促進剤を配合するときの作業性に優れる点で好ましい。そのような観点から、常温における粘度は低いほど望ましく、25℃の粘度が1000000mPa・s以下、好ましくは100000mPa・s以下より好ましくは、10000mPa・s以下、特に好ましくは5000mPa・s以下であることが好ましい。
また、本発明のエポキシ樹脂は単独で、または硬化剤と配合して、加熱あるいは紫外線を照射することによって硬化することができる。硬化する際に磁場または電場をかけるとメソゲン骨格が配列し、本発明の効果がより一層高まることがあり好ましい。
硬化剤の量は、本発明の反応硬化型樹脂100重量部に対して、0.001から200重量部であることが好ましい。
本発明の(B)成分としては通常のエポキシ樹脂用硬化剤を用いることができる。そのような硬化剤としては、カチオン系硬化剤、アニオン系硬化剤、アミン系硬化剤、潜在性硬化剤、酸無水物系硬化剤、フェノール系硬化剤が挙げられる。これらの中でカチオン系硬化剤、アニオン系硬化剤、アミン系硬化剤が本発明の効果が最も効果的に発現されるので特に好ましい。
カチオン系硬化剤としては、三フッ化ほう素、三フッ化ほう素−アミン錯体、芳香族スルホニウム塩、ジアゾニウム塩、芳香族ヨードニウム塩等が挙げられる。これらカチオン系硬化剤は反応硬化型樹脂100重量部に対して0.0001重量部からは10重量部、より好ましくは0.01から1重量部配合されることが望ましい。
アニオン系硬化剤としては、イミダゾール系硬化剤、N,N−ジメチルベンジルアミン、DBU(1,8−ジアザビシクロ(5,4,0)ウンデンセン−7)に代表される第三
級アミンまたはそれらの塩および、イミダゾールと各種エポキシ樹脂の付加物等が挙げられる。ここで用いられるエポキシ樹脂としては、ビスフェノールA、ビスフェノールS、ビスフェノールF、ハイドロキノン、レゾルシン等の2価のフェノール類;トリス−(4−ヒドロキシフェニル)エタン、1,1,2,2-テトラキス(4−ヒドロキシフェニル)エタン、フェノールノボラック、o−クレゾールノボラック等の3価以上のフェノール類;テトラブロモビスフェノールA等のハロゲン化ビスフェノール類、又は2価または3価以上のフェノール類から誘導されるグリシジルエーテル化物;アリサイクリックジエポキシカルボキシレート、アリサイクリックジエポキシアセタール、アリサイクリックジエポキシアジペート、ビニルシクロヘキセンジエポキサイド等の環式脂肪族エポキシ樹脂;グリセリンのポリグリシジル化合物、トリメチロールプロパンのポリグリシジル化合物等の脂肪族エポキシ化合物等がある。
さらには、フェニルグリシジルエーテル、クレジルグリシジルエ−テル、p−tert−ブチルフェノールグリシジルエーテル、o−tert−ブチルフェノールグリシジルエーテル、m−tert−ブチルフェノールグリシジルエーテル、o−ブロモフェニルグリシジルエーテル等のモノグリシジル化合物が挙げられる。
これらアニオン系硬化剤は反応硬化型樹脂100重量部に対して0.001重量部から10重量部、より好ましくは0.01から1重量部配合されることが望ましい。
アミン系硬化剤としては、例えば、エチレンジアミン、トリエチレンテトラミン等の脂肪族アミン、m−キシリレンジアミン等の芳香族アミン、さらには、モノアリルジアミノジフェニルメタン等のアリル化芳香族アミンも挙げられ、トリエチレンテトラミンが好ましい。これら、アミン系硬化剤の使用量は特に制限されないが、反応硬化型樹脂中のエポキシ基1モルに対して窒素原子に結合した活性水素の比率が0.7−1.5モル、好ましくは0.9−1.2モルとなるように配合されるのが望ましい。
潜在性硬化剤としては、ジシアンジアミド、グアニジン化合物等が例示される。
それらの配合量は、反応硬化型樹脂中のエポキシ基1モルに対して窒素原子に結合した活性水素の比率が0.4−0.9モル、好ましくは0.5−0.7モルとなるように配合されることが好ましい。
酸無水物系硬化剤としては例えば、メチルテトラヒドロ無水フタル酸、メチルヘキサヒドロ無水フタル酸、ヘキサヒドロ無水フタル酸、無水トリメリット酸、無水ピロメリット酸等が挙げられる。粘度が低く、耐熱性が高い硬化物が得られる観点からメチルテトラヒドロ無水フタル酸が特に好ましい。
本発明においては酸無水物系硬化剤の使用量によっては特に制限されないが、耐熱性が高く吸水率が低くなるという観点から、反応硬化型樹脂中のエポキシ基1モルに対して酸無水物構造0.7−1.2モル、好ましくは0.75−1.1モル、特に好ましくは0.
8−1.0モルであることが望ましい。
フェノール系硬化剤としては例えばフェノールノボラック、クレゾールノボラック、ピロガロール等が挙げられ、ピロガロールを使用すると低粘度な樹脂組成物となることがあり、また硬化物の耐熱性、耐湿性、熱伝導性も高くなることがあるので好ましい。
本発明においては上記フェノール系硬化剤の使用量によっては特に制限されないが、耐熱性が高く吸水率が低くなるという観点から、反応硬化型樹脂中のエポキシ基1モルに対してフェノール性水酸基が0.8−1.3モル、好ましくは0.9−1.2モル、特に好ましくは1.0−1.1モルとなる様に配合されることが望ましい。
イミダゾール系硬化剤としては、例えば、1−メチルイミダゾール、2−メチルイミダゾール、2−エチル−4−メチルイミダゾール、2、4− ジメチルイミダゾール、2−フェニルイミダゾール、2−フェニル−4−メチルイミダゾール、2−ヘプタデシルイミダゾール等のイミダゾール化合物等が挙げられる。
本発明の反応硬化型樹脂組成物には必要に応じて硬化促進剤を使用することができる。
そのような硬化促進剤としては、アミン系硬化剤、カチオン系硬化剤あるいはイミダゾール系硬化剤として上記に例示したアミン系化合物、イミダゾール系化合物、ルイス酸塩類あるいはリン化合物等が挙げられる。
リン化合物としては、トリフェニルホスフィン、トリブチルホスフィン、トリエチルホスフィン等のホスフィン類、n−ブチルトリフェニルホスホニウムブロマイドなどのホスホニウム塩が挙げられる。
それらの中で、耐熱性と吸湿性、および反応性の観点から、2−エチル−4−メチルイミダゾール、トリフェニルホスフィン、ベンジルジメチルアミンが好ましい。
本発明では、必要に応じて、無機充填剤、微細シリカ粉末等のチクソ性付与剤、消泡剤、リン化合物あるいはハロゲン化合物等の難燃剤、三酸化アンチモン等の難燃助剤、カーボンブラック、酸化鉄等の着色剤、変性ニトリルゴム、変性ポリブタジエン等のエラストマー、離型剤、レベリング剤、ハジキ防止剤、消泡剤等も添加され、また、必要に応じてガラス繊維、ガラス布、炭素繊維等を含有させることができる。
無機充填剤としては、例えば球状あるいは破砕状の溶融シリカ、結晶シリカ等のシリカ粉末、アルミナ粉末、又はマイカ、タルク、炭酸カルシウム、アルミナ、水和アルミナ、アスベスト、酸化マグネシウム、珪藻土、グラファイトなどが挙げられる。
本発明の反応硬化型樹脂を用いた樹脂組成物は、常法に従い上述した各成分を充分混合、混練した後、減圧脱泡して製造することができる。
その製造は、混合、混練方法によっては特に制限されないが、攪拌翼つき反応器、プラネタリミキサー、ニーダー、ロール、ホモディスパー、イクストゥルーダー等が挙げられ、特に、2本から3本ロール、ホモディスパー等が均一な組成の樹脂組成物が得られる点で好ましい。
本発明のエポキシ樹脂は単独で用いても良いし、本発明の複数のエポキシ樹脂を混合して用いても良い。
また、本発明のエポキシ樹脂には本発明の目的を損なわない範囲において、必要に応じて本発明ではないエポキシ樹脂又はエポキシ化合物を配合することができる。
そのようなエポキシ樹脂の例としては、ビスフェノールA、ビスフェノールS、ビスフェノールF、ハイドロキノン、レゾルシン等の2価のフェノール類のグリシジルエーテル化物;トリス−(4−ヒドロキシフェニル)エタン、1,1,2,2−テトラキス(4−ヒドロキシフェニル)エタン、フェノールノボラック、o−クレゾールノボラック等の3価以上のフェノール類のグリシジルエーテル化物;テトラブロモビスフェノールA等のハロゲン化ビスフェノール類、又は2価または3価以上のフェノール類から誘導されるグリシジルエーテル化物のグリシジルエーテル化物;アリサイクリックジエポキシカルボキシレート、アリサイクリックジエポキシアセタール、アリサイクリックジエポキシアジペート、ビニルシクロヘキセンジエポキサイド等の環式脂肪族エポキシ樹脂;グリセリンのポリグリシジル化合物、トリメチロールプロパンのポリグリシジル化合物等の脂肪族エポキシ化合物等があげられる。
さらには、フェニルグリシジルエーテル、クレジルグリシジルエ−テル、p−tert−ブチルフェノールグリシジルエーテル、o−tert−ブチルフェノールグリシジルエーテル、m−tert−ブチルフェノールグリシジルエーテル、o−ブロモフェニルグリシジルエーテル等のモノグリシジル化合物が挙げられる。
特に、分子中にメソゲン骨格を有するエポキシ樹脂を混合すると本発明の効果が一層効果的に発現されることがある。そのようなエポキシ樹脂としては、日本接着学会誌(2004年、第40巻、No1、14頁)やジャーナルオブマテリアルサイエンス(1997年、第32巻、4039頁)に例示されたようなエポキシ樹脂等が挙げられる。
本発明のエポキシ樹脂硬化物は、異方性構造を有するとガスバリア性、耐薬品性、機械的強度、熱的特性が向上することがあり好ましい。異方性構造とは、反応硬化型樹脂中のメソゲン骨格が同一方向を向くなどといった一定の規則性をもって配列しつつ硬化反応が進み、三次元架橋体を形成した構造体のことである。
例えば、結晶相や液晶相、或いはそれに準ずるレベルまで分子鎖の一部または全部が高度に配向した構造が相当する。このような構造体が樹脂中に存在するか否かは、偏光顕微鏡による観察によって容易に判別することができる。即ち、直交ニコル状態での観察において、偏光解消現象による干渉縞が見られることで判別可能である。
この異方性構造は、通常樹脂中に島状に存在しており、本発明における異方性構造単位とは、その一つの島のことである。
そのような異方性構造はエポキシ樹脂組成物が複屈折を示す温度領域で硬化することによって得られる傾向があり、また、磁場又は電場を照射した状態で硬化することにより、より異方性が高まる傾向がある。
本発明においては、この異方性構造単位は共有結合部を有していることがのぞましい。
本発明における異方性構造単位の径の最大値および異方性構造の割合は、透過型電子顕微鏡(TEM)により直接観察することで算出することができる。
本発明を実施例に基づき説明する。
また、実施例における各種物性の評価は次の方法で実施した。
1)融点
DSC(セイコー電子工業社製DSC220、昇温速度5℃/分)で測定した。
2)破壊靭性値(K1C
ASTME399−83に従って三点曲げ試験で測定した。
3)Tg(ガラス転移点)
DSC(セイコー電子工業社製DSC220、昇温速度5℃/分)で測定した。
4)引っ張り試験
JIS−K−7113に従って、長さ30mm、幅4mm、厚み1mmの試験片を作成し、島津製作所製インストロン型万能試験機(AGS−J)を用いて標線間距離10mmとして毎分2mmの試験速度で測定した。伸び率は試験前のサンプル長さと破綻時の長さから計算で求めた。破壊エネルギーは応力−歪曲線によって囲まれた面積から算出した。
[合成実施例1]
ガラス製反応機にエタノール360ml、p−アミノフェノール17.9g(0.164mol)、4−アリルオキシベンズアルデヒド20g(0.164mol)と少量の塩化亜鉛を加え、60℃のオイルバスで4時間反応後、冷蔵庫で2時間静置して析出した結晶をろ別し、4−((4−アリルオキシ)ベンジリデンアミノ)フェノール27gを得た。
次に500mlセパラブルフラスコに、得られた4−((4−アリルオキシ)ベンジリデンアミノ)フェノール7g(0.033mol)、ジメチルスルホキシド5ml、37gのエピクロルヒドリン(0.394mol)、少量のテトラ−n−ブチル塩化アンモニウムを加え、60℃で2時間反応させた後、50%水酸化ナトリウム水溶液3.16g(0.04mol)を1時間かけて滴下し、更に3時間反応させた。得られた溶液を冷却して析出した結晶をろ別し、蒸留水で充分に洗浄した後、乾燥させ、4−((4−アリルオキシ)ベンジリデンアミノ)フェノールグリシジルエーテル3.9gを得た。
4−((4−アリルオキシ)ベンジリデンアミノ)フェノールグリシジルエーテル2g(6.5mmol)をセパラブルフラスコに取り、40mlの1,4−ジオキサンに溶解させた。さらに1、1、3、3、5、5−ヘキサメチルトリシロキサン0.667g(3.24mmol)とジビニルテトラメチルジシロキサン白金錯体0.02g(0.06mmol)を加え、オイルバスの温度を90℃に上昇させて6時間加熱攪拌した。
反応溶液を冷却し、析出した結晶をろ別してエタノールで充分洗浄してシロキサン型ツインメソゲンエポキシ樹脂を得た。得られた樹脂をエポキシ樹脂Aとする。エポキシ樹脂Aは135℃の融点と85℃から95℃の温度領域で液晶性を示すことが、DSCと偏光顕微鏡観察から判った。エポキシ樹脂AのNMR測定結果を図1に示した。
エポキシ樹脂Aは下記の構造を示し、一般式(1)におけるPが−C−Si(CHOSi(CHOSi(CH−C−の場合に相当する。
Figure 0005020675
[合成実施例2]
ガラス製反応機にエタノール360ml、p−アミノフェノール14.3g(0.131mol)、o−アミノフェノール3.58g(0.033mol)、4−アリルオキシベンズアルデヒド20g(0.164mol)と少量の塩化亜鉛を加え、60℃のオイルバスで4時間反応後、冷蔵庫で2時間静置して析出した結晶をろ別し、アリルオキシベンジリデンアミノフェノール化合物26gを得た。
次に500mlセパラブルフラスコに、得られたアリルオキシベンジリデンアミノフェノール化合物7g(0.033mol)、ジメチルスルホキシド5ml、37gのエピクロルヒドリン(0.394mol)、少量のテトラ−n−ブチル塩化アンモニウムを加え、60℃で2時間反応させた後、50%水酸化ナトリウム水溶液3.16g(0.04m
ol)を1時間かけて滴下し、更に3時間反応させた。得られた溶液を冷却して析出した結晶をろ別し、蒸留水で充分に洗浄した後、乾燥させ、アリルオキシベンジリデンアミノフェノールグリシジルエーテル3.9gを得た。
アリルオキシベンジリデンアミノフェノールグリシジルエーテル2g(6.5mmol)をセパラブルフラスコに取り、40mlの1,4−ジオキサンに溶解させた。さらに1、1、3、3、5、5−ヘキサメチルトリシロキサン0.667g(3.24mmol)
とジビニルテトラメチルジシロキサン白金錯体0.02g(0.06mmol)を加え、オイルバスの温度を90℃に上昇させて6時間加熱攪拌した。
反応溶液を冷却し、析出した結晶をろ別してエタノールで充分洗浄してシロキサン型ツインメソゲンエポキシ樹脂を得た。得られた樹脂をエポキシ樹脂Bとする。
エポキシ樹脂Bはブロードな融点を示し、130℃では完全に溶融した低粘度の液体であった。
[応用実施例1]
エポキシ樹脂A100重量部を150℃のホットプレート上で溶融し、N、N−ベンジルジメチルアミン1重量部を添加し混合した後、速やかに130℃まで冷却し130℃で硬化させ、均一な硬化物を得た。硬化物のTgは85℃であった。また、破壊靭性値(K1C)は1.4MPam1/2であった。
[応用実施例2]
エポキシ樹脂A100重量部を150℃のホットプレート上で溶融し、N、N−ベンジルジメチルアミン1重量部を添加し混合した後、速やかに100℃まで冷却し100℃で硬化させ、均一な硬化物を得た。硬化物を偏光顕微鏡で観察したところ複屈折性を示し破壊靭性値(K1C)は1.6MPam1/2、Tgは88℃であった。
[応用実施例3]
エポキシ樹脂B100重量部を130℃のホットプレート上で溶融し、N、N−ベンジルジメチルアミン1重量部を添加し混合した後、130℃で硬化させ、均一な硬化物を得た。エポキシ樹脂Bは130℃で溶融することができたため、N,N−ベンジルジメチルアミンを加えても粘度は急激には上昇しなかったため、硬化の作業性に優れていた。
硬化物のTgは85℃であった。また、破壊靭性値(K1C)は1.7MPam1/2であった。
[応用実施例4]
エポキシ樹脂A100重量部とジアミノジフェニルエタン13重量部を140℃で溶融混合後、140℃で2時間硬化させ、均一な硬化物を得た。硬化物の引っ張り試験を行ったところ、60%の高い伸び率を示し、破壊エネルギーは193kJ/mであり強靭な硬化物であることが判った。
[応用比較例1]
テレフタリデン−ビス−(4−アミノ−3−メチルフェノール)骨格を有する下式のエポキシ樹脂(本発明ではない)100重量部をホットプレート上で、150℃で加熱したが、溶融しなかった。
Figure 0005020675
ホットプレートを220℃に加熱して溶融し、N、N−ベンジルジメチルアミン1重量部を添加し混合したところ、局部的に硬化反応し、均一な硬化物が得られなかった。
破壊靭性値(K1C)は1MPam1/2未満であった。また、硬化物が不均一であり、DSC測定において明確なTgが測定できなかった。
[応用比較例2]
応用実施例4のエポキシ樹脂Aに代えてビスフェノールA型液状エポキシ樹脂(AER260/旭化成エポキシ株式会社製)を使用し、ジアミノジフェニルエタンを29重量部とした以外は応用実施例4と同様にして硬化物を得た。得られた硬化物の引っ張り試験を行ったところ、伸び率は2%で破壊エネルギーは7.5kJ/mであり、靭性が低いことが判った。
応用実施例1、および2では本発明のエポキシ樹脂Aの融点が低いので、硬化の作業性が優れるため、均一な硬化物を得ることができ、破壊靭性値で代表される機械特性、Tgで代表される熱的特性に優れる。
これに対して応用比較例1はエポキシ樹脂の融点が高いために均一な硬化物を得ることができず、その結果、得られた硬化物の機械的強度が低い。
本発明の反応硬化型樹脂は半導体素子に代表される電気電子部品等の封止材料あるいは注型材料、積層材料、各種放熱材料、有機EL用封止材、各種塗料、接着剤等に好適に用いることができる。
合成実施例1で得たエポキシ樹脂AのNMR測定結果を示すチャートである。

Claims (13)

  1. 下記一般式(1)で表されるエポキシ樹脂。
    G−M―P−M−G ・・・(1)
    (ただしGはグリシジル基、M、Mは下記一般式(2)で示される、同一または異なるメソゲン基、Pは下記一般式(3)で表される鎖状有機基を示す
    Figure 0005020675
    (式中Rはそれぞれ独立に水素、炭素数1から6の炭化水素基を示す)
    ―Q ―S―Q − ・・・(3)
    (ただしQ 、Q はそれぞれ独立に直接結合または炭素数1から10の置換もしくは無置換の炭化水素基、Sは置換もしくは無置換のジメチルシロキサン骨格または下記一般式(4)で表される基を示す)
    −SiY ―X−SiY − ・・・・(4)
    (X、Y 、Y はそれぞれ独立に炭素数1から20の置換または無置換の炭化水素基を示す。)
  2. 一般式(3)中のSが珪素数1から50の置換または置換のジメチルシロキサン骨格であることを特徴とする請求項に記載のエポキシ樹脂。
  3. ジメチルシロキサン骨格のメチル基が、無置換であるかまたは一部または全部が炭素数が2から10の飽和もしくは不飽和の炭化水素基によって置換されていることを特徴とする請求項2に記載のエポキシ樹脂。
  4. 前記置換または無置換のジメチルシロキサン骨格が、−Si(Me) O−Si(Me) −、−Si(Me) O−(Si(Me) O−)Si(Me) −、−Si(Me) O−(Si(Me) O−) Si(Me) −、−Si(MeO−(Si(Me) O−) Si(Me) −、−Si(Me) O−(Si(Me) O−) Si(Me) −、−Si(Me) O−(SiMeEtO−)Si(Me) −、または−SiMeEtO−(Si(Me) O−)Si(Me) −であることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載のエポキシ樹脂。
  5. 一般式(1)中のMまたはMのいずれか一方が下記式(5)で表される基であることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載のエポキシ樹脂。
    Figure 0005020675
    (式中Rはそれぞれ独立に水素、または炭素数1から6の炭化水素基を示す)
  6. 一般式(1)中のMおよびMが下記一般式(5)で示される基であることを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載のエポキシ樹脂。
    Figure 0005020675
  7. 一般式(4)中のXが炭素数1から6の直鎖状炭化水素基であり、YおよびYがメチル基であることを特徴とする請求項2〜4のいずれかに記載のエポキシ樹脂。
  8. (A)請求項1〜7のいずれかに記載のエポキシ樹脂100重量部
    (B)硬化剤0.001から200重量部
    を含むことを特徴とするエポキシ樹脂組成物。
  9. (B)硬化剤がアニオン系硬化剤であることを特徴とする請求項8に記載のエポキシ樹脂組成物。
  10. (B)硬化剤がアミン系硬化剤であることを特徴とする請求項8に記載のエポキシ樹脂組成物。
  11. (B)硬化剤がカチオン系硬化剤であることを特徴とする請求項8に記載のエポキシ樹脂組成物。
  12. 請求項8〜11のいずれかに記載のエポキシ樹脂組成物を硬化して得られるエポキシ樹脂硬化物。
  13. 異方性構造を含むことを特徴とする請求項12に記載のエポキシ樹脂硬化物。
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