JP5018549B2 - 電子デバイス及びその解析方法 - Google Patents

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Description

本件は、電子デバイス及びその解析方法に関し、特に、半導体装置等の電子デバイスにおける不良箇所の特定を行う解析検査に適用して好適である。
半導体装置等の電子デバイスにおいて、不良箇所の特定を行うには、不良調査で得られた論理情報に基づいて、物理観察(故障箇所観察)を行うことを要する。
近年では、デバイス構成の微細化及び高集積化の要請に応えるべく、多層配線構造の電子デバイスが開発されている。このような多層配線構造の電子デバイスにおいて、不良箇所の特定を行うには、配線等の解析対象物が存する層まで研磨する表面出し作業と、解析対象物における論理情報及び物理配置情報の対応作業との2段階の作業を経た後に、故障箇所の観察に着手するのが通例である。
特開平6−45324号公報 特開平6−163695号公報 特開平8−339945号公報 特開平11−135742号公報
しかしながら、上記の2段階作業のうち、前者の表面出し作業では、解析対象物である配線等の存する層へ到達したことを確認するには、品種毎のレイアウトデータとの目視照合が必要である。更にそのうえ、研磨処理面が平坦に処理されているが否かの確認作業等、多くの時間と労力を必要とする。
また、後者の論理情報及び物理配置情報の対応作業では、観察者は、故障箇所観察に際して、メモリセルアレイ等のカラム領域、ロウ領域、冗長領域における物理アドレス配置等の論理情報と物理配置情報との対応を、予め論理情報提供者と情報交換したうえで、不良調査を実施した論理情報提供者から提示された不良情報を扱うことを要する。そのため、観察者は論理情報提供者と常に連携している必要があり、作業効率を悪化させる主要因の一つとなっている。
上記した2段階作業に伴う諸問題に対処する方策として、例えば、特許文献1では配線の幾何学的パターン及び絶縁膜の段差を利用する方法が、特許文献2では配線パターンの形状変化を利用する方法が、特許文献3では配線材料を利用した指標となる識別パターンを用いる方法が、特許文献4では上層配線のビアホールを利用した識別パターンを用いる方法が、それぞれ開示されている。
しかしながらこれらの方法では、識別パターンの配置位置の制限や面積の増加等のデメリットを伴うものであり、解析対象物の表面出し作業に際しては、平坦性を確認できるものでもない。
また、メモリセルアレイ等における故障解析手段として、いわゆるFBM(Fail Bit Map)の手法も既知である。しかしながらこの場合、全ての製品で常にFBMを実行する環境が準備できるとは限らず、寧ろ、解析対象物自体から物理配置情報を得る方が効率は良い。
本件は、上記の課題に鑑みてなされたものであり、観察者が論理情報提供者と常に連携することなく優れた作業効率をもって電子デバイスにおける不良箇所を特定するに際して、解析対象物に関する各種情報を認識したり解析対象物上の平坦性を確認したりするための指標体を設けてもその配置位置の制限が緩和され、しかも面積を増加させることなく、更には解析対象物の表面出し作業に際して平坦性を容易且つ確実に確認することができる電子デバイス及びその解析方法を提供することを目的とする。
本件の電子デバイスは、基板と、前記基板の上方に形成された第1の絶縁膜と、前記第1の絶縁膜上に形成された第2の絶縁膜と、前記第2の絶縁膜内に形成された第1の導電体パターンと、前記第1の導電体パターン下の前記第1の絶縁膜内に形成された第1の導電部とを含み構成される。ここで、前記第1の導電部は、前記第1の絶縁膜の表層で当該第1の絶縁膜に非貫通で形成された窪み内に設けられている。
本件の電子デバイスの解析方法は、基板と、前記基板の上方に形成された第1の絶縁膜と、前記第1の絶縁膜上に形成された第2の絶縁膜と、前記第2の絶縁膜内に形成された第1の導電体パターンと、前記第1の導電体パターン下の前記第1の絶縁膜内に形成された第1の導電部とを含み、前記第1の導電部が、当該第1の絶縁膜を非貫通に形成された窪み内に設けられている電子デバイスを対象とする。この解析方法では、前記第2の絶縁膜及び前記第1の導電体パターンを除去し、前記第1の絶縁膜の表面から前記第1の導電部を露出させる。
本件によれば、観察者が論理情報提供者と常に連携することなく優れた作業効率をもって電子デバイスにおける不良箇所を特定するに際して、解析対象物に関する各種情報を認識したり解析対象物上の平坦性を確認したりするための第1の導電部(指標体)を設けてもその配置位置の制限が緩和され、しかも面積を増加させることなく、更には解析対象物の表面出し作業に際して平坦性を容易且つ確実に確認することができる。
―本件の基本骨子―
本件の発明者は、観察者が論理情報提供者と常に連携することなく電子デバイスにおける不良箇所を特定するに際して、解析対象物に関する各種情報の認識や解析対象物上の平坦性確認のための指標体を、その配置位置を可及的に制限することなく、しかも面積を増加させることなく設けることを考慮し、本件に想到した。
本件では、指標体を、当該指標体が設けられる絶縁膜に当該絶縁膜を非貫通の状態で、解析対象物である導電体パターンの上方に存する導電体パターンの下部に位置整合した部位に形成する。指標体を、当該絶縁膜を非貫通の状態で形成することにより、下部の配線等の導電体パターンと導通する不都合を生ぜしめることがない。ここで、一部のビア部を指標体として利用する場合とは異なり、指標体を解析対象物に関する各種情報の認識や解析対象物上の平坦性確認のため等のみに用いることができ、指標体の配置位置の制限が可及的に緩和される。
解析対象物である導電体パターン(第3の導電体パターン)上には、配線に代表される導電体パターン(第1の導電体パターン)が存在する。この第1の導電体パターンを利用して、その下部に位置整合した部位に指標体を設けることにより、指標体の占有部位は平面視では第1の導電体パターンの占有部位と重なるため、面積を増加させる懸念はない。
本件の電子デバイス、ここでは半導体装置の具体例を図1に示す。
図1では、不図示の半導体基板上に所期の半導体素子が形成された半導体装置において、その上方における配線構造を有する領域11と、指標体を有する領域12とを示す。
領域11では、層間絶縁膜21内にビア部23が、その上の層間絶縁膜22内に配線部24がそれぞれ設けられている。ビア部23は、層間絶縁膜21を貫通するように形成されたビア孔25内に導電材料が充填されて形成されている。ビア部23は上下の配線部24と接続されており、ビア部23と配線部24とから配線構造が構成される。図示の例では、3層の配線構造が設けられた様子を示す。
領域12では、層間絶縁膜21内に指標体10が、その上の層間絶縁膜22内に配線部24がそれぞれ設けられている。ここで、層間絶縁膜21,22は、領域11の層間絶縁膜21,22と同一層である。また、配線部24は、領域11の配線部24と同一材料で同一層に同一工程で並設形成された導電体パターンであり、領域11の配線部24が第2の導電体パターンとなる。
指標体10は、その直上に存する配線部24下に位置整合するように(平坦視では配線部24に内包されるように)、層間絶縁膜21内で当該層間絶縁膜21に非貫通で形成された窪み26内に導電材料が充填されて形成されている。指標体10は、その上部の配線部24とは接続されているが、下部の配線部24とは非接続とされている。ここで、各指標体10の直上に存する配線部24(当該指標体10と接続されている。)が第1の導電体パターンとなり、各指標体10の直下の層間絶縁膜22に設けられた配線部24が解析対象物である第3の導電体パターンとなる。なお、指標体10の配置位置は、解析対象物である第3の導電体パターンの必ずしも直上である必要はない。予め決められた規定に基づき、例えば、第3の導電体パターンから所期の層数(例えば3層等)だけ上方の層に指標体10を配置しても良い。
指標体10は、領域11のビア部23と同一層に設けられている。ビア部23と指標体10とは、同一工程で形成しても、別工程で形成しても良い。工程数の削減のために両者を同一工程で形成する場合には、例えば、指標体10の径の設計寸法をビア部23のそれよりも小さく設定し、ビア孔25及び窪み26を形成するためのレジストマスクにおいて、ビア孔25に対応するパターンはレジストを貫通する孔状に形成し、窪み26に対応するパターンは露光量不足によりレジストを非貫通の窪み状に形成する。このレジストマスクを用いて、ビア孔25を層間絶縁膜21が丁度貫通するエッチング条件で、当該層間絶縁膜21をドライエッチングする。このとき層間絶縁膜21には、当該層間絶縁膜21を貫通するビア孔25と、当該層間絶縁膜21を非貫通の窪み26とが同時形成されることになる。
領域11のビア部23及び配線部24(両者で配線構造が構成される。)と、領域12の指標体10及び配線部24とは、例えば、銅又は銅を含有する配線材料(以下、単に配線材料と言う)を用いて、いわゆるダマシン法により形成される。この場合、層間絶縁膜21にビア部23及び指標体10を、リソグラフィー及びドライエッチング(ビア孔25及び窪み26の形成)、メッキ法(配線材料の堆積)、化学機械研磨(CMP)法(堆積した配線材料の表面平坦化)等により形成した後、層間絶縁膜21における領域11,12にそれぞれ配線部24を上記の各手法と同様に形成する、いわゆるシングルダマシン法を実行しても良い。また、層間絶縁膜22に配線部24を、層間絶縁膜21にビア部23及び指標体10を、上記の各手法と同様に連続工程で形成する、いわゆるデュアルダマシン法を実行しても好適である。
指標体10は、以下の各実施形態で詳述するように、解析対象物(第3の導電体パターン)に関する各種情報の認識や解析対象物上の平坦性確認のため等に用いられる。
―本件を適用した具体的な諸実施形態―
以下、本件を適用した具体的な諸実施形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。以下の各実施形態では、電子デバイスとして半導体装置を例示するが、半導体装置以外にも、例えば半導体実装基板等の積層構造を有するデバイス等に適用することもできる。
各実施形態の半導体装置では、半導体基板の上方にMOSトランジスタ等のトランジスタ、メモリキャパシタ、フラッシュメモリ等の半導体メモリ等の所定の半導体素子(半導体基板と共に不図示)が形成されている。
(第1の実施形態)
図2は、第1の実施形態による半導体装置及びその解析方法を説明するための概略断面図であり、図3は同様の概略平面図である。図2及び図3では、図1の構成部材と同様のものには図1と同符号を付す。
この半導体装置では、図2(a)に示すように、上記した半導体素子の上方に、配線構造を有する領域(不図示)と、指標体を有する領域(当該領域のみ図示する。)とが形成されている。
配線構造の領域では、図1の領域11と同様に、層間絶縁膜(層間絶縁膜21と同一の膜)内にビア部が、その上の層間絶縁膜(層間絶縁膜22と同一の膜)内に配線部が設けられている。ビア部は上下の配線部と接続されており、ビア部と配線部とから配線構造が構成される。
指標体を有する領域では、層間絶縁膜21,22が交互に積層された様子を例示しており、最下の層間絶縁膜21から順次、via a層、metal a層、via b層、metal b層、via c層、metal c層とし、最上に層間絶縁膜21が形成されている。これらの層構成は配線構造の領域でも同様である。配線構造の領域では、各via層にビア部が、各metal層に配線部がそれぞれ形成されている。
指標体を有する領域では、via a層及びvia b層を構成する層間絶縁膜21に、配線構造の領域と同様のビア部(不図示)が適宜形成されている。また、metal a層、metal b層及びmetal c層に、配線部24が適宜形成されている。
そして、via c層には、図2(a)及び図3(a)に示すように、その上部のmetal c層に設けられた配線部24下に位置整合するように(平面視で内包されるように)、複数の指標体10aが羅列形成されている(これら複数の指標体10aをまとめて指標体群10Aと言う。)。各指標体10aは、層間絶縁膜21内で当該層間絶縁膜21に非貫通で形成された窪み内に導電材料が充填されて形成される。各指標体10aは、metal c層の配線部24とは接続されているが、metal b層の配線部24とは非接続とされている。ここで、metal c層の配線部24が上記した第1の導電体パターンに対応し、各指標体10aの直下の層間絶縁膜22に設けられた配線部24が解析対象物である上記した第3の導電体パターンに対応する。指標体群10Aは、metal c層の配線部24下に平面視で内包される部位に配されるため、その配置位置の制限が緩和され、しかも面積を増加させることはない。
配線構造を有する領域及び指標体を有する領域を形成するには、図1の領域11,12の場合と同様に、ダマシン法、例えばデュアルダマシン法が用いられる。
metal a層及びvia a層、metal b層及びvia b層については、層間絶縁膜22,21にリソグラフィー及びドライエッチング(ビア孔の形成)、メッキ法(配線材料の堆積)、CMP法(堆積した配線材料の表面平坦化)等が施され、配線部及びビア部が連続的に形成される。
metal c層及びvia c層については、配線構造を有する領域と指標体を有する領域とにデュアルダマシン法が同工程として適用される。
配線構造を有する領域では、層間絶縁膜22,21に上記の各手法と同様にして配線部及びビア部が連続的に形成される。
指標体を有する領域では、層間絶縁膜22,21に上記の各手法と同様にして配線部24及び複数の指標体10a(指標体群10A)が連続的に形成される。ここで、リソグラフィー及びドライエッチングでビア孔及び窪みを形成するに際して、各指標体10aの径の設計寸法を配線構造の領域のビア部のそれよりも小さく設定し、ビア孔及び窪みを形成するためのレジストマスクにおいて、ビア孔に対応するパターンはレジストを貫通する孔状に形成し、窪みに対応するパターンは露光量不足によりレジストを非貫通の窪み状に形成する。このレジストマスクを用いて、ビア孔を層間絶縁膜21が丁度貫通するエッチング条件で、当該層間絶縁膜21をドライエッチングする。このとき層間絶縁膜21には、配線構造を有する領域では当該層間絶縁膜21を貫通するビア孔が、指標体を有する領域では当該層間絶縁膜21を非貫通の窪みが同時形成されることになる。
勿論、ビア孔と窪みとを別工程として分けて順次形成するようにしても良い。
上記のように構成された半導体装置において、その故障解析を解析対象物の表面出し作業により行う場合に、解析対象物の上部の平坦性を確認する方法を、図2(b)及び図3(b),(c)を用いて説明する。
ここでは、指標体群10Aの直下に存するmetal b層の配線部24を解析対象物とする。故障解析を行うには、半導体装置の表面を例えばCMP法により研磨してゆき、解析対象物であるmetal b層の配線部24を露出させることになる。
例えば従来の半導体装置のように、解析対象物である配線部24の上部に指標体群10Aを有しない場合では、例えばCMP法による研磨に誤差が生じて平坦性が悪い(例えば、研磨面が解析対象物である配線部24の水平面から傾斜した状態で研磨が進行している。)と、解析対象物である配線部24を露出させる際にもその表面が傾斜した露出面となり、配線部24が研磨される。この場合、配線部24の一部、甚だしくはその大部分が研磨によって消失し、配線部24の適正な故障解析が不能となる。このような事態を回避するためには、平坦性を逐一確認する作業を要し、多くの時間と労力を必要とする。
これに対して本実施形態の半導体装置では、解析対象物である配線部24の上層に複数の指標体10aが羅列してなる指標体群10Aが設けられているため、例えば図2(b)のようにCMP法による研磨に誤差が生じて平坦性が悪い場合でも、解析対象物である配線部24に研磨が到達する前に、平坦性に問題ある旨を指標体群10Aにおける各指標体10aの研磨状態により容易且つ確実に確認できる。この状況認識により、当該研磨状態に基づいてCMP研磨を適宜補正し、十分な平坦性を高精度に保った状態で解析対象物である配線部24の表面を露出させ、適正な故障解析に供することができる。
具体的には、CMP法による研磨が正確に進行して平坦性に問題がない場合には、図3(b)に示すように、指標体群10Aに研磨が到達した際に、平面視において指標体群10Aの各指標体10aが全て均等に露出することになる。
一方、CMP法による研磨に誤差が生じて、例えば平面視において上下方向、左右方向に研磨面が傾斜している場合には、図3(c)に示すように、指標体群10Aに研磨が到達した際に、平面視において指標体群10Aの各指標体10aが不均等に研磨されて露出することになる。
このように、研磨で露出した指標体群10Aを適宜視認することにより、即座に平坦性を確認することができる。
本実施形態による半導体装置において、指標体群10Aの適切な配置部位について説明する。
指標体群10Aは、不良解析時のサンプル加工時に認識しやすい部位に設けることが好ましい。
具体的には、図4に示すように、メモリセルアレイ2及びロジック回路3が適宜配設された半導体チップ1において、各メモリセルアレイ2及び各ロジック回路3の例えば四隅に、それぞれ指標体群10Aを配置するのが好適である。この場合、当該四隅には配線等の導電体パターン(第1の導電体パターン)の少なくとも一部が位置しており、この第1の導電体パターン下に位置整合するように指標体群10Aを配置することになる。
他の具体例としては、図5に示すように、チップ単位で半導体チップ20aの所期部位(図5(a))や、更には半導体チップ20aの領域R1における回路群単位で半導体回路群20bの所期部位(図5(b))、更には半導体回路群20bの領域R2における回路単位で半導体回路20cの所期部位(図5(c))に、それぞれ指標体群10Aを配置しても好適である。
勿論、指標体群10Aの好ましい配置部位は、図4の四隅や図5の各単位における所期部位に限定されるものではなく、半導体装置の構成等に応じて適宜定めれば良い。
以上説明したように、本実施形態によれば、観察者が論理情報提供者と常に連携することなく優れた作業効率をもって半導体装置における不良箇所を特定するに際して、解析対象物である配線部24上の平坦性を確認するための指標体群10Aを設けてもその配置位置の制限が緩和され、しかも面積を増加させることなく、解析対象物の表面出し作業に際して平坦性を容易且つ確実に確認することができる。
(第2の実施形態)
図6は、第2の実施形態による半導体装置における主要部及び半導体装置の解析方法を説明するための概略断面図である。図6では、図1の構成部材と同様のものには図1と同符号を付す。
本実施形態の半導体装置は、第1の実施形態の同様の半導体装置であって、指標体群10Aの代わりに、或いは指標体群10Aと共に、所定部位に指標体10dが適宜配置されている。
ここでは、指標体10dが配置された層、或いは解析対象物である配線部24(第3の導電体パターン)が設けられた層等の層番号としての情報を、指標体10dに担持させる。
具体的には、例えば半導体基板上の所定層位置を基準として、「1層目(M1)」である旨の情報を指標体10dに担持させる場合には、該当する層間絶縁膜に指標体10dを例えば2つ羅列形成する(図6(a))。このようにして順次、「2層目(M2)」である旨の情報を担持させる場合には、該当する層間絶縁膜に指標体10dを例えば3つ羅列形成し(図6(b))、「3層目(M3)」である旨の情報を担持させる場合には、該当する層間絶縁膜に指標体10dを例えば4つ羅列形成し(図6(c))、「4層目(M4)」である旨の情報を担持させる場合には、該当する層間絶縁膜に指標体10dを例えば5つ羅列形成し(図6(d))、「5層目(M5)」である旨の情報を担持させる場合には、該当する層間絶縁膜に指標体10dを例えば6つ羅列形成する(図6(e))。
勿論、図6の場合は飽くまで一例であり、指標体10dに担持させる層数を表す指標体10dの数の規定は、半導体装置の種類や回路構成の種類等に応じて任意に行うことができる。
上記のように構成された半導体装置において、その故障解析を解析対象物の表面出し作業により行う場合に、現在研磨されている層を容易に確認することができる。
即ち、例えばCMP法により最上層から順次研磨する際に、予め決められた所期の規定に従って、表面に露出した指標体10dの数から、現在、当該研磨の対象となっている層が特定される。例えば、当該層間絶縁膜から露出した指標体10dの数が4つであれば、上記の規定により「3層目(M3)」である旨が特定される。
このように指標体10dを配置することにより、到達層の情報(何層目であるか)を容易且つ的確に認識し、解析対象物の故障解析に適宜に供することができる。
以上説明したように、本実施形態によれば、観察者が論理情報提供者と常に連携することなく優れた作業効率をもって半導体装置における不良箇所を特定するに際して、指標体10dを設けてもその配置位置の制限が緩和され、しかも面積を増加させることなく、指標体10dにより解析対象物の表面出し作業に際して現在の研磨到達層の情報を的確に把握することができる。
(第3の実施形態)
図7は、第3の実施形態による半導体装置における主要部及び半導体装置の解析方法を説明するための概略断面図である。図7では、図1の構成部材と同様のものには図1と同符号を付す。
本実施形態では、半導体装置として、そのメモリセルアレイ2に、第1の実施形態の指標体群10Aと共に、諸々の論理情報を担持した指標体10b,10cが設けられている。
メモリセルアレイ2では、ビット線32とワード線33とが絶縁膜を介して所定距離離間して交差しており、当該各交差部位にそれぞれ所定のメモリセル(不図示)が設けられている。ここで、ビット線32は、各ワード線33に対して複数本、図示の例では4本ずつ平行に各ビット線群として配置されている。そして、ビット線32及びワード線33を囲むように、所期のメモリセルを選択するためのアドレスデコーダ31が設けられている。
このメモリセルアレイには、例えばその四隅、即ちアドレスデコーダ31上の4箇所(図示の例では1箇所のみ示す。)に、平坦性確認のための指標体群10Aが配置されている。
更に、ビット線32上の所定部位に、論理情報を担持した指標体10b,10cが配置されている。
指標体10bは、解析対象物であるビット線32(第3の導電体パターン)における論理アドレスの進行順序や、解析対象物であるビット線32に関する配置情報(回転、反転配置情報)を担持している。図7(a)では、ビット線群(図示の例ではビットx)において、0のビット線32上の図中上方に1つの指標体10cが、3のビット線32上の図中下方に1つの指標体10cがそれぞれ設けられており、回転配置情報が一意に規定されている。
これに対して図7(b)では、指標体10bの配置位置が図7(a)とは逆とされており、回転配置情報が図7(a)とは反転した状態で一意に規定されている。
指標体10cは、ビット線群を構成する解析対象物である各ビット線32における論理アドレスの進行方向の情報を担持している。図7(a)では、ビット線群(図示の例ではビット0)において、0のビット線32上に1つの指標体10cが、1のビット線32上に2つの指標体10cが、2のビット線32上に3つの指標体10cが、3のビット線32上に4つの指標体10cがそれぞれ設けられている。更に、他のビット線群(図示の例ではビット1)において、0〜3の各ビット線32上にこの順序で図中上方から下方へ向かうように指標体10cがそれぞれ設けられている。これらの指標体10cにより、論理アドレスの進行方向が一意に規定されている。
これに対して図7(b)では、ビット0のビット線群について、図7(a)とは指標体10cの配置状態が異なり、論理アドレスの進行方向が図7(a)とは逆方向に一意に規定されている。
上記のように構成された半導体装置において、その故障解析を解析対象物の表面出し作業により行う場合には、例えばCMP法により解析対象物である導電体パターン、ここではビット線32の表面を露出させる。この表面出し作業においては、第1の実施形態で説明したように、指標体群10Aの各指標体10aにより、平坦性の確認及びその補正を迅速且つ的確に行うことができる。そして、指標体10b,10cにより、解析対象物であるビット線32の論理情報を容易に特定し、解析対象物の故障解析に適宜に供することができる。
以上説明したように、本実施形態によれば、観察者が論理情報提供者と常に連携することなく優れた作業効率をもって半導体装置における不良箇所を特定するに際して、指標体10b,10cを設けてもその配置位置の制限が緩和され、しかも面積を増加させることなく、指標体10b,10cにより解析対象物の表面出し作業に際して当該解析対象物の諸々の論理情報を的確に把握することができる。
上記した第1〜第3の実施形態において、指標体10(10a,10b,10c,10d)は様々に部位適宜に配置することができる。例えば図8に示すように、複数の半導体チップ20aの設けられた半導体ウェーハ20において、指標体10(10a,10b,10c,10d)は、半導体チップ20a上でも、或いは隣接する半導体チップ20a間のスクライブ領域34上でも、状況に応じて適宜に配置することが可能である。
以下、本件の諸態様について、付記としてまとめて記載する。
(付記1)基板と、
前記基板の上方に形成された第1の絶縁膜と、
前記第1の絶縁膜上に形成された第2の絶縁膜と、
前記第2の絶縁膜内に形成された第1の導電体パターンと、
前記第1の導電体パターン下の前記第1の絶縁膜内に形成された第1の導電部と
を含み、
前記第1の導電部は、前記第1の絶縁膜の表層で当該第1の絶縁膜に非貫通で形成された窪み内に設けられていることを特徴とする電子デバイス。
(付記2)前記第2の絶縁膜内に形成された第2の導電体パターンと、
前記第1の絶縁膜内に前記第2の導電体パターンと接続するように形成された第2の導電部と
を更に含み、
前記第2の導電部は、前記第1の絶縁膜を貫通する開孔内に設けられていることを特徴とする付記1に記載の電子デバイス。
(付記3)前記基板の上方で、表面に前記第1の絶縁膜が積層された第3の絶縁膜と、
前記第3の絶縁膜内に形成された第3の導電体パターンと
を更に含み、
前記第1の導電部は、前記第3の導電体パターンに関する情報を担持していることを特徴とする付記1又は2に記載の電子デバイス。
(付記4)前記第1の導電部は、前記第1の導電体パターン下に複数個設けられていることを特徴とする付記1〜3のいずれか1項に記載の電子デバイス。
(付記5)前記第1の導電部は、前記第1の導電体パターン下に1つ又は複数個設けられており、その数から、当該第1の導電部の設けられた前記第1の絶縁膜の層順序が認識できるように形成されていることを特徴とする付記1〜3のいずれか1項に記載の電子デバイス。
(付記6)基板と、
前記基板の上方に形成された第1の絶縁膜と、
前記第1の絶縁膜上に形成された第2の絶縁膜と、
前記第2の絶縁膜内に形成された第1の導電体パターンと、
前記第1の導電体パターン下の前記第1の絶縁膜内に形成された第1の導電部と
を含み、
前記第1の導電部が、当該第1の絶縁膜を非貫通に形成された窪み内に設けられている電子デバイスについて、
前記第2の絶縁膜及び前記第1の導電体パターンを除去し、前記第1の絶縁膜の表面から前記第1の導電部を露出させることを特徴とする電子デバイスの解析方法。
(付記7)前記電子デバイスでは、前記第1の導電部が前記第1の導電体パターン下に複数個設けられており、
前記第2の絶縁膜及び前記第1の導電体パターンを研磨して除去し、前記第1の絶縁膜の表面から前記第1の導電部を露出させ、
前記第1の絶縁膜の表面から露出した前記第1の導電部の残存状況から、前記第1の絶縁膜の研磨の均一性を判断することを特徴とする付記6に記載の電子デバイスの解析方法。
本件の半導体装置の基本骨子を説明するための概略断面図である。 第1の実施形態による半導体装置及びその解析方法を説明するための概略断面図である。 第1の実施形態による半導体装置及びその解析方法を説明するための概略平面図である。 第1の実施形態による半導体装置において、指標体の適切な配置部位について説明する概略平面図である。 第1の実施形態による半導体装置において、指標体の他の適切な配置部位について説明する概略平面図である。 第2の実施形態による半導体装置における主要部及び半導体装置の解析方法を説明するための概略断面図である。 第3の実施形態による半導体装置における主要部及び半導体装置の解析方法を説明するための概略断面図である。 第1〜第3の実施形態による半導体装置において、指標体の配置可能な部位について説明する概略平面図である。
符号の説明
1,20a 半導体チップ
10,10a,10b,10c,10d 指標体
10A 指標体群
11 配線構造を有する領域
12 指標体を有する領域
20 半導体ウェーハ
20b 半導体回路群
20c 半導体回路
21,22 層間絶縁膜
23 ビア部
24 配線部
25 ビア孔
26 窪み
31 アドレスデコーダ
32 ビット線
33 ワード線
34 スクライブ領域

Claims (5)

  1. 基板と、
    前記基板の上方に形成された第1の絶縁膜と、
    前記第1の絶縁膜上に形成された第2の絶縁膜と、
    前記第2の絶縁膜内に形成された第1の導電体パターンと、
    前記第1の導電体パターン下の前記第1の絶縁膜内に形成された第1の導電部と
    を含み、
    前記第1の導電部は、前記第1の絶縁膜の表層で当該第1の絶縁膜に非貫通で形成された窪み内に設けられていることを特徴とする電子デバイス。
  2. 前記第2の絶縁膜内に形成された第2の導電体パターンと、
    前記第1の絶縁膜内に前記第2の導電体パターンと接続するように形成された第2の導電部と
    を更に含み、
    前記第2の導電部は、前記第1の絶縁膜を貫通する開孔内に設けられていることを特徴とする請求項1に記載の電子デバイス。
  3. 前記第1の導電部は、前記第1の導電体パターン下に複数個設けられていることを特徴とする請求項1又は2に記載の電子デバイス。
  4. 基板と、
    前記基板の上方に形成された第1の絶縁膜と、
    前記第1の絶縁膜上に形成された第2の絶縁膜と、
    前記第2の絶縁膜内に形成された第1の導電体パターンと、
    前記第1の導電体パターン下の前記第1の絶縁膜内に形成された第1の導電部と
    を含み、
    前記第1の導電部が、当該第1の絶縁膜を非貫通に形成された窪み内に設けられている電子デバイスについて、
    前記第2の絶縁膜及び前記第1の導電体パターンを除去し、前記第1の絶縁膜の表面から前記第1の導電部を露出させることを特徴とする電子デバイスの解析方法。
  5. 前記電子デバイスでは、前記第1の導電部が前記第1の導電体パターン下に複数個設けられており、
    前記第2の絶縁膜及び前記第1の導電体パターンを研磨して除去し、前記第1の絶縁膜の表面から前記第1の導電部を露出させ、
    前記第1の絶縁膜の表面から露出した前記第1の導電部の残存状況から、前記第1の絶縁膜の研磨の均一性を判断することを特徴とする請求項4に記載の電子デバイスの解析方法。
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