JP5016210B2 - 圧電薄膜積層トランス及びその製造方法 - Google Patents

圧電薄膜積層トランス及びその製造方法 Download PDF

Info

Publication number
JP5016210B2
JP5016210B2 JP2005270812A JP2005270812A JP5016210B2 JP 5016210 B2 JP5016210 B2 JP 5016210B2 JP 2005270812 A JP2005270812 A JP 2005270812A JP 2005270812 A JP2005270812 A JP 2005270812A JP 5016210 B2 JP5016210 B2 JP 5016210B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
thin film
piezoelectric
piezoelectric thin
film
substrate
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2005270812A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2007081334A (ja
JP2007081334A5 (ja
Inventor
博 大木
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sharp Corp
Original Assignee
Sharp Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sharp Corp filed Critical Sharp Corp
Priority to JP2005270812A priority Critical patent/JP5016210B2/ja
Publication of JP2007081334A publication Critical patent/JP2007081334A/ja
Publication of JP2007081334A5 publication Critical patent/JP2007081334A5/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5016210B2 publication Critical patent/JP5016210B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Dc-Dc Converters (AREA)

Description

本発明は、各種電源に用いられるトランスに関し、特に、小型化、薄型化、軽量化、高信頼性が要求される小型電源に用いて好適とされる降圧ないし昇圧型の圧電薄膜積層トランスに関する。
従来、各種の家電機器、AV機器等の電子機器に用いられる変圧素子として巻線型の電磁トランスが用いられてきた。この電磁トランスは、磁性体のコアに導線を巻き付ける構造になっており、高い変成比を実現するためには巻き付ける導線の数を多くする必要があり、また絶縁耐圧を確保する必要もあるため、小型、薄型の電磁トランスを実現するのは非常に困難であった。
このような電磁式巻線トランスに対して、圧電トランスが提案された(特許文献1参照)。特許文献1に記載されている圧電トランスは、従来の電磁トランスと全く異なる動作原理を有するものである。図5は、単板タイプの圧電トランス、いわゆるローゼン型圧電トランスの構成例を示す斜視図である。以下に、図5を参照しつつ、特許文献1に記載の圧電トランスの構成について説明する。
圧電体100の上・下面に平面状電極119を設けた部分が駆動部116であり、厚み方向に分極されている。また、圧電体100の端部に設けられた端面電極126と駆動部116とで挟まれた部分が発電部117であり、長さ方向に分極されている。このような構造を有する圧電トランスは、長さ方向の縦振動の共振時の節点に支持具127を装着し、トランスの基体(図示せず)に固定する。この状態で、上部平面状電極119に接続した外部入力電気端子121と下部平面状電極119bに接続した外部入力電気端子125とを介して圧電体100の長さ方向に対する縦振動の共振周波数を有する交流電圧を印加すると、外部入力電気端子125と端面出力電極126に接続した外部出力電気端子122との間に電位差が発生する。
しかしながら、図5に示すように、駆動部及び発電部ともに外部入出力電気端子121、125の接続位置が振動の節点ではないことから、効率及び信頼性が低下するという問題点があった。また、図5に示した圧電トランスは単板構造であることから、昇圧比を十分に大きくすることはできないという問題もあった。
これらの問題点を解決するために、積層セラミックを用いた積層型圧電トランスが提案されている(特許文献2参照)。によれば、積層型圧電トランスは、低インピーダンスの駆動部と高インピーダンスの発電部とから構成されている。低インピーダンスの駆動部は、平面状の内部電極と圧電体(厚み方向に分極)とが交互に複数積層され、上下の表面に平面状電極が設けられており、内部電極の接続用として、外部電極が側面上に形成されている。
また、高インピーダンスの発電部は、短冊状の内部電極と圧電体(長さ方向に分極)とが交互に積層され、上下の表面に短冊状電極が設けられ、内部電極の接続用として、外部電極が側面上に形成されている。このような構造の圧電トランスは、長さ方向の縦振動の節点で外部入出力電気端子をそれぞれ接続できるため、ローゼン型圧電トランスで説明したような効率及び信頼性の低下は起こらず、昇圧比も大きくとれる。
以上のように、単板型及び積層型圧電トランスは、いずれも昇圧型の構造を有するものであり、降圧型の圧電トランスとして用いることができない。
降圧型の圧電トランスとしては、特許文献3、特許文献4、特許文献5でそれぞれ提案されている。特許文献4に記載の圧電トランスは単板型であり、特許文献3及び特許文献5に記載の圧電トランスは積層型であるものの、基本的な構造としては、昇圧構造の入出力を逆にした構造を有する。即ち、高インピーダンスの駆動部と低インピーダンスの発電部で構成される。特許文献3によれば、駆動部の長さ方向の振動に連動させて、発電部の長さ方向の振動を発生させ、降圧された電圧を発生させるもので、外部入力電気端子を介して、駆動部に長さ方向に対する一次の共振周波数の交流電圧を印加して、外部出力電気端子を介して、発電部に降圧された電圧を発生するものである。特許文献4では、縦振動横効果を利用することが特徴であり、特許文献5では、三次の共振周波数の交流電圧を印加することが特徴である。
米国特許第2,830,274号公報 特許第2508575号公報 特開平8−153914号公報 特開平6−177451号公報 特開平5−235432号公報
しかしながら、上記背景技術に記載の圧電トランスは、以下のような問題点を有している。
すなわち、一般的な圧電トランスは、圧電体としてセラミック又は積層セラミックを用いており、圧電体の実装の際に、トランス基体にセラミック又は積層セラミックを後付けするため、小型化、薄型化が難しくなるという問題があった。
また、圧電体(セラミック)を後付けする構成は、デバイス構造が複雑化するため、圧電トランスの部品増加、プロセスの複雑化を招き、製造コストの低減という観点から問題があった。
さらに、上記の圧電トランスは、電極を含めた配線構造を形成できるものであるが、ミクロンレベルの微細化に対しては限界があり、機能集積化(機能一体化)に関する問題があった。
また、微細配線を設けた積層セラミックは、その製造工程中に1000℃以上の高温で一括焼成する工程を含むため、電極配線材料が限定されるという問題もある。圧電トランスを、予めトランス基体に設けた場合においても、セラミック形成プロセスは1000℃以上の高温度を用いるため、トランス基体に対して熱ダメージが入るため、製造温度を低減する必要があるという問題があった。
本発明は、上記のような課題を解決するためになされたものであり、圧電トランスの小型化、薄型化、周辺回路等の機能集積化、低コスト化、さらには低温プロセス化を可能にすることを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明による圧電薄膜積層トランスは、半導体基板上に、圧電体材料、電極材料、配線材料、絶縁材料等を堆積し、それぞれを所望の形状に加工し、溝部を形成することにより、トランスの機能構造を構築する。また、本発明の圧電薄膜トランスは、圧電薄膜の積層構造を有し、積層数が多い低インピーダンス側の圧電薄膜は凸凹構造で表面積を大きくすることを特徴とする。
すなわち、本発明は、
1)圧電体の低インピーダンス部に対する一つの電極表面が高インピーダンス部の一つの電極表面積よりも大きいこと
2)低インピーダンス部の一つの電極表面が凸凹構造であること
3)圧電体が堆積膜であること
を特徴とする圧電薄膜積層トランスを提供する。
また、本発明は、
4)半導体基板上に犠牲層を形成する工程と、前記犠牲層上に電極を形成する工程と、前記電極の一部に凸凹構造を形成する工程と、前記一部に凸凹構造を含む電極上に堆積膜を形成する工程とを少なくとも含むこと
5)堆積膜を形成する工程がエピタキシャル成長法であること
を特徴とする圧電薄膜積層トランスの製造方法を提供する。
小型化、薄型化、周辺回路等の高集積化、低コスト化可能な圧電トランス薄膜積層構造を提供ことができる。また、小型電源に適用可能で大容量出力可能な圧電トランス薄膜積層構造を提供することができる。
以下に、本発明の実施の形態による圧電薄膜積層トランスについて図面を参照しながら説明を行う。
以下に、本発明の一実施の形態による圧電薄膜積層トランスの構造について、図1及び図2を参照して説明する。図1Aは本実施の形態による薄膜積層構造からなる圧電体の斜視図であり、図1Bは、図1Aにおいてビアの構成を示す断面図である。図2は圧電薄膜積層構造からなるトランスの斜視図である。
本実施の形態による圧電薄膜積層トランスは、圧電体として堆積膜を用いており、セラミックスを用いる従来の圧電トランスと比較すると、そのデバイス構成、製造方法が大きく異なると共に、薄膜積層構造を用いることにより、トランス特性が大幅に向上する。
まず、図1Aを参照して、本実施の形態による圧電体の一構成例について説明する。本実施の形態による圧電体Aは、隣接して配置されている低インピーダンス部(駆動部)16と高インピーダンス部(発電部)17とから構成されている。低インピーダンス部16と高インピーダンス部17とは、その間に形成されている絶縁部18により互いに電気的に絶縁されている。
低インピーダンス部16の内部電極は、詳細に関しては図4を参照して後述するが、凸凹形状に加工されており、電極表面積が大きくなるように工夫されている。これは、容量が電極表面積に比例するためであり、このような凸凹形状の内部電極の間には、圧電薄膜が挿入され、凸凹形状と圧電薄膜とで積層構造が形成されている。一方、高インピーダンス部17の内部電極は凹凸の少ないほぼフラットな形状であり、例えば、低インピーダンス部16の外部電極19と高インピーダンス部17の外部電極20とを比較すると分かるように、外部電極20の方が小さく加工されている。
また、低インピーダンス部16と高インピーダンス部17とのそれぞれの内部電極は、図1Aでは見えない内部(それぞれのノード点16b、17b)において図1Bに示すようにビア16a、17aによりそれぞれ交互に電気的に接続されている。
上記内部電極間に挿入される圧電薄膜は、低インピーダンス部16で厚み方向に、高インピーダンス部17で長さ方向に分極されている。また、低インピーダンス部16の外部電極19は外部端子21及び23と電気的に接続すると共に、高インピーダンス部17の外部電極20は外部端子22及び外部端子24と電気的に接続する。
次に、図2を参照して、本実施の形態による圧電薄膜積層トランスの構成について説明する。本実施の形態による圧電薄膜積層トランスは、図1に示すような圧電体Aが、例えばシリコン半導体基板上に形成されている。図2に示すように、低インピーダンス部16、高インピーダンス部17及び絶縁部18からなる圧電体は、基板1又は基板1上に形成された絶縁膜(犠牲膜)1aに形成されている窪み30内において中空状態で保持されている。符号L1で示される破線は、犠牲膜1aのうち、凸凹形状の電極と圧電薄膜との積層開始時までに堆積した犠牲膜の上面の位置を示している。上面の位置L1まで犠牲膜を堆積した後に、凸凹形状の電極と圧電薄膜との積層を開始する。
このような圧電体Aは、低インピーダンス部16の外部電極19と、外部端子21及び23のそれぞれとを電気的に接続するビア31a、31bと、により支持されている。すなわち、外部端子21は基板1上に設けられた絶縁層1a上に接しており、外部端子23は基板1に直接接する構造を有することにより、低インピーダンス部16を物理的に支持することで圧電体Aを上下方向(基板の法線方向)に支持するとともに、高インピーダンス部17を上下方向に浮かせた状態にする。外部端子22、24は基板1には接しておらず、絶縁膜1aに接している。支点は振動のノード点に設けられており、圧電トランスの効率の低下を防止する。高インピーダンス部17の外部電極20と電気的に接続した外部端子22及び24は、基板1上に形成された絶縁層1aを厚さ方向と90度の角度で交差する方向である長さ方向に突き抜けるように構成されている。これにより、高インピーダンス部17を基板面に水平な方向から支持しており、上下方向には浮遊状態となっている。
図3及び図4を参照しつつ、本実施の形態による圧電薄膜積層トランスの製造方法について説明を行う。尚、図3においては、簡単化のために、図2に示す犠牲膜1aのうちL1を上面とする犠牲膜が形成された状態までを省略して示している。
図3(a)は、半導体基板1上に電極材料堆積膜2を堆積した状態における工程断面図である。半導体基板1は、シリコン(Si)、シリコンゲルマニウム(SiGe)、ガリウム砒素(GaAs)等の入手可能な半導体が利用可能である。また、電極材料堆積膜2は、白金(Pt)、イリジウム(Ir)、ルテニウム(Ru)、銀合金、ニッケル合金等の金属材料、ルテニウムオキサイド(RuO)、SRO(SrRuO)、LSCO((LaSr)CoO)、LNO(LaNiO)等の酸化物材料が利用可能である。
図3(b)は、電極材料堆積膜2をパターニングした後の工程断面図である。電極材料堆積膜2のパターニングは、低インピーダンス部16上の電極材料堆積膜2に凸部3(表面を凸凹にする)を形成する工程と、後述する絶縁部7が形成される領域上の電極材料堆積膜2を完全に除去して、低インピーダンス部(駆動部)16予定領域と高インピーダンス部(発電部)17予定領域との境界にスペース4を形成する工程とからなる。両者の工程とも、半導体で通常用いられるフォトリソグラフィー及びエッチングにより行なうことが望ましい。
図3(c)は、圧電材料堆積膜を堆積した後の工程断面図である。圧電材料堆積膜は、例えば、PT(PbTiO)系、PN(PbNb)系、PZT(PbZr1−XTiXO)系及びこれらの固溶体等のPb系圧電材料、BT(BaTiO)系、BNT((Bi0.5Na0.5)TiO)系、NN(NaNbO)系、LT(LiTaO)系、BIT(BiTi12)系、SBT(SrBiTa)系、LT(LiTaO)系及びこれらの固溶体等の非Pb系圧電材料をそれぞれ利用可能である。また、堆積方法としては、ゾルゲル法、スパッタ法、MBE(Molecular Beam Epitaxy)法、MOCVD(Metal Organic Chemical Vaper Deposition)法等が利用可能である。
さらに、この時、圧電材料堆積膜の配向制御を行なう必要がある。本実施の形態においては、低インピーダンス部5は厚さ方向に分極し、高インピーダンス部6は長さ方向に分極し、絶縁部7は無配向に制御する。従来のようなセラミック材料を用いる場合、数kVの高い電圧で分極処理が必要であるが、本実施の形態による圧電材料堆積膜においては、下地の効果を利用して堆積膜の配向制御を行なう。このような下地の効果を利用して配向制御を行なう場合、ステップカバレッジの良好なMOCVD法、MBE法を用いたエピタキシャル成長が好ましい。さらに、圧電トランスの性能が良好な範囲であってステップカバレッジの良好な条件でエピタキシャル成長するのがより好ましい。
尚、下地の効果とは、MOCVD法、MBE法等のエピタキシャル膜に於いて、下地となる電極材料に対する格子定数等の結晶構造の情報を反映した(例えば、近い格子定数や結晶構造の膜が上に堆積されるなど)圧電材料堆積膜が成長する現象を利用することを意味する。これにより、下地の異なる領域の同一平面上においても異なる配向性を有する圧電材料堆積膜が形成できる。
図3(d)は、圧電材料堆積膜をパターニングした後の工程断面図である。圧電材料堆積膜のパターニングは、図3(b)と同様に、フォトリソグラフィー及びエッチングで行なうことが好ましい。圧電材料堆積膜8の凸凹形状は、下地の電極材料堆積膜の凸凹形状を反映させることにより形成することが好ましい。従って、MOCVD(Metal Organic Chemical Vaper Deposition)法は、凸凹構造の電極材料堆積膜に対して、形状再現性良く被覆するように圧電材料堆積膜8を堆積することできるため、薄膜積層構造の形成に用いると良い。
図4(a)は、最下層の電極材料堆積膜2に、圧電材料堆積膜8と、第二の電極材料堆積膜9と、第二の圧電堆積膜10と、を順番に堆積した後の工程断面図である。圧電材料堆積膜8の凸凹形状上に第二の電極材料堆積膜9を堆積する。また、この第二の電極材料堆積膜9には、フォトリソグラフィーとエッチングにより、凸凹形状を形成する。ここで、低インピーダンス部16に隣接して高インピーダンス部17を形成するために、第二の電極材料堆積膜10は高インピーダンス部17で完全にエッチング除去される。さらに、低インピーダンス部16には、第二の電極材料堆積膜9の凸凹形状上に第二の圧電堆積膜10を凹凸形状を保持しながら堆積する。凸凹状態を保持できる膜の堆積方法としては、CVD法がある。例えば、FeRAMに於いて、キャパシタ面積を増加させるために、三次元構造上に強誘電体薄膜を形成することができる。また、スペースを埋める段階としては、デバイス設計上、必要な層数を積層した後に埋めることが好ましく、埋め方としては、膜厚を増加させることにより可能になる。
第二の圧電材料堆積膜10及び第二の電極材料堆積膜9の材料種は、図3(c)及び図3(a)と同様のもので良い。また、電極材料堆積膜2と第二の電極材料堆積膜9は、内部に設けられたビアにより電気的に接続される。
図4(b)は、第二の圧電材料堆積膜10を凸凹形状に加工し、第三の電極材料堆積膜11をその上に堆積し、凸凹形状に加工した後の工程断面図を示す。このような薄膜積層構造は、前述のような堆積及び凸凹形状の加工を繰り返して行なうことにより形成することができる。
図4(c)は、最上層の電極材料堆積膜15を堆積した後の工程断面図である。凸凹形状に加工された第三の電極材料堆積膜11の上に第三の圧電材料堆積膜12が堆積され、第三の圧電材料堆積膜12が凸凹形状に加工される。第三の圧電材料堆積膜12上に対して、第四の電極材料堆積膜13、第四の圧電材料堆積膜14も同様に堆積及び加工され、引き続き、最上層に設けられる第五の電極材料堆積膜15が堆積される。このような低インピーダンス部16及び高インピーダンス部17のそれぞれの積層数は、デバイス設計指針に基づき決定すれば良い。
圧電薄膜積層トランスの寸法は、例えば、長さ10mm、幅5mm、厚さ1mmであり、圧電薄膜として、チタン酸ジルコン酸鉛系圧電材料(k31=35%、k33=65%、Qm=2000前後)を用い、所望の方向に分極すると、高周波帯の共振周波数で最大エネルギー変換効率が95%以上、降圧比が0.1、出力電力が5W以上の圧電トランスを実現することができた。
その後、図2に示すように、犠牲膜1aを上積みしていき、ビア31aを形成した後に、低インピーダンス部の外部端子21を形成し、次いで、犠牲膜1aの一部領域を除去して開口30を形成する。尚、開口30を形成するためのエッチング時に絶縁部18も除去されないように、犠牲膜1aと絶縁部18との材料を異なるエッチング特性を有するものとするのが好ましい。
以上に説明した工程を用いることにより、圧電トランスの小型化、薄型化、周辺回路等の高集積化、低コスト化可能な圧電トランス薄膜積層を提供可能とすると共に、小型電源に適用可能な大容量出力可能な圧電トランス薄膜積層を提供可能にしている。
本発明は、圧電トランスに利用可能である。
本実施の形態による圧電体の斜視図である。 図1Aにおいて、ビアの構成を示す断面図である。 実施の形態による圧電薄膜積層トランスの斜視図である。 本実施の形態による圧電薄膜積層トランスの工程断面図である。 本実施の形態による圧電薄膜積層トランスの工程断面図である。 一般的な圧電トランスの斜視図である。
符号の説明
1 半導体基板
2 電極材料堆積膜
3 凸部
4 スペース
5 低インピーダンス部
6 高インピーダンス部
7 絶縁部
8 圧電材料堆積膜
9 第二の電極材料堆積膜
10 第二の圧電材料堆積膜
11 第三の電極材料堆積膜
12 第三の圧電材料堆積膜
13 第四の電極材料堆積膜
14 第四の圧電材料堆積膜
15 第五の電極材料堆積膜
16 低インピーダンス部
17 高インピーダンス部
18 絶縁部
19 低インピーダンス部の外部電極
20 高インピーダンス部の外部電極
21 低インピーダンス部の外部端子
22 高インピーダンス部の外部端子
23 低インピーダンス部の外部端子
24 高インピーダンス部の外部端子
25 外部入力電気端子
26 端面出力電極
27 支持具

Claims (8)

  1. 基板と、該基板に堆積された電極材料堆積膜と、該電極材料堆積膜に堆積された圧電体薄膜により形成され、高インピーダンス部と低インピーダンス部とからなる圧電体を有するトランスにおいて、前記圧電体薄膜からなる圧電体を絶縁膜に支持させ、前記高インピーダンス部の下にある前記基板を除去することにより前記高インピーダンス部が前記基板から浮いた状態が維持されており、前記低インピーダンス部は外部電極と接続するビアにより支持されており、前記圧電薄膜が前記基板から離れた状態に保持されているトランスであって、
    前記低インピーダンス部の一つの電極の表面が凸凹構造により表面積を大きくするように形成されていることを特徴とする圧電薄膜積層トランス。
  2. 前記高インピーダンス部の電極がフラットに形成されていることを特徴とする請求項1に記載の圧電薄膜積層トランス。
  3. 基板と、接して形成された高インピーダンス部と低インピーダンス部を有する圧電体堆積膜と、前記高インピーダンス部の圧電体堆積膜前記基板を除去することにより形成された溝部上において浮いているトランスにおいて、前記圧電体堆積膜である圧電薄膜が絶縁膜に支持させることにより前記高インピーダンス部が前記基板から浮いた状態を維持されており、前記低インピーダンス部は外部電極と接続するビアにより支持されており、前記圧電薄膜が前記基板から離れた状態に保持されているトランスであって、
    前記低インピーダンス部の一つの電極の表面が凸凹構造により表面積を大きくするように形成されていることを特徴とする圧電薄膜積層トランス。
  4. 前記低インピーダンス部で厚み方向に、前記高インピーダンス部で長さ方向に圧電薄膜が分極されていることを特徴とする請求項1から3までのいずれか1項に記載の圧電薄膜積層トランス。
  5. 前記低インピーダンス部が、前記基板に設けられた絶縁膜に支持されることにより前記高インピーダンス部が前記基板から浮いた状態を維持していることを特徴とする請求項3又は4に記載の圧電薄膜積層トランス。
  6. 低インピーダンス部と高インピーダンス部とを備える圧電薄膜積層トランスの製造方法において、
    基板上に犠牲層を形成する工程と、
    該犠牲層上に電極を形成する工程と、
    前記低インピーダンス部が形成される前記電極に凸凹構造を形成する工程と、
    前記凸凹構造を含む電極上に圧電薄膜を堆積する工程と、
    圧電薄膜を加工して隣接して形成された前記高インピーダンス部と前記低インピーダンス部とを有する圧電体を形成する工程と
    前記高インピーダンス部の下にある犠牲層を除去することにより前記高インピーダンス部が前記基板から浮いた状態とする工程と
    を有することを特徴とする圧電薄膜積層トランスの製造方法。
  7. 前記薄膜を堆積する形成する工程は、エピタキシャル成長法を利用する工程であることを特徴とする請求項6に記載の圧電薄膜積層トランスの製造方法。
  8. 低インピーダンス部と高インピーダンス部とを備える圧電薄膜積層トランスの製造方法において、
    基板上に電極材料堆積膜を堆積するステップと、
    該電極材料堆積膜の前記低インピーダンス部が形成される第1の領域の表面に凸凹を形成するとともに、前記第1の領域と凸凹を形成していない前記高インピーダンス部が形成される第2の領域との境界における前記電極材料堆積膜を除去してスペースを形成するステップと、
    前記電極材料堆積膜からなる下地の効果を利用して圧電薄膜の配向制御を行なうステップと、
    圧電薄膜及び電極材料膜を必要な層数だけ堆積し、前記第1の領域において記電極材料堆積膜の凸凹形状を前記圧電薄膜及び前記電極材料膜に反映させることにより凸凹形状を形成するとともに、前記第2の領域に圧電薄膜材料及び電極材料膜をフラットに形成するステップと、
    前記高インピーダンス部の下にある犠牲層を除去することにより前記高インピーダンス部が前記基板から浮いた状態とするステップと、
    前記スペースを絶縁膜で埋めるステップと
    を有することを特徴とする圧電薄膜積層トランスの製造方法。
JP2005270812A 2005-09-16 2005-09-16 圧電薄膜積層トランス及びその製造方法 Expired - Fee Related JP5016210B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005270812A JP5016210B2 (ja) 2005-09-16 2005-09-16 圧電薄膜積層トランス及びその製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005270812A JP5016210B2 (ja) 2005-09-16 2005-09-16 圧電薄膜積層トランス及びその製造方法

Publications (3)

Publication Number Publication Date
JP2007081334A JP2007081334A (ja) 2007-03-29
JP2007081334A5 JP2007081334A5 (ja) 2008-01-17
JP5016210B2 true JP5016210B2 (ja) 2012-09-05

Family

ID=37941275

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2005270812A Expired - Fee Related JP5016210B2 (ja) 2005-09-16 2005-09-16 圧電薄膜積層トランス及びその製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5016210B2 (ja)

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101632052B1 (ko) * 2014-09-16 2016-06-20 국방과학연구소 압전소자의 제조방법
JP2017152575A (ja) * 2016-02-25 2017-08-31 京セラ株式会社 積層型圧電素子およびこれを備えた音響発生器、電子機器
JP7071172B2 (ja) * 2017-06-22 2022-05-18 太陽誘電株式会社 積層圧電素子、圧電振動装置、及び電子機器

Family Cites Families (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2643810B2 (ja) * 1993-12-20 1997-08-20 日本電気株式会社 圧電磁器トランスとその駆動方法
JP2002368299A (ja) * 2001-06-12 2002-12-20 Nissin Electric Co Ltd 圧電トランスの実装構造
JP4662112B2 (ja) * 2001-09-05 2011-03-30 独立行政法人産業技術総合研究所 強誘電体薄膜及びその製造方法
JP3906809B2 (ja) * 2002-04-08 2007-04-18 日本電気株式会社 線路素子及び半導体回路
JP2005005682A (ja) * 2003-05-16 2005-01-06 Matsushita Electric Ind Co Ltd 圧電トランスとそれを用いた電源回路及び照明装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2007081334A (ja) 2007-03-29

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4535076B2 (ja) 強誘電体キャパシタとその製造方法
US7560854B2 (en) Piezoelectric element and its manufacturing method
TWI690024B (zh) 半導體裝置及其製造方法
TWI654781B (zh) 壓電式層裝置的製造方法以及相關的壓電式層裝置
CN103081339A (zh) 振动发电元件以及具备该元件的振动发电装置
WO2019201521A1 (en) Bulk acoustic wave resonator and method for manufacturing the same
JP4445446B2 (ja) 半導体装置の製造方法
JP4600322B2 (ja) 強誘電体メモリ装置の製造方法
JP2004165351A (ja) 半導体装置の製造方法
JP5016210B2 (ja) 圧電薄膜積層トランス及びその製造方法
JP4438963B2 (ja) 強誘電体キャパシタ
JP2007081378A (ja) 半導体装置とその製造方法、および薄膜装置
KR100828846B1 (ko) 압전 트랜스 및 그 제조 방법
JP2001122698A (ja) 酸化物電極薄膜
JP4605056B2 (ja) 強誘電体メモリ装置の製造方法
JP2009071144A (ja) 強誘電体メモリの製造方法
JP4433200B2 (ja) 強誘電体キャパシタおよび半導体装置
JP5016207B2 (ja) 圧電薄膜トランス及びその製造方法
JP5842372B2 (ja) 圧電デバイスおよびその製造方法
JP4299610B2 (ja) 半導体装置及びその製造方法
JP2006024748A (ja) 強誘電体キャパシタをもつ半導体装置及びその製造方法
JP2002299572A (ja) 半導体装置およびその製造方法
JP2008277425A (ja) コンデンサ
JP2009071141A (ja) 強誘電体メモリ装置の製造方法及び強誘電体メモリ装置
KR100801200B1 (ko) 반도체 장치와 그 제조 방법, 및 박막 장치

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20070911

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20071122

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20110513

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20110531

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20110721

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20120221

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20120402

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20120605

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20120608

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20150615

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees