JP2005005682A - 圧電トランスとそれを用いた電源回路及び照明装置 - Google Patents

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克 武田
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Abstract

【課題】 小型化および大出力化を図ることができるように改良された圧電トランスを提供する。
【解決手段】 圧電トランスは、厚み方向において互いに反対の一方の面と他方の面を有する圧電セラミック円板を備える。駆動部と発電部の一方となる一対の低インピーダンス部が、圧電セラミック円板の中心軸に関して対称に圧電セラミック円板中に配置されると共に、駆動部と発電部の他方となる一対の高インピーダンス部が、一対の低インピーダンス部とは電気的に分離されるように、上記中心軸に関して対称に圧電セラミック円板中に配置される。当該圧電トランスは、圧電セラミック円板の径方向拡がり振動モードにより駆動される。
【選択図】 図1

Description

本発明は、一般に圧電トランスに関するものであり、より特定的には、小型化および大出力化を図ることができるように改良された圧電トランスに関する。
本発明は、またそのような圧電トランスを備える電源回路に関する。本発明は、さらにそのような圧電トランスを備える照明装置に関する。
圧電トランスは、電磁トランスよりも単位体積当たりの電力密度が大きいので、小型化、薄型化が可能であり、逆圧電効果による機械共振振動を励振して電力変換を行うので、高い変換効率を実現できる。そのため、電子装置の電源回路を小型化するため、近年、スイッチング電源には圧電トランスが用いられている。
図24は、従来のローゼン型圧電トランスの斜視図である。
圧電トランス1は、圧電材料からなる矩形板2を含む。図中、矩形板2のほぼ左半分に、互いに対向する電極3および電極4が形成され、これらは駆動部側(入力側)の電極を構成している。矩形板2の端面に、発電部側(出力側)の電極5が形成されている。矩形板2の材質がチタン酸ジルコン酸鉛(PZT)等の圧電セラミックである場合には、矩形板2の左半分において、矢印Aで示すように厚さ方向に分極されている。分極処理は、電極3および電極4を利用して行われる。右半分は、電極3、電極4および電極5を利用して、矢印Bで示すように長さ方向に分極されている。
ここで、電極4を共通電極として、電極3と電極4との間に、矩形板2の長さ方向に伸縮する機械的振動を励振する、共振周波数近傍の交流電圧を印加する。これにより、圧電トランス1は、長さ方向に伸縮する機械的振動を励振する。この機械的振動が圧電効果によって発電部側の電極5と4の間に電荷が誘起される。駆動部側の電極である電極3と電極4で求めることができるインピーダンスに対する、発電部側の電極である電極5と電極4で求めることができるインピーダンスの比に応じて、駆動部側の電極3と4に印加した電圧が昇圧された、高電圧が発電部側の電極である電極5と電極4との間で取り出される。
しかし、このような矩形板2の長さ方向に伸縮する機械的振動を用いる圧電トランスは、その構造と振動モードから大電流を流しにくい構成となっていた。これについて説明する。
図25(A)は、図24のローゼン型圧電トランスにおけるXXVA―XXVA線に沿う断面図である。圧電トランス1を長さ方向に1/2波長の伸縮振動をさせた時、ある時間の長さ方向の変位分布を図25(B)に、圧電トランス1を構成する矩形板2の内部応力分布を図25(C)に、矩形板2の厚さ方向に垂直な面上に、振動により誘起される電荷分布を図25(D)に示す。なお、図25(B)において、縦軸は振動変位を表し、図25(A)における右方向への変位を+方向、左方向への変位を−方向にそれぞれ示している。
さて、ローゼン型圧電トランスは、長さ方向の伸縮振動によって電荷が誘起され、伸縮振動による歪みの大きさと、発電部側の電極の面積に応じて、これを電流として取り出すものである。しかし、図24に示す圧電トランス1は、発電部側の電極5の面積が小さいので、大電流を取り出し難い構造となっている。そのため、より多くの電流を取り出すためには、機械的振動の振幅をより大きくし、矩形板2をより大きく歪まさなければならない。
ところが、圧電トランス1を構成する矩形板2の材質が圧電セラミックである場合、分極処理によって発生する残留歪みの影響により、分極方向が不連続になっている部分2aは、分極方向が連続になっている部分に比べて機械的強度が弱くなっている。そして、ローゼン型圧電トランスでは、図25(A)と(C)を参照して、通常の動作時に大きな応力が発生する部分と、分極が不連続な部分2aとがほぼ一致する。よって、圧電トランス1の扱う電力が大きくなって機械的振動の振幅が増大すると、大きな応力が、分極方向が不連続な部分2aに発生し、割れが生じやすくなる。そのため、矩形板を用いる圧電トランスは大きな電流を出力する用途には用いることができなかった。
そこで、大電流出力用途に使用するために、円板の径方向拡がり振動モードを用いた圧電トランスが提案されている(例えば特許文献1参照)。
図26は、大電流出力用途に使用するために従来から提案されている、円板の径方向拡がり振動モードを用いた圧電トランスの概略平面図である。
図27(A)は、図26のXXVIIA−XXVIIA線に沿う断面図であり、又、図27(B)と図27(C)は、夫々、図26の圧電トランスの応力分布と振動モード(振動変位分布)を示す。
この圧電トランスは、圧電セラミック円板の径方向拡がり3次振動モードを利用したものである。圧電セラミック円板10の中心部分において、厚み方向に複数の電極14が積層され、高インピーダンス部12が形成されている。高インピーダンス部12の外側に電極を有しない絶縁環状部分15が形成され、さらにその外側に、厚み方向に複数の電極13が積層されてなる低インピーダンス部11が形成されている。
低インピーダンス部11および高インピーダンス部12において圧電性を付与するため、分極処理が行われている。厚み方向で隣接する各層の分極方向(図において矢印で示す)は、互いに逆向きである。
例えば降圧を目的とし、a,bを電気入力端子とし、c,dを出力端子とすると、高インピーダンス部12が駆動部分となり、低インピーダンス部11が発電部となる。電気入力端子a,bから交流電圧を印加した場合、圧電トランスは円板の径方向拡がり3次振動が励振されると同時に、出力端子c,dから降圧された交流電圧を取り出すことができる。
そして、通常の動作時に大きな応力が発生する部分と、分極が不連続な部分とが一致しないので、圧電トランスの扱う電力が大きくなって機械的振動の振幅が増大しても、割れは生じにくい。これは、円板の径方向拡がり1次振動モードを用いて駆動しても同様である。
特開平4−167504号公報
しかしながら、このような円板の径方向拡がり振動モードを用いた圧電トランスでは、図27(A)を参照して、円板の中心部に位置する高インピーダンス部12を積層構造にすると、電気接続が困難となり、電気接続構造が複雑になるという問題点があった。
本発明は、電気接続が容易で、かつ大出力(大電流)化が可能になるように改良された圧電トランスを提供することを目的とする。
本発明の他の目的は、単位体積当たりの電力と出力電流の増大を実現することができるように改良された圧電トランスを提供することにある。
本発明のさらに他の目的は、高効率であると共に高い電気機械結合係数を有する圧電トランスを提供することにある。
本発明のさらに他の目的は、圧電体層と電極層との積層化によって、低インピーダンス部と高インピーダンス部とのインピーダンス比を大きくすることができる圧電トランスを提供することにある。
本発明の他の目的は、支持・固定あるいは電気接続による振動損失を抑制することができるように改良された圧電トランスを提供することにある。
本発明の他の目的は、そのような圧電トランスを備えた電源回路を提供することにある。
本発明のさらに他の目的は、そのような圧電トランスを備えた照明装置を提供することにある。
上記目的を達成するために、本発明の圧電トランスは、厚み方向において互いに反対の一方の面と他方の面を有する圧電セラミック円板を備える。駆動部と発電部の一方となる一対の低インピーダンス部が、圧電セラミック円板の中心軸に関して対称に圧電セラミック円板中に配置されると共に、駆動部と発電部の他方となる一対の高インピーダンス部が、一対の低インピーダンス部とは電気的に分離されるように、上記中心軸に関して対称に圧電セラミック円板中に配置される。当該圧電トランスは、圧電セラミック円板の径方向拡がり振動モードにより駆動される。
本発明の圧電トランスでは、圧電セラミック円板の径方向拡がり振動モードを用いるので、電気機械結合係数が大きくなり、単位体積当たりの電力と出力電流の増大が図れる。また、駆動部と発電部の一方となる一対の低インピーダンス部が円板の中心軸に関して対称に配置され、かつ、駆動部と発電部の他方となる一対の高インピーダンス部が円板の中心軸に関して対称に配置されているので、駆動部側の電極から見た実効的電気機械結合係数keffが大きくなる。
本発明の電源回路によれば、単位当たりの電力と出力電流の増大を実現することができるように改良された圧電トランスを用いるので、長尺化と高輝度化による管の定格電力増大の要望に対応させた電源回路を得ることができる。
本発明の照明装置によれば、単位当たりの電力と出力電流の増大を実現することができるように改良された圧電トランスを用いるので、長尺化と高輝度化による管の定格電力増大の要望に対応させた照明装置を得ることができる。
以下に、本発明の各実施の形態を図面を参照して説明する。
(実施の形態1)
図1は、本発明の実施の形態1にかかる圧電トランス50Aの斜視図であり、図2は、圧電トランス50Aの平面図である。図3(A)と図3(B)は、夫々、図2におけるIIIA−IIIA線とIIIB−IIIB線に沿う断面図である。
これらの図を参照して、実施の形態1にかかる圧電トランス50Aは、厚み方向において互いに反対の一方の面と他方の面を有する圧電セラミック円板21を備える。圧電セラミック円板21中に、発電部または駆動部となる一対の低インピーダンス部22が、圧電セラミック円板21の中心軸に関して対称に配置されている。更に、圧電セラミック円板21中に、駆動部または発電部となる一対の高インピーダンス部23が、一対の低インピーダンス部22とは電気的に分離されるように、圧電セラミック円板21の中心軸に関して対称に配置されている。
一対の高インピーダンス部23は、圧電セラミック円板21の一方の面上の例えば、駆動部に、圧電セラミック円板21の中心軸に関して対称に設けられた一対の電極24を含む。
一対の低インピーダンス部22は、圧電セラミック円板21の一方の面上の例えば、発電部に、一対の駆動部側の電極24とは電気的に分離され、かつ圧電セラミック円板21の中心軸に関して対称に設けられた一対の電極25を含む。圧電セラミック円板21の他方の面上には共通電極26が設けられている。
一対の駆動部側の電極24のそれぞれは、圧電セラミック円板21の一方の面において、その中心軸から周縁に向かって放射状に拡がっている。一対の発電部側の電極25のそれぞれは、圧電セラミック円板21の一方の面において、その中心軸から周縁に向かって放射状に拡がっている。共通電極26は、電極24及び電極25と位置的に対応するように、前記圧電セラミック円板21の他方の面全体に形成されている。
圧電セラミック円板21の一方の面上において、一対の駆動部側の電極24の占有面積と一対の発電部側の電極25の占有面積との比率を調整することにより、駆動部側の高インピーダンス部23のインピーダンスと発電部側の低インピーダンス部22のインピーダンスとの比を調節することが可能となる。図2に示すように、一対の発電部側の電極25の占有面積は、一対の駆動部側の電極24の占有面積より大きく設定されている。一対の発電部側の電極25の占有面積を大きくとることにより、出力電流を増加させることができる。
この圧電トランス50Aは、円板の径方向拡がり振動モード(例えば1次振動モード)により駆動するように構成されており、図4に示すように、楕円曲線Cで示す振動形態と楕円曲線Dで示す振動形態とを繰り返すように圧電セラミック円板21が振動する。この場合、円板の中心部Oが振動の節部となる。
円板の径方向拡がり振動の場合において、円板の全面に電極を形成すれば、円板の中心から径方向に均等に拡張する拡張と収縮を繰り返す共振振動(厚さ方向には伸縮しない)なので、電気機械結合係数kpは、kp=k31√{2/(1−σ)}で表される。ここで、σはポアソン比、k31は、矩形板の長さ方向横効果縦振動モードの電気機械結合係数を表す。
一般の弾性体では、ポアソン比は0.3前後であるので、円板の径方向拡がり振動モードの方が、矩形板の長さ方向横効果縦振動モードより、電気機械結合係数は大きくなる。したがって、本実施の形態のように、円板の径方向拡がり振動を用いると、1回の振動で電気エネルギーから機械エネルギーへエネルギー変換される割合が大きくなり、ひいては、電気機械結合係数が大きくなり、単位体積当たりの電力と出力電流の増大が図れる。
ところで、圧電体においては、電極が形成されて電界が印加されている部分にのみ、逆圧電効果により歪みが発生し、電極のない部分には逆圧電効果による歪みは発生しない。
したがって、駆動部の電極面積が主面全体にある場合(駆動部側の電極が主面全体に形成されている場合)から、図1に示すように圧電体の形状を変えないで、駆動部の電極面積を小さくしていくと、電極のある部分からみると、電極のない部分は負荷(振動の阻害要因)になる。また励振させたい振動(円板の径方向拡がり振動)以外の別の振動が励振しやすくなることがあり、この別の振動にエネルギーが消費される。その結果、駆動部の電極面積が主面全体にある場合から、電極面積を小さくしていくと、励振させたい共振振動に対する電気機械結合係数は小さくなる。このときの電気機械結合係数を実効的電気機械結合係数keffとして、全面に電極がある場合と区別して考える必要がある。すなわち、圧電材料固有の値である電気機械結合係数kpとは異なり、電極形状など構造の要因が含まれた実効的電気機械結合係数keffを考えるのが圧電トランスの評価を考える場合、重要となる。
圧電トランスは交流電力を駆動部側(入力側)の電極に入力して、逆圧電効果によって、圧電トランス全体を共振振動させ、圧電効果によって発電部側(出力側)の電極に発生する電荷を取り出し、駆動部側の電極に対する発電部側の電極のインピーダンス比で、発電部側の電極からの出力電圧を昇圧/降圧させるものである。したがって、圧電振動を効率良く励振させるために、駆動部側の電極をできるだけ大きく構成するべきであるが、一般に圧電トランスとして電極構造を考えるときには、全面ではなく一部に形成させる部分的電極とせざるを得ないことから、電気入力に対する機械振動が大きくなるように、電極面積と配置で、駆動部側の電極から見た実効的電気機械結合係数keffを大きくするように構成するのが好ましい。
矩形板の場合と同様に、円板の場合でも、同体積で同じ振動を励振させる場合には、駆動部側の電極面積の小さい方が、実効的電気機械結合係数keffは小さくなる。一方、円板の径方向拡がり振動として円板の中心から径方向対称的に伸縮させるためには、駆動部側の電極としては、面積が同じでも円板の中心に関して対称になるように配置した方が、実効的電気機械結合係数keffは大きくなる(kpに近づく)。
本実施の形態によれば、一対の駆動部側の電極24が、圧電セラミック円板21の面上であって、この面の中心軸に関して対称となるように設けられているので、比較例として図5に示すような、駆動部側の電極24が非対称に圧電セラミック円板21の上に形成されてなる圧電トランスに比べて、駆動部側の電極24から見た実効的電気機械結合係数keffは大きくなる。
実使用時に近い入力電力に対して降圧比が最大(1:2)になる点で、入力電力に対する出力電流を求めた結果を、図6に示す。これらのデータは、図1を参照して、体積1.06x10-63の圧電セラミック円板を用い、円板の径方向拡がり1次振動モードで駆動させて得られたものである。一対の駆動部側の電極24の占有面積と一対の発電部側の電極25の占有面積との比は、1:2である。300W出力時の駆動効率は91%、電流密度は1.4x104A/m2であった。なお、ローゼン型圧電トランスの場合、10W出力時の電流密度は、4.5x103A/m2であった。
矩形板の長さ方向横効果縦振動モードk31の圧電トランスは、構造の工夫により、昇圧比を稼げる(単板で数倍、積層構造では積層次第で30から60倍)が、出力電流は小さい(数mA〜数十mA)ため、大きな出力電流を要する用途には応用が困難だった。しかし、本実施の形態にかかる圧電トランス50Aによれば、出力電流を大きく取れる(数百mA以上)。したがって、例えば、熱陰極管(普通の蛍光灯)は、100V商用電源から数十Vに降圧して(1/2〜1/3)、電流は数百mAオーダで使用するものであるので、本実施の形態にかかる圧電トランス50Aを降圧型で使用することにより、この用途にも対応させることができる。
また、DC/DCコンバータに使用する場合にも、本実施の形態にかかる圧電トランスは、電流および電圧について対応できる。
さらに、液晶ディスプレイの大画面化、高輝度化に対応して、冷陰極管も長尺化し大電流を要するようになっており、1つの液晶ディスプレイに使われる冷陰極管の数も40インチクラスで数十本使われている。本実施の形態にかかる圧電トランス50Aによれば、出力電流が増大するので、1つの圧電トランス50Aで多灯点灯を行うことができる。
なお、本実施の形態では、円板の径方向拡がり1次振動モードで駆動させた場合を例示したが、本発明はこれに限られるものでなく、さらに高次の振動モードで駆動させてもよい。圧電トランス50Aについての図3(B)では、一対の発電部側の電極25の両方と共通電極26の間に負荷を設けて、一対の発電部側の電極25のそれぞれの直下に位置する部分の分極方向を矢印が示すように同一にしている。
図7は、図3(B)に対応すると共に、圧電トランス50Aの第1変形例にかかる圧電トランス50A’を示す。圧電トランス50A’についての図7では、矢印で示すように、圧電セラミック円板21中において、一対の発電部側の電極25のそれぞれの直下に位置する部分の極性を変え(分極方向を互いに逆方向にする)、一対の発電部側の電極25間に負荷を設けることにより、取り出される出力電圧を2倍にすることができる。
図8は、圧電トランス50Aの第2変形例にかかる圧電トランス50A”を示す。図9(A)と図9(B)は、夫々、圧電トランス50A”の平面図と底面図である。又、図10(A)と図10(B)は、夫々、図9(A)におけるXA−XA線とXB−XB線に沿う断面図である。
圧電トランス50A”が圧電トランス50Aと異なる点は、図9(B)に示すように、圧電トランス50Aにおいて圧電セラミック円板21の他方の面に設けられていた共通電極26を分割した点である。これについて以下に説明する。
図8乃至図10に示すように、一対の低インピーダンス部22Aは、圧電セラミック円板21の一方の面上に、圧電セラミック円板21の中心軸に関して対称に設けられた一対の第1電極25aを含む。一対の第1電極25aは、低インピーダンス部22Aへの電流の一方の出入口である第1の端子aに並列に電気的接続される。
また、一対の低インピーダンス部22Bは、圧電セラミック円板21の他方の面上に、圧電セラミック円板21の中心軸に関して対称に設けられた一対の第2電極25bを含む。一対の第2電極25bは、この低インピーダンス22Bへの電流の他方の出入口である第2の端子bに並列に電気的接続される。
一対の高インピーダンス部23Aは、圧電セラミック円板21の一方の面上に、圧電セラミック円板21の中心軸に関して対称に設けられた一対の第3電極24aを含む。一対の第3電極24aは、一対の第1電極25aとは電気的に分離されている。一対の第3電極24aは、高インピーダンス部23Aへの電流の一方の出入口である第3の端子cに並列に電気的接続されている。
また、一対の高インピーダンス部23Bは、圧電セラミック円板21の他方の面上に、圧電セラミック円板21の中心軸に関して対称となるように設けられた一対の第4電極24bを含む。一対の第4電極24bは、一対の第2電極25bとは電気的に分離されている。一対の第4電極24bは、高インピーダンス部23Bへの電流の他方の出入口である第4の端子dに並列に電気的接続されている。
この変形例によれば、圧電セラミック円板21の他方の面上において、低インピーダンス部22Bの第2電極25bと、高インピーダンス部23Bの第4電極24bとが、電気的に分離されているので、例えば、高インピーダンス部23Aの第3電極24aと高インピーダンス部23Bの第4電極24bとの間に、ノイズの多い信号が導入されても、そのノイズは、低インピーダンス部22Aの第1電極25aと低インピーダンス部22Bの第2電極25bの間で取り出されない。
上記一対の第1電極25aのそれぞれは、圧電セラミック円板21の一方の面において、その中心軸から周縁に向かって放射状に拡がっている。一対の第2電極25bのそれぞれは、圧電セラミック円板21の他方の面において、その中心軸から周縁に向かって放射状に拡がっている。一対の第3電極24aのそれぞれは、圧電セラミック円板21の一方の面において、その中心軸から周縁に向かって放射状に拡がっている。一対の第4電極24bのそれぞれは、圧電セラミック円板21の他方の面において、その中心軸から周縁に向かって放射状に拡がっている。
本実施の形態では、駆動部側の電極および発電部側の電極を放射状に形成することにより、圧電セラミック円板21の表面を有効に利用することができ、実効的電気機械結合係数keffをより大きくすることができる。
(実施の形態2)
図11(A)と図11(B)は、夫々、本発明の実施の形態2にかかる圧電トランス50Bの平面図と底面図である。又、図12は、図11(A)におけるXII−XII線に沿う断面図である。圧電トランス50Bは、以下の点を除いて、図8に示す圧電トランス50A”と同一であるので、同一または相当する部分には、同一の参照番号を付し、その説明を繰り返さない。
図11と図12に示すように、圧電セラミック円板21の一方の面の中心部には、支持部材35を接触させるための、一対の第1の電極25aおよび一対の第3電極24aのいずれもが設けられていない円形領域27aが形成されている。また、圧電セラミック円板21の他方の面の中心部には、支持部材35を接触させるための、一対の第2の電極25bおよび一対の第4電極24bのいずれもが設けられていない円形領域27bが形成されている。
図13(B)は、圧電トランス50Bの比較例としての圧電トランスを示す。図13(B)に示すように、共通電極26が、圧電トランス50Aと同様に圧電セラミック円板21の他方の面全体に形成されている場合には、振動変位の節部は図のように点になる。したがって、この場合、振動を阻害することなく、支持部材35が圧電トランスを支持するためには、支持部材35は節部に対応する一点で圧電トランスを支持する必要があり、支持部材35と圧電トランスとの接触面積を少しでも大きくすると振動を阻害する。
一方、圧電トランス50Bについての図13(A)に示すように、圧電セラミック円板21の他方の面上に、一対の第2の電極25bおよび一対の第4電極24bのいずれもが設けられない円形領域27bを形成すると、振動変位の節部を図のように平坦にすることができる。なぜなら、圧電体においては、電極が形成されて電界が印加されている部分にのみ、逆圧電効果により歪みが発生し、電極のない部分には逆圧電効果による歪みは発生しないからである。したがって、この振動変位の節部が平坦になった部分に、支持部材35を接触させることができるようになり、支持部材35と圧電セラミック円板21との接触面積を大きく取ることができる。ひいては、振動を阻害することなく、圧電トランスを安定に支持することができる。
また、図11(B)に示すように、圧電セラミック円板21の他方の面上に形成される電極を、駆動部側と発電部側とで区別するように、それぞれの専用の電極24bと電極25bを設け、これらを電気的に分離する。このように構成することにより、例えば、駆動部側の電極24aと24bの間にノイズの多い信号が導入されても、そのノイズは、発電部側の電極25aと25bの間で取り出されない。
なお、本実施の形態では、圧電セラミック円板21の他方の面上に形成される電極を、駆動部側と発電部側とで区別し電気的に分離した構成としたが、円形領域27bを除いて全面に形成された共通電極としても、上記したように、振動を阻害することなく、圧電トランスを安定に支持することが可能となる。
(実施の形態3)
図14は、本発明の実施の形態3にかかる圧電トランス50Cの平面図である。又、図15(A)、図15(B)と図15(C)は、夫々、図14におけるXVA−XVA線、XVB−XVB線とXVC−XVC線に沿う断面図である。
図15(B)に示すように、一対の低インピーダンス部22のそれぞれは、厚み方向に電極層29と圧電体層30とが交互に積層されている。電極層29は、一つ置きに圧電体層30の一の側壁面に露出し、圧電体層30の一の側壁面に形成された側部電極31aに接続されている。又、図15(C)に示すように、残りの電極層29は、圧電体層30の他の側壁面に露出し、圧電体層30の他の側壁面に形成された側部電極31bに接続されている。
図14乃至図15に示すように、一対の高インピーダンス部23のそれぞれは、低インピーダンス部22よりも電極層の積層数が少なく、圧電体層33を挟む電極層32と共通電極26によって一組の駆動部側の電極が構成されている。
本実施の形態では、実施の形態1と同様に、一対の駆動部側の電極の占有面積と、一対の発電部側の電極の占有面積との比率を調整し、さらに、上述のように、一組の駆動部側の電極層の積層数と一組の発電部側の電極層の積層数を調節することにより、低インピーダンス部22と高インピーダンス部23のインピーダンス比を調節している。
また、図15(A)乃至図15(C)に示すように、積層化しても、駆動部側の電極および発電部側の電極ともに電極層が圧電体層の側壁面と上下面に露出するので、図27(A)に示す従来技術と異なり、電気接続は困難とならない。
図16(A)と図16(B)は、夫々、圧電トランス50Cの変形例にかかる圧電トランス50C’の平面図と底面図である。又、図17(A)、図17(B)と図17(C)は、夫々、図16(A)のXVIIA−XVIIA線、XVIIB−XVIIB線とXVIIC−XVIIC線に沿う断面図である。
圧電トランス50C’が圧電トランス50Cと異なる点は、圧電トランス50Cの圧電セラミック円板の他方の面に形成される共通電極26を低インピーダンス側専用の電極29'と高インピーダンス側専用の電極32'とに分け、電極29’と32’を電気的に分離した点である。電極29’と32’を電気的に分離することにより、例えば、駆動部側の電極32と32'の間に、ノイズの多い信号が導入されても、そのノイズは、発電部の電極29と29'の間で取り出されない。
なお、圧電トランス50C及び50C’では、高インピーダンス部23の電極層32が単板である場合を例示したが、本発明はこれに限られるものでなく、複数の積層された電極層32を含む構造にしてもよいことはいうまでもない。
(実施の形態4)
図18は、本発明の実施の形態4にかかる圧電トランス50Dの斜視図である。圧電トランス50Dは、実施の形態1乃至3の圧電トランス50A〜50Cのいずれか、例えば、実施の形態1の圧電トランス50Aとして働く圧電トランス本体50’と、圧電トランス本体50’の下面全体に接合された金属円板55を備える。
例えば、圧電トランス本体50’と金属円板55の厚さを、圧電トランス50Dの最大歪みが金属円板55の内部で生成されるように設定する。このような設定を行った場合、圧電トランス本体50’を形成する圧電体よりも大きな歪みに耐えることが可能な金属製の円板55内で最大歪みが生成されるため、圧電トランス50Dは、圧電体単体で形成された圧電トランス(実施の形態1乃至3の圧電トランス50A〜50Cのいずれか)よりも大振幅での動作が可能となる。この結果、本実施の形態の圧電トランス50Dは、より大きな電力を扱うことが可能となる。
なお、本実施の形態では、金属円板55を用いたが、本発明はこれに限られるものでなく、金属以外の材料が圧電トランス本体50’の圧電体よりも大きな歪みに耐えることができれば、その材料からなる円板で金属円板55を置換してもよいことはいうまでもない。
(実施の形態5)
図19は、本発明の実施の形態5にかかる圧電トランスユニット100の断面図である。
圧電トランスユニット100は、圧電トランス50と、圧電トランス50を支持するための、導電性の弾性体で形成された支持部材40を備える。圧電トランス50は、例えば、実施の形態1の圧電トランス50Aである。圧電トランス50と支持部材40は、ケース36内に収容されている。支持部材40は、円板の径方向拡がり振動モードで動作させた際の振動の節部である円板の中心付近で圧電トランス50と接触することによって圧電トランス50を支持するとともに、圧電トランス50との接触点で、圧電トランス50への電力の入出力を行う。
本実施の形態によれば、導電性の弾性体で形成された支持部材40を用いて、振動の節部である円板の中心部近傍で圧電トランス50の支持と電気接続を行うので、支持部材40による圧電トランス50の支持と電力入出力に起因する振動損失を同時に抑制することができる。
(実施の形態6)
図20は、本発明の実施の形態6にかかる電源回路110のブロック図である。電源回路110では、実施の形態1乃至4の圧電トランス50A〜50Dのいずれかで形成される圧電トランス50を昇圧回路として用いている。電源回路110は、電源101、発振回路102、可変発振回路103、駆動回路104、負荷105、検出回路106、出力電圧検出回路107、第1制御回路108と第2制御回路109を備える。電源回路110において、圧電トランス50に入力電力を供給する入力回路が部品101〜104により構成される一方、圧電トランス50の出力電力を取出す出力回路が部品105〜109により構成される。
可変発振回路103により周波数信号を発生させ、駆動回路104により、圧電トランス50の駆動信号を作る。圧電トランス50の発電部側電極に接続した負荷105に対する電圧変化に応じて、圧電トランス50を安定して駆動できるように、検出回路106によって検出された信号に応じて、第2制御回路109により、可変発振回路103および駆動回路104を介して圧電トランス50が制御される。出力電圧検出回路107は、負荷105が管(冷陰極管、熱陰極管)の場合、管が点灯するまでの間動作し、管電流が流れ始めると動作を停止する。第1制御回路108は出力電圧が設定値以上に上昇しないように制御するものである。
本発明にかかる圧電トランス50を昇圧用インバータ回路に用いると、従来の電磁トランスに比べて、圧電方式のトランス50は駆動効率が高いことから、電磁方式のトランスを用いた昇圧回路に比べて回路効率の高い回路を実現できる。また、本発明にかかる圧電トランス50は電磁方式のトランスよりも単位体積当たりに扱うことができる電気エネルギーが大きいので体積を小さくすることができ、またその形状から昇圧回路の薄型化もできる。その上、圧電トランス50では、円板の径方向拡がり振動モードを用いているので、大きな電力を扱うことができる。
図21は、図20の電源回路110としての冷陰極管照明装置を組み込んだ液晶表示装置120を示す。冷陰極管照明装置は、図20の電源回路110から負荷105を削除した圧電トランスインバータ回路112と、図20の電源回路110の負荷105としての冷陰極管113とからなる。よって、この冷陰極管照明装置では、圧電トランス50に入力電力を供給する入力回路が電源回路110の部品101〜104により構成される一方、圧電トランス50の出力電力を取出す出力回路が冷陰極管113と電源回路110の部品106〜109により構成される。液晶表示装置120では、液晶パネル111が、このように構成された冷陰極管照明装置により、液晶パネル111の裏面に設けられた導光板114を介して照らされる。
従来の電磁方式のトランスでは、冷陰極管113の点灯開始時の高電圧を常に出力しておかなければならない。しかし、液晶表示装置120では、本発明にかかる圧電トランス50を用いることにより、冷陰極管113の点灯開始時と点灯時の負荷変動に応じて、圧電トランス50の出力電圧は変化するため、その負荷変動は、液晶表示装置120に存在する別の回路系へ悪影響を及ぼさない。また、圧電トランスインバータ回路112内の圧電トランス50から冷陰極管113への出力電圧がほぼ正弦波であるため、冷陰極管113の点灯に寄与しない不要な周波数成分も少ない。
(実施の形態7)
図22は、本発明の実施の形態7にかかる電源回路130のブロック図である。電源回路130は、実施の形態1乃至4の圧電トランス50A〜50Dのいずれかで形成される圧電トランス50を用いると共に、電源121、電源電圧制御回路122、発振回路123、可変発振回路124、駆動回路125、負荷126、検出回路127、比較回路128と制御回路129を備える。発振回路123により、基準となる周波数を作成する。比較回路128は、検出回路127からの出力と設定電圧(Vref)を比較して、電源電圧制御回路122のための電源電圧あるいは制御回路129のための駆動周波数またはその両方の制御を行う。制御回路129による駆動周波数の制御と電源電圧制御回路122による電源電圧の制御に応じて、駆動回路125で圧電トランス50を駆動するための電力増幅を行う。なお、駆動回路125はスイッチング素子とフィルタ回路で構成される。負荷126は例えば陰極放電管である。
本発明にかかる圧電トランス50は電磁方式のトランスよりも単位体積当たりに扱うことができる電気エネルギーが大きいので体積を小さくすることができ、またその形状から昇圧回路の薄型化もできる。その上、圧電トランス50では、円板の径方向拡がり振動モードを用いているので、大きな電力を扱うことができる。
(実施の形態8)
図23は、本発明の実施の形態8にかかる電源回路140のブロック図である。電源回路140は、実施の形態1乃至4の圧電トランス50A〜50Dのいずれかで形成される圧電トランス50を用いると共に、電源131、発振回路132、可変発振回路133、駆動回路134、負荷135、出力電圧検出回路136と制御回路137を備える。圧電トランス50が接続される負荷135は、整流回路により構成される。本実施の形態によれば、出力電圧(負荷に印加される電圧)を一定に制御することができる。また、圧電トランス50は電磁方式のトランスよりも単位体積当たりに扱うことができる電気エネルギーが大きいので体積を小さくすることができ、またその形状から薄型化もできる。その上、円板の径方向拡がり振動モードを用いているので、大きな電力を扱うことができる。
なお、上記実施の形態では、高インピーダンス部を駆動部とし、低インピーダンス部を発電部として用いる場合を例示したが、本発明はこれに限られるものでなく、低インピーダンス部を駆動部とし、高インピーダンス部を発電部として用いてもよい。
本発明の圧電トランスは、小型化及び大電力化を実現するから、大低格電力の電源回路、照明装置等に適用できる。
本発明の実施の形態1にかかる圧電トランスの斜視図である。 図1の圧電トランスの平面図である。 (A)と(B)は、夫々、図2のIIIA−IIIA線とIIIB−IIIB線に沿う断面図である。 図1の圧電トランスの圧電セラミック円板の振動モードを示す図である。 図1の圧電トランスの比較例にかかる圧電トランスの平面図である。 図1の圧電トランスにおける入力電力と出力電流の関係を示すグラフである。 図1の圧電トランスの第1変形例にかかる圧電トランスを示す断面図である。 図1の圧電トランスの第2変形例にかかる圧電トランスを示す斜視図である。 (A)と(B)は、夫々、図8の圧電トランスの平面図と底面図である。 (A)と(B)は、夫々、図9(A)のXA−XA線とXB−XB線に沿う断面図である。 (A)と(B)は、夫々、本発明の実施の形態2にかかる圧電トランスの平面図と底面図である。 図11(A)のXII−XII線に沿う断面図である。 (A)と(B)は、夫々、図12の圧電トランスの振動変位分布と図12の圧電トランスの比較例としての圧電トランスの振動変位分布を示す図である。 本発明の実施の形態3にかかる圧電トランスの平面図である。 (A)、(B)と(C)は、夫々、図14のXVA−XVA線、XVB−XVB線とXVC−XVC線に沿う断面図である。 (A)と(B)は、夫々、図14の圧電トランスの変形例にかかる圧電トランスの平面図と底面図である。 (A)、(B)と(C)は、夫々、図16(A)のXVIIA−XVIIA線、XVIIB−XVIIB線とXVIIC−XVIIC線に沿う断面図である。 本発明の実施の形態4にかかる圧電トランスの斜視図である。 本発明の実施の形態5にかかる圧電トランスユニットの断面図である。 本発明の実施の形態6にかかる電源回路のブロック図である。 図20の電源回路としての冷陰極管照明装置を組込んだ液晶表示装置を示す概略正面図である。 本発明の実施の形態7にかかる電源回路のブロック図である。 本発明の実施の形態8にかかる電源回路のブロック図である。 従来のローゼン型圧電トランスの斜視図である。 (A)は、図24のXXVA−XXVA線に沿う断面図であり、又、(B)、(C)と(D)は、夫々、図24の従来の圧電トランスを1/2波長の伸縮振動させた時の変位分布、内部応力分布と電荷分布を示す図である。 円板の径方向拡がり3次振動モードを用いた別の従来の圧電トランスを示す概略平面図である。 (A)は、図26のXXVIIA−XXVIIA線に沿う断面図であり、又、(B)と(C)は、夫々、図26の別の従来の圧電トランスの応力分布と振動変位分布を示す図である。
符号の説明
21 圧電セラミック円板
22 低インピーダンス部
23 高インピーダンス部
24 駆動部側の電極
25 発電部側の電極
26 共通電極
50 圧電トランス

Claims (14)

  1. 厚み方向において互いに反対の一方の面と他方の面を有する圧電セラミック円板と、
    前記圧電セラミック円板の中心軸に関して対称に前記圧電セラミック円板中に配置されると共に、駆動部と発電部の一方となる一対の低インピーダンス部と、
    前記一対の低インピーダンス部とは電気的に分離されるように、前記中心軸に関して対称に前記圧電セラミック円板中に配置されると共に、前記駆動部と前記発電部の他方となる一対の高インピーダンス部とを備えて、
    前記圧電セラミック円板の径方向拡がり振動モードにより駆動されるように構成された圧電トランス。
  2. 前記一対の低インピーダンス部は、前記中心軸に関して対称に前記圧電セラミック円板の前記一方の面上に設けられた一対の第1電極を含み、
    前記一対の高インピーダンス部は、前記第1電極とは電気的に分離されるように、前記中心軸に関して対称に前記圧電セラミック円板の前記一方の面上に設けられた一対の第2電極を含み、
    前記圧電セラミック円板の前記他方の面上には、前記第1電極と前記第2電極に対応する位置に共通電極が設けられている請求項1に記載の圧電トランス。
  3. 前記第1電極の各々は、前記圧電セラミック円板の一方の面において、前記中心軸から前記圧電セラミック円板の周縁に向かって放射状に拡がっており、
    前記第2電極の各々は、前記圧電セラミック円板の一方の面において、前記中心軸から前記圧電セラミック円板の前記周縁に向かって放射状に拡がっている請求項2に記載の圧電トランス。
  4. 前記圧電セラミック円板の前記一方の面の中心部には、第1支持部材を接触させるための、前記第1電極と前記第2電極のいずれもが設けられていない第1領域が形成されており、
    前記圧電セラミック円板の前記他方の面の中心部には、第2支持部材を接触させるための、前記共通電極が設けられていない第2領域が形成されている請求項2又は3に記載の圧電トランス。
  5. 前記一対の低インピーダンス部は、
    前記中心軸に関して対称に前記圧電セラミック円板の前記一方の面上に設けられると共に、該低インピーダンス部への電流の一方の出入口である第1の端子に電気的接続された一対の第1電極と、
    前記中心軸に関して対称に前記圧電セラミック円板の前記他方の面上に設けられると共に、該低インピーダンス部への電流の他方の出入口である第2の端子に電気的接続された一対の第2電極とを備える一方、
    前記一対の高インピーダンス部は、
    前記第1電極とは電気的に分離されるように、前記中心軸に関して対称に前記圧電セラミック円板の前記一方の面上に設けられると共に、該高インピーダンス部への電流の一方の出入口である第3の端子に電気的接続された一対の第3電極と、
    前記第2電極とは電気的に分離されるように、前記中心軸に関して対称に前記圧電セラミック円板の前記他方の面上に設けられると共に、該高インピーダンス部への電流の他方の出入口である第4の端子に電気的接続された一対の第4電極とを備える請求項1に記載の圧電トランス。
  6. 前記第1電極の各々は、前記圧電セラミック円板の前記一方の面において、前記中心軸から前記圧電セラミック円板の周縁に向かって放射状に拡がっており、
    前記第2電極の各々は、前記圧電セラミック円板の前記他方の面において、前記中心軸から前記圧電セラミック円板の前記周縁に向かって放射状に拡がっており、
    前記第3電極の各々は、前記圧電セラミック円板の前記一方の面において、前記中心軸から前記圧電セラミック円板の前記周縁に向かって放射状に拡がっており、
    前記第4電極の各々は、前記圧電セラミック円板の前記他方の面において、前記中心軸から前記圧電セラミック円板の前記周縁に向かって放射状に拡がっている請求項5に記載の圧電トランス。
  7. 前記圧電セラミック円板の前記一方の面の中心部には、第1支持部材を接触させるための、前記第1電極と前記第3電極のいずれもが設けられていない第1領域が形成されており、
    前記圧電セラミック円板の前記他方の面の中心部には、第2支持部材を接触させるための、前記第2電極と前記第4電極のいずれもが設けられていない第2領域が形成されている請求項5又は6に記載の圧電トランス。
  8. 前記低インピーダンス部の各々は、前記厚み方向に交互に積層された第1電極層と第1圧電体層で形成される一方、
    前記高インピーダンス部の各々は、前記厚み方向に交互に積層された第2電極層と第2圧電体層で形成されている請求項1から7のいずれかに記載の圧電トランス。
  9. 当該圧電トランスを支持する支持部材をさらに備え、
    前記支持部材は、前記圧電セラミック円板の径方向拡がり振動モードで当該圧電トランスを駆動させた際の振動の節部付近で当該圧電トランスを支持している請求項1から8のいずれかに記載の圧電トランス。
  10. 前記低インピーダンス部における電機接続と前記高インピーダンス部における電気接続を、前記圧電セラミック円板の径方向拡がり振動モードで当該圧電トランスを駆動させた際の振動の節部付近で行うように構成された請求項1から9のいずれかに記載の圧電トランス。
  11. 当該圧電トランスを支持するための、導電性の弾性体からなる支持部材をさらに備え、前記支持部材は、
    前記圧電セラミック円板の径方向拡がり振動モードで当該圧電トランスを駆動させた際の振動の節部付近で当該圧電トランスと接触し、それによって当該圧電トランスを支持するとともに、
    当該圧電トランスとの接触点で、当該圧電トランスでの電力の入出力を行う請求項1から10のいずれかに記載の圧電トランス。
  12. 前記圧電セラミック円板と略同じ寸法を有すると共に前記圧電セラミック円板の前記一方の面と前記他方の面のいずれかに接合される金属円板を更に備える請求項1に記載の圧電トランス。
  13. 厚み方向において互いに反対の一方の面と他方の面を有する圧電セラミック円板と、前記圧電セラミック円板の中心軸に関して対称に前記圧電セラミック円板中に配置されると共に、駆動部と発電部の一方となる一対の低インピーダンス部と、前記一対の低インピーダンス部とは電気的に分離されるように、前記中心軸に関して対称に前記圧電セラミック円板中に配置されると共に、前記駆動部と前記発電部の他方となる一対の高インピーダンス部とを含んで、前記圧電セラミック円板の径方向拡がり振動モードにより駆動されるように構成された圧電トランスと、
    前記圧電トランスに入力電力を供給する入力回路と、
    前記圧電トランスの出力電力を取り出す出力回路とを備える電源回路。
  14. 厚み方向において互いに反対の一方の面と他方の面を有する圧電セラミック円板と、前記圧電セラミック円板の中心軸に関して対称に前記圧電セラミック円板中に配置されると共に、駆動部と発電部の一方となる一対の低インピーダンス部と、前記一対の低インピーダンス部とは電気的に分離されるように、前記中心軸に関して対称に前記圧電セラミック円板中に配置されると共に、前記駆動部と前記発電部の他方となる一対の高インピーダンス部とを含んで、前記圧電セラミック円板の径方向拡がり振動モードにより駆動されるように構成された圧電トランスと、
    前記圧電トランスに入力電力を供給する入力回路と、
    前記圧電トランスの出力電力を取り出す出力回路とを備える照明装置。
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