JP4299610B2 - 半導体装置及びその製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は半導体装置及びその製造方法に関するものであり、特に、不揮発性記憶装置等
の強誘電体容量素子を有する半導体装置における強誘電体容量素子の強誘電体膜の膜厚方向に引張応力を印加するための構成に特徴ある半導体装置及びその製造方法に関するものである。
電源を切っても情報を保持することのできる不揮発性メモリとして、フラッシュメモリや強誘電体メモリが知られており、この内、フラッシュメモリは、絶縁ゲート型電界効果トランジスタ(IGFET)のゲート絶縁膜中に埋め込んだフローティングゲートを有し、フローティングゲートに記憶情報を表わす電荷を蓄積することによって情報を記憶するものであり、情報の書き込み、消去には絶縁膜を通過するトンネル電流を流す必要があり、比較的高い電圧を必要とする。
一方、強誘電体メモリ(FeRAM:Ferroelectric Random Access Memory)は、強誘電体のヒステリシス特性を利用して情報を記憶するものであり、基体表面に下部電極/強誘電体/上部電極のキャパシタ構造をとり、電極間の印加電圧に応じて分極を生じ、印加電圧を取り去っても残留分極を有するものであり、この残留分極の極性は、印加電圧の極性を反転することによって反転することができるものであり、高い印加電圧を必要としない。
この場合、強誘電体材料としては、強誘電体材料の中でも強誘電性にすぐれたPb(Zr,Ti)O3 〔PZT〕が用いられており、また、強誘電体の成膜方法としてはゾルゲル法、スパッタ法、CVD法(化学的気相成長法) 等が用いられている。
また、PZT等のペロブスカイト構造を有する強誘電体の場合、イオンの相対的な変位から分極が発生するため、結晶の非対称性が重要な因子となる。
即ち、結晶のc軸長とa軸長の比が大きいほど、非対称性(c/a)が良いといえる。
この様な強誘電体キャパシタは、以下に示すメカニズムで生じるさまざまな応力を受ける。
例えば、金属および酸化物の熱膨張係数の差によって生じる応力、酸化還元反応に伴う体積変化によって生じる応力、Siウェハの反りから生じる応力、或いは、結晶と結晶の間の格子不整合から生じる応力である。
その一例として、PZTキャパシタの下部電極にIrを用いた場合、アニールによってIr表面が酸化され、IrO2 になることで膨張し、その上に堆積したPZTは引張応力を受ける。
(001)配向或いは(111)配向しているPZTに、電圧印加方向と垂直方向、したがって、膜厚方向に応力を受けると、結晶の非対称性が悪くなり、残留分極の発生を阻害する。
そこで、PZT等のPb系の強誘電体を強誘電体容量素子に用いる際に、PZTが受ける面内方向の応力によって結晶の非対称性が悪くなることを防ぐために、PZTの面内方向に圧縮応力を与えること、即ち、PZTの膜厚方向に引張応力を与えることが提案されている(例えば、特許文献1参照)。
特開2000−277701号公報
上記の提案においては、強誘電体キャパシタの表面を多結晶シリコン膜で被覆し、上部電極と反応してシリサイド化する際の体積収縮を利用して強誘電体膜の面内方向に圧縮応力を印加するものである。
また、強誘電体キャパシタの側面をサイドウォールを介してW層で完全に埋め込み、Wの酸化に伴う体積膨張を利用して強誘電体膜の面内方向に圧縮応力を印加することも併せて提案されている。
図12参照
図12は、残留分極Pr のc/a比依存性の説明図であり、強誘電体膜の膜厚方向に引張応力が生じることによって、PZT結晶の非対称性( 正方晶歪み)c/aが大きくなり、強誘電特性の残留分極Pr が大きくなることが理解される。
しかし、シリサイド化に伴う体積収縮を利用する場合には、強誘電体キャパシタの形状が問題になり、強誘電体膜の面内方向に圧縮応力が印加されるか否かが不確実であり、また、多結晶シリコン膜の体積収縮に伴って、強誘電体膜の剥離等が発生する虞がある。
また、W層で埋め込む場合にも、体積膨張に伴って圧縮応力は印加されるものの、強誘電体膜との密着部に注目すると面内方向には引張応力が印加されるため、全体としてどちらの応力が印加されるかが不確実であるという問題がある。
また、W層を完全に酸化した場合には体積膨張に伴う層間絶縁膜等の剥離やクラックの発生が問題になるとともに、酸化が充分でない場合には、強誘電体キャパシタ間の短絡等が発生する虞がある。
したがって、本発明は、剥離やクラックの問題を発生させることなく、強誘電体膜の膜厚方向に確実に引張応力を印加することを目的とする。
図1は本発明の原理的構成図であり、ここで図1を参照して、本発明における課題を解決するための手段を説明する。
図1参照
上記課題を解決するために、本発明は、半導体装置において、それぞれ平坦な形状の下部電極(2)、強誘電体膜3、及び、上部電極(4)を順次積層させた構造の強誘電体キャパシタ1と、前記強誘電体キャパシタ1の積層方向に沿った側面に密着した側柱5とを有し、前記側柱5は前記強誘電体膜3の膜厚方向に引張応力を印加する側柱3であることを特徴とする。
この様に、強誘電体キャパシタ1の側面に引張応力を印加する側柱5を密着させることにより、強誘電体キャパシタ1のみに応力が作用し、半導体装置の他の構成に不所望な影響を与えることはない。
この場合、側柱5が、酸化物、特に、Ti酸化物或いはAl酸化物のいずれかで構成されることが望ましく、それによって、強誘電体膜3に必要な応力を印加することができる。
また、側柱5の強誘電体膜3の面内方向の断面形状は、矩形状であることが望ましいが、エッチング伴う角部の丸まりを考慮すれば、台形状或いは半円弧状でも良い。
或いは、強誘電体キャパシタ1の側壁を囲った形状としても良い。
この場合、強誘電体キャパシタ1の積層方向における側柱5の高さfと幅dとの関係を、f>dとすることが望ましく、それによって、強誘電体膜3の膜厚方向に確実に引張応力を印加することができる。
即ち、強誘電体膜33の膜厚方向に引張応力を生じさせるためには、側柱5の高さf、幅dとしたときに、f>dにする必要があり、例えば、強誘電体キャパシタ1を一辺がeの正方形とした場合、e>fの時は、d<f<eにする必要があり、e<fの時は、d≦e<fにする必要がある。
また、強誘電体キャパシタ1を構成する強誘電体材料としては、Pb(Zr,Ti)O3 〔PZT〕、(Pb,La)(Zr,Ti)O3 〔PLZT〕、(Pb,Sr)(Zr,Ti)O3 〔PSZT〕、(Pb,Ca)(Zr,Ti)O3 〔PCZT〕、或いは、(Pb,La,Ca,Sr)(Zr,Ti)O3 〔PLCSZT〕等の強誘電性にすぐれたPb系強誘電体を用いることが望ましい。
また、強誘電体キャパシタ1の電極2,4としては、Pt、Ir、IrO2 、RuO2 、SrRuO3 〔SRO〕、或いは、La2-x Srx CuO4 〔LSCO〕のいずれかが望ましく、それによって、他の材料を用いた場合よりも優れた強誘電体特性を得ることができる。
また、上述の特徴を有する強誘電体キャパシタ1を製造する場合には、それぞれ平坦な形状の下部電極(2)、強誘電体膜3、及び、上部電極(4)を順次積層して強誘電体キャパシタ1を形成する工程と、前記強誘電体キャパシタ1の積層方向に沿った側面にTi或いはAlのいずれかからなる側柱5を密着させたのち、熱処理によって側柱5を酸化すれば良い。
それによって、加熱処理後に、強誘電体キャパシタ1を構成する強誘電体膜3は膜厚方向に引張応力を受け、結晶格子が膜厚方向に伸びることになる。
この場合、熱処理は、常圧、酸素雰囲気で行うこと、特に、250℃以上の温度で行うことが望ましい。
また、強誘電体膜3、電極2,4、及び、側柱5の成膜方法としては、スパッタリング法、有機金属気相成長法(Metalorganic Chemical Vapor Deposition;MOCVD)、化学溶液堆積(Chemical Solution Deposition;CSD)法、或いは、パルス・レーザー・デポジション法(Pulse Laser Deposition;PLD)のいずれを用いても良い。 側柱5を強誘電体キャパシタ1へ密着させることができれば、表面律速反応の成膜方法以外でも側柱5の成膜に対応することができる。
強誘電体キャパシタの側面に側柱を密着させているだけであるので、半導体装置の他の部分に不所望な影響を与えることなく強誘電体膜の膜厚方向に確実に引張応力を与えることができ、それによってFeRAMの強誘電特性及び信頼性の向上に寄与するところが大きい。
本発明は、強誘電体キャパシタの側面に、熱処理によって膨張する材料からなる側柱、特に、Ti或いはAlからなる側柱を形成したのち、酸素雰囲気中でアニールすることによって、側柱材料を酸化し、酸化に伴う側柱の体積膨張によって、PZT等の強誘電体膜の膜厚方向に引張応力を与え、下地から生じる面内の引張応力を緩和するものである。
ここで、図2乃至図11を参照して、本発明の実施例1のFeRAMの製造工程を説明する。
図2参照
まず、n型シリコン基板11の所定領域にp型ウエル領域12を形成するとともに、n型シリコン基板11を選択酸化することによって素子分離酸化膜13を形成し、次いで、素子形成領域にゲート絶縁膜14を介してWSiからなるゲート電極15を形成し、このゲート電極15をマスクとしてAs等のイオンを注入することによってn- 型LDD領域16を形成する。
次いで、全面にSiO2 膜等を堆積させ、異方性エッチングを施すことによってサイドウォール17を形成したのち、再び、As等をイオン注入することによってn+ 型ドレイン領域18及びn+ 型ソース領域19を形成し、次いで、Al2 3 保護膜20を介してTEOS(Tetra−Ethyl−Ortho−Silicate)−NSG膜等の厚いSiO2 膜からなる第1層間絶縁膜21を形成したのち、平坦化する。
次いで、n+ 型ドレイン領域18及びn+ 型ソース領域19に達するコンタクトホールを形成し、このコンタクトホールをTiN膜22を介してWを成膜し、W−CMPを行うことによってWプラグ23,24を形成する。
図3参照
次いで、スパッタ法によって厚さが、例えば、200nmのIrからなる下部電極25を形成し、次いで、MOCVD法(有機金属気相成長法)を用いて厚さが、例えば、120nmのPZT膜26を堆積させたのち、再び、スパッタ法を用いた厚さが、例えば、200nmのIrO2 からなる上部電極27を形成する。
図4参照
次いで、大気圧酸素雰囲気中において650℃で60分程度のファーネスアニールを行なって上部電極27の形成によりPZT膜26が受けた損傷を回復したのち、上部電極27乃至下部電極25を一辺が0.5μmの正方形状にパターニングすることによって強誘電体キャパシタ28を形成する。
図5参照
次いで、全面にTi層を熱く堆積させたのち、上部電極27が露出するまで平坦化し、次いで、強誘電体キャパシタ28の側壁に厚さが50〜200nm、例えば、100nmになるようにパターニングすることによってTi側柱29を形成する。
なお、この場合、拡大した破線の円内に示すように、Ti側柱29は、正方形状の強誘電体キャパシタ28の側壁に分離した状態で密着するものであり、また、Ti側柱29の高さfと幅dとの関係は、f>dとする。
図6参照
次いで、O2 雰囲気中で、300℃で60分間のファーネスアニールを行ってTi側柱29を酸化してTi酸化物側柱30に変換する。
この時、Ti側柱29の高さfと幅dとの関係は、f>dであるので、Ti側柱29の酸化に伴う堆積膨張により強誘電体キャパシタ28のPZT膜26には膜厚方向に引張応力が印加される。
なお、このTi側柱29はエッチングと酸化の工程を経て、断面形状が台形或いは半円弧状に変形しても、高さfと幅dとの関係がf>dを満たせばTi酸化物側柱30の効果に変わりはない。
図7参照
次いで、全面に厚さが、例えば、50nmのAl2 3 保護膜31を堆積した後、再び、O2 雰囲気中で、例えば、650℃で60分間のファーネスアニールを行う。
図8参照
次いで、HDP(High Density Plasma)装置を用いた酸化膜からなる第2層間絶縁膜32を成膜した後、強誘電体キャパシタ28の上部電極27上の残し膜厚が300nmとなるようにCMPで平坦化を行う。
図9参照
次いで、通常のパターニング、エッチング技術を用いてWプラグ23に達するコンタクトホールを形成したのち、このコンタクトホールをTiN膜33を介してWを成膜した後にW−CMPを行ってWプラグ34を形成し、次いで、350℃においてN2 プラズマ処理を120秒を行う。
図10参照
次いで、厚さが、例えば、100nmのSiONからなるW酸化防止膜35を成膜したのち、強誘電体キャパシタ28の上部電極27に達するコンタクトホール36を形成し、次いで、エッチングによるダメージを回復させるために、O2 雰囲気中で、550℃で60分間のファーネスアニールを行う。
図11参照
次いで、W酸化防止膜35をエッチバックして除去したのち、厚さが、例えば、70nmのTiN膜、5nmのTi膜、400nmのAl−Cu膜39、30nmのTiN膜、60nmのTi膜を順次堆積させ、次いで、厚さが、例えば、30nmのSiONからなる反射防止膜(図示は省略)を形成したのち、通常のパターニング、エッチング技術を用いて第1メタル配線37を形成する。
なお、図11においては、上下のTiN/Ti膜を符号38,40で表している。
以降は図示を省略するものの、第3層間絶縁膜を設けて、2層目以降のメタル配線と配線間のコンタクトプラグを形成していき、最後にTEOS−NSG膜とSiN膜とにより構成されるカバー膜を形成することによって、強誘電体キャパシタを有する半導体装置が完成する。
以上、説明したように、本発明においては、強誘電体キャパシタ28の側面に、高さfと幅dとの関係がf>dのTi側柱29を設けたのち、Ti側柱29を酸化し、酸化に伴う堆積膨張により強誘電体キャパシタ28のPZT膜26の膜厚方向に引張応力を印加しているので、下地から生じる面内の引張応力を緩和し、残留分極Pr を大きくすることができる。
以上、本発明の実施例を説明してきたが、本発明は実施例に記載した条件・構成に限られるものではなく、各種の変更が可能であり、例えば、実施例に記載した膜厚、温度、時間等の数値は記載した数値に限られるものではない。
また、上記の実施例においては、下部電極としてIrを用い、上部電極としてIrO2 を用いているが、これらに限られるものではなく、Pt、RuO2 、SrRuO3 、或いは、La2-x Srx CuO4 等を用いても良いものであり、例えば、下部電極としてPtを用いる場合には、Tiを介してPtを堆積させてPt/Ti構造としても良いものである。
また、上記の実施例においては、側柱の形状を偏平な四角柱状にしているが、この様な形状に限られるものではなく、成膜方向に垂直な断面形状が正方形状、半円弧状、或いは、台形状になるようにしても良いものである。
また、上記の実施例においては、側柱を強誘電体キャパシタの4つの側面に設けているが、少なくとも対向する2つの側面に設ければ良いものであり、さらには、全体を囲った形状にしても良いものである。
また、上記の実施例においては、強誘電体キャパシタの平面形状を正方形状にしているので、4つの側面に設ける側柱を全て同じ形状にしているが、必ずしも同じ形状である必要はなく、特に、強誘電体キャパシタの平面形状を長方形状にした場合には、各々の側柱において、高さfと幅dとの関係がf>dでありさえすれば良い。
また、上記の実施例においては、側柱をTiで形成したのち酸化してTi酸化物側柱としているが、側柱をAlで形成し、酸化後にAl酸化物側柱が形成されるようにしても同様に効果が得られる。
また、上記の実施例においては、強誘電体膜の成膜法としてMOCVD法を用いているが、MOCVD法に限られるものではなく、スパッタ法、化学溶液堆積(Chemical Solution Deposition;CSD)法、或いは、パルス・レーザー・デポジション法(Pulse Laser Deposition;PLD)を用いても良いものである。
また、上記の実施例においては、強誘電体キャパシタを構成する強誘電体材料としては、Pb(Zr,Ti)O3 〔PZT〕を用いているが、PZTに限られるものではなく、(Pb,La)(Zr,Ti)O3 〔PLZT〕、(Pb,Sr)(Zr,Ti)O3 〔PSZT〕、(Pb,Ca)(Zr,Ti)O3 〔PCZT〕、或いは、(Pb,La,Ca,Sr)(Zr,Ti)O3 〔PLCSZT〕等の他のPb系強誘電体を用いても良いものである。
また、強誘電体キャパシタ1の電極2,4としては、Pt、Ir、IrO2 、RuO2 、SrRuO3 〔SRO〕、或いは、La2-x Srx CuO4 〔LSCO〕のいずれかが望ましく、それによって、他の材料を用いた場合よりも優れた強誘電体特性を得ることができる。
また、上記の実施例においては、2Tr+2C型の強誘電体メモリ装置を前提に説明しているが、1Tr+1C型の強誘電体メモリ装置にも適用されることは言うまでもない。
ここで再び図1を参照して、本発明の詳細な特徴を改めて説明する。
(付記1) それぞれ平坦な形状の下部電極(2)、強誘電体膜3、及び、上部電極(4)を順次積層させた構造の強誘電体キャパシタ1と、前記強誘電体キャパシタ1の積層方向に沿った側面に密着した側柱5とを有し、前記側柱5は前記強誘電体膜3の膜厚方向に引張応力を印加する側柱3であることを特徴とする半導体装置。
(付記2) 上記側柱5が、酸化物からなることを特徴とする付記1記載の半導体装置。
(付記3) 上記側柱5は、Ti酸化物或いはAl酸化物のいずれかで構成されていることを特徴とする付記2記載の半導体装置。
(付記4) 上記側柱5の強誘電体膜3の面内方向の断面形状が、矩形状、台形状、或いは、半円弧状のいずれかであることを特徴とする付記1乃至3のいずれか1に記載の半導体装置。
(付記5) 上記側柱5が、上記強誘電体キャパシタ1の側壁を囲った形状であることを特徴とする付記1乃至3のいずれか1に記載の半導体装置。
(付記6) 上記強誘電体キャパシタ1の積層方向における側柱5の高さfと幅dとの関係を、f>dとしたことを特徴とする付記1乃至5のいずれか1に記載の半導体装置。 (付記7) 上記強誘電体キャパシタ1を構成する強誘電体材料として、Pb(Zr,Ti)O3 、(Pb,La)(Zr,Ti)O3 、(Pb,Sr)(Zr,Ti)O3 、(Pb,Ca)(Zr,Ti)O3 、或いは、(Pb,La,Ca,Sr)(Zr,Ti)O3 のいずれか用いたことを特徴とする付記1乃至6のいずれか1に記載の半導体装置。
(付記8) 上記強誘電体キャパシタ1の電極2,4として、Pt、Ir、IrO2 、RuO2 、SrRuO3 、或いは、La2-x Srx CuO4 のいずれか用いたことを特徴とする付記1乃至7のいずれか1に記載の半導体装置。
(付記9) それぞれ平坦な形状の下部電極(2)、強誘電体膜3、及び、上部電極(4)を順次積層して強誘電体キャパシタ1を形成する工程と、前記強誘電体キャパシタ1の積層方向に沿った側面にTi或いはAlのいずれかからなる側柱5を密着させたのち、熱処理によって側柱5を酸化する工程を有することを特徴とする半導体装置の製造方法。 (付記10) 上記加熱処理後に、上記強誘電体キャパシタ1を構成する強誘電体膜3は膜厚方向に引張応力を受け、結晶格子が膜厚方向に伸びていることを特徴とする付記9記載の半導体装置の製造方法。
本発明の活用例としては、強誘電体メモリ装置が典型的なものであるが、強誘電体メモリ装置に限られるものではなく、一般の半導体集積回路装置内の薄膜キャパシタに用いても良いものである。
本発明の原理的構成の説明図である。 本発明の実施例1のFeRAMの途中までの製造工程の説明図である。 本発明の実施例1のFeRAMの図2以降の途中までの製造工程の説明図である。 本発明の実施例1のFeRAMの図3以降の途中までの製造工程の説明図である。 本発明の実施例1のFeRAMの図4以降の途中までの製造工程の説明図である。 本発明の実施例1のFeRAMの図5以降の途中までの製造工程の説明図である。 本発明の実施例1のFeRAMの図6以降の途中までの製造工程の説明図である。 本発明の実施例1のFeRAMの図7以降の途中までの製造工程の説明図である。 本発明の実施例1のFeRAMの図8以降の途中までの製造工程の説明図である。 本発明の実施例1のFeRAMの図9以降の途中までの製造工程の説明図である。 本発明の実施例1のFeRAMの図10以降の製造工程の説明図である。 PZTにおける残留分極Pr のc/a比依存性の説明図である。
符号の説明
1 強誘電体キャパシタ
2 電極
3 強誘電体膜
4 電極
5 側柱
11 n型シリコン基板
12 p型ウエル領域
13 素子分離酸化膜
14 ゲート絶縁膜
15 ゲート電極
16 n- 型LDD領域
17 サイドウォール
18 n+ 型ドレイン領域
19 n+ 型ソース領域
20 Al2 3 保護膜
21 第1層間絶縁膜
22 TiN膜
23 Wプラグ
24 Wプラグ
25 下部電極
26 PZT膜
27 上部電極
28 強誘電体キャパシタ
29 Ti側柱
30 Ti酸化物側柱
31 Al2 3 保護膜
32 第2層間絶縁膜
33 TiN膜
34 Wプラグ
35 W酸化防止膜
36 コンタクトホール
37 第1メタル配線
38 TiN/Ti膜
39 Al−Cu膜
40 TiN/Ti膜

Claims (5)

  1. それぞれ平坦な形状の下部電極、強誘電体膜、及び、上部電極を順次積層させた構造の強誘電体キャパシタと、前記強誘電体キャパシタの積層方向に沿った側面に密着した側柱とを有し、前記側柱は前記強誘電体膜の膜厚方向に引張応力を印加する側柱であることを特徴とする半導体装置。
  2. 上記側柱は、Ti酸化物或いはAl酸化物のいずれかで構成されていることを特徴とする請求項1記載の半導体装置。
  3. 上記側柱の強誘電体膜の面内方向の断面形状が、矩形状、台形状、或いは、半円弧状のいずれかであることを特徴とする請求項またはに記載の半導体装置。
  4. 上記強誘電体キャパシタの積層方向における側柱の高さfと幅dとの関係を、f>dとしたことを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の半導体装置。
  5. それぞれ平坦な形状の下部電極、強誘電体膜、及び、上部電極を順次積層して強誘電体キャパシタを形成する工程と、前記強誘電体キャパシタの積層方向に沿った側面にTi或いはAlのいずれかからなる側柱を密着させたのち、熱処理によって前記側柱を酸化する工程を有することを特徴とする半導体装置の製造方法。
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