JP5011019B2 - ボトル - Google Patents
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Description
さらに近年では、この減圧吸収性能をより一層向上させるために、例えば下記特許文献1に示されるような、パネル部に胴部の側面視でこのボトルの中心軸線方向に長い長方形状の凹部が形成されることがある。
この発明によれば、パネル部の底面に前記菱形状の凹部が形成されているので、ボトル内圧の上昇に対する前記凹部の変形抵抗を、当該凹部において前記中心軸線方向の中央から前記中心軸線方向の外側に向かうに従い漸次大きくすることが可能になり、この凹部がボトル内圧の上昇によって前記径方向の外方に向けて反転するのを抑えることができる。したがって、ボトル内圧が上昇したときに、前記凹部を起点としてパネル部全体が前記径方向の外方に向けて反転するのを防ぐことができる。
しかも、この凹部が前記側面を備えているので、この側面を、凹部の前述した反転に対してリブとして作用させることが可能になり、凹部を起点としたパネル部全体の前述した反転を確実に抑えることができる。
さらに、パネル部の底面に前記凹部が形成されているので、ボトル内圧が低下したときにこの凹部を起点としてパネル部全体を前記径方向の内方に向けて変形させることが可能になり、良好な減圧吸収性能を具備させることができる。
この場合、パネル部の底面において前記凹部の非形成部分が、全域にわたって平滑面となっているので、上昇したボトル内圧によりパネル部を前記径方向の外方に向けて反転させる起点となる部分を前記非形成部分から排除することが可能になり、パネル部全体の前記径方向の外方に向けた反転を確実に防ぐことができる。
この場合、前述の作用効果が確実に奏功されることになる。
また、肩部12と胴部13との連結部分、および胴部13と底部14との連結部分にはそれぞれ、このボトル10の径方向の内方に向けて凹み、かつ全周にわたって延在した周溝15が前記中心軸線O方向に間隔をあけて2つずつ形成されている。
図示の例では、各パネル部17それぞれの外縁形状は、前記中心軸線O方向に長い長方形状となっている。また、これらのパネル部17の各外縁17aの大きさは互いに同等になっている。
さらに、凹部18の前記周方向における大きさbは、パネル部17の前記周方向における大きさaの10%以上35%以下となっている。なお、凹部18の前記周方向における大きさbは、この凹部18が有する4つの角部18a、18b、18c、18dのうち、角度が大きい方の2つの鈍角部18c、18d同士の前記周方向における距離となっている。
また、この凹部18の、パネル部17の底面17bからの深さは、パネル部17の、胴部13の外周面からの深さよりも浅くなっている。なお、凹部18の前記深さは例えば0.5mm以上1.5mm以下となっている。
さらにまた、この凹部18の底面18eは図2に示されるように平坦面となっている。
さらに図示の例では、凹部18の底面18eの外縁から前記径方向の外方に向けて立ち上がり、パネル部17の底面17bに連なる側面18fと、胴部13の横断面視においてこの凹部18の底面18eに直交する垂線Lと、がなす角度θ1は、パネル部17の底面17bの外縁から前記径方向の外方に向けて立ち上がり、柱部19に連なる側面17cと、前記垂線Lと、がなす角度θ2よりも小さくなっている。
さらに本実施形態では、この凹部18の底面18eが平坦面となっているので、上昇したボトル内圧によりこの凹部18を前記径方向の外方に向けて反転させる起点となる部分を当該凹部18から排除することが可能になり、前述の作用効果が確実に奏功されることになる。
さらに、パネル部17の底面17bに凹部18が形成されているので、ボトル内圧が低下したときにこの凹部18を起点としてパネル部17全体を前記径方向の内方に向けて変形させることが可能になり、良好な減圧吸収性能を具備させることができる。
したがって、ボトル内圧が上昇したときに、パネル部17に先立って凹部18が前記径方向の外方に向けて反転するのを抑制することが可能になり、凹部18が前記径方向の外方に向けて反転し、これを起点としてパネル部17全体が前記径方向の外方に向けて反転するのを確実に防ぐことができる。
例えば前記実施形態では、凹部18の底面18eを平坦面としたが、これに代えて、パネル部17の底面17bと同様に前記径方向の外方に向けて凸の曲面状、または前記径方向の内方に向けて凹の曲面状に形成してもよい。
また、前記実施形態では、凹部18の側面18fと前記垂線Lとがなす角度θ1を、パネル部17の側面17cと前記垂線Lとがなす角度θ2よりも小さくしたが、これに代えて例えば、互いに同等にしてもよいし、前記角度θ1を前記角度θ2よりも大きくしてもよい。
11 口部
12 肩部
13 胴部
14 底部
17 パネル部
17b パネル部の底面
18 凹部
18e 凹部の底面
18f 凹部の側面
A パネル部の中心軸線方向における大きさ
a パネル部の周方向における大きさ
B 凹部の中心軸線方向における大きさ
b 凹部の周方向における大きさ
O 中心軸線
Claims (3)
- 口部、肩部、胴部および底部が合成樹脂で一体に形成されてなり、前記胴部に、その径方向の内方に凹んだパネル部が当該胴部の周方向に間隔をあけて複数設けられたボトルであって、
前記パネル部の底面における中央領域には、前記胴部の側面視でこのボトルの中心軸線方向に長く、かつ当該パネル部の底面の前記中心軸線方向における中央から前記中心軸線方向の外側に向かうに従い漸次、前記周方向の大きさが小さくなる菱形状の凹部が形成され、
該凹部は、その底面の外縁から前記径方向の外方に向けて立ち上がり、前記パネル部の底面に連なる側面を備え、
前記パネル部は、その底面の外縁から前記径方向の外方に向けて立ち上がり、前記胴部のうち、その周方向で隣り合う前記パネル部同士の間に位置する柱部に連なる側面を備え、
前記胴部の横断面視において、前記径方向に沿って延在し、かつ前記凹部の底面に直交する垂線と、前記凹部の側面と、がなす角度が、前記垂線と、前記パネル部の側面と、がなす角度より小さくなっていることを特徴とするボトル。 - 請求項1記載のボトルであって、
前記パネル部の底面において前記凹部の非形成部分は、全域にわたって平滑面となっていることを特徴とするボトル。 - 請求項1または2に記載のボトルであって、
前記凹部の前記中心軸線方向における大きさは、前記パネル部の前記中心軸線方向における大きさの30%以上70%以下とされるとともに、前記凹部の前記周方向における大きさは、前記パネル部の前記周方向における大きさの10%以上35%以下となっていることを特徴とするボトル。
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