JP2009029450A - ボトル - Google Patents
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Abstract
【解決手段】胴部13に、口部11側および底部14側からそれぞれ、当該胴部13の中心軸線O方向における中央部Cに向かうに従い漸次縮径したウェスト部20が備えられ、ウェスト部20には、このボトル10の径方向内方に向けて凹むパネル部23が形成され、該パネル部23は、ウェスト部20において、底部14側の下部20bから胴部13の中央部Cを介して口部11側の上部20aに至っている。
【選択図】図1
Description
この発明によれば、胴部に前記ウェスト部が備えられているので、例えば子供等といった手が小さい需要者においても、胴部において外径が最小となる前記中央部を把持することにより、このボトルを強く把持することが可能になる。
さらに、前記ウェスト部にパネル部が形成されているので、このボトルを前述のように把持した状態で持ち上げたときに、指を、前記パネル部においてウェスト部の上部に位置する部分に引っ掛けることが可能になる。
以上より、このボトルに良好なグリップ性を具備させることができる。
また、胴部にウェスト部が備えられているので、このボトルに良好な意匠性を具備させることもできる。
さらに、前記パネル部により、前述のように指を引っ掛させることのみならず、ボトル内圧の変動を吸収させることもできる。特に、後者の作用は、パネル部においてウェスト部の上部に位置する部分に限らずその全体で奏功されることになり、ボトル内圧の変動を確実に吸収させることができる。
この場合、胴部に前記補強凹溝が形成されているので、胴部にウェスト部を備えさせたことによる、この胴部における中心軸線回りのねじり変形に対する剛性の低下を抑えることが可能になる。前者の場合、例えば開栓するのにキャップとボトルとを相対的に前記中心軸線回りに回転させたときに胴部がねじれる等して、開栓性が低下するのを防ぐことができる。
この場合、パネル部が前記一方の周溝に連なっているので、このボトルに良好な離型性を具備させることが可能になる。
さらに、上側胴部および下側胴部のうち前記一方の周溝に連なる胴部に、前記一方の周溝においてパネル部におけるこのボトルの周方向両端部と対応する部分同士を連ならせる補助凹溝が形成されているので、前述のようにパネル部が一方の周溝に連なっていることによって、パネル部を強く把持したときに、一方の周溝においてパネル部における前記周方向の端部と対応する部分から、上側胴部および下側胴部のうち前記一方の周溝に連なる胴部に向けて延びる折れ線が生じ易くなるのを防ぐことができる。
この場合、パネル部において、前記ウェスト部の上部に位置する部分の前記中心軸線に対する傾斜角度が、前記ウェスト部の下部に位置する部分の前記中心軸線に対する傾斜角度よりも大きくなっているので、ボトルを前述のように把持した状態で持ち上げたときに、指をこのパネル部においてウェスト部の上部に位置する部分に確実に引っ掛けることが可能になる。
この場合、胴部を構成する第1主壁部、第2主壁部および隅角壁部のうち前記周方向における長さが最も大きい第1主壁部に、前記パネル部が形成されているので、このパネル部の占有面積を大きく確保することが可能になり、前述の作用効果を確実に奏功させることができる。
なお、このボトル10は、例えば二軸延伸ブロー成形によりポリエチレンテレフタレート等の合成樹脂で一体に形成されている。また、口部11の外周面には雄ねじ部11aが形成されており、この雄ねじ部11aに図示されないキャップが着脱可能に螺着されるようになっている。
本実施形態では、胴部13は、第1主壁部15と該第1主壁部15よりもこのボトル10の周方向における長さが短い第2主壁部16とが、該第2主壁部16よりも前記周方向の長さが短い隅角壁部17を介して前記周方向に交互に連結されて構成されている。図示の例では、第1主壁部15は、前記中心軸線Oをこのボトル10の径方向で挟んで互いに対向するように一対備えられるとともに、第2主壁部16は、胴部13の横断面視において第1主壁部15の配置位置から前記中心軸線O周りに90°ずれた位置に配置されて、前記中心軸線Oを前記径方向で挟んで互いに対向するように一対備えられている。
ここで、図示の例では、胴部13に、前記中心軸線O方向に間隔をあけて2つの周溝18、19が形成されており、当該胴部13が、これらの両周溝18、19よりも上側に位置する上側胴部21と、両周溝18、19よりも下側に位置する下側胴部22と、に区画されるとともに、この胴部13において両周溝18、19同士の間に位置する部分が前述のウェスト部20となっている。
さらに、ウェスト部20にパネル部23が形成されているので、このボトル10を前述のように把持した状態で持ち上げたときに、指を上パネル部23aに引っ掛けることが可能になる。
以上より、このボトル10に良好なグリップ性を具備させることができる。
さらに、パネル部23により、前述のように指を引っ掛させることのみならず、ボトル内圧の変動を吸収させることもできる。特に、後者の作用は、パネル部23において上パネル部23aに限らず下パネル部23bを含む全体で奏功されることになり、ボトル内圧の変動を確実に吸収させることができる。
さらに、下側胴部22に、下側周溝18においてパネル部23の前記周方向両端部と対応する部分18a、18a同士を下側から連ならせる補助凹溝25が形成されているので、前述のようにパネル部23が下側周溝18に連なっていることによって、パネル部23を強く把持したときに、下側周溝18においてパネル部23における前記周方向の端部と対応する部分18aから、下側胴部22に向けて延びる折れ線が生じ易くなるのを防ぐことができる。
さらに、本実施形態では、胴部13を構成する第1主壁部15、第2主壁部16および隅角壁部17のうち前記周方向における長さが最も大きい第1主壁部15に、パネル部23が形成されているので、このパネル部23の占有面積を大きく確保することが可能になり、前述の作用効果を確実に奏功させることができる。
例えば、前記実施形態では、胴部13が、第1主壁部15と第2主壁部16とが隅角壁部17を介して前記周方向に交互に連結されて、横断面視で多角形状を呈する構成を示したが、これに代えて横断面視で円形状若しくは楕円形状等を呈する構成を採用してもよい。
また、補強凹溝24および補助凹溝25を形成したが、これらは形成しなくてもよいし、補助凹溝25および補強凸部26の側面視形状やパネル部23の側面視形状および縦断面視形状は前記実施形態に限らず適宜変更してもよい。
さらに、前記実施形態では、ウェスト部20およびパネル部23をそれぞれ、前述のように曲面状に形成したが、これに代えて例えば傾斜平面状等に形成してもよい。
また、前記実施形態では、パネル部23として、その下端が下側周溝18に連なるとともに、上端が上側周溝19から下方に離れて配置された構成を示したが、これに代えてパネル部23の下端を下側周溝18から上方に離し、かつパネル部23の上端を上側周溝19に連ならせてもよいし、さらにはパネル部23の上端および下端をそれぞれ、上側周溝19および下側周溝18に各別に連ならせてもよい。
11 口部
12 肩部
13 胴部
14 底部
15 第1主壁部
16 第2主壁部
17 隅角壁部
18 下側周溝
19 上側周溝
20 ウェスト部
20a 上ウェスト部(ウェスト部の上部)
20b 下ウェスト部(ウェスト部の下部)
21 上側胴部
22 下側胴部
23 パネル部
23a 上パネル部
23b 下パネル部
24 補強凹溝
25 補助凹溝
C 中央部
O 中心軸線
Claims (5)
- 口部、肩部、胴部および底部が合成樹脂で一体に形成されてなるボトルであって、
前記胴部には、前記口部側および底部側からそれぞれ、当該胴部の中心軸線方向における中央部に向かうに従い漸次縮径したウェスト部が備えられ、
該ウェスト部には、このボトルの径方向内方に向けて凹むパネル部が形成され、該パネル部は、前記ウェスト部において、前記底部側の下部から前記胴部の中央部を介して前記口部側の上部に至っていることを特徴とするボトル。 - 請求項1記載のボトルであって、
前記胴部の中央部において前記パネル部の非形成部分には、このボトルの周方向に延びる補強凹溝が形成されていることを特徴とするボトル。 - 請求項1または2に記載のボトルであって、
前記胴部には、その中心軸線方向に間隔をあけて2つの周溝が形成されて、当該胴部が、これらの両周溝よりも前記口部側に位置する上側胴部と、両周溝よりも前記底部側に位置する下側胴部と、両周溝同士の間に位置する前記ウェスト部と、に区画され、
前記パネル部は、前記2つの周溝のうちのいずれか一方の周溝に連なるとともに、他方の周溝から離れて配置され、
前記上側胴部および下側胴部のうち前記一方の周溝に連なる胴部には、前記一方の周溝において前記パネル部におけるこのボトルの周方向両端部と対応する部分同士を連ならせる補助凹溝が形成されていることを特徴とするボトル。 - 請求項1から3のいずれかに記載のボトルであって、
前記パネル部において、前記ウェスト部の上部に位置する部分の前記中心軸線に対する傾斜角度は、前記ウェスト部の下部に位置する部分の前記中心軸線に対する傾斜角度よりも大きくなっていることを特徴とするボトル。 - 請求項1から4のいずれかに記載のボトルであって、
前記胴部は、第1主壁部と該第1主壁部よりもこのボトルの周方向における長さが短い第2主壁部とが、該第2主壁部よりも前記周方向の長さが短い隅角壁部を介して前記周方向に交互に連結されて構成されるとともに、前記第1主壁部および第2主壁部がそれぞれ、前記中心軸線を径方向で挟んで互いに対向するように一対ずつ備えられ、
前記パネル部は、前記ウェスト部において一対の前記第1主壁部に位置する部分に各別に形成されていることを特徴とするボトル。
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2007
- 2007-07-25 JP JP2007193427A patent/JP4990709B2/ja active Active
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