JP5009210B2 - ルーツブロア装置 - Google Patents

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Description

本発明は、送風機又は圧縮機として用いられるルーツブロア装置に関する。
送風機や圧縮機等として用いられるルーツ式の回転機械(以下、こうした装置を総称してルーツブロア装置という)の設置スペースを小さくする構成として、例えば特許文献1には、ルーツブロア本体とそれを駆動する駆動モータとを上下方向に並べて配置する構成が開示されている。
また、こうしたルーツブロア本体は、その駆動時に、吸込口側から大きな騒音が発生するという問題がある。このため、その騒音対策として、ルーツブロア本体を防音カバーによって囲むことも知られている。
特開2007−177632号公報
一方で、こうしたルーツブロア本体においては一般に、ロータを軸支する軸受けが転がり摩擦熱を受けてその温度が上昇する。こうした温度上昇は、グリース等の潤滑剤の劣化を招き、軸受けの寿命を低下させる。このため、前記軸受けを内蔵する軸受ケースは外気に開放した状態にしておくことで、その外気による冷却効果を高めることが好ましい。
しかしながら、前述したような防音カバーにによって、ルーツブロア本体を囲ってしまうと、軸受ケースに十分な外気を供給することができず、軸受けの冷却効率が低下してしまうという新たな問題が発生する。
本発明は、かかる点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、ルーツブロア装置において、防音性と軸受けの冷却性とを両立させることにある。
本発明の一側面によると、ルーツブロア装置は、吸込口及び吐出口を有するケーシング内において、その回転軸がそれぞれ水平方向に延びるように、互いに噛み合って配置された一対のロータと、前記ケーシングを挟んだ前記回転軸方向の両側それぞれにおいて、前記各ロータを支持する軸受けを内蔵する一対の軸受ケースと、を含み、前記一対のロータの同期回転によって前記吸込口から吸い込んだ空気を、前記吐出口から吐出するルーツブロア本体と、前記ルーツブロア本体の下方位置で、その駆動軸が前記回転軸方向に延びるように配置されると共に、前記ルーツブロア本体に対して駆動連結されて当該ルーツブロア本体を駆動する駆動モータと、前記上下方向に並んで配置された前記ルーツブロア本体及び駆動モータの全体を囲む防音カバーと、を備える。
そして、前記防音カバー内には、前記ルーツブロア本体と駆動モータとの間に、当該カバー内を上領域と下領域とに2分割する分割板が配置され、前記ルーツブロア本体の前記吸込口は、前記上領域内に開口する一方、前記吐出口は、前記防音カバーを厚み方向に貫通してそのカバー外に開口し、前記防音カバーには、前記下領域に連通して当該カバー内に空気を導入する導入口が開口しており、前記分割板には、前記一対の軸受ケースの内の一方の軸受ケースに相対する位置に、上下方向に貫通して、前記上領域と下領域とを互いに連通する開口が形成されている。
この構成によると、ルーツブロア本体と駆動モータとの全体を防音カバーによって囲むことで、ルーツブロア本体の駆動時における騒音が低減される。また、前記防音カバー内は、ルーツブロア本体と駆動モータとの間に配設された分割板によって、上領域と下領域とに2分割されると共に、ルーツブロア本体の吸込口は、上領域内に配置される一方で、防音カバーの導入口は下領域に開口している。このため、ルーツブロア本体の主たる騒音発生源である吸込口と、防音カバーの導入口との間に分割板が介在することになるため、この導入口を通じての音漏れが低下し、ルーツブロア本体の駆動時における騒音がさらに低減される。
また、防音カバーの導入口を通過してカバー内に流入した空気は、ルーツブロア本体の吸込口に吸い込まれると共に、吐出口を介してカバー外に吐出されるが、前記分割板における前記軸受ケースに相対する位置に、上領域と下領域とを互いに連通する開口が上下方向に貫通して形成されているため、前記流入空気は、この開口を通って下領域から上領域へと流入する。このときに、ルーツブロア本体の軸受ケースに空気流れが直接当たるようになり、これによって、この軸受ケースが効果的に冷却される。
こうして、防音カバーによって防音性を確保しつつも、軸受けが効果的に冷却されるため、防音性と冷却性とが両立する。
前記ケーシングを挟んだ回転軸方向の一側は、前記駆動モータの駆動力が入力される入力側とされ、前記ケーシングを挟んだ回転軸方向の他側は、前記一対のロータを同期させるためのタイミングギヤが配設されるギヤ側とされ、前記分割板の開口は、前記一対の軸受ケースの内、前記入力側に配置された入力側軸受ケースに相対して形成されている、としてもよい。こうすることで、入力側軸受ケースが効果的に冷却される。
前記防音カバーの導入口は、前記分割板に形成された開口に対し前記回転軸方向の逆側に開口している、としてもよい。
こうすることで、防音カバーの導入口を通過してカバー内に流入した空気は、駆動モータが配設されている防音カバーの下領域を回転軸方向に沿って流れ、その後、防音カバーの導入口に対し回転軸方向の逆側に位置する、分割板の開口を通じて上領域へと流れる。こうして駆動モータの冷却を行いつつ、前述したように、ルーツブロア本体の軸受ケースが効果的に冷却される。
一方、ルーツブロア本体の吸込口で発生する騒音は、前記の空気流れとは逆向きに伝達することになるが、防音カバーの導入口と分割板の開口とを、回転軸方向に、互いに逆側となるように配置することにより、音の伝達経路が長くかつ複雑になることで、その伝達途中の減衰効果が高まり、ルーツブロア本体の駆動時における騒音がより一層低減される。
前記防音カバーの導入口は、前記分割板に形成された開口に対し前記回転軸方向の同じ側に開口しており、前記防音カバーの下領域内には、前記導入口を通じて前記防音カバー内に流入した空気が、前記駆動モータの下側を通って前記導入口とは逆側に流れるように、前記導入口と前記分割板の開口との間において、上下方向に拡がる仕切板が配設されている、としてもよい。
こうすることで、防音カバーの導入口を通過してカバー内に流入した空気は、駆動モータの下側を、導入口とは逆側に向かって回転軸方向に沿って流れた後に、導入口側に向かって戻るように流れる。そうして、分割板の開口を通じて上領域へと流れることになる。従って、こうして駆動モータの冷却を行いつつ、前述したように、ルーツブロア本体の軸受ケースが効果的に冷却される。また、仕切板によって、前記導入口から流入する、相対的に低温の空気流れと、前記下領域内を導入口側に向かって戻る、相対的に高温の空気流れとが混ざり合うことが回避され、駆動モータ及び軸受ケースの冷却を効果的に行い得る。
一方、ルーツブロア本体の吸込口と防音カバーの導入口との間に、前記分割板及び仕切板が二重に介在することになるため、ルーツブロア本体の駆動時における騒音がより一層低減される。
前記導入口には、該導入口に相対して配置されかつ、前記導入口を通じて前記防音カバー内に流入する空気を下向きに流す導入板が配設されている、としてもよい。
この導入板によって、防音カバーの導入口を通過してカバー内に流入した空気が、駆動モータの下側へと効率的に導入され、前述した冷却効果がより一層高まる。
また、導入板を導入口に対し相対して配置することで、ルーツブロア本体の吸込口と防音カバーの導入口との間に、前記分割板、仕切板及び導入板が三重に介在することになるため、ルーツブロア本体の駆動時における騒音が大幅に低減される。
前記防音カバーの下領域内には、前記分割板の開口形成側に、上下方向に拡がる仕切板が配設されて、前記防音カバーと分割板と仕切板とによりモータ室が区画され、前記分割板の開口は、前記モータ室に連通している、としてもよい。
下領域内にモータ室を区画すると共に、そのモータ室に、分割板の開口を連通させることで、この開口を通じて上領域に流れる空気の流量が増大する。これによって、軸受ケースの冷却効果が高まる。
以上説明したように、本発明によると、ルーツブロア本体と駆動モータとの全体を防音カバーによって囲むと共に、そのカバー内において、ルーツブロア本体と駆動モータとの間に分割板を配設することによって、ルーツブロア本体の駆動時における騒音を低減させることができると共に、分割板において軸受ケースに相対する位置に上下方向に貫通する開口を形成することによって、ルーツブロア本体の軸受ケースに空気流れを直接当てて、軸受ケースを効果的に冷却することができる。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。尚、以下の好ましい実施形態の説明は、本質的に例示に過ぎず、本発明、その適用物或いはその用途を制限することを意図するものではない。
(実施形態1)
図1,2は、本発明の実施形態1に係るルーツブロア装置1を示している。このルーツブロア装置1は、ルーツブロア本体2と、ルーツブロア本体2を駆動する駆動モータ3と、ルーツブロア本体2及び駆動モータ3の全体を囲む防音カバー4と、を備えて構成されている。尚、図1においては、理解容易のために、一部部材の図示を省略すると共に、防音カバー4は、その外形線のみを仮想的に示している。また、以下の説明においては、便宜上、図1における右手前側を前側、左奥側を後側、左手前側を左側、右奥側を右側と呼ぶことにする。
ルーツブロア本体2は、図2に示すように、ケーシング21と、このケーシング21を挟んで左右の両側にそれぞれ配設された入力側軸受ケース22、及び、ギヤ側軸受ケース23と、を備えている。
ケーシング21は、その内部にロータ27を収容する密閉状の空間を有しており、その上部には、前記密閉空間と、後述する吸込消音器6とを互いに連通させ、吸込消音器6を通過した空気を密閉空間内に吸い込む吸込口24が形成されている。また、ケーシング21の前部には、前方に向かって突出する吐出部25が一体に設けられており、この吐出部25に対して、前記密閉空間に連通しかつ当該密閉空間内の空気を吐出する吐出口26が形成されている。この吐出部25は、図1に示すように、防音カバー4の前壁41に形成された貫通孔41aを通過して配設されており、これによって吐出口26は防音カバー4の外に開口している。
ケーシング21内には、例えば3葉型の一対のロータ27,27が配設されている。この一対のロータ27,27は、その回転軸27aの方向がそれぞれ左右方向となるように配設されていると共に、前後方向に並設されており、これら一対のロータ27,27は、互いに非接触で噛み合った状態にされている。
各ロータ27の回転軸27aは、入力側軸受ケース22及びギヤ側軸受ケース23内に配設された軸受け22a,23aによってそれぞれ軸支されている。
ギヤ側軸受ケース23の右側には、ギヤ機構を内蔵するギヤケース28が取り付けられており、各ロータ27の回転軸27aの右端部は、ギヤ側軸受ケース23を貫通してギヤケース28内まで延びて配設されている。そうして、そのギヤケース28内に位置する各回転軸27aの右端部には、タイミングギヤ28a,28aが回転一体に固定されている。一対のタイミングギヤ28a,28aは互いに噛み合っており、この両タイミングギヤ28a,28aによって、一対のロータ27,27を互いに反対方向に同期回転させるギヤ機構が構成されている。
一方、一対のロータ27,27の内の一方のロータ27の回転軸27aは、入力側軸受ケース22から左側に突出して配設されており、この回転軸27aの左端部にはプーリ29が回転一体に固定されている。このプーリ29には後述するように伝動ベルト33が巻き掛けられ、これによりこのプーリ29は、駆動モータ3によって回転駆動される。こうして一対のロータ27,27の内の一方のロータ27は、駆動ロータとされる一方、他方のロータ27は、駆動ロータに対して同期回転する従動ロータとされる。
このルーツブロア本体2は、前後左右に所定の間隔を空けて配置された4つの脚部51(図1では3つのみ図示する)を含む井桁状の据付台5上に配設されており、このルーツブロア本体2の下方位置に、この据付台の4つの脚部51に囲まれるようにして、駆動モータ3が配設されている。このように、ルーツブロア本体2と駆動モータ3とを上下に並べて配置することによって、このルーツブロア装置1は、設置の省スペース化が図られている。
駆動モータ3は、その駆動軸31が前記ロータ27の回転軸27aに平行となるように、左右方向に延びて配設されており、その駆動軸31の左端部には、駆動プーリ32が回転一体に固定されている。この駆動プーリ32と前記ルーツブロア本体2のプーリ29とには、伝動ベルト33が巻き掛けられている。これによって、駆動モータ3の回転力は、この伝動ベルト33を介して、ルーツブロア本体2の駆動ロータ27に伝達されると共に、ギヤ機構を介して従動ロータ27にも伝達される。そうして、駆動ロータ27及び従動ロータ27が互いに反対方向に同期回転することにより、ルーツブロア本体2は、吸込口24から空気を吸い込むと共に、吐出口26を通じて防音カバー4の外に空気を吐出する。
前記駆動モータ3の右端部には、ファンカバー34内に配設されたファン35が回転一体に固定されており、駆動モータ3の駆動に伴いファン35が回転することによって、防音カバー4の、後述する下領域4b内はで、右側から左側に向かう空気流れが生じるようになっている。
ルーツブロア本体2の上部には、吸込消音器6が配設されている。この吸込消音器6は、ルーツブロア本体2におけるギヤ側軸受ケース23の上方位置において開口する吸込用開口61を有していると共に、図示は省略するがその内部に配設された吸音材等を有している。ルーツブロア本体2の駆動時には、吸込用開口61を通じて吸い込まれた空気が、この吸込消音器6の内部を通過した後に、前記ルーツブロア本体2の吸込口24に吸い込まれる。このときの吸込音は、吸込消音器6によって消音される。尚、吸込消音器6の内部構成については特に制限はなく、どのような構成を採用してもよい。
防音カバー4は、前壁41、後壁42、左側壁43、右側壁44及び上壁45を含む矩形箱型であり、その各壁の内面には吸音材が貼り付けられている。そうして、右側壁44の下部位置には、厚み方向に貫通してカバーの内外を連通させる導入口44aが形成されている。
前記ルーツブロア本体2を載置する据付台5の上端には、水平方向に拡がる分割板52が取り付けられており、この分割板52によって防音カバー4内は、ルーツブロア本体2が配設される領域である上領域4aと、駆動モータ3が配設される領域である下領域4bと、の2領域に分割されている。
分割板52における左端部には、分割板の内方に向かう切り欠きが形成されており、この切り欠きによって分割板52を厚み方向に貫通して、上領域4aと下領域4bとを互いに連通する開口53が形成されている。この開口53は、図2に示すように、ルーツブロア本体2の入力側軸受ケース22の下方に位置している。
この構成のルーツブロア装置1を駆動させたときには、防音カバー4における導入口44aから、カバー4の下領域4b内に空気が導入されると共に、駆動モータ3のファン35によってその空気は、下領域4b内を左方向へと流れる。そうして、駆動モータ3が冷却されることになる(同図の矢印参照)。
その後、空気は、分割板52の開口53を通じて上領域4aへと流れ込む。このときに、分割板52の開口53がルーツブロア本体2の入力側軸受ケース22の下方に位置しているため、開口53を通じた下から上への空気流れは、入力側軸受ケース22に直接的に当たるようになる。それによって、入力側軸受ケース22が効果的に冷却されることになる(同図の矢印参照)。
上領域4a内では、左から右方向に空気が流れて、吸込消音器6の吸込用開口61から空気が吸い込まれる。このときに、吸込用開口61は、ルーツブロア本体2のギヤ側軸受ケース23の上方に位置しているため、吸込用開口61に向かう下から上への空気流れがギヤ側軸受ケース23に当たるようになり、それによって、ギヤ側軸受ケース23も効果的に冷却されることになる(同図の矢印参照)。
そして、吸込消音器6を通じてルーツブロア本体2に吸い込まれた空気は、吐出口26を介して、防音カバー4の外に吐出されることになる。
このようにこのルーツブロア装置1では、防音カバー4内に配設される分割板52に開口53を形成することによって、入力側軸受ケース22に対して、この開口53を通じた下から上への空気の流れを直接的に当てることができる。それによって、入力側軸受ケース22を効果的に冷却して、そこに内蔵される軸受け22aの温度上昇を抑制することができる。
また、吸込消音器6の吸込用開口61を、ギヤ側軸受ケース23の上方に位置させることによって、ギヤ側軸受ケース23に対して、この開口61に向かう下から上への空気の流れを直接的に当てることができる。それによって、ギヤ側軸受ケース23を効果的に冷却して、そこに内蔵される軸受け23aの温度上昇を抑制することができる。
さらに、導入口44aを駆動モータ3のファン35側で開口させているため、駆動モータ3もまた、効果的に冷却される。
そうして、ルーツブロア本体2と駆動モータ3との全体を防音カバー4で囲っているものの、ルーツブロア本体2の各軸受け22a,23a効果的に冷却して、その温度上昇が抑制されるから、軸受け22a,23aの長寿命化が図られる。また、駆動モータ3を効果的に冷却することと相俟って、ブロア回転速度の高速化も可能になる。
一方、ルーツブロア本体2の吸込音は、吸込消音器6の吸込用開口61近傍で発生することになるが、この吸込用開口61と防音カバー4の導入口44aとの間には分割板52が介在しているため、吸込音が導入口44aへと直接的に伝達して防音カバー4の外に漏れることはない。吸込音は、防音カバー4内の左側に位置する分割板52の開口53を通った後に、防音カバー4内の右側に位置する導入口44aへと伝達される。このように、吸込音の伝達経路が長くなると共にそれが複雑になることで、その伝達途中で、吸込音は減衰及び消音される。その結果、防音カバー4の外に吸込音が漏れることが抑制され、高い防音性を達成することができる。
(実施形態2)
図3,4は、実施形態2に係るルーツブロア装置10を示している。このルーツブロア装置10において、図1,2に示すルーツブロア装置1と同じ構成については同じ符号を付して、その説明を適宜省略する。
このルーツブロア装置10においては、防音カバー4の導入口43aが、左側壁43の下部に形成されている。
この導入口43aには、図2においてのみ図示するように、導入口43aに対して左右に所定の間隔を空けて相対する導入板43bが配設されている。導入板43bは、導入口43aを通じて防音カバー4内に流入する空気を下向きに流す整流板として機能する(同図の矢印参照)。
また、据付台5における左側の2つの脚部51,51に対して、駆動モータ3の本体部と駆動プーリ32との間に介在するように仕切板54が固定されている。仕切板54は、分割板52に形成された開口53よりも左側に位置している。この仕切板54は、床面との間に所定の隙間が形成されるように上下方向に拡がって配設されており、これによってこの仕切板54は、下領域4bを左右に仕切っている。こうして、下領域4bには、前壁41、後壁42、右側壁44、分割板52及び仕切板54によってモータ室が区画され、前記開口53は、そのモータ室に連通することになる。
この構成のルーツブロア装置10では、防音カバー4における導入口43aからカバー4の下領域4b内に導入される空気は、導入板43bによって下向きに導かれ、仕切板54の下側を通って、駆動モータ3の下部を右方向に流れる。その後、駆動モータ3のファン35によって、駆動モータ3の高さ位置付近を左方向へと空気が流れる。この左方向への戻り流れによって駆動モータ3が冷却されることになる。
その後、空気は、分割板52の開口53を通じて上領域4aへと流れ込み、このときの空気流れが入力側軸受ケース22に直接的に当たることによって、入力側軸受ケース22が効果的に冷却される。ここで、下領域4bに仕切板54を設けてモータ室を区画していることにより、開口53を通じて上領域4aへと流れ込む空気の流量を増大させることができる。その結果、入力側軸受ケース22の冷却効果を高めることができる。
また、吸込消音器6の吸込用開口61から空気が吸い込まれるときに、吸込用開口61に向かう下から上への空気流れがギヤ側軸受ケース23に当たって、ギヤ側軸受ケース23も効果的に冷却される。
そして、吸込消音器6を通じてルーツブロア本体2に吸い込まれた空気は、吐出口26を介して、防音カバー4の外に吐出されることになる。
このようにこのルーツブロア装置10では、分割板52に形成した開口53と、防音カバー4の導入口43aとを互いに同じ左側に配置しているものの、導入板43b及び仕切板54を設けることによって、導入口43aから導入された空気を、下領域4b内において一旦右側に流すことができる。従って、前記のルーツブロア装置1と同様に、駆動モータ3の冷却を効果的に行うことができると共に、ルーツブロア本体2の各軸受ケース22,23の冷却も効果的に行うことができる。
また、導入板43b及び仕切板54によって、導入口43aから流入する、相対的に低温の空気(外気)と、駆動モータ3の高さ位置付近を右から左への戻り方向に流れる、相対的に高温の空気とが混ざり合うことが防止される。これによって、導入口43aから流入した直後の外気の温度上昇が防止されて、駆動モータ3及び各軸受ケース22,23の冷却が効果的に行われる。
さらに、吸込消音器6の吸込用開口61近傍で発生するルーツブロア本体2の吸込音は、前記と同様に、分割板52の開口53を通じて、導入口43aに向かって伝達するが、分割板52の開口53と導入口43aとの間には、仕切板54及び導入板43bがそれぞれ介在している。これにより、吸込音はこれら仕切板54及び導入板43bを回避するように伝達するため、吸込音の伝達経路がより長くなると共により複雑になる。よって、その伝達途中での吸込音の減衰及び消音により、防音カバー4の外に吸込音が漏れることがより一層、抑制され、さらに高い防音性を達成することができる。
尚、図示は省略するが、実施形態1のルーツブロア装置1に、前記仕切板54を設けるようにしてもよい。こうすることで前述したように、開口53を通じて上領域4aに流れる空気流量が増大し、入力側軸受ケース22の冷却効果を高めることができる。
以上説明したように、本発明は、防音性と軸受けの冷却性とを両立させることができるから、ルーツブロア本体と駆動モータとを上下に並べて配置したルーツブロア装置について有用である。
実施形態1に係るルーツブロア装置を示す斜視説明図である。 実施形態1に係るルーツブロア装置を示す断面説明図である。 実施形態2に係るルーツブロア装置を示す斜視説明図である。 実施形態2に係るルーツブロア装置を示す断面説明図である。
符号の説明
1 ルーツブロア装置
10 ルーツブロア装置
2 ルーツブロア本体
21 ケーシング
22 入力側軸受ケース
23 ギヤ側軸受ケース
24 吸込口
26 吐出口
27 ロータ
27a 回転軸
3 駆動モータ
31 駆動軸
4 防音カバー
4a 上領域
4b 下領域
43a 導入口
43b 導入板
44a 導入口
52 分割板
53 開口
54 仕切板
61 吸込用開口 (吸込口)

Claims (6)

  1. 吸込口及び吐出口を有するケーシング内において、その回転軸がそれぞれ水平方向に延びるように、互いに噛み合って配置された一対のロータと、前記ケーシングを挟んだ前記回転軸方向の両側それぞれにおいて、前記各ロータを支持する軸受けを内蔵する一対の軸受ケースと、を含み、前記一対のロータの同期回転によって前記吸込口から吸い込んだ空気を、前記吐出口から吐出するルーツブロア本体と、
    前記ルーツブロア本体の下方位置で、その駆動軸が前記回転軸方向に延びるように配置されると共に、前記ルーツブロア本体に対して駆動連結されて当該ルーツブロア本体を駆動する駆動モータと、
    前記上下方向に並んで配置された前記ルーツブロア本体及び駆動モータの全体を囲む防音カバーと、を備え、
    前記防音カバー内には、前記ルーツブロア本体と駆動モータとの間に、当該カバー内を上領域と下領域とに2分割する分割板が配置され、
    前記ルーツブロア本体の前記吸込口は、前記上領域内に開口する一方、前記吐出口は、前記防音カバーを厚み方向に貫通してそのカバー外に開口し、
    前記防音カバーには、前記下領域に連通して当該カバー内に空気を導入する導入口が開口しており、
    前記分割板には、前記一対の軸受ケースの内の一方の軸受ケースに相対する位置に、上下方向に貫通して、前記上領域と下領域とを互いに連通する開口が形成されているルーツブロア装置。
  2. 請求項1に記載のルーツブロア装置において、
    前記ケーシングを挟んだ回転軸方向の一側は、前記駆動モータの駆動力が入力される入力側とされ、前記ケーシングを挟んだ回転軸方向の他側は、前記一対のロータを同期させるためのタイミングギヤが配設されるギヤ側とされ、
    前記分割板の開口は、前記一対の軸受ケースの内、前記入力側に配置された入力側軸受ケースに相対して形成されているルーツブロア装置。
  3. 請求項1又は2に記載のルーツブロア装置において、
    前記防音カバーの導入口は、前記分割板に形成された開口に対し前記回転軸方向の逆側に開口しているルーツブロア装置。
  4. 請求項1又は2に記載のルーツブロア装置において、
    前記防音カバーの導入口は、前記分割板に形成された開口に対し前記回転軸方向の同じ側に開口しており、
    前記防音カバーの下領域内には、前記導入口を通じて前記防音カバー内に流入した空気が、前記駆動モータの下側を通って前記導入口とは逆側に流れるように、前記導入口と前記分割板の開口との間において、上下方向に拡がる仕切板が配設されているルーツブロア装置。
  5. 請求項4に記載のルーツブロア装置において、
    前記導入口には、該導入口に相対して配置されかつ、前記導入口を通じて前記防音カバー内に流入する空気を下向きに流す導入板が配設されているルーツブロア装置。
  6. 請求項1又は2に記載のルーツブロア装置において、
    前記防音カバーの下領域内には、前記分割板の開口形成側に、上下方向に拡がる仕切板が配設されて、前記防音カバーと分割板と仕切板とによりモータ室が区画され、
    前記分割板の開口は、前記モータ室に連通しているルーツブロア装置。
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