JP2016211476A - ポンプ機場および該ポンプ機場に設置される防音装置 - Google Patents

ポンプ機場および該ポンプ機場に設置される防音装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2016211476A
JP2016211476A JP2015097183A JP2015097183A JP2016211476A JP 2016211476 A JP2016211476 A JP 2016211476A JP 2015097183 A JP2015097183 A JP 2015097183A JP 2015097183 A JP2015097183 A JP 2015097183A JP 2016211476 A JP2016211476 A JP 2016211476A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
fan
resonator
safety cover
exhaust duct
speed reducer
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2015097183A
Other languages
English (en)
Inventor
隆行 石渡
Takayuki Ishiwatari
隆行 石渡
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Ebara Corp
Original Assignee
Ebara Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Ebara Corp filed Critical Ebara Corp
Priority to JP2015097183A priority Critical patent/JP2016211476A/ja
Publication of JP2016211476A publication Critical patent/JP2016211476A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Structures Of Non-Positive Displacement Pumps (AREA)
  • Soundproofing, Sound Blocking, And Sound Damping (AREA)

Abstract

【課題】設備全体としての騒音を低減しつつ、コンパクトな防音装置を備えたポンプ機場を提供する。
【解決手段】ポンプ機場は、減速機18を冷却するためのファン30から発生する騒音を減らす防音装置35を備えている。防音装置35は、ファン30と軸継手25とを覆う安全カバー36と、安全カバー36の少なくとも一部を構成する共鳴器37とを備え、共鳴器37は、ファン30の回転速度およびファン30の羽根枚数から決定される周波数を持つ音を吸収する構造を有する。
【選択図】図2

Description

本発明は河川水や下水などの液体を移送するポンプ機場および該ポンプ機場に設置される防音装置に関するものである。
図8は立軸ポンプを備えるポンプ機場を示す図である。立軸ポンプを駆動するための主要な構成機器として、原動機20とともに減速機18が往々にして用いられる。原動機20は軸継手25を介して減速機18に連結され、立軸ポンプの回転軸6は減速機18の出力軸29に連結されている。軸継手25は事故を防止するための安全カバー112で覆われている。原動機20の駆動力は、減速機18を通じて回転軸6に伝えられ、回転軸6に固定された羽根車10が回転する。羽根車10はポンプケーシング1内に収容されている。
近年、信頼性向上の観点から、減速機18の冷却システムを水冷式から空冷式に変更するケースが増えている。しかしながら、空冷式の場合、図8に示すように、ラジエータ32を冷却するためのファン30が必要となり、ファン30の回転による騒音が発生してしまう。
ファン30の騒音を減らすために、ファン30および減速機18の全体を防音カバーで覆うことが考えられる。しかしながら、この場合、防音に注力して防音カバーを取り付けると、防音カバー内でファン30の周辺の空気が循環するだけで、防音カバー内に熱が籠ってしまい、かえってラジエータ32の冷却効果を阻害する虞がある。また、防音カバーに換気口や点検口などを設ける必要があり、防音カバーの構造が複雑になる。さらに、ファン30および減速機18の全体を覆うのに十分な大きさの防音カバーが必要となるため、コストがかかる。騒音源であるファン30を、ラジエータ32とともに減速機18から十分に離れた場所に設置することも考えられる。しかしながら、冷却液を流すための管をラジエータ32から減速機18まで延ばす必要があり、配管系統が長くなる。このため、広い範囲で配管工事を行う必要があり、他の配管系統との干渉を考慮しなければならない。
特開平8−105521号公報 特開平6−341452号公報
特許文献1では、従来の大型ファンは低速回転における空冷性能の確保と、ラジエータに集中して風を当てるために採用されていたので、電力、騒音が増加していたことをその課題としている。このような課題を解決するために、特許文献1には、変速機本体と小形化された冷却ファンとを一体化した空冷歯車変速機が開示されている。冷却ファンは変速機本体のハウジングに固定されたファンケーシング内に収容されており、冷却ファンが空気をフィン付き潤滑油通路および変速機本体に送ると、フィン付き潤滑油通路および変速機本体は冷却される。しかしながら、特許文献1には、空気の流れを層流に保つことで、冷却ファンの低騒音化を図ることは開示されているが、冷却ファンの騒音を積極的に吸収し、低減する防音装置は設けられていない。また、特許文献1では、高速回転ができないため、さらに冷却効果を向上するには、一軸だけでなく中間軸や低速軸にもファンを設けなければならない。
特許文献2には、タービンの出力軸と減速機の入力軸とを連結する軸継手から発生する騒音を低減するために、軸継手を覆う内カバーと、内カバーの外側に設けられた外カバーとが開示されている。しかしながら、これら内カバーおよび外カバーは軸継手から発生する騒音を低減するものであり、ファンから発生する騒音を低減するようには構成されていない。また、内カバーおよび外カバーは、タービンと減速機とに接続固定され、または防振支持されており、内カバーおよび外カバーの内外の通気はされていない。すなわち、減速機を冷却するためのファンの回転時の騒音を低減しつつ該ファンの冷却性能を維持することはされていない。
本発明は、このような従来の問題点に鑑みてなされたもので、設備全体としての騒音を低減しつつ、コンパクトな防音装置を備えたポンプ機場を提供することを目的とする。特に、減速機を冷却するためのファンの回転時の騒音を低減するとともにファンの冷却性能を維持することを目的とする。さらに、本発明は、このようなポンプ機場に設置される防音装置を提供することを目的とする。
上述した目的を達成するために、本発明の一態様は、ポンプと、前記ポンプに連結された減速機と、原動機と、前記原動機の駆動軸と前記減速機の入力軸とを連結する軸継手とを備えるポンプ機場において、前記減速機を冷却するためのファンから発生する騒音を減らす防音装置を備え、前記防音装置は、前記ファンと前記軸継手とを覆う安全カバーと、前記安全カバーの少なくとも一部を構成する共鳴器とを備え、前記共鳴器は、前記ファンの回転速度および前記ファンの羽根枚数から決定される周波数を持つ音を吸収する構造を有することを特徴とするポンプ機場である。
本発明の好ましい態様は、前記安全カバーは上方向に延びる排気ダクトを有しており、前記排気ダクトは前記ファンの下流側に配置されていることを特徴とする。
本発明の好ましい態様は、前記排気ダクトは補助共鳴器を備えていることを特徴とする。
本発明の好ましい態様は、前記排気ダクトの内面には吸音材が取り付けられていることを特徴とする。
本発明の好ましい態様は、前記軸継手と前記入力軸との間に設けられた補助ファンをさらに備えることを特徴とする。
本発明の好ましい態様は、前記防音装置は上下に分割可能に構成されていることを特徴とする。
本発明の他の態様は、減速機と原動機とを連結する軸継手、および前記減速機を冷却するためのファンを覆う安全カバーと、前記安全カバーの少なくとも一部を構成する共鳴器とを備え、前記共鳴器は、前記ファンの回転速度および前記ファンの羽根枚数から決定される周波数を持つ音を吸収する構造を有することを特徴とする防音装置である。
本発明の好ましい態様は、前記安全カバーは上方向に延びる排気ダクトを有しており、前記排気ダクトは前記ファンの下流側に配置されていることを特徴とする。
本発明の好ましい態様は、前記排気ダクトは補助共鳴器を備えていることを特徴とする。
本発明の好ましい態様は、前記排気ダクトの内面には吸音材が取り付けられていることを特徴とする。
本発明の好ましい態様は、前記安全カバーおよび前記共鳴器は上下に分割可能に構成されていることを特徴とする。
本発明では、騒音源をファンと特定することで、比較的小さなサイズの共鳴器であってもファンが発生する音を十分に低減させることができる。さらに、共鳴器は安全カバーに組み込まれているので、共鳴器のための設置スペースを設ける必要はない。このような構成により、コンパクトな防音装置を実現することができる。
本発明の一実施形態に係るポンプ機場を示す断面図である。 図1に示す防音装置、ファン、および軸継手を示す図である。 図2のA−A線断面図である。 分割された防音装置を示す図である。 減速機の機側における騒音のスペクトルを示す図である。 共鳴器を備える排気ダクトを示す図である。 排気ダクトの内面に取り付けられた吸音材を示す図である。 立軸ポンプを備えるポンプ機場を示す図である。
以下、本発明の実施形態について図面を参照しながら説明する。図1乃至図7において、同一または相当する構成要素には、同一の符号を付して重複した説明を省略する。
ポンプ機場に備えられるポンプとして、例えば、立軸ポンプがある。以下、立軸ポンプを備えるポンプ機場について説明する。図1は本発明の一実施形態に係るポンプ機場を示す断面図である。図1に示すように、立軸ポンプは、吸込ベルマウス1aおよび吐出ボウル1bを有するポンプケーシング1と、ポンプケーシング1を吸込水槽15内に吊り下げる揚水管3と、揚水管3の上端に接続される吐出エルボ管4と、ポンプケーシング1内に収容される羽根車10と、羽根車10が固定される回転軸6とを備えている。
揚水管3は、吸込水槽15上部のポンプ据付床22に形成されたポンプ挿通孔24を通して下方に延びている。ポンプ据付床22には吊下ケーシング23が固定されており、揚水管3の上端は吊下ケーシング23に接続されている。回転軸(立軸)6は、吐出エルボ管4、揚水管3、およびポンプケーシング1内を通って鉛直方向に延びている。吐出エルボ管4には吐出管5が接続されており、吐出管5には吐出バルブ9が取り付けられている。
吸込ベルマウス1aは下方を向いて開口し、吸込ベルマウス1aの上端は吐出ボウル1bの下端に固定されている。羽根車10は回転軸6の下端に固定されており、羽根車10と回転軸6とは一体的に回転するようになっている。この羽根車10の上方(吐出側)には複数のガイドベーン(静翼)14が配置されている。これらガイドベーン14は吐出ボウル1bの内周面に固定されている。回転軸6は吐出エルボ管4に固定された外軸受11と、吐出ボウル1b内に設けられた水中軸受12により回転自在に支持されている。水中軸受12を支持する支持部材7はボウルブッシュ13の内面に固定されており、さらに、ボウルブッシュ13はガイドベーン14を介してポンプケーシング1に支持されている。水中軸受12は、回転軸6に滑り接触する、いわゆる滑り軸受である。
回転軸6は吐出エルボ管4から上方に突出して、吸込水槽15の上方に配置された減速機18に連結されている。減速機18は軸継手25を介して原動機20に連結されている。これら減速機18および原動機20はポンプ据付床22のさらに上方に設けられた床19上に配置されている。原動機20により減速機18を介して回転軸6および羽根車10を回転させると、吸込水槽15内の水(取扱液)が吸込ベルマウス1aから吸い込まれ、吐出ボウル1b、揚水管3、および吐出エルボ管4を通って吐出管5に移送される。
原動機20の駆動軸27は軸継手25を介して減速機18の入力軸21に連結されている。回転軸6は減速機18の出力軸29に連結されている。入力軸21には傘歯車26が取り付けられており、出力軸29には傘歯車28が取り付けられている。これら傘歯車26,28が互いに噛み合うことで、互いに直交する入力軸21および出力軸29は連動して回転する。このような減速機18は直交傘歯車減速機と呼ばれている。傘歯車26の歯数は傘歯車28の歯数よりも少ないので、回転軸6の回転速度は駆動軸27の回転速度よりも低くなる。
入力軸21にはファン30が取り付けられており、ファン30と入力軸21とは一体に回転する。ファン30が回転するとき、ファン30から騒音が発生するため、原動機20と減速機18との間には防音装置35が配置されている。防音装置35は、ファン30および軸継手25を覆っており、ファン30から発生する騒音を低減するように構成されている。
図2は図1に示す防音装置35、ファン30、および軸継手25を示す図である。図2に示すように、ファン30の下流側(すなわち、ファン30と減速機18との間)には、減速機18を冷却するためのラジエータ32が配置されている。減速機18には、減速機18を冷却するための潤滑油が流れる管(図示しない)が接続されており、この管はラジエータ32に接続されている。減速機18の冷却液としても機能する潤滑油は図示しないポンプによってラジエータ32と減速機18との間を循環している。ファン30は、駆動軸27、軸継手25、および入力軸21の回転とともに回転し、ラジエータ32に空気(外気)を送る。空気はラジエータ32内を流れる潤滑油(冷却液)を冷却し、潤滑油は減速機18内を流れて減速機18を冷却する。
防音装置35はファン30および軸継手25の全体を覆う安全カバー36と、安全カバー36の少なくとも一部を構成する共鳴器37とを備えている。安全カバー36は、軸継手25を囲う円筒形状を有しており、安全カバー36内を流れる空気の流路を形成している。
安全カバー36は、床19に接続される図示しない支持部材により支持されている。安全カバー36の原動機20側の端面と原動機20の端面との間には空間が設けられ、安全カバー36は原動機20の端面の近傍に吸気口40を有している。安全カバー36は駆動軸27の大部分と、軸継手25および入力軸21の全体を囲んでいる。ファン30の下流側には排気ダクト44が上方向を向いて形成されている。排気ダクト44は鉛直方向に延び、ポンプ機場内で開口している。あるいは、排気ダクト44をポンプ機場外まで延ばし、ポンプ機場外で開口するようにしてもよい。ファン30は軸流ファンから構成されている。したがって、ファン30が回転すると、安全カバー36の原動機20側の端面と原動機20の端面との間に設けられた空間から、空気(外気)が吸気口40を通じて吸い込まれ、軸継手25に沿って減速機18に向かって流れる。
空気はファン30から吐出されてラジエータ32に接触して熱を奪う。そのため、空気はラジエータ32の熱により温められる。温められた空気は上昇しやすくなるので、上方向を向いて形成された排気ダクト44を通って安全カバー36の外部に排出される。このように、共鳴器37は軸継手25を囲う円筒形状を有しており、安全カバー36がファン30を覆うので、ファン30の回転時の騒音を低減することができる。また、安全カバー36の一端部を吸気口40として、安全カバー36内にファン30を経由して排気ダクト44まで流れる空気の流路を形成したので、ファン30の冷却性能を維持することができる。
減速機18と安全カバー36との間の隙間はコーキング部材42で封止されている。減速機18が運転されると、減速機18の温度が上昇するため、減速機18と直接接触するコーキング部材42は熱変形しないような材質で構成されている。例えば、コーキング部材42として、耐熱シーリングゴムを採用することができる。コーキング部材42は減速機18と安全カバー36との間の隙間を塞いでいるため、ファン30から発生する騒音が安全カバー36から漏れることを防止することができる。尚、原動機20と安全カバー36とは基本的に接続されないので、原動機20が安全カバー36に干渉して、安全カバー36が原動機20の振動の影響を受けることはない。
駆動軸27の端部にはフランジ部27aが形成されており、軸継手25の両端にはフランジ部25a,25bが形成されており、入力軸21の端部にはフランジ部21aが形成されている。フランジ部27aおよびフランジ部25aはボルトなどの締結具により互いに接続されている。図2に示すように、減速機側に位置するフランジ部25bと入力軸21のフランジ部21aとの間に補助ファン39を設けてもよい。補助ファン39をフランジ部25bとフランジ部21aとの間に挟んだ状態でフランジ部25bおよびフランジ部21aをボルトなどの締結具により互いに接続することにより、補助ファン39はフランジ部25bとフランジ部21aとの間に固定される。安全カバー36は補助ファン39も覆っている。
ファン30および補助ファン39は、駆動軸27、軸継手25、および入力軸21の回転によって回転する。ファン30および補助ファン39の回転によって安全カバー36内に吸い込まれた空気はラジエータ32に接触し、潤滑油を介して減速機18を冷却する。補助ファン39は安全カバー36内に吸い込まれた空気の流れをアシストすることができるため、減速機18の冷却効果をより向上させることができる。
共鳴器37はファン30、補助ファン39から発生する騒音を吸収(低減)するように構成されている。共鳴器37は軸継手25を囲う形状を有しており、安全カバー36の一部を構成している。図3は図2のA−A線断面図である。図3において、軸継手25、ファン30、および補助ファン39の図示は省略されている。図3に示すように、共鳴器37は上体45と下体46とから構成されており、上体45は、上ハウジング45aと、該上ハウジング45aの内側に配置された上有孔部材45bとから構成されている。下体46は、下ハウジング46aと、該下ハウジング46aの内側に配置された下有孔部材46bとから構成されている。上有孔部材45bには複数の穴52が形成されており、下有孔部材46bにも複数の穴53が形成されている。
上ハウジング45aおよび上有孔部材45bはそれぞれ半円筒形状を有しており、上ハウジング45aおよび上有孔部材45bの下端には、接合フランジ48,48が取り付けられている。下ハウジング46aおよび下有孔部材46bはそれぞれ半円筒形状を有しており、下ハウジング46aおよび下有孔部材46bの上端には、接合フランジ49,49が取り付けられている。これら接合フランジ48,49は互いに密着されて締結具(例えば、ボルト)50,51によって締め付けられる。上ハウジング45a、上有孔部材45b、および接合フランジ48により、上側内部空間47aが形成されており、下ハウジング46a、下有孔部材46b、および接合フランジ49により、下側内部空間47bが形成されている。上側内部空間47aは複数の穴52に連通し、下側内部空間47bは複数の穴53に連通している。このようにして、2重の円筒形状を有する共鳴器37が構成される。
防音装置35(すなわち、安全カバー36および共鳴器37)は上下に2分割可能に構成されている。図4は分割された防音装置35を示す図である。図4に示すように、安全カバー36は上カバー36aと下カバー36bとから構成されており、共鳴器37は上体45と下体46とから構成されている。上述した接合フランジ48,49は安全カバー36の全長に亘って延びている。安全カバー36の上カバー36aの分割面は、接合フランジ48に固定されており、安全カバー36の下カバー36bの分割面は、接合フランジ49に固定されている。上述したように、これら接合フランジ48,49は互いに密着されてボルトなどの締結具によって締め付けられる。このように、防音装置35は上下に2分割された構成を有しているため、防音装置35を既設のポンプ機場に容易に設置することができる。さらに、防音装置35内の部材(軸継手25、ファン30、および補助ファン39など)をメンテナンスするときは、防音装置35を容易に取り外すことができる。
図5は減速機18の機側における騒音のスペクトルを示す図である。図5において、縦軸は騒音レベル[dB]を示しており、横軸は騒音の周波数[Hz]を示している。ファン30から発生する騒音の周波数はファン30の回転速度および羽根枚数から決定することができる。例えば、ファン30の回転速度が1200[min−1]で、ファン30の羽根枚数が12枚である場合、1200[min−1]を60[秒]で割ると、ファン30の1秒当たりの回転数は20である。さらに、この数値にファン30の羽根枚数である12枚を掛けると、ファン30の回転による騒音の周波数は240[Hz]と求められる。図5から分かるように、ファン30から発生する騒音レベルは減速機18の機側において最も大きく、様々な騒音の中でもファン30の騒音が支配的である。
共鳴器37は特定の周波数を持つ音を選択的に低減することができるヘルムホルツ共鳴器である。本実施形態では、共鳴器37は240[Hz]の周波数における騒音レベルを下げるように構成されている。したがって、共鳴器37はファン30の回転による騒音を確実に、かつ効率的に吸収することができる。本実施形態では、補助ファン39はファン30と同じ羽根枚数を有している。補助ファン39もファン30と同じ回転速度で回転されるため、補助ファン39の騒音の周波数も240[Hz]である。したがって、共鳴器37は補助ファン39から発生する騒音も吸収することができる。
グラスウールなどの吸音材は広周波数帯域における騒音レベルを全体的に下げることは可能である。しかしながら、吸音材を用いてファン30の騒音を許容レベルにまで下げるには、広い面積に吸音材を設置する必要があり、結果的に安全カバー36を大きくしなければならない。本実施形態では、騒音源をファン30と特定し、そのファン30の騒音を共鳴器37で選択的に低減するので、比較的小さな共鳴器37でファン30の騒音を許容レベルにまで低減することができる。さらに、共鳴器37は安全カバー36に組み込まれているので、共鳴器37のための設置スペースが不要である。したがって、防音装置35をコンパクトにできるとともに、ファン30の回転による騒音を確実に、かつ効率的に吸収することができる。
ファン30の羽根枚数と補助ファン39の羽根枚数が異なる場合、それぞれの騒音の周波数は異なる。この場合、防音装置35は、ファン30の回転による騒音を吸収する共鳴器と、補助ファン39の回転による騒音を吸収する共鳴器とを備えることが好ましい。このように、ファン30と補助ファン39との騒音の周波数が異なる場合、つまり、騒音レベルのピークが複数ある場合、それぞれの騒音レベルのピークを下げるために、防音装置35は、それぞれの騒音を吸収するように構成された共鳴器を複数備えてもよい。
図6に示すように、排気ダクト44は共鳴器37と同様の構成を有する補助共鳴器54を備えてもよい。また、図7に示すように、補助共鳴器54を設ける代わりに、グラスウールなどからなる吸音材55を排気ダクト44の内面に取り付けてもよい。これらの構成は、排気ダクト44がポンプ機場内で開口する場合に好適である。
これまで本発明の実施形態について説明したが、本発明は上述の実施形態に限定されず、その技術的思想の範囲内において種々異なる形態にて実施されてよいことは言うまでもない。
1 ポンプケーシング
1a 吸込ベルマウス
1b 吐出ボウル
3 揚水管
4 吐出エルボ管
5 吐出管
6 回転軸
7 支持部材
9 吐出バルブ
10 羽根車
11 外軸受
12 水中軸受
13 ボウルブッシュ
14 ガイドベーン
15 吸込水槽
18 減速機
19 床
20 原動機
21 入力軸
21a フランジ部
22 ポンプ据付床
23 吊下ケーシング
24 ポンプ挿通孔
25 軸継手
25a,25b フランジ部
26,28 傘歯車
27 駆動軸
27a フランジ部
29 出力軸
30 ファン
32 ラジエータ
35 防音装置
36 安全カバー
37 共鳴器
39 補助ファン
40 吸気口
42 コーキング部材
44 排気ダクト
45 上体
45a 上ハウジング
45b 上有孔部材
46 下体
46a 下ハウジング
46b 下有孔部材
47a 上側内部空間
47b 下側内部空間
48,49 接合フランジ
50,51 締結具
52,53 穴
54 補助共鳴器
55 吸音材

Claims (11)

  1. ポンプと、前記ポンプに連結された減速機と、原動機と、前記原動機の駆動軸と前記減速機の入力軸とを連結する軸継手とを備えるポンプ機場において、
    前記減速機を冷却するためのファンから発生する騒音を減らす防音装置を備え、
    前記防音装置は、
    前記ファンと前記軸継手とを覆う安全カバーと、
    前記安全カバーの少なくとも一部を構成する共鳴器とを備え、
    前記共鳴器は、前記ファンの回転速度および前記ファンの羽根枚数から決定される周波数を持つ音を吸収する構造を有することを特徴とするポンプ機場。
  2. 前記安全カバーは上方向に延びる排気ダクトを有しており、
    前記排気ダクトは前記ファンの下流側に配置されていることを特徴とする請求項1に記載のポンプ機場。
  3. 前記排気ダクトは補助共鳴器を備えていることを特徴とする請求項2に記載のポンプ機場。
  4. 前記排気ダクトの内面には吸音材が取り付けられていることを特徴とする請求項2に記載のポンプ機場。
  5. 前記軸継手と前記入力軸との間に設けられた補助ファンをさらに備えることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか一項に記載のポンプ機場。
  6. 前記防音装置は上下に分割可能に構成されていることを特徴とする請求項1乃至5のいずれか一項に記載のポンプ機場。
  7. 減速機と原動機とを連結する軸継手、および前記減速機を冷却するためのファンを覆う安全カバーと、
    前記安全カバーの少なくとも一部を構成する共鳴器とを備え、
    前記共鳴器は、前記ファンの回転速度および前記ファンの羽根枚数から決定される周波数を持つ音を吸収する構造を有することを特徴とする防音装置。
  8. 前記安全カバーは上方向に延びる排気ダクトを有しており、
    前記排気ダクトは前記ファンの下流側に配置されていることを特徴とする請求項7に記載の防音装置。
  9. 前記排気ダクトは補助共鳴器を備えていることを特徴とする請求項8に記載の防音装置。
  10. 前記排気ダクトの内面には吸音材が取り付けられていることを特徴とする請求項8に記載の防音装置。
  11. 前記安全カバーおよび前記共鳴器は上下に分割可能に構成されていることを特徴とする請求項7乃至10のいずれか一項に記載の防音装置。
JP2015097183A 2015-05-12 2015-05-12 ポンプ機場および該ポンプ機場に設置される防音装置 Pending JP2016211476A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015097183A JP2016211476A (ja) 2015-05-12 2015-05-12 ポンプ機場および該ポンプ機場に設置される防音装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015097183A JP2016211476A (ja) 2015-05-12 2015-05-12 ポンプ機場および該ポンプ機場に設置される防音装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2016211476A true JP2016211476A (ja) 2016-12-15

Family

ID=57551503

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2015097183A Pending JP2016211476A (ja) 2015-05-12 2015-05-12 ポンプ機場および該ポンプ機場に設置される防音装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2016211476A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN108109810A (zh) * 2017-11-29 2018-06-01 无锡澳蓝特环保科技有限公司 复合型进气箱
CN115045922A (zh) * 2022-07-14 2022-09-13 新疆伊犁钢铁有限责任公司 一种电机联轴器安全保护罩

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN108109810A (zh) * 2017-11-29 2018-06-01 无锡澳蓝特环保科技有限公司 复合型进气箱
CN108109810B (zh) * 2017-11-29 2024-04-16 无锡澳蓝特环保科技有限公司 复合型进气箱
CN115045922A (zh) * 2022-07-14 2022-09-13 新疆伊犁钢铁有限责任公司 一种电机联轴器安全保护罩
CN115045922B (zh) * 2022-07-14 2024-04-19 新疆伊犁钢铁有限责任公司 一种电机联轴器安全保护罩

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR100720350B1 (ko) 전폐 외선형 전동기
JP2010127234A (ja) 無給油式スクリュー圧縮機
JP2011196183A (ja) 風力発電装置
JP2019100335A (ja) 防音装置を備える真空ポンピングシステム
JP6385669B2 (ja) 回転電機およびこれを搭載した電動車両
CN201874822U (zh) 螺杆式真空泵
JP2006025521A (ja) 車両駆動用全閉型電動機
JP2016211476A (ja) ポンプ機場および該ポンプ機場に設置される防音装置
JP3421947B2 (ja) エンジン駆動発電装置
JP2007315553A (ja) 空冷歯車装置
JP4603021B2 (ja) ポンプ
JP2007318919A (ja) 車両用全閉形電動機
WO2020161784A1 (ja) 回転電機
JP5009210B2 (ja) ルーツブロア装置
JP2005306153A (ja) 建設機械のエンジンルームの構造
JP4198301B2 (ja) 建設機械のエンジン冷却装置
JP2004080888A (ja) 車両駆動用全閉型電動機
JP7399495B2 (ja) パッケージ型回転ポンプユニット
JP2007315215A (ja) オイルフリー空気圧縮機
KR100978462B1 (ko) 밀폐형 엔진룸의 과열 공기 환기장치
JP6377838B2 (ja) ガス圧縮機
JP3320487B2 (ja) 陸上ポンプ
JP2023061349A (ja) パッケージ型回転ポンプユニット
CN113141089A (zh) 具有外转子马达的通风机
JP2023061342A (ja) パッケージ型回転ポンプユニット