JP6078805B2 - パッケージ型回転ポンプユニットの冷却構造 - Google Patents
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Description
そこで本発明の目的は、冷却用空気を合理的に流すことで通気抵抗を小さく抑制して効率良く冷却することができるパッケージ型回転ポンプユニットを提供することにある。
本発明に係るパッケージ型回転ポンプユニットの冷却構造の一形態によれば、回転ポンプ装置の構成要素であるポンプ本体や電動モータを搭載した内側筐体が、箱型の外側筐体の中に収納され、前記回転ポンプ装置の構成要素の回転軸が前後方向に延びるように該構成要素が配されていると共に前記ポンプ本体の外表面に突起して前記回転軸と同方向に延びるように設けられた冷却用フィンを備え、前記外側筐体の前面壁に前記回転ポンプ装置の冷却用空気を導入するための冷却用吸気口が設けられ、該外側筐体の上面壁の後部に前記冷却用空気を排気する排気口が設けられ、該排気口の下側で前記内側筐体の後面部と前記外側筐体の後面部との間に形成された排気スペースが設けられ、前記内側筐体の後面部に、前記回転ポンプ装置の構成が配された設置用スペースから前記冷却用空気を前記排気用スペース及び前記排気口を介して排出する送風機を備えることを特徴とする。
また、本発明に係るパッケージ型回転ポンプユニットの冷却構造の一形態によれば、複数台のパッケージ型回転ポンプユニットを隣接させて設置できるように、該パッケージ型回転ポンプユニットがモジュールユニットとして設けられるべく構成されていることを特徴とすることができる。
このパッケージ型回転ポンプユニット10は、回転ポンプ装置の構成要素であるポンプ本体11や電動モータ12を搭載した内側筐体20が、箱型の外側筐体30の中に収納されることで構成されている。この回転ポンプ装置とは、真空ポンプやブロアなどの空気圧装置として用いることができるものである。
また、本発明は、この形態例に限定されず、内側筐体20と外側筐体30とが区別される形態ではなく、一つの箱型の筐体の前面壁と上面壁とにおいて、ポンプ本体11に係る吸排気や冷却用空気に係る吸排気に関する開口が設けられている場合も含まれ、同様の効果を奏する。
なお、本形態例では、外側筐体30の前面壁31と上面壁35とにおいて、回転ポンプ装置のポンプ本体11に係る吸排気を行うための開口が設けられており、外側筐体30の左右の側面壁32、後面壁33、及びベース部34が、ポンプ本体11に係る吸排気や冷却用空気に係る吸排気に関する開口を持たない閉塞面として設けられている。
また、外側筐体30の前面壁31には、覗き窓31dが、ギアボックス11cの液位窓11dの高さに合わせて設けられている。これによれば、前面壁31を開くことなく、潤滑液の液位を容易に確認でき、日常点検の作業性を向上できる。
これによれば、二つのポンプ本体11、11を、動力装置である一つの電動モータ12を共用する形態で、内側筐体20内に効率良く収納でき、回転ポンプ装置をパッケージ内によりコンパクト且つ合理的に構成できる。また、このように内側筐体20の中に騒音の発生源となるポンプ本体11及び電動モータ12を全て収納でき、その内側筐体20が外部筐体30に内蔵される二重構造であって、内側筐体20が外部筐体30とは独立した筐体であるため、静音化性能を高めることができる。
また、14aはテンションローラであって、そのテンションローラ14aを左右方向に移動して固定できるテンション調整機構14b(図3参照)を介して、ベルト14のテンションを調整できるように配されている。
また、12pは通気空間を区画する仕切板であり、電動モータ12の奥側の通気空間12sを狭め、冷却用空気が淀むことを防止すると共に、消音用合流室26などから伝導する熱を遮断するように設けられている。
これによれば、処理流量の大きな大型の回転ポンプ装置システムを、簡便且つ適切に構築できる。
これによれば、簡単な構成で、高さ調整部材42を使って適切且つ容易に水平出しができ、制振材41によって極めて好適に振動を吸収できる。なお、制振材41には、リング状のゴム材を、金属板を介して2段に重ねたものを利用できる。また、高さ調整部材42としては、ボルトとナットで構成されて支持脚が設けられたアジャスターを利用できる。
これによれば、内側筐体20が前傾し易い傾向となるため、その前傾を是正する方向に高さ調整部材42で調整するという定型的な作業方法で容易に水平出しができ、作業性を向上できる利点がある。
これによれば、ポンプ排気が、マフラー部11mと消音用合流室26との両方で消音されると共に、且つポンプ排気が冷却用空気と合流されることで温度が下がり適正な状態で排気される。すなわち、ポンプ排気と冷却用空気とが合流された全排気によれば、適正な消音と温度のレベルになった状態で、排気口35bを介して排出される。
なお、送風機15としては、遠心ファンを用いることができ、本形態例では図10に示すようにシロッコファンが設置されている。
これによれば、消音用合流室26の容積による消音効果、及び異なる音源が合流する際の音の干渉による消音効果が生じ、騒音の発生を低減できる。また、中段拡張部26aの上段側が流路を絞った状態になって、上部絞り流路26cが形成されている。この上部絞り流路26cによっても消音効果が生じ、騒音の発生を低減できる。
これによれば、排気音が直接的に外部へ出ることがなく、風切り音を低減させ、消音効果を向上できる。また、その上段の送風機15の排気を、上部絞り流路26cで、下段の送風機15からの冷却用空気の排気及びポンプ排気が混合された流れと合流させており、その上部絞り流路26cで生じるベンチュリー効果によって、排気を効果的に排出できる。
11 ポンプ本体
11a 回転入力軸
11b プーリ
11c ギアボックス
11d 液位窓
11e ドレン
11f 冷却用フィン
11g 軸受部
11h 前段のポンプシリンダ部
11i 後段のポンプシリンダ部
11j ポンプの吸気口
11m マフラー部
11n マフラー部の排気口
12 電動モータ
12a 回転出力軸
12b プーリ
12c モータ自己冷却ファン
12f 冷却用フィン
12p 通気空間を区画する仕切板
12s 通気空間
13 動力伝達機構
14 ベルト
14a テンションローラ
14b テンション調整機構
15 送風機
15a ガイド壁
15s 通気空間
16 吸気フィルタ装置
16a 吸気フィルタ装置の吸気口
16b 吸気管路
20 内側筐体
20a 上段の棚部
20a′ 着脱棚部
20b 中段の棚部
20b′ 着脱棚部
20c 下段の棚部
20s 吸気用スペース
20x 設置用スペース
20z 排気用スペース
21 前面部
21a 上段の通気開口
21b 中段の通気開口
21c 下段の通気開口
22 側壁部
22a 電動モータ冷却空気導入用の開口
23 後壁部
24 底板部
24a 底面
25 上面部
25a 被係止部
26 消音用合流室
26a 中段拡張部
26b ポンプ排気合流口
26c 上部絞り流路
27 排気管路
30 外側筐体
31 前面壁
31a 冷却用吸気口
31b 開口
31c 遮蔽板部
31d 覗き窓
31x 上部開口
31z 下部開口
32 側面壁
33 後面壁
34 ベース部
34a 内底面
35 上面壁
35a 吸気用の開口
35b 排気口
36 冷却空気用粗塵フィルタ
37 吸音材
40 水平出し機構
41 制振材
42 高さ調整部材
50 配電制御盤ユニット
Claims (5)
- 回転ポンプ装置の構成要素であるポンプ本体や電動モータを搭載した内側筐体が、箱型の外側筐体の中に収納され、前記回転ポンプ装置の構成要素の回転軸が前後方向に延びるように該構成要素が配されていると共に前記ポンプ本体の外表面に突起して前記回転軸と同方向に延びるように設けられた冷却用フィンを備え、前記外側筐体の前面壁に前記回転ポンプ装置の冷却用空気を導入するための冷却用吸気口が設けられ、該外側筐体の上面壁の後部に前記冷却用空気を排気する排気口が設けられ、
該排気口の下側で前記内側筐体の後面部と前記外側筐体の後面部との間に形成された排気スペースが設けられ、前記内側筐体の後面部に、前記回転ポンプ装置の構成が配された設置用スペースから前記冷却用空気を前記排気用スペース及び前記排気口を介して排出する送風機を備えることを特徴とするパッケージ型回転ポンプユニットの冷却構造。 - 回転ポンプ装置の構成要素であるポンプ本体や電動モータを搭載した内側筐体が、箱型の外側筐体の中に収納され、前記回転ポンプ装置の構成要素の回転軸が前後方向に延びるように該構成要素が配されていると共に前記ポンプ本体の外表面に突起して前記回転軸と同方向に延びるように設けられた冷却用フィンを備え、前記外側筐体の前面壁に前記回転ポンプ装置の冷却用空気を導入するための冷却用吸気口が設けられ、該外側筐体の上面壁の後部に前記冷却用空気を排気する排気口が設けられ、
前記回転ポンプ装置の構成要素であるポンプ本体と電動モータとが、縦方向に重ねた位置に配されて該ポンプ本体の回転入力軸と該電動モータの回転出力軸が前方へ突出するように、前記内側筐体に設けられた上下段の棚部に載置され、プーリとベルトによる動力伝達機構によって前記回転出力軸から前記回転入力軸へ動力が伝達されることを特徴とするパッケージ型回転ポンプユニットの冷却構造。 - 前記内側筐体に設けられた上下段の棚部が上中下段の三段に設けられ、該上段及び下段の棚部に前記ポンプ本体が載置されると共に該中段の棚部に前記電動モータが載置され、該電動モータの前方の位置に相当する前記外側筐体の前面壁の前面に前記冷却用吸気口の開口が設けられると共に前記遮蔽板部が設けられていることを特徴とする請求項2記載パッケージ型回転ポンプユニットの冷却構造。
- 前記冷却用吸気口は、前記前面壁の前面に開口が設けられ、該開口から導入される前記冷却用空気の流れを曲げて案内すると共に遮音するように該開口から前記外側筐体の奥方向に間隔を置いて該開口に対応する遮蔽板部が設けられて構成されていることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載のパッケージ型回転ポンプユニットの冷却構造。
- 複数台のパッケージ型回転ポンプユニットを隣接させて設置できるように、該パッケージ型回転ポンプユニットがモジュールユニットとして設けられるべく構成されていることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載のパッケージ型回転ポンプユニットの冷却構造。
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