JP5953583B2 - パッケージ型回転ポンプユニット - Google Patents
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Description
そこで本発明の目的は、水平出しの作業について、その作業効率や確実性を定型的に高めることができるパッケージ型回転ポンプユニットを提供することにある。
本発明に係るパッケージ型回転ポンプユニットの一形態によれば、回転ポンプ装置の構成要素であるポンプ本体や電動モータを搭載した内側筐体が、箱型の外側筐体の中に収納され、該外側筐体のベース部を基準として前記内側筐体の水平出しができるように、該外側筐体の内底面と前記内側筐体の底面との間に、振動を吸収する制振材及び高さ調整部材を構成要素とする水平出し機構を備える。
また、本発明に係るパッケージ型回転ポンプユニットの一形態によれば、複数台のパッケージ型回転ポンプユニットを隣接させて設置できるように、モジュールユニットとして設けられていることを特徴とすることができる。
このパッケージ型回転ポンプユニット10は、回転ポンプ装置の構成要素であるポンプ本体11や電動モータ12を搭載した内側筐体20が、箱型の外側筐体30の中に収納されることで構成されている。この回転ポンプ装置とは、真空ポンプやブロアなどの空気圧装置として用いることができるものである。
また、本発明は、この形態例に限定されず、内側筐体20と外側筐体30とが区別される形態ではなく、一つの箱型の筐体の前面壁と上面壁とにおいて、ポンプ本体11に係る吸排気や冷却用空気に係る吸排気に関する開口が設けられている場合も含まれ、同様の効果を奏する。
なお、本形態例では、外側筐体30の前面壁31と上面壁35とにおいて、回転ポンプ装置のポンプ本体11に係る吸排気を行うための開口が設けられており、外側筐体30の左右の側面壁32、後面壁33、及びベース部34が、ポンプ本体11に係る吸排気や冷却用空気に係る吸排気に関する開口を持たない閉塞面として設けられている。
また、外側筐体30の前面壁31には、覗き窓31dが、ギアボックス11cの液位窓11dの高さに合わせて設けられている。これによれば、前面壁31を開くことなく、潤滑液の液位を容易に確認でき、日常点検の作業性を向上できる。
これによれば、二つのポンプ本体11、11を、動力装置である一つの電動モータ12を共用する形態で、内側筐体20内に効率良く収納でき、回転ポンプ装置をパッケージ内によりコンパクト且つ合理的に構成できる。また、このように内側筐体20の中に騒音の発生源となるポンプ本体11及び電動モータ12を全て収納でき、その内側筐体20が外部筐体30に内蔵される二重構造であって、内側筐体20が外部筐体30とは独立した筐体であるため、静音化性能を高めることができる。
また、14aはテンションローラであって、そのテンションローラ14aを左右方向に移動して固定できるテンション調整機構14b(図3参照)を介して、ベルト14のテンションを調整できるように配されている。
また、12pは通気空間を区画する仕切板であり、電動モータ12の奥側の通気空間12sを狭め、冷却用空気が淀むことを防止すると共に、消音用合流室26などから伝導する熱を遮断するように設けられている。
これによれば、処理流量の大きな大型の回転ポンプ装置システムを、簡便且つ適切に構築できる。
これによれば、簡単な構成で、高さ調整部材42を使って適切且つ容易に水平出しができ、制振材41によって極めて好適に振動を吸収できる。なお、制振材41には、リング状のゴム材を、金属板を介して2段に重ねたものを利用できる。また、高さ調整部材42としては、ボルトとナットで構成されて支持脚が設けられたアジャスターを利用できる。
これによれば、内側筐体20が前傾し易い傾向となるため、その前傾を是正する方向に高さ調整部材42で調整するという定型的な作業方法で容易に水平出しができ、作業性を向上できる利点がある。
これによれば、ポンプ排気が、マフラー部11mと消音用合流室26との両方で消音されると共に、且つポンプ排気が冷却用空気と合流されることで温度が下がり適正な状態で排気される。すなわち、ポンプ排気と冷却用空気とが合流された全排気によれば、適正な消音と温度のレベルになった状態で、排気口35bを介して排出される。
なお、送風機15としては、遠心ファンを用いることができ、本形態例では図10に示すようにシロッコファンが設置されている。
これによれば、消音用合流室26の容積による消音効果、及び異なる音源が合流する際の音の干渉による消音効果が生じ、騒音の発生を低減できる。また、中段拡張部26aの上段側が流路を絞った状態になって、上部絞り流路26cが形成されている。この上部絞り流路26cによっても消音効果が生じ、騒音の発生を低減できる。
これによれば、排気音が直接的に外部へ出ることがなく、風切り音を低減させ、消音効果を向上できる。また、その上段の送風機15の排気を、上部絞り流路26cで、下段の送風機15からの冷却用空気の排気及びポンプ排気が混合された流れと合流させており、その上部絞り流路26cで生じるベンチュリー効果によって、排気を効果的に排出できる。
11 ポンプ本体
11a 回転入力軸
11b プーリ
11c ギアボックス
11d 液位窓
11e ドレン
11f 冷却用フィン
11g 軸受部
11h 前段のポンプシリンダ部
11i 後段のポンプシリンダ部
11j ポンプの吸気口
11m マフラー部
11n マフラー部の排気口
12 電動モータ
12a 回転出力軸
12b プーリ
12c モータ自己冷却ファン
12f 冷却用フィン
12p 通気空間を区画する仕切板
12s 通気空間
13 動力伝達機構
14 ベルト
14a テンションローラ
14b テンション調整機構
15 送風機
15a ガイド壁
15s 通気空間
16 吸気フィルタ装置
16a 吸気フィルタ装置の吸気口
16b 吸気管路
20 内側筐体
20a 上段の棚部
20a′ 着脱棚部
20b 中段の棚部
20b′ 着脱棚部
20c 下段の棚部
20s 吸気用スペース
20x 設置用スペース
20z 排気用スペース
21 前面部
21a 上段の通気開口
21b 中段の通気開口
21c 下段の通気開口
22 側壁部
22a 電動モータ冷却空気導入用の開口
23 後壁部
24 底板部
24a 底面
25 上面部
25a 被係止部
26 消音用合流室
26a 中段拡張部
26b ポンプ排気合流口
26c 上部絞り流路
27 排気管路
30 外側筐体
31 前面壁
31a 冷却用吸気口
31b 開口
31c 遮蔽板部
31d 覗き窓
31x 上部開口
31z 下部開口
32 側面壁
33 後面壁
34 ベース部
34a 内底面
35 上面壁
35a 吸気用の開口
35b 排気口
36 冷却空気用粗塵フィルタ
37 吸音材
40 水平出し機構
41 制振材
42 高さ調整部材
50 配電制御盤ユニット
Claims (6)
- 回転ポンプ装置の構成要素であるポンプ本体や電動モータを搭載した内側筐体が、箱型の外側筐体の中に収納され、該外側筐体のベース部を基準として前記内側筐体の水平出しができるように、該外側筐体の内底面と前記内側筐体の底面との間に、振動を吸収する制振材及び高さ調整部材を構成要素とする水平出し機構を備えることを特徴とするパッケージ型回転ポンプユニット。
- 前記水平出し機構は、前記制振材が少なくとも3箇所に設けられ、前記高さ調整部材が内側筐体の2箇所に設けられて構成されていることを特徴とする請求項1記載のパッケージ型回転ポンプユニット。
- 前記制振材が弾性材によって設けられて前記外側筐体のベース部における内底面上の4箇所に配され、該制振材の各々が前記外側筐体の内底面と前記内側筐体の底面に係止した状態で位置決めされ、高さ調整部材が内側筐体の前部で且つ左右の位置に設けられていることを特徴とする請求項1又は2記載のパッケージ型回転ポンプユニット。
- 前記内側筐体の重心が前部側に位置するように、前記回転ポンプ装置の構成要素が該内側筐体内に配されて搭載されていることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載パッケージ型回転ポンプユニット。
- 前記内側筐体の上面部に装着された吊り上げ用の被係止部を介して吊り上げ可能に設けられていることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載のパッケージ型回転ポンプユニット。
- 複数台のパッケージ型回転ポンプユニットを隣接させて設置できるように、モジュールユニットとして設けられていることを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載のパッケージ型回転ポンプユニット。
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