JP5007944B2 - Tftアレイの検査方法及びtftアレイ検査装置 - Google Patents

Tftアレイの検査方法及びtftアレイ検査装置 Download PDF

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本発明は、液晶基板や有機EL等の製造過程等で行われるTFTアレイ検査に関し、特に、真のデバイス欠陥とコンタミネーションやパーティクル起因の擬似欠陥との分類に関する。
液晶基板や有機EL基板等のTFTアレイが形成された半導体基板の製造過程では、製造過程中にTFTアレイ検査工程を含み、このTFTアレイ検査工程において、TFTアレイの欠陥検査が行われている。
TFTアレイは、例えば液晶表示装置の画素電極を選択するスイッチング素子として用いられる。TFTアレイを備える基板は、例えば、走査線として機能する複数本のゲートラインが平行に配設されると共に、信号線として記載する複数本のソースラインがゲートラインに直交して配設され、両ラインが交差する部分の近傍にTFT(Thin film transistor)が配設され、このTFTに画素電極が接続される。液晶表示装置は、上記したTFTアレイが設けられた基板と対向基板との間に液晶層を挟むことで構成され、対向基板が備える対向電極と画素電極との間に画素容量が形成される。
このTFTアレイにおいて、走査線(ゲートライン)や信号線(ソースライン)の断線、走査線(ゲートライン)と信号線(ソースライン)の短絡、画素を駆動するTFTの特性不良による画素欠陥等の欠陥検査は、例えば、対向電極を接地し、ゲートラインの全部あるいは一部に、例えば、−15V〜+15Vの直流電圧を所定間隔で印加し、ソースラインの全部あるいは一部に検査信号を印加することによって行っている。(例えば、特許文献1の従来技術。)
TFTアレイ検査装置は、TFTアレイに検査用の駆動信号を入力し、そのときの電圧状態を検出することで欠陥検出を行う他に、液晶の表示状態を観察することによって、TFTアレイの欠陥検出を行うこともできる。液晶の表示状態を観察することによってTFTアレイを検査する場合には、TFTアレイ基板と対向電極との間に液晶層を挟んだ液晶表示装置の状態で検査する他に、液晶層と対向電極を備えた検査治具をTFTアレイ基板に取り付けることによって、液晶表示装置に至らない半製品の状態で検査することもできる。
TFTアレイには、その製造プロセス中に様々な欠陥が発生する可能性がある。欠陥の種類として、例えば、ピクセルとソースラインとの間に短絡欠陥(S−Dshort)、ピクセルとゲートラインとの間に短絡欠陥(G−Dshort)、ソースラインとゲートラインとの間に短絡欠陥(S−Gshort)、ピクセルとTFTとの間の断線(D−open)がある。また、上記した各ピクセルにおける欠陥の他に、隣接するピクセル間で生じる隣接欠陥と呼ばれるものがある。この隣接欠陥として、例えば、横方向で隣接するピクセル間の欠陥、縦方向で隣接するピクセル間の欠陥、隣接するソースライン間の短絡、隣接するゲートライン間の短絡等が知られている。
特開平5−307192号公報
従来、TFT基板のTFTアレイに対して電圧を印加し、この電圧印加による電圧状態を電子線照射により得られる二次電子によって検出し、TFTアレイの欠陥を検査するTFT基板の検査では、短絡欠陥や断線等による真のデバイス欠陥と、コンタミネーションやパーティクルに起因して欠陥として検出される擬似欠陥とを識別して検出することができないという問題がある。
上記したように、TFTアレイ上のピクセル自体やピクセル間に短絡欠陥や断線等の欠陥が存在した場合には、TFTアレイ検査装置はこれらの欠陥に応じた検出信号を検出する。
一方、TFTアレイ上にコンタミネーションやパーティクルが存在する場合には、ピクセル自体やピクセル間に短絡欠陥や断線等の欠陥が存在しない場合であっても、検出信号はあたかも欠陥があるかのような信号状態を示す場合がある。
ここでは、短絡欠陥や断線等の欠陥を真のデバイス欠陥と称し、コンタミネーションやパーティクルによって欠陥として検出されるものを擬似欠陥と称する。
TFTアレイ上に存在するコンタミネーションやパーティクルに電子線が照射されると、このコンタミネーションやパーティクルの部分に電子がチャージされ電位が上昇する。二次電子を検出する検出器は、単に放出された二次電子を検出信号として検出するものである。この検出信号の信号源はピクセルであると仮定し、この信号強度からピクセルの電位を求める。そのため、従来のTFTアレイ検査で電位上昇を検出した場合、その電位上昇がコンタミネーションやパーティクルの部分に電子がチャージされたことに起因するか、あるいは、検査信号の印加によってピクセルが有するITO電極の電位が上昇してことに因るかを識別することは困難であり、欠陥の原因を特定することができないという問題がある。
このように、TFTアレイ検査において欠陥の原因の特定が困難である場合には、TFTアレイ基板の製造精度や製品の歩留まりを向上させることが難しいという問題がある。また、欠陥の原因の特定するためには、光学像を観察する等の別の観察手段が必要となる。この場合には、検査時間が長時間化するという問題が生じることになる。
そこで、本発明は上記課題を解決して、短絡欠陥や断線等による真のデバイス欠陥と、コンタミネーションやパーティクル等を起因とする擬似欠陥とを識別して分類することを目的とする。
TFT基板のTFTアレイに対して電圧を印加し、電子線照射により得られる二次電子を検出してTFTアレイの欠陥を検査するTFT基板の検査では、TFTアレイに印加する検査信号の信号パターンによって検出される欠陥状態が異なるという特性を有している。
本発明は、この特性を利用して、異なる信号パターンの検査信号を用いることで、第1の真のデバイス欠陥を検出する第1の欠陥検出と、第2の真のデバイス欠陥と擬似欠陥とを合わせて検出する第2の欠陥検出とを行う。
第1の欠陥検出では、擬似欠陥と正常状態とが分離されない状態で検出されるため、擬似欠陥検出によって擬似欠陥を検出する。
第2の欠陥検出では、第2の真のデバイス欠陥と擬似欠陥とが分離されない状態で検出されるため、擬似欠陥検出で検出した擬似欠陥を用いて、第2の真のデバイス欠陥を分離して検出する。
これによって、短絡欠陥や断線等による真のデバイス欠陥と、コンタミネーションやパーティクル等を起因とする擬似欠陥とを識別して分類することができる。
本発明のTFT基板の検査は、方法の態様と装置の態様とを含むものである。
本発明のTFT基板の検査の方法の態様は、TFT基板のTFTアレイに対して電圧を印加し、電子線照射により得られる二次電子を検出してTFTアレイの欠陥を検査するTFT基板の検査方法である。この検査方法の態様では、第1欠陥検出工程と擬似欠陥検出工程と第2の欠陥検出工程と欠陥分類工程とを備える。
第1欠陥検出工程は、TFT基板に第1の検査信号を印加した状態で第1の検出信号を検出し、この第1の検出信号の信号強度に基づいて第1の真欠陥ピクセルを検出する。
擬似欠陥検出工程は、第1欠陥検出工程の検出結果から擬似欠陥ピクセルを検出する。
第2の欠陥検出工程は、TFT基板に前記第1の検査信号と異なる信号パターンを有する第2の検査信号を印加した状態で第2の検出信号を検出し、この第2の検出信号に基づいて、第2の真欠陥ピクセルおよび擬似欠陥ピクセルを検出する。
欠陥分類工程は、第2欠陥検出工程で検出した第2の真欠陥ピクセルおよび擬似欠陥ピクセルから、擬似欠陥検出工程で検出した擬似欠陥ピクセルを削除して第2の真欠陥ピクセルを抽出する。抽出した第2の真欠陥ピクセルと、第1欠陥検出工程で検出した第1の真欠陥ピクセルとを欠陥ピクセルとして分類する。
ここで、第1欠陥検出工程では、正常ピクセルから得られる検出信号の信号強度よりも低い信号強度を第1のしきい値として設定し、第1の検出信号の信号強度を第1のしきい値と比較する。この比較において、第1のしきい値よりも低い信号強度のピクセルを第1の真欠陥ピクセルとして検出する。
擬似欠陥検出工程では、第1の検出信号のレンジのスケールを前記第1のしきい値を下限とするスケールにレンジ変換する。このレンジ変換によって、擬似欠陥が含まれる検出信号の信号強度のレンジのスケールを広げることができる。このレンジ内には、第1の真欠陥を表す検出信号の信号強度は含まれていない。
レンジ変換したスケールにおいて、正常ピクセルから得られる検出信号の信号強度よりも高く設定した信号強度を擬似欠陥検出用しきい値として設定し、レンジ変換した第1の検出信号の信号強度と比較する。この比較によって、擬似欠陥検出用しきい値よりも高い信号強度のピクセルを擬似欠陥ピクセルとして検出することができる。
第2欠陥検出工程では、正常ピクセルから得られる検出信号の信号強度よりも高い信号強度を第2のしきい値として設定し、第2の検出信号の信号強度をと第2のしきい値と比較する。この比較において、第2のしきい値よりも高い信号強度のピクセルを第2の真欠陥ピクセル又は擬似欠陥ピクセルとして検出する。
欠陥分類工程では、第2欠陥検出工程で検出した第2の真欠陥ピクセル又は擬似欠陥ピクセルから、擬似欠陥検出工程で検出した擬似欠陥ピクセルを削除する。この擬似欠陥ピクセルの削除において、擬似欠陥ピクセルを内側に囲むピクセル範囲を設定し、このピクセル範囲に含まれるピクセルを削除する。
第1欠陥検出工程において欠陥と判定する第1のしきい値と、第2欠陥検出工程において欠陥と判定する第2のしきい値とは必ずしも同一の信号強度ではないため、第1の欠陥検出において擬似欠陥ピクセルと判定されないピクセルであっても、第2欠陥検出工程において擬似欠陥であると疑わしいピクセルが存在する場合がある。
擬似欠陥の原因である、コンタミネーションやパーティクルの特性から見て、擬似欠陥はある広がりを持った範囲と考えられる。そこで、擬似欠陥ピクセルを内側に囲むピクセル範囲を設定し、このピクセル範囲に含まれるピクセルを削除することで、擬似ピクセルが第2の真欠陥ピクセルとして分類されることを防ぐことができる。
本発明のTFT基板の検査の装置の態様は、TFT基板のTFTアレイに対して電圧を印加し、当該電圧印加による電圧状態を電子線照射により得られる二次電子によって検出し、TFTアレイの欠陥を検査するTFT基板の検査装置である。この検査装置の態様では、TFT基板に電子線を照射する電子線源と、TFT基板から放出される二次電子を検出する検出器と、TFT基板のTFTアレイに検査信号を生成し印加する検査信号生成部と、検出器の検出信号に基づいてTFTアレイの欠陥を検出する欠陥検出部とを備える。
検査信号生成部は、信号パターンを異にする第1の検査信号と第2の検査信号を生成する。第1の検査信号は、正常なピクセルから得られる検出信号の信号強度よりも低い信号強度を出力する欠陥を検出するために、TFTアレイを駆動する信号である。一方、第2の検査信号は、正常なピクセルから得られる検出信号の信号強度よりも高い信号強度を出力する欠陥を検出するために、TFTアレイを駆動する信号である。
欠陥検出部は、第1欠陥検出処理と擬似欠陥検出処理と第2の欠陥検出処理と欠陥分類処理の各検出処理を行う。
第1欠陥検出処理は、TFT基板に第1の検査信号を印加した状態で第1の検出信号を検出し、この第1の検出信号の信号強度に基づいて、第1の真欠陥ピクセルを検出する。
擬似欠陥検出処理は、第1欠陥検出処理の検出結果から擬似欠陥ピクセルを検出する。
第2の欠陥検出処理は、TFT基板に前記第1の検査信号と異なる信号パターンを有する第2の検査信号を印加した状態で第2の検出信号を検出し、第2の検出信号に基づいて、第2の真欠陥ピクセルおよび擬似欠陥ピクセルを検出する。
欠陥分類処理は、第2欠陥検出処理で検出した第2の真欠陥ピクセルおよび擬似欠陥ピクセルから前記擬似欠陥検出処理で検出した擬似欠陥ピクセルを削除して第2の真欠陥ピクセルを抽出し、第1の真欠陥ピクセルと第2の真欠陥ピクセルを欠陥ピクセルとして分類する。
さらに、欠陥検出部のより詳細な構成では、記憶手段と、前記各しきい値を用いて信号強度の比較を行う比較手段と、信号強度のスケールを変換するスケール変換手段と、欠陥ピクセルを分類する欠陥分類手段とを備える。
記憶手段は、正常ピクセルから得られる検出信号の信号強度よりも低く設定した第1のしきい値と、正常ピクセルから得られる検出信号の信号強度よりも高く設定した擬似欠陥検出用しきい値と、正常ピクセルから得られる検出信号の信号強度よりも高く設定した第2のしきい値とを記憶する。
比較手段は、記憶手段から各しきい値を読み出し、第1の検出信号の信号強度を第1のしきい値と比較し、第1のしきい値よりも低い信号強度のピクセルを第1の真欠陥ピクセルとして検出することで第1欠陥検出処理を行う。次に、検出信号の全スケールの内で前記第1のしきい値以下をカットし、当該第1のしきい値を下限としたスケールに変換した検出信号について、擬似欠陥検出用しきい値と比較し、擬似欠陥検出用しきい値よりも高い信号強度のピクセルを擬似欠陥ピクセルとして検出することで擬似欠陥検出処理を行う。さらに、第2の検出信号の信号強度を第2のしきい値と比較し、第2のしきい値よりも高い信号強度のピクセルを第2の真欠陥ピクセルとして検出することで第2欠陥検出処理を行う。
得られた第1の真欠陥ピクセルおよび第2の真欠陥ピクセルの座標は、欠陥ピクセル座標として記憶することができる。
本発明は、さらに、TFT基板を光学的に撮像して光学画像を取得する撮像手段を備えた構成とすることができる。撮像手段は、欠陥検出部で分類し記憶した欠陥ピクセル座標に基づいて撮像する。
本発明によれば、短絡欠陥や断線等による真のデバイス欠陥と、コンタミネーションやパーティクル等を起因とする擬似欠陥とを識別して分類することができる。
以下、本発明の実施の形態について、図を参照しながら詳細に説明する。
図1は本発明のTFT基板の検査の方法の概要を説明するためのフローチャートである。
TFT基板の検査では、TFT基板のTFTアレイに対して検査信号を印加して駆動し、この駆動状態において基板に電子線を照射して得られる二次電子を検出して検出信号を取得し、この検出信号を用いてTFTアレイの欠陥検査を行う。
本発明は、このTFTアレイの欠陥検査において、第1欠陥検出工程(S1)と擬似欠陥検出工程(S2)と第2の欠陥検出工程(S3)と欠陥分類工程(S4)の各工程を備え、これによって、真のデバイス欠陥と、コンタミネーションやパーティクル等を起因とする擬似欠陥とを識別して分類する。
第1欠陥検出工程(S1)では、TFT基板に第1の検査信号を印加して駆動し、このときのピクセルの電圧状態を二次電子によって検出する。検出した第1の検出信号の信号強度に基づいて第1の真欠陥ピクセルを検出する。この第1の真欠陥ピクセルの検出では、第1の検出信号を第1のしきい値と比較し、この第1のしきい値よりも信号強度が低い検出信号を抽出し、第1の真欠陥ピクセルとして検出する。
擬似欠陥検出工程(S2)は、第1欠陥検出工程の検出結果から擬似欠陥ピクセルを検出する。擬似欠陥検出工程では、第1欠陥検出工程において第1のしきい値よりも高い信号強度の中から疑似欠陥ピクセルを抽出する。この疑似欠陥ピクセルの抽出は、正常ピクセルから得られる検出信号の信号強度よりも高く設定した信号強度を擬似欠陥検出用しきい値として設定し、検出信号を擬似欠陥検出用しきい値と比較することで行う。この比較によって、擬似欠陥検出用しきい値よりも高い信号強度のピクセルを擬似欠陥ピクセルとして検出する。
第2の欠陥検出工程(S3)は、TFT基板に第2の検査信号を印加して駆動し、このときのピクセルの電圧状態を二次電子によって検出する。検出した第2の検出信号を検出し、この第2の検出信号の信号強度に基づいて、第2の真欠陥ピクセルおよび擬似欠陥ピクセルを検出する。
この第2の真欠陥ピクセルおよび擬似欠陥ピクセルの検出では、第2の検出信号を第2のしきい値と比較し、この比較において、第2のしきい値よりも高い信号強度のピクセルを第2の真欠陥ピクセル又は擬似欠陥ピクセルとして検出する。
欠陥分類工程(S4)は、第2欠陥検出工程で検出した第2の真欠陥ピクセルおよび擬似欠陥ピクセルから、擬似欠陥検出工程で検出した擬似欠陥ピクセルを削除して第2の真欠陥ピクセルを抽出する。抽出した第2の真欠陥ピクセルと、第1欠陥検出工程で検出した第1の真欠陥ピクセルとを欠陥ピクセルとして分類する。第2欠陥検出工程では、第2の真欠陥ピクセルと擬似欠陥ピクセルが識別されずに検出されている。そこで、第2欠陥検出工程で検出された疑似欠陥ピクセルと第2の真欠陥ピクセルの中から、擬似欠陥検出工程で検出した擬似欠陥ピクセルを削除することで、第2の真欠陥ピクセルの抽出を行う。
図2は、本発明のTFTアレイ検査装置の概略図である。
TFTアレイ検査装置10は、TFT基板1にアレイ検査用の検査信号を生成する検査信号生成部4と、検査信号生成部4で生成した検査信号をTFT基板1に印加するプローバ8と、TFT基板の電圧印加状態を検出する機構(2,3,5)と、検出信号に基づいてTFTアレイの欠陥を検出する欠陥検出部6を備える。
プローバ8は、プローブピン(図示していない)が設けられたプローバフレームを備える。プローバ8は、TFT基板1上に載置する等によってプローブピンをTFT基板1上に形成した電極に接触させ、TFTアレイに検査信号を印加する。
TFT基板の電圧印加状態を検出する機構は種々の構成とすることができる。図1に示す構成は、電子線による検出構成であり、TFT基板1上に電子線を照射する電子線源2、照射された電子線によってTFT基板1から放出される二次電子を検出する二次電子検出器3、二次電子検出器3の検出信号を信号処理してTFT基板1上の電位状態を検出する信号処理部5等を備える。
電子線が照射されたTFTアレイは、印加された検査信号の電圧に応じた二次電子を放出するため、この二次電子を検出することによって、TFTアレイの電位状態を検出することができる。
欠陥検出部6は、信号処理部5で取得したTFTアレイの電位状態に基づいて、正常状態における電位状態と比較することによってTFTアレイの欠陥を検出する。この欠陥検出では、図1のフローチャートで示した第1、2の欠陥検出処理、疑似欠陥検出処理、欠陥分類処理の各処理を行う。これら各処理で行う演算動作や比較動作は、ハードウエアあるいはソフトウエアによって実現することができる。ソフトウエアで行う場合には、CPU等の演算装置、しきい値や各動作を指示するプログラム等を記憶する記憶装置で構成することができる。
なお、ここでは、TFT基板の電圧印加状態を検出する機構(2,3,5)を用いてTFTアレイの欠陥を検出する構成例を示しているが、TFT基板が液晶表示装置を構成している場合には、検査信号によって液晶を駆動して、検査信号による表示パターンを表示させ、この表示状態を撮像装置で撮像して取得した撮像画像に画像処理することで欠陥検査を行う他、表示像を目視で観察してもよい。また、TFT基板がTFTアレイのみを備える段階の場合には、検査信号を印加する治具に液晶層や対向電極を設けることで一時的に液晶表示装置を構成して、上記のようにして欠陥検査を行っても良い。
検査信号生成部4は、TFT基板1上に形成されるTFTアレイを駆動する検査信号の検査パターンを生成する。この検査パターンについては後述する。
走査制御部9は、TFT基板1上のTFTアレイの検査位置を走査するために、ステージ7や電子源2を制御する。ステージ7は、載置するTFT基板1をXY方向に移動し、また、電子源2はTFT基板1に照射する電子線をXY方向に振ることで、電子線の照射位置を走査する。走査位置が検出位置となる。
また、本発明のTFTアレイ検査装置10は、基板1の光学像を取得するための撮像装置20を備える他に、欠陥検出に係わる各種データを入力して一括した欠陥評価を行う評価部30を備える。
撮像装置20は、基板1の光学像を拡大して撮像する顕微鏡機構およびCCDカメラ等の撮像機器21、撮像機器21の撮像位置を制御する撮像制御部22、撮像機器21で撮像した撮像データを画像処理して画像データを形成する画像処理部23を備える。撮像制御部22は、欠陥検出部6から取得した欠陥位置の座標データに基づいて、撮像位置を制御する。
また、評価部30は、欠陥検出部6で取得した欠陥の種類、欠陥位置座標等の欠陥情報や、検出時にTFT基板に印加した検査信号(TFT駆動信号)、走査位置情報や、撮像装置20で撮像して得られた画像データを入力し、これら各情報に基づいて基板に含まれる欠陥の種類、位置等を用いて基板の欠陥評価を行う。
なお、上記したTFTアレイ検査装置の構成は一例であり、この構成に限られるものではない。
電子線を用いたTFTアレイ検査装置では、ピクセル(ITO電極)に対して電子線を照射し、この電子線照射によって放出される二次電子を検出することによって、ピクセル(ITO電極)に印加された電圧波形を二次電子波形に変えて、信号によるイメージ化し、これによってTFTアレイの電気的検査を行う。
図3はTFTアレイを構成する各要素部分で生じる欠陥を説明するための図である。図2中の破線で示す各箇所において、ソースライン15oとゲートライン14eとの間に示す短絡欠陥(S−Gshort)はショートライン欠陥の一例である。このショートライン欠陥の他に、隣接するソースライン間の短絡(SSshort)、隣接するゲートライン間の短絡(GGshort)が知られている。
また、上記したショートライン欠陥の他に、図では、ピクセル12oeとソースライン15eとの間に短絡欠陥(S−Dshort)を示し、ピクセル12eoとゲートライン14eとの間に短絡欠陥(G−Dshort)を示し、また、ピクセル12eeとTFT11eeとの間に断線(D−open)を示している。
また、上記した各ピクセルにおける欠陥の他に、隣接するピクセル間で生じる隣接欠陥がある。この隣接欠陥として、横方向で隣接するピクセル間の欠陥、縦方向で隣接するピクセル間の欠陥がある。
本発明のTFTアレイ検査は、上記したTFTアレイの真のデバイス欠陥と、コンタミネーションやパーティクル等を起因とする擬似欠陥とを識別して分類する。
以下、本発明のTFTアレイ検査の手順について、図4のフローチャート、図5の信号強度の概略を説明するための図、図6,7の欠陥の検出と分類を説明するための概略図、図8のTFT駆動信号の信号図、図9のTFT駆動時のピクセル動作図を用いて説明する。
はじめに、欠陥検出部6は、信号処理部5から検出信号を取得する。図6(a)は、基板上のTFTアレイの状態を模式的に示し、黒丸は正常なピクセルを表し、白丸は真の欠陥ピクセルあるいは疑似欠陥ピクセルを表している。ここで、真の欠陥ピクセルとして、検出信号の信号強度が正常ピクセルから得られる信号強度よりも低くなる第1の真欠陥ピクセルと、正常ピクセルから得られる信号強度よりも高くなる第2の真欠陥ピクセルを含むものとする(S11)。
ここで、取得した検出信号が、第1の検査信号によってTFTアレイを駆動して得られる第1の検出信号である場合には第1の欠陥検出(S13,S14)を行い、第2の検査信号によってTFTアレイを駆動して得られる第2の検出信号である場合には第2の欠陥検出(S15,S16,S19,S20)を行う(S12)。
第1の欠陥検出は、欠陥部分から得られる検出信号の信号強度が、正常なピクセルから得られる検出信号の信号強度よりも低くなる欠陥(黒欠陥とも云う)を検出するものである。
図5(a)は、第1の欠陥検出を説明するための信号強度分布を示す図である。黒欠陥を有している場合には、この黒欠陥の信号強度は、正常状態あるいは疑似欠陥のピクセルから得られる検出信号の信号強度よりも低い信号強度の部分に分布する。そこで、しきい値Aとして、正常状態あるいは疑似欠陥のピクセルから得られる検出信号の信号強度よりも低い信号強度を設定する。欠陥検出は、検出信号の信号強度をしきい値Aと比較することで行う(S13)。検出信号の信号強度Sがしきい値Aよりも低い場合(S<A)には、第1の欠陥(黒欠陥)であると判定する。図6(b)は、第1の欠陥検出の状態を示している (S14)。
一方、検出信号の信号強度Sがしきい値Aよりも高い場合(A≦S)には、そのピクセルは正常であるか、あるいは疑似欠陥であると判定する。なお、ここで、疑似欠陥は、正常なピクセルから得られる検出信号の信号強度よりも高くなる欠陥(白欠陥とも云われる)と同様に、検出信号の信号強度が高くなるものである。疑似欠陥は、例えば、コンタミネーションやパーティクル等に電子がチャージされることで電位が高まり、正常なピクセルから得られる検出信号の信号強度よりも高い信号強度となる。
第1の欠陥検出において、検出信号の信号強度Sがしきい値Aよりも高い場合には、そのピクセルは正常ピクセルであるか、あるいは疑似欠陥である。S13において、検出信号の信号強度Sがしきい値Aよりも高い場合(A≦S)には、疑似欠陥検出(S15,S16,S19,S20)を行って、疑似欠陥ピクセルと正常ピクセルとを識別する。
この疑似欠陥検出では、信号強度の再設定を行う。前記した第1の欠陥検出において、疑似欠陥ピクセルを含む正常ピクセルから得られる検出信号の信号強度は、しきい値Aよりも高い信号強度分布にあるため、疑似欠陥検出は、しきい値Aよりも高い信号強度の範囲で行われる。このしきい値Aよりも高い信号強度の範囲は、検出信号の全スケール範囲よりも小さくなる。疑似欠陥検出の検出精度を高めるには、信号強度のスケール範囲は広いほど有利である。そこで、ここでは、しきい値Aより高い信号強度の信号幅を全信号幅にレンジを変換してスケール範囲を広げ、この広げたスケール範囲でしきい値と比較することで疑似欠陥ピクセルの検出を行う。
図5(b)は、レンジを変換した後の信号強度の分布を示している。レンジ変換によって、疑似欠陥検出を行うスケール範囲を全スケールとすることができる。図5では、全スケール範囲は、“0”〜“255”の256階調の例を示しているが、この階調数に限られるものではない(S15)。
信号強度を再設定した後、信号強度をしきい値Bと比較することによって疑似欠陥検出を行う。しきい値Bは、正常状態のピクセルから得られる検出信号の信号強度よりも高い信号強度に設定する。図5(b)はこの状態を模式的に示している(S17)。
レンジ変換した信号の信号強度がしきい値Bよりも高い場合(B≦S)には、このピクセルは疑似欠陥ピクセルとして判定する(S18)。一方、レンジ変換した信号の信号強度がしきい値Bよりも低い場合(S<B)には、このピクセルは正常ピクセルとして判定する。
図6(c)は疑似欠陥検出によって第1の真欠陥として検出されたピクセルを表し、図6(d)は疑似欠陥検出によって疑似欠陥として検出されたピクセルを表している((S19)。
第2の欠陥検出は、欠陥部分から得られる検出信号の信号強度が、正常なピクセルから得られる検出信号の信号強度よりも高くなる欠陥(白欠陥とも云う)を検出するものである。
図5(c)は、第2の欠陥検出を説明するための信号強度分布を示す図である。白欠陥を有している場合には、この白欠陥の信号強度は、正常状態のピクセルから得られる検出信号の信号強度よりも高い信号強度の部分に分布し、この信号強度範囲には疑似欠陥の信号強度が含まれる。そこで、しきい値Cとして、正常状態のピクセルから得られる検出信号の信号強度よりも高い信号強度を設定する。欠陥検出は、検出信号の信号強度をしきい値Cと比較することで行う(S16)。検出信号の信号強度Sがしきい値よりも高い場合(C≦S)には、第2の欠陥(白欠陥)あるいは疑似欠陥であると判定する。なお、ここで、疑似欠陥は、正常なピクセルから得られる検出信号の信号強度よりも高くなる欠陥(白欠陥とも云われる)と同様に、検出信号の信号強度が高くなるものである。疑似欠陥は、例えば、コンタミネーションやパーティクル等に電子がチャージされることで電位が高まり、正常なピクセルから得られる検出信号の信号強度よりも高い信号強度となる。
一方、検出信号の信号強度Sがしきい値よりも低い場合(S<C)には、そのピクセルは正常であると判定する。図5(c)は、第2の欠陥および疑似欠陥の検出状態を示している。図6(e)は第2の欠陥検出によって第2の真欠陥および疑似欠陥として検出されたピクセルを表している(S20)。
第2の欠陥検出によって検出される欠陥には第1の真欠陥(白欠陥)と疑似欠陥とが含まれており、第1の真欠陥(白欠陥)と疑似欠陥とを識別する必要がある。そこで、次に、S21〜S25の欠陥分類によって、第1の真欠陥(白欠陥)と疑似欠陥と識別して分類する。
この分類工程では、疑似欠陥検出で求めた疑似欠陥ピクセルを削除することで第1の真欠陥(白欠陥)を抽出する。
欠陥分類処理は、第2欠陥検出処理で検出した第2の真欠陥ピクセルおよび擬似欠陥ピクセルから、擬似欠陥検出処理で検出した擬似欠陥ピクセルを削除して第2の真欠陥ピクセルを抽出し、第1の真欠陥ピクセルと第2の真欠陥ピクセルを欠陥ピクセルとして分類する。図5(d)は欠陥分類によって白欠陥を検出した第2の真欠陥の検出状態を示している。
擬似欠陥の原因である、コンタミネーションやパーティクルの特性から見て、擬似欠陥はある広がりを持った範囲と考えられる。そこで、擬似欠陥ピクセルを内側に囲むピクセル範囲を設定し(S21)、このピクセル範囲に含まれるピクセルを削除する。図7(f)は疑似欠陥ピクセルの周囲に設定した削除範囲を示している(S22)。
第2欠陥検出処理で検出したピクセルの内で、除去範囲内にあるピクセルについては(S23)、疑似欠陥ピクセルとして分類する(S24)。一方、第2欠陥検出処理で検出したピクセルの内で、除去範囲外にあるピクセルについては(S23)、第2の真欠陥として分類する。図7(g)は第2の真欠陥ピクセルを示している。なお、図7(c)は図6(c)と同様である(S25)。
図8はTFTアレイを駆動する検査信号の一例を示し、図9はこの検査信号で駆動されたピクセルの電圧状態の例を示している。
図8(a),(b)は全ピクセルを正電圧あるいは負電圧に印加する検査信号例である。図9(a),(b)はこの検査信号によって駆動されるピクセルの電圧状態を示している。一方、図8(c),(d)は全ピクセルを列毎に正電圧と負電圧を交互に印加する検査信号例である。図9(c),(d)はこの検査信号によって駆動されるピクセルの電圧状態を示している。
図10,図11は本発明によってパーティクルによる疑似欠陥と真の欠陥との分類の一例である。ここでは、パーティクルの例として、径が50μmのガラスビーズ(ソーダ石灰ガラス)、径が250μmのAl 、径が250μmのZrSiO 、径が200μmのスチールビーズ(Fe<97%)、径が250μmのメラニン樹脂セルロース(70:30)、パリエルタグリスを示している。また、図10,11中“2”はイメージ画像であり、“3”、“4”は図8中の(a)、(b)に示す検査信号に対応し、“5”、“6”は図8中の(c)に示す検査信号に対応し、“7”、“8”は図8中の(d)に示す検査信号に対応している。また、“9”はITO電極のイメージを示し、“10”は欠陥検出のマップを示し、“11”は欠陥検出の可否を示している。
本発明は、液晶製造装置におけるTFTアレイ検査工程の他、有機ELや種々の半導体基板が備えるTFTアレイの欠陥検査に適用することができる。
本発明のTFT基板の検査の方法の概要を説明するためのフローチャートである。 本発明のTFTアレイ検査装置の概略図である。 TFTアレイを構成する各要素部分で生じる欠陥を説明するための図である。 本発明のTFTアレイ検査の手順を説明するためのフローチャートである。 本発明のTFTアレイ検査の手順を説明するための信号強度の概略図である。 本発明のTFTアレイ検査の手順を説明するための概略図である。 本発明のTFTアレイ検査の手順を説明するための概略図である。 TFT駆動信号を説明するための信号図である。 TFT駆動信号によるピクセルの駆動を説明するための図である。 本発明によってパーティクルによる疑似欠陥と真の欠陥との分類の一例を示す図である。 本発明によってパーティクルによる疑似欠陥と真の欠陥との分類の一例を示す図である。
符号の説明
1…TFTアレイ検査装置、2…電子源、3…二次電子検出器、4…検査信号生成部、5…信号処理部、6…欠陥検出部、7…ステージ、8…プローブ、9…走査制御部、10…TFT基板、11…TFT、12…画素電極、13…付加容量、14…ゲートライン、15…ソースライン。

Claims (8)

  1. TFT基板のTFTアレイに対して電圧を印加し、電子線照射により得られる二次電子を検出してTFTアレイの欠陥を検査するTFT基板の検査方法であって、
    前記TFT基板に第1の検査信号を印加した状態で第1の検出信号を検出し、当該第1の検出信号の信号強度に基づいて、第1の真欠陥ピクセルを検出する第1欠陥検出工程と
    前記第1欠陥検出工程の検出結果から擬似欠陥ピクセルを検出する擬似欠陥検出工程と、
    前記TFT基板に前記第1の検査信号と異なる信号パターンを有する第2の検査信号を印加した状態で第2の検出信号を検出し、当該第2の検出信号に基づいて、第2の真欠陥ピクセルおよび擬似欠陥ピクセルを検出する第2の欠陥検出工程と、
    前記第2欠陥検出工程で検出した第2の真欠陥ピクセルおよび擬似欠陥ピクセルから前記擬似欠陥検出工程で検出した擬似欠陥ピクセルを削除して第2の真欠陥ピクセルを抽出し、前記第1の真欠陥ピクセルと当該第2の真欠陥ピクセルを欠陥ピクセルとして分類する欠陥分類工程とを備えることを特徴とする、TFT基板の検査方法。
  2. 前記第1欠陥検出工程は、正常ピクセルから得られる検出信号の信号強度よりも低く設定した信号強度を第1のしきい値として前記第1の検出信号の信号強度と比較し、当該第1のしきい値よりも低い信号強度のピクセルを第1の真欠陥ピクセルとして検出することを特徴とする、請求項1に記載のTFT基板の検査方法。
  3. 前記擬似欠陥検出工程は、第1の検出信号のレンジのスケールを前記第1のしきい値を下限とするスケールにレンジ変換し、
    当該変換したスケールにおいて、正常ピクセルから得られる検出信号の信号強度よりも高く設定した信号強度を擬似欠陥検出用しきい値として前記レンジ変換した第1の検出信号の信号強度と比較し、当該擬似欠陥検出用しきい値よりも高い信号強度のピクセルを擬似欠陥ピクセルとして検出することを特徴とする、請求項1に記載のTFT基板の検査方法。
  4. 前記第2欠陥検出工程は、正常ピクセルから得られる検出信号の信号強度よりも高く設定した信号強度を第2のしきい値として前記第2の検出信号の信号強度と比較し、当該第2のしきい値よりも高い信号強度のピクセルを第2の真欠陥ピクセル又は擬似欠陥ピクセルとして検出することを特徴とする、請求項1に記載のTFT基板の検査方法。
  5. 前記欠陥分類工程は、前記第2欠陥検出工程で検出した第2の真欠陥ピクセル又は擬似欠陥ピクセルから、前記擬似欠陥検出工程で検出した擬似欠陥ピクセルを内側に囲むピクセル範囲に含まれるピクセルを削除することを特徴とする、請求項1に記載のTFT基板の検査方法。
  6. TFT基板のTFTアレイに対して電圧を印加し、当該電圧印加による電圧状態を電子線照射により得られる二次電子によって検出し、TFTアレイの欠陥を検査するTFT基板の検査装置であって、
    TFT基板に電子線を照射する電子線源と、
    TFT基板から放出される二次電子を検出する検出器と、
    TFT基板のTFTアレイに検査信号を生成し印加する検査信号生成部と、
    前記検出器の検出信号に基づいてTFTアレイの欠陥を検出する欠陥検出部とを備え、
    前記検査信号生成部は、信号パターンを異にする第1の検査信号と第2の検査信号を生成し、
    前記欠陥検出部は、
    前記TFT基板に第1の検査信号を印加した状態で第1の検出信号を検出し、当該第1の検出信号の信号強度に基づいて、第1の真欠陥ピクセルを検出する第1欠陥検出処理と
    前記第1欠陥検出処理の検出結果から擬似欠陥ピクセルを検出する擬似欠陥検出処理と、
    前記TFT基板に前記第1の検査信号と異なる信号パターンを有する第2の検査信号を印加した状態で第2の検出信号を検出し、当該第2の検出信号に基づいて、第2の真欠陥ピクセルおよび擬似欠陥ピクセルを検出する第2の欠陥検出処理と、
    前記第2欠陥検出処理で検出した第2の真欠陥ピクセルおよび擬似欠陥ピクセルから前記擬似欠陥検出処理で検出した擬似欠陥ピクセルを削除して第2の真欠陥ピクセルを抽出し、前記第1の真欠陥ピクセルと当該第2の真欠陥ピクセルを欠陥ピクセルとして分類する欠陥分類処理の各検出処理を行うことを特徴とする、TFT基板の検査装置。
  7. 前記欠陥検出部は、
    正常ピクセルから得られる検出信号の信号強度よりも低く設定した第1のしきい値と、正常ピクセルから得られる検出信号の信号強度よりも高く設定した擬似欠陥検出用しきい値と、正常ピクセルから得られる検出信号の信号強度よりも高く設定した第2のしきい値とを記憶する記憶手段と、前記各しきい値を用いて信号強度の比較を行う比較手段と、
    信号強度のレンジのスケールを変換するレンジ変換手段と、欠陥ピクセルを分類する欠陥分類手段とを備え、
    前記比較手段は、前記記憶手段から各しきい値を読み出し、第1の検出信号の信号強度を第1のしきい値と比較し、第1のしきい値よりも低い信号強度のピクセルを第1の真欠陥ピクセルとして検出することで第1欠陥検出処理を行い、
    前記検出信号の全スケールの内で前記第1のしきい値以下をカットし、当該第1のしきい値を下限としたスケールにレンジ変換した検出信号について、擬似欠陥検出用しきい値と比較し、擬似欠陥検出用しきい値よりも高い信号強度のピクセルを擬似欠陥ピクセルとして検出することで擬似欠陥検出処理を行い、
    第2の検出信号の信号強度を第2のしきい値と比較し、第2のしきい値よりも高い信号強度のピクセルを第2の真欠陥ピクセルとして検出することで第2欠陥検出処理を行い、
    前記第1の真欠陥ピクセルおよび第2の真欠陥ピクセルの座標を欠陥ピクセル座標として記憶することを特徴とする、請求項6に記載のTFT基板の検査装置。
  8. TFT基板を光学的に撮像して光学画像を取得する撮像手段を備え、
    当該撮像手段は、前記欠陥検出部で分類し記憶した欠陥ピクセル座標に基づいて撮像することを特徴とする、請求項6又は請求項7に記載のTFT基板の検査装置。
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