JP5007277B2 - 耕耘機 - Google Patents

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Description

本発明は、機体の下部に耕耘爪を設けた耕耘機に関する。
機体にエンジンを設け、機体の下部にエンジンに駆動される耕耘爪を設けた耕耘機が知られている(例えば、特許文献1参照。)。
特開2001−269015公報(図1)
特許文献1を次図に基づいて説明する。
図11は従来の技術の基本構成を説明する図であり、耕耘機100には、機体101と、この機体101に搭載したエンジン102と、このエンジン102の動力を断接するクラッチ部103と、このクラッチ部103に連結軸104を介して連結した耕耘軸106と、この耕耘軸106に取り付けた耕耘爪105と、を備えている。110は耕耘深さを設定する抵抗棒である。
作業者は、後方から操作ハンドル107に設けたグリップ108をつかみ、クラッチ部103を断接するクラッチレバー109をオンの状態にしつつ後方から連れ歩いて耕耘作業を行う。
ところで、特許文献1の耕耘機100では、耕耘時に、硬い土壌の上に耕耘爪105がさしかかると、耕耘爪105に係る駆動力の一部は、土壌の耕耘に作用せず、機体101の移動に作用するものとなる。そうすると、急速に機体101が前方に押し出される場合がある。これが、いわゆる、ダッシング現象と云われるものである。ダッシング現象は、作業者に不意に力がかかるものであるため、解消することができれば望ましい。
本発明は、耕耘作業において、機体が前方に押し出される現象を解消することができる耕耘機を提供することを課題とする。
請求項1に係る発明は、所定の低速と、この低速より回転速度が高い高速に回転速度を設定することができるエンジンで、機体の下部に設けた耕耘爪を駆動するとともに、作業者が機体の後方から連れ歩く型式の耕耘機において、この耕耘機は、エンジンの動力を耕耘爪に伝達する駆動系に動力を断接するクラッチを備え、このクラッチにクラッチの断接状態を検出するクラッチスイッチを備え、機体の後方中央部に耕耘時に土壌に差し込まれ必要とする耕耘深さを設定する抵抗棒を備え、機体がダッシング状態であることを検出するために、抵抗棒へ土壌から受ける力が所定の力を超えていることを検出するダッシング検出センサを、機体に備え、クラッチが接続されているとのクラッチスイッチの情報を受け、抵抗棒へ土壌から受ける力が所定の力を超えていないとのダッシング検出センサの情報を受けたときにエンジンの回転速度を高速になるように制御し、クラッチが切断されているとのクラッチスイッチの情報を受け、若しくは、抵抗棒へ土壌から受ける力が所定の力を超える力であるとのダッシング検出センサの情報を受けたときにエンジンの回転速度を低速になるように制御する制御部を備え、ていることを特徴とする。
請求項2に係る発明は、所定の低速と、この低速より回転速度が高い高速に回転速度を設定することができるエンジンで、機体の下部に設けた耕耘爪を駆動するとともに、作業者が機体の後方から連れ歩く型式の耕耘機において、この耕耘機は、エンジンの動力を耕耘爪に伝達する駆動系に動力を断接するクラッチを備え、このクラッチにクラッチの断接状態を検出するクラッチスイッチを備え、機体の後方中央部に耕耘時に土壌に差し込まれ必要とする耕耘深さを設定する抵抗棒を備え、この抵抗棒へ土壌から受ける力が予め定められている第1の力よりも小さな力であるか否かを検出する負荷検出スイッチを、機体に備え、ダッシング状態であることを検出するために、抵抗棒へ土壌から受ける力が第1の力よりも大きな力である第2の力を超えていることを検出するダッシング検出センサを、機体に備え、クラッチが接続されているとのクラッチスイッチの情報を受け、抵抗棒へ土壌から受ける力が第1の力以上の力であるとの負荷検出スイッチの情報を受け、且つ、抵抗棒へ土壌から受ける力が第2の力以下の力であるとのダッシング検出センサの情報を受けたときにエンジンの回転速度を高速になるように制御し、クラッチが切断されているとのクラッチスイッチの情報を受け、抵抗棒へ土壌から受ける力が第1の力未満の力であるとの負荷検出スイッチの情報を受け、若しくは、抵抗棒へ土壌から受ける力が第2の力を超える力であるとのダッシング検出センサの情報のうちのいずれか1つの情報を受けたときにエンジンの回転速度を低速になるように制御する制御部を備え、ていることを特徴とする。
請求項1に係る発明では、機体の後方中央部に、耕耘時に土壌に差し込まれる抵抗棒を備え、機体に、機体がダッシング状態であることを検出するために、抵抗棒へ土壌から受ける力が所定の力を超えていることを検出するダッシング検出センサを、備えている。
制御部へ、抵抗棒にかかる力が所定の力を超える力であるとのダッシング検出センサの情報を受けているときには、エンジンの回転速度は低速になる。
具体的には、硬い土壌の上に耕耘爪がさしかかり、機体が前方に押し出され始めると、土壌に差し込まれている抵抗棒には、大きな負荷がかかる。抵抗棒に所定の力を超える負荷がかかると、この負荷は、ダッシング検出センサによって検出され、機体が急速に飛び出しているとのダッシング検出センサの情報を受けた制御部は、エンジンの回転速度を低速にする。
エンジンの回転速度が低速になるので、ダッシング現象が発生する前に、機体の速度は低速になり、ダッシング現象を解消することができる。
ダッシング現象が解消されるので、耕耘作業に伴う作業者の負担を大幅に軽減することができる。
請求項2に係る発明では、機体の後方中央部に、耕耘時に土壌に差し込まれる抵抗棒を備え、機体に、抵抗棒へ土壌から受ける力が第1の力よりも小さな力であるか否かを検出する負荷検出スイッチスイッチを備え、同じく、機体に、第2の力を超える力であって、ダッシング状態であることを検出するダッシング検出センサを備えている。
制御部へ、クラッチが接続されているとのクラッチスイッチの情報を受け、抵抗棒にかかる力が第1の力以上の力であるとの負荷検出スイッチの情報を受け、且つ、抵抗棒にかかる力が第2の力以下の力であるとのダッシング検出センサの情報を受けたときには、エンジンの回転速度は高速になる。
制御部へ、抵抗棒にかかる力が第1の力未満の力であるとの負荷検出スイッチの情報を受けているとき、あるいは、制御部へ、抵抗棒にかかる力が第2の力を超える力であるとのダッシング検出センサの情報を受けているときには、エンジンの回転速度は低速になる。
具体的には、硬い土壌の上に耕耘爪がさしかかり、機体が前方に押し出され始めると、土壌に差し込まれている抵抗棒には、大きな負荷がかかる。抵抗棒に第2の力を超える負荷がかかると、この負荷は、ダッシング検出センサによって検出され、機体が急速に飛び出しているとのダッシング検出センサの情報を受けた制御部は、エンジンの回転速度を低速にする。
エンジンの回転速度が低速になるので、ダッシング現象が発生する前に、機体の速度は低速になり、ダッシング現象を解消することができる。
ダッシング現象が解消されるので、耕耘作業に伴う作業者の負担を大幅に軽減することができる。
また、機体には、抵抗棒に抵抗棒が負荷を受けていないことを検出する負荷検出スイッチを備えている。
旋回時に、機体の後部を持ち上げると、抵抗棒にかかる負荷は除去される。つまり、抵抗棒には、第1の力未満の力がかかることとなり、負荷検出スイッチは、抵抗棒が負荷を受けていなことを認識する。そして、抵抗棒が負荷を受けていないとの負荷検出スイッチの情報を受けた制御部は、エンジンの回転速度を低速にする。
エンジンの回転速度が低速になれば、抵抗棒が無負荷であることを受けた直後に、機体の速度は低速になる。機体の速度が低速になれば、作業者はエンジンの回転速度を下げる操作を行うことなく、旋回操作に入ることができる。エンジンの回転速度を下げる操作が不要になれば、旋回に係る操作性を大幅に高めることができる。
したがって、本発明によれば、耕耘作業に係る負担を大幅に軽減することができるとともに、旋回に係る操作性を大幅に高めることができる。
本発明を実施するための最良の形態を添付図に基づいて以下に説明する。なお、図面は符号の向きに見るものとする。
図1は本発明に係る耕耘機の左側面図であり、耕耘機10は、機体11と、この機体11に搭載される動力源としてのエンジン12と、機体11の下部に設けエンジン12によって駆動される耕耘軸13と、この耕耘軸13に取り付けた耕耘爪14と、機体11の後部から斜め後上方に延びており、その後端部に作業者が運転時に把持するグリップ部15を有する操作ハンドル16と、グリップ部15の近傍に設けエンジン12の動力を耕耘爪14に断接するクラッチ本体17に作用するクラッチレバー18およびエンジン12の回転速度を調整するエンジン回転速度調整レバー19と、を備えており、作業者が機体11の後方から連れ歩く型式の耕耘機10である。
耕耘爪14とは、耕耘軸13に装着して土壌を耕起、土塊を粉砕する刃である。
また、機体11の後方中央部に、耕耘時に土壌に差し込まれ必要とする耕耘深さを設定する抵抗棒21を備えている。この抵抗棒21は、耕耘深さの設定の他、後述するダッシング現象を解消する機能の一部を担う。
図2は本発明に係る耕耘機に設けたクラッチ操作部の説明図および作用図である。
図2(a)において、操作ハンドル16のグリップ部15の近傍に、クラッチ22の構成要素としてのクラッチ本体(図1の符号17)を断接するクラッチレバー18が設けられ、このクラッチレバー18に近接してクラッチ本体17が接続されたことを検出するクラッチスイッチ23が設けられている。つまり、クラッチスイッチ23は、クラッチ22の断接状態を検出するものである。
クラッチスイッチ23は、操作ハンドル16に設けたブラケット24を介して取り付けられている。クラッチスイッチ23には、リミットスイッチが利用されている。
クラッチレバー18は、軸部26と、この軸部26に揺動可能に取り付けクラッチの断接レバーとしてのレバー部27と、軸部26に設けレバー部27をグリップ部15から離す方向に付勢する図示せぬばね部とからなる。
図2(a)において、クラッチ(図1の符号22)が遮断されている状態(OFF)が示されており、クラッチスイッチ23の検出部23sにレバー部27が接触している。
図2(b)において、クラッチ22が接続されている状態(ON)が示されている。作業者の操作によりレバー部27がグリップ部15に引きつけられている。このとき、クラッチスイッチ23の検出部23sからレバー部27は離間している。
図1および図2を参照して、耕耘機10は、エンジン12の動力を耕耘爪14に伝達する駆動系31に動力を断接するクラッチ22を備え、このクラッチ22にクラッチ22の断接状態を検出するクラッチスイッチ23を備えたものである。
図3は本発明に係る耕耘機に設けた抵抗棒支持部の側面図、図4は図3の4−4線断面図、図5は図3の5−5線断面図である。以下、図3〜図5を参照して説明を行う。
抵抗棒支持部33は、機体の後端部(図1の符号11b参照)に設けた縦軸部材34から水平方向後方に延設した後、上方に延設し、側面視でL字状を呈する左右の板部材35、35と、これらの板部材35、35の間に掛け渡し、抵抗棒21を耕耘機の進行方向前後に揺動可能に支持するピボット軸36と、このピボット軸36の上方に水平に設け後述するダッシング検出センサ37としてのダッシング検出スイッチ38および負荷検出スイッチ41を前後に取付可能にするスイッチ取付部材42と、ダッシング検出スイッチ38および負荷検出スイッチ41の上方に配置され板部材35、35のL字上部に設けた上ばね取付軸43aと、抵抗棒21に貫通した穴部45に設けた第1ばね取付軸43との間に掛け渡され抵抗棒21を図時計回り方向に付勢する第1ばね44と、負荷検出スイッチ41の下方に配置され板部材35、35のL字上部に設けた下ばね取付軸46aと、抵抗棒21に貫通された穴部45に設けた第2ばね取付軸46との間に掛け渡され抵抗棒21を図時計回り方向に付勢する第2ばね47と、からなる。48はカラー部材である。
図中、抵抗支持部33において、抵抗棒21の一定以上の揺動を規制する揺動規制部材は省略されている。
本実施例では、ダッシング検出センサ37として、リミットスイッチを利用したが、近接スイッチや所定方向への加速度を検出する加速度センサなどの手段を利用することは差し支えない。
また、負荷検出スイッチとダッシング検出センサとは、抵抗棒の前方および後方に配置されるとともに、それらの検出部が、対向するように配置されているが、かかる配置でなくても差し支えない。例えば、負荷検出スイッチとダッシング検出センサとを、ともに、抵抗棒の前方又は後方に配置することは差し支えない。
その他、抵抗棒21には、複数の穴部45・・・(・・・は複数を示す。)を設けたので、耕耘深さを変更することができる。
ここで、ダッシング検出スイッチ38とは、機体11が急速に飛び出したことを検出するものということもできる。負荷検出スイッチ41は、抵抗棒21が負荷を受けていないことを検出するものということもできる。
本実施例において、負荷検出スイッチ41には、リミットスイッチを利用した。
これらダッシング検出スイッチ38および負荷検出スイッチ41の作用については次図で説明する。
図6は本発明に係る耕耘機に設けた抵抗棒支持部の作用説明図である。
(a)において、旋回時における抵抗棒21の状態が示されており、機体11の後部を持ち上げることにより、抵抗棒21は土壌から離間するため、負荷を受けていない状態にある。
このとき、ピボット軸36の上方に配置される第1ばね44および第2ばね47によって、抵抗棒21は、ピボット軸36を中心に図時計回り方向に付勢され、傾動している。
抵抗棒21は、抵抗棒21の前方に配置されるダッシング検出センサ37を押圧していないので、ダッシング検出センサ37はオフとなっている。
また、抵抗棒21は、抵抗棒21の後方に配置される負荷検出スイッチ41を押圧しており、負荷検出スイッチ41はオンとなっている。
(b)において、耕耘時における抵抗棒21の状態が示されており、抵抗棒21は、所定の耕耘深さをもって土壌に差し込まれ、機体の前進とともに図b方向に負荷を受ける。
第1ばね44および第2ばね47によって図時計回り方向に付勢される力に抗して、抵抗棒21は、土壌から反時計回り方向に力を受けた状態にあり、第1ばね44および第2ばね47が有する付勢力と抵抗棒21が土壌から受ける抵抗力とがつり合っている状態である。
このとき、抵抗棒21は、抵抗棒21の前方に配置されるダッシング検出センサ37を押圧しておらず、ダッシング検出センサ37はオフとなっており、ダッシングを検出していない。また、抵抗棒21についても、抵抗棒21の後方に配置される負荷検出スイッチ41を押圧しておらず、負荷検出スイッチ41はオフとなっている。
(c)において、ダッシング時における抵抗棒21の状態が示されており、耕耘爪(図1の符号14)が硬い土壌の上にさしかかったときに、機体(図1の符号11)が前方に強く押し出される、いわゆるダッシング現象が発生する。そうすると、抵抗棒21は、機体11の前進とともに図c方向に、(b)のときに抵抗棒21にかかった負荷よりも大きな負荷を矢印c方向に受ける。
第1ばね44および第2ばね47の図時計回り方向に付勢される力に抗して抵抗棒21は反時計回り方向に回動した状態で、(b)に示した位置に対して、反時計回りの位置に傾動する。
このとき、抵抗棒21は、抵抗棒21の前方に配置されるダッシング検出センサ37を押圧し、ダッシング検出センサ37はオンとなっており、ダッシングが発生したことを検出する。一方、抵抗棒21は、抵抗棒21の後方に配置される負荷検出スイッチ41から離間しており、負荷検出スイッチ41を押圧していないので、負荷検出スイッチ41はオフとなっている。
図7は本発明に係る耕耘機の構成を説明するブロック図であり、耕耘機10を構成する機体11に、エンジン12が設けられ、機体11の下部にエンジン12により駆動され田畑を耕耘する耕耘爪14が設けられ、エンジン12から耕耘爪14に向け駆動力を伝達する駆動系31が設けられている。耕耘爪14とエンジンの間に介在させた駆動系31には、動力を断接するクラッチ22が設けられている。
クラッチ22は、クラッチ本体17と、このクラッチ本体17から延びているケーブルワイヤ51と、このケーブルワイヤ51に接続するクラッチレバー18とを主要な構成要素とする。
クラッチ本体17は、エンジン12と耕耘爪14の間に介在され、その上流側にエンジン12の出力軸12Jが連結され、その下流側に耕耘爪14を含む耕耘軸13に駆動力を伝達する伝達軸52が連結されている。エンジン12、クラッチ22、伝達軸52および耕耘軸13は、駆動系31に含まれている。
エンジン12には、その出力軸12Jの回転速度を検出するエンジン回転センサ54、供給する燃料の量を調整するスロットル弁55、およびこのスロットル弁55の開き量を調整するスロットル弁制御モータ56を備えている。
また、機体11に、クラッチ22が接続されているとのクラッチスイッチ23の情報を受け、抵抗棒21が負荷を受けているとの負荷検出スイッチ41の情報を受け、且つ、機体11が急速に飛び出していないとのダッシング検出センサ37の情報を受けたときにエンジン12の回転速度を高速になるように制御する制御部57が設けられている。なお、制御部57をエンジン12に設けることは差し支えない。
図中、58は制御部57とスロットル弁制御モータ56の間に介在させたドライバ、59はスロットルの実際の開度を検出するスロットル開度センサである。
すなわち、機体11に搭載したエンジン12は、制御部57から指令を受けたスロットル弁制御モータ56によって、所定の低速と、この低速より回転速度が高い高速に回転速度を設定することができるものであり、機体11の下部に設けた耕耘爪14を所定の回転速度で駆動させることができる。
耕耘機10は、エンジン12の動力を耕耘爪14に伝達する駆動系31に動力を断接するクラッチ22を備え、前述したように、クラッチレバー18の近傍に、クラッチ22の断接状態を検出するクラッチスイッチ23を備えている。
なお、機体11に、制御部57に接続され、ダッシング検出センサ37が機体11のダッシングを受けたときに、このダッシング現象をキャンセルするダッシング検出キャンセルスイッチ61を設ける。ダッシング検出キャンセルスイッチ61は、ダッシング現象を検出しても無視したい場合に有効なものである。
図8は本発明に係る耕耘機の動作フロー図であり、図6〜図7に基づき説明を行う。
STXXは、ステップ番号を示す。
以下説明において、エンジン12が始動されたという前提で説明する。エンジン12が始動されると、すぐにこのフローは開始される。
ST01でクラッチ22が接続されていないとのクラッチスイッチ23の情報を受けたとき(クラッチオフのとき)、エンジン12は低速(Ni)で回転し(ST02)、クラッチ22が接続されているとのクラッチスイッチ23の情報を受けたとき(クラッチオンのとき)は、ST03に進む。
ST03で抵抗棒21が、負荷を受けたか否かを判断する。抵抗棒21が負荷を受けているとの負荷検出スイッチ41の情報を受けたときは、ST04に進み、抵抗棒21が負荷を受けていないとの負荷検出スイッチ41の情報を受けたときは、後述するように、機体11の後部が持ち上げられ、旋回時であると判断し、エンジン12は低速(Ni)で回転する(ST02)。
ST04で抵抗棒21の負荷が所定値を越えていない(機体11が急速に飛び出していない)とのダッシング検出センサ37の情報を受けたとき(ダッシング検出センサ37がオフのとき)はエンジン12を高速(Ni)で回転させ(ST05)、抵抗棒21の負荷が所定値を越え、機体11が急速に飛び出しているとのダッシング検出センサ37の情報を受けたとき(ダッシング検出センサ37がオンのとき)はエンジン12を低速で回転させる(ST02)。
以上で、エンジン回転数制御の1サイクルが終了する。
応用として、モード切り替えスイッチを装着することで、ダッシング検出センサをオフ(OFF)にして、常時、抵抗棒支持部に負荷のかかる培土作業を行うことができる。
すなわち、本発明に係る耕耘機10に、抵抗棒21へ土壌から受ける力が予め定められいる第1の力よりも小さな力であるか否かを検出する負荷検出スイッチ41を、機体11に備え、ダッシング状態であることを検出するために、抵抗棒21へ土壌から受ける力が第1の力よりも大きな力である第2の力を超えていることを検出するダッシング検出センサ61を、機体11に備え、クラッチ22が接続されているとのクラッチスイッチ23の情報を受け、抵抗棒21へ土壌から受ける力が第1の力以上の力であるとの負荷検出スイッチ41の情報を受け、且つ、抵抗棒21へ土壌から受ける力が第2の力以下の力であるとのダッシング検出センサ61の情報を受けたときにエンジン12の回転速度を高速になるように制御し、クラッチスイッチ23が切断されているとのクラッチスイッチ23の情報を受け、抵抗棒21へ土壌から受ける力が第1の力未満の力であるとの負荷検出スイッチ41の情報を受け、若しくは、抵抗棒21へ土壌から受ける力が第2の力を超える力であるとのダッシング検出センサ61の情報のいずれか1つの情報を受けたときにエンジン12の回転速度を低速になるように制御する制御部57を、機体11に備えている。
図9は本発明に係る耕耘機の作用説明図(耕耘時および旋回時)である。
(a)において、耕耘時の機体11の状態が示されており、図示せぬ作業者によって、クラッチレバー18は引かれクラッチ22が接続されている。また、抵抗棒21には、土壌Gから所定量の負荷(R)を受け、エンジン12は高速で回転する。
(b)において、旋回時の機体11の状態が示されており、クラッチレバー18は引かれクラッチ22が接続されるとともに、機体11の後部が図矢印b方向に持ち上げられている。
抵抗棒21には、負荷はかからないので、エンジン12は低速で回転する。
すなわち、旋回時に、機体11の後部を持ち上げると、抵抗棒21にかかる負荷が除去される。負荷が除去されたことは、負荷検出スイッチ41によって検出され、抵抗棒21が負荷を受けていないとの負荷検出スイッチ41の情報を受けた制御部(図7参照)57は、エンジン12の回転速度を低速にする。
エンジン12の回転速度が低速になれば、機体11の速度は低速になる。
従来、耕耘機を旋回させる場合には、一旦、エンジン回転速度調整レバー19を操作して、エンジン12の回転速度を下げる必要があった。仮に、エンジン12の回転速度が高速のままで旋回しようとすると円滑な旋回操作が行うことは難しい。
この点、本発明では、負荷検出スイッチ41の情報を受けて、エンジン12の回転速度を低速にする制御部57を備えているので、旋回時に、作業者が、エンジン回転速度調整レバー19を操作して、エンジン12の回転速度を下げる操作を行う必要はない。
旋回時に、エンジン12の回転速度を下げる操作は不要となるため、旋回に係る操作性を大幅に高めることが可能となる。
図10は本発明に係る耕耘機の作用説明図(ダッシング時)である。
機体11に、抵抗棒21を備え、この抵抗棒21に耕耘時に機体11が急速に飛び出したことを検出するダッシング検出センサ37を備えている。
耕耘時に、硬い土壌の上に耕耘爪14がさしかかり、急速に機体11が前方に押し出され始めたときに、土壌に差し込まれている抵抗棒21には、大きな負荷(RB)がかかる。そして、この大きな負荷(RB)は、ダッシング検出センサ37によって検出され、機体11が急速に飛び出しているとのダッシング検出センサ37の情報を受けた制御部(図7の符号57)は、エンジン12の回転速度を低速にする。
エンジン12の回転速度が低速になるので、ダッシング現象が発生する前に、機体11の速度は低速になり、ダッシング現象を解消させることができる。
ダッシング現象が解消されるので、耕耘作業の負担を大幅に軽減することができる。
軽減することができる。
この結果、本発明によれば、耕耘作業の負担を大幅に軽減することができるとともに、旋回に係る操作性を大幅に高めることができる。
尚、本実施例において、機体に、ダッシング検出センサと負荷検出スイッチとを設けたが、負荷検出スイッチを省くことは差し支えない。
また、ダッシング検出センサには、リミットスイッチに限定されず、その他の手段、例えば、近接スイッチを利用することは差し支えない。
本発明は、抵抗棒を備えている耕耘機に好適である。
本発明に係る耕耘機の左側面図である。 本発明に係る耕耘機に設けたクラッチ操作部 の説明図および作用図である。 本発明に係る耕耘機に設けた抵抗棒支持部の側面図である。 図3の4−4線断面図である。 図3の5−5線断面図である。 本発明に係る耕耘機に設けた抵抗棒支持部の作用説明図である。 本発明に係る耕耘機の構成を説明するブロック図である。 本発明に係る耕耘機の動作フロー図である。 本発明に係る耕耘機の作用説明図(耕耘時および旋回時)である。 本発明に係る耕耘機の作用説明図(ダッシング時)である。 従来の技術の基本構成を説明する図である。
符号の説明
10…耕耘機、11…機体、12…エンジン、14…耕耘爪、21…抵抗棒、22…クラッチ、23…クラッチスイッチ、31…駆動系、38…ダッシング検出センサ、41…負荷検出スイッチ、57…制御部。

Claims (2)

  1. 所定の低速と、この低速より回転速度が高い高速に回転速度を設定することができるエンジンで、機体の下部に設けた耕耘爪を駆動するとともに、作業者が前記機体の後方から連れ歩く型式の耕耘機において、
    この耕耘機は、前記エンジンの動力を前記耕耘爪に伝達する駆動系に前記動力を断接するクラッチを備え、このクラッチにクラッチの断接状態を検出するクラッチスイッチを備え、
    前記機体の後方中央部に耕耘時に土壌に差し込まれ必要とする耕耘深さを設定する抵抗棒を備え、前記機体がダッシング状態であることを検出するために、前記抵抗棒へ土壌から受ける力が所定の力を超えていることを検出するダッシング検出センサを、前記機体に備え、
    前記クラッチが接続されているとの前記クラッチスイッチの情報を受け、前記抵抗棒へ土壌から受ける力が前記所定の力を超えていないとの前記ダッシング検出センサの情報を受けたときに前記エンジンの回転速度を前記高速になるように制御し、
    前記クラッチが切断されているとの前記クラッチスイッチの情報を受け、若しくは、前記抵抗棒へ土壌から受ける力が前記所定の力を超える力であるとの前記ダッシング検出センサの情報を受けたときに前記エンジンの回転速度を前記低速になるように制御する制御部を備え、
    ていることを特徴とする耕耘機。
  2. 所定の低速と、この低速より回転速度が高い高速に回転速度を設定することができるエンジンで、機体の下部に設けた耕耘爪を駆動するとともに、作業者が前記機体の後方から連れ歩く型式の耕耘機において、
    この耕耘機は、前記エンジンの動力を前記耕耘爪に伝達する駆動系に前記動力を断接するクラッチを備え、このクラッチにクラッチの断接状態を検出するクラッチスイッチを備え、
    前記機体の後方中央部に耕耘時に土壌に差し込まれ必要とする耕耘深さを設定する抵抗棒を備え、この抵抗棒へ土壌から受ける力が予め定められている第1の力よりも小さな力であるか否かを検出する負荷検出スイッチを、前記機体に備え、ダッシング状態であることを検出するために、前記抵抗棒へ土壌から受ける力が前記第1の力よりも大きな力である第2の力を超えていることを検出するダッシング検出センサを、前記機体に備え、
    前記クラッチが接続されているとの前記クラッチスイッチの情報を受け、前記抵抗棒へ土壌から受ける力が前記第1の力以上の力であるとの前記負荷検出スイッチの情報を受け、且つ、前記抵抗棒へ土壌から受ける力が前記第2の力以下の力であるとの前記ダッシング検出センサの情報を受けたときに前記エンジンの回転速度を前記高速になるように制御し、
    前記クラッチが切断されているとの前記クラッチスイッチの情報を受け、前記抵抗棒へ土壌から受ける力が前記第1の力未満の力であるとの前記負荷検出スイッチの情報を受け、若しくは、前記抵抗棒へ土壌から受ける力が前記第2の力を超える力であるとの前記ダッシング検出センサの情報のうちのいずれか1つの情報を受けたときに前記エンジンの回転速度を前記低速になるように制御する制御部を備え、
    ていることを特徴とする耕耘機。
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