JP5953220B2 - 作業車両 - Google Patents

作業車両 Download PDF

Info

Publication number
JP5953220B2
JP5953220B2 JP2012276141A JP2012276141A JP5953220B2 JP 5953220 B2 JP5953220 B2 JP 5953220B2 JP 2012276141 A JP2012276141 A JP 2012276141A JP 2012276141 A JP2012276141 A JP 2012276141A JP 5953220 B2 JP5953220 B2 JP 5953220B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
engine
clutch
operating tool
turned
override
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2012276141A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2014117244A (ja
Inventor
加藤 勝則
勝則 加藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Yanmar Co Ltd
Original Assignee
Yanmar Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Yanmar Co Ltd filed Critical Yanmar Co Ltd
Priority to JP2012276141A priority Critical patent/JP5953220B2/ja
Priority to US14/653,170 priority patent/US9894827B2/en
Priority to PCT/JP2013/083621 priority patent/WO2014098028A1/ja
Publication of JP2014117244A publication Critical patent/JP2014117244A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5953220B2 publication Critical patent/JP5953220B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Agricultural Machines (AREA)
  • Harvester Elements (AREA)
  • Auxiliary Drives, Propulsion Controls, And Safety Devices (AREA)

Description

本発明は、機体に作業機を装着可能な作業車両に関する。
従来、機体に作業機を装着可能な作業車両の技術は公知となっている(例えば、特許文献1)。
従来の作業車両においては、エンジンが稼動され、ミッドPTOスイッチがONであり、かつ、オーバーライドスイッチがOFFである状態で、機体操作具により機体が後進するように操作された場合、エンジンが停止していた。しかし、作業者がミッドPTOスイッチをOFFにして、オーバーライドスイッチをOFFにした状態で、誤操作により機体を後進させた場合に、エンジンが停止してしまうので、作業者が、すぐに誤操作に気付いたときでも、作業を再開するためには、電源スイッチを操作して、停止したエンジンを始動させなければならず、時間がかかり、作業性が悪化していた。
特開2010−172197号公報
本発明は、作業性を向上させることが可能な作業車両を提供する。
請求項1に記載の作業車両は、PTOクラッチを伝達状態にする場合にはON操作されて、前記PTOクラッチを遮断状態にする場合にはOFF操作されるクラッチ操作具と、エンジンに燃料を供給する供給手段と、オーバーライド操作具と、前記エンジンが稼動され、前記クラッチ操作具がONであり、かつ、前記オーバーライド操作具がOFFである状態で、機体の後進信号を受信した場合には、前記供給手段による前記エンジンへの燃料の供給を停止して、その後、所定期間内に前記後進信号が途切れた場合には、前記供給手段による前記エンジンへの燃料の供給を再開する制御装置とを具備し、前記制御装置は、前記エンジンが稼動され、前記クラッチ操作具がONであり、かつ、前記オーバーライド操作具がOFFである状態で、前記後進信号を受信した場合には、前記クラッチ操作具がONの状態で、前記PTOクラッチを遮断状態にして、その後、前記クラッチ操作具がOFF操作されてからON操作されるまでは、前記PTOクラッチの遮断状態を維持するものである。
請求項2に記載の作業車両は、PTOクラッチを伝達状態にする場合にはON操作されて、前記PTOクラッチを遮断状態にする場合にはOFF操作されるクラッチ操作具と、エンジンに燃料を供給する供給手段と、オーバーライド操作具と、前記エンジンが稼動され、前記クラッチ操作具がONであり、かつ、前記オーバーライド操作具がOFFである状態で、機体の後進信号を受信した場合には、前記供給手段による前記エンジンへの燃料の供給を停止して、その後、所定期間内に前記後進信号が途切れた場合には、前記供給手段による前記エンジンへの燃料の供給を再開する制御装置とを具備し、前記制御装置は、前記エンジンが稼動されており、前記クラッチ操作具がOFFであり、前記オーバーライド操作具がOFFであり、かつ、前記後進信号を受信している状態で、前記クラッチ操作具がON操作された場合には、前記エンジンの稼動、及び前記PTOクラッチの遮断状態を継続させるものである。
請求項3に記載の作業車両は、PTOクラッチを伝達状態にする場合にはON操作されて、前記PTOクラッチを遮断状態にする場合にはOFF操作されるクラッチ操作具と、エンジンに燃料を供給する供給手段と、オーバーライド操作具と、前記エンジンが稼動され、前記クラッチ操作具がONであり、かつ、前記オーバーライド操作具がOFFである状態で、機体の後進信号を受信した場合には、前記供給手段による前記エンジンへの燃料の供給を停止して、その後、所定期間内に前記後進信号が途切れた場合には、前記供給手段による前記エンジンへの燃料の供給を再開する制御装置とを具備し、前記制御装置は、前記エンジンが稼動され、前記クラッチ操作具がONであり、かつ、前記オーバーライド操作具がOFFである状態で、前記後進信号を受信した場合には、前記クラッチ操作具がONの状態で、前記PTOクラッチを遮断状態にして、その後、前記クラッチ操作具がOFF操作されてからON操作されるまでは、前記PTOクラッチの遮断状態を維持し、前記制御装置は、前記エンジンが稼動されており、前記クラッチ操作具がOFFであり、前記オーバーライド操作具がOFFであり、かつ、前記後進信号を受信している状態で、前記クラッチ操作具がON操作された場合には、前記エンジンの稼動、及び前記PTOクラッチの遮断状態を継続させるものである。
本発明の効果として、以下に示すような効果を奏する。
本発明によれば、作業者がクラッチ操作具をONにして、オーバーライド操作具をOFFにした状態で、誤操作により機体を後進させても、作業者が所定期間内に、機体が後進以外の状態になるように機体操作具を操作することによって、エンジンが停止することを回避でき、作業を継続できる。これにより、作業性を向上させることが可能となる。
また、作業者がミッド作業機を誤作動させることを抑制することが可能となる。
また、作業者がクラッチ操作具をOFFにして、オーバーライド操作具をOFFにして、機体を後進させている最中に、誤操作によりクラッチ操作具をONにしても、エンジンが停止することを回避でき、作業を継続できる。これにより、作業性を向上させることが可能となる。
農業用トラクタの左側面図である。 トラクタの制御機構の構成を示すブロック図である。 オーバーライドスイッチを兼ねるミッドPTOスイッチの、三つのポジションを示す図であり、(a)は突出量が最小となるポジション、(b)は突出量が最小と最大の中間となるポジション、(c)は突出量が最大となるポジションを示している。 制御フローを示すフローチャートである。 制御フローを示すフローチャートである。
次に、本発明に係る作業車両の実施の一形態である農業用のトラクタ1について、添付の図面を参照して説明する。
図1に示すように、トラクタ1は、機体に連結した作業機にPTO軸を介して動力を伝達可能な作業車両である。トラクタ1の機体2の前後には、前輪3及び後輪4がそれぞれ配置される。機体2の前部には、トラクタ1の動力源であるエンジン(ディーゼルエンジン)5が搭載され、当該エンジン5はボンネット6により覆われる。エンジン5には、当該エンジン5を始動・停止するためのエンジン始動・停止手段7が設けられる(図2参照)。エンジン始動・停止手段7は、制御装置40に電気的に接続される。
当該エンジン始動・停止手段7には、燃料供給弁、ソレノイド、及びインジェクタを有する供給手段39が含まれている(図2参照)。供給手段39においては、燃料供給経路に設けられた前記燃料供給弁が前記ソレノイドにより開閉操作されることによって、前記インジェクタからエンジン5の各気筒への燃料の供給(噴出)及び供給の停止が行われる。
図1に示すように、機体2の後部には操縦部8が設けられる。当該操縦部8には、ステアリングハンドル9が設けられ、当該ステアリングハンドル9の後方には作業者(オペレータ)が着座する着座シート10が設けられる。ステアリングハンドル9の近傍には、電源スイッチ11、ミッドPTOスイッチ12、リアPTOスイッチ13、及びオーバーライドスイッチ14等が設けられる(図2参照)。また、ステアリングハンドル9の下方には、機体操作具15(図1参照)が設けられる。
エンジン5の後方にはクラッチハウジングが配設され、当該クラッチハウジングの後方にはミッションケース17が配設される。そして、エンジン5の動力が、前記クラッチハウジングに収容された主クラッチや、ミッションケース17に収容された変速装置を経て、後輪4に伝達されると同時に、四輪駆動・前輪増速駆動切換機構を介して前輪3に伝達されるように構成されている。
ミッションケース17の後面には、リアPTO軸21が後ろ向きに突出するように設けられる。また、ミッションケース17の底部には、前向きに突出するミッドPTO軸22が配設される。リアPTO軸21は、破砕作業機やロータリ作業機等の、機体2の後方に連結された作業機(不図示)にエンジン5からの動力を伝達するためのものである。ミッドPTO軸22は、芝刈り用のモア作業機23等の、機体2の中央下方に配設された作業機にエンジン5からの動力を伝達するためのものである。そして、当該エンジン5の動力が、前記クラッチハウジングに収容された主動軸等を介して、リアPTO軸21と、ミッドPTO軸22と、に伝達されるように構成されている。前記主動軸からミッドPTO軸22への動力伝達経路の中途部、すなわちエンジン5とミッドPTO軸22との間には、ミッドPTOクラッチ24が配置される(図2参照)。ミッドPTOクラッチ24は、例えば電磁クラッチにより構成され、ミッドPTO軸22への動力の伝達又は遮断がPTOソレノイド25により切り換えられるものである。すなわち、PTOソレノイド25に通電を行うことにより、ミッドPTOクラッチ24が伝達状態(「接」)となり、PTOソレノイド25への通電を停止することにより、ミッドPTOクラッチ24が遮断状態(「断」)となる。PTOソレノイド25は、制御装置40に電気的に接続される。
同様に、前記主動軸からリアPTO軸21への動力伝達経路の中途部、すなわちエンジン5とリアPTO軸21との間には、リアPTOクラッチ(不図示)が配置される。
なお、「PTOクラッチ」は、本実施形態のような電磁クラッチに限定するものではなく、例えば多板式のクラッチや油圧式のクラッチ等であってもよい。また、「アクチュエータ」は、本実施形態のようなソレノイドに限定するものではなく、他の電動アクチュエータ等であってもよい。
電源スイッチ11は、トラクタの電源スイッチであり、例えばキースイッチ等により構成される。電源スイッチ11は、制御装置40に電気的に接続される。
ミッドPTOスイッチ12は、ミッドPTOクラッチ24の状態を伝達状態又は遮断状態の何れかに人為的に選択するための操作具である。ミッドPTOスイッチ12は、制御装置40に電気的に接続される。ミッドPTOスイッチ12のON状態はミッドPTOクラッチ24の伝達状態(「接」)に対応し、OFF状態は当該ミッドPTOクラッチ24の遮断状態(「断」)に対応している。
図3に示すように、本実施形態のミッドPTOスイッチ12とオーバーライドスイッチ14は、一つの操作具12aでON/OFF操作可能としている。オーバーライドスイッチ14は、機体2の後進時においてもミッドPTO軸22を駆動可能としたい場合に、作業者がON操作するものである。具体的には、本実施形態のミッドPTOスイッチ12とオーバーライドスイッチ14の操作具12aは、図3に示すように、その突出量を三段階に切り換えることが可能となっている(x<y<z)。つまり、三つのポジションに切り換えることが可能となっている。突出量が最小(x)となるポジションとしたとき(図3(a)参照)、ミッドPTOスイッチ12がOFFとなるとともにオーバーライドスイッチ14がOFFとなる。突出量が最大(z)となるポジションとしたとき(図3(c)参照)、ミッドPTOスイッチ12がONとなるとともにオーバーライドスイッチ14がONとなる。突出量が最小と最大の中間(y)となるポジションとしたとき(図3(b)参照)、ミッドPTOスイッチ12がONとなるとともにオーバーライドスイッチ14がOFFとなる。ただし、本発明に係る「オーバーライドスイッチ」は、ミッドPTOスイッチ12とは別体で、別途設ける構成とし、それぞれ別々に操作する構成としてもよい。
図2に示すように、オーバーライドランプ18は、オーバーライドスイッチ14がON操作されている間点灯するランプである。オーバーライドランプ18は制御装置40に電気的に接続される。
リアPTOスイッチ13は、前記リアPTOクラッチの状態を伝達状態又は遮断状態の何れかに人為的に選択するための操作具である。リアPTOスイッチ13は、制御装置40に電気的に接続される。リアPTOスイッチ13のON状態は前記リアPTOクラッチの伝達状態(「接」)に対応し、OFF状態は当該リアPTOクラッチの遮断状態(「断」)に対応している。
図1に示す機体操作具15は、機体2を走行させるときに作業者が人為操作する操作具である。本実施形態の機体操作具15は、ペダルにより構成される。トラクタ1においては、機体操作具15により機体2を前後進させることが可能であり、機体操作具15が前進側に操作されることによって機体2が前進し、後進側に操作されることによって機体2が後進し、中立位置に操作されることによって機体2が停止する。ただし、「機体操作具」は、ペダルの如き構成のものに限定するものではなく、例えばレバー等により構成してもよい。機体操作具15には、機体操作具15の回動角を検出するポテンショメータ38が接続されている(図2参照)。
図2に示すように、トラクタ1には前述した制御装置40が搭載される。当該制御装置40は、エンジン始動・停止手段7を制御したり、アクチュエータとしてのPTOソレノイド25を制御したりするものである。制御装置40は、前述したエンジン始動・停止手段7、PTOソレノイド25、オーバーライドランプ18、電源スイッチ11、ミッドPTOスイッチ12、オーバーライドスイッチ14、リアPTOスイッチ13、及びポテンショメータ38と電気的に接続される。
制御装置40は、ポテンショメータ38の検出結果に基づいて、機体操作具15が前進側、後進側、及び中立位置、のうちのいずれに操作されているかを判定する。なお、機体操作具15に、公知のバックスイッチを設けて、制御装置40は、当該バックスイッチの検出結果に基づいて、機体操作具15が後進側へ操作されているか否かを判定するように構成してもよい。
以下では、制御装置40により実行される第一制御フロー100について、図4を参照して説明する。図4に示すように、第一制御フロー100は、ステップS101〜ステップS108により構成される。
電源スイッチ11がONにされるとともにエンジン5が始動されたとき、制御装置40は制御フロー100を開始する(START)。
制御装置40は、機体操作具15が後進側に操作されているか否かを判定する(ステップS101)。
制御装置40は機体操作具15が後進側に操作されたと判定した場合(機体2を後進させるための信号(機体2の後進信号)を受信した場合)(ステップS101,Yes)、続いて、ミッドPTOスイッチ12がONであるか否かを判定する(ステップS102)。
ミッドPTOスイッチ12がOFFの場合(ステップS102,No)、制御装置40は、エンジン5を稼動状態に保持するようにエンジン始動・停止手段7を制御するとともに、ミッドPTOクラッチ24が遮断状態となるようにPTOソレノイド25を制御する(ステップS104)。すなわち、機体操作具15の後進側への操作が検出された場合(機体2の後進信号を受信した場合)には、原則的に、エンジン5を停止させずにミッドPTOクラッチ24を「断」として、後進時にミッドPTO軸22が駆動することを防止するのである。
ミッドPTOスイッチ12がONの場合(ステップS102,Yes)、制御装置40は、続いて、オーバーライドスイッチ14がONであるか否かを判定する(S103)。
オーバーライドスイッチ14がONである場合(ステップS103,Yes)、制御装置40は、エンジン5を稼動状態に保持するようにエンジン始動・停止手段7を制御するとともに、ミッドPTOクラッチ24が伝達状態となるようにPTOソレノイド25を制御する(ステップS105)。すなわち、機体2の後進時において作業者がミッドPTO軸22を駆動させることを望んでいる場合と判断し、後進時においても例外的にミッドPTO軸22を駆動させるべく、エンジン5の稼動状態を保持しつつ、ミッドPTOクラッチ24を「接」とするとともに、オーバーライドランプ18を点灯させる。
オーバーライドスイッチ14がOFFである場合(ステップS103,No)、制御装置40は、エンジン5を停止するようにエンジン始動・停止手段7を制御する。すなわち、制御装置40は、前記ソレノイドを操作して、供給手段39によるエンジン5への燃料の供給を停止する。さらに、制御装置40は、ミッドPTOクラッチ24が遮断状態となるようにPTOソレノイド25を制御する(ステップS106)。これにより、ミッドPTOスイッチ12がONの状態で、ミッドPTOクラッチ24が遮断状態となる。
制御装置40は、供給手段39によるエンジン5への燃料の供給が停止されてから(ステップS106)、所定期間T内に、機体操作具15が前記後進側以外の位置(中立位置、又は前進側)へ操作されたか否かを判定する(ステップS107)。所定期間Tは、エンジン5への燃料の供給が停止されてから、惰性で動いているエンジン5に対して(完全に停止していないエンジン5に対して)、燃料を供給することによって、エンジン5を稼動状態に復帰させる、すなわち吸入・圧縮・燃焼・排気工程を再開させることが可能な期間であり、実験等により適宜決定される。
所定期間T内に、機体操作具15が前記後進側から前記中立位置、又は前進側へ操作された場合(前記後進信号が途切れた場合)(ステップS107,Yes)、制御装置40は、所定期間T内に供給手段39によるエンジン5への燃料の供給を再開する(ステップS108)。詳細には、前記燃料供給弁が前記ソレノイドにより開かれて、前記インジェクタからエンジン5の各気筒への燃料の供給が再開される。その結果、電源スイッチ11の操作が行われることなく、機体操作具15の操作のみで、エンジン5が稼動状態に復帰する。これによると、作業者がミッドPTOスイッチ12をONにして、オーバーライドスイッチ14をOFFにした状態で、誤操作により機体2を後進させても、作業者が所定期間T内に、機体2が後進以外の状態になるように機体操作具15を操作することによって、エンジン5が停止することを回避でき、作業を継続できる。これにより、作業性を向上させることが可能となる。
所定期間T内に、機体操作具15が前記後進側から前記中立位置、又は前進側へ操作されない場合、すなわち機体操作具15が後進側に操作されている状態が継続している場合(前記後進信号を受信し続けている場合)(ステップS107,No)、制御装置40は、供給手段39によるエンジン5への燃料の供給を再開しない。その結果、エンジン5が完全に停止する(ステップS109)。
なお、ステップS106で、ミッドPTOスイッチ12がONの状態で、ミッドPTOクラッチ24が遮断状態にされた場合において、その後、作業者が、ミッドPTOスイッチ12を、OFF→ONの順に操作したときに、制御装置40は、ミッドPTOクラッチ24を伝達状態にする。制御装置40は、このミッドPTOスイッチ12の操作(OFF→ON)が行われるまでは、ミッドPTOクラッチ24の遮断状態を維持する。このように、トラクタ1においては、ミッドPTOクラッチ24を伝達状態にするための操作を作業者に要求することによって、作業者が前記ミッド作業機を誤作動させることを抑制することが可能となる。
以下では、制御装置40により実行される第二制御フロー200について、図5を参照して説明する。図5に示すように、第二制御フロー200は、ステップS201〜ステップS204により構成される。
電源スイッチ11がONにされるとともにエンジン5が始動されて、ミッドPTOスイッチ12がOFFに操作されて(ミッドPTOクラッチ24が遮断状態になり)、機体操作具15が後進側に操作されたとき(機体2の後進信号を受信したとき)、制御装置40は第二制御フロー200を開始する(START)。
制御装置40は、ミッドPTOスイッチ12がONに操作されているか否かを判定する(ステップS201)。
ミッドPTOスイッチ12がONに操作された場合(ステップS201,Yes)、制御装置40は、オーバーライドスイッチ14がONであるか否かを判定する(ステップS202)。
オーバーライドスイッチ14がONである場合(ステップS202,Yes)、制御装置40は、エンジン5を稼動状態に保持するようにエンジン始動・停止手段7を制御するとともに、ミッドPTOクラッチ24が伝達状態となるようにPTOソレノイド25を制御する(ステップS203)。すなわち、機体2の後進時において作業者がミッドPTO軸22を駆動させることを望んでいる場合と判断し、後進時においても例外的にミッドPTO軸22を駆動させるべく、エンジン5の稼動状態を保持しつつ、ミッドPTOクラッチ24を「接」とするとともに、オーバーライドランプ18を点灯させる。
オーバーライドスイッチ14がOFFである場合(ステップS202,No)、制御装置40は、エンジン5を稼動状態に保持するようにエンジン始動・停止手段7を制御する(エンジン5への燃料の供給を継続する)とともに、ミッドPTOスイッチ12のON操作を無効にして、ミッドPTOクラッチ24の遮断状態を継続させる(ステップS204)。すなわち、作業者がエンジン5の停止を望んでいない場合と判断し、エンジン5の稼動状態を保持しつつ、ミッドPTOクラッチ24を「断」とする。これにより、ミッドPTOスイッチ12がONの状態で、ミッドPTOクラッチ24が遮断状態となる。これによると、作業者がミッドPTOスイッチ12をOFFにして、オーバーライドスイッチ14をOFFにして、機体2を後進させている最中に、誤操作によりミッドPTOスイッチ12をONにしても、エンジン5が停止することを回避でき、作業を継続できる。これにより、作業性を向上させることが可能となる。
なお、ステップS204で、ミッドPTOスイッチ12がONの状態で、ミッドPTOクラッチ24の遮断状態が継続された場合において、その後、作業者が、機体操作具15を中立位置又は前進側に操作して、さらに、ミッドPTOスイッチ12を、OFF→ONの順に操作したときに、制御装置40は、ミッドPTOクラッチ24を伝達状態にする。この状態から、作業者は、オーバーライドスイッチ14をONに操作することによって、ミッドPTOクラッチ24の伝達状態を維持して(モア作業機23を稼動させた状態で)、機体2を後進させることが可能となる。
なお、本実施形態においては、「作業車両」は農業用のトラクタ1であるものとしたが、本発明はこれに限定するものではなく、建設作業用のトラクタ等の、機体に作業機を装着可能な作業車両としてもよい。
以上のように、トラクタ1は、ミッドPTOクラッチ24を伝達状態にする場合にはON操作されて、ミッドPTOクラッチ24を遮断状態にする場合にはOFF操作されるミッドPTOスイッチ12と、エンジン5に燃料を供給する供給手段39と、オーバーライドスイッチ14と、エンジン5が稼動され、ミッドPTOスイッチ12がONであり、かつ、オーバーライドスイッチ14がOFFである状態で、機体2の後進信号を受信した場合(機体操作具15により機体2が後進するように操作された場合)には、供給手段39によるエンジン5への燃料の供給を停止して、その後、所定期間T内に前記後進信号が途切れた場合(機体操作具15により機体2が後進するように操作されている状態から後進以外の状態になるように操作された場合)には、供給手段39によるエンジン5への燃料の供給を再開する制御装置40と、を具備する。
これによると、作業者がミッドPTOスイッチ12をONにして、オーバーライドスイッチ14をOFFにした状態で、誤操作により機体2を後進させても、作業者が所定期間T内に、機体2が後進以外の状態になるように機体操作具15を操作することによって、エンジン5が停止することを回避でき、作業を継続できる。これにより、作業性を向上させることが可能となる。
また、トラクタ1においては、制御装置40は、エンジン5が稼動され、ミッドPTOスイッチ12がONであり、かつ、オーバーライドスイッチ14がOFFである状態で、前記後進信号を受信した場合(機体操作具15により機体2が後進するように操作された場合)には、ミッドPTOスイッチ12がONの状態で、ミッドPTOクラッチ24を遮断状態にして、その後、ミッドPTOスイッチ12がOFF操作されてからON操作されるまでは、ミッドPTOクラッチ24の遮断状態を維持する。
これによると、作業者が前記ミッド作業機を誤作動させることを抑制することが可能となる。
また、トラクタ1においては、制御装置40は、エンジン5が稼動されており、ミッドPTOスイッチ12がOFFであり、オーバーライドスイッチ14がOFFであり、かつ、前記後進信号を受信している状態(機体操作具15により機体2が後進するように操作されている状態)で、ミッドPTOスイッチ12がON操作された場合には、エンジン5の稼動、及びミッドPTOクラッチ24の遮断状態を継続させる。
これによると、作業者がミッドPTOスイッチ12をOFFにして、オーバーライドスイッチ14をOFFにして、機体2を後進させている最中に、誤操作によりミッドPTOスイッチ12をONにしても、エンジン5が停止することを回避でき、作業を継続できる。これにより、作業性を向上させることが可能となる。
1 トラクタ
2 機体
5 エンジン
12 ミッドPTOスイッチ
14 オーバーライドスイッチ
15 機体操作具
22 ミッドPTO軸
23 モア作業機
24 ミッドPTOクラッチ
39 供給手段
40 制御装置

Claims (3)

  1. PTOクラッチを伝達状態にする場合にはON操作されて、前記PTOクラッチを遮断状態にする場合にはOFF操作されるクラッチ操作具と、
    エンジンに燃料を供給する供給手段と、
    オーバーライド操作具と、
    前記エンジンが稼動され、前記クラッチ操作具がONであり、かつ、前記オーバーライド操作具がOFFである状態で、機体の後進信号を受信した場合には、前記供給手段による前記エンジンへの燃料の供給を停止して、その後、所定期間内に前記後進信号が途切れた場合には、前記供給手段による前記エンジンへの燃料の供給を再開する制御装置とを具備し、
    前記制御装置は、前記エンジンが稼動され、前記クラッチ操作具がONであり、かつ、前記オーバーライド操作具がOFFである状態で、前記後進信号を受信した場合には、前記クラッチ操作具がONの状態で、前記PTOクラッチを遮断状態にして、その後、前記クラッチ操作具がOFF操作されてからON操作されるまでは、前記PTOクラッチの遮断状態を維持する
    ことを特徴とする作業車両。
  2. PTOクラッチを伝達状態にする場合にはON操作されて、前記PTOクラッチを遮断状態にする場合にはOFF操作されるクラッチ操作具と、
    エンジンに燃料を供給する供給手段と、
    オーバーライド操作具と、
    前記エンジンが稼動され、前記クラッチ操作具がONであり、かつ、前記オーバーライド操作具がOFFである状態で、機体の後進信号を受信した場合には、前記供給手段による前記エンジンへの燃料の供給を停止して、その後、所定期間内に前記後進信号が途切れた場合には、前記供給手段による前記エンジンへの燃料の供給を再開する制御装置とを具備し、
    前記制御装置は、前記エンジンが稼動されており、前記クラッチ操作具がOFFであり、前記オーバーライド操作具がOFFであり、かつ、前記後進信号を受信している状態で、前記クラッチ操作具がON操作された場合には、前記エンジンの稼動、及び前記PTOクラッチの遮断状態を継続させる
    ことを特徴とする作業車両。
  3. PTOクラッチを伝達状態にする場合にはON操作されて、前記PTOクラッチを遮断状態にする場合にはOFF操作されるクラッチ操作具と、
    エンジンに燃料を供給する供給手段と、
    オーバーライド操作具と、
    前記エンジンが稼動され、前記クラッチ操作具がONであり、かつ、前記オーバーライド操作具がOFFである状態で、機体の後進信号を受信した場合には、前記供給手段による前記エンジンへの燃料の供給を停止して、その後、所定期間内に前記後進信号が途切れた場合には、前記供給手段による前記エンジンへの燃料の供給を再開する制御装置とを具備し、
    前記制御装置は、前記エンジンが稼動され、前記クラッチ操作具がONであり、かつ、前記オーバーライド操作具がOFFである状態で、前記後進信号を受信した場合には、前記クラッチ操作具がONの状態で、前記PTOクラッチを遮断状態にして、その後、前記クラッチ操作具がOFF操作されてからON操作されるまでは、前記PTOクラッチの遮断状態を維持し、
    前記制御装置は、前記エンジンが稼動されており、前記クラッチ操作具がOFFであり、前記オーバーライド操作具がOFFであり、かつ、前記後進信号を受信している状態で、前記クラッチ操作具がON操作された場合には、前記エンジンの稼動、及び前記PTOクラッチの遮断状態を継続させる
    ことを特徴とする作業車両。
JP2012276141A 2012-12-17 2012-12-18 作業車両 Expired - Fee Related JP5953220B2 (ja)

Priority Applications (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012276141A JP5953220B2 (ja) 2012-12-18 2012-12-18 作業車両
US14/653,170 US9894827B2 (en) 2012-12-17 2013-12-16 Working vehicle
PCT/JP2013/083621 WO2014098028A1 (ja) 2012-12-17 2013-12-16 作業車両

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012276141A JP5953220B2 (ja) 2012-12-18 2012-12-18 作業車両

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2014117244A JP2014117244A (ja) 2014-06-30
JP5953220B2 true JP5953220B2 (ja) 2016-07-20

Family

ID=51172670

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2012276141A Expired - Fee Related JP5953220B2 (ja) 2012-12-17 2012-12-18 作業車両

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5953220B2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6767836B2 (ja) 2016-10-05 2020-10-14 株式会社マキタ 作業機
JP7370939B2 (ja) 2020-06-25 2023-10-30 株式会社クボタ 保護部材及び作業車両

Family Cites Families (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5844017Y2 (ja) * 1975-04-26 1983-10-05 ヤンマー農機株式会社 イドウノウキニオケル クラツチセイギヨソウチ
JP2585275Y2 (ja) * 1991-11-29 1998-11-18 三菱農機株式会社 移動収穫機における緊急エンジン停止制御装置
JPH10304741A (ja) * 1997-05-07 1998-11-17 Mitsubishi Agricult Mach Co Ltd コンバインのエンジン停止装置
JP3520033B2 (ja) * 2000-06-30 2004-04-19 株式会社クボタ 作業車

Also Published As

Publication number Publication date
JP2014117244A (ja) 2014-06-30

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US10227083B2 (en) Work vehicle
US11097609B2 (en) Hybrid vehicle
US10219437B2 (en) Power equipment with cylinder deactivation engine
WO2014098028A1 (ja) 作業車両
US10390482B2 (en) Power equipment with cylinder deactivation engine
JP2010216563A (ja) 作業車の最高速度制御機構
US20130173138A1 (en) Dual throttle engine speed control
JP5953220B2 (ja) 作業車両
US9890800B2 (en) Drive system for ground maintenance vehicle
JP2018108764A (ja) 作業車両および作業車両操作システム
JP5944305B2 (ja) 作業車両
JP2008055965A (ja) 作業車両
JP4589649B2 (ja) ホイールローダのクラッチ制御装置およびホイールローダ
JP5955210B2 (ja) 作業車両
JP6452517B2 (ja) 自走車両
KR102620667B1 (ko) 산업 차량의 엔진 제어 장치
JP2007166945A (ja) 移動農機
JP7467471B2 (ja) ショベル
JP2010025057A (ja) 走行型作業機
JP2519483Y2 (ja) 作業車両の動力取出装置
KR20220000269A (ko) 건설 기계의 isg 제어 시스템 및 건설 기계의 isg 제어 방법
JP2007321669A (ja) 作業機械のエンジン制御装置
JPH0653491B2 (ja) 作業車の走行制御装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20150224

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20160308

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20160309

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20160428

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20160531

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20160613

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5953220

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

S533 Written request for registration of change of name

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees