JP2007321669A - 作業機械のエンジン制御装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】作業機械のエンジン制御装置に関し、簡素な構成で、速やか且つ滑らかにエンジンの回転速度の減速及び停止を行なう。
【解決手段】作業機械を作動させるための油圧を発生させる油圧ポンプ30と、油圧ポンプ30の第一の駆動源としてのエンジン10と、油圧ポンプ30の第二の駆動源としてエンジン10の駆動軸に直結された電気モータ20と、電気モータ20の回転を減速又は停止させる電気モータ20制御を実施することによりエンジン10を停止させるエンジン制御手段70とを備える。
【選択図】図1

Description

本発明は、作業機械のエンジン制御装置に関するものである。
従来より、作業機械において、エンジンの回転速度(以下、エンジン回転数という)を減速させたりエンジンを停止させたりするエンジン制御システムが、多数開発されている。
例えば、一般に、エンジンの回転数を設定するためのアクセルダイヤルが操作されることでエンジンの回転数が制御されたり、エンジンを始動・停止させるためにON・OFFされるキースイッチがOFF操作されることでエンジンが停止したりするようになっているが、これらの一般的なシステムに加え、作業機械を作動させるための操作レバーを所定時間操作しない場合には自動的にエンジン回転数を下げるとともに、再び操作レバーを操作した場合には自動的にエンジン回転数を元の回転数まで復帰させるオート・エンジン・コントロール(いわゆるAEC)システムが開発されている。
また、特許文献1,2に記載されているように、キースイッチとは別に、操作レバーにエンジンを一時停止させるための停止スイッチを設けて、オペレータの任意の停止スイッチの操作によりエンジンを停止させるエンジン制御システムが開発されている。
ところで、これらの従来の技術では、エンジン回転数の低下及びエンジンの停止制御に際し、エンジンに付設された電子ガバナを制御することでエンジンへの燃料噴射量を調節するようになっている。
つまり、例えば、上記のAECシステムでは、作業機械が操作されない状態が所定時間継続すると、エンジンへの燃料噴射量を低減させてエンジン回転数を自動的に下げるようになっている。
また、上記の特許文献1,2に記載の技術では、オペレータのスイッチ操作に応じてエンジンへの燃料噴射を停止し、エンジンを停止させるようになっている。
特開2003−65097号公報 特開2004−339949号公報
しかしながら、上記のような従来のエンジン制御システムでは、燃料噴射量の制御によってエンジン回転数を制御しているため、制御性を向上させにくいという課題がある。
例えば、特許文献1,2に記載の技術においては、オペレータの停止スイッチの操作によって燃料噴射が停止してから実際にエンジンが停止するまでにタイムラグがあり、このタイムラグを短縮することが難しい。つまり、迅速にエンジンを停止させることができない。また、急激に燃料供給量を変動させるとエンジン回転数が大きく変動する(ショックを生じる)ため、良好な操作感が得られにくい場合もある。
上記のAECシステムの場合においても同様であり、エンジン回転数を低下させる制御において、実際にエンジン回転数が低下し終わるまでの時間を短縮し難く、また、滑らかにエンジン回転数を変動させることも難しいという課題がある。
本発明はこのような課題に鑑み案出されたもので、簡素な構成で、速やか且つ滑らかにエンジンの回転速度の減速及び停止を行なうことができる、作業機械のエンジン制御装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、請求項1記載の本発明の作業機械のエンジン制御装置は、作業機械を作動させるための油圧を発生させる油圧ポンプと、該油圧ポンプの第一の駆動源としてのエンジンと、該油圧ポンプの第二の駆動源として該エンジンの駆動軸に直結された電気モータと、該電気モータの回転を減速又は停止させる電気モータ制御を実施することにより該エンジンを停止させるエンジン制御手段とを備えたことを特徴としている。
なお、該電気モータ停止制御では、該エンジンの回転数が0rpmとなるように、該電気モータの回転数を調節することが好ましい。
請求項2記載の本発明の作業機械のエンジン制御装置は、請求項1記載の作業機械のエンジン制御装置において、稼働中の該エンジンを一時的に停止させるためにオペレータに操作されるエンジン一時停止スイッチを備え、該エンジン制御手段が、該オペレータによって該エンジン一時停止スイッチが操作されたときに、該電気モータ制御を実施することにより該エンジンを停止させることを特徴としている。
請求項3記載の本発明の作業機械のエンジン制御装置は、請求項2記載の作業機械のエンジン制御装置において、該エンジン制御手段が、該エンジンが稼動中であり、且つ、該作業機械が操作されていないときに、該オペレータによって該エンジン一時停止スイッチが操作されたら、該電気モータ制御を実施することにより該エンジンを停止させることを特徴としている。
請求項4記載の本発明の作業機械のエンジン制御装置は、請求項1記載の作業機械のエンジン制御装置において、該エンジン制御手段が、該エンジンが稼動中であり、且つ、該作業機械が操作されていない状態が所定時間続いたら、該電気モータ制御を実施することにより該エンジンを自動的に停止させることを特徴としている。
請求項5記載の本発明の作業機械のエンジン制御装置は、請求項1〜4の何れか1項に記載の作業機械のエンジン制御装置において、該エンジン制御手段が、該電気モータ制御を実施すると同時に、該エンジンへの燃料供給を停止させる燃料供給停止制御を実施して、該エンジンを停止させることを特徴としている。
請求項6記載の本発明の作業機械のエンジン制御装置は、請求項1〜5の何れか1項に記載の作業機械のエンジン制御装置において、該電気モータへ電力を供給するとともに、該エンジンの停止時における該エンジンの回転慣性により該電気モータが発電した電力を充電するバッテリを備えたことを特徴としている。
請求項7記載の本発明の作業機械のエンジン制御装置は、請求項1〜6の何れか1項に記載の作業機械のエンジン制御装置において、該エンジン制御手段が、該エンジンが停止している状態で、且つ、該オペレータによって該エンジン一時停止スイッチが操作されたときに、該電気モータの回転を開始又は加速させる電気モータ始動制御を実施することにより該エンジンを再始動させることを特徴としている。
請求項8記載の本発明の作業機械のエンジン制御装置は、請求項7記載の作業機械のエンジン制御装置において、該エンジンの再始動時における最低回転数を記憶する第一記憶手段を備え、該エンジン制御手段が、該エンジンが停止している状態で、且つ、該オペレータによって該エンジン一時停止スイッチが操作されたときに、該第一記憶手段に記憶されている該最低回転数以下に制限しながら該エンジンを再始動させることを特徴としている。
請求項9記載の本発明の作業機械のエンジン制御装置は、請求項1〜6の何れか1項に記載の作業機械のエンジン制御装置において、該作業機械を操作するための操作レバーを備え、該エンジン制御手段が、該エンジンが停止している状態で、且つ、該オペレータによって該操作レバーが操作されたときに、該電気モータの回転を開始又は加速させる電気モータ始動制御を実施することにより該エンジンを再始動させることを特徴としている。
請求項10記載の本発明の作業機械のエンジン制御装置は、請求項9記載の作業機械のエンジン制御装置において、該エンジン制御手段によって該電気モータ制御が実施される直前のエンジン回転数を停止前回転数として記憶する第二記憶手段を備え、該エンジン制御手段が、該エンジンが停止している状態で、且つ、該オペレータによって該操作レバーが操作されたときに、該第二記憶手段に記憶されている該停止前回転数となるように制御しながら該エンジンを再始動させることを特徴としている。
請求項1記載の本発明の作業機械のエンジン制御装置によれば、エンジンと電気モータとにより駆動される油圧ポンプを備えたハイブリッド式の作業機械において、電気モータがエンジンの駆動軸に直結(直接接続)されている(すなわち、電気モータ及びエンジンの間に、クラッチ等の断接機構が介装されていない)ので、簡素な構成で、電気モータの回転を減速又は停止させることにより、速やか且つ滑らかにエンジンの回転速度の減速及び停止を行なうことができる。特に、燃料供給を減少及び遮断することのみでエンジンを停止させるような従来の手法と比較して、エンジンが実際に停止するまでの時間を短縮することができるとともに、エンジン回転数変化の勾配を調節してエンジンを滑らかに停止させ、エンジン停止時のショックの発生を防止しつつ素早くエンジンを停止させることができる。
また、エンジンの始動に際し、油圧ポンプの駆動源たる比較的高電圧の電気モータを利用することができるので、例えば、一般的なエンジン始動専用の比較的低電圧のスタータモータ(セルモータ)を用いる場合と比較して、エンジンの停止及び始動を頻繁に行なうことができる。
請求項2記載の本発明の作業機械のエンジン制御装置によれば、エンジン一時停止スイッチを備えるので、簡素な構成で、オペレータの任意の操作によりエンジンを一時的に停止させることができる。また、オペレータのエンジン一時停止の要求に容易に応えることができるので、エンジンの稼動が不要な際には頻繁にエンジンを一時停止させ、エンジンの燃料消費量を抑制することができる。
請求項3記載の本発明の作業機械のエンジン制御装置によれば、作業機械が操作されている状態では、不用意なエンジン一時停止スイッチの操作によりエンジンが停止してしまうことを防止することができる。
請求項4記載の本発明の作業機械のエンジン制御装置によれば、エンジン制御手段はエンジンを自動的に停止させるので、エンジンの稼動が不要な際に容易にエンジンを一時停止させることができ、オペレータの操作に係る負担を減らしながら燃料消費量を抑制することができる。
請求項5記載の本発明の作業機械のエンジン制御装置によれば、エンジンの一時停止に際し、電気モータ制御と燃料供給停止制御とを同時に実施するので、エンジンの燃料消費量を大幅に削減しつつ、速やか且つ滑らかにエンジンを停止させることができる。
請求項6記載の本発明の作業機械のエンジン制御装置によれば、電気モータを発電機として機能させバッテリに電力を充電することができ、エネルギー消費の効率化を図り、燃料消費量をより抑制することができる。
請求項7記載の本発明の作業機械のエンジン制御装置によれば、オペレータがエンジン一時停止スイッチを操作すると、まもなく作業を行なうための作業待機要求があるとしてエンジンを再始動するので、作業再開に備えることができ、作業再開の要求(例えば作業機械の操作)があった際には速やかに作業を再開することができる。
請求項8記載の本発明の作業機械のエンジン制御装置によれば、エンジンは回転数を最低回転数に制限されて再始動するので、再始動時におけるエンジンの急激な吹き上がりを抑制することができる。
請求項9記載の本発明の作業機械のエンジン制御装置によれば、オペレータが操作レバーを操作すると、作業要求があるとして、速やかにエンジンを再始動し作業を再開することができる。
請求項10記載の本発明の作業機械のエンジン制御装置によれば、エンジンは電気モータ制御が実施される直前の回転数で再始動するので、より速やかにエンジンを再始動し作業を再開することができる。
以下、図面により、本発明の実施の形態について説明する。
[一実施形態]
図1〜図3は本発明の一実施形態に係る作業機械のエンジン制御装置を示すもので、図1はその概略的なブロック図、図2はそのコントローラ周りのブロック図、図3はそのエンジン制御装置を搭載した油圧ショベルの斜視図である。
<構成>
図3に示すように、作業機械の代表例である油圧ショベル1は、下部走行体2と、下部走行体2上に旋回自在に結合された上部旋回体3と、上部旋回体3から前方へ延出するように取り付けられたブーム4,アーム5及びバケット6からなる作業装置7とを備えて構成されている。
また、油圧ショベル1は、図1に示すように、駆動源としてのエンジン(内燃機関)10及び電気モータ20と、エンジン10及び電気モータ20の単独又は複合駆動により回転し作動油を吐出する油圧ポンプ30と、油圧ポンプ30から吐出された作動油により作動する複数のアクチュエータ41,43〜45と、油圧ポンプ30からアクチュエータ41,43〜45への作動油の供給を制御するコントロールバルブ50と、コントロールバルブ50の弁開度を制御し油圧ショベル1を操作するための操作レバー60と、電気モータ20や他の電装品に電力を供給するとともに電気モータ20で発電された電力を蓄えるバッテリ21と、電気モータ20を制御する第一のインバータ22と、これら油圧ショベル1の各部を統合制御しエンジン10を制御するコントローラ(エンジン制御手段)70とを備えている。
ここで、操作レバー60は、上部旋回体3の左前部に設置されたキャブ8(図3参照)内に配設されている。また、操作レバー60には、その操作状態を検知するとともに、操作レバー60が操作状態にあればコントローラ70へレバー信号を送信するレバーセンサ61が付設されている。
キャブ8内には、操作レバー60の他にも、エンジン10を始動又は停止させるためにオペレータに操作されるキースイッチ(スタータスイッチ)81と、操作レバー60に設けられオペレータがキースイッチ81をOFFすることなくエンジン10を強制的に一時停止させるためのワンタッチエンジンストップスイッチ(エンジン一時停止スイッチ)82と、エンジン10の制御を自動的に行なうか手動(オペレータの操作)で行なうかを選択するためのAECスイッチ83と、エンジン10の回転数NEを段階的に(例えば10段階で)設定するためのアクセルダイヤル11とが配設されている。
キースイッチ81は、オペレータがキーシリンダ(図示略)にイグニッションキーを挿入して所定位置まで回転させることによりON・OFFされるスイッチであり、ON位置とスタート位置(以下、ST位置という)とOFF位置とを有している。ここで、ON位置ではバッテリ21とコントローラ70とが接続されコントローラ70に電力が供給されてエンジン10の始動準備が整い、ST位置では燃料が供給されエンジン10が始動し、OFF位置ではバッテリ21とコントローラ70との接続が切れ燃料供給が断たれてエンジン10が停止するようになっている。また、キースイッチ81は、ON位置に操作されるとコントローラ70へキーON信号を送信し、ST位置に操作されるとコントローラ70へ始動信号を送信し、OFF位置に操作されると信号を何ら送信しないようになっている。なお、キースイッチ81は、ST位置からON位置にイグニッションキーが弾性的に自動復帰するようになっている。
そして、キースイッチ81がオペレータST位置に操作された際には、コントローラ70の制御により、バッテリ21からエンジン10を始動するスタータモータ(後述するが、ここでは電気モータ20がスタータモータとして機能する)に電力が供給されるとともにエンジン10に燃料が供給され、エンジン10の始動が行なわれるようになっている。
さらに、本実施形態では、後に詳述するが、キースイッチ81がST位置へと操作されなくても所定の条件が成立すると、コントローラ70から第一のインバータ22へと指令が送られ、第一のインバータ22の制御により電気モータ20に電力が供給され、エンジン10の始動(再始動)が行なわれるようになっている。
ワンタッチエンジンストップスイッチ82は、エンジン10を一時停止又は再始動させるためにオペレータにより一回押されるワンタッチ操作で作動するスイッチであって、ワンタッチ操作されると、コントローラ70にワンタッチ信号を送信するようになっている。
AECスイッチ83は、エンジン10を自動的に制御するAECシステムを働かせるためのスイッチであって、第一のエンジン自動制御状態であるAEC1状態を選択するためのAEC1ボタンと、第二のエンジン自動制御状態であるAEC2状態を選択するためのAEC2ボタンとを有している。
ここで、AEC1状態では、エンジン10稼動中にもかかわらず作業停止状態が所定時間(例えば5秒間)続くと、エンジン回転数NEをアクセルダイヤル11で設定されたエンジン回転数NEよりも所定値(例えば100rpm)下げる制御が自動的に行なわれるようになっている。
また、AEC2状態では、エンジン10稼動中にもかかわらず作業停止状態が所定時間(例えば5秒間)続くと、オペレータがキースイッチ81やワンタッチエンジンストップスイッチ82を操作しなくても自動的にエンジン10を停止させる制御が行なわれるようになっている。
そして、AEC1ボタン及びAEC2ボタンの何れか一方がON操作されると上述のようにエンジン10は自動制御されるが、AEC1ボタン及びAEC2ボタンの何れもがOFFされるとエンジン10は自動制御されず、オペレータの操作により制御されるようになっている。
また、AECスイッチ83は、自身のスイッチ状態(AEC1状態であるかAEC2状態であるか)をAEC1信号,AEC2信号としてコントローラ70に送信するようになっている。
エンジン10には、コントローラ70から出力された指令に基づき適宜設定した所定量の燃料をエンジン10に向けて噴射する、電子ガバナやポンプ等を有する燃料噴射装置12と、エンジン回転数NEを検出しコントローラ70にフィードバックするエンジン回転数センサ13とが付設されている。
そして、エンジン10の始動はオペレータによるキースイッチ81の操作により行なわれるとともに、エンジン10が一時停止された後の再始動では、上述のように、コントローラ70からの指令に基づく第一のインバータ22及び燃料噴射装置12の制御によっても行なわれるようになっている。
また、エンジン10と電気モータ20と油圧ポンプ30とは、同軸のシャフトにより接続されている。つまり、エンジン10の駆動軸には電気モータ20の回転軸と油圧ポンプ30の回転軸とが同軸上に接続されている。さらに言えば、電気モータ20はエンジン10の駆動軸に直結(直接接続)されており、電気モータ20及びエンジン10の間には、クラッチ等の断接機構が介装されていない。
エンジン10は、上述のように、電気モータ20により回転駆動されて始動及び再始動し、電気モータ20がエンジン10のスタータモータとして機能するようになっている。そして、エンジン10稼動中において、電気モータ20はエンジン10とともに油圧ポンプ30を回転駆動しエンジン10の負荷を軽減することができるようになっている。電気モータ20を回す強さ(トルク)は第一のインバータ22で制御され、強くすればバッテリ21の放電量が増えるがエンジン10の負荷を軽くすることができる。一方、エンジン10稼働中において、エンジン10の力で電気モータ20を回せば、電気モータ20は発電機として機能し発電を行ない、第一のインバータ22を介してバッテリ21に発電したエネルギーを充電することができるようになっている。ここで、充電量は第一のインバータ22で制御され、充電量が多ければエンジン10の負荷が増えるようになっている。
複数のアクチュエータ41,43〜45は、下部走行体2を走行させるための走行用モータ41と、ブーム4,アーム5及びバケット6の各作業装置をそれぞれ駆動させるブーム用シリンダ43,アーム用シリンダ44及びバケット用シリンダ45(図3参照)とを有している。さらに、上部旋回体3を旋回させるための旋回用モータ42をアクチュエータとして有している。そして、各アクチュエータ41〜45の作動によって、下部走行体2が走行したり、上部旋回体3が旋回したり、作業装置4〜6で作業したりすることができるようになっている。
ここで、走行用モータ41,ブーム用シリンダ43,アーム用シリンダ44及びバケット用シリンダ45は、上述のように、油圧ポンプ30により吐出される作動油でコントロールバルブ50を介して作動するようになっているが、旋回用モータ42は、バッテリ21の電力で第二のインバータ23による制御を介して回されるようになっている。第二のインバータ23は、第一のインバータ22がバッテリ21と電気モータ20との間の電気回路に介装されているのに対し、バッテリ21と旋回用モータ42との間の電気回路に介装されているものである。そして、旋回用モータ42は、電気制動により停止され、そのときに発生した回生エネルギーは第二のインバータ23を介してバッテリ21に充電されるようになっている。
バッテリ21は、第二のインバータ23により制御されるとともに第一のインバータ22により制御され電気モータ20で発電された電力を蓄電したり電気モータ20に電力を供給したりする他、油圧ショベル1のキャブ8内の空調に用いられるエアコンや照明用のライト等の電装品にも電力を供給可能になっている。
コントローラ70は、図2に示すように、入力側にキースイッチ81,ワンタッチエンジンストップスイッチ82,AECスイッチ83,エンジン回転数センサ13及びレバーセンサ61が接続されている。一方、出力側には燃料噴射装置12及び第一のインバータ22が接続されている。
また、コントローラ70は、エンジン10に要求されている状態を判断する判断部71と、エンジン10及び電気モータ20を制御する制御部72と、エンジン10の最低回転数NEmin(例えば930rpm)等を記憶する記憶部(第一記憶手段,第二記憶手段)73とを有している。そして、各スイッチ81〜83や各センサ13,61から入力された信号に基き判断部71がエンジン10への要求を判断し、判断部71の判断に基づき制御部72が燃料噴射装置12及び第一のインバータ22へ信号を出力し、エンジン10及び電気モータ20を制御するようになっている。
詳述すると、判断部71は、レバーセンサ61から入力されたレバー信号に基づき、操作レバー60が操作されていないか、つまり、作業が停止しているか否かを判定するようになっている。また、エンジン回転数センサ13から入力されたエンジン回転数NEに基づき、エンジン10が稼動しているか否かを判定するようになっている。ここでは、エンジン回転数NEが予め記憶部73に記憶されたエンジン最低回転数NEmin以上(NE≧NEmin)であれば、エンジン10は稼動していると判定するようになっている。
そして、判断部71はまず、AECスイッチ83から入力されたAEC1信号及びAEC2信号により、AECスイッチ83はAEC1状態にあるのか、AEC2状態にあるのか、OFF状態にあるのかを判定するようになっている。つまり、AECスイッチ83からAEC1信号が入力されればAECスイッチ83はAEC1状態にあり、AEC2信号が入力されればAECスイッチ83はAEC2状態にあり、AECスイッチ83から何ら信号が入力されなければAECスイッチ83はOFF状態にあると判定するようになっている。
そして、AEC1状態においてエンジン10が稼動中(このとき、キースイッチ81からキーON信号が入力されたキースイッチ81ON状態)で作業停止状態が所定時間続くと、エンジン回転数減少要求があると判断し、エンジン回転数NEをアクセルダイヤル11で設定されたエンジン回転数NEよりも所定値下げる回転数減少信号を、制御部72に送信するようになっている。
また、AEC2状態においてエンジン10が稼動中(このときも、キースイッチ81ON状態)で作業停止状態が所定時間続くと、エンジン10一時停止要求があると判断し、エンジン一時停止信号を制御部72に送信するようになっている。
また、判断部71は、AECオフ状態において、キースイッチ81オン状態で作業停止状態且つエンジン10稼働中という3つの状態が全て成立していれば、所定の一時停止条件が成立していると判断し、さらに、この一時停止条件が成立した状態でワンタッチエンジンストップスイッチ82からワンタッチ信号が入力されると、エンジン10一時停止要求があると判断し、制御部72にエンジン一時停止信号を送るようになっている。
なお、判断部71は、エンジン回転数NEが所定時間(例えば5秒間)所定値(例えば100rpm)以下を継続した場合には、エンジン10は一時停止状態になったと判断し、制御部72へのエンジン一時停止信号の送信を止めるようになっている。
さらに、判断部71は、AECシステムの作動の有無に関わらず、キースイッチ81がON状態でエンジン10一時停止中にワンタッチエンジンストップスイッチ82が操作されると、第一のエンジン10再始動要求(作業待機要求)があると判断し、エンジン回転数NEをエンジン最低回転数NEminまで上昇させるために第一エンジン再始動信号を制御部72に送信するようになっている。
また、判断部71は、キースイッチ81がON状態でエンジン10一時停止中に操作レバー60が操作されレバーセンサ61からレバー信号が入力されると、第二のエンジン10再始動要求(作業開始要求)があると判断し、エンジン回転数NEを一時停止前の回転数(元の回転数)NEfまで上昇させるために第二エンジン再始動信号を制御部72に送信するようになっている。なお、この元の回転数NEfは、エンジン10一時停止時に記憶部73に記憶されるようになっている。
制御部72は、判断部71からの上記の信号に基づき、燃料噴射装置12及び第一のインバータ22に制御指令を送るようになっている。
つまり、制御部72は、エンジン一時停止信号を受信すると、燃料噴射装置12に制御指令を送信し、燃料噴射装置12はエンジン10への燃料噴射(燃料供給)を中止するようになっている。同時に、制御部72は、第一のインバータ22にエンジン回転数NEを0rpmにすべく指令を送るようになっている。第一のインバータ22はこの指令を受けてバッテリ21から電気モータ20へ電力を供給するのを中止し、電気モータ20を電気制動により停止させ、そのときに発生した回生エネルギーをバッテリ21へ充電するようになっている。これにより、エンジン10は、電気モータ20と直結しているので、電気モータ20の停止に伴い停止するように力が働き、また、電気モータ20を発電機として機能させることで負荷が加わり、さらに停止するように力が働くようになっている。
また、制御部72は、回転数減少信号を受信すると、燃料噴射装置12に制御指令を送信し、燃料噴射装置12はエンジン10への燃料噴射量を減少させ、エンジン回転数NEを所定値だけ減少させるようになっている。
また、制御部72は、第一エンジン再始動信号を受信すると、燃料噴射装置12に燃料供給指令を送信すると同時に、第一のインバータ22に対して電気モータ20に電力を供給する指令をエンジン回転数NEが最低回転数NEminに達するまで送信するようになっている。
また、制御部72は、第二エンジン再始動信号を受信すると、燃料噴射装置12に燃料供給指令を送信すると同時に、第一のインバータ22に対して電気モータ20に電力を供給する指令をエンジン回転数NEがエンジン10停止前の回転数NEfに達するまで送信するようになっている。
<作用・効果>
本発明の一実施形態にかかる作業機械のエンジン制御装置は上述のように構成されているので、以下のような作用・効果がある。
まず、油圧ショベル1の停止時、即ちエンジン10及び電気モータ20の停止時において、オペレータがキーシリンダにイグニッションキーを差し込みキースイッチ81をON位置に回すと、バッテリ21からコントローラ70や電装品に電力が供給され、例えば、照明用ランプ等が点灯可能となる。
次に、キースイッチ81をさらにST位置まで回すと、キースイッチ81からコントローラ70へ始動信号が送信される。
コントローラ70の制御部72は、この始動信号を受けて第一のインバータ22に指令を出し、第一のインバータ22は、バッテリ21から電気モータ20へ電力を供給する制御を行ない、電気モータ20はスタータモータとして機能して、エンジン10を回転駆動する。同時に、コントローラ70は燃料噴射装置12に制御信号を送信し、燃料噴射装置12は適宜に燃料噴射量を制御しエンジン10に向かって燃料を噴射する。
これにより、エンジン10は稼動状態となり、エンジン10により油圧ポンプ30が駆動されて、油圧ショベル1は所望の作業を行うことができる。なお、キースイッチ81の位置は、ST位置からON位置へと自動的に復帰する。また、エンジン10稼動中において、電気モータ20は、スタータモータとして機能した後、電動機として機能しエンジン10とともに油圧ポンプ30を回転駆動しても良いし、発電機として機能しエンジン10により回されてエンジン10の出力の一部を第一のインバータ22を介してバッテリ21に充電しても良い。電気モータ20がエンジン10とともに油圧ポンプ30を回す場合には、エンジン10の負荷を軽減することができる。この際、電気モータ20を回す強さは第一のインバータ22により制御され、強くすればバッテリ21の放電量が増えるが、エンジン10の負荷をより軽減することができる。一方、電気モータ20がエンジン10により回される場合には、充電量は第一のインバータ22により制御され、充電量が多ければエンジン10の負荷がより多くなる。
そして、複数のアクチュエータ41〜45のうち、旋回用モータ42は、バッテリ21の電力で第二のインバータ23を介して回転制御される。そして、旋回用モータ42が停止するときは、電気制動により停止し、そのときに発生した回生エネルギーを第二のインバータ23を介してバッテリ21に充電することができる。
ここで、オペレータがキャブ8内のAECスイッチ83のAEC1ボタンを押しAEC1状態が選択された場合、第一のAECシステムが働き、このAEC1状態では、エンジン10稼動中にも関わらず作業停止状態が所定時間続くと、コントローラ70は燃料噴射装置12に制御指令を送信し、燃料噴射装置12はエンジン10への燃料噴射量を減少させ、エンジン回転数NEをアクセルダイヤル11で設定されたエンジン回転数NEよりも所定値下げる制御が自動的に行なわれる。
また、オペレータがAECスイッチ83のAEC2ボタンを押しAEC2状態が選択された場合、第二のAECシステムが働き、このAEC2状態では、エンジン10稼動中にも関わらず作業停止状態が所定時間続くと、コントローラ70は第一のインバータ22にエンジン回転数NEを0rpmにすべく指令を出し、第一のインバータ22はバッテリ21から電気モータ20へ電力を供給するのを中止し、電気モータ20を電気制動により停止させ、そのときに発生した回生エネルギーをバッテリ21へ充電する。同時に、コントローラ70は燃料噴射装置12に制御指令を送信し、燃料噴射装置12はエンジン10への燃料噴射を中止する。これにより、エンジン10を速やか且つ滑らかに一時的に停止させることができる。
また、オペレータによりAECスイッチ83が何ら操作されていない場合、つまり、AECスイッチ83がOFFの場合には、AECシステムは働かない。このように、AECスイッチ83がOFFの場合に、キースイッチ81ON状態でエンジン10稼動中にも関わらず作業停止状態の際に、オペレータによりワンタッチエンジンストップスイッチ82が操作されると、第二のAECシステムのときと同様に、コントローラ70は第一のインバータ22にエンジン回転数NEを0rpmにすべく指令を出し、第一のインバータ22はバッテリ21から電気モータ20へ電力を供給するのを中止し、電気モータ20を電気制動により停止させ、そのときに発生した回生エネルギーをバッテリ21へ充電する。同時に、コントローラ70は燃料噴射装置12に制御信号を送信し、燃料噴射装置12はエンジン10への燃料噴射を中止する。これにより、エンジン10を速やか且つ滑らかに一時的に停止させることができる。
つまり、コントローラ70は、燃料噴射装置12にエンジン10への燃料供給を停止する指令を送信するともに、第一のインバータ22にエンジン10の回転数NEが0rpmとなるように電気モータ20を制御する指令を送信する(電気モータ制御を実施する)ので、エンジン10を速やか且つ滑らかに一時的に停止させることができる。
そして、ワンタッチエンジンストップスイッチ82を備えているので、簡素な構成でオペレータの任意のスイッチ操作によりエンジン10を一時的に停止させてオペレータのエンジン一時停止の要求に容易に応え、エンジン10の稼動が不要な際には頻繁にエンジン10を一時停止させ、エンジン10の燃料消費量を抑制することができる。また、所定の一時停止条件はキースイッチ81がON状態,作業停止状態及びエンジン10が稼動している状態の全ての状態が成立していることであるので、作業中に不用意なワンタッチエンジンストップスイッチ82の操作によりエンジン10が停止してしまうことを防止することができる。
また、エンジン10を自動的に一時停止させるためのAECスイッチ83を備えたので、エンジン10の稼動が不要な際に自動的にエンジン10を一時停止させ、オペレータの操作に係る負担を減らしながら燃料消費量を容易に抑制することができる。
さらに、こうしたエンジン10の一時停止状態(キースイッチ81がONでの停止状態)において、再びオペレータによりワンタッチエンジンストップスイッチ82が操作されると、作業待機要求があるとして第一のエンジン10再始動条件が成立し、コントローラ70により第一のインバータ22に第一再始動指令が出され、第一のインバータ22は、始動時と同様にバッテリ21から電気モータ20へ電力を供給する制御を行ない、電気モータ20はエンジン10を駆動する。同時に、コントローラ70は燃料噴射装置12に制御信号を送信し、燃料噴射装置12は、エンジン10の回転数NEが最低回転数NEminまで上昇するように燃料噴射量を制御しエンジン10に向かって燃料を噴射する。コントローラ70から第一のインバータ22への第一再始動指令は、エンジン回転数NEが最低回転数NEminに達すると解除される。
または、エンジン10の一時停止状態において、オペレータにより操作レバー60が操作されると、作業開始要求があるとして第二のエンジン10再始動条件が成立し、コントローラ70により第一のインバータ22に第二再始動指令が出され、第一のインバータ22は、バッテリ21から電気モータ20へ電力を供給する制御を行ない、電気モータ20はエンジン10を駆動する。同時に、コントローラ70は燃料噴射装置12に制御信号を送信し、燃料噴射装置12は、エンジン回転数NEがエンジン10一時停止前の回転数NEfまで上昇するように燃料噴射量を制御しエンジン10に向かって燃料を噴射する。コントローラ70から第一のインバータ22への第二再始動指令は、エンジン回転数NEが元の回転数NEfに達すると解除される。
したがって、オペレータがワンタッチエンジンストップスイッチ82を操作すると、まもなく作業を行なうための作業待機要求があるとしてエンジン10を速やかに再始動するので、作業再開に備えることができ、作業再開の要求があった際には速やかに作業を再開することができる。そして、この際、エンジン10はその回転数NEを最低回転数NEminに制限されて再始動するので、エンジン10の急激な吹き上がりを抑制することができる。
また、オペレータが操作レバー60を操作すると、作業要求があるとして、エンジン10を速やかに再始動し作業を再開することができる。そして、この際、エンジン10は停止前の回転数NEfで再始動するので、より速やかに作業を再開することができる。
また、エンジン10の始動及び再始動に際して油圧ポンプ30の駆動源である比較的高電圧の電気モータ20を利用するので、従来のエンジン10始動専用の比較的低電圧のスタータモータに比べ、エンジン10の停止・始動を頻繁に行なうことができる。また、電気モータ20はエンジン10に直結しているので、速やか且つ滑らかにエンジン10の停止・始動を行なうことができる。
また、電気モータ20は発電機として機能しバッテリ21に電力を充電することができるので、エネルギー消費の効率化を図り、燃料消費量を抑制することができる。
また、ワンタッチエンジンストップスイッチ82は操作レバー60に設けられているので、簡素な構成でワンタッチエンジンストップスイッチ82を備えることができる。また、オペレータは操作レバー60を操作しながら容易にワンタッチエンジンストップスイッチ82を操作することができる。
また、旋回用モータ42は電気モータ20の電力により駆動され、他のアクチュエータ41,43〜45と駆動源が独立しているので、旋回に必要な力を常に確保することができ、作業装置7との連動操作性を高めるとともに、スピーディーで強力な旋回性能を確保することができる。
[その他]
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は、上記実施形態に限定されず、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々変形することが可能である。
例えば、上述の実施形態では、コントローラ70の判断部71は、レバーセンサ61から入力されたレバー信号に基づき、作業が停止した状態にあるか否かを判定するようになっているが、作業が停止した状態を判断する方法はこれに限らない。つまり、例えば、油圧ショベル1にかかる負荷を検出するとともに負荷がある場合にはコントローラ70に負荷信号を送信する負荷センサを備え、負荷センサから入力された信号に基づき、作業が停止した状態にあるか否かを判定するようにしても良い。
また、上述の実施形態では、AECシステムやワンタッチエンジンストップスイッチ82を備えた油圧ショベル1においてエンジン10を制御したが、AECシステムやワンタッチエンジンストップスイッチ82は必ずしも備えなくても良い。つまり、例えばどちらか一方のみを備えた油圧ショベルに対して、電気モータ20の回転を減速又は停止させる電気モータ20制御を実施することによりエンジン10を一時停止させる本発明のエンジン制御装置を適用しても良い。また、アクセルダイヤル11でエンジン回転数NEを設定するとともにキースイッチ81のOFF操作でエンジン10を停止させる一般的な油圧ショベルに対して、本発明のエンジン制御装置を適用しても良い。
また、上述の実施形態では、本発明のエンジン制御装置を油圧ショベル1に適用した場合について説明したが、本発明のエンジン制御装置は、ブルドーザやクレーン等の他の作業機械にも適宜変形して適用することが可能である。
本発明の一実施形態に係る作業機械のエンジン制御装置の概略的なブロック図である。 本発明の一実施形態に係る作業機械のエンジン制御装置のコントローラ周りのブロック図である。 本発明の一実施形態に係る作業機械のエンジン制御装置を搭載した油圧ショベルの斜視図である。
符号の説明
1 油圧ショベル(作業機械)
2 下部走行体
3 上部旋回体
4 ブーム
5 アーム
6 バケット
7 作業装置
8 キャブ
10 エンジン(内燃機関)
11 アクセルダイヤル
12 燃料噴射装置(燃料供給装置)
13 エンジン回転数センサ
20 電気モータ(スタータモータ)
21 バッテリ
22 第一のインバータ
23 第二のインバータ
30 油圧ポンプ
41 走行用モータ(アクチュエータ)
42 旋回用モータ(アクチュエータ)
43 ブーム用シリンダ(アクチュエータ)
44 アーム用シリンダ(アクチュエータ)
45 バケット用シリンダ(アクチュエータ)
50 コントロールバルブ
60 操作レバー
61 レバーセンサ
70 コントローラ(エンジン制御手段)
71 判断部
72 制御部
73 記憶部(第一記憶手段,第二記憶手段)
81 キースイッチ(スタータスイッチ)
82 ワンタッチエンジンストップスイッチ(エンジン一時停止スイッチ)
83 AECスイッチ

Claims (10)

  1. 作業機械を作動させるための油圧を発生させる油圧ポンプと、
    該油圧ポンプの第一の駆動源としてのエンジンと、
    該油圧ポンプの第二の駆動源として該エンジンの駆動軸に直結された電気モータと、
    該電気モータの回転を減速又は停止させる電気モータ制御を実施することにより該エンジンを停止させるエンジン制御手段とを備えた
    ことを特徴とする、作業機械のエンジン制御装置。
  2. 稼働中の該エンジンを一時的に停止させるためにオペレータに操作されるエンジン一時停止スイッチを備え、
    該エンジン制御手段は、該オペレータによって該エンジン一時停止スイッチが操作されたときに、該電気モータ制御を実施することにより該エンジンを停止させる
    ことを特徴とする、請求項1記載の作業機械のエンジン制御装置。
  3. 該エンジン制御手段は、該エンジンが稼動中であり、且つ、該作業機械が操作されていないときに、該オペレータによって該エンジン一時停止スイッチが操作されたら、該電気モータ制御を実施することにより該エンジンを停止させる
    ことを特徴とする、請求項2記載の作業機械のエンジン制御装置。
  4. 該エンジン制御手段は、該エンジンが稼動中であり、且つ、該作業機械が操作されていない状態が所定時間続いたら、該電気モータ制御を実施することにより該エンジンを自動的に停止させる
    ことを特徴とする、請求項1記載の作業機械のエンジン制御装置。
  5. 該エンジン制御手段が、該電気モータ制御を実施すると同時に、該エンジンへの燃料供給を停止させる燃料供給停止制御を実施して、該エンジンを停止させる
    ことを特徴とする、請求項1〜4の何れか1項に記載の作業機械のエンジン制御装置。
  6. 該電気モータへ電力を供給するとともに、該エンジンの停止時における該エンジンの回転慣性により該電気モータが発電した電力を充電するバッテリを備えた
    ことを特徴とする、請求項1〜5の何れか1項に記載の作業機械のエンジン制御装置。
  7. 該エンジン制御手段が、該エンジンが停止している状態で、且つ、該オペレータによって該エンジン一時停止スイッチが操作されたときに、該電気モータの回転を開始又は加速させる電気モータ始動制御を実施することにより該エンジンを再始動させる
    ことを特徴とする、請求項1〜6の何れか1項に記載の作業機械のエンジン制御装置。
  8. 該エンジンの再始動時における最低回転数を記憶する第一記憶手段を備え、
    該エンジン制御手段が、該エンジンが停止している状態で、且つ、該オペレータによって該エンジン一時停止スイッチが操作されたときに、該第一記憶手段に記憶されている該最低回転数以下に制限しながら該エンジンを再始動させる
    ことを特徴とする、請求項7記載の作業機械のエンジン制御装置。
  9. 該作業機械を操作するための操作レバーを備え、
    該エンジン制御手段が、該エンジンが停止している状態で、且つ、該オペレータによって該操作レバーが操作されたときに、該電気モータの回転を開始又は加速させる電気モータ始動制御を実施することにより該エンジンを再始動させる
    ことを特徴とする、請求項1〜6の何れか1項に記載の作業機械のエンジン制御装置。
  10. 該エンジン制御手段によって該電気モータ制御が実施される直前のエンジン回転数を停止前回転数として記憶する第二記憶手段を備え、
    該エンジン制御手段が、該エンジンが停止している状態で、且つ、該オペレータによって該操作レバーが操作されたときに、該第二記憶手段に記憶されている該停止前回転数となるように制御しながら該エンジンを再始動させる
    ことを特徴とする、請求項9記載の作業機械のエンジン制御装置。
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