JP6897509B2 - ハイブリッド車両のエンジン始動時制御装置 - Google Patents

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Description

本発明は、エンジンおよび駆動用電動機を搭載したハイブリッド車両の制御装置に関し、特に、エンジン始動時の制御技術に関する。
エンジンと、油圧式クラッチを介してエンジンに連結された駆動用電動機と、その駆動用電動機に電力を供給する高電圧電源と、電動オイルポンプと、その電動オイルポンプに電力を供給する低電圧電源と、を備えたハイブリッド車両が知られている。例えば、特許文献1に記載されたハイブリッド車両がそれである。
国際公開第2014/091588号
ところで、特許文献1に記載のようなハイブリッド車両において、内燃機関であるエンジンを始動させるためのスタータモータを設け、車両の発進、加速操作時にそのスタータモータを低電圧電源を用いてエンジンを始動させることが考えられる。しかし、駆動用電動機の駆動力が充分に得られる場合はそれほど問題とならないが、例えば極低温時のように駆動用電動機の出力が不足するような高電圧電源の出力不足の状態では車両の発進応答性を向上させるには、低電圧電源はエンジン始動用のスタータモータと前記油圧式クラッチの油圧源である電動オイルポンプとを同時期に駆動しなければならなくなるため、低電圧電源から供給される電力が不足してしまうおそれがある。また、低電圧電源が先にスタータモータに電力を供給してエンジンを始動させ、その後電動オイルポンプを作動させる方法も考えられるが、この場合には電動オイルポンプによる油圧の発生が遅れるため、油圧式クラッチの係合作動が遅くなり、車両の発進応答性が低下してしまうおそれがある。
本発明は、以上の事情を背景として為されたものであり、その目的とするところは、エンジンおよび駆動用電動機を駆動源として搭載したハイブリッド車両において、低電圧電源の出力不足に拘らず車両の発進応答性を向上させるハイブリッド車両のエンジン始動時制御装置を提供することにある。
本発明の要旨とするところは、エンジンと、前記エンジンに油圧式クラッチを介して連結された駆動用電動機と、前記エンジンを始動するスタータモータと、前記スタータモータに第1電圧の電力を供給する低電圧電源と、前記第1電圧よりも高い第2電圧の電力を前記駆動用電動機に供給して前記駆動用電動機を駆動する高電圧電源と、前記低電圧電源から供給される電力によって駆動される電動オイルポンプと、を備えるハイブリッド車両のエンジン始動時制御装置であって、前記高電圧電源から出力された前記第2電圧の電力を前記第1電圧の電力に電圧を降下させて出力する降圧回路と、前記降圧回路から出力された前記第1電圧の電力を、前記低電圧電源から出力された前記第1電圧の電力に替えて、前記スタータモータまたは前記電動オイルポンプに供給する切替回路と、を含み、前記エンジンの始動時において、前記スタータモータおよび前記電動オイルポンプへ電力を同時供給する前記低電圧電源が出力不足状態である場合には、前記低電圧電源に替えて、前記高電圧電源から前記スタータモータまたは前記電動オイルポンプに電力が供給されることにある。
本発明のハイブリッド車両の始動制御装置によれば、前記エンジンの始動時において、前記低電圧電源が出力不足状態である場合には、前記高電圧電源から前記スタータモータまたは前記電動オイルポンプに電力が供給され、前記スタータモータによる前記エンジンの始動と前記油圧式クラッチの係合とが速やかに行われる。これにより、例えば極低温下で高電圧電源がモータ走行を行う出力を確保できない状態において、速やかに要求駆動力を得るためにエンジンの始動および油圧式クラッチの同時期の作動が求められるが、このような低電圧電源の供給電力が不足する場合に限って、高電圧電源からスタータモータまたは電動オイルポンプに電力が供給されるため、前記低電圧電源の出力不足に拘らず車両の発進応答性が向上させられる。
本発明の一実施例であるハイブリッド車両のエンジン始動時制御装置が適用されるハイブリッド車両の概略構成を示す図である。 図1のハイブリッド車両のエンジン始動時制御装置のエンジン始動時制御に係る制御機能の要部を例示する機能ブロック線図である。 図1のハイブリッド車両のエンジン始動時制御装置によるエンジン始動時制御の一例の要部を説明するフローチャートである。 本発明の他の実施例であるハイブリッド車両のエンジン始動時制御装置が適用されるハイブリッド車両の概略構成を示す図である。 本発明のさらに他の実施例であるハイブリッド車両のエンジン始動時制御装置が適用されるハイブリッド車両の概略構成を示す図である。
以下、本発明の実施例について図面を参照しつつ詳細に説明する。
図1は、本発明の一実施例であるハイブリッド車両90の電子制御装置60が適用されるハイブリッド車両90の概略構成を示す図である。図1では、電力供給関係は実線矢印で表わされ、電子制御関係は破線矢印で表わされ、作動油を供給する油路関係は二重線矢印で表わされている。
エンジン12のクランク軸14は、油圧式クラッチK0を介して駆動用電動機MGに連結されている。エンジン12および駆動用電動機MGにより発生させられた駆動力は、入力軸16を介して自動変速機18に伝達される。自動変速機18は、出力軸20、差動歯車装置22、および左右1対の車軸24をそれぞれ介して左右1対の駆動輪26へ駆動力を伝達する。
エンジン12は、例えば燃料が燃焼室内に直接噴射される筒内噴射型のガソリンエンジンやディーゼルエンジン等の内燃機関である。エンジン12は、後述する電子制御装置60から供給される指令に従って燃料噴射や点火時期が制御される。
エンジン12と駆動用電動機MGとの間の動力伝達経路には、係合状態に応じて動力伝達を制御するクラッチK0が設けられている。すなわち、エンジン12の出力部材であるクランク軸14は、斯かるクラッチK0を介して駆動用電動機MGのロータ30に選択的に連結されるようになっている。駆動用電動機MGのロータ30は、入力軸16を介して自動変速機18に連結されている。このクラッチK0は、例えば油圧アクチュエータによって係合制御される多板式の油圧式摩擦係合装置であり、ソレノイドを含む第1油圧制御回路70から供給される油圧に応じて、係合(完全係合)、スリップ係合、解放(完全解放)の各状態となるように制御される。すなわち、第1油圧制御回路70から供給される油圧に応じてそのトルク容量が制御されるようになっている。クラッチK0が係合されることにより、クランク軸14と入力軸16との間で動力伝達が行われる。一方、クラッチK0が解放されることにより、クランク軸14と入力軸16との間で動力伝達が遮断される。クラッチK0がスリップ係合されることにより、クランク軸14と入力軸16との間でクラッチK0のトルク容量(伝達トルク)に応じた動力伝達が行われる。
駆動用電動機MGは、入力軸16の回転中心線を中心に回転可能に支持されたロータ30と、そのロータ30の外周側において非回転部材であるケース(トランスアクスルケース)に固定されたステータ32と、を備えており、駆動力を発生するモータ(発動機)および反力を発生するジェネレータ(発電機)としての機能を有するモータジェネレータである。
自動変速機18は、例えば、予め定められた複数の変速段(変速比)の何れかが選択的に成立させられる有段式の自動変速機構であり、斯かる変速を行うために複数の係合要素を備えて構成されている。例えば、多板式のクラッチやブレーキ等、油圧アクチュエータによって係合制御される複数の油圧式摩擦係合装置を備えており、第2油圧制御回路72から供給される油圧によってそれら複数の油圧式摩擦係合装置が選択的に係合乃至解放されることにより、それら油圧式摩擦係合装置の連結状態の組合せに応じて複数(例えば、第1速から第6速)の前進変速段、或いは後進変速段の何れかが選択的に成立させられる。
入力軸16には機械式オイルポンプ28が連結されており、入力軸16の回転に伴い機械式オイルポンプ28により発生させられた油圧がライン圧発生回路34(油圧発生部)に元圧として供給されるようになっている。機械式オイルポンプ28は、例えばギヤ式オイルポンプとして構成され、入力軸16の回転に連動して駆動される。したがって、エンジン12および駆動用電動機MGの少なくとも一方により入力軸16が回転駆動されている場合には機械式オイルポンプ28は駆動され、入力軸16の回転速度に応じた油圧(吐出量)が出力される。入力軸16が停止中の場合、すなわちエンジン12および駆動用電動機MGのいずれも作動していない場合には機械式オイルポンプ28は停止される。ハイブリッド車両90において、機械式オイルポンプ28は、クラッチK0に対して駆動用電動機MG側の動力伝達経路に備えられている。ハイブリッド車両90には、機械式オイルポンプ28とは別に、電力により油圧を発生する電動オイルポンプ36が設けられている。
ハイブリッド車両90は、エンジン12を始動するためのスタータモータ38に電力を供給する鉛蓄電池等の低電圧電源40と、駆動用電動機MGに電力を供給するニッケル水素電池(NiH電池)等の高電圧電源42と、を備えている。低電圧電源40は比較的低電圧である第1電圧、例えば12Vの蓄電装置(低圧バッテリ)であり、高電圧電源42は第1電圧に比較して高電圧である第2電圧、例えば48Vの蓄電装置(高圧バッテリ)である。好適には、低電圧電源40は、高電圧電源42よりも蓄電可能な電気エネルギーが小さい。駆動用電動機MGは、図示しないインバータを介して高電圧電源42に接続されており、電子制御装置60によりそのインバータが制御されることでステータ32のコイルに供給される駆動電流が調節されることにより駆動用電動機MGの駆動が制御される。スタータモータ38は電子制御装置60により制御され、スタータモータ38が起動されることでエンジン12が始動される。
降圧回路44は、高電圧電源42から電力の供給を受け、その電力の電圧を降圧して低電圧の電力を出力する。例えば、降圧回路44は、高電圧電源42から第2電圧である48Vの電力の供給を受け、それを第1電圧である12Vに降圧して電力を出力する。
切替回路50は、低電圧電源40から電動オイルポンプ36に電力を供給する状態と、高電圧電源42から降圧回路44を介して電動オイルポンプ36に電力を供給する状態と、が選択可能とされている。切替回路50は、後述の電子制御装置60によってその状態の選択が制御される。
電動オイルポンプ36は、例えば定容積型のギヤ式ポンプと、そのギヤ式ポンプを駆動する回転速度制御可能なオイルポンプモータ(電動機)と、を備えて構成されている。このオイルポンプモータは、駆動用電動機MGに比べて電動機容量が小さい。切替回路50を介して低電圧電源40または高電圧電源42から電力が供給されてオイルポンプモータの回転速度が制御されることにより電動オイルポンプ36から出力される油圧(吐出量)が制御される。電動オイルポンプ36は、図示しないインバータ等を介してオイルポンプモータに供給される電力が制御されることにより、オイルポンプモータ46の回転速度が制御され、そのオイルポンプモータの回転速度に対応するギヤ式ポンプにより発生させられる油圧(作動油の吐出量)が目標値(目標油圧)となるように制御される。電動オイルポンプ36により発生させられた油圧がライン圧発生回路34に元圧として供給されるようになっている。
ライン圧発生回路34において、機械式オイルポンプ28および電動オイルポンプ36は並列に設けられている。機械式オイルポンプ28および電動オイルポンプ36の少なくとも一方が作動させられることで、機械式オイルポンプ28、電動オイルポンプ36から供給される油圧を元圧としてレギュレータバルブによってライン圧PLが調圧される。ライン圧PLの作用油は、第1油圧制御回路70や第2油圧制御回路72に供給される。
電子制御装置60は、CPU、RAM、ROM、および入出力インターフェース等を備えた所謂マイクロコンピュータを含んで構成されており、CPUがRAMの一時記憶機能を利用しつつROMに予め記憶されたプログラムに従って信号処理を行うことにより、エンジン12の駆動制御、駆動用電動機MGの駆動制御、自動変速機18の変速制御、電動オイルポンプ36の駆動制御、およびクラッチK0の係合力制御等の各種制御を実行する。
電子制御装置60には、ハイブリッド車両90に設けられた各スイッチや各センサにより検出される各種信号が入力されるようになっている。例えば、アクセルペダルに配設されたアクセル開度センサ300により検出される要求駆動力に対応するアクセル開度θを表すアクセル開度信号Sacc、車速センサ302により検出される車速Vを表す車速信号Sv、温度センサ304により検出されるハイブリッド車両90の環境温度或いは周囲温度を表す温度信号Stemp、起電力センサ306により検出される低電圧電源40の起電力を表す起電力信号Sef等が電子制御装置60に入力される。
電子制御装置60から、ハイブリッド車両90に設けられた各装置に各種制御信号が出力されるようになっている。例えば、電子制御装置60は、エンジン12に燃料噴射や点火時期を制御する制御信号を出力し、スタータモータ38に起動してエンジン12を始動するための制御信号を出力する。また、後述するように降圧回路44、切替回路50、第1油圧制御回路70、および第2油圧制御回路72を制御する信号が電子制御装置60からそれら各回路に出力される。
図2は、図1のハイブリッド車両90の電子制御装置60内のエンジン始動時制御装置10のエンジン始動時制御に係る制御機能の要部を例示する機能ブロック線図である。ハイブリッド車両90のエンジン始動時制御装置10は、始動判定部60a、負荷判定部60b、および回路制御部60cを備える。
ところで、鉛蓄電池やニッケル水素電池等の充放電可能な二次電池は、温度が低くなると電力の供給能力が減少する。そのため、例えば発進加速操作時に高電圧電源42が極低温であってその供給電力が低い場合には、高電圧電源42を用いた駆動用電動機MGの出力を確保できないため、速やかな発進加速応答が求められる。このため、例えばアクセル開度θおよび車速Vで表される車両状態が予め設定されたモータ走行領域を超えることに基づいて出されるエンジン始動指令に応じてスタータモータ38によるエンジン12の始動と、電動オイルポンプ36の起動と、が判定される。具体的には、温度センサ304により検出された環境温度或いは周囲温度が極低温であることに基づいて上記エンジン始動指令が出されていることにより、始動判定部60aはエンジン12の始動と電動オイルポンプ36の起動とを同時期に行うか否かを判定する。始動判定部60aは、エンジン始動および電動オイルポンプ36の起動を同時期に行うと判定した場合、その判定結果を示す判定結果信号Srsltを負荷判定部60bに送る。
負荷判定部60bは、始動判定部60aから判定結果信号Srsltが入力されると、例えば低電圧電源40が極低温であることに基づいて、又は、低電圧電源40に設けられた起電力センサ306から入力された低電圧電源40の起電力を表す起電力信号Sefに基づいて、スタータモータ38および電動オイルポンプ36の消費電力が低電圧電源40の予め定められた供給電力を超える出力不足状態であるか否かを判定する。判定が低電圧電源40が極低温であることに基づく場合は、具体的には、温度センサ304から入力された環境温度或いは周囲温度を表す温度信号Stempが予め定められた判定温度未満であることにより、負荷判定部60bはスタータモータ38のエンジン始動時の回転速度および電動オイルポンプ36の吐出能力が充分に得られない低電圧電源40の出力不足状態と判定する。判定が起電力信号Sefに基づく場合は、具体的には、起電力センサ306から入力された低電圧電源40の起電力を表す起電力信号Sefが予め定められた判定起電力未満であることにより、負荷判定部60bはスタータモータ38のエンジン始動時の回転速度および電動オイルポンプ36の吐出能力が充分に得られない低電圧電源40の出力不足状態と判定する。負荷判定部60bは、回路制御部60cにその判定結果に応じた制御を行うよう指示する制御指令信号Scontを送る。
回路制御部60cは、負荷判定部60bから制御指令信号Scontが入力されると、制御指令信号Scontに応じて各種制御を実行する。
制御指令信号Scontが、例えば環境温度或いは周囲温度が極低温であること、または、低電圧電源40の起電力が低いことに基づいて、スタータモータ38および電動オイルポンプ36の消費電力が低電圧電源40の予め定められた供給電力を超えること、すなわち低電圧電源40が出力不足状態を表す場合には、回路制御部60cは、作動信号Sopeを降圧回路44に送って降圧回路44を作動させて高電圧電源42から供給された電力を、例えば12Vに降圧して切替回路50に供給するようにする。また、回路制御部60cは、切替信号Sswを切替回路50に送って降圧回路44から供給された電力を電動オイルポンプ36に供給させるとともに、低電圧電源40から電動オイルポンプ36への電力の供給を遮断させる。なお、前述したように、電動オイルポンプ36のオイルポンプモータは、駆動用電動機MGに比べて電動機容量が小さいので、例えば高電圧電源42が極低温でその供給電力が低い場合であっても、高電圧電源42は駆動用電動機MGを駆動できなくても電動オイルポンプ36を駆動することはできる。したがって、電動オイルポンプ36は、高電圧電源42から供給される電力で駆動され、ライン圧発生回路34は電動オイルポンプ36で発生された油圧を元圧にしたライン圧PLを第1油圧制御回路70や第2油圧制御回路72に送る。一方、低電圧電源40は、スタータモータ38に電力を供給してスタータモータ38を起動し、エンジン12を始動させる。そして、回路制御部60cは、エンジン12の始動後速やかに、第1油圧制御回路70のソレノイドを制御してクラッチK0を係合させ、また、第2油圧制御回路72のソレノイドを制御して自動変速機18内の動力伝達経路の断接を行うクラッチを係合させる。
制御指令信号Scontが、例えば環境温度或いは周囲温度が極低温ではないこと、且つ低電圧電源40の起電力が低くないことに基づいて、スタータモータ38および電動オイルポンプ36の消費電力が低電圧電源40の予め定められた供給電力を超えないこと、すなわち低電圧電源40が出力不足状態ではないことを表す場合には、回路制御部60cは、作動信号Sopeを降圧回路44に送らず降圧回路44を作動させないようにする。また、回路制御部60cは、切替信号Sswを切替回路50に送って低電圧電源40から電動オイルポンプ36へ電力を供給させるとともに、降圧回路44から電動オイルポンプ36への電力の供給を遮断する。したがって、電動オイルポンプ36は、低電圧電源40から供給される電力で駆動され、ライン圧発生回路34は電動オイルポンプ36で発生された油圧を元圧にしてライン圧PLを第1油圧制御回路70や第2油圧制御回路72に送る。また、低電圧電源40はスタータモータ38にも電力を供給して起動し、エンジン12を始動させる。そして、回路制御部60cは、エンジン12の始動後速やかに、第1油圧制御回路70のソレノイドを制御してクラッチK0を係合させ、また、第2油圧制御回路72のソレノイドを制御して自動変速機18内の動力伝達経路の断接を行うクラッチを係合させる。
図3は、図1のハイブリッド車両90のエンジン始動時制御装置10によるエンジン始動時制御の一例の要部を説明するフローチャートである。
図3のフローチャートは、例えばエンジン始動時制御装置10を含む電子制御装置60において所定の時間(例えば、数ms)毎にスタートを繰り返して実行される。
まず、始動判定部60aに対応するステップS10において、エンジン12の始動と電動オイルポンプ36の起動とを同時期に行うか否かが判定される。ステップS10の判定が肯定される場合はステップS20が実行される。ステップS10の判定が否定される場合は、リターンが実行される。
負荷判定部60bに対応するステップS20において、スタータモータ38および電動オイルポンプ36の消費電力が低電圧電源40の予め定められた供給電力を超える出力不足状態か否かが判定される。ステップS20の判定が肯定される場合はステップS30が実行される。ステップS20の判定が否定される場合はステップS40が実行される。
回路制御部60cに対応するステップS30において、スタータモータ38が低電圧電源40から電力が供給され、電動オイルポンプ36が高電圧電源42から電力が供給される制御がなされる。そしてリターンが実行される。
回路制御部60cに対応するステップS40において、スタータモータ38および電動オイルポンプ36に低電圧電源40から電力が供給される制御がなされる。そしてリターンが実行される。
本実施例のハイブリッド車両90のエンジン始動時制御装置10によれば、エンジン12の始動時において、例えば環境温度或いは周囲温度が極低温であること、または、低電圧電源40の起電力が低いことに基づいて、スタータモータ38および電動オイルポンプ36の消費電力が低電圧電源40の予め定められた供給電力を超えること、すなわち低電圧電源40が出力不足状態の場合には、高電圧電源42から電動オイルポンプ36に電力が供給される。すなわち、電動オイルポンプ36は高電圧電源42から電力が供給され、低電圧電源40はスタータモータ38のみに電力を供給する。したがって、低電圧電源40から供給される電力が不足してしまうことが抑制され、スタータモータ38によるエンジン12の始動と電動オイルポンプ36の駆動とが速やかに行われるため、エンジン12の始動とともにクラッチK0の係合が速やかに行われる。このように、低電圧電源40の供給電力が不足する場合に限って、高電圧電源42から電動オイルポンプ36に電力が供給されるため、駆動用電動機MGに電力を供給する高電圧電源42の消費電力が抑さえられつつ、ハイブリッド車両90の発進応答性の低下が防止される。
図4は、本発明の他の実施例であるハイブリッド車両190の電子制御装置160内のエンジン始動時制御装置110が適用されるハイブリッド車両190の概略構成を示す図である。なお、以下の説明において前述の実施例1と共通する部分には同一の符号を付して説明を適宜省略する。
本実施例のエンジン始動時制御装置110が適用されるハイブリッド車両190では、降圧回路44は低電圧電源40に電力を供給する、すなわち高電圧電源42は降圧回路44を介して低電圧電源40を充電するように構成されている。
本実施例においては、前述の実施例1における図2の機能ブロック線図のうち回路制御部60cの制御機能が少し異なる。制御指令信号Scontが、スタータモータ38および電動オイルポンプ36の消費電力が低電圧電源40の予め定められた供給電力を超えること、すなわち低電圧電源40が出力不足状態を表す場合には、前述の実施例1と同様の制御に加えて、回路制御部60cは、作動信号Sopeによって高電圧電源42から供給された電力が降圧回路44を介して低電圧電源40に供給されるようにする。したがって、スタータモータ38は、低電圧電源40とともに、降圧回路44および低電圧電源40を介して高電圧電源42からも電力が供給される。
本実施例においては、前述の実施例1における図3のエンジン始動時制御のフローチャートのうちステップS30では、低電圧電源40および高電圧電源42からスタータモータ38に電力が供給されるとともに、高電圧電源42から電動オイルポンプ36に電力が供給される。
本実施例のハイブリッド車両190のエンジン始動時制御装置110によれば、エンジン12の始動時において、例えば環境温度或いは周囲温度が極低温であること、または、低電圧電源40の起電力が低いことに基づいて、スタータモータ38および電動オイルポンプ36の消費電力が低電圧電源40の予め定められた供給電力を超えること、すなわち低電圧電源40が出力不足状態の場合には、高電圧電源42から電動オイルポンプ36に電力が供給される。また、スタータモータ38には低電圧電源40および高電圧電源42から電力が供給される。すなわち、低電圧電源40はスタータモータ38へ供給される電力の一部を担うだけでよい。したがって、低電圧電源40からスタータモータ38へ供給される電力が不足してしまうことが前述の実施例1よりもさらに抑制され、スタータモータ38によるエンジン12の始動と電動オイルポンプ36の駆動とが速やかに行われるため、エンジン12の始動とともにクラッチK0の係合が速やかに行われる。よって、前述の実施例1と同様に、駆動用電動機MGに電力を供給する高電圧電源42の消費電力が抑さえられつつ、ハイブリッド車両190の発進応答性の低下が防止される。
図5は、本発明のさらに他の実施例であるハイブリッド車両290の電子制御装置260内のエンジン始動時制御装置210が適用されるハイブリッド車両290の概略構成を示す図である。なお、以下の説明において前述の実施例1と共通する部分には同一の符号を付して説明を適宜省略する。
本実施例においては、エンジン始動時制御装置210の機能ブロック線図は図2と略同じであるが、回路制御部60cの制御機能が異なる。制御指令信号Scontが、スタータモータ38および電動オイルポンプ36の消費電力が低電圧電源40の予め定められた供給電力を超えること、すなわち低電圧電源40が出力不足状態を表す場合には、回路制御部60cは、作動信号Sopeを降圧回路44に送って降圧回路44を作動させて高電圧電源42から供給された電力を降圧して切替回路250に供給するようにする。また、回路制御部60cは、切替信号Sswを切替回路250に送って降圧回路44から供給された電力をスタータモータ38に供給させるとともに、低電圧電源40からスタータモータ38への電力の供給を遮断させる。したがって、スタータモータ38は、高電圧電源42から供給される電力で起動されてエンジン12が始動される。一方、低電圧電源40は、電動オイルポンプ36に電力を供給し、ライン圧発生回路34は電動オイルポンプ36で発生された油圧を元圧にしたライン圧PLを第1油圧制御回路70や第2油圧制御回路72に送る。
制御指令信号Scontが、スタータモータ38および電動オイルポンプ36の消費電力が低電圧電源40の予め定められた供給電力を超えないこと、すなわち低電圧電源40が出力不足状態ではないことを表す場合には、回路制御部60cは、作動信号Sopeを降圧回路44に送らず降圧回路44を作動させないようにする。また、回路制御部60cは、切替信号Sswを切替回路250に送って低電圧電源40からスタータモータ38へ電力を供給させるとともに、降圧回路44からスタータモータ38への電力の供給を遮断する。したがって、スタータモータ38は、低電圧電源40から供給される電力で駆動される。また、低電圧電源40は電動オイルポンプ36にも電力を供給し、ライン圧発生回路34は電動オイルポンプ36で発生された油圧を元圧にしてライン圧PLを第1油圧制御回路70や第2油圧制御回路72に送る。
本実施例においては、前述の実施例1における図3のエンジン始動時制御のフローチャートのうちステップS30では、低電圧電源40から電動オイルポンプ36に電力が供給されるとともに、高電圧電源42からスタータモータ38に電力が供給される。
本実施例のハイブリッド車両290のエンジン始動時制御装置210によれば、エンジン12の始動時において、例えば環境温度或いは周囲温度が極低温であること、または、低電圧電源40の起電力が低いことに基づいて、スタータモータ38および電動オイルポンプ36の消費電力が低電圧電源40の予め定められた供給電力を超えること、すなわち低電圧電源40が出力不足状態の場合には、高電圧電源42からスタータモータ38に電力が供給される。また、電動オイルポンプ36には低電圧電源40から電力が供給される。すなわち、低電圧電源40は電動オイルポンプ36へ供給される電力を担うだけでよい。したがって、スタータモータ38および電動オイルポンプ36へ供給される電力が不足してしまうことが抑制され、スタータモータ38によるエンジン12の始動と電動オイルポンプ36の駆動とが速やかに行われるため、エンジン12の始動とともにクラッチK0の係合が速やかに行われる。よって、前述の実施例1、実施例2と同様に、駆動用電動機MGに電力を供給する高電圧電源42の消費電力が抑さえられつつ、ハイブリッド車両290の発進応答性の低下が防止される。
以上、本発明の実施例を図面に基づいて詳細に説明したが、本発明はその他の態様においても適用される。
前述の実施例1、実施例2、実施例3では、温度センサ304はハイブリッド車両90、190、290の環境温度或いは周囲温度を検出するためにハイブリッド車両90、190、290にそれぞれ配設されていたが、これに限らない。例えば、低電圧電源40や高電圧電源42の電池温度を直接検出するために、別途温度センサが配設されても良い。このとき、低電圧電源40および高電圧電源42の電池温度がそれぞれ予め定められた判定温度未満となる低温であることによって、低電圧電源40や高電圧電源42から供給される電力が不足する出力不足状態であるとの判定がなされても良い。
なお、上述したのはあくまでも一実施形態であり、本発明は当業者の知識に基づいて種々の変更、改良を加えた態様で実施することができる。
10、110、210:エンジン始動時制御装置
12:エンジン
36:電動オイルポンプ
38:スタータモータ
40:低電圧電源
42:高電圧電源
44:降圧回路
50、250:切替回路
60、160、260:電子制御装置
60a:始動判定部
60b:負荷判定部
60c:回路制御部
90、190、290:ハイブリッド車両
K0:油圧式クラッチ
MG:駆動用電動機

Claims (1)

  1. エンジンと、前記エンジンに油圧式クラッチを介して連結された駆動用電動機と、前記エンジンを始動するスタータモータと、前記スタータモータに第1電圧の電力を供給する低電圧電源と、前記第1電圧よりも高い第2電圧の電力を前記駆動用電動機に供給して前記駆動用電動機を駆動する高電圧電源と、前記低電圧電源から供給される電力によって駆動される電動オイルポンプと、を備えるハイブリッド車両のエンジン始動時制御装置であって、
    前記高電圧電源から出力された前記第2電圧の電力を前記第1電圧の電力に電圧を降下させて出力する降圧回路と、前記降圧回路から出力された前記第1電圧の電力を、前記低電圧電源から出力された前記第1電圧の電力に替えて、前記スタータモータまたは前記電動オイルポンプに供給する切替回路と、を含み、
    前記エンジンの始動時において、
    前記スタータモータおよび前記電動オイルポンプへ電力を同時供給する前記低電圧電源が出力不足状態である場合には、前記低電圧電源に替えて、前記高電圧電源から前記スタータモータまたは前記電動オイルポンプに電力が供給される
    ことを特徴とするハイブリッド車両のエンジン始動時制御装置。
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