JP2017065384A - ハイブリッド車両の制御装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】走行中のエンジン始動要求に対しエンジンを押しがけ始動可能にするとともに、始動時の車両走行状態への悪影響を抑制できるハイブリッド車両の制御装置を提供する。
【解決手段】EV走行モードから他の走行モードへの切換えがなされるとき、エンジンを押しがけ始動させるハイブリッド車両の制御装置で、クラッチが完断点P1から完接点P4に切り換えられるとき、エンジンの出力軸と変速機側の回転軸との連れ回り点P2と、両軸間で押しがけ始動トルク伝達が可能な規定トルク到達点P3とを通過し、押しがけ始動を行うとき、連れ回り点P2までの第1接続期間T1の経過後に規定トルク到達点P3に達するまでの第2接続期間T2中のクラッチ接続速度を、第1接続期間T1中のクラッチ接続速度および規定トルク到達点P3から完接点P4に達するまでの第3接続期間T3中のクラッチ接続速度に対して低速度に制御する。
【選択図】図2

Description

本発明は、ハイブリッド車両の制御装置に関し、特に車両走行中にエンジンを始動する制御を実行するハイブリッド車両の制御装置に関する。
近時、走行駆動用の動力源としてエンジンおよびモータ、すなわち、内燃機関および電動機を併有するハイブリッド車両が普及してきている。この種のハイブリッド車両においては、ドライバの操作入力に応じた要求パワーやバッテリの充電状態等を基に、ドライバビリティを確保しつつ低燃費にするように、モータ出力のみで車両を走行駆動するEV走行モードとエンジン出力を用いて車両を走行駆動する他の走行モードとを適時に切り換るものが多い。その場合、ハイブリッド車両には、EV走行モードから他の走行モードへの切換えに際してエンジンを始動させる制御を実行する制御装置が搭載されている。
従来のそのようなハイブリッド車両の制御装置としては、例えば車両発進時のバッテリの充電状態および温度に応じて、EV走行モード、エンジン走行モードおよびハイブリッド走行モードのうちどのモードで発進するかを選択するものが知られている(例えば、特許文献1参照)。ここで、エンジン走行モードは、エンジン出力のみで車両を走行駆動する走行モードであり、ハイブリッド走行モードは、モータ出力とエンジン出力の双方で車両を走行駆動する走行モードである。
また、ドライバの要求操作に応じた車速を維持しつつEV走行モードからエンジン走行モードに切り換える際に、モータ出力トルクを徐々に減少させつつ、それに比例してエンジン出力トルクを徐々に増大させるものが知られている(例えば、特許文献2参照)。
さらに、車両走行中にエンジン始動要求が発生すると、モータによるエンジン始動の可否と、車両の慣性を利用して駆動車輪側からの動力でエンジンを始動させる、いわゆる押しがけ始動の可否とを判定し、モータ異常等の場合にはクラッチを接続させてエンジンを押しがけ始動させ、押しがけ始動条件が成立しない場合にはスタータモータでエンジンを始動させるものが知られている(例えば、特許文献3参照)。
特許第5362107号公報 特開2003−129926号公報 特開2013−180696号公報
しかしながら、上述のような従来のハイブリッド車両の制御装置にあっては、走行中にエンジンを始動する場合に、スタータモータを使用する頻度が高くなってしまうため、これらの耐用寿命が短くなってしまうという問題があった。
また、車両走行中にスタータモータでエンジンを始動させる場合、クラッチを切ってエンジンを始動させた後にクラッチを再接続する必要があったため、エンジン始動要求に対しエンジンを始動させてその回転動力を駆動車輪側に伝達する際に、クラッチの断接のためのタイムロスが避けられず、エンジン始動要求に対する応答性が悪化していた。
さらに、車両走行中のエンジン始動のために押しがけ始動を行う場合も、変速機をニュートラルにしてエンジンを始動した後に車両走行状態に応じた変速機の変速段に再度ギヤインさせる、すなわち、ギヤを入れる必要があった。そのため、変速機の切換えのためのタイムロスによりエンジン始動要求に対する応答性が悪化したり、車両の乗員に違和感を与えるような駆動トルク変動等の悪影響が生じたりしていた。
本発明は、上述のような未解決の課題を解決すべくなされたものであり、車両走行中のエンジン始動要求に対しエンジンを押しがけ始動可能にして、スタータモータの寿命向上を図るとともに、エンジン始動に伴う車両走行状態への悪影響を有効に抑制することができるハイブリッド車両の制御装置を提供することを目的とする。
本発明に係るハイブリッド車両の制御装置は、上記目的達成のため、エンジンおよびモータを併有する走行駆動源と、前記走行駆動源から駆動車輪までの動力伝達経路上で前記モータより前記エンジン側に位置するクラッチと、前記動力伝達経路上で前記クラッチにより前記エンジンに対し断接される変速機と、を備え、前記クラッチの断接によって、前記モータの出力のみで走行駆動する第1の走行モードと前記エンジンの出力を用いて走行駆動する第2の走行モードとの間の切換えが可能なハイブリッド車両に装備され、前記ハイブリッド車両の走行中に前記第1の走行モードから前記第2の走行モードへの切換えがなされるとき、前記クラッチを接続して前記駆動車輪側からの動力により前記エンジンをクランキングし押しがけ始動させる制御を実行するハイブリッド車両の制御装置であって、前記クラッチが、前記エンジンの出力軸と前記変速機側の回転軸とを完全に切り離した完断点から前記エンジンの出力軸と前記変速機側の回転軸とを一体回転するように完全に接続された完接点に切り換えられるとき、前記エンジンの出力軸と前記変速機側の回転軸とが連れ回りする連れ回り点と、前記エンジンの出力軸と前記変速機側の回転軸の間で前記エンジン始動に足りる規定トルクの伝達が可能な規定トルク到達点とを通過し、前記クラッチを前記完断点から前記完接点に切り換えつつ前記押しがけ始動を行うとき、前記完断点から前記連れ回り点に達するまでの第1接続期間の経過後に前記連れ回り点から前記規定トルク到達点に達するまでの第2接続期間中の前記クラッチの接続速度を、前記第1接続期間中の前記クラッチの接続速度および前記第2接続期間の経過後に前記規定トルク到達点から前記完接点に達するまでの第3接続期間中の前記クラッチの接続速度に対して低速度に制御する構成となっている。
本発明のハイブリッド車両の制御装置においては、前記エンジンの回転速度が前記エンジンの自立回転速度である規定回転数に達したことを条件に前記クラッチを待機させるとともに、前記エンジンの出力軸の回転速度を前記変速機側の回転軸の回転速度に一致させるように制御する構成とすることができる。さらに、前記変速機側の回転軸の回転速度に対する前記エンジンの出力軸の回転速度の偏差が規定偏差値以下に低下したことを条件に、前記クラッチを前記規定トルク到達点から前記完接点に切り換える構成とすることができる。
本発明のハイブリッド車両の制御装置においては、前記変速機が、前記動力伝達経路上で前記エンジンと前記モータの間に配置されており、前記押しがけ始動を行うとき、前記変速機のギヤイン状態下で前記クラッチを前記完断点から前記完接点に切り換える構成とすることができる。
この場合、さらに、前記変速機側の回転軸に接続される第1回転軸と、前記第1回転軸に対して平行に配置され、一端側で前記駆動車輪側に動力伝達可能に接続される第2回転軸と、前記第1回転軸および前記第2回転軸の間に介在する伝動歯車機構とを有するトランスファ装置を備え、前記トランスファ装置の前記第2回転軸の他端側に、前記モータが連結されている構成とすることができる。
本発明によれば、車両走行中のエンジン始動要求に対しエンジンを押しがけ始動可能にして、スタータモータの寿命向上を図るとともに、エンジン始動に伴う車両走行状態への悪影響を有効に抑制することができるハイブリッド車両の制御装置を提供することができる。
本発明の一実施の形態に係るハイブリッド車両の制御装置の概略構成図である。 本発明の一実施の形態に係るハイブリッド車両の制御装置における車両走行中のエンジン始動時のクラッチ接続動作の説明図である。 本発明の一実施の形態に係るハイブリッド車両の制御装置における車両走行中のエンジン始動時のクラッチ接続動作に対応するエンジン回転数変化の説明図である。 本発明の一実施の形態に係るハイブリッド車両の制御装置における車両走行中のエンジン始動制御の概略の手順を示すフローチャートである。
以下、本発明を実施するための形態について、図面を参照しつつ説明する。
図1ないし図4は、本発明の一実施の形態に係るハイブリッド車両の制御装置を備えたプラグインハイブリッド車両の走行駆動制御システムを示している。
まず、本実施形態の構成について説明する。
図1に示す本実施形態の車両1は、例えば外部電源(例えば、充電スタンド)にプラグを接続してバッテリを充電したり、エンジンを動力源として発電しつつ外部に給電したりすることができるプラグインハイブリッドタイプの車両として構成されている。
この車両1は、その前後方向の後方側に搭載されたエンジン11、オートクラッチ12およびAMT(Automated Manual Transmission)13と、その前後方向の中央側に搭載されたトランスファ装置15と、AMT13とトランスファ装置15の入力軸15aとの間に介装された第1推進軸14とを有している。
また、車両1は、トランスファ装置15の一方の出力軸15bに連結された第2推進軸16を有しており、第2推進軸16は、ディファレンシャル装置17および左右の駆動軸18を介して左右の駆動車輪19に対し動力伝達可能に連結されている。ただし、図1中には、左側の駆動軸18および左側の駆動車輪19のみを図示している。
車両1は、また、トランスファ装置15の後述する他方の出力軸に連結されたモータジェネレータ21と、モータジェネレータ21に接続された高圧バッテリ23およびインバータ22とを有している。そして、エンジン11、オートクラッチ12、AMT13、第1推進軸14、トランスファ装置15、モータジェネレータ21、高圧バッテリ23およびインバータ22によって、車両1走行駆動するハイブリッド式の走行駆動システム20が構成されている。
車両1は、さらに、図示しない公知のサスペンション装置、燃料タンク、操舵機構およびブレーキ装置等を有している。
エンジン11は、多気筒の内燃機関、例えば4サイクルディーゼルエンジンである。
オートクラッチ12は、エンジン11のクランク軸である出力軸11aとAMT13の入力軸13aとを動力伝達可能に接続したりその接続を遮断したりする機能を有している。このオートクラッチ12は、摩擦式のクラッチディスクのストロークを可変操作する油圧操作シリンダへの油圧の給排を制御することで、断接の切り換えが可能になっている。ここにいう油圧操作シリンダへの油圧は、例えば後述するAMT−ECU32からの油圧制御コマンドに応動する図外の電気油圧アクチュエータ(クラッチマスタシリンダでもよい)により生成された指令油圧を、空気圧ブースタ等により倍力したものである。
AMT13は、車両1の図示しない本体フレームに対してエンジン11およびオートクラッチ12と一体にマウントされた公知の変速機で、手動変速機と同様な多段の歯車変速機構を自動制御可能に内蔵する半自動変速機として構成されている。このAMT13は、オートクラッチ12と協働して多段の円滑な変速動作を行うことができるようになっている。
第1推進軸14は、AMT13の出力軸13bおよびトランスファ装置15の入力軸15aに対しそれぞれユニバーサルジョイント等を介して連結され、AMT13およびトランスファ装置15の間を動力伝達可能に連結している。
これと略同様に、第2推進軸16は、トランスファ装置15の一方の出力軸15bおよびディファレンシャル装置17の入力軸17aに対しそれぞれユニバーサルジョイント等を介して連結され、トランスファ装置15およびディファレンシャル装置17の間を動力伝達可能に連結している。
トランスファ装置15は、常時接続型のクラッチ15dを介して入力軸15aに対し同一軸線上で動力伝達可能に連結される入力側の伝動歯車15g1と、一方の出力軸15bに対し常時接続型のクラッチ15eを介して同一軸線上で動力伝達可能に連結される出力側の伝動歯車15g2とを有している。
常時接続型のクラッチ15d、15eは、例えばドグクラッチで構成されており、流体圧を用いるレリーズ用のアクチュエータによって断状態に切換えることが可能である。
また、トランスファ装置15は、入力側の伝動歯車15g1を一体に支持しつつクラッチ15d、入力軸15aおよび第1推進軸14を介してAMT13の出力軸13bに接続される第1回転軸15jと、入力軸15aおよび第1回転軸15jに対して平行に配置され、一端側でクラッチ15e、一方の出力軸15bおよび第2推進軸16を介して駆動車輪19側に動力伝達可能に接続される第2回転軸15kとを備えている。そして、入力側の伝動歯車15g1および出力側の伝動歯車15g2は、第1回転軸15jおよび第2回転軸15kの間に介在する伝動歯車機構15gを構成している。
トランスファ装置15のケース15cには、他方の出力軸である第2回転軸15kの他端側(図1中の左端側)に直結するように、モータジェネレータ21のロータ21rが連結されており、第2回転軸15kがモータジェネレータ21のロータ21rと一体に回転するようになっている。
このトランスファ装置15は、入力側の伝動歯車15g1と出力側の伝動歯車15g2とを互いに噛み合わせることにより、入力軸15aと一方の出力軸15bおよび第2回転軸15kとの間で、動力伝達可能になっている。そして、例えばオートクラッチ12の断接状態に応じて、発電機としてのモータジェネレータ21に回転動力を入力させたり、電動機としてのモータジェネレータ21から回転動力を出力させたりすることができる。
ディファレンシャル装置17は、入力軸17aに入力される回転動力を基に、左右の駆動軸18の差動を許容しつつ左右の駆動車輪19に駆動トルクを分配できる公知の差動装置である。
モータジェネレータ21は、供給される電力を回転動力に変換して出力する電動機の機能と、入力された回転動力を電力に変換し出力する発電機の機能とを併有する電動発電機である。
このモータジェネレータ21は、電動機として機能するとき、エンジン11の停止状態下で車両1を走行駆動可能な回転動力を出力したり、エンジン11を燃費効率の高い運転領域で運転するためにエンジン11の出力をアシストする回転動力を出力したりすることができる。また、モータジェネレータ21は、車両1の回生ブレーキ作動時にインバータ22と協働して駆動車輪19側に制動トルクを出力するとともに発電機として作動し、高圧バッテリ23に電力回生できるようになっている。
高圧バッテリ23は、モータジェネレータ21に電力を供給可能で、かつ、モータジェネレータ21により回生される電力を蓄えることができる二次電池である。インバータ22は、高圧バッテリ23の電圧を昇圧させるとともにモータジェネレータ21の三相交流に変換する機能を有している。これら高圧バッテリ23およびインバータ22は、大型のハイブリッド自動車に通常搭載されているものと同様なものである。
このような車両1のハイブリッド式の走行駆動システム20は、以下に述べる制御装置30によって制御される。
制御装置30は、複数の電子制御ユニット(ECU)、例えばプラグインハイブリッドECU31(以下、PHV−ECU31という)、AMT−ECU32、車両制御ECU33およびエンジンECU34を含んで構成されている。
PHV−ECU31は、少なくともドライバからの加速要求に応じた走行駆動システム20のトータルの出力値を算出するとともに、現在の車速やエンジン回転数等を基に、走行駆動システム20のエネルギ効率が高い運転条件となるように、エンジン11からの回転動力に要求されるトルクTeおよびモータジェネレータ21に要求されるトルクTm等を逐次算出することができる。
PHV−ECU31は、詳細を図示しないが、CPU、RAM、ROM、バックアップメモリ、入力インターフェース回路、出力インターフェース回路およびCAN(Controller Area Network)通信用の通信インターフェース回路を含んで構成されるものである。
このPHV−ECU31は、CPUにより、ROMに予め格納されたハイブリッド制御プログラムに従って、RAMとの間でデータを授受しながら、例えば走行駆動システム20のトータルの出力値を算出し、さらに、現在の車速VやAMT13の入力軸13aの回転速度Nt(変速機入力回転数)等のセンサ情報と、エンジン11の機関性能やモータジェネレータ21の特性に関するバックアップメモリ内のマップ情報を基に、走行駆動システム20のエネルギ効率が高い動作条件となるよう、エンジン11に要求されるトルクTeおよびモータジェネレータ21に要求されるトルクTmの指令値を算出する。そして、そのトルクTeを指令値としてCANバス36を介してエンジンECU34に出力するとともに、トルクTeを指令値として後述する内蔵のMG制御部に取り込ませるようになっている。
PHV−ECU31のバックアップメモリは、CPUの停止時にも記憶情報を保持可能なメモリで、例えばEEPROMにより構成されている。
PHV−ECU31、AMT−ECU32および車両制御ECU33の入力インターフェース回路には、車両1の走行状態を検出するセンサ群として、例えばアクセル開度センサ41、車速センサ42、シフトスイッチ43、変速機入力回転速度センサ44、クラッチストロークセンサ45およびブレーキスイッチ46等が接続されている。そして、これらセンサ群41ないし46からの検出情報が、PHV−ECU31、AMT−ECU32および車両制御ECU33のうち必要なECUに適宜取り込まれるようになっている。また、エンジンECU34の入力インターフェース回路にはクランク角センサ47が接続されており、クランク角センサ47で検出されるエンジン回転数[rpm]は、エンジンECU34からCANバス36を介して車両制御ECU33に送られ、ゲートウェイ機能を有する車両制御ECU33によってPHV−ECU31およびAMT−ECU32等の他のECUに送信される。
AMT−ECU32の出力インターフェース回路には、オートクラッチ12が接続されており、AMT−ECU32は、オートクラッチ12の断接を制御することができる。
PHV−ECU31は、また、バッテリECUの機能を併有しており、高圧バッテリ23の放電量および回生量を常時監視し、高圧バッテリ23の全電池容量に対する充電量比率に相当するSOC(State Of Charge)[%]を算出するようになっている。
PHV−ECU31は、このSOCの変動範囲を高圧バッテリ23の寿命や信頼性等の面で好適な範囲内に維持するように、モータジェネレータ21による駆動出力や回生ブレーキ作動の制御を行うようになっている。
PHV−ECU31の通信インターフェース回路には、CANバス36を介してAMT−ECU32、車両制御ECU33およびエンジンECU34等が接続されており、例えばPHV−ECU31からエンジンECU34にトルク指令値Teが出力され、エンジンECU34から車両制御ECU33にエンジン回転数等が入力される。また、AMT−ECU32に対して、要求される走行駆動パワーおよび現在の車速に対応する最適なギヤ位置(最適な変速比に対応する変速ギヤ段)を設定するための通信がなされ、車両制御ECU33に対しても、相互に必要な制御値や検出値に関する情報の通信がなされる。
AMT−ECU32は、アクセル開度センサ41および車速センサ42等の情報を基に最適なギヤ位置に制御する。また、AMT−ECU32は、ドライバによるシフト操作が要求、例えばシフトアップ、シフトダウン、ニュートラル、後退速への切換え要求等をシフトスイッチによって検出し、必要な変速制御を実行するようになっている。
車両制御ECU33は、PHV−ECU31と協働してスタータモータ51によるエンジン11の始動制御を行うことができるECUであり、図示しない他のECUと協働して、ブレーキ制御、スキッド制御、操舵制御その他の車両走行性能に関する車両制御プログラムを実行するようになっている。
エンジンECU34は、要求されるトルクTeを基にエンジン11の出力を制御する各種のプログラムやマップを内蔵している。このエンジンECU34は、トルクTeの指令値を入力すると、その指令値に対応する燃料噴射量や噴射時期等を算出し、エンジン11を制御するようになっている。
制御装置30のこれらPHV−ECU31、AMT−ECU32、車両制御ECU33およびエンジンECU34のROMやバックアップメモリには、ハイブリッド制御プログラム、変速制御プログラム、車両制御プログラムおよびエンジン制御プログラムと、これらの制御プログラムと協働する他の複数の制御プログラム(以下、これらを総称して複数の制御プログラムという)、例えばクラッチ制御プログラムとが格納されるとともに、複数の制御プログラムで使用される各種の設定値やマップ等が記憶されている。
制御装置30は、これら複数の制御プログラムを実行することで、以下に述べるような複数の機能を発揮できるように構成されている。
前述のように、車両1は、ハイブリッド式の走行駆動源である走行駆動システム20と、走行駆動システム20のエンジン11またはモータジェネレータ21から駆動車輪19までの動力伝達経路上でモータジェネレータ21よりエンジン11側に位置するオートクラッチ12と、その動力伝達経路上でオートクラッチ12によってエンジン11に対し断接される変速機であるAMT13と、を備えている。
そして、そのオートクラッチ12の断接により、車両1は、モータジェネレータ21の出力のみで走行駆動する第1の走行モードであるEV(Electric Vehicle)走行モードと、エンジン11の出力を用いて走行駆動する第2の走行モードである他の走行モードとの間の切換えが可能になっている。
ここにいう他の走行モードとは、エンジン11の出力のみで車両1を走行駆動するエンジン走行モードと、エンジン11の出力をモータジェネレータ21の出力によりアシストするようにエンジン11およびモータジェネレータ21の双方の出力で車両1を走行駆動するハイブリッド走行モードとのうち、少なくとも一方である。
車両1に装備される制御装置30は、車両1の走行中にEV走行モードから他の走行モードへの切換えがなされるとき、オートクラッチ12を接続して駆動車輪19側からの動力によりエンジン11を所定の回転速度領域にクランキングしつつ着火の制御を行う、いわゆる押しがけ始動の制御を実行するようになっている。
より具体的には、車両1の走行中にEV走行モードから他の走行モードへの切換えがなされるとき、オートクラッチ12は、図2に示すように、エンジン11の出力軸11aと変速機側の回転軸であるAMT13の入力軸13aとを完全に切り離した完断点P1から、エンジン11の出力軸11aとAMT13の入力軸13aとを一体回転するように完全に接続された完接点P4に切り換えられる。
また、完断点P1から完接点P4に切り換えられるとき、オートクラッチ12は、エンジン11の出力軸11aとAMT13の入力軸13aとが連れ回りする連れ回り点P2と、エンジン11の出力軸11aとAMT13の入力軸13aの間でエンジン始動に足りる規定トルクの伝達が可能な規定トルク到達点P3とを通過する。エンジン始動に足りる規定トルクとは、例えばスタータモータ51が発生するトルクと同程度のトルクである。
AMT−ECU32は、これら連れ回り点P2および規定トルク到達点P3に相当するクラッチストローク位置を、クラッチストロークセンサ45で検出されるオートクラッチ12のクラッチディスクのストロークおよびクランク角センサ47で検出されるエンジン回転数の変化を基に学習し、バックアップメモリに記憶させる。また、HV−ECU31は、その学習値を所定の周期でもしくは所定の運転条件になる度に更新するようになっている。
また、図2に示すように、AMT−ECU32は、オートクラッチ12を完断点P1から完接点P4に切り換えつつエンジン11の押しがけ始動を行うとき、完断点P1(時刻t1)から連れ回り点P2(時刻t2)に達するまでの第1接続期間T1の経過後に連れ回り点P2から規定トルク到達点P3(時刻t3)に達するまでの第2接続期間T2の長さが、第1接続期間T1の長さより長く、かつ、第2接続期間T2の経過後に規定トルク到達点P3から完接点P4(時刻t4)に達するまでの第3接続期間T3の長さよりも長くなるように、第1接続期間T1および第3接続期間T3中のオートクラッチ12の接続速度(クラッチディスクの単位時間当たりのストローク変化量)に対して第2接続期間T2中のオートクラッチ12の接続速度を低速度に制御するようになっている。
具体的には、AMT−ECU32は、例えばオートクラッチ12に対し所定の制御周期で生成する油圧制御コマンドを変化させることで、前述の電気油圧アクチュエータにより生成される指令油圧の単位時間当たりの変化率を調整し、クラッチディスクを完接点P4側に付勢する復帰ばねに対抗する油圧操作シリンダの油圧の変化速度(単位時間当たりの油圧変化量)を、第1接続期間T1および第3接続期間T3中は高速に、第2接続期間T2中は低速に制御する。
AMT−ECU32は、また、オートクラッチ12を連れ回り点P2より規定トルク到達点P3側のクラッチ接続状態にして、エンジンECU34の指令により、エンジン11内に燃料を噴射して着火させ、エンジン回転数がエンジン11の自立回転速度である規定回転数、例えば完爆回転数Nc(図3参照)に達したことを条件に、所定の待機時間だけオートクラッチ12を待機させるとともに、エンジン回転数Neすなわち出力軸11aの回転速度をAMT13の入力軸13aの回転速度Ntに一致させるように制御する。
AMT−ECU32は、さらに、AMT13の入力軸13aの回転速度に対するエンジン11の出力軸11aの回転速度の偏差|Ne−Nt|が規定偏差値e以下に低下したこと(|Ne−Nt|<e)を条件に、オートクラッチ12を規定トルク到達点P3から完接点P4に切り換えるようになっている。
ここにいう規定偏差値eは、回転速度の偏差|Ne−Nt|が小さく、それ以降のクラッチ接続によって乗員に違和感を与えるような駆動トルク変動が実質的に生じない程度の速度差として設定されている。
ところで、車両1においては、AMT13が、エンジン11から駆動車輪19までの動力伝達経路上でエンジン11とモータジェネレータ21の間に配置されており、前述の押しがけ始動を行うとき、AMT−ECU32は、AMT13のギヤイン状態(非ニュートラル状態)下でオートクラッチ12を完断点P1から完接点P4に切り換える制御を実行するようになっている。
次に、作用について説明する。
上述のように構成された本実施形態のハイブリッド車両の制御装置においては、アクセル開度センサ41で検出されるアクセル開度や、車速センサ42で検出される車速、PHV−ECU31で監視されるSOCの値等に応じて、オートクラッチ12の断接が切り換えられる。
オートクラッチ12が遮断(完断)状態となっているとき、車両1は、前述のEV走行モードとなり、オートクラッチ12が接続(完接)状態となっているとき、車両1は、前述のエンジン走行モードかハイブリッド走行モード、あるいは、クラッチ15eを断状態にしてエンジン11によりモータジェネレータ21を駆動し、高圧バッテリ23を充電したり外部に給電したりする充電モードとなる。
車両1は、外部電源にプラグを接続して高圧バッテリ23を充電できるプラグインハイブリッド車両であることから、車両1はEV走行可能な期間が比較的長くなるが、アクセル開度が大きく要求されるパワーがモータジェネレータ21の出力を上回った場合や、SOCの低下によって十分な電動機出力が得られなくなった場合、PHV−ECU31は、車両1の走行中にEV走行モードから他の走行モードへの切換えが必要であり、エンジン始動要求が成立したと判定する。
この場合、PHV−ECU31の指示によりAMT−ECU32は、図4に示すようなエンジン始動制御のプログラムを実行して、車両1の走行中に駆動車輪19側からの動力によりエンジン11をクランキングさせて押しがけ始動させる。
具体的には、エンジン始動要求が成立すると、まず、オートクラッチ12の接続動作が開始される(ステップS11)。
このとき、AMT−ECU32は、所定の制御周期で生成する油圧制御コマンドを変化させることで、クラッチ操作用の油圧操作シリンダの油圧の上昇速度を、第1接続期間T1および第3接続期間T3中は高速に、第2接続期間T2中は低速に制御する。すなわち、オートクラッチ12のクラッチストロークの変化速度を図2に示すように変化させ、第1接続期間T1および第3接続期間T3中は切換え時間の短縮を優先させ、第2接続期間T2中はオートクラッチ12の接続動作に伴う駆動トルクの急変動を防止することを優先するクラッチ切換え制御を行う。
AMT−ECU32は、また、オートクラッチ12が連れ回り点P2より規定トルク到達点P3側のクラッチ接続状態に達し、例えば図3に示す時刻t5になると、エンジンECU34の指令によって、エンジン11内に燃料を噴射させて着火させる。
そして、エンジン回転数Neがエンジン11の規定回転数である完爆回転数Ncに達したか否かを判定する(ステップS12)。
このとき、エンジン回転数Neがエンジン11の規定回転数である完爆回転数Nc以上に達していれば(ステップS12でYESの場合)、次いで、所定の待機時間だけその状態を保持して確実なエンジン始動状態であることが確認されるとともに、エンジン回転数Neすなわち出力軸11aの回転速度をAMT13の入力軸13aの回転速度Ntに一致させるように、エンジンECU34に要求回転数を送信するエンジン回転数指示がなされる(ステップS13)。
次いで、出力軸11aの回転速度であるエンジン回転数NeとAMT13の入力軸13aの回転速度Ntとの差である回転速度の偏差|Ne−Nt|が規定偏差値e以下に低下したか否かが判定される。
そして、回転速度の偏差|Ne−Nt|が規定偏差値e以下に低下していれば(ステップS14でYESの場合)、オートクラッチ12に対して規定トルク到達点P3から完接点P4に切り換える完接指示がなされる(ステップS16)。
一方、回転速度の偏差|Ne−Nt|が規定偏差値e以下に低下していなければ(ステップS14でNOの場合)、次いで、エンジン回転数をAMT13の入力回転速度Ntに一致させるようエンジン回転数指示がなされてから所定待ち時間が経過したか否かが判定される(ステップS17)。
そして、エンジン回転数指示がなされてから所定待ち時間が経過するまで、ステップS13、S14の処理が繰り返され、エンジン回転数指示がなされてから所定待ち時間が経過しても、回転速度の偏差|Ne−Nt|が規定偏差値e以下に低下しない場合(ステップS17でYESの場合)には、接続を優先すべく、オートクラッチ12に対して規定トルク到達点P3から完接点P4に切り換える完接指示がなされる(ステップS16)。
このように、本実施形態では、オートクラッチ12を完断点P1から完接点P4に切り換えつつエンジン11の押しがけ始動を行うとき、連れ回り点P2から規定トルク到達点P3に達するまでの第2接続期間T2の長さが、その前後の第1接続期間T1や第3接続期間T3の長さよりも長くなるように設定され、第1接続期間T1および第3接続期間T3中のクラッチの接続速度に対して第2接続期間T2中のクラッチの接続速度が低下するように切換え制御が実行される。
したがって、第1接続期間T1および第3接続期間T3の短縮により切換え時間の短縮を図りながらも、第2接続期間T2中はエンジン11の始動が確実に達成されるまでオートクラッチ12を半クラッチ状態に近い状態にしておき、オートクラッチ12の接続時に車両1の乗員に違和感を与えるような駆動トルク変動等の悪影響を的確に防止することができる。
しかも、車両走行中にスタータモータ51でエンジン11を始動させる必要がないので、タイムロスによりエンジン始動要求に対する応答性が悪化することもない。
よって、本実施形態では、車両走行中のエンジン始動要求に対しエンジン11を押しがけ始動可能にして、スタータモータ51の寿命向上を図るとともに、エンジン始動に伴う車両走行状態への悪影響を有効に抑制することができる。
さらに、本実施の形態では、オートクラッチ12を連れ回り点P2より規定トルク到達点P3側の接続状態にしてエンジン11を着火させ、エンジン11の出力軸11aの回転速度がエンジン11の自立回転速度である完爆回転数Nc以上に達したことを条件に、オートクラッチ12を待機させるとともに、エンジン11の出力軸11aとAMT13の入力軸13aとの回転速度Ne、Ntを一致させるように制御する。
したがって、第2接続期間T2の経過時にはエンジン回転数NeがAMT13の入力軸13aの回転速度Ntに対するエンジン回転数Neの偏差が、それ以降のオートクラッチ12の接続時により乗員に違和感を与えるような駆動トルク変動が生じない所定偏差e以下に達しているので、乗員に違和感を与えるような悪影響を的確に防止できる。
さらに、本実施の形態では、AMT13の入力軸13aの回転速度Ntに対するエンジン11の出力軸11aの回転速度の偏差|Ne−Nt|が規定偏差値e以下に低下したことを条件に、オートクラッチ12を規定トルク到達点P3から完接点P4に切り換えるので、第3接続期間T3を確実に短縮でき、エンジン始動要求に対する応答性を高めることができる。
加えて、本実施の形態では、AMT13が、エンジン11から駆動車輪19までの動力伝達経路上でエンジン11とモータジェネレータ21の間に配置されており、エンジン11の押しがけ始動を行うとき、AMT13のギヤイン状態下でオートクラッチ12を完断点P1から完接点P4に切り換える。
したがって、車両走行中にスタータモータ51でエンジン11を始動させないだけでなく、AMT13をニュートラルにしてエンジン11を始動した後にAMT13を車両走行状態に応じた変速段に再度ギヤインさせるといった必要がなく、その変速切換えのためのタイムロスによりエンジン始動要求に対する応答性が悪化することもない。よって、加速要求等に対しEV走行モードから他の走行モードに切り換える場合等に応答性を十分に高めることができる。
本実施の形態では、さらに、トランスファ装置15の第2回転軸15kの他端側にモータジェネレータ21のロータ21rが連結されているので、エンジン11が車両11の駆動車輪19より後方側に配置されるにもかかわらず、ハイブリッド式の走行駆動システム20を実装でき、しかも、モータジェネレータ21のサイズやレイアウトの自由度が高まることで、大型の車両にも好適なハイブリッド式の走行駆動システム20を実現可能となる。
なお、上述の一実施の形態においては、ハイブリッド車両をプラグインハイブリッドタイプの車両としたが、プラグインハイブリッドタイプでないハイブリッド車両であってもよい。また、上述の一実施の形態においては、エンジン11から駆動車輪19までの動力伝達経路上で、エンジン11とモータジェネレータ21との間に変速機であるAMT13を配置し、AMT13をニュートラルにしてエンジン11を始動したりエンジン11の始動後にAMT13を再度ギヤインさせたりする必要をなくしていたが、車両走行中のエンジン始動にスタータモータを使う必要が無いだけでも、ロスタイムが抑えられるとともに、モータジェネレータ21でエンジンを始動させる場合のようにハイブリッドモータの使用頻度の増加による寿命低下を招くことがない。したがって、本発明は、エンジンと変速機の間にモータジェネレータを配置するレイアウトを採用する場合にも有効である。
以上説明したように、本発明は、車両走行中のエンジン始動要求に対しエンジンを押しがけ始動可能にしてスタータモータの寿命向上を図るとともに、エンジン始動に伴う車両走行状態への悪影響を有効に抑制することができるものである。かかる本発明は、車両走行中にエンジンを始動する制御を実行するハイブリッド車両の制御装置全般に有用である。
1 車両(ハイブリッド車両、プラグインハイブリッド車両)
11 エンジン(内燃機関)
11a 出力軸(エンジンの出力軸)
12 オートクラッチ(クラッチ)
13 AMT(変速機、半自動変速機)
13a 入力軸(変速機側の回転軸)
13b 出力軸(変速機側の回転軸)
15 トランスファ装置
15g 伝動歯車機構
15j 第1回転軸
15k 第2回転軸(他方の出力軸)
19 駆動車輪
20 走行駆動システム(走行駆動源)
21 モータジェネレータ(電動発電機、電動機)
30 制御装置
31 PHV−ECU(プラグインハイブリッドECU)
32 AMT−ECU
33 車両制御ECU
34 エンジンECU
36 CANバス
41 アクセル開度センサ
42 車速センサ
44 変速機入力回転速度センサ
45 クラッチストロークセンサ
47 クランク角センサ(エンジン回転速度センサ)
e 規定偏差値
Nc 完爆回転数(規定回転数)
Ne エンジン回転数(エンジンの回転速度、エンジンの出力軸の回転速度)
Nt 回転速度(変速機入力回転速度)
P1 完断点
P2 連れ回り点
P3 規定トルク到達点
P4 完接点
T1 第1接続期間
T2 第2接続期間
T3 第3接続期間

Claims (5)

  1. エンジンおよびモータを併有する走行駆動源と、前記走行駆動源から駆動車輪までの動力伝達経路上で前記モータより前記エンジン側に位置するクラッチと、前記動力伝達経路上で前記クラッチにより前記エンジンに対し断接される変速機と、を備え、前記クラッチの断接によって、前記モータの出力のみで走行駆動する第1の走行モードと前記エンジンの出力を用いて走行駆動する第2の走行モードとの間の切換えが可能なハイブリッド車両に装備され、
    前記ハイブリッド車両の走行中に前記第1の走行モードから前記第2の走行モードへの切換えがなされるとき、前記クラッチを接続して前記駆動車輪側からの動力により前記エンジンをクランキングし押しがけ始動させる制御を実行するハイブリッド車両の制御装置であって、
    前記クラッチが、前記エンジンの出力軸と前記変速機側の回転軸とを完全に切り離した完断点から前記エンジンの出力軸と前記変速機側の回転軸とを一体回転するように完全に接続された完接点に切り換えられるとき、前記エンジンの出力軸と前記変速機側の回転軸とが連れ回りする連れ回り点と、前記エンジンの出力軸と前記変速機側の回転軸の間で前記エンジン始動に足りる規定トルクの伝達が可能な規定トルク到達点とを通過し、
    前記クラッチを前記完断点から前記完接点に切り換えつつ前記押しがけ始動を行うとき、前記完断点から前記連れ回り点に達するまでの第1接続期間の経過後に前記連れ回り点から前記規定トルク到達点に達するまでの第2接続期間中の前記クラッチの接続速度を、前記第1接続期間中の前記クラッチの接続速度および前記第2接続期間の経過後に前記規定トルク到達点から前記完接点に達するまでの第3接続期間中の前記クラッチの接続速度に対して低速度に制御することを特徴とするハイブリッド車両の制御装置。
  2. 前記エンジンの回転速度が前記エンジンの自立回転速度である規定回転数に達したことを条件に前記クラッチを待機させるとともに、前記エンジンの出力軸の回転速度を前記変速機側の回転軸の回転速度に一致させるように制御することを特徴とする請求項1に記載のハイブリッド車両の制御装置。
  3. 前記変速機側の回転軸の回転速度に対する前記エンジンの出力軸の回転速度の偏差が規定偏差値以下に低下したことを条件に、前記クラッチを前記規定トルク到達点から前記完接点に切り換えることを特徴とする請求項2に記載のハイブリッド車両の制御装置。
  4. 前記変速機が、前記動力伝達経路上で前記エンジンと前記モータの間に配置されており、
    前記押しがけ始動を行うとき、前記変速機のギヤイン状態下で前記クラッチを前記完断点から前記完接点に切り換えることを特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれか一項に記載のハイブリッド車両の制御装置。
  5. 前記変速機側の回転軸に接続される第1回転軸と、前記第1回転軸に対して平行に配置され、一端側で前記駆動車輪側に動力伝達可能に接続される第2回転軸と、前記第1回転軸および前記第2回転軸の間に介在する伝動歯車機構とを有するトランスファ装置を備え、
    前記トランスファ装置の前記第2回転軸の他端側に、前記モータが連結されていることを特徴とする請求項4に記載のハイブリッド車両の制御装置。
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