JP2013216144A - ハイブリッド電気自動車のクラッチ制御装置 - Google Patents

ハイブリッド電気自動車のクラッチ制御装置 Download PDF

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Abstract

【課題】キーオン状態移行時において、運転者に対して違和感及び不快感を与えることを抑制しつつ、クラッチアクチュエータへのクラッチ作動油の充填を適切に行うことができるハイブリッド電気自動車のクラッチ制御装置を提供する。
【解決手段】車両の走行用の駆動源としてエンジン及び電動機を備えるハイブリッド電気自動車のクラッチ制御装置であって、前記エンジンと駆動輪との間の動力伝達経路に介装された油圧クラッチと、クラッチ作動油の供給時に前記油圧クラッチを接続し、前記クラッチ作動油の排出時において前記油圧クラッチを切断するクラッチアクチュエータと、前記クラッチアクチュエータへの前記クラッチ作動油の供給を制御する制御弁と、前記油圧クラッチが切断状態にある前記エンジンの始動時において、前記クラッチ作動油の温度に応じた回数にわたり前記制御弁をオン・オフさせて前記クラッチアクチュエータへの前記クラッチ作動油の事前充填を行う制御部と、を有すること。
【選択図】図2

Description

本発明は、走行用の動力源として電動機を搭載したハイブリッド電気自動車のクラッチ制御装置に係り、詳しくはイグニッションキーがオン状態になった際に、クラッチ作動油をクラッチアクチュエータに充填する技術に関する。
エンジンのみを走行用の動力源とする自動車(以下では非電気自動車という)においては、イグニッションキーがオン状態(以下、キーオン状態とも称する)になると、クラッチを強制的に数回(例えば、5回)つなげ、クラッチ作動油をクラッチアクチュエータに自動的に充填する動作が従来からなされていた。
このような動作がなされていた理由は、以下の通りである。イグニッションキーがオフ状態(以下、キーオフ状態とも称する)にあると、クラッチ作動油の供給が止まるため、キーオン状態時にクラッチアクチュエータに充填されていたクラッチ作動油は、クラッチのピストンがバネの付勢力によって押し戻されることにより、オイルパンに落ちてしまい、クラッチアクチュエータ内のクラッチ作動油が空になる。そして、再びキーオン状態になった直後に、運転者がドライブモードを選択して即座にアクセルを踏み込んでも、クラッチアクチュエータ内のクラッチ作動油不足のためにクラッチがすぐにはつながらず自動車が直ちに発進しないという問題が生じるためである。また、アクセルを踏んでいるにもかかわらず自動車が発進しないために、運転者は更にアクセルを踏み続けることとなり、その直後にクラッチアクチュエータ内のクラッチ作動油不足が解消されてクラッチがつながると急発進する可能性もあるからである。
また、電動機を走行用の動力源として搭載した電気自動車や、電動機及びエンジンを走行用の動力源として搭載したハイブリッド電気自動車の開発が従来から盛んに行われている。以下では、少なくとも電動機を走行用の動力源として用いる車両を総称して電気自動車とも称する。このような電気自動車においては、非電気自動車において従来から行われていた技術がそのまま使用されることもあり、上述したようなキーオン時におけるクラッチ作動油の自動供給技術も採用されている。
更に、ハイブリッド電気自動車においては、走行状況に応じてエンジン及び電動機を走行用駆動源として選択する際に、エンジン走行と電動機走行とを相互に切り替えることがある。特に、電動機を使用してエンジンを始動する場合、電動機走行からエンジン走行に移行する場合、エンジン始動の応答が遅れることによってドライバビリティの低下が生じるため、電動機走行からエンジン走行に移行する際にクラッチ作動油を予めクラッチアクチュエータに充填する動作がなされている。例えば、特許文献1及び特許文献2に、このようなクラッチ作動油を予めクラッチアクチュエータに充填する技術が開示されている。
特開2011−213309号公報 特開2011−213310号公報
特許文献1及び特許文献2に開示されているようなクラッチ接続のためのクラッチ作動油の事前充填技術は、キーオン時のクラッチ作動油の事前充填に対しても活用することができる。すなわち、ハイブリット自動車においても、非電気自動車と同様に、キーオン時にクラッチ作動油をクラッチアクチュエータに事前充填することにより、キーオン後のクラッチ接続をスムーズに行うことが可能になる。
しかしながら、イグニッションキーがオンされた直後のパーキングレンジ(以下、Pレンジとも称する)又はニュートラルレンジ(以下、Nレンジとも称する)状態のような比較的に静かな状況下において、自動的にクラッチをつなげるように動作してクラッチ作動油を予めクラッチアクチュエータに充填すると、その動作音が車両内に響き、運転者に対して違和感又は不快感を与えるという問題が生じていた。
本発明はこのような課題に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、キーオン状態移行時において、運転者に対して違和感及び不快感を与えることを抑制しつつ、クラッチアクチュエータへのクラッチ作動油の充填を適切に行うことができるハイブリッド電気自動車のクラッチ制御装置を提供することにある。
上記目的を達成するため、本発明のハイブリッド電気自動車のクラッチ制御装置は、車両の走行用の駆動源としてエンジン及び電動機を備えるハイブリッド電気自動車のクラッチ制御装置であって、前記エンジンと駆動輪との間の動力伝達経路に介装された油圧クラッチと、クラッチ作動油の供給時に前記油圧クラッチを接続し、前記クラッチ作動油の排出時において前記油圧クラッチを切断するクラッチアクチュエータと、前記クラッチアクチュエータへの前記クラッチ作動油の供給を制御する制御弁と、前記油圧クラッチが切断状態にある前記エンジンの始動時において、前記クラッチ作動油の温度に応じた回数にわたり前記制御弁をオン・オフさせて前記クラッチアクチュエータへの前記クラッチ作動油の事前充填を行う制御部と、を有することを特徴とする(請求項1)。
上述したハイブリッド電気自動車のクラッチ制御装置において、前記制御手段は、前記クラッチ作動油の温度が低いほど、前記クラッチ作動油の供給回数を多くすることを特徴としている(請求項2)。
上述したハイブリッド電気自動車のクラッチ制御装置において、前記制御部は、前記エンジンの始動までの連続した停止時間が所定時間以上であるときに前記事前充填を行うことを特徴としている(請求項3)。
上述したハイブリッド電気自動車のクラッチ制御装置において、前記所定時間は、前記エンジンの停止にともなって前記クラッチアクチュエータから前記クラッチ作動油が排出されてから、前記クラッチアクチュエータによって前記油圧クラッチの接続が不可能となる状態になるまでの経過時間に基づいて決定されることを特徴としている(請求項4)。
本発明に係るハイブリッド電気自動車のクラッチ制御装置においては、イグニッションキーのオン状態前における車両の非動作期間及びクラッチ作動油の温度に応じ、クラッチユニットへのクラッチ作動油の供給回数を決定しているため、クラッチ作動油の供給を不必要に行うことがなくなり、キーオン状態移行時において、運転者に対して違和感及び不快感を与えることを抑制しつつ、クラッチユニットへのクラッチ作動油の充填を適切に行うことができる。
本発明の一実施形態に係るハイブリッド電気自動車の概略構成を示したブロック図である。 本発明の一実施形態に係るECUが実行するキーオン時のクラッチ作動油充填制御ルーチンを示すフローチャートである。
以下、本発明の一実施形態を図面に基づき説明する。
図1は本発明の一実施形態に係るハイブリッド電気自動車の概略構成を示したブロック図である。図1に示す車両1はハイブリッド電気自動車(HEV:hybrid electric vehicle)であり、走行用の駆動源であるエンジン2が、クラッチユニット3及び電動機4を介して変速機ユニット5に接続可能な構成の駆動装置を備えている。車両1においては、エンジン2から出力される回転駆動力(以下、単に駆動力とも称する)がクラッチユニット3及び変速機ユニット5を経て左右の駆動輪6(図1においては後輪)に伝達することによって車両1が走行し、或いは電動機4から供給される駆動力が変速機ユニット5を経て左右の駆動輪6に伝達することによって車両1が走行することになる。
以下において、車両1の各構成部品を詳細に説明しつつ、エンジン2から出力する駆動力が駆動輪6までに伝達される流れを説明する。
図1に示すように、クラッチユニット3は、エンジン2と駆動輪6との間に配置されており、第1クラッチ3a及び第2クラッチ3bの2つのクラッチを有している。すなわち、第1クラッチ3a及び第2クラッチ3bは、エンジン2と駆動輪6との間の動力伝達経路に介装されていることになる。また、エンジン2と第1クラッチ3a及び第2クラッチ3bとを接続する入力軸11は、クラッチユニット3内おいて2系統に分岐されている。このような構成から、エンジン2から出力する駆動力は、入力軸11を介してクラッチユニット3に伝達され、クラッチユニット3内の入力軸11の分岐点11aを経由して第1クラッチ3a及び第2クラッチ3bのそれぞれの入力軸に伝達される。なお、図1において、簡略化したブロック図としてクラッチユニット3を示しているが、クラッチユニット3は、後述するオイルポンプにより供給される油圧を用い、第1クラッチ3a及び第2クラッチ3bを自在につなげる(すなわち、断接する)ことが可能な湿式の多板クラッチである。
ここで、クラッチユニット3の小型化のために、第1クラッチ3a及び第2クラッチ3bは、第1クラッチ3aを内周側に配置し、第2クラッチ3bが第1クラッチ3aを囲むように外周側に配置された、2重構造を構成している。すなわち、第1クラッチ3aがインナクラッチとして配設され、第2クラッチ3bがアウタクラッチとして配設されている。
また、図1に示すように、第1クラッチ3aにはクラッチアクチュエータである油圧シリンダ12aが接続され、第2クラッチ3bにはクラッチアクチュエータである油圧シリンダ12bが接続されている。以下において、油圧シリンダ12a及び油圧シリンダ12bのいずれかを選択して説明しない場合には、単に油圧シリンダ12とも称する。油圧シリンダ12aには、油圧シリンダ12aへのクラッチ作動油の供給を制御する電磁弁(制御弁)13aが介装された供給油路14aが接続され、油圧シリンダ12bには、油圧シリンダ12aへのクラッチ作動油の供給を制御する電磁弁(制御弁)13bが介装された供給油路14bが接続されている。以下において、電磁弁13a及び電磁弁13bのいずれかを選択して説明しない場合には単に電磁弁13とも称し、供給油路14a及び供給油路14bのいずれかを選択して説明しない場合には、単に供給油路14とも称する。当該供給油路14において、油圧シリンダ12と接続されている一端とは反対側の他端には、油圧供給源であるオイルポンプ15が接続されている。
このような構成により、電磁弁13aの開弁時(オン時)にはオイルポンプ15から供給油路14aを介して油圧シリンダ12aにクラッチ作動油が供給され、油圧シリンダ12aが作動することによって第1クラッチ3aが切断状態から接続状態に切り換えられる。一方、電磁弁13aが開弁する際には電磁弁13bが閉弁(オフ)するため、クラッチ作動油の供給停止によって油圧シリンダ12bが作動しなくなり、図示しないプレッシャスプリングの付勢力によって第2クラッチ3bが接続状態から切断状態に切り換えられる。また、電磁弁13bが開弁する場合には、オイルポンプ15から供給油路14bを介して油圧シリンダ12bにクラッチ作動油が供給され、油圧シリンダ12bが作動することによって第2クラッチ3bが切断状態から接続状態に切り換えられつつ、電磁弁13bの開弁に対応するように電磁弁13aが閉弁し、クラッチ作動油の供給停止によって油圧シリンダ12aが作動しなくなり、第1クラッチ3aが接続状態から切断状態に切り換えられる。すなわち、第1クラッチ3a及び第2クラッチ3bのいずれか一方のクラッチが接続状態にあると、他方のクラッチは切断状態にあることになる。なお、オイルポンプ15は、エンジン2に接続されており、エンジン2の回転駆動を利用することで駆動し、クラッチ作動油の供給を行う。
更に、図1に示すように、電磁弁13aには、上記プレッシャスプリングの付勢力によって第1クラッチ3aが接続状態から切断状態に切り換えられた際に、電磁弁13aから供給油路14aの外部へ排出されるクラッチ作動油を蓄えておくためのオイルパン16が、ドレイン油路17aを介して接続されている。同様に、電磁弁13bには、上記プレッシャスプリングの付勢力によって第2クラッチ3bが接続状態から切断状態に切り換えられた際に、電磁弁13bから供給油路14bの外部へ排出されるクラッチ作動油を蓄えておくためのオイルパン16が、ドレイン油路17bを介して接続されている。以下において、ドレイン油路17a及びドレイン油路17bのいずれかを選択して説明しない場合には、単にドレイン油路17とも称する。当該オイルパン16には、蓄えられたクラッチ作動油をオイルポンプ15に戻すための吸い上げ油路18が接続されている。そして、当該吸い上げ油路18において、オイルパン16と接続されている一端とは反対側の他端には、オイルポンプ15が接続されている。また、吸い上げ油路18には、吸い上げ油路18内のクラッチ作動油の温度を検出するための温度センサ19が設けられている。このような構成により、オイルポンプ15から油圧シリンダ12へ供給したクラッチ作動油を回収し、再び油圧シリンダ12へ供給することができる。すなわち、クラッチ作動油を循環させることが可能になる。なお、オイルポンプ15がエンジン2の回転駆動に伴って駆動され、クラッチ作動油がオイルパン16から吸い上げられることによってクラッチ作動油の循環がなされる。
変速機ユニット5は、第1クラッチ3a及び第2クラッチ3bに対応して、第1変速機構5a(図1におけるG1)及び第2変速機構5b(図1におけるG2)の2系統の変速機構を備えている。第1クラッチ3aに対応している第1変速機構5aは、前進用の変速段として第1速、第3速、及び第5速の各変速段を有している。第2クラッチ3bに対応している第2変速機構5bは、前進用の変速段として第2速、第4速、及び第6速の各変速段を有している。そして、第1変速機構5aの入力軸には第1クラッチ3aの出力軸が連結され、第2変速機構5bの入力軸には電動機4を介して第2クラッチ3bの出力軸が連結されている。
第1変速機構5a及び第2変速機構5bのそれぞれの出力軸は、合流点21aにおいて接続された共通の出力軸21を介してデファレンシャル装置22に連結されている。このような連結構成により、第1変速機構5aから出力する駆動力及び第2変速機構5bから出力する駆動力は、それぞれ出力軸21を介してデファレンシャル装置22に伝達され、デファレンシャル装置22に連結された左右の駆動輪6に割り振られる。
なお、変速機ユニット5に対しても、供給油路(図示せず)を介してクラッチ作動油と共用される自動変速機油がオイルポンプ15から供給され、変速機ユニット5における変速段の操作等に用いられる。
本発明の一実施形態に係る車両1においては、このようなクラッチユニット3及び変速機ユニット5の構成により、いわゆるデュアルクラッチ式変速機が構成されている。具体的には、電磁弁13aが開弁して油圧シリンダ12aにクラッチ作動油が供給されて第1クラッチ3aが接続状態になると、エンジン2から第1クラッチ3aを介して第1変速機構5aに駆動トルクが伝達される。この際、第2クラッチ3bは切断され、エンジン2の駆動トルクは電動機4及び第2変速機構5bには伝達されない。一方、電磁弁13bが開弁して油圧シリンダ12bにクラッチ作動油が供給されて第2クラッチ3bが接続状態になると、エンジン2から第2クラッチ3b及び電動機4を介して第2変速機構に駆動トルクが伝達される。この際、第1クラッチ3aは切断され、エンジン2の駆動トルクは第1変速機ユニット5aには伝達されない。
電動機4は、第2クラッチ3bと第2変速機構5bとの間に配置され、第2変速機構5bの入力軸を回転軸としている。電動機4は、バッテリ23に蓄えられた直流電力がインバータ24によって交流電力に変換されて供給されることによりモータとして作動する。電動機4の駆動トルクは、第2変速機構5bによって適切な速度に変速された後に左右の駆動輪6に伝達される。また、車両1の減速時には、電動機4が発電機として作動し、車両1の運動エネルギが第2変速機構5bを介し電動機4に伝達されて交流電力に変換される。そして、このとき電動機4が発生する回生制動トルクが第2変速機構5bを介して左右の駆動輪6に伝達される。このように電動機4が発電機として作動することによって得られた交流電力は、インバータ24によって直流電力に変換された後、バッテリ23に充電され、車両1の運動エネルギが電気エネルギとして回収されるようになっている。
また、バッテリ23の充電率(以下SOCという)が低下してバッテリ23を充電する必要があるときには、電動機4が発電機として作動すると共に、第1クラッチ3aまたは第2クラッチ3bを接続状態にしてエンジン2の駆動力の一部を用いて電動機4を駆動することにより発電が行われる。こうして発電された交流電力は、インバータ24によって直流電力に変換された後に、バッテリ23に充電される。
なお、電動機4に対しても供給油路(図示せず)を介してクラッチ作動油および自動変速機油と共用されるモータ冷却油が供給されている。当該自動変速機油は、電動機4の各所を循環した後、クラッチユニット3内のオイルパン16に集められ、吸い上げ油路18を介してオイルポンプ15に戻されることになる。従って、本発明の一実施形態に係る車両1においては、クラッチユニット3、電動機4、及び変速機ユニット5に供給される自動変速機油は共用され、各種機構の作動と各所の潤滑に用いられている。
車両1内には、図示しない入出力装置、制御プログラムや制御マップ等の記憶に供される記憶装置(ROM,RAMなど)、中央処理装置(CPU)、タイマカウンタなどを備えたECU(制御部)25が設置されている。ECU25は、車両1やエンジン2の運転状態、及びエンジン2、インバータ24並びにバッテリ23からの情報などに応じて、クラッチ4の接続・切断制御及び変速機ユニット5の変速段切換制御を行うと共に、これらの制御状態や車両1の発進、加速、減速など様々な運転状態に合わせてエンジン2や電動機4を適切に運転するための統合制御を行う。そして、このような制御を行うために、ECU25にはアクセルペダル31の踏込量を検出するアクセル開度センサ32のほか、電動機4の出力軸に装着されて電動機4の回転数を検出する電動機回転数センサ33、及びエンジン2の回転数を検出するエンジン回転数センサ34、チェンジレバー35の位置を検出するレバー位置センサ36、吸い上げ油路18内のクラッチ作動油の温度を検出する温度センサ19などが接続されている。
具体的には、ECU25は、エンジン2の始動・停止制御やアイドル制御、或いは排ガス浄化装置(図示せず)の再生制御など、エンジン2自体の運転に必要な各種制御を行うと共に、エンジン2に必要とされるトルクをエンジン2が発生するよう、エンジン2の燃料の噴射量や噴射時期などを制御する。
また、ECU25は、電動機4が発生すべきトルクに基づきインバータ24を制御することにより、電動機4をモータ作動または発電機作動させて電動機4の運転を制御する。この際、電動機4やインバータ24の温度を検出する温度センサ(図示せず)からの出力信号を受信し、電動機4及びインバータ24の作動状態の監視を行う。
更に、ECU25は、バッテリ23の温度や、バッテリ23の電圧、インバータ24とバッテリ23との間に流れる電流などを検出すると共に、これらの検出結果からバッテリ23のSOCを求めると共に、バッテリ23の作動状態を監視している。
そして、ECU25は、例えばレバー位置センサ36によりチェンジレバー35のドライブレンジ(以下、Dレンジとも称する)への切換が検出されているときには自動変速モードを選択し、アクセルペダル31の踏込量及び車両1の速度に基づき、シフトマップ(図示せず)から決定した目標変速段を達成すべく変速制御を実行すると共に、目標変速段への変速に先だって車両1の加減速などから予測した次変速段へのプリセレクトを行う。
例えば、車両1の加速時において、ECU25は、現変速段に隣接する高ギヤ側の変速段を次変速段として予測し、動力伝達を中断している変速機構(例えば、第1変速機構5a)に接続された所定の電磁弁(図示せず)を開閉して油圧シリンダ(図示せず)を作動させることで次変速段をプリセレクトする。その後、車両加速に伴って上昇中のエンジン回転数がシフトマップ上の次変速段への変速タイミングと対応するシフトアップ線(変速線)に到達すると、ECU25は、プリセレクトされた次変速段へのシフトアップの可決判定を下す。
そして、ECU25は、当該可決判定に応じて目標変速段を現変速段から次変速段に変更した上で、各電磁弁13を制御して各油圧シリンダ12内の自動変速機油量を調整し、目標変速段を有する側の変速機構(例えば、第1変速機構5a)に対応したクラッチ(例えば、第1クラッチ3a)を接続すると共に、他方の変速機構(例えば、第2変速機構5b)に対応したクラッチ(例えば、第2クラッチ3b)を切断することにより目標変速段が達成される。すなわち、ECU25は、各電磁弁13の開閉(オン・オフ)を制御することによって各油圧シリンダ12のクラッチ作動油量を調整し、第1クラッチ3a及び第2クラッチ3bの断接を実行して変速段の切り換えを行う。
上述したECU25の動作は、車両1の走行時になされる動作であったが、イグニッションキーがオンされた直後のPレンジ、又はNレンジ状態(すなわち、車両1の非走行状態)における、ECU25による第1クラッチ3a及び第2クラッチ3bに対するクラッチ油充填制御について、図1及び図2を参照しつつ説明する。図2は、ECU25が実行するキーオン時のクラッチ作動油充填制御ルーチンを示すフローチャートである。
先ず、車両1の運転者によってイグニッションキーがオンされて、車両1のエンジン2が始動すると、ECU25は、チェンジレバー35がPレンジ又はNレンジに位置しているか否かを確認する(図2:ステップS1)。具体的には、レバー位置センサ36から供給されるレバー位置センサ信号により、ECU25はチェンジレバー35の位置を把握することになる。そして、チェンジレバー35がPレンジ又はNレンジに位置していない場合(例えば、Dレンジに位置している場合)には、本クラッチ作動油充填制御ルーチンを終了するが、チェンジレバー35がPレンジ又はNレンジに位置している場合には、ステップ2に進む。
次に、ECU25は、前回のイグニッションキーがオフされた状態から今回のイグニッションキーがオンされる状態までのエンジン停止時間(すなわち、車両1の非動作期間)を演算し、エンジン停止時間が所定値以上であるか否かを判定する(ステップS2)。具体的には、ECU25は、タイマカウンタによってエンジン停止時間を演算して算出し、当該演算結果が所定未満の場合には、本クラッチ作動油充填制御をする必要がないものとして、本クラッチ作動油充填制御ルーチンを終了する。一方、当該演算結果が所定以上の場合には、ステップS3に進む。ここで、エンジン停止時間の所定値とは、エンジン2の停止から油圧シリンダ12内のクラッチ作動油がクラッチの確実な接続動作を行えなくなる量までに減少する経過時間であって、予め算出されかつECU25に記録されている。従って、前回のイグニッションキーがオフされた状態から今回のイグニッションキーがオンされる状態までのエンジン停止時間が所定時間よりも短い場合には、油圧シリンダ12内のクラッチ作動油がまだ十分に残存しているため、クラッチ作動油がクラッチの接続動作を確実に実行できるので、本クラッチ作動油充填制御ルーチンを行う必要がなく、当該制御を終了することになる。
次に、ECU25は、吸い上げ油路18内のクラッチ作動油の温度を検出する(図2:ステップS3)。具体的には、温度センサ19から供給される温度検知信号により、ECU25は吸い上げ油路18内のクラッチ作動油の温度を把握することになる。
ECU25は、吸い上げ油路18内のクラッチ作動油の温度を把握した後、当該温度が所定温度以上(本実施例では、50℃以上)であるか否かを判定する(図2:ステップS4)。クラッチ作動油の温度が50℃以上の場合にはステップS5に進み、50℃未満の場合にはステップS6に進む。
クラッチ作動油の温度が50℃以上の場合には、クラッチ作動油の粘度が比較的に低く、電磁弁13の所定の開弁時間中における油圧シリンダ12に対するクラッチ作動油の供給量(移動量)が多いため、クラッチ作動油の供給セット数を予め設定された第1の所定セット数(本実施例では、3セット)に設定し、クラッチ作動油の事前充填を行う(ステップS5)。一方、クラッチ作動油の温度が50℃未満の場合には、クラッチ作動油の粘度が比較的に高く、電磁弁13の所定の開弁時間中における油圧シリンダ12に対するクラッチ作動油の供給量(移動量)が少ないため、クラッチ作動油の供給セット数を第1の所定セット数よりも多い第2の所定セット数(本実施例では、5セット)に設定し、クラッチ作動油の事前充填を行う(ステップS6)。より具体的なクラッチ作動油の供給は、先ず第1クラッチ3aに接続された油圧シリンダ12aにクラッチ作動油を供給すべく電磁弁13aを開弁し(例えば、1秒間)、油圧シリンダ12aにクラッチ作動油を供給する(すなわち、第1クラッチ3aをつなげる)。当該1秒間のクラッチ作動油の供給終了後に、第2クラッチ3bに接続された油圧シリンダ12bにクラッチ作動油を供給すべく電磁弁13bを開弁(例えば、1秒間)、油圧シリンダ12bにクラッチ作動油を供給する(すなわち、第2クラッチ3bをつなげる)。油圧シリンダ12a及び油圧シリンダ12bへの各1回のクラッチ作動油の供給が、1セットのクラッチ作動油の供給に該当する。従って、3セットのクラッチ作動油の供給とは、油圧シリンダ12a及び油圧シリンダ12bへのクラッチ作動油の供給を交互に各3回繰り返すことによって事前充填を行うことであり、5セットの場合には油圧シリンダ12a及び油圧シリンダ12bへのクラッチ作動油の供給を交互に各5回繰り返すことによって事前充填を行うことになる。
ステップS5又はステップS6におけるクラッチ作動油の事前充填が終了すると、油圧シリンダ12におけるクラッチ作動油量が、クラッチの接続動作を確実に行える量になったものとして、本クラッチ作動油充填制御ルーチンを終了する。
このように、本発明の一実施形態に係る車両1においては、エンジン2の停止時間及びクラッチ作動油の温度に応じてクラッチ作動油の供給回数を選択するため、クラッチ作動油の供給を不必要に行うことがなくなる。従って、車両1においては、キーオン状態移行時において、運転者に対して違和感及び不快感を与えることを抑制しつつ、クラッチユニット3へのクラッチ作動油の充填を適切に行うことができる。
なお、上述した実施形態においては、クラッチ作動油充填制御ルーチンのステップS4の判定温度を50℃としていたが、クラッチ作動油の種類及び供給油路14、17の寸法(長さ及び直径)に応じて適宜変更することができる。また、クラッチ作動油の供給セット数についても、上述したセット数に限定されず、クラッチ作動油の種類、供給油路14及び吸い上げ油路18の寸法、並びに1回の供給時間に応じて適宜変更することができる。更に、ステップS4における判定温度に応じて、クラッチ作動油の供給セット数を1〜5回に分類するようにしてもよい。
そして、上述した実施形態に係る車両1においては、デュアルクラッチ式変速機が構成されていたが、断接用の油圧式シリンダを用い、エンジン停止時にクラッチ作動油が当該シリンダから排出される形式のクラッチ(例えば、湿式クラッチ)が使用されれば、シングルクラッチ式変速機が構成されてもよく、シングルクラッチ式変速機であっても上述した効果と同一の効果を得ることができる。
上述した実施形態に係るクラッチ作動油充填制御ルーチンにおいては、第1クラッチ3aに接続された油圧シリンダ12aにクラッチ作動油を事前充填し、その後に第2クラッチ3bに接続された油圧シリンダ12bにクラッチ作動油を事前充填したが、油圧シリンダ12bからクラッチ作動油を充填してもよい。また、油圧シリンダ12aへの事前充填と油圧シリンダ12bへの事前充填とを交互に複数回実施していたが、1回の事前充填の時間を長くすることにより、例えば、油圧シリンダ12aへの事前充填を完了させた後に、油圧シリンダ12bへの事前充填を開始してもよい。
1 車両
2 エンジン
3 クラッチユニット
4 電動機
5 変速機ユニット
12 油圧シリンダ(クラッチアクチュエータ)
13 電磁弁(制御弁)
14 供給油路
15 オイルポンプ
16 オイルパン
17 ドレイン油路
18 吸い上げ油路
19 温度センサ
25 ECU(制御部)

Claims (4)

  1. 車両の走行用の駆動源としてエンジン及び電動機を備えるハイブリッド電気自動車のクラッチ制御装置であって、
    前記エンジンと駆動輪との間の動力伝達経路に介装された油圧クラッチと、
    クラッチ作動油の供給時に前記油圧クラッチを接続し、前記クラッチ作動油の排出時において前記油圧クラッチを切断するクラッチアクチュエータと、
    前記クラッチアクチュエータへの前記クラッチ作動油の供給を制御する制御弁と、
    前記油圧クラッチが切断状態にある前記エンジンの始動時において、前記クラッチ作動油の温度に応じた回数にわたり前記制御弁をオン・オフさせて前記クラッチアクチュエータへの前記クラッチ作動油の事前充填を行う制御部と、を有することを特徴とするハイブリッド電気自動車のクラッチ制御装置。
  2. 前記制御部は、前記クラッチ作動油の温度が低いほど、前記クラッチ作動油の供給回数を多くすることを特徴とする請求項1に記載のハイブリッド電気自動車のクラッチ制御装置。
  3. 前記制御部は、前記エンジンの始動までの連続した停止時間が所定時間以上であるときに前記事前充填を行うことを特徴とする請求項2に記載のハイブリッド電気自動車のクラッチ制御装置。
  4. 前記所定時間は、前記エンジンの停止にともなって前記クラッチアクチュエータから前記クラッチ作動油が排出されてから、前記クラッチアクチュエータによって前記油圧クラッチの接続が不可能となる状態になるまでの経過時間に基づいて決定されることを特徴とする請求項3に記載のハイブリッド電気自動車のクラッチ制御装置。
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