JP5858578B2 - ハイブリッド車両における空燃比センサの学習装置 - Google Patents
ハイブリッド車両における空燃比センサの学習装置 Download PDFInfo
- Publication number
- JP5858578B2 JP5858578B2 JP2012076665A JP2012076665A JP5858578B2 JP 5858578 B2 JP5858578 B2 JP 5858578B2 JP 2012076665 A JP2012076665 A JP 2012076665A JP 2012076665 A JP2012076665 A JP 2012076665A JP 5858578 B2 JP5858578 B2 JP 5858578B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- engine
- learning
- air
- fuel ratio
- learning process
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Active
Links
- 239000000446 fuel Substances 0.000 title claims description 117
- 238000000034 method Methods 0.000 claims description 126
- 230000008569 process Effects 0.000 claims description 122
- 230000005540 biological transmission Effects 0.000 claims description 42
- 230000007246 mechanism Effects 0.000 claims description 34
- 230000007935 neutral effect Effects 0.000 claims description 10
- 230000009977 dual effect Effects 0.000 claims description 8
- 238000010248 power generation Methods 0.000 claims description 8
- 238000006243 chemical reaction Methods 0.000 claims description 6
- 238000000605 extraction Methods 0.000 claims 2
- 238000002347 injection Methods 0.000 description 11
- 239000007924 injection Substances 0.000 description 11
- 230000001172 regenerating effect Effects 0.000 description 7
- 230000000875 corresponding effect Effects 0.000 description 5
- 238000001514 detection method Methods 0.000 description 4
- 230000006870 function Effects 0.000 description 4
- 230000006872 improvement Effects 0.000 description 4
- 230000004044 response Effects 0.000 description 4
- 239000010720 hydraulic oil Substances 0.000 description 3
- 239000003921 oil Substances 0.000 description 3
- 238000010586 diagram Methods 0.000 description 2
- 230000000694 effects Effects 0.000 description 2
- 230000002093 peripheral effect Effects 0.000 description 2
- 230000008929 regeneration Effects 0.000 description 2
- 238000011069 regeneration method Methods 0.000 description 2
- 230000002159 abnormal effect Effects 0.000 description 1
- 230000032683 aging Effects 0.000 description 1
- 230000000740 bleeding effect Effects 0.000 description 1
- 230000015556 catabolic process Effects 0.000 description 1
- 230000008859 change Effects 0.000 description 1
- 230000002596 correlated effect Effects 0.000 description 1
- 238000006731 degradation reaction Methods 0.000 description 1
- 230000006866 deterioration Effects 0.000 description 1
- 238000013021 overheating Methods 0.000 description 1
- 238000000746 purification Methods 0.000 description 1
- 239000000243 solution Substances 0.000 description 1
Images
Classifications
-
- Y—GENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02T—CLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO TRANSPORTATION
- Y02T10/00—Road transport of goods or passengers
- Y02T10/60—Other road transportation technologies with climate change mitigation effect
- Y02T10/62—Hybrid vehicles
-
- Y—GENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02T—CLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO TRANSPORTATION
- Y02T10/00—Road transport of goods or passengers
- Y02T10/60—Other road transportation technologies with climate change mitigation effect
- Y02T10/72—Electric energy management in electromobility
Landscapes
- Hybrid Electric Vehicles (AREA)
- Control Of Vehicle Engines Or Engines For Specific Uses (AREA)
- Combined Controls Of Internal Combustion Engines (AREA)
- Electric Propulsion And Braking For Vehicles (AREA)
Description
空燃比センサの出力は経年劣化などに起因してドリフトなどの検出誤差を生じることから、定期的に学習処理を実行して学習値を逐次更新し、その学習値に基づきセンサ出力を補正している(例えば、特許文献1参照)。当該特許文献1に開示された学習処理はO2センサを対象としたものであり、降坂路の走行中にエンジンを燃料カット復帰させる際に燃料噴射量を所定増量値により補正し、センサ出力が所定値を上回った時点の所定増量値に基づき学習値を更新している。
ハイブリッド車両には種々の形式が存在するが、基本的にクラッチの断接に応じて動力伝達状態を切り換えることにより、エンジンや電動機の駆動力を任意に駆動輪側に伝達して走行可能としている。電動機は回生制御によりジェネレータとしても機能するため、例えば車両の減速時には駆動輪側から電動機を逆に駆動して発電させており、これにより減速エネルギを電力として回収して後の電動機の駆動に利用している。この車両減速時においてエンジンブレーキが駆動輪に作用すると電動機による発電量が減少してしまうため、クラッチの切断によりエンジンを駆動輪側から切り離した上でアイドル運転または停止させている。
なお、例えば学習処理が必要なときに限って、車両減速時にクラッチ接続によりエンジンを駆動輪側と接続して燃料カットを実行してもよいが、減速エネルギを有効に利用できないという別の問題が発生してしまうため抜本的な解決にはつながらない。
本発明はこのような問題点を解決するためになされたもので、その目的とするところは、車両の減速時には電動機の回生制御により減速エネルギを電力として回収する一方、減速時以外にエンジンを学習可能運転状態とする機会を設けて、空燃比センサの学習処理を必要に応じて適切且つ確実に実行することができるハイブリッド車両における空燃比センサの学習装置を提供することにある。
請求項3の発明は、請求項1または2において、エンジンにより駆動される発電手段の発電電力を低電圧バッテリに充電すると共に、電動機の電源である高電圧バッテリの電力を設定電圧に基づき電圧変換手段により降圧して低電圧バッテリに充電するように構成され、電圧変換手段が、学習手段による学習処理の実行中に設定電圧を増加させるものである。
請求項4の発明は、請求項1乃至3において、車両に搭載された動力取出し機構の使用状態を判定する動力取出し判定手段を備え、学習手段が、学習処理の実行中において動力取出し判定手段により動力取出し機構の使用開始が判定された場合に、学習処理を中止するものである。
請求項6の発明は、請求項1乃至5において、ハイブリッド車両が、エンジンの出力側にクラッチを介して電動機を接続し、電動機の出力側を変速機を介して駆動輪と接続して構成され、モータリング制御手段が、変速機をニュートラルに切り換えることにより電動機を駆動輪側から切り離すと共に、クラッチを接続することにより電動機でエンジンを駆動可能とするものである。
請求項7の発明は、請求項6において、変速機が、2系統のクラッチ及び歯車機構からなるデュアルクラッチ式変速機として構成され、電動機が一方のクラッチと歯車機構との間に介装され、モータリング制御手段が、電動機側の歯車機構をニュートラルに切り換えると共に、電動機側のクラッチを接続するものである。
従って、車両の減速時には電動機の回生制御により減速エネルギを電力として回収する一方、車両の停車時には学習処理の実行要求に応じて空燃比センサの学習処理を必要に応じて適切且つ確実に実行できる。このため、正確な空燃比センサの出力に基づき各種制御を適切に実行でき、ひいては燃費向上や排ガス特性の改善などを達成することができる。
本発明では、電動機によりエンジンをアイドル回転速度から上昇させて燃料カット手段による燃料カットを促しているため、現状のシステムのまま何ら問題なく燃料カットを実行することができる。
請求項3の発明のハイブリッド車両における空燃比センサの学習装置によれば、請求項1または2に加えて、エンジン駆動の発電手段の発電電力を低電圧バッテリに充電すると共に、高電圧バッテリの電力を設定電圧に基づき電圧変換手段で降圧して低電圧バッテリに充電し、学習処理の実行中に電圧変換手段の設定電圧を増加するようにした。
従って、設定電圧の増加により低電圧バッテリの電圧が増加するため、発電手段による発電が不要になり、エンジンの駆動負荷が増大せず燃料カットを継続させることができる。
動力取出し機構の使用開始は最優先すべき作業上の要請に応じたものであるため、それに応じて学習処理を中止することにより動力取出し機構を使用して作業を開始することができる。
請求項5の発明のハイブリッド車両における空燃比センサの学習装置によれば、請求項1乃至4に加えて、学習処理を開始する際に、アイドルストップスタート制御手段により既にエンジンの停止処理が開始されている場合は、学習処理の開始を中止するようにした。
既にエンジン停止処理が開始されている場合、学習処理を開始すべくエンジンを始動すると、乗員に違和感を与える上に、アイドルストップスタート制御による効果も得られなくなる。学習処理の開始が中止されることによりアイドルストップ制御が続行されるため、このような不具合を未然に防止することができる。
請求項7の発明のハイブリッド車両における空燃比センサの学習装置によれば、請求項6に加えて、変速機を2系統のクラッチ及び歯車機構からなるデュアルクラッチ式変速機として構成し、電動機を一方のクラッチと歯車機構との間に介装し、学習処理を開始する際に、電動機側の歯車機構をニュートラルに切り換えると共に、電動機側のクラッチを接続するようにした。従って、このようなデュアルクラッチ式変速機を備えたハイブリッド車両においても、車両の停車時に空燃比センサの学習処理を実行することができる。
図1は本実施形態の空燃比センサの学習装置が適用されたハイブリッド車両を示す全体構成図である。ハイブリッド車両は、作業用の動力取出し機構20(以下、PTOという)を備えたトラックとして構成されており、走行用動力源としてディーゼルエンジン(以下、エンジンという)1が搭載されている。エンジン1の出力軸1aは車両後方(図の右方)に突出し、自動変速機(以下、単に変速機という)2の入力軸2aに接続されている。変速機2は前進6段(1速段〜6速段)及び後退1段を備えており、エンジン1の動力は入力軸2aを介して変速機2に入力された後に、変速段に応じて変速されて出力軸2bから差動装置12及び駆動軸13を介して左右の駆動輪14に伝達されるようになっている。
周知のようにデュアルクラッチ式変速機は、奇数変速段と偶数変速段とを相互に独立した動力伝達系として設け、何れか一方で動力伝達しているときに他方を次に予測される次変速段に予め切り換えておくことにより、動力伝達を中断することなく次変速段への切換を完了するシステムである。
なお、図1では両クラッチC1,C2を並列的に示しているが、実際には変速機2内のスペース効率化のために、クラッチC1を内周側としクラッチC2を外周側とした内外2重に配設されている。また、図1では説明の便宜上、後退変速段を省略している。
一方、電磁弁7が閉弁すると、作動油の供給中止により油圧シリンダ6が作動しなくなることから、クラッチC1,C2は図示しないプレッシャスプリングにより接続状態から切断状態に切り換えられる。なお、クラッチC1,C2の駆動方式はこれに限ることはなく、例えば油圧駆動に代えてエア駆動を採用してもよい。
電動機3の力行制御では、走行用バッテリ5に蓄えられた直流電力がインバータ4により交流電力に変換されて電動機3に供給され、電動機3がモータ作動して駆動力を偶数歯車機構G2に入力する。また、車両減速時に行われる電動機3の回生制御では、駆動輪側からの逆駆動により電動機3がジェネレータ作動して回生制動力を発生すると共に、発電した交流電力をインバータ4により直流電力に変換して走行用バッテリ5に充電する。
車両ECU16の入力側には、クラッチC1の出力側の回転速度Nc1を検出するクラッチ回転速度センサ23、クラッチC2の出力側の回転速度Nc2(=電動機3の回転速度)を検出するクラッチ回転速度センサ24、歯車機構G1,G2の変速段を検出するギヤ位置センサ25、及び変速機2の出力軸2bに設けられて車速Vを検出する車速センサ28、セレクトレバー29の位置を検出するレバー位置センサ30などのセンサ類が接続されている。また、車両ECU16の出力側には、上記したクラッチC1,C2の電磁弁7、ギヤシフトユニット10の各電磁弁などのデバイス類が接続されている。
エンジンECU17は、車両ECU16によって設定された走行モード及びエンジントルクを達成するように、エンジン1を制御して運転させる。エンジンECU17の入力側には、エンジン1の回転速度Neを検出するエンジン回転速度センサ22、アクセルペダル26の開度θaccを検出するアクセルセンサ27が接続されている。また、このようなエンジン制御として、本実施形態では排ガスの空気過剰率を指標としたλ制御を実行している。そのためにエンジン1の排気通路31に設けられた排気浄化装置32(後述するDPFを含む)の下流位置には空燃比センサ33が設置され、排気空燃比に略比例する空燃比センサ33の出力がエンジンECU17に入力されるようになっている。
また、インバータECU18は、車両ECU16によって設定された走行モード及び電動機3のトルクを達成するように、インバータ4を駆動制御して電動機3を作動させる。
一方、車両ECU16は、エンジン走行中或いはエンジン・モータ走行中において、信号待ちなどで所定の停止条件が成立したときにエンジン1を停止させ、その後に所定の始動条件が成立したときにエンジン1を始動するアイドルストップスタート制御を実行する(アイドルストップスタート制御手段)。
しかしながら、本実施形態のようなハイブリッド車両では車両の減速エネルギを電力として回収するために、減速時にはインバータECU18により電動機3を回生制御して駆動輪14側からの逆駆動により発電させている。エンジンブレーキが駆動輪14に作用すると電動機3の発電量が減少するため、このときのエンジン1はクラッチC2の切断により駆動輪14側から切り離されてアイドル運転しており、結果として空燃比センサ33の学習処理を実行できないという問題があった。
まず、ステップS2でエンジンECU17から空燃比センサ33の学習処理の実行要求が入力されたか否かを判定する。エンジンECU17側ではエンジン運転中に常に空燃比センサ33の学習処理の要否を判定しており(学習処理要求手段)、学習処理の実行が必要と判定したときには車両ECU16側に実行要求を出力している。
上記のように基本的にハイブリッド車両は、車両減速時には電動機3の回生制御のために空燃比センサ33の学習処理を実行しない。しかし、例えば車両の減速に際してエンジン1の排気ブレーキを作動させる場合は、必然的にエンジンブレーキを駆動輪14側に作用させるべくクラッチC1,C2が接続されるため、エンジン1が学習可能運転状態となってエンジンECU17により学習処理が実行される。
ステップS4では、前回の学習処理から予め設定された所定時間が経過したか否かを判定する。電動機3によりエンジン1を駆動する停車時学習処理では、走行用バッテリ5の電力消費或いはエンジン1の回転変動や騒音に起因する乗員の違和感などにつながることから、頻繁な実行は望ましくない。このため、たとえエンジンECU17からの学習処理の実行要求が入力されても、前回から所定時間が経過していない場合には学習処理の実行を禁止しているのである。
なお、これらのステップS8〜12の処理は、既に開始された学習処理を終了する場合を想定したものであり、ルーチンの開始当初は未だ学習処理を開始していないことから、車両ECU16はステップS8〜12で何ら処理することなくルーチンを終了する。
1)変速機2の偶数歯車機構G2がニュートラルであること。
2)エンジン1が運転されていること。
3)アクセル操作されていないこと(θacc=0)。
4)電動機3が正常であること。
5)電動機3が出力可能なトルクが所定値以上であること。
6)バッテリ5のSOCが所定値以上であること。
7)各ECU16〜19間を接続する車載ネットワーク(CAN)或いは変速機2などにフェイルがないこと。
8)組立後に実施される油圧系のエア抜きモードや初期設定モードでないこと。
9)DPF(ディーゼルパティキュレートフィルタ)が非再生中であること。
10)アイドルストップスタート制御によるエンジン停止処理が開始されていないこと。
要件2),3)は、エンジン運転状態の確認を目的としている。エンジン停止中、或いはアクセル操作に応じてエンジン回転速度Neが上昇した運転状態では学習処理を実行できないため、これらを除外する意味で実施される。
要件7),8)は、システムが正常に機能しないフェイル発生時や本来学習処理を実施できないモードの場合を除外する意味で実施される。
要件9)は、エンジン負荷の増加や排気空燃比への影響があるDPF再生中を除外する意味で実施される。
要件10)は、アイドルストップスタート制御との優先順序の調整を目的としている。停車時学習処理の開始後にアイドルストップスタート制御側でエンジン1の停止条件が成立しても、エンジン停止処理を開始しない。しかし、既にエンジン停止処理が開始されている場合、停車時学習処理を開始すべくエンジン1を始動すると、乗員に違和感を与える上に、アイドルストップスタート制御による効果も得られなくなる。よって、この場合には、学習処理の実行が要求されても、そのままアイドルストップ制御を続行すべきであるため、これを除外する意味で実施される。
インバータECU18に対する指令は、エンジンECU17に燃料カットを実行させることを目的とする。即ち、本実施形態では車両全体の統合制御を車両ECU16が行い、エンジンECU17の処理は主にエンジン制御に限定される。このため、エンジンECU17に停車時学習処理の実行状態(具体的には、エンジンECU17側からの学習処理の実行要求、P,Nレンジに基づく停車判定、電動機3によるエンジン駆動状態など)を認識させて自己の判断に基づき燃料カットを行わせるには、新たに多数の情報をエンジンECU17に入力する必要があり大幅なシステム変更を要するため現実的ではない。
但し、以上は本実施形態の車両の制御システム上の理由に基づく対処であり、これに限定されるものではない。例えば、上記のようにエンジンECU17に停車時学習処理の実行状態を認識させて自己の判断で燃料カットを行わせるようにしてもよい。なお、この場合には、電動機3の目標回転速度をエンジン1のアイドル回転速度よりも高回転側に設定する必要はない。
車両には走行用バッテリ5とは別に、車両に搭載された補機(例えば、灯火類やエアコンディショナなど)に電力供給する低電圧の補機用バッテリ(低電圧バッテリ)が搭載されている。補機用バッテリにはエンジン1で駆動されるオルタネータの発電電力が充電されると共に、走行用バッテリ5の電力がDC-DCコンバータにより降圧されて充電されている。停車時学習処理の実行時に補機用バッテリの充電のためにオルタネータの駆動負荷が増大すると、エンジン1が燃料カットから復帰して停車時学習制御が中断されてしまう。DC-DCコンバータの設定電圧を増加させれば、バッテリ電圧が増加してオルタネータによる発電が不要になるため、エンジン1の駆動負荷は増大せず燃料カットを継続させることができる。
学習処理の開始指令に応じてエンジンECU17側では空燃比センサ33の学習処理が開始される。なお、本実施形態では学習処理に際してEGR制御及び排気ブレーキの作動が中止されるが、これに限ることはなく任意に変更可能である。
続くステップS26ではエンジンECU17から学習処理の成功が入力されたか否かを判定し、Yesのときには学習処理が問題なく終了したと見なし、上記ステップS10,12の処理を経てルーチンを終了する。また、ステップS26の判定がNoのときには、ステップS28でエンジンECU17から学習処理の失敗が入力されたか否かを判定し、ステップS30で車両に搭載されたPTO20の使用が開始されたか否かを判定し(動力取出し判定手段)、ステップS32で、上記ステップS22での学習開始の指令から予め設定された所定時間が経過したか否かを判定する。
ステップS28〜32の何れの処理でもNoの判定を下したときには上記ステップS6に戻り、ステップS6,14〜32の処理を繰り返す。エンジンECU17側では学習処理を継続し、この学習処理の実行中にP,Nレンジから他のレンジへの切換に基づきステップS6の判定がNoになった場合、及び学習許可条件の非成立に基づきステップS8の判定がNoになった場合には、ステップS8〜12の処理を実行する。
一方、学習処理の実行中において、学習処理の失敗に基づきステップS28の判定がNoになった場合、PTO20の使用開始に基づきステップS30の判定がNoになった場合、及び所定時間の経過に基づきステップS32の判定がNoになった場合には、上記同じくステップS8〜12の処理を実行する。よって、学習処理が中止されて車両が通常の停車状態に復帰し、例えばPTO20の使用を開始して対応する作業を実施可能となる。
また、上記実施形態では、エンジン1の排気空燃比に対して略比例して出力を変化させる空燃比センサ33の学習装置として具体化したが、学習対象となるセンサはこれに限るものではない。例えば、理論空燃比近傍で出力を反転させるO2センサを対象としてもよい。本発明の空燃比センサは、このようなO2センサなども含むものとする。
また、上記実施形態では、エンジン1と電動機3との間にクラッチC2を介装したが、ハイブリッド車両の形式はこれに限るものではない。例えばエンジン1の出力側に電動機3を直結し、電動機3の出力側と変速機2の入力側との間にクラッチC2を介装してもよい。
また、上記実施形態では、車両に作業用のPTO20を搭載すると共に、アイドルストップスタート機能を備えたが、これらの機能は必ずしも設ける必要はなく省略してもよい。
2 変速機
3 電動機
5 走行用バッテリ(高電圧バッテリ)
16 車両ECU(停車判定手段、モータリング制御手段、燃料カット手段、
動力取出し判定手段、アイドルストップスタート制御手段)
17 エンジンECU(エンジン制御手段、学習処理要求手段、
燃料カット手段、学習手段)
18 インバータECU(モータリング制御手段)
C1,C2 クラッチ
G1,G2 歯車機構
Claims (7)
- エンジン及び電動機の駆動力を任意に駆動輪に伝達して走行し、減速時には電動機を回生制御して前記駆動輪側からの逆駆動により発電させる一方、前記エンジンの排気系に設けられた空燃比センサの出力に基づき該エンジンを制御して運転させるハイブリッド車両において、
前記空燃比センサの学習処理の要否を判定し、該判定に基づき前記学習処理の実行を要求する学習処理要求手段と、
車両が停車中か否かを判定する停車判定手段と、
前記学習処理要求手段により学習処理の実行が要求され、且つ前記停車判定手段により車両の停車が判定された場合に、前記電動機を駆動輪側から切り離して該電動機により前記エンジンを駆動させるモータリング制御手段と、
前記電動機によるエンジンの駆動中に該エンジンを燃料カットする燃料カット手段と、
前記エンジンの燃料カット中に前記空燃比センサの学習処理を実行する学習手段と
を備えたことを特徴とするハイブリッド車両における空燃比センサの学習装置。 - 前記モータリング制御手段は、前記車両の停車が判定された場合に、前記電動機により前記エンジンをアイドル回転速度よりも高い速度で駆動することにより前記燃料カット手段に燃料カットを実行させることを特徴とする請求項1記載のハイブリッド車両における空燃比センサの学習装置。
- 前記エンジンにより駆動される発電手段の発電電力を低電圧バッテリに充電すると共に、前記電動機の電源である高電圧バッテリの電力を設定電圧に基づき電圧変換手段により降圧して前記低電圧バッテリに充電するように構成され、
前記電圧変換手段は、前記学習手段による学習処理の実行中に前記設定電圧を増加させることを特徴とする請求項1または2記載のハイブリッド車両における空燃比センサの学習装置。 - 前記車両に搭載された動力取出し機構の使用状態を判定する動力取出し判定手段を備え、
前記学習手段は、前記学習処理の実行中において前記動力取出し判定手段により前記動力取出し機構の使用開始が判定された場合に、該学習処理を中止することを特徴とする請求項1乃至3の何れか記載のハイブリッド車両における空燃比センサの学習装置。 - 所定の停止条件の成立に基づき前記エンジンを停止させ、エンジン停止後に所定の始動条件の成立に基づき前記エンジンを始動するアイドルストップスタート制御手段を備え、
前記学習手段は、前記学習処理の実行要求に基づき学習処理を開始する際に、既に前記停止条件の成立に基づきアイドルストップスタート制御手段により前記エンジンの停止処理が開始されている場合は、学習処理の開始を中止することを特徴とする請求項1乃至4の何れか記載のハイブリッド車両における空燃比センサの学習装置。 - 前記ハイブリッド車両は、前記エンジンの出力側にクラッチを介して前記電動機を接続し、該電動機の出力側が変速機を介して前記駆動輪と接続して構成され、
前記モータリング制御手段は、前記変速機をニュートラルに切り換えることにより前記電動機を駆動輪側から切り離すと共に、前記クラッチを接続することにより前記電動機でエンジンを駆動することを特徴とする請求項1乃至5の何れか記載のハイブリッド車両における空燃比センサの学習装置。 - 前記変速機は、2系統のクラッチ及び歯車機構からなるデュアルクラッチ式変速機として構成され、
前記電動機は、一方のクラッチと歯車機構との間に介装され、
前記モータリング制御手段は、前記電動機側の歯車機構をニュートラルに切り換えると共に、該電動機側のクラッチを接続することを特徴とする請求項6記載のハイブリッド車両における空燃比センサの学習装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2012076665A JP5858578B2 (ja) | 2012-03-29 | 2012-03-29 | ハイブリッド車両における空燃比センサの学習装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2012076665A JP5858578B2 (ja) | 2012-03-29 | 2012-03-29 | ハイブリッド車両における空燃比センサの学習装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2013203324A JP2013203324A (ja) | 2013-10-07 |
JP5858578B2 true JP5858578B2 (ja) | 2016-02-10 |
Family
ID=49522878
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2012076665A Active JP5858578B2 (ja) | 2012-03-29 | 2012-03-29 | ハイブリッド車両における空燃比センサの学習装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP5858578B2 (ja) |
Families Citing this family (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR101734233B1 (ko) | 2016-07-18 | 2017-05-11 | 현대자동차 주식회사 | 친환경 차량용 엔진 클러치 학습 장치 및 방법 |
CN108537454A (zh) * | 2018-04-16 | 2018-09-14 | 湖南科技学院 | 一种有毒废弃物信息处理方法、系统、终端和服务器 |
WO2020208390A1 (ja) * | 2019-04-12 | 2020-10-15 | 日産自動車株式会社 | 内燃機関の制御方法および制御装置 |
JP7305106B2 (ja) * | 2020-01-28 | 2023-07-10 | マツダ株式会社 | 過給機付きエンジンの制御装置 |
Family Cites Families (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2000287304A (ja) * | 1999-03-30 | 2000-10-13 | Mitsubishi Electric Corp | 内燃機関の駆動装置 |
JP3341281B2 (ja) * | 1999-04-08 | 2002-11-05 | トヨタ自動車株式会社 | 空燃比学習制御装置 |
JP2001295678A (ja) * | 2000-04-12 | 2001-10-26 | Nissan Motor Co Ltd | 車両のエンジン自動停止再始動装置 |
JP4321520B2 (ja) * | 2005-12-28 | 2009-08-26 | トヨタ自動車株式会社 | 動力出力装置およびこれを搭載する車両並びに動力出力装置の制御方法 |
JP2010215183A (ja) * | 2009-03-18 | 2010-09-30 | Hitachi Automotive Systems Ltd | 車両制御装置 |
-
2012
- 2012-03-29 JP JP2012076665A patent/JP5858578B2/ja active Active
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2013203324A (ja) | 2013-10-07 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP5846218B2 (ja) | 車両の制御装置 | |
WO2013103105A1 (ja) | 車両の制御装置 | |
JP6852802B2 (ja) | ハイブリッド車両の制御方法および制御装置 | |
JP2001054201A (ja) | ハイブリッド車両の減速回生/充電の許可判定方法および装置 | |
EP2647537A1 (en) | Equipment warm-up battery for hybrid electric automobile | |
JP5900642B2 (ja) | 車両の走行制御装置 | |
JP6637481B2 (ja) | 車両用制御装置 | |
JP3588673B2 (ja) | アイドルストップ車両 | |
JP5251495B2 (ja) | ハイブリッド車両の駆動制御装置および駆動制御方法 | |
US20200086749A1 (en) | Vehicle control device | |
JP4967671B2 (ja) | ハイブリッド車両のエンジン失火検出制御装置 | |
WO2021214171A1 (en) | Controlling an electric machine to support diagnostic testing | |
JP5858578B2 (ja) | ハイブリッド車両における空燃比センサの学習装置 | |
US20120158231A1 (en) | Method for operating a hybrid drive | |
JP5890727B2 (ja) | ハイブリッド車両の制御装置 | |
JP4086077B2 (ja) | 内燃機関の始動制御装置 | |
JP7263801B2 (ja) | ハイブリッド車両の制御装置 | |
JP4180559B2 (ja) | 車両のエンジン自動停止装置 | |
JP5885407B2 (ja) | 車両の動力伝達制御装置 | |
JP4099160B2 (ja) | ハイブリッド車両のモータトルク制御方法 | |
JP5774530B2 (ja) | ハイブリッド車両における空燃比センサの学習装置 | |
JP5614393B2 (ja) | エンジン始動システム | |
KR20130011066A (ko) | 하이브리드 차량의 r-d 변속 제어 방법 | |
JP2017065384A (ja) | ハイブリッド車両の制御装置 | |
US20230406284A1 (en) | Control system for hybrid vehicle |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20140619 |
|
RD02 | Notification of acceptance of power of attorney |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422 Effective date: 20140619 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20150608 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20150610 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20150629 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20151209 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20151214 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 5858578 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |