JP5003267B2 - 紙幣入出金機 - Google Patents
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Description
その紙幣入出金機を図7の従来の紙幣入出金機の紙幣入出金部の左側断面の説明図(長い紙幣の集積時)に基づいて説明する。
図7において、103は紙幣入出金口であり、自動取引装置等に搭載された紙幣入出金機の紙幣入出金部に設けられた紙幣を投入、または受取るための開口部である。107は自動取引装置の筐体である。
122はビルストッパであり、出金する紙幣を搬送する出金紙幣搬送路130で紙幣プールに(図中矢印Fが示す方向に)搬送された紙幣Pを受け止めるためのものである。このビルストッパ122は支点123で回動自在に構成され、弾性部材124で出金紙幣搬送路側に付勢されている。このように構成されたビルストッパ122で受け止められた紙幣Pの後端部は紙幣集積ローラ131とともに回転する舌片132により叩き落されて紙幣プール内に集積される。
また、紙幣プール壁121a、121b、121cは図示しない駆動手段および駆動伝達手段により紙幣プール支点で回動自在に構成され、出金する紙幣を集積させるときや投入された紙幣を入金するとき、紙幣プールの開口部が図7に示すように出金紙幣搬送路130および入金紙幣搬送路140側に向くように回動させ、また集積した紙幣を受け渡すときや紙幣の投入を受け付けるときは紙幣プールの開口部が紙幣入出金口103側に向くように回動させる。
図1において、1は自動取引装置であり、銀行等の金融機関の店舗やコンビニエンスストア等の店舗等に設置され、顧客の操作を受け付けて現金の入金や出金等の各種取引を行うものである。
この自動取引装置1には紙幣等の現金の入金処理および出金処理を行う紙幣入出金機2が筐体7の内部に搭載され、また前面に入金する紙幣や出金する紙幣を顧客との間で受け渡すための紙幣入出金口3、カードの挿入を受付け、そのカードを返却するためのカード挿入排出口4、取引内容等を印刷した明細票を発行するための明細票排出口5、および顧客の操作を誘導する画面を表示し、また取引に必要な情報の入力を受け付けるための顧客操作表示盤6を備えている。
図2(a)において、21a、21b、21cは紙幣プール壁であり、側断面が略コ字形の部材で紙幣入出金部に入金または出金する一または複数の紙幣Pを一時的に蓄積する空間である紙幣プール25の三側面を形成するとともに紙幣の入出を可能にする開口部を形成している。
22はビルストッパであり、紙幣入出金口3から投入された紙幣の先端部を受け止め、また後述する出金紙幣搬送路で搬送された紙幣の先端部を受け止めるためのものである。このビルストッパ22は、紙幣プール25が出金紙幣集積位置にあるとき出金紙幣搬送路で搬送され、紙幣プール25内へ送り出された紙幣Pを受け止める部位である受止部22a、およびその紙幣プール25が紙幣投入受取り位置にあるとき紙幣Pを貯留する底板を形成する底部22bで構成され、その受止部22aは紙幣プール25の開口部に近い方向に、底部22bはその開口部から離れる方向に段差を有する階段形状、すなわち受止部22aが底部22bより開口部側に配置されるように段差を有する階段形状となるように形成されている。
30は出金紙幣搬送路であり、ローラやベルト等で構成され、出金する紙幣Pを挟持して搬送するものである。
32は舌片であり、ゴム等の弾性部材で形成されたものである。この舌片32は紙幣集積ローラ31の回転軸に設けられ、紙幣集積ローラ31とともに図中時計方向に回転することで紙幣プール25へ送り出した紙幣Pの後端部を叩き落し、その紙幣Pを後続の紙幣に衝突させることなく紙幣プール25に集積させるためのものである。
41はフィードローラであり、図示しない繰出しローラにより紙幣プール25から繰出された紙幣Pを入金紙幣搬送路40へ送り出すためのものである。
42はゲートローラであり、フィードローラ41の周面と接触するように配置され、紙幣取込みゲートを形成するものである。このゲートローラ42は図中反時計方向のみに回転可能に構成され、フィードローラ41を図示しない駆動手段により図中反時計回りに回転させることで紙幣プール25の開口部から繰出された紙幣Pを1枚ずつ分離して紙幣取り込みゲートから入金紙幣搬送路40へ搬送することができるようになっている。
なお、本実施例では、出金紙幣搬送路30、および入金紙幣搬送路40は紙幣Pの短手方向に搬送するものとして説明するが長手方向に搬送するものであってもよい。
まず、紙幣Pの短手方向の長さがL1である紙幣を紙幣プールに集積する場合の紙幣入出金部の動作を図2(a)に基づいて説明する。なお、図2(a)における出金紙幣搬送路30の出口からスプリング24で付勢されたビルストッパ22の受止部22aまでの距離は紙幣Pの長さL1より僅かに長くなるように構成されているものとする。
紙幣Pは図中矢印Aが示す方向へ送り出され、紙幣Pの先端はビルストッパ22の受止部22aに当接するとともに後端が出金紙幣搬送路30および紙幣集積ローラ31からはずれ、紙幣プール25内へ送り出される。
したがって、長さが異なる複数の金種の紙幣を紙幣プール25の内部に確実に集積させることができるようになる。
紙幣Pは図中矢印Bが示す方向へ送り出され、紙幣Pの先端はビルストッパ22の受止部22aに当接し、ビルストッパ22を押圧する。押圧されたビルストッパ22は紙幣Pの後端が出金紙幣搬送路30および紙幣集積ローラ31からはずれるまで図中矢印Cが示す方向へ回動し、紙幣Pは紙幣プール25内へ送り出される。
このように長さが異なる複数の金種の紙幣を後続の紙幣に衝突させることなく確実に紙幣プール25に集積することが可能になる。
図3に示すように紙幣プール壁21を図示しない駆動手段により紙幣投入受取り位置に回動させ、紙幣入出金口シャッタを開状態にする。
紙幣入出金口シャッタを開状態にすると紙幣Pの投入を受付け、紙幣Pの先端がビルストッパ22の底部22bに当接するように投入される。ビルストッパ22の受止部22aと底部22bは階段形状になっているため、紙幣プール25は紙幣Pの投入を受け付けるのに十分な深さを確保している。
以上説明したように、第1の実施例では、紙幣プール内部に出金搬送路から送り出される紙幣を受け止める受止部および投入される紙幣を受け止める底部を階段形状にしたビルストッパを設けたことにより、長さが異なる複数の金種の紙幣を紙幣プール内に集積および投入させることができるようになるという効果が得られる。
なお、上述した第1の実施例と同様の部分は、同一の符号を付してその説明を省略する。
図4において、26は紙幣ガイドであり、略く字状に形成されたものである。この紙幣ガイド26は第1の実施例の紙幣プール壁21aと同様に紙幣プール25の前面側の一側面を形成し、紙幣入出金口3から投入された紙幣Pならびに出金紙幣搬送路30で搬送された紙幣Pを案内するものである。
なお、紙幣ガイド26は図示しない中央処理演算装置や制御プログラム等の制御手段により、所望の位置へ移動させることができるものとする。
まず、紙幣Pを紙幣プールに集積する場合の紙幣入出金部の動作を図5に基づいて説明する。
図5に示すように紙幣プール壁21を図示しない駆動手段により出金紙幣集積位置に回動させるとともに紙幣ガイド26を紙幣プール壁21aに接するように摺動させ、紙幣を集積するための充分な空間を確保する。次に、紙幣集積ローラ31を図中時計方向に回転させ、出金紙幣搬送路30で搬送された紙幣Pを紙幣プール25へ送り出す。
紙幣プール25へ送り出され、先端がビルストッパ22の受止部22aに当接すると紙幣Pの後端部は紙幣集積ローラ31とともに図中時計方向に回転する舌片32により叩き落され、後続の紙幣が紙幣プール25内へ送り出される前に紙幣プール25内の紙幣プール壁21b上に集積される。
図6に示すように紙幣プール壁21を図示しない駆動手段により紙幣投入受取り位置に回動させるとともに紙幣ガイド26をビルプレス22の受止部22aより紙幣入金搬送路40側に位置するように摺動させ、図示しない紙幣入出金口シャッタを開状態にする。
以上説明したように、第2の実施例では、第1の実施例の効果に加え、投入する紙幣を確実に紙幣プール内に案内することができるとういう効果が得られる。
2 紙幣入出金機
3 紙幣入出金口
4 カード挿入排出口
5 明細票排出口
6 顧客操作表示盤
7 筐体
21(21a、21b、21c) 紙幣プール壁
22 ビルストッパ
23 支点
24 スプリング
30 出金紙幣搬送路
31 紙幣集積ローラ
32 舌片
40 入金紙幣搬送路
41 フィードローラ
42 ゲートローラ
Claims (3)
- 入金する紙幣および出金する紙幣を受け渡すための紙幣入出金口と、その紙幣入出金口から投入された紙幣ならびに出金紙幣搬送路で搬送された紙幣を受け入れる開口部を形成するとともに該紙幣を集積する紙幣プールの底面および側面を形成する紙幣プール壁とを有する紙幣入出金機において、
出金紙幣搬送路で搬送された紙幣の先端部を受け止める受止部が紙幣入出金口から投入された紙幣の先端部を受け止める底部より紙幣プールの開口部側に配置されるように段差を形成し、紙幣プールの底面の近傍に前記底部の一端部を支点として開口部側に付勢された回動自在なビルストッパを設け、
出金紙幣搬送路で搬送された紙幣を受け入れるとき、その紙幣の先端部を紙幣の長さに応じて回動する前記ビルストッパの受止部で受け止め、紙幣入出金口から投入された紙幣を受け入れるとき、その紙幣の先端部を前記ビルストッパの底部で受け止めて長さが異なる紙幣を集積できるようにしたことを特徴とする紙幣入出金機。 - 請求項1の紙幣入出金機において、
前記ビルストッパの受止部で受け止めた紙幣の後端部を、回転する舌片で叩き落すようにしたことを特徴とする紙幣入出金機。 - 請求項1または請求項2の紙幣入出金機において、
前記紙幣プールの一側面を形成し、前記ビルストッパの底部と自由端部との間を移動自在な紙幣ガイドを設け、
紙幣入出金口から投入された紙幣を受け入れるとき、前記紙幣ガイドを前記ビルストッパの受止部より支点側に移動させて該紙幣を前記ビルストッパの底部へ案内し、出金紙幣搬送路で搬送された紙幣を受け入れるとき、前記紙幣ガイドを前記ビルストッパの受止部より自由端部側に移動させて該紙幣を前記ビルストッパの受止部へ案内するようにしたことを特徴とする紙幣入出金機。
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